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zoom RSS テーマ「6 1996-2001」のブログ記事

みんなの「6 1996-2001」ブログ


第6部完

2015/11/26 03:07
まず告知です
12/27(日)、大阪で適当な集いをやろうと思います
15:00から茶でも飲みつつ、夜は食事をつまみながらしゃべくります


参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、12/22(火)までに以下のアドレスまで、
名前(実名でなくても可)・連絡先(携帯など当日連絡可能なメアドなど)・性別を明記の上、
以下に連絡をお願いします
確認したいことなどありましたら、同アドレスまでお気軽に問い合わせ下さい

tm_on_the_planet%yahoo.co.jp (%を@に変える)


さて、11/25、TM NETWORK 30th最後を飾る商品として、
DVD/BD「30th Final」がリリースされました
私も先ほどBD2枚を見終えて、この記事を書いています


これまでの作品と比べて魅力が薄いとも言われている本作ですが、
それでもTM 30thの締めくくりと思いながら見ると、なかなか感慨深いものがあります
既発売の「Quit30 Huge Data」とかぶるところも多いですが、
単独の作品として見れば、なかなかの充実したライブだったようにも思います
しかしこれで本当に終わりなんですねえ…


個人的には「Screen of Life」なんかは今回見れて良かったなあと思います
あと「Here, There & Everywhere」の前にウツが「クレタアイランド」とつぶやいた後、
木根さんが即興でギターで「Electric Prophet」のフレーズを弾いていたんですね
ウツも茶目っ気ある表情で、なかなか微笑ましかったです


ライブ映像を見終えて思ったのは、
小室さんのソロの冒頭で流れた「Self Control」のフレーズ、
この音でウツの歌付きで「Self Control」が演奏されていたらかっこよかったんじゃないかなあ…
もちろんウツの体調的に無理だったのでしょうけど、
結構勢いを感じさせる音色だったので残念な感はあります


このライブ、周知の通り中盤でINTERMISSIONが設けられました
この間会場のスクリーンには、
「incubation Period」「START investigation」「the beginning of the end」「Quit30」
のダイジェスト映像が流れたのですが、
なんとBDにもこの映像がそのまま収録されていました


ええーこれはいらねえだろお…と思いながら、
いざ見てみるとそれなりに面白く見れました
各ライブ、演奏風景よりも寸劇などを中心に編集されており、
これは本当にライブ映像のダイジェストなのか?といささかの不安を感じさせましたが…
なんかウツが歌っているところの映像は半分もなかった気もします


あと最後のスタッフロールには、
「incubation Period」以来の各ライブのスタッフも表示され、
さらにライブの設定資料画像なども小さくですが映りました
おお、ここにきてこれは、結構貴重じゃないですか?


最後はライブ会場のスクリーンにも映ったQRコードが出て、BD/DVDは終わります
このQRコードを携帯のリーダで読み取ると、
リットーミュージックのサイトにつながり、
やはりライブ当日と同じメッセージを見ることができます
これはいつまで有効なんでしょうか
せっかくQRコードがあるので、
リンク先が消える前に一回くらいは試してみることをお勧めします


DISC2の「オールナイトニッポン」ダイジェストは、
正直どうでもいいなあと思っていたんですが、
改めて再生してみると、そのあまりのゆるさに和みます
特に小室さん、ホント自由ですね
メンバーも映像内で言っていましたが、
MCが一切なかった30周年ライブを補足するものと考えれば、
多少の積極的な意義もあるかもしれません
ただニコニコ動画で放送しなかったおまけ映像とかも少しだけ入れて欲しかったなあとは思いましたが


さて、ここに来て、TM 30th最後の企画が来ました
「30th Final」のキャッチフレーズを考えて、
Twitterで投稿しよう!というものです
TM NETWORKオフィシャルサイトより

2012年から3年の歳月を重ねてきたTM NETWORKならではの物語、コンサート全35公演の集大成となる「TM NETWORK 30th FINAL」がBlu-ray/DVDとしてリリースされました。

見る人、感じた人により、様々な解釈があるであろう、この「TM NETWORK 30th FINAL」に、あなたが思うキャッチコピーをつけてください。

応募はカンタン。"TM NETWORK 30th FINAL ー "のあとに"あなたが思うキャッチコピー"と"#tmnetwork"と付けてTwitterから投稿するだけ。投稿は何度でもOK。

メンバーの心に響いた素晴らしいキャッチコピーは公式キャッチコピーとして採用され、オフィシャルサイトなどで使用される可能性がございます。

募集期間は、2015年11月25日から12月7日 23時59分まで。

プロ・アマチュア問わず、どなたでも応募いただけますが、未発表のオリジナル作品に限ります。

「TM NETWORK 30th FINAL」をじっくりとご覧頂き、最高のキャッチコピーをお待ちしています。


早い話がBD/DVDの販促企画ですが、
TM 30th関連の最後のイベントということで、
興味のある方は乗っかってもよいかもしれません
上記にある通り12/7が締切なので、お忘れなきよう


ただし「オフィシャルサイトなどで使用される可能性がございます」とあり、
募集だけしておいて結局何もやらないことも十分に考えられます
最近ではTM 30th特設サイトで募集した「Memory of TM NETWORK」、
評価が高い投稿には何かあるかもとか言って煽っておきながら、
結局何もありませんでしたね


以下、ソロ活動について
前回も触れましたが、小室さんは11/26と12/3、
浦沢直樹さんと一緒に「ミュージックポートレイト」に出演予定です
また11/29にはUmabiテーマソング「#RUN」を手掛けたことの関連で、
東京競馬場パドックで坂本美雨さんと一緒に無料ライブを行ないます
「#RUN」でコラボした神田沙也加さんじゃなくて美雨さんなんですね


12/10には「ポタフェスLIVE 2015」出演します
これ、主催が株式会社タイムマシンていうんですが、
もしかして社長がFANKSなんでしょうか?
なお小室さんは年末のフェス出演の予定はないとのことです
それにしても、12月のディナーショーなども含めると、
小室さんは年末まで忙しそうです
「Remode2」の本格的な制作は年明けになるのでしょうか


12/2リリースのTeddy Loidのアルバム「Silent Planet」では、
小室さんも「Above The Cloud」でコラボ参加するそうです
試聴音源はSoundCloudで聞くことができます
次世代クリエイターとのコラボが目立つようになった1年でしたね
小室さん自身も制作に関わるカバーアルバム「#globe20th」も、
その流れで捉えてもよいかもしれません


木根さんの「本棚に入れたくなるCD」リリースに合わせて、
ヴィレッジヴァンガードの愛知・岐阜・三重の数店舗には木根さん特設コーナーが設けられましたが、
11/27には岐阜のイオンモール各務原店と名古屋中央店で、
「キネヴァンミニライブ」と題する木根さんのライブイベントが行なわれます


木根さんはテレビでは、
11/17「ペケポンプラス」に出演しました
ラジオにもマメにいろいろ出ていたようです
11/20にはネットラジオ「木根ラジ!」全四回が完結しました


以上、近況の整理でした
では本題に入ります

----------------------------------------------------
本ブログ、前回の記事を以て第六部が完結しました
実に2013年から2年もかかってしまいました
特に2014年はTM本体の活動が充実していて、
過去の話どころじゃありませんでしたしね…
実際に過去記事よりもライブレポなど近況記事の方がアクセス多かったです


第六部で扱った期間は1996年から2001年の6年間でしたが、
実質的には1999・2000年の2年間の活動を対象としたものです
この2年間のうち、1999年はSONY系列のTRUE KiSS DiSC時代、
2000年はインディーズのROJAM時代となります
再結成当初構想していた活動は、
2000年に入って小室さんとSONYの衝突で破産になり、
1999年の活動は結局その後につながらないあだ花となってしまいました


2000年、TM NETWORKはこれを仕切り直す形でROJAM.COMに移籍し、
ようやくまとまった成果を生み出しました
アルバム「Major Turn-Round」と、
全国ツアー「Tour Major Turn-Round」です
その活動時期は、2000年7月から2001年1月の半年となります


この期間は、再始動後初めてTMの本格的な活動が実現した点でも意味がありますが、
新作を中心として明確なコンセプトも設けた全国ツアーが実現した点でも注目されます
これ以後のTMは新作をメインとしたライブを行なうことはなくなり、
過去の遺産で食いつなぐミュージシャンに堕してしまった側面も否定できません
これと比較すれば「Major Turn-Round」期は、
TM NETWORKが「終了」前の「EXPO」期から引き続き、
現役ミュージシャンとして活動した最後の時期と評価できると思います
それだけの覇気をこの時期のTM NETWORKは秘めていました


余談ですが、実際には新作メインのライブは「Tour Major Turn-Round」で終わりではありません
TMは2014年の30周年ツアー「Quit30」で、
ニューアルバム「Quit30」楽曲を軸とした選曲と演出をファンに見せてくれました
ただしこれは実に「Tour Major Turn-Round」から13年後のことでした
TMの歴史について、きわめて極端な時代区分をしてしまえば、
創造的な活動を実行していた1984〜2001年1月の17年間、
過去の遺産で食いつないだ(食いつなごうとした)2001〜2011年の11年間、
30周年に向けて新たな活動を実行した2012〜15年の3年間と分けることもできるかもしれません
私は全国ツアー「Quit30」が実現したことは、
それくらい大きな”事件”だったと思っています


もっとも「Major Turn-Round」で試みたのは、
プログレッシブロックと言う人を選ぶジャンルであり、
再始動後初の本格的活動として妥当だったのかといえば、疑問もあります
この時期の活動によってふるい落とされたファンも少なくなかったようです


また「終了」前のTMの作品は、
概して小室哲哉が新ジャンルに挑戦する形で生み出されてきましたし、
その際には洋楽・邦楽の流行も意識されていました
これに対してプログレッシブロックは、
ジャンルとしては小室さんが新たに挑んだものではありませんでしたし、
当時の流行ともまったく無縁のものでした
「Major Turn-Round」は自らの音楽活動の原点を開示したものと言うことができ、
その点では「終了」前の活動とは異質だったと言えます


むしろ同時代の音を意識した新ジャンルへの挑戦という姿勢は、
「Get Wild Decade Run」に始まる1999年の3枚のシングルにこそ顕著でした
しかしその時期に試みたものはセールス的にも失敗に終わり、
以後小室さんはTMで新しい音を追求することを前面には出さなくなります
それはTMファンの中心がすでに20代後半から30代前半に達していたと言う、
世代の問題もあったのでしょう


以後小室さんの音楽的実験は、よりファンの世代層が若いglobeで主に行なわれるようになります
このTMへの諦念は、
「Major Turn-Round」の次の作品となる2002年「Castle in the Clouds」の作風にもよく現れています
そのコンセプトは80年代J-POPでした


「Castle in the Clouds」がキャンペーンソングとして依頼されたと言う事情も考慮すべきではありますが、
小室さんはTMでやるべき音は最先端の実験的な音ではなく、
懐古的なJ-POPであると考えていたのだと思います
あるいは「J-POPであるべき」というほど積極的なものではなく、
「新しい音を試すユニットではない」という否定的な位置付けだったのかもしれませんが、
いずれにしろ私はこの曲について、
小室さんがミュージシャンとしての情熱を注いで作ったようには感じられません


たとえば木根さんが語る本作制作のエピソードを見るに、
小室さんはミックスの過程で、
「これ以上やると、全然80年代じゃなくなるね」
と言って、最新の音にならないようにブレーキをかけていたといいます
これを木根さんは肯定的な筆致で書くわけですが、
当時globeでトランスを推し進めていた小室さんにとっての本作の位置付けを物語る話と思います
残念ながら小室さんにとってこの頃のTMは、
音楽の実験場ではなかったのです


「Major Turn-Round」であんな気迫のこもった音を作っていたのに…という思いもありますが、
小室さんの中でTMの位置付けが下がったと短絡的にいうことも妥当ではないかもしれません
1999年に新しい音にチャレンジして失敗した上で、
自らの原点の音を持ち出すという「逃げ道」を使ったTMは、
その後再度新しい音を試みる挙に出ることもできず、
自縄自縛状態になってしまったのではないでしょうか
そう考えれば80年代の再現という懐古路線は、
この状態を打破する一つの可能性ではあったのかもしれません


その後も2004年にはglobeで実験済みだったトランスをTMに取り入れますが、
これも少なからぬ批判がありました
これに対して同時期にオリジナルアレンジで過去曲を演奏した「tribute LIVE」は、
小室さん抜きだったにもかかわらず一定の評価を得ます


新しい音を拒絶し過去のヒットメドレーを望む多くのファン
実際にはそれがファンのすべてではなかったにせよ、
それが一定の声を形成する中で2007年には、
オリジナルのままでヒットメドレーを演奏する「TM NETWORK -REMASTER-」が開催されます
これは「tribute LIVE」のやり方をTM本体に取り込んだものでもありました
辛辣な書き方をすれば、ここにTMは過去の遺産に成り下がりました


以上のように考えると、
「Major Turn-Round」は確かにすばらしい作品ではあったものの、
TM NETWORKの継続的な活動を見据えたものだったとは言い難いところがあり、
「とにかく何か一つ形になるものを」という感じで作られた作品だったようにも感じられます
いわば「Major Turn-Round」は再始動期TMを代表する金字塔であると同時に、
その後の活動の停滞を招いた因縁深い作品だったようにも思います


ただこれまでも書いてきた通り、
TMが「とにかく何か一つ形になるものを」出すことができたことは、
2000年当時においては少なからぬ意味がありました
何しろこの頃は小室さんの環境の激変期であり、
新たにプロデュースを手がけたミュージシャンも、
そのほとんどが1・2枚のシングルリリースのみで終わっています
その中でアルバムリリースにまでこぎつけたのはTMだけでした


実際には1999年の活動が失敗に終わったTMも、
そのまま放置される可能性は十分にありましたが、
そのような中でアルバムと全国ツアーを実現したことは重要です
もしもこれが実現できていなかったら、
TM NETWORKはここで空中分解していたでしょう
30周年はもちろん、2004年の20周年ツアーさえも実現していたか疑問です
その点でTMの再始動は満点とは程遠いものでしたが、
ギリギリセーフのラインには入ったと言えると思います


ここでこれまでの恒例に従って、
第六部の期間にリリースされたもので私の好きな曲を挙げておこうと思います

◇Sランク
該当なし(ごめんなさい)

