20 Years After -TMN通史-

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zoom RSS 1-12 Bee Presents TM VISION

<<   作成日時 : 2006/12/09 08:20   >>

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初期のTM NETWORKはPV中心の活動を想定していた
PVについてのエピソードが語られるのは1984年が多いため、
その頃の印象が強いが、
こうした活動形態にもっとも力を入れていたのは、
実は1985年である


1984年に作成されたPVが、
「金曜日のライオン」「Rainbow Rainbow」「1974」「1/2の助走」の4本だったのに対し、
1985年には「アクシデント」(3種)、「Dragon The Festival」(4種)、「Your Song」(2種)、「Fantastic Vision」、
「永遠のパスポート」、「8月の長い夜」、「Faire La Vise」、「Twinkle Night」、「Electric Prophet」
と、
実に15種も作成された
1984年の時点では、「Childhood's End」収録曲は全曲PVを作成する案まであった


これらのPVの多くは、「TM VISION」というビデオコンサートの映像用に作られたものだった
この頃EPIC/SONYは盛んに無料のビデオコンサートを行なっており、
TMもそのために1985年から「TM VISION」という30分程度のビデオを作った
製作を担当したのはEPIC/SONYのBEE PROJECTで、
TM以外にも多くの映像を製作していた


「TM VISION」はT〜Yの6作あるが、
その内最初の4作は1985年に作られている
長く商品化されず、ファンの間でコレクターアイテムとなっていたが、
(商品化前にどういうルートで流れていたのかよく分からないのだが)
2004年に20周年記念BOX「World Heritage」の特典としてDVD化された


内容は、Tは「Electric Prophet」渋谷公演のライブビデオだが、
U〜WはPV集となっており、この頃PVに力を入れたことを反映している
なおFANKS期のX・Yはライブビデオの要素が強いものとなっている


各ビデオの公開日については、
「TM VISION Y」の最後に記されており、
Tは1985/4-5、Uは1985/6-7、Vは1985/10、Wは1986/3、Xは1986/10となっている


しかし1984年11月頃の雑誌での告知には、
1985年1月中旬からTMビデオコンサートを150ヶ所で開催するとある
これは「TM VISION T」のことを言っているのだろう
さらに告知では「金曜日のライオン」「1974」などのPVが上映予定ともある
だが両PVは、実際には「TM VISION T」で上映されていない


また1985年5月頃に配布された「Childhood's End」販促用パンフレットによれば、
「TM VISION」は3回シリーズで、
3〜7月に開催予定であることが明記されている
(ここから、「TM VISION]T〜Vがシリーズものとして制作されたこともわかる)
これに従えば「TM VISION T」は3月公開ということになる


パンフレットには4月にレコーディングが終わったことが書かれているので、
パンフレット制作が4月以後であることは確実だが、
(さらに細かく言えば、レコーディング完了の4/11以後)
ということは3月の「TM VISION T」公開は予定ではなく、
この時点ですでに実現していたことと考えるべきだろう
そして4月以後の某月にU、7月にVが公開される予定だったことになる


この点をビデオの内容からも検証してみよう
まずTには、1985/1/6の「Childhood's End」レコーディングと、
1985/2/21の「Electric Prophet」広島公演のことが言及されている
広島公演については予定を提示しただけである可能性も捨てきれないが、
少なくともビデオ作成が1/6以後であることは認めて良いだろう
そしてレコーディング開始が書かれながら完了が書かれていないのを勘案するに、
このビデオが制作された頃にはまだレコーディングは終わっていなかったことになる
ここからビデオ制作日は1985/1/6〜4/11の間に絞ることができよう


またT収録の「Fantastic Vision」のPVの写真は2月発売の「GB」に掲載されている
これらの点から考えるに、Tはだいたい2月頃に制作された可能性が高い
ならば公開は3月頃になるだろうか
さらにTでは、1985年4月下旬に大沢誉志行のビデオとジョイントで「TM VISION U」を放映する予定が告知されており、
この点からもTの公開は3月以前と考えざるを得ない
(なおTは大江千里、Vは佐野元春とジョイント)
以上から、Tが3月に公開されたことは矛盾なく理解することができよう


次のUは「Childhood's End」PVを中心とした内容である
Tの告知通りならUは4月下旬公開のはずだが、
これはTの段階での「Childhood's End」発売予定日(5/21)の1ヶ月前である
だが4月のレコーディング完了後、アルバムリリースは1ヶ月後の6/21に延期されたから、
これに応じてUの公開も1ヶ月後の5月になった可能性が高い
またUの中で「TM VISION V」が6月上旬公開という告知が出ているから、
Uは5月にはすでに公開されていたであろう


Vは販促用パンフレットでは7月公開予定だったようだが、
Uの告知では6月上旬に公開予定とされていた
Vに収録されている「Dragon The Festival」PVの映像の一部はTV用PVにも使われているが、
TV用PVは7/5にはTVで放映されていることが確認できるので、
6月終わりには完成していただろう
Vの「Dragon The Festival」PVも6月以前に撮影されていたことになるが、
TMは6/21以後ほぼ連日プロモーション活動をしていたので、
VのPVの撮影はそれ以前のはずである


また「TM VISION V」冒頭には、
小室哲哉と小泉洋がスタジオでサンプラーを使いながら、
「Dragon The Festival」のリミックスをしているシーンが挿入されているが、
これはサンプラーEmulatorUを導入した12inchシングル版の制作風景だろう
しかし収録されている「Dragon The Festival」のPVの音は、
アルバム収録のオリジナルバージョンである
つまり本ビデオは、7/21リリースの12inchシングル版の音の作成中で、
かつそれが出来上がる前に制作されたものと考えられる
おそらくビデオ作成は6月頃であり、公開は7月頃ではないか


W・X・Yについては別章にゆずるが、
ここでシリーズものとして作られたT〜Vのみについて述べれば、
Tは1985/3、Uは1985/5、Vは1985/7頃に公開されたものと考えられる
各ビデオの制作間隔は非常に短く、
「Childhood's End」発売の前後にTMを盛り上げていこうという意気込みが感じられる


「TM VISION T」の内容は、
「Electric Prophet」渋谷公演の「Rainbow Rainbow」「カリビアーナ・ハイ」「1/2の助走」「1974」の映像と、
新曲「Fantastic Vision」のPVである
「Rainbow Rainbow」「1/2の助走」「Vision Festival」に収録されるが、
他はこれでしか見ることができない
特に「1974」は必見だ


「Fantastic Vision」はPVとは言っても、
静止画とアニメーションを使ったものである
風貌から見て1985年初めに撮影したものと考えられる
「Childhood’s End」収録版とアレンジが異なるのは注目されるが、
これらについてはすでに触れたのであまり詳しくは触れない


「TM VISION U」は、
「Electric Prophet」「Rainbow Rainbow」以外は、
「Childhood’s End」収録の新曲のPV集となっている
収録曲は「Dragon The Festival」「8月の長い夜」「永遠のパスポート」「アクシデント」である
すべて相模湖ピクニックランドでロケをしたもので、
森の中にキーボードをおいて3人が演奏している様子を撮っている


「Dragon The Festival」「永遠のパスポート」が日中(早朝?)、
「8月の長い夜」「アクシデント」は夜の撮影である
「8月の長い夜」が夜なのは、曲名を考えてのことだろう
3人の服装はスーツ姿である
木根の微妙なサングラスと縛った後ろ髪がどうも気になる


「Dragon The Festival」は、曲はアルバムバージョンだが、
「ラエンランラエンラン」のサンプリングボイスが最初についている
あるいはEmulatorUを使った最初のTMの音かもしれない


「8月の長い夜」はスモークの中で鮮やかな照明が光る
「永遠のパスポート」はウツ一人で歌っている
「TMN 4001 Days Groove」でこの曲を演奏した時は、
このPVが会場のスクリーンに流れた


「アクシデント」は小室が絵コンテを書いたらしい
ファンクラブメンバー?らしい女の子がボールや旗を持って、
3人の周りを走ったり飛び跳ねたりしてる


いずれも、良くも悪くも無難な作りのPVという感じだが、
正直言って1984年は冒険し過ぎのPVで食傷気味だったので、
「TM VISION U」収録のPVはかなり安心してみることができる
特に「アクシデント」は、
女の子集団の行動の意味はさっぱり分からないが、
何も考えずに雰囲気だけ味わえば、それなりにいいビデオだと思う
ここに来てやっとPVがまともになってくれたという安堵感で一杯である
「All the Clips」では、
3種ある「アクシデント」のPV中でこれが収録されている


むしろ「TM VISION U」で(ノ∀`) アチャーなのは、
「THE FACES OF TM STAFF」のコーナーだ
小室が書いたスタッフやメンバーの絵を、
木根が解説付きで紹介するコーナーである
BGMは「Fantastic Vision」である
もしも当時本人たちと知り合いだったら、
「何を目指しているのですか…?」と、
問い詰めたい気分にさせるコーナーだ


まあ小室の絵を見れる機会はそうそう無いので、
貴重といえば貴重である
「Childhood's End」の頃からスタッフとなった久保こーじの絵もある
木根が「木根尚人」と誤植されている
木根のコーナーなのに…