◇Aランク
・MESSaGE
・Ignition, Sequence, Start
・Cube



以上が第六部の中心となる1999年・2000年に関してですが、
その前後、1996〜98年と2001年も第六部では扱いました
その前の第五部では1995年までを扱っています
つまり本ブログでは、1995年と1996年の間で時期を分けています


通常の時期区分ならば、
TMN「終了」の1994年を以て一つの時代の終わりとすると思います
そしてその後はTKブームの時代ということになるでしょうか
その点で本ブログの時期区分は少々特異ではありますが、
これは本ブログがTKブログではなく、
あくまでもTM NETWORKのブログであるということから来ています


周知の通り、TM再始動は1999年に実現しました
しかしTM再始動宣言はすでに1997年に行なわれており、
本来は1998年の間に活動を再開するはずでした
またTMNの3人は1996年から3人で共同作業を行なうなど、
再始動の可能性をにおわせる活動を行なうようになっていました


つまりTM再始動実現に到る流れは1996年から始まるわけで、
だから第六部の開始も1996年となり、
第五部はその動きが現れる前の1995年までとしたわけです


第六部の終わりを2001年としたのは、
2001年末までTMの活動は「Major Turn-Round」の延長上のものしかなかったことによります
2001年春、小室さんの吉本移籍を以て時期区分しようかとも思いましたが、
2001年の間にはTMは吉本から作品を発表していませんから、
TK史ではなくTM史を考える上では、
むしろ「Major Turn-Round」後最初の作品が発表された2002年を以て画期とするべきでしょう
「Castle in the Clouds」


もっとも第六部では、2001年の小室さんの話は扱いませんでした
これは2002年以後のTMに直結するので、第七部で扱う予定です
(つまり2001年は第六部・第七部両属期)


さて、こういう時期区分の話は多くの方には関心がない問題でしょうが、
書いている方としてはなかなか頭を使います
なぜならば私のブログでは、
ブログテーマとして「6 1996-2001」などを設定し、
各記事が第何部に属しているか、
その部がどの時代を扱うものを明示しているのですが、
この方式を採っている以上、
第七部を始める際には終わりの時期も決めておかないといけないからです
そして第七部終わりを決めるためには、
第八部の始まりを決めなければいけません


これについてはやはり、
2008年の小室哲哉逮捕を避けて通るわけにはいきません
これ自体は小室さん個人の問題ですが、
その余波で予定されていたTM25周年の活動がなくなっただけでなく、
TM自体が消滅する可能性も極めて濃厚だったからです
私も当時はかなり悲観的に、
今回の事件によって、このブログの当面の着陸目標は決まりました
2008.11.4です

書いたりもしました
実際にこの事件が第七部の大きなポイントになることは間違いないです


しかし繰り返しますが、本ブログがTM史を扱う以上、
時期区分はTMの活動を基準とすべきです
第七部と第八部の区切りもTMの新しい動きを見据えて設定するべきでしょう
それは明らかに、2012年3月の震災復興支援イベント「All That Love」です
TMはこのイベント参加を契機に活動を再開させ、
30周年に向けて継続的な活動を完遂しました
ならば第八部は2012年から開始という線もありえます


しかし私は、敢えて第八部を2010年からにしようと思います
つまり第七部は2009年までです
消極的な理由としては、「EXPO Folk Pavilion -Revival-」「SMALL NETWORK」など、
2009年までTM25周年の残骸的企画が散見するということもあります


そしてもう一つ、2009年6月執行猶予付き判決確定の後、
小室さんが年末の2009/12/20「芸能界の告白特別編」に出演し、
自ら詐欺事件への反省を述べたことがあります


これは一種の「ミソギ」としての出演だったと考えられ、
2010年1月にはさっそく、
小室さんの熊本・福岡・鹿児島でのピアノコンサートが発表されます
さらに4月にはAAAへの楽曲提供が発表され、
2011年にはソロアルバム「Digitalian is eating breakfast 2」もリリースされました


以後小室さんは、ソロライブ、ソロ楽曲制作、楽曲提供を精力的に行ないます
そうした中で11月、TM NETWORKの震災復興支援イベント出演依頼があり、
これを契機にTM再始動が実現しました


このTM再始動は、もちろんウツと木根さんの地道な活動も前提としてありますが、
小室さんも執行猶予判決の後に着実に活動を再開していたことも重要でした
TM25周年は2008年に小室事件によって遂行不能になりましたが、
小室さんは2009年に執行猶予を得た後、年末に「ミソギ」を行ない、
2010年に音楽活動を再開させたことがTM再始動を可能とする前提となり、
2011年TMのイベント出演オファーを受け、2012年にTMは復活しました


2008年の小室事件は2009年を以てひと段落を迎え、
2010年からは小室さんの音楽活動再開からTM再始動へと向かう、
と整理してもよいでしょう
つまり2012年からのTMの活動に向かう流れは2010年から始まるわけです


以上を踏まえて私は、第七部を2001〜09年に設定したいと思います
これは2000年代のほぼ全期間に当たり、全部で9年間となります
もっとも2001年は小室哲哉分だけで(ウツ木根TMは第六部で言及済み)
実質的に扱うのは2002〜09年となりますが、
それにしても第一部〜六部と比べれば、圧倒的に長期間です
なにしろ第二部〜四部は、各2年程度しか扱っていませんから、
その4倍近い長さです


とはいえ、第七部の最大の特徴は活動の密度の薄さです
TMの継続的活動があった時期を具体的に挙げると、

・2002年11月〜2003年2月=4か月
・2004年2月〜6月=5か月
・2007年10月〜2008年5月=8か月

の3期だけで、合計1年5か月にしかなりません
むしろ「tribute LIVE」や小室事件など、
TM以外の話が第六部以上に増えてしまうでしょう
できるだけそこらへんは、スマートに流してしまいたいですが…


なおこの後、2010年からは第八部となりますが、
次の活動への動きが始まったところで時期区分すると言う方針を援用すれば、
30thの次の活動が始まるまでは第八部の終わりを確定できず、
したがって第八部の位置づけを定めることもできません
2015年現在では、第七部が「TMN通史」で扱う最後の「歴史」ということになります


とはいえ第七部は、
苦難の初期を扱った第一部、黄金期を扱った第二部〜四部、
「終了」を扱った第五部、再始動を扱った第六部と比べて、
あまり一般の需要もないものと思います


第六部もその点では微妙だったかもしれませんが、
最後は「Major Turn-Round」という名作を作って終わりますから、
一応最後がクライマックスとなっています
これに対して第七部は終始活動が微妙な上、
結末はリーダーの逮捕ですからね…


さらに言えば、私自身も書く意欲はそんなに高くありません
もともとは1992年まで書こうと思って始めたブログでしたしね
ということで、更新頻度は第六部以上にゆる〜〜くなる気がしております
一応月1程度では更新するつもりですが、
この点はどうぞ御寛恕下さい


なお本ブログ、今月で開設9周年となりました
あと1年で10年となりますが、
TMファンとしては、なんか「終了」の二文字がちらつきますねえ…
まあ「終了」と銘打ってまでアピールするものもないんですけどね


ただ第六部が終わったと言うことで、
ここでしばらくは新記事更新はお休みして、
過去記事の加筆作業に入ろうと思います
TM 30thの間にいろんな資料が出ましたので、
それを踏まえて書かないといけないことがかなり増えました


正直、早く過去記事を直したくて仕方なかったので、
自分としては、やっと第六部終わった!という感じです
過去記事更新は春の間には終わるようにするつもりですが、
どうなるかは、生暖かく見守っていただければと思います
ちなみに更新完了箇所などは随時報告いたします


そういえば、本ブログのタイトル「20 Years After」、
開設した2006年当時は、
TMデビューの1984年から約20年ということで付けたものでしたが、
その後も周知の通り、なかなかブログの更新が進まなかったため、
扱っている記事とリアルタイムの時間差がずっと約「20 Years」のままでした
(更新遅!)


それが第六部を書いている間に、とうとう14年前までたどり着きました
(2015年の時点で2001年の記事)
しかし第七部を始める2016年にはまた15年前、
つまり四捨五入してまた20年前になります
我ながら趣旨を忠実に守るブログだなあと自画自賛しております(?)
さすがに第七部が終わるころには「10 Years After」になっているでしょうか
いや、そもそも第七部が終わるかどうかも分からないんですけども


そんな期待と不安を抱きつつ、しばらく休眠期間に入りますが、
これからもお時間の余っている時にでも、
適当に当ブログまでチラ見しに来ていただければと思います



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6-31 ROJAM時代のウツと木根

2015/11/02 23:52
11/2にBD/DVD「30th Final」のジャケットが発表されました
「Be Together」のサンプル映像もアップされました
またmumo予約特典が発表されました
A3クリアポスターらしいです
これで安心してamazonやHMVで予約できると言うところでしょうか


小室さんに続いて、ウツのディナーショーも発表されました
12/26ヒルトン東京だそうです
小室さんのディナーショーは12/25までですから、
理論上は両方出ることも可能です
また11/15にはU_WAVEの「Fifth Element」最終公演の様子が、
ニコニコ生放送で放映されます


木根さんは10/31ソロ再始動公演「REBOOT」を開催しました
これに合わせてOTONANOで、ネットラジオ「木根ラジ!」始まりました
「木根テレ!」と同様に、また藤井徹貫がついてきます
第一回は10/23、第二回は10/30に公開され、第四回まで予定されています


木根さんの「電気じかけの予言者たち-CLASSIX-」は、
10/23に発売されました
また「本棚に入れたくなるCD」のリリース日は11/1となりました
VILLAGE VANGUARDの名古屋・岐阜・三重の数店舗では、
12/15までCD発売記念イベントとして、
サングラスや直筆歌詞草稿などが展示されるそうです


11/12にはSONY MUSIC SHOP限定で、
木根さんのSONY時代のライブDVDが再発売され、
2枚のミニアルバム・2枚のフルアルバムがBlu-spec2版でリリースされます
各商品にはシングルのカップリング曲や未発表音源が追加されています
また5作品同時購入すると、
「木根テレ!」番組ロゴデザインオリジナル巾着袋が特典としてついてきます
特典が欲しい人はそんなにいないと思いますが…


去年SONY時代のウツやTKプロデュース作品の多くが、
Blu-spec2で再発売されたにもかかわらず、
木根作品は「Remember Me?」しかリリースされていませんでしたが、
このたび限定販売とはいえ、その他の作品もようやくリリースとなりました
私はこの手のものは興味ありませんが、
まだBlu-spec2化されていないのは、T.UTU・BOYO-BOZOと、
「tk-trap」、サウンドトラックなど小室さんのインスト作品群などとなりますね


小室さんは10/22から上海に渡り、
テレビ出演、DJ、ピアノコンサートなど、色々やってきたようです
上海戯劇学院金融総裁班特別芸術顧問賞や上海国際芸術祭青年創想特別貢献賞も受賞するなど、
音楽的評価として意味があるかどうかは別として、
中国での扱いは意外と良かった模様です
この後は12月のディナーショーとなります


11/26・12/3には、小室さんが浦沢直樹さんと一緒に、
「ミュージックポートレイト」出演します
もう撮影は終わったようです


globeトリビュートアルバムは「#globe20th -SPECIAL COVER BEST-」と題し、
12/16リリースになったようです
また10/25にはtofubeatsさんとのコラボユニットTK feat. TK名義で、
競馬サイトUmabiのテーマソングとして「#RUN」のMVが発表されました
小室哲哉プロデュース、tofubeats編曲とのことですが、
プロデュースというのは作曲のことでしょうか
ボーカルは神田沙也加さんが担当しております
MVも含めて、結構良い出来じゃないかと思います
気が付いたら、CD化していないソロ曲やコラボ楽曲が結構増えてきましたね

「a new lease on life」
「Internet for Everyone」
「The Spark (Tetsuya Komuro Remix)」(DJ Afrojack作品のリミックス)
「22世紀への架け橋」(ヒャダインと合作)
「Good Click Creats Good Music!」(SHIGEOと合作)
「#RUN」(TK feat. TK名義)


以上3人のソロ活動を踏まえ、
木根さんおよびウツ&小室さんのロングインタビューがdwangoのサイトに発表されました
3人一緒のインタビューにしないのは、
TMの活動がない間はあえて一緒にメディアに出ないようにしているんでしょう
木根インタビューは特にTM話が多めで、
ウツ&小室インタビューはU_WAVEメインです
しかしウツ、「体調はね…。結構、キツイよね」って、
なんか体調、まだあまり良くないんですねえ…


では本題に入ります
第六部の個別記事は今回で終わり、次回でまとめとなります

------------------------------------------------------------------
2001年のTM NETWORKの可能性は、
2月のある時期まではまだ残っていたと思われる
それをうかがわせるのは、
FM愛知・FM大阪で2001/3/2〜30に放送された「Menicon Monthly Magazine」である


本番組は1ヶ月ごとに特定のミュージシャンをパーソナリティとして、
毎週金曜日に30分ずつ放送するものである
2001年3月にはTM NETWORKが担当し、
「月刊TM NETWORK」なる番組を放送したのである
番組内でかかる曲はすべてTMで、
ほとんどすべてが「Major Turn-Round」の曲だった


ただしこの時点ではTMの活動は皆無となっており、
番組内でも今後のTMはほとんど話題にならなかった
出演するのはウツと木根だけで、
小室は録音されたメッセージだけでの出演だった


これが何のための出演だったのか、
今となっては極めて不可解だが、
おそらく話を引き受けた時点では、
TM NETWORKはその後も活動する予定であり、
だからこそ宣伝の場としてこの番組を引き受けたのだろう


番組の情報は2月半ばに告知されており、
遅くても2月上旬には話がまとまっていたと考えられる
おそらく1月下旬、
「Tour Major Turn-Round」終了の頃には話が来ていただろう
その頃ならばTMリミックスアルバムおよびアジアイベント計画はまだ生きていたはずである
木根も2月半ばの会報で、年内のソロ活動はないと言っており、
TMは継続的な活動が想定されていたと考えられる


「Menicon Monthly Magazine」は2/19と3/6に収録された
その番組内で、今後のTMについて触れられなかったのは、
収録までの間にアジアイベントが立ち消えになったためだろう
ウツと木根は3月下旬にソロ活動再開を宣言するが、
それもイベント計画中止によるものと考えられることは、前回触れた


なお「Beat Club それゆけTM NETWORK」も、
2000年以来小室が出演しない中で、
ほぼ看板だけの状態ながら一応続いてきたが、
2001年9月についに終了する
これもTMの名前で番組を続ける意味がなくなったことの反映だろう


ただしウツと木根のソロ活動も、
一応3人の連携の下で行なわれる形式を取ろうとしたようである
一つは、ウツと木根をSONY系列のTrue Kiss DiscまたはEPIC/SONYから、
小室のROJAM.COMに移籍させたことがある


これに伴い二人のソロ作品も、ROJAM POP SHOPで販売された
TM作品とは異なり、二人のソロ作品は店舗での一般販売も行なわれており、
ROJAMのネット通販戦略は事実上無意味なものとなった
ただし盲点だが、2001年のウツ作品の店舗販売分は、
シングル・アルバムともに絶版なので、
現在正規金額で新品を購入できるのはROJAM POP SHOPのみである
購入を考えている方は、頭の片隅に留めておいてほしい
(なお木根作品はまだ店舗分も在庫あり)


ウツは4月にはスタッフとミーティングを開き、
シングル・アルバムの制作について打ち合わせを行なった
ウツの新作は奇妙な制作形態がとられた
Produceはウツ、Co-Produceは木根、Executive Produceは小室というのである


小室が最高責任者ということになっているが、
小室の関与の形跡はほぼ見出せない
Co-Producerの木根は臨席していたようだが、
実際にどの程度の意見を出していたのかも疑問である


要はウツの新作を3人の共同プロデュースと言う形式にして、
現実には動いていない3人の活動が存在するかのように見せようとしたものだろう
4月からROJAMをスポンサーに始まった深夜テレビ番組「radio TK」「Club TK」で、
木根が小室とともにレギュラー出演したのも、
2人の連携が行なわれているポーズを示すためと思われる


そうした形式に沿うものとして、
8/1にはウツのROJAM楽曲第一弾として、
シングル「Runnning To Horizon」がリリースされた
これは言うまでもなく、1989年小室ソロデビューシングルである
TMの名前を使わないまでも、
TMを意識させる楽曲をここで出してきたのである


そもそも「Running To Horizon」は、
かつて「Dive Into Your Body」と同時に制作され、
片方をTM、片方を小室のシングルにしたという経緯があった
つまりウツは1989年に「Running To Horizon」を歌う可能性もあったし、
また小室版が発表された後もそれを望む声は強かった
それをここで実現したのである


カップリングには「Hundred Nights, Hundred Stories」が収録された
木根作曲・小室みつ子作詞である
木根はRENTのウツをイメージして作ったという
本シングルは表題曲・カップリングともにみつ子作詞で、
作曲はそれぞれ小室哲哉・木根尚登という、
いかにもTM NETWORKを髣髴させる布陣だったことになる


ただしウツははじめスタジオで、
「Running To Horizon」を原曲通りに歌ってみたものの、
その頃のウツが歌うには若すぎたため、
キーを下げたりテンポを遅くしたりした
またそれに合わせて久保こーじも曲にアレンジを施した
その結果、原曲とはかなり異なる雰囲気になった


その結果商品化されたものを聞いてみるに、
こんなものを出してくるくらいならば、
没にするかカップリングと入れ替えるかすべきだったのではないかと思う
前回述べた「Ignition, Sequence, Start」とも合わせ、
小室陣営が関わったウツソロリミックスにはロクなものがないというのが正直な印象である


8月のシングルリリース後、ウツはアルバムのレコーディングに入った
タイトルは「LOVE-iCE」と言い、10/25にリリースされた
アルバムのコンセプトはラブソングだった
「Major Turn-Round」と同様にインディーズでのリリースだったため、
音楽チャートには登場せず、売上などは不明である


先行シングル「LOVE-iCE」は作詞前田たかひろ・作曲石井妥師、
カップリング「rhythm of love」は作詞Marc Panther・作曲浅倉大介である
作詞には小室陣営の人脈が登用されており、
木根・浅倉の登用は1996年の「Easy Attraction」を思わせる
石井の登用もソロ活動初期の1992〜95年をファンに思い出させただろう
ウツとしても総力戦で挑むつもりだったと思われる


特に注目されるのは石井の復活である
1995年にウツとBOYO-BOZOを組んでいた人物だが、
その商業的失敗を受けてウツはソロ名義に移った
その後石井はウツと音信不通になってしまったのだが、
この時実家経由で連絡が取れて、石井の楽曲提供が実現したのである
「LOVE-iCE」では小室・木根・浅倉・石井の楽曲が各2曲、
その他2曲という布陣になった


10/22〜11/14には「Tour LOVE-iCE」が開催されている
「Tour White Room」がコンセプト重視だったことから、
このツアーではラフさを重視し、
楽曲を聴かせるのを基本に据えたという
またサポートメンバーは、あえて全員若手にした
このメンバーはウツも気に入り、
翌年の「Tour Ten to Ten」でもほぼ同じメンツとなった


ツアーでは1曲目にロックナンバー「Energy Source」が演奏され、
2曲目では直接続ける形でTMの「Open Your Heart」が、
ロックアレンジで披露されている
ウツは1996年のファンイベントでもこの曲を演奏していたが、
意外とお気に入りなのだろうか
TM NETWORKでは絶対に演奏されないと思われ、
この時の演奏は貴重である


木根も「LOVE-iCE」制作に陪席する一方で、
自らのソロ作品も作っていた
2001/9/1リリース「浮雲」と11/26リリース「徒然」である
タイトルから見て、当初からペアで構想されたものだろう
木根ソロの新作は、
実に1998年「The Beginning Place」以来3年ぶりである


2001年の作品はシングルでもフルアルバムでもなく、
ミニアルバムでのリリースとなった
以後2003年まで、木根の作品はミニアルバムでのリリースのみとなる


「浮雲」「徒然」はどちらも6曲入りで、
TMカバーを1曲ずつ入れている
TMカバー曲は、「浮雲」「Girl Friend」
「徒然」「Winter Comes Around」である
「Girl Friend」はライブ音源)
「LOVE-iCE」同様、TMとの関係を意識させるラインナップである
1996年にTKプロデュースを前面に出してリリースした「Remember Me?」で、
TMカバー曲を収録したのと同じやり方である


作詞としては木根自身の他、
両アルバムの1曲目とタイトル曲に当たる「不眠症ジェニー」「浮雲」と、
「ポニーテール」「つれづれ」で、
小室関係者の前田たかひろが担当している
他に小室みつ子と藤井徹貫も見える
徹貫が脚本家だけでなく作詞家としてもTM関係に顔を出してきた


なお翌年の作品になるが、
木根は2002/5/29にもミニアルバム「RUNNING ON」をリリースしたが、
こちらでは全曲作詞・作曲を木根が担当している
TMのカバーはないが、
5曲入りで、5曲目は森口博子による「Unknown Town」のカバーが入っており、
最後の一曲がおまけ的な音源になっている仕様は同じである


木根はミニアルバムリリースと並行して、
「talk & live 番外編」「talk & live vol.7〜歌酔曲〜」を開催する
「番外編」「talk & live」と違ってバックバンドを従えず、
一人か二人で気軽に地方の小さな会場を回ると言うものである


以後身軽さと言うメリットと、
おそらくライブ規模の縮小という現実の前に、
木根のツアーは番外編が中心になっていく
「talk & live」は2001年12月から2008年11月の7年間で、
vol.7〜11の5回開催されるが、
「talk & live 番外編」は2001年9月から2010年9月まで9年間で、
vol.1〜10の10回開催されている
なおその後は、2012年にソロ20周年記念の「talk & live」
2013年にソロ「RESET」前の最後の「talk & live」が行なわれた


ただウツと違い、木根はソロ活動だけに専念せず、
他の歌手への楽曲提供にも積極的だった
globeやウツへの楽曲提供はすでに触れたが、
他にもTKプロデュースの新人台湾歌手林建亨(KEN)のデビュー曲「発射」を作曲し、
2001/7/17にリリースしている


また声優の椎名へきるには、
8月から翌年3月まで5枚のシングル楽曲を提供した
この関係は意外と続くようで、
2006年には木根・椎名でユニットひだまりを結成し、
2015年にも木根が椎名の20周年ライブに参加している


なお木根はこの頃ウツとともに、森口博子や椎名へきると共演している
それは毎年12月開催の「Act Against Aids」で、
2001/12/1にはガンダムつながりで森口「Eternal Wind」とTMの「Beyond The Time」
2002/12/1には木根提供曲の椎名「Jungle Life」とTMの「Resistance」を披露した
2000年には小室も加わりTM NETWORKとして参加したのだが、
それは一度きりで終わってしまった


以上のように、ウツと木根は3人の連携の雰囲気を残しながらも、
実態としては再びソロ活動へと回帰していった
さらに翌年になると、連携の形式すら放棄され、
小室の求心力は失われていく


もっとも小室はともかくとして、
ウツと木根は相変わらず一緒に活動する場面も見られた
1993年以来連年出演していた「Act Against Aids」もあるが、
この頃では2001/9/24日本武道館で開催された「AKASAKA Live 20th Party」も挙げられる
この時の出演者の一人にウツがおり、
ソロ曲の「少年」「Dance Dance Dance」「Runnning To Horizon」「LOVE-iCE」を演奏したが、
その後はゲストとして木根尚登が登場し、
一緒にTMの「Wild Heaven」「Dive Into Your Body」を演奏した



一方この頃小室はGaballとglobeに集中しており、TMを動かす気配はまったくなかった
この経緯については、2001年春まで遡って見る必要があるが、
それはどちらかといえば2000年代の小室やTMの活動の前提となるものであり、
「終了」したTMの再始動の過程を見る第六部の趣旨からは離れることになる
そこで2001年の小室哲哉については、第7章で改めて触れることにしたい


LOVE-iCE
ROJAM
2001-10-25
宇都宮隆
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6-30 Major Turn-Round その後

2015/10/14 00:00
前回の更新から一ヶ月近く放置してしまいました
TM NETWORKについてはとりあえずBD/DVD「30th Final」から、
「Here, There & Everywhere」の動画が公開されました


木根さんは、10/23にKADOKAWAより、
「電気じかけの予言者たち-CLASSIX-」刊行します
正・続・新・真・震・進6冊の「電気じかけの予言者たち」シリーズを一冊にまとめたもので、
4月の時点で「電気じかけの予言者たち-COLLECT-」の仮題で予告されていたものです
6冊=SIXてところとTM関係の本ということで、「CLASSIX」を出して来たんでしょうね


予告以来全然音沙汰ないなあと思っていましたが、
10/31の「REBOOT」ライブの直前に合わせたんだと思います
正がTMデビュー以前、真が1984年、続・新・震・進が1997〜2014年ということで、
TM黄金時代の大部分に当たる1985〜94年が抜けることになるのはどうかとも思いますが、
今までの本、少し興味はあったけど買ってなかったという方は、
2500円というリーズナブルな値段設定ではあるので、どうぞご購入下さい


10/31には2年ぶりの一般向けソロライブ「REBOOT」が、
昼夜二公演開催されます
TM30周年終了後、テレビやニコニコ生放送などに積極的に出演してきたのも、
このREBOOTに向けてのものだったとも言えると思います
チケットは幸い売り切れたようですね


「REBOOT」に合わせて、
ニューシングル「本棚に入れたくなるCD」のリリースも発表されました
(リリース日未定)
木根さんのサイトでは、本作の売りなどが熱く語られています
魅力的な内容になっているかどうかはともかく、
色々と考えたんだとは思います


「木根テレ!」は10月から、
放送時間が日曜深夜26:30〜27:00から、土曜深夜25:30〜26:00に変更になりました
録画の際にはお気を付け下さい
また10月下旬からOTONANOサイト内で
インターネットラジオ「木根ラジ!」4回にわたって公開されるそうです


U_WAVEのツアー「Fifth Element」が9/26にスタートしました
これにあわせて、9/25からニューアルバム「U_WAVE3」が、
iTunesなどで配信されています
また10/8からは、magneticaのサイトで、
CD版アルバムを含めたツアーグッズの通販が始まっています


宇都宮隆のソロ名義の楽曲も発表されました
現在放映中のアニメ「コンクリート・レボルティオ」の第2話(10/11放送)で、
挿入歌「空に星があるように」ウツが担当しました
半世紀前の荒木一郎さんの曲のカバーです(本記事GAUZEさんコメント)
て、この番組、毎話挿入歌を変えるんですね
今はこういうのが多いのかな?
12/23にリリースされるアニメ楽曲集に収録されるそうです


小室さんは、11/11リリースのglobeトリビュートアルバムの制作にも関わったようで、
「Remode2」の制作作業もちらほら始めている模様です
DJイベントも目白押しでしたが、
10/10の沖縄globeライブは雨天により中止となりました
10/17には福岡のMILLSの「TGC Night」出演するそうです


10/25の上海ピアノコンサートは、
10/8になって追加公演(夜の部)が発表されました
…ていうことは、実はそれなりに売れているの?
ほとんど客は集まらないと思っていたんですけど、
中国には潜在的に小室ファンが潜伏していたんでしょうか
なお上海では他にクラブでDJを務める予定もあり、
テレビ出演も複数決まっているそうです


その後12月には各地のホテルで高額ディナーショーが予定されています
前回少し書き洩らしていたようですが、
12/8香川、12/18東京、12/23名古屋、12/24福岡、12/25大阪です
気になるのは、avexのオフィシャルサイトで、
香川・名古屋公演のタイトルが「クリスマスピアノコンサート&ディナー」
東京・福岡・大阪公演のタイトルが「PIANO BIOGRAPHY」となっていることです
どっちもピアノとディナーがあるようですが、何か違うんでしょうか?
小室さんのFacebookで一緒にまとめられているのを見るに、
同じなのかなあとも思いますが


このようなハードなスケジュールとは裏腹に、
小室さん、最近体が衰えてきているようで、
時間を見つけてジムで体を鍛えているようです
小室さん、鍵盤を押える力が弱まっているという
結構衝撃的なことをさらりと言っています
TMのツアーでも怪しい時ありましたし、
そろそろ自覚的に体をメンテナンスしないといけない年なんでしょうね


テレビでは10/4・11「ウタフクヤマ」に出演しました
その場で作詞して福山雅治さんなどと即興で曲を作ってセッションするなど、
結構目立つ位置での出演でした
結婚報道後最初の福山さんのテレビ出演だったため、
期せずして注目される放送になったようです


10/8には小室さん作曲のGMOグループソング「Internet for Everyone」公開されました
インタビューも出ております


以上、近況の整理でした
では本題に入ります

------------------------
TM NETWORKは2001/1/20に、
「Tour Major Turn-Round」のファイナルを迎えた
この日TM NETWORKは「Major Turn-Round」のアナログ盤をリリースしている
あまり売れなかったようで、
ROJAM POP SHOPではTM関係商品で唯一これだけが現在も売れ残っている


アナログ盤は3枚組で、以下のような構成である
1枚目A面:「Worldproof」「Ignition, Sequence, Start」「Major Turn-Round T First Impression」
1枚目B面:「Major Turn-Round U Second Impression」「V Third Impression」
2枚目A面:「Pale Shelter」
2枚目B面:「We Are Starting Over」
3枚目A面:「MESSaGE」「Cube」「Major Turn-Round (Slowdown Mix) T First Impression」
3枚目B面:「Major Turn-Round (Slowdown Mix) U Second Impression」「V Third Impression」


以上の中で新音源となるのは、
3枚目の「Major Turn-Round (Slowdown Mix)」である
トラックダウンを丁寧に行なったものだろう
「おそらく」というのは、
大した再生環境がない上、ダビング音源しか持っていない私には、
オリジナルとの差がほとんど分からないためである


ただ「First Impression」の最後の方、
「Good-bye」の部分で一瞬音が止まる部分がある
オリジナルと明確に異なるのはこの部分くらいである
いずれにしろ一部のユーザーのみを対象にしたもので、
大部分のファンには関係のない代物だっただろう


この後TMの「Major Turn-Round」に関わるコンテンツは、
ツアーの遺産の商品化に限られる
すなわちアーティストブックとライブ映像である


まずアーティストブックとしては、
当初10000円でライブフォトブックをリリースする予定だった
12月の時点では春発売として、
ROJAM POP SHOPで予約受付をしていた


ところが年末には発売も予約も取り消しになった
10000円という値段設定を前に、注文を控えるファンが多く、
予想通りの予約数が見込めなかったのだろう
ROJAM.COMの経営感覚のおかしさを伝える逸話の一つである


2001/1/15になると、大阪厚生年金会館公演の会場で、
新仕様での写真集発売の告知チラシが配布された
2/2完全予約注文生産でROJAM POP SHOPで受付開始、
3月末に刊行とのことで、値段は4900円だった
これは「Tour Major Turn-Round -First Impression-」と題し、
アーティストブック3部作の第一弾とされた


その後4/16にツアードキュメント「Second Impression」の予約が開始され、
5月末日に刊行された(2900円)
第三弾「Third Impression」は、
6/8に予約開始で、7月末日刊行である(3900円)


「Third Impression」には関係者のインタビューやライブのデータ集に加え、
ライブの様子を断片的に収録したCD-ROMが収録されていた
ROJAMではメールでファンからツアーの感想も募り、
その一部を「Third Impression」に掲載している


以上、ツアー終了から半年の間に発表された新商品は、
上記3冊の書籍だった
本来1万円で1冊の本を刊行する予定だったものを3冊に分割したわけだが、
ファンの負担感を薄れさせるための戦略だろう
ただし3冊を合計すると総額12000円となり、むしろ高額になった


なおツアーに前後して、
木根はTM再始動の流れを記した「続・電気じかけの予言者たち」を発売している
以後木根はTMが活動を行なうたびに、
「電気じかけ」シリーズを執筆するようになる
「続・電気じかけの予言者たち」は早くから準備されていたようで、
2000/7/27「Log-on to 21st Century」のパンフレットに、
その冒頭部分が掲載されている


ただこの売り方はなかなか悪辣だった
ツアー会場およびROJAM POP SHOPでは、
「Major Turn-Round」レコーディングまでの部分までを書いたものを販売したが、
ツアー終了後には2000年末まで、
つまり「Tour Major Turn-Round」前半までの部分を加筆した新訂版を、
MEDIA FACTORYから全国書店で発売している
しかもツアー会場版にあった一部はカットされていたので、
限定盤と通常版それぞれ数ページずつ出入りがあることになる


以上ツアー前後から、TM関係の書籍のリリースが続いたが、
これらは所詮はおまけ商品である
ファンの多くにとって大きな関心は、ライブ映像だっただろう


これが最初に公開されたのは、2001/4/27のWOWOW放送で、
2001/1/19東京国際フォーラム公演の様子が放映された
MCと「Time Machine」がカットされた代わりに、
メンバーのインタビューが放送されているが、
これはVHSやDVDには収録されていない
(ただしインタビューの内容は「Third Impression」に収録)


その後半年以上経って、11/21と12/5に、
「Live Tour Major Turn-Round 01」「Live Tour Major Turn-Round 02」がリリースされた
VHSとDVDでのリリースだった
決して長いわけではないライブが2本に分割されたのは、
後述の「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」が収録されたためもあるが、
それでも分割する必然性があったかは疑問がある


両商品の時間は2枚合計しても、
1994年の「final live LAST GROOVE 5.18」よりも短い
両DVDの値段はそれぞれ4725円と4410円、合計約9000円だが、
「final live LAST GROOVE」はVHS6700円、DVD6830円であり、
分割による値段の水増しが明らかである
次の2004年「Double Decade “NETWORK”」が、
ライブ2本分で1万円だったから、
「Live Tour Major Turn-Round」の値段設定はなおさら暴利と感じる


また本商品のリリースの遅れも、当時のファンをイラつかせた
「02」リリースは実にツアー開始から1年目でようやくリリースされた
もっとも「02」のリリース日は、
ツアー開始日の2000/12/5を意識していたのかもしれない


別章で述べたように、「Tour Major Turn-Round」は、
小室とSONYの関係が微妙だった時期に行なわれており、
その事がライブ映像の商品化を妨げる一要因になったらしい
そこで本作はSONYとROJAM.COMの利害調整の結果、
第三者のポニーキャニオンからのリリースとなった
TMの音楽作品がポニーキャニオンからリリースされた例はこれだけである


「Live Tour Major Turn-Round 01」はツアー本編を収録し、
「Live Tour Major Turn-Round 02」は、
アンコール3曲と「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」を収録する
ライブの全演奏曲が商品化されたライブとしては、
1994年の「TMN 4001 Days Groove 5.18」に次いで二つ目となる
(ただしその後2014年「CAROL Deluxe Edition」で、1989年「Camp Fanks!! ‘89」完全版が商品化)
90年代以後の邦楽新作ライブ映像商品は全曲収録が一般的になっており、
TMのライブビデオ/DVDも以後は80年代と異なり、原則として全曲収録されるようになった


「D. Harada V-Mix」はVJ原田大三郎によるイメージ映像で、
「Worldproof」「Major Turn-Round」組曲をBGMに、
ツアー用のスクリーン映像やツアーのライブ映像を組み合わせたものである
VHS/DVDにこれを収録することはツアーの時点で決まっており、
そのため原田はメンバーと一緒にツアーの各会場を回った
この縁はGaballに結実するものでもある


「01」 はヒット曲がほとんど収録されておらず(「Still Love Her」のみ)、
一方で「02」のライブ映像は過去の人気曲で構成されるとはいえ3曲のみである
値段がリーズナブルとは言い難いこともあり、
熱心なファン以外では手が出しづらい内容だろう


しかし現在はともに売り切れており、中古市場も高騰している
ポニーキャニオンからのTM商品リリースは本作だけなので、
今後シリーズもので再発されることも考え難く、
入手困難なソフトになると思われる
内容は素晴らしいだけに、
後発ファンのためにもなんとかしてほしい商品の一つである


なおDVD版「01」には「Get Wild」
「02」には「Time To Count Down」の小室パフォーマンスを撮影した特典映像が収録されている
メインのライブ映像は2001/1/19公演だが、
特典映像は1/20のものである点も重要である
特に「Time To Count Down」では、
ナイフでキーボードの鍵盤を固定するKeith Emersonを真似たプレイが見られるが、
これは他の日では見られなかったらしいので貴重である


この特典映像はVHS版には収録されていない
ただし「01」「02」に付属している応募券を送ると、
抽選で両特典映像を収めた「Live Tour Major Turn-Round 03 -Premium Edition-」を受け取ることができた
結局DVD版とVHS版ではまったく同じものを見ることができるわけだが、
この売り方を見るに、VHSよりはDVDを主流にしたいと言うメーカー側の意向も感じ取られる
実際に本作は、VHSでリリースされたTMライブ映像の最後となった


以上が2001年のTM NETWORKの成果である
概していえば、
「Major Turn-Round」の残りカスでファンをつなぎとめた1年間だったといえよう
ただ実は2001年のTMは、
当初からこのようなスカスカな活動で終わる予定ではなく、
「Major Turn-Round」を掲げた活動を続ける予定があった


まずツアー終了直後には、小室がROJAM.COMのサイトで
TMのイベントをアジアで行なう計画を発表している
ウツによれば、TMを含むアーティストで、
アジア数カ所でイベントを行なう計画だったという
2000年7月に計画されていた香港イベントのリベンジだろう
「Rendez-vous in Space」と同様に、
TRF、globe、安室奈美恵、Kiss Destination、tatsumakiなどで回る計画だったものと思われる
しかし4月以前に、この計画は白紙になった


ついでもう一つ、
「Major Turn-Round」のリミックスアルバム制作の計画もあった
2000/12/19以来約3週間ぶりの公演となった2001/1/7宮城県民会館公演の日、
小室はリハーサルでウツと木根にこの計画を告げ、
アンコールのMCでも計画を公表している


「DVDだったりとか、あとリミックスとかそういうものをちょっと、まず作りたいとか思っているんですよね」とか言っているツアー控室の小室


この時小室が考えていたのは、
おそらくトランスアレンジのリミックスだろう
すでに「Tour Major Turn-Round」でも、
「Get Wild」のトランスミックスを披露していたし、
「Rendez-vous in Space」でも、
Kiss Destination「Precious Mements」のトランスバージョンを披露していた


さらに2001年になると、CDでもトランス楽曲のリリースを始める
そのきっかけになったのはglobe「outernet」である
本作は「on the way to YOU」以下5枚の先行シングルを収録しているため、
全体としてはトランス作品とはなっていない
だがタイトルチューン「outernet」
アルバムと同時リリースのシングル「garden」
「garden」カップリングの「angel’s song」などは、
すべてトランス曲であり、
小室の主な関心は明らかにトランスにあった


なお本作の非トランス楽曲として、
小室・木根共作の「another sad song」「soft parade」がある
木根がglobeに楽曲を提供した珍しい事例である


「outernet」のレコーディングは3月初めまで行なわれ、
3/28にリリースされた
レコーディングの本格的な開始は、
「Tour Major Turn-Round」が終了した1月終わりからだろう


この流れの中で小室が想定した「Major Turn-Round」リミックスとは、
TM版トランスだった可能性が高い
このリミックス計画は2001年秋のインタビューでも小室が言及しており、
少なくともこの時点ではまだ生きていた


しかし小室のトランスの主な実験の場は、
Gaballおよびglobeが担うようになる
2001/9/12にはglobeのトランスリミックスアルバムとして、
「global trance」がリリースされており、
リミックスアルバムの案はglobeで実現した


さらに2002/9/26には「global trance 2」
2003/9/3には「global trance best」がリリースされており、
3年続けてトランスリミックスアルバムが作られたことになる
このシリーズは大半を小室以外のアレンジャーが担当しており、
小室の負担も小さかった
これに対してTMのリミックスを小室以外のアレンジャーに委ねることは、
やはりファンの抵抗感が大きいことが小室にも感じられたのだろう


ただし「Major Turn-Round」リミックス計画の痕跡は、
まったく残っていないわけではない
それは「Ignition, Sequence, Start (TATSUMAKI REMIX -dedication to U.S.A-)」で、
2001/10/25リリースのウツソロアルバム「LOVE-iCE」に収録される、
小室+DJ Dragonのtatsumakiによるトランスミックスである


「LOVE-iCE」のアルバム曲は8/5〜9/14にレコーディングされており、
「Ignition, Sequence, Start」のミックスも同じ頃だろう
ただ残念なことに、TM名義でリリースされなくて良かったとしか思えない出来であり、
この程度の作品になるならば、
「Major Turn-Round」リミックスアルバムは実現しなくて良かったのかもしれない


ただしその後も小室は事あるごとに、
TMのリミックスアルバム案を主張する
小室のリミックスへのこだわりは、
実に2003年「キヲクトキロク」や、
2004年「Easy Listening」まで到るものだった


一方で同時期にウツと木根で開催していた「tribute LIVE」(2003〜07)は、
過去の人気曲をオリジナルアレンジで演奏することを趣旨とするもので、
一面では小室の音楽的関心の正反対を目指すものだった
そして2007年の「TM NETWORK -REMASTER-」は、
小室がこの流れをTM本体にも取り込むことを承認したものであり、
自らのアイデア提供の放棄でもあった


いささか先取りして行ってしまえば、
「Major Turn-Round」以後8年間―本ブログの第7部―のTMは、
リミックス路線とヒットメドレー路線の二本の潮流が、
混じり合わずに並流していた時代だったのである


話を2001年に戻すと、小室は3月終わりの時点で、
DJ Dragon・原田大三郎と一緒にユニットを組み(Gaballのこと)、
同年はこれとglobe・Kiss Destinationの3つで活動すると発言している
TM NETWORKへの言及はない


1月の「Tour Major Turn-Round」終了の2ヶ月後には、
2001年度にはTM3人での活動がないことはほぼ確定していたと見られる
アジアイベント計画の頓挫に伴うものだろう
リミックスアルバム計画はまだ生きていたが、
そこにウツ木根が関わる余地はほとんどなかったはずである


こうした中、3月終わりにはウツと木根もソロ活動の再開を宣言する
これは小室がGaball・globe・Kiss Destinationに軸を据えると宣言したのと同じ頃であり、
3人の間でこの頃に次年度の方針が固められたものと考えられる
以後3人は日常的にはソロ活動、
記念イベントなどの時だけTMという活動形態を定着させる
1999年の再始動がやっと形になった矢先に、
TM NETWORKはまた沈黙してしまったのである


ただ2001年の3人は、完全に個人プレーというわけでもなく、
3人での共同作業の形式を、形式とはいえとどめていた
次章ではこの過渡的な形態のソロ活動期の様子を見てみようと思う


Major Turn-Round [12 inch Analog]
ROJAM
2001-01-20
TM NETWORK
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6-29 Rendez-vous in Space Okinawa & メディア出演

2015/09/17 22:12
9/10、BD/DVD「30th Final」のリリースが発表されました
リリース日は11/25です
youtubeなどには「Rhythm Red Beat Black」サンプル動画がアップされています


商品は今回もDVD、BD通常版、BD豪華版の3種類がリリースされます
正直、「30th Final」の商品化は確定していたので、
気にしていたのは豪華版の特典でした
「COUNTDOWN JAPAN」のライブ映像か、
WOWOWで流れた小室さんのインタビューの完全版か、
それともavexががんばってくれれば、
TM再始動の契機となった「All That Love」の映像も…


などと、色々と期待していたのですが、
結果は4/17「TM NETWORKのオールナイトニッポン」の映像とのことです …しょんぼり
これなら、正直数千円上積みして豪華版を買う必要はないかなあ
つうか、ラジオ収録風景のBDなんて、商品化する価値が認められているんですね
それ自体が驚きです
AKBとかジャニーズとかのトークシーンなら、ファンにとっては価値があるでしょうけど、
還暦前のおっさんのトークの風景を商品化するか…?


メインのライブ映像は、
2015/3/22横浜アリーナ公演2日目のフル収録です
TM30th最後のライブということになります
内容は周知の通り、
既商品化の「Quit30 Huge Data」の修正版というべきものです
私は買いますけど、正直前作ほどの需要はないでしょう
だからこそ豪勢な特典を期待していたんですけどねえ
最後の期待はmumoの予約特典ですが、
ここ最近の先例を見るに、期待はできないと思います


などなど、色々と不満もありますが、
ともかくこれを以てTM30周年は、後始末も含めてすべて終わります
寂しいところもありますが、
2016年からは次の活動を待つ日々ということになるでしょう


ソロ活動についても整理しておきましょう
9/16リリースのtofubeats「POSITIVE」には、
「Throw your laptop on the fire feat. 小室哲哉」が収録されました
試聴音源はSOUNDCLOUDで聞くことができます
なかなか攻撃的なナンバーに仕上がっていて、カッコいいですね
またglobeのトリビュートアルバムリリースは11/11に決定したそうです


小室さんのクリスマスディナーショーは、
12/23の名古屋公演に続き、
12/18東京、12/24福岡、12/25大阪でも開催するとの情報が出ております
上海コンサートとクリスマスディナーショー、
葛城哲哉さんがサポートらしく
ピアノ一本と言うわけではないのでしょうか


10/10にはMarc Pantherと一緒に、
那覇うみそら公演のフェス「LIVE on the BEACH Opening Special-version.00- IN OKINAWA」に出演するそうです
優先エリア以外は入場料無料とのこと
無料の沖縄ライブ…
うーん、今回のブログ記事とリンクしていますねえ


翌日10/11には大阪ATCホールの「Music Circus '15」
京都のKITSUNEをはしごするようです
ちょっと無理し過ぎじゃないですか? 大丈夫?
9/12には風邪引いて、
「まずい、まると点々がボヤけてきた」とか言ってますし、
過労気味な気がします
「TMからglobeの中休みが欲しかったね〜。今から思うと。」とかも言っていますし


小室さんのメディア出演では、
9/23「Music Station ウルトラFES」と、
9/30「のどじまんTHEワールド」が、
現時点で告知されています


木根さんは9/11に「ダウンタウンなうSP」に出演しました
また動画サイト「ワザール」では、
9/7から作詞・作曲講座を開講しました
私はよく分かっていませんが、受講料を払うと、
木根さんの講義動画にアクセスできるみたいです
まあこの記事書いている時点で、あと数時間(9/18深夜)で終わるんですが


現時点(9/17夜)で、「視聴者数」は「6」となっています
これはもしかして、受講料払って動画を見た人が6人ということでしょうか…
受講料が途中で19800円から9800円にディスカウントされたのを見るに、
いずれにしろ受講者は期待したほどはいなかったんだと思います
一応プログラムを挙げると、合計約4時間で、以下のようになっています

・イントロトーク1 (22:05)
・木根さん楽器を始めたきっかけ・ギターの選び方 (18:10)
・TM NETWORK誕生秘話 (10:11)
・作曲の基礎知識・決め事・ルール@ (18:36)
・作曲の基礎知識・決め事・ルールA (14:14)
・チューニング(ギターの音合わせ) (03:52)
・3コード作曲 実践編@ CFG (21:49)
・3コード作曲 実践編A CFG (15:09)
・3コード作曲 実践編B CFG (08:56)
・3コード作曲 実践編C CFG (22:06)
・5コード作曲編@C・F・G・Em・Am (17:55)
・5コード作曲編AC・F・G・Em・Am (18:19)
・ギター作詞実践講座@ 歌あり (22:07)
・ギター作詞実践講座A 歌あり (18:12)
・木根さん作曲お披露目 (03:10)
・生徒役石原さんお披露目 (02:27)
・ギター石原さんTake2 (02:25)


*9/18深夜で終わったのは9800円ディスカウント期間だったようで、受講自体は現在も可能です! 誤認失礼しました(9/30追記)



ウツはようやく本格的に動き出しました
9/18U_WAVEの新曲「connect」をiTunesとApple musicで配信し、
9/26には3rdアルバム「U_WAVE 3」リリースします


9/26というのはツアー「Fifth Element」初回公演の日です
このアルバムのCD版は当初はツアー会場限定での販売になるそうです
そのうちにmagneticaサイト内で通販などするようになるのでしょうか
また、日程は未定ですが、
iTunes/mora/music.jpなどでも配信の予定があるそうです


ただアルバムとはいえ収録曲は7つで(他に1曲リミックスも入れた8音源)、
その内2曲は先行配信曲「No Limit」「connect」
3曲は2013年のツアー「フォースアタック」のパンフレット附録CD収録曲なので、
このアルバムでしか聞けない曲は「Dear Mr.pride」「True Blue」の2曲だけです
(私はウツ関係詳しくないので、この2曲も既発表でしたら誤認すみません)
まあ、この機会にまとめておこうと言うことでしょうね


では本題に入ります
今回から数回は「Major Turn-Round」周辺のおまけ話をやって、
第6部を終えるつもりです

----------------------------
TM NETWORKのメディア出演は、
少なくとも楽曲演奏を伴うものについては、
1999年の再結成以後ほとんどなかった
これは多くにファンにとって、
極めて不満な点だっただろう


TM出演の例を振り返れば、
「哲にいさん」「コムロ式」など深夜のTK広報番組にはよく出演したが、
ほとんどはトークや楽曲制作の裏側などだった
「Yes To Life Festival」や1999年年末ライブが放映されたこともあるが、
それらは断片的なもので、到底ファンが満足できるものではない


1999年にテレビに出演してスタジオで演奏をした唯一の例は、
1999/9/25「夜もヒッパレ」「Get Wild Decade Run」「Be Together(鈴木あみバージョン)」という、
笑うに笑えない状況である


しかも2000年にTMが活動を停止すると、
この程度の出演すら跡を絶ち、
2000/9/15「コムロ式その後…」で、
「Log-on to 21st Century」のダイジェスト映像が放映されたのを除き、
11月までテレビ出演はまったくなくなったのである


2000年のTMは以前述べたように
年始の小室とSONY経営陣との対立に伴う混乱を経て、
ROJAM.COMが落ち着くまで休止状態になっていた
ROJAM期TMが初めて動いたのは、
2000/7/27「Log-on to 21st Century」だった


この後小室はすぐにアメリカに渡って、
以後スタジオで「Major Turn-Round」レコーディングを含む仕事に専念する
アメリカ国籍を取得した小室は1年の半分アメリカに滞在する必要があり、
日本のステージやメディアに出演する必要がない時期には、
アメリカで仕事を行なわざるをえなかったのである


「Major Turn-Round」レコーディングは11月中旬に終わる
小室はすぐに日本に帰り、ツアー直前までリハーサルの日々となった
このように見れば、TM3人が揃ってメディアに出演できたのは、
2000/12/5「Tour Major Turn-Round」開始以後しかありえなかった


ただし小室は12/1、ウツ・木根が毎年出演していた「Act Against Aids」に出演しており、
1993年の第一回以来7年ぶりに、同イベントでの3人の出演が実現した
1993年には小室・ウツ・木根名義でTMN名義は用いられなかったので、
厳密には2000年が初のTMでの同イベント出演となる
その様子はその後TVでも放映された(曲は「Be Together」


その後は「Tour Major Turn-Round」12/15福岡公演の後に「M-Voice」
12/19広島公演の翌日に「壷」の収録を行なっている
それぞれ2000/12/28、2001/1/15に放映された
ともに地方局の番組ではあったが、
3人にアルバムやツアーについてインタビューするなど、
再始動後では珍しくまともなテレビ出演となった
またツアー終了後にはファイナルの東京公演の様子が、
1/23「新・真夜中の王国」と1/31「music-enta」で取り上げられている


メディア出演が活発になったのは、
広島(2000/12/19)・仙台公演(2001/1/7)間の18日のツアー中断期間だった
この間メンバーは個々にラジオに出演したり、
ファンイベントを開催したりしたが、
2000/12/26には小室、2001/1/8には木根が、
「笑っていいとも」のテレフォンショッキングに出演している


小室は後述の「Rendez-vous in Space」
木根は自著「続・電気じかけの予言者たち」の宣伝が主な目的だった
残念なほどTMのアルバムやツアーには触れられなかった


そして2000年年末には、
待望の演奏を伴う音楽番組出演が実現した
2000/12/29「Music Station Special Super Live 2000」で、
演奏曲は「Ignition, Sequence, Start」である
「Music Station」はかつてTMが頻繁に出演し、
「終了」時にもメドレーを演奏した思い出の番組だが、
この時が最後の出演となる


演奏はアルバムバージョンを基調とした4分の短縮バージョンだった
イントロのアクセル音が省かれ、サビ前の間奏が短縮されるなど、
オリジナルバージョンから手が加えられている
演奏にはツアーサポートの山田・葛城・春山も参加した
春山はメガネをかけている


TMのTV出演は2001年の年始にも2回行なわれたが、
これについては関連するイベントの話をする必要がある
「2001 Rendez-vous in Space Okinawa 01.01.01」である


余談だが、この頃はウツ史上の横幅全盛期でもある
(注:この画像は引き伸ばしなどの処理は施していません)



本イベントは沖縄県宜野湾海浜公園トロピカルビーチで、
2001/1/1夜から1/2早朝にかけて半日開催された
ビーチには船が浮かべられ、
船上から花火が打ち上げられると言う豪華さだった


小室はTKブーム期以来、
毎年年末年始の深夜に特番を放映してきたが、
それは2001年年始の「Rendez-vous in Space」の放映を以て終わる
(ただし2001/12/25にBS2で放映された「永遠の音楽少年」も含めれば2001年年末まで)
「Rendez-vous in Space」はTKブーム最後の大花火であり、
TKブーム終了の象徴的イベントだったとも言えるだろう


なお本来「Rendez-vous in Space」では入場料を取る予定だったのだが、
後になって会場が公共の場所ということで、
入場料を取ることはできないと県から伝えられた
12/26「笑っていいとも」で、
小室が県の通達を「1ヶ月前」のことと言っているので、
11月下旬頃のことだろう
スタッフがある日このことを平然と伝えてきて、小室は驚いたと言う


10月終わりにはすでに開催が発表されていたこともあり、
小室は今さらイベントを中止することもできず、
経費の過半を自己負担することにした
当時の報道によれば、5億円中3億円が小室の負担だった
もっとも無料になっても会場は満員には程遠い状態だったらしいので、
有料だったらさらに寒い状況になったかもしれない


この入場料の件を見るに、
「Rendez-vous in Space」は通常では考えられない杜撰な企画だった
スタッフがよほど無能だったか、イベント運営が可能な態勢がなかったかだろう
ましてやその失態を小室個人の経費負担で解決するという対応などは、
とうていまともな運営体制ではない
avexからもSONYからも離れてそのサポートを失った小室の周りには、
少なくとも実効性のある事業運営を可能にする体制はなかったのだろう


この頃小室はスタッフに通帳を預け、
自分では財政状況を把握していなかったというが、
事業運営能力のないスタッフが小室の預金を流用して損失を補うという事態は、
恒常的に行なわれていたことも疑われる
2000/7/27開催予定の香港イベントが突如中止になるといった失態も、
ROJAM.COM立ち上げによる小室の数十億円の損失も、
こうした体制の当然の帰結だったともいえるかもしれない
「Rendez-vous in Space」が小室負債の原因というわけではないが、
しかしその結末が必然だったことを垣間見せてくれる一つの出来事だったといえよう


本イベントにまつわる問題はともかくとして、
「Rendez-vous in Space」の内容を見てみよう
このイベントにはTM NETWORKの他、
globe、Kiss Destination、安室奈美恵、BALANCe、TRFなど、
小室関係ミュージシャンも出演した


会場が沖縄になったのは、
前年小室が関わった沖縄サミットの実績を踏まえたものだろう
沖縄出身でサミットテーマソング「Never End」を歌った安室の扱いは特に大きかった


だが本イベントで何と言っても目玉となったのは、
小室とJean Michel JarreのユニットTHE VIZITORSだった
(演奏には他にサポートのギターとドラムも参加している)
小室とJean Michelは1998年に「Together Now」でコラボし、
FIFAワールドカップではパリで一緒にライブを行なったが、
2001年には小室が日本にJean Michelを招待し、共演を実現したのである
世界に冠たるシンセのカリスマを招待した本ライブは、
小室としては大きな出来事だったにちがいない


THE VIZITORSのライブは合計45分余り行なわれた
ライブ音源は日本ではリリースされなかったが、
イギリスでは「Rendez-vous in Space Okinawa 010101」としてリリースされたらしい


THE VIZITORSのライブの脚本はArthur C. Clarkeが担当した
ArthurはTM2ndアルバムのタイトルの元ネタとなったSF小説「Childhood’s End」の作者であり、
小室が大ファンだったSF作家である
小室が世界を相手にするようになった今、
Jean MichelとArthurはもっとも接触したかった二人だったと言っても良い
Jean MichelがArthurの友人だったことから、
小室はJean Michelを通じてArthurに打診を行なったらしい


イベント名「Rendez-vous in Space Okinawa」は、
明らかにJean Michelのアルバム「Rendez-vous」を意識している
(「Rendez」と「vous」をハイフンでつなぐところも含め)
しかも「Rendez-vous」はテキサスのヒューストンで行なわれたライブ「Rendez-vous Houston」で演奏するために作られたものだった
「Rendez-vous in Space」の後に開催地「Okinawa」を入れるのも、
「Rendez-vous Houston」を踏まえているに違いない


Arthurと組んだのは、Arthur脚本の映画「2001年宇宙の旅 (2001: A Space Odyssey)」と、
2001年年始というイベント開催時期を意識しているのだろう
イベント名に「Space(宇宙)」を入れたのも、
この映画を意識しているものと考えられる
この映画および小室に影響を与えたSF映画「未知との遭遇」のタイトルを踏まえてイベント名を訳せば、
「2001年宇宙での遭遇」とでもなるだろうか


本ライブの冒頭では、スクリーンにメッセージを伝えるArthurの映像が映し出される
そのメッセージは、
「Happy two thousands and one, everybody. The future is now」
というもので、現在=2001年が「The Future」であるという
1968年に人類の未来を描いた「2001年宇宙の旅」を前提として、
その頃に描いた「未来」が今ついに到来したと言っているのだろう


Arthurのメッセージが終わると、
一曲目「The Overture」が始まる
Jean Michelの登場シーンに当たるが、
この曲では「2001年宇宙の旅」オープニングで使われた「ツァラトゥストラはかく語りき」がサンプリングされている


THE VIZITORSというユニット名は、
宇宙からの訪問者を意味しているものと考えられる
演奏された曲はすべてオリジナルで、
「The Overture」「The Voyage」「My Name is Arthur」「Children of Space」「Nobody」「Rendez-vous in Space」「Race in Space」
の7曲だったが、
宇宙人が観客を宇宙に招待するという如きストーリーであることが推測されよう


ただ曲間にはArthurの英語メッセージが入り、
これがストーリーを示していると考えられるのだが、
モニターには訳文がほとんど出ないので、
多くの観客にはどんなストーリーかさっぱり分からなかったと思う
(私もよく分からない)


ステージ上には小さいモニターがたくさん設置されている
そこにたくさんのArthurの顔が映し出されるのだが、
これはかなり怖い
特に「My Name is Arthur」では、
曲中でモニターのArthurが終始「Hi, My Name is Arthur」と言い続けるという、
かなりシュールな演出があった


このTHE VIZITORSのライブの前後には、
TM NETWORKを含むミュージシャンの演奏もあった
その流れについても見てみよう


「Rendez-vous in Space」は沖縄県とテレビ朝日が主催だったこともあり、
イベント第一部は2001/1/1の17:55からテレビ朝日系列で、
2時間の特番「The Greatest Hits 2001」で生中継された


2000/12/29にはテレビ朝日系列の「Music Station」で、
このイベントの宣伝が行なわれている
TMの同番組出演も、沖縄イベントがあったからこそ実現したものだったのだろう


ただし「The Greatest Hits」には当然CMの時間もあったし、
沖縄の中継以外に東京のスタジオにいる他のミュージシャンの演奏も放送された
その間会場のスクリーンにはテレビの映像が流れていたらしく、
つまり沖縄現地では野外ステージでテレビ放送を見続ける合間に、
たまに数分の生ライブを見ると言う、かなり寒い状況だったようである
会場も盛り上がり続けるという状態ではなかっただろう


ただその中で、1曲目がTM NETWORKだったのは、
やはり盛り上げ要員として期待されていたのだろう
この時は「Ignition, Sequence, Stat」が演奏された
サポートの山田・葛城・春山もいる
演奏は「Music Station」の時と同じショートバージョンである
この後はBALANCe、globe、TRF、Kiss Destination、安室奈美恵が出演し、テレビ中継は終了する


20:00からはイベントメインに当たる第二部で、
その冒頭は目玉となったTHE VIZITORSのライブだった
その後は「TK Greatest Hirts」と題して、
TM NETWORK、globe、TRF、安室のライブが23:00頃まで続いた(ここまでが第二部)
テレビ朝日では25:00から第三部を放送し、
途中から第二部の録画に切り替えた(最後に第三部の生中継に移る)


TMの二度目の出番はTHE VIZITORSの次で、21:00からだった
小室はglobeやVIZITORSのリハーサルにも出た上、
イベントの責任者でもあり、終始忙しかっただろうが、
ウツと木根は昼にリハーサルが終わってから時間をもて余したらしい
木根は二度の出演の合間に仮眠をとったそうだ


TM第二部のサポート陣は第一部と同じである
小室とウツは第一部から衣装を替えていた(木根は同じ)
小室は直前のTHE VIZITORSの演奏時とも衣装が違う


演奏したのは「Ignition, Sequence, Start」「Get Wild」「Time To Count Down」で、
アレンジは3曲とも「Tour Major Turn-Round」に準じている
なお「Ignition, Sequence, Start」「Get Wild」の間で、
テレビ放送ではスポンサーの名前が読み込まれた
せっかくのライブ放送で、間に余計なものは入れてほしくなかった


「Get Wild」の音源は2003年に「キヲクトキロク」に収録された
基本的には「Tour Major Turn-Round」版と同じアレンジである
この時ウツは冒頭の歌詞を派手に歌い間違えたが、
「キヲクトキロク」では歌詞間違いの部分に不自然な修正が施されている


最後におまけながら、
「Rendez-vous in Space」第三部のメニューも触れておこう
第三部は翌日5:00まで行なわれた
開始は23:00説、24:00説、25:00説があって、
どれが本当かよく分からない
ステージを見ていない徹貫や木根が又聞きで記事を書いていて、
情報が錯綜しているためである


第三部はKiss Destinationのライブで始まり、
その後は小室とDJ Dragonのユニットtatsumaki以下、
数組によるDJパフォーマンスが披露された


TatsumakiのVJは、
「Tour Major Turn-Round」と同様に原田大三郎が務めた
これは秋から活動を始めるGaball(小室+Dragon+原田)の、
実質的に最初の仕事となる
その意味で本イベントは小室にとっては、
たしかに2001年の始まりの活動ではあったのだろう


キヲクトキロク~Major Turn-Round
R and C Ltd.
2003-02-05
TM NETWORK
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by キヲクトキロク~Major Turn-Round の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

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6-28 Tour Major Turn-Round A

2015/09/02 01:22
8月中下旬は、TMの話題はまったくありませんでした
ソロの話題としては、小室さんが何度かクラブイベントに出演し、
globe楽曲を中心にプレイしたようです
12/23には名古屋のキャッスルプラザでディナーショーをやるそうです


また10/25には上海戯劇学院でピアノコンサートをするそうですが、
これは当初計画されていた秋のソロツアーの名残りでしょうか
ちなみにavexのオフィシャルサイトからリンクをたどると、
なんと1枚880元(約16600円!)の額で販売されていますが、
「詳細介紹」をクリックして移動すると、180元〜880元の各席を購入できます
まあ、今から飛行機を取って上海まで行く日本のファンはほとんどいないと思いますが
つうか、ちゃんと埋まるんでしょうかね


8/23の「a-nation」では、
小室さんが浜崎あゆみさんのステージにサプライズ出演し、
「Departures」を演奏したそうです
ラップはAAAの浦田直也さんだったとのこと
8/30の「a-nation」でも同じ演出があったようです
globeのトリビュートアルバム企画と絡むものでしょうか


8月の小室さんは大変活発にラジオに出演しました
私は聞いておりませんが、多分globeの宣伝でしょう

・8/18「(Are You Rolling?)...We're Rolling!」(InterFM)
・8/25「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(文化放送)
・9/1・2「Behind The Melody FM Kameda」(J-Wave)


また9月にはテレビ出演がいくつか決まっています

・8/30・9/6「SENSORS」
 *8/30放送分はyoutubeに公式に公開中
・9/23「Music Station ウルトラFES」


木根さんは相変わらずよくテレビに出ていましたが、
それも9/1「一声入魂!アニメ声優塾」で、
だいたいひと段落した感じでしょうか
レギュラー「木根テレ!」では、
8/24には木根さんが弾き語りで「Fool on the Planet」を演奏し、
8/31にも一瞬「8月の長い夜」を演奏しました


また8/24・31には、TMのDVD/BDの宣伝もやりながら、
2012〜15年の活動のエピソードを話しました
大したことは言っていませんでしたが、
「the beginning of the end」初日の府中公演、
「Be Together」の間奏で、
ウツが木根さんの近くに来たので、ウツの肩に手をかけたところ、すぐに去られてしまい、
次の日からウツがあまり近づかなくなったと言う話なんかは、初めてでしょうか
そういや、そんなパフォーマンスありましたね


では本題に入ります

------------------------------

ステージには一面にUMUが並べられており、向こう側は見えない
会場が暗転して、ライブ開始を告げると、
まもなくUMUに水面が映し出される


水面を映すカメラの視点は水中に向かい、
そのまま水泡をまといながら沈んでいく
コポコポコポ…
この効果音、通常ならばSEとして片づけられるだろうが、
このライブの場合は「Worldproof」という曲名が与えられている


映像が消えて一瞬暗くなった後、
UMUにはアクセル音とともに方形のCGと計測値、
そしてメンバーのシルエットが映し出される
アクセル音が途絶え、シンセの演奏が始まる
UMUにはウツの大きなシルエットと「Ignition, Sequence, Start」の文字
これは曲名であるとともに、ライブの開始を伝えるメッセージでもある


ウツが手を振り下ろすと、爆発効果のCG
「Ignition(点火)」を意識したものだろう
「記憶は」「記録は」などの文字も表示されるが、
これは2002年以後のTMのキーワード「記憶と記録」の初出である


曲頭のサビまではUMUを前に下したままで演奏されるが、
「break into the stark」の後の間奏でUMUが上に上がり、
それまで見えなかったメンバーが観客の前に姿を現す
その後は大量のスモークの中で演奏が続いた
なおこの曲、小室によって重ねられているCD版にないシンセ音がかっこ良い


ウツがアコギを装着し、「Still Love Her」を演奏
おそらくこれが、メンバーにとっても観客にとっても、
このライブで数少ないリラックスできる時間だった
木根もイントロでアコギ、間奏でハーモニカの見せ場が与えられた


再びUMUが下りてきて、観客とステージの間を隔てる
「Major Turn-Round TFirst Impression」
ここからがツアーの中心とも言える部分である
木根もギターを外し、シンセをガチ演奏する
歴代ライブでも珍しい、小室と木根のシンセ競演である
「Tour TMN EXPO」ではピアノとシンセで競演はしていたが)


UMUにはCGが映し出され、またステージは見えなくなるが、
以後曲の展開に合わせて、UMUが透過状態になったりCGで覆われたりを繰り返す
一部だけ透過させたり、歌詞を映写したりと、UMUによる特殊効果が活用された


「First Impression」最終章、
「In a cage, In a cage, I’m in a cage」以後の部分では、
小室のラフなハモンドプレイが入り、
曲の主人公のすさんだ心情が表現される
ここでは小室と木根のシンセの競演が見ものである
木根も2台のシンセを両手で同時に弾くなど、かなり本気プレイである


春山のベースもよく曲を引き締めている
つぶやくようなウツのボーカルも効果音の如くステージを盛り上げる
この部分、正直CDで初めて聞いた時は微妙だったが、
ライブ映像で見るととてもかっこよいと思う


曲はインストパート「U Second Impression」に入る
ここは公演ごとにかなり内容が変わったようで、
観客にとっては一つの注目の場面だった
UMUには夜明けの海岸に雲が流れる様子が映し出され、
穏やかな曲の雰囲気を補完している
ここの見せ場は何と言っても葛城のギターだが、
ウツも一緒になってギターを弾いている


小室の穏やかなシンセ演奏が始まると、
木根はアコギでこれをフォロー
UMUは透過状態になる
その後、山田・春山・葛城が入り、木根退場
アドリブ要素の強い小室のシンセを中心に、
4人の緊張感あふれる演奏が続く


ウツ・木根が再登場して「V Third Impression」が開始
木根はシンセを演奏する
ウツは長いコートを脱ぎ、アコギを持っている
最初の「締め切っていた窓」のパートの最後、
会場に向けてサイリウムが発射される
ただこのサイリウムはメンバーにぶつかることもあり、
音源のスイッチが押されてしまうなど、トラブルもあったらしい


ラストでは照明がステージ側から観客側に向けられ、
これに合わせてUMUの透過度が下がっていく
最後には観客から見えなくなったステージから、
ウツの「どうもありがとう」の声だけが聞こえて曲が終わる


UMUが上がり、ステージと観客が再び直接相対する
曲は「Pale Shelter」
ここでは小室のシンセのテンポが毎回変わるので、
ウツやサポートはそれに合わせるのが大変だったという
意外と盛り上げて歌う曲で、ウツも激しく体を動かしている
続いて「We Are Starting Over」も、熱く歌い上げた


木根、シンセにスタンバイ
曲は「Electric Prophet」
アンコールの「Time Machine」と並ぶサービス曲といえるだろう
ライブ本編ラストかアンコール以外でこの曲が演奏されたのは、
TM史上この時のみであり、
その意味でも驚きのセットリストだった


この曲、1984年にライブ「Electric Prophet」で初披露された後、
翌年ミニアルバム「Twinkle Night」に収録されたが、
ライブでは常に初期ライブバージョンに依ったアレンジで演奏され、
CDの特徴的な音色を伴うアレンジでは演奏されてこなかった


しかしこの時、ついにCDバージョンに基づく演奏が初披露された
あの幻想的なシンセ音も再現されているし、
ライブで繰り返されてきた「We are surrender」の間違い英語も、
CDの歌詞カードの通り「We surrender」になった
ここで「終了」前とは別のTMを示したとも言えるだろう
個人的に、歴代「Electric Prophet」でもっとも好きなのは、
この時の演奏である
後に2012年「incubation Period」で演奏した時も、
CDバージョンに準じて演奏されている


UMUが再び下りてきて、「MESSaGE」の演奏が始まる
この曲では2番以後、スタッフが次の曲のため、UMUの前に機材をセッティングするのだが、
これが目障りだという意見が、当時観客からかなり多く寄せられたらしい
そこで2000/12/19広島厚生年金会館公演以後、
2番からUMUに3人のチャット風の会話文が表示されるようになった


その文章は2001年に受注販売された書籍「Second Impression」に収録されている
メール・インターネットの普及などに見る時代の変化と、
1月にツアーで回る各都市にまつわる思い出を語ったものである
なお最後の文は、
「もうすこし時間を巻き戻して探してみようか…。記録と記憶を…」
という小室の発言で終わるが、
この段階では「記憶と記録」ではなく「記録と記憶」になっている


「MESSaGE」2番の終わりからUMUの透過度が下がり、
観客からはステージがまったく見えなくなる
したがって間奏〜サビ繰り返しの部分では、
観客はチャット文を見ながら曲を聞くことになった


実はこの部分は(おそらくCDの)録音を流したもので、
メンバーはUMUの後ろでは演奏をしていなかった
この間にメンバーとサポートは、ステージの脇に退場していたのである
個人的には生演奏から録音につなげるところ、
歌はともかく楽器はかなり正確に演奏していないと難しいと思うのだが、
サポート陣の演奏能力の高さは大したものだと思う


「MESSaGE」が終わると、
メンバーとサポートはステージの脇から現れて、
UMU前に設置された機材の前にスタンバイする
左から葛城・小室・ウツ・木根・春山・山田である
演奏していたはずなのに?と観客を驚かせる演出であろう
ここはUMUを利用したトリックと言える


本編最後の曲、「Cube」
小室と木根各一台のシンセのみでのシンプルな演奏で始まる
2人の鍵盤演奏がじっくりと聞ける、素晴らしい時間だ
ここにウツの穏やかな歌が加わる


サビ(「〜Are you there?」まで)の後、
2分の間奏の部分ではウツは退場し、
小室・木根にサポート3人を加えた5人の演奏が行なわれた
後ろのUMUには格子状の映像が映される
小室によれば、メンバーが「Cube」でUMUの前に出てくるのは、
抑圧(=UMU)からの解放を表現しているのだという
格子CGはCube(立方体)の表現であると同時に、
抑圧の象徴としてのUMUを表現したものでもあるのだろう
そしてTMは、その抑圧から脱した存在ということになる


間奏最後の小室ソロパートでは、
立方体が奥からあふれ出すCGがUMUに映される
そして間奏が終わると同時にUMUは透過するが、
その後ろにはウツがマイクスタンドの前に立っている
TMは抑圧の空間と解放の空間を自由に行き来できる存在として表現されているのである
「MESSaGE」からここまで、UMUを生かした面白い演出だったと思う


ウツはここで最後の「I don’t care what’s goin’ on」の部分を歌い上げて、
「どうもありがとう」と観客に一言
UMUは上に上がり、ウツは5人と合流して一緒にステージを去る
これにて「Tour Major Turn-Round」は本編を終えた
一貫したプログレのライブだった


会場からはアンコールの声
着替えた小室がシンセブースに入り、
トランス風のフレーズを流し始める
派手な照明が小室を照らす


会場の手拍子の中、おなじみの「ジャジャジャジャ」のフレーズ
「Get Wild」
観客の歓声


小室、おなじみの「GeGeGeGe」のサンプリングボイス
ウツと木根も着替えて登場
ウツ「こんばんは!元気ですか!楽しんでますか!」
ここからはみんなで腕を上げて盛り上がる、そんな空気を感じさせる


「それじゃあ、素晴らしいサポートメンバーを紹介したいと思います」
ウツがそういうと、ステージ脇から、山田・葛城・春山の順に登場
ウツがその都度名前を紹介する
演奏の準備が整うと、ウツも会場に手拍子を促す
小室もシンセブースで暴れ出し、山田のドラムも参加
散々焦らした挙句、春山・葛城も加わって、
オリジナルのイントロから歌に突入する


この曲では、小室が毎回アレンジを微調整していたらしい
特にツアー後半になると、
歌が終わった後に長いアウトロが加わるようになった
(12/14長崎ブリックホール公演まではなかった)
アウトロでは「Get Wild Wild Wild Wild…」のサンプリングボイスを延々と流し続け、
観客にトリップ感覚を味わわせた
この「Get Wild」、今のところ私の中では、
歴代3位に入る良アレンジである
(1位・2位は「Rhythm Red Tour」「Quit30」


なお小室はファイナル公演では、
ナイフをシンセの鍵盤の隙間に刺して固定すると言うパフォーマンスを行なっている
Keith Emersonのパフォーマンスを真似たものである


小室のピアノ音色のシンセソロ
「Time To Count Down」のイントロである
シンセソロが終わるとドラム・ギター・ベースが加わった激しい演奏が始まるが、
ステージ前方からはスモークが吹き出し、観客を盛り上げる
心なしか木根も「終了」前に比べ、
ギターの決めポーズが様になっている気がする


このセットリストの構成は、
TM NETWORK期の代表として「Get Wild」を、
TMN期の代表として「Time To Count Down」を、
アンコールの盛り上がりで持ってきたというところだろう
両曲はかつて「TMN 4001 Days Groove」でも、
それぞれ1日目・2日目で、シンセソロの後の盛り上がり一曲目で演奏された曲だった
再始動後のTMでは、TMN期の影は非常に薄かったが、
この時の「Time To Count Down」によって復権した感がある


ウツが2番まで歌い終えると、一瞬のブレイクを挟み、CD版にはないフレーズが始まる
この間、3人はめいめいに自由な行動を取る
ウツはビデオカメラを持ってステージや客席を撮影し、
木根はサッカーボールを客席に蹴り込んだ
サッカーボールは「Rhythm Red Tour」の演出を踏まえたものだろうか
そして小室はシンセを一台セットから取り外し、
床に叩きつけたりナイフを突き刺したりして破壊し、
客席の前に下りてこれをプレゼントした



シンセ破壊プレイはTMN期の名物で、
「Log-on to 21st Century」でも披露されたが、
これらの例ではいずれもショルダーキーボードYAMAHA KX-5を用いたものだった
モデルは欧米ロックミュージシャンのギター破壊プレイだろう


だがこの時に破壊されたのは備え付け用のKORG MS2020である
携帯用ではない重量級シンセにまで破壊プレイのターゲットが及んだことになる
TMN時代同様に、小室の自腹だろう
結構な費用が掛かったことと思うが、
この頃の小室にとっては大したことはなかったのだろうか
なおこのツアーは、TMでシンセ破壊が行なわれた最後のライブになった


最後はウツが「Time To Count Down」最後のサビを歌い、演奏を終える
メンバーとサポートは一度退場するが、
その後3人だけで登場する
ダブルアンコールである


最初の5〜10分程度はMC、というか3人の雑談の時間である
MCは本編には一切持ち込まなかったが、
アンコールではファンサービスとして行なったものだろう
MCの内容は当然会場ごとに異なったが、
多くは「終了」前の昔話を語り合い、
話題に出た曲を即興でワンフレーズだけ演奏したりしたようである


雑談を終えると、3人はサポートを交えず「Time Machine」の演奏を始める
間奏では木根のハーモニカが入るが、
これは「4001 Days Groove」では入っておらず、
未商品化の「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」バージョンに準じたものである


ライブでしか聞けない曲がこの時に演奏されたのは、
「終了」に立ち会えなかったファンにとって嬉しいサービスだっただろう
実はこの曲が全国ツアーで演奏されたのは、この時だけである
(他は東京での特別ライブや、フォークパビリオン日替わり曲として演奏)
この曲をじっくりと歌い終えると、
ウツは「どうもありがとう」と言い、3人は退場した
これにて、本当にライブは終了である
会場には「Cube」が流れ、ライブの終わりを告げる


なおアンコールについては、
初日12/5大阪厚生年金会館公演は曲順が違い、
最初にMCをした後に「Time Machine」を演奏し、
そこから「Get Wild」「Time To Count Down」という流れだった


ところが12/6大阪公演2日目で、
小室がMCの後にうっかり「Get Wild」のデータを流してしまった
結局小室のとっさの判断でそのまま演奏してしまうことにして、
急遽サポートメンバーも登場した
よく対応したものだと思う


12/8新潟県民会館公演では、
アンコールは本来の曲順で「Time Machine」が先に演奏された
12/12大宮ソニックシティ公演ではウツが体調を崩したため、
「Time Machine」の演奏自体がなかった


次の12/14長崎ブリックホール公演以後は、
「Time Machine」は最後に演奏されるようになり、
MCもそれに合わせて「Time To Count Down」の後に移動した
盛り上がって終わるパターンから、
しんみりと終わるパターンに変更されたことになる
ウツは当初のセットリストが良いと思っていたという


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6-27 Tour Major Turn-Round @

2015/08/10 22:34
7/22「Quit30 Huge Data」のBD/DVDが発売されました
BD豪華版を購入した場合、合計4時間の大ボリュームとなります
2枚ともじっくりと見る時間を取るのはなかなか大変ですが、
長い間楽しめる商品とも言えるでしょう


私としては、WOWOWで大部分が放送されていた「Huge Data」よりも、
おまけ扱いの「Quit30」ホールツアーの方が本命でした
2012年以来の6回のライブの中で、もっとも核となるライブがこれでしたし、
よりによってなぜこれがおまけ扱いなのか、とも思います
商業的な事情を言えば、
新曲中心でライトファンの購入が見込めないから、ということかもしれませんが、
もとよりそんな大量に売れるものでもないんだし…


まあでも、ともかくちゃんと商品化してくれたことは評価したいと思います
ただ「Quit30」を収録するのは初回限定盤なので、
将来後追いの人が、TM史上でも記念碑となるこのライブの映像を見ることが困難になるのは、
やはり残念だということは、申し添えておきます


「Quit30」「Huge Data」ともに気になったのは、
LEDスクリーンの映像を会場で撮影したライブ映像からそのまま収録していたことです
ライブ感覚を味わわせるためにあえてこうしたものかもしれませんが、
ライブの進行とも関わる重要な映像だし、
元映像をきれいな状態で編集して収録してくれてもよかったんじゃないかと思います
スタッフロールまで会場のカメラ映像そのままとは驚きました


またTM NETWORKやキャロルのメッセージなんかは、
「Huge Data」では字幕になっていましたが、
「Quit30」では画面から読み取るしかありません
この扱いの差は、前者がWOWOWで放送したため丁寧に編集されたためでしょうか


そもそも「Quit30」「Huge Data」の2本のライブは、
特に映像に力を入れたライブであり、
それがいかにもTM NETWORK的な魅力を出していました
かつての「Live Tour Major Turn-Round 02」のように、
ライブで使ったスクリーン映像を別に収録しても良いと思うくらいです
たとえば「Quit30」「Huge Data」は標準装備にして、
豪華版に特典としてスクリーン映像を収録するとか
それだと売れないのかなあ


特に「Quit30」では、最後にLEDスクリーンが3つに分かれて、
その中の中央のスクリーンが少し前に出ます
そのため斜めから見ると、
3枚に分割されて映る映像はちゃんとつながって見えません


これはライブ会場では仕方ないとして、
BDでは一枚の状態で見ることができると思っていたんですが、
これも会場で撮影された映像そのままで、
しかも斜めから撮影されたものだったので、
「Next mission is commanded.」のメッセージも、最初の「N」が見えません
これは商品としてはどうなのかなあと思いました


逆に前作「the beginning of the end」では、
わざわざ別撮りのステージセットの映像を組み合わせ、
ライブにはなかったナレーションを入れたりしていましたが、
こっちはむしろいらなかったし…
もちろんこれは製作者の意図もあるんでしょうけど、
前作は手を加え過ぎ、今作は手を抜きすぎという印象です


音で気になったのは、「Quit30」「Glow」です
この曲のトレードマークである切なげな高音のシンセが、なぜかBDでは削られています
これ、ライブに参加した方は分かるはずですが、ライブではちゃんと流れていました
あるいは演奏ミスがあって削ったのかもしれませんが、
この音がないとえらく物足りなく感じました


さて、本作はオリコン8/3付けチャートで、
音楽BDでは2位6705枚、音楽DVDでは13位781枚、
音楽BD・DVD総合では3位7486枚となりました
1位はperfumeの新作で、まあこれはかないっこありませんね


セールスが大部分BDになったのは、
ホールツアー収録版がBDしかなかったことが大きいのでしょうが、
セールスを片方に集中させるためのavexの戦略でもあったのかなあ…
なお8/10には全チャートで圏外となりました


この成績を最近のBD/DVDの初動セールスと比較してみましょう

「incubation Period」=BD5780枚+DVD3433枚=9213枚
「START investigation」=BD5752枚+DVD1489枚=7241枚
「the beginning of the end」=BD5508枚+DVD1288枚=6796枚
「Quit30 Huge Data」=BD6705枚+DVD781枚=7486枚


総合売り上げは不明ですが、
初動に集中するチャートアクションを考えれば、
2週目以後はおそらく数百枚規模で、それほど多くは増えないでしょう


最初の「incubation Period」は復活で注目が集まったことと、
ヒット曲満載のセットリストだったことから、
売上は他の3作品よりもかなり多いです
それ以後は売り上げを下げ続けてきましたが、
今回は700枚とはいえ売り上げを伸ばし、
「incubation Period」に次ぐ成績となりました
ライブ2本を収めると言うボリューム感もあるのかもしれませんが、
精力的な30周年の活動がファンの盛り上がりも惹起したのなら嬉しいです


小室さんはglobe20周年記念日の8/5に「Remode1」をリリースし、
8/9新宿でミニライブを行ないました
同日ニコニコ生放送ではその様子を放送しています
KEIKOの生声メッセージも流れたそうです
8/15にはageHaで「Remode1」リリースパーティが開かれます
なおこれから1年間は、
globe 20thの活動を行なうようです
かつて秋にソロツアーの話もありましたが、なくなりそうですね


冬に「Remode2」が出ることは宣言されていましたが、
秋にはトリビュートアルバムがでることがライブで告知されました
「globe EDM Session」(2013)とか「house of globe」(2011)とか、
リミックスもトリビュートもかなり頻繁に出ているのですが、
オリジナルは出せませんからね
2016年になったら2人でクラブツアーとかやるのかもしれません
そういやbaby globeオーディションてどうなったんでしょうか
5月下旬にはメンバー決定の予定でしたが…


小室さんと木根さんはここ最近、やたらとテレビ・ラジオに出ています
「木根テレ!」では、
8/15時間を拡大して夏休みスペシャルを行ない、
浅倉さんを招いて昔話なんかもするらしいです
まあ、今さらな話ばかりでしょうけども
他にもいっぱいありますが、きりがないので一覧にしておきます

小室
・7/22「坂本美雨 Dear Friends」
・7/29「FNSうたの夏まつり」「Feel Like Dance」「Can't Stop Fallin' in Love」「Departures」
・8/9「ボクらの時代」(秋元康・浦沢直樹とトーク)
・8/14「Foot!」(J SPORTS。有料放送)

木根
・7/28「踊る!さんま御殿」(娘の木根沙織と共演)
・7/31「モテモテかんぱにー」
・8/18「開運!なんでも鑑定団」
・8/25「サンドウィッチマン 天使のつくり笑い」(NHKラジオ第一)
・9/1「一声入魂!アニメ声優塾」


ウツについてはU_WAVEの秋ツアーのタイトルが決まりました
「Fifth Element」らしいです
また8/14からはU_WAVEが新曲「No Limit」配信します


以上、近況の整理が長くなりました
本題に入ります

------------------------------
TM NETWORK再始動後初の全国ツアー、
「TM NETWORK Tour Major Turn-Round supported by ROJAM.COM」は、
2000/12/5〜2001/1/20の1ヶ月半にわたり、10都市15公演開催された
7公演が2000年、8公演が2001年に行なわれているが、
世紀を跨ぐツアーとなったのは、世紀末を意識したものだろう
1992年3〜4月の「EXPO Arena “Crazy 4 You”」以来、
実に9年弱ぶりの全国ツアーだった


TMの全国ツアーは、終了前も再始動後も、
前後にアリーナクラスの会場での大規模ライブか、
アリーナツアーを伴うことが一般的である
1991年ホールツアー「Tour TMN EXPO」の後には、
アリーナツアー「EXPO Arena」が催され、
2004年「Double Decade Tour」の前後には、
横浜アリーナ・武道館での特別ライブが開催されている
そのような中で「Tour Major Turn-Round」は、
ホールツアーのみで終わった点で特異である


小室はavexとの関係上、
年度内にglobeのアルバムをリリースする必要があったが、
そのために3月初めまでにレコーディングを終えなくてはならない
レコーディングはギリギリでも1月中には開始する必要があっただろう
「Major Turn-Round」は8月から11月の3ヶ月かかっている)


となれば1月中旬がTMの活動を続ける限界だったと考えられ、
別日程のライブをこれ以上組むことは困難だっただろう
この点は寂しくも感じるが、
当時複数の仕事を抱えていた小室にとっては、
限界までTMに専念するスケジュールを組んだと言うことでもある


ただファイナルが東京国際フォーラム3公演というのは、
待ちに待ったTM NETWORK全国ツアーとしてはいささか物足りない
このツアーでは後述するように特殊な舞台装置が用いられたので、
会場の規模を変更することは難しかったのかもしれない


ツアーはアルバム「Major Turn-Round」をメインにしていたが、
前半7公演の時点では、
年末発売のアルバムはまだリリースされていなかった
シングルと配信曲はツアー開始前に発表されていたが、
「Major Turn-Round」組曲の「U Second Impression」「V Third Impression」と、
「Worldproof」「Pale Shelter」「Cube」については、
2000年の公演の観客はライブ会場で初めて聞くことになった


特にライブの核となる難解な組曲の大半が会場で初聴きというのは、
戸惑う者も多かったようで、
観客の反応もあまりよくなかったらしい
もっともすでに発表されていたとしても、
ノリノリで聞く曲でもないだろうから、
それはそれでありだったかもしれない


サポート陣を見ると、ギター葛城哲哉、ドラム山田亘は、
「Log-on to 21st Century」と同じである
ウツの「Tour White Room」も併せ、
この2人は2000年のTMと親密だった
新しく加わったのはベースの春山信吾である
春山は80年代初め以来の山田の友人である


フルライブに限って言えば、TMに生ベースが参加するのは、
1988年「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」以来であり、
その後は2015年現在で、
2007年「TM NETWORK –REMASTER-」の例があるのみである
それだけに春山の参加は、本ツアーでも重要なポイントである


葛城・山田の参加は当初から決まっていたが、
生ベースの起用は10/26、ニューヨークの打ち合わせで決まったらしい
アルバムの顔「Igintion, Sequence, Start」や、
アルバムの核「Major Turn-Round」組曲では、
ドラムのSimon PhillipsとベースのCarmine Rojasがレコーディングに参加しており、
アルバムが生のリズム隊の感覚を重視していたことは間違いない


だがベーシストはなかなか決まらず、
(リハーサルの?)2週間前になって急遽山田亘に推薦が求められ、
そこで春山の名前が挙がった
リハは2000/11/21に始まったから、
その2週間前となれば11/7日頃となる
すでに本番(12/5〜)まで1ヶ月を切っており、
かなり急な依頼だったことになる


リハーサルは11/30までの10日間と12/2に行なわれた
(12/1はTMの「Act Against Aids」参加のためリハーサルは休み)
サポートメンバーはとにかく組曲の再現に頭を悩ませ、
山田と春山はかなり不安だったようである


しかもアルバムの完成がリハーサルの直前だったため、
完成音源は直前まで届かなかったし(しかも最後にできたのが組曲)、
リハーサルの後はゲネプロも行なわれなかった
かなりの技術があるミュージシャンでなければ、
到底対応できなかっただろう


このライブではシーケンサはほとんど使われず、
基本的に生演奏だった
その点では1990年の「Rhythm Red Tour」に近く、
逆にハードディスク中の音源のミックスを中心とした「Double Decade Tour」の演奏とは対極のスタイルだった


メンバーもサポートも、本気で演奏に取り組んだツアーであり、
二度と同じ演奏はできないという緊張感を持ってライブに臨んだという
演奏を見るべきツアーとしては、歴代でも随一だろう
いつもリハで真面目に練習しない木根も、
この時はちゃんとアルバムを聞いて予習していたという
80年代以来の付き合いだった山田はかなり驚いていたし、
ウツもこんなに練習している木根は見たことがないと言っている


なお本ツアーではウツが初めてエレキギターを持ち、
「Major Turn-Round」組曲などで演奏に参加している
一方木根は「Major Turn-Round」「Cube」など聞かせる曲で、
かなり目立つ形でシンセを担当した


メンバーの配置は、観客から見て、
中央がウツ、左が小室、右が木根で、
「Log-on to 21st Century」を踏襲した特殊配置だった
その後ろには、左が春山、中央が山田、右が葛城がいた


衣装は「Log-on to 21st Century」のように、
近未来を意識したコンセプチュアルなものではなく、
ロックテイストのにおいの強いものである
ファン以外の人に見せても安心という点で、貴重な衣装と言えるだろう


衣装替えは本編とアンコールの間で行なわれた
本編はウツが黒地に赤の模様の入ったシャツと赤のパンツで、
その上に長い黒のコートを羽織っていたが、
本編終盤では上着を黒のジャンパーに着替えている
小室は白のTシャツの上に青のジャケットと派手な柄のパンツ、
木根はYシャツに赤・青・白のストライプ柄のジャケット・縞柄のパンツである
正直、本編木根が一番かっこよく見える


アンコールはウツが青地のチェックのYシャツ・紺のジャケット・赤のパンツ、
小室が豹柄のシャツに茶色のパンツ、
木根がマーブル柄のTシャツ・茶色の革ジャン・白のパンツというものだった
小室の衣装は2001/1/1「Rendez-vous in Space Okinawa」第一部と同じである


ただ、以上はDVD「Live Tour Major Turn-Round」収録の、
2001/1/19東京国際フォーラム公演のものである
アンコールは東京国際フォーラム公演以外では、
ツアーグッズのTシャツなどを着たラフな格好だったらしい


本編も別の衣装が用いられた会場があった可能性がある
たとえば「Rendez-vous in Space」では、TMは2回出演があったが、
木根(両回共通)と1回目の小室・2回目のウツは、DVD本編と同じ衣装を着ている
ということは1回目のウツ・2回目の小室の衣装も、
「Tour Major Turn-Round」の別日程で使われたものかもしれない
(特に1回目は1曲だけの演奏であり、そのためだけに新しい衣装を用意した可能性は低いと思う)


なお「Rendez-vous in Space」1回目のウツの衣装は、
赤のインナーの上に朱色のコートである
2回目の小室の衣装は、
緑のシャツ、黄色地に茶のストライプのジャケット、赤の柄パンツで、
やたらと派手だった


ツアーのコンセプトはアルバム「Major Turn-Round」のそれに沿って、
プログレッシブロックだった
小室はそのためにヴィンテージ機材にこだわった


プレグレ御用達楽器としては、
すでに「Rhythm Red Tour」の時、
ハモンドオルガンやMemory Moogを導入していたが、
この時はメロトロンを特注により導入している
小室によれば、”25年”の間、憧れた楽器だったという
25年前となれば1975年となるが、
小室が最初の本格的バンドとしてイラプションを結成した1977年頃を意識しているのだろう


小室はメロトロンを1996年のtk-trapでも使いたかったが、
その時は入手できなかった
この時はその反省も踏まえ、2000年夏終わりに注文した
8月半ば、「Ignition, Sequence, Start」のデモ音源を作り、
プログレというコンセプトが固まった時点で、
メロトロンの導入も決定されたのだろう


しかしメロトロンはリハーサルに間に合わず、
ライブ初日に中古品1台が到着し、
注文していた新品はライブ二日目にようやく到着した
このためレコーディングやリハーサルではレンタル品を使っている


一方でこの時から見えなくなるのがショルダーキーボードである
ただし実はYAMAHA KX5も用意はされており、
おそらく会場の空気次第で使う計画もあったのだろう
しかし結局一度も使われることはなく、
以後2014年「Quit30」まで、
ショルダーキーボードはTMのステージから姿を消す


楽器ではないが、目玉となった装置にUMUがある
液晶フィルムを挟んだ合わせガラスである
透視状態から非透視状態へ容易に変更でき、
映像を映写することも可能だった


TMは本編の大部分で、これをステージの前に立て、
ガラスの向こうで演奏を行なった
演奏中はUMUの機能を用い、
メンバーの姿が見えなくしたり、演出用の映像を流したりした
小室によればUMUは「抑圧」の象徴だという


「MESSaGE」の演出。UMU下方を透過、上方に文字を映写



メンバーは明言していないが、UMUによる演出は、
おそらくPink Floydの「The Wall Tour」で、
ステージの前に壁を作った演出が念頭にあるのだろう
TMはアルバムジャケットでYES、組曲の構成でELP、
ライブ演出でPink Floydを参照したことになる


なおUMUは操作の際に強力な電磁波が発生するため、
エレキギターやメロトロンにノイズが入るという面倒事があったらしい
また初日2000/12/5大阪公演では、
「Major Turn-Round T First Impression」で、
昇降機の電源の問題でUMUが上から下りる時に途中で止まり、
「V Third Impression」の時にスタッフが手で上げるという一幕もあった


UMUや背後のスクリーンに映し出される映像は、
VJ原田大三郎が担当した
原田は小室から、プログレ的映像は不要として、
現代的なグラフィカルな映像を要求されたという


原田は1997年小室と「Groove Museum」で知り合い、
その後も付き合いは長く続いた
2000年ウツソロ「Flush」のPVも原田が関与した
「Tour Major Turn-Round」では、原田自身会場に同行している
原田制作の映像は後に「Live Tour Major Turn-Round 02」で、
「D.HARADA V-MIX」として収録された


演出上の小物としては、
「Major Turn-Round V Third Impression」で、
ステージから客席にサイリウムが放射される演出があった
また「Time To Count Down」間奏では、
ウツがビデオカメラで観客を撮影し、
木根がサッカーボールを客席に蹴り入れる演出もあった


セットリストについて触れておこう
本編は「Still Love Her」「Electric Prophet」を除くと、
「Major Turn-Round」の曲をアルバム通りの曲順で演奏するというもので、
コンセプトアルバムをそのコンセプトのままに再現することが目指された
MCも一切ない、緊張感のある時間が続いた


ウツは「Electric Prophet」の歌詞がツアーのイメージによく合っていたと言っており、
これが「Major Turn-Round」の中に混ぜられたのは必然だったのかもしれない
一方でウツは「Still Love Her」は要らなかったかもしれないと言っている
この曲はファンサービス的な選曲と見て良いだろう


だがファンサービスを入れても地味なセットリストではある
「Major Turn-Round」自体の作風もあって、
本編は盛り上がりを重視せず、観客に演奏をじっくり聴かせる時間だった
ライブ本編で新作アルバムがほぼそのまま再現されたこと、
つまり過去のヒット曲をほぼ排除して構成されていたことは、驚かざるを得ない


再始動後最初のツアーとしてはバランス感覚に欠くと言う意見もあるだろうが、
過去に頼らない音楽を提供することができることを示したのが、
この「Tour Major Turn-Round」だったと、私は思う
過去のヒット曲メドレーによるファンサービスは、
すでに「Log-on to 21st Century」の1日で終わっていた
そして再始動TM NETWORKの目指すところはそこではなかったのである


公演時間は本編1時間20分程度に対し、
アンコールは30分程度と、比較的長めに設定された
ただアンコール待ちの時間を入れても2時間程度であり、
約1時間45分の「Log-on to 21st Century」よりは長かったとしても、
「CAROL Tour」から「終了」の頃までのTMが、
2時間半かそれ以上の公演を続けていたことを考えれば、
短かめという印象は受ける
この頃からTMのライブは現在まで、ほぼ2時間程度となっている


アンコールでは、過去の名曲から3曲が演奏された
その中で「Get Wild」「Time To Count Down」では大幅なアレンジが加えられ、
特に「Get Wild」は小室が、トランスの要素を入れたと言っている
小室はこの後3年間トランスに傾倒することになるが、
「Tour Major Turn-Round」はその始まりとなるツアーだった
その他、バラードとして「Time Machine」も演奏された
この曲が全国ツアーのセットリストに入ったのは、これが唯一の例である


また本編では一切なかったMCが、アンコールでは数分間設けられた
アンコールはファンとの