「TM VISION V」に収録されるPVは、
「Dragon The Festival」「アクシデント」である
前作と同じく3人が演奏するシーンを撮影したものだが、
ロケ撮影のUから変わって、スタジオでの演奏風景となっている
個人的には、ウツの化粧の濃さが気になって仕方がない
あと相変わらず木根のサングラスが微妙である
PV自体は前作同様無難な作りである


前章でも触れたが、このビデオはTAMCOスタジオというところで小室と小泉洋が、
「Dragon The Festival」のアレンジをしているシーンからスタートする
小室が「カカカカモン」とサンプリングボイスをいじっているところに、
次第に音も加わってきて、「Dragon The Festival」がスタートする
割と好きな始まり方である
ただし気になるのは、タイトルが「Doragon The Festival」となっているところである
スタッフ誰か気付けよ!


オケはアルバムバージョンである
小室がパソコンのキーボード(楽器のではなく)を叩いて演奏しているシーンがある
もちろん実際に演奏しているわけではなく、
コンピュータで音楽をやっているという印象を付けるための演出だろう


「Dragon The Festival」では3人一緒のパフォーマンスを撮っているのに対し、
「アクシデント」では3人の映像が個別に撮影されている
「how long do I have to live in the memory of you?」のコーラスのところで、
3人の顔が重なり合う演出などは面白い


「TM VISION V」収録PVはこの2本のみである
最後に「Electric Prophet」「1974」のダイジェスト映像も入っているが、
T・Uと比べると収録内容が薄く感じられるかもしれない


しかし実は歴代「TM VISION」の中で、
このVがある意味ではもっとも存在感があるものである
前回の小室画紹介コーナーも相当の迷走ぶりだが、
何の間違いかこのビデオは、この方向をさらに極めてしまった
それは木根尚登第一回監督作品の映画「日本一のバンド男」である


内容は全部で20分くらいの短いものだが、
これ以上長いものを作られても見る気はしないだろう
というか、20分でも長く感じる
当時のビデオコンサートでこれを放映した時の、
会場の雰囲気を知りたいものである


あらすじは…書く気もしないので、
見たことが無い人はどこかで見て欲しい(投げやり)
一言で言えば、TM解散後の木根を主人公にした三流コメディである
一瞬、木根ギャグ集をまとめようと思ったのだが、気が乗らないのでパスする
まあ内容はどうでもいいのだが、ともかくTM史上に残るビデオである


ライブ当日、マネージャーから「(サポートのドラマーが)死にました」と聞いた木根、口に含んだお茶をブー


「TM VISION W」は少し間が開いて、
1985年11月頃に公開されたようだ
11/28発売の「Twinkle Night」の宣伝を目的としたもので、
「Twinkle Night」収録の3曲はすべてPVが収録されている
他には「Faire La Vise」のPVもある


これらのPVについては後の章で触れることにするが、
このビデオについて一つだけ、
「木根尚登スペシャル お休みのお知らせ」について触れておきたい
「Dragon The Festival Tour」の楽屋で、
木根が釈明の会見をしているものである

今回のビデオコンサートで、
木根尚登スペシャルを予定していたんですけども、
本当にギャグが出尽くしまして煮詰まってます。
ギャグが出ない代わりに熱ばっかり出ちゃって、
もうどうしようもないです。
すみません、ごめんなさい。
今度はね、すばらしい、面白いのを考えてますんで、
よろしくお願いします。


まだ何かやるつもりだったのか木根…
正直中止でよかった…
ちなみに「TM VISION W」は、
なぜか「Your Song」のPVが2回収録されているが、
おそらく木根尚登スペシャル中止のために、
時間が余ってしまったのだろう


なお驚くべきことに、「TM VISION V」のドラマは、
本来小室が台本を書くことになっていたのだが、
レコーディングで時間がなかったために木根担当になったそうである
小室はこれが不本意で、後日「日本一のデビュー男」という台本を書いたが、
結局お蔵入りしたようである
そんなに書きたいものなのかなあ…

(2006/9/16執筆 2006/12/9、2008/9/28、2014/1/12、2016/12/17、2017/3/18加筆)

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Dragon the festivalの、ファンがいっぱい出てくる部分の収録は東武動物公園にて行われたと、BEE Magagine創刊号に書かれていました。ZOO MIXなだけに(^曲^)
トラクター等その他の部分は長野県霧ケ峰高原です。
N/O
2012/04/29 16:55
色々とご指摘ありがとうございます(ここに限らず)
東武動物公園のロケはTM VISIONではなく、VISION FESTIVALのDragon The Festival PVですよね
そちらはTM VISIONの記事で別に書いていますが、東武動物公園の件は書いていたのですが、霧ヶ峰高原の件は書いていませんでした
TM VISIONの方で直しておきます
青い惑星の愚か者
2012/05/09 03:14

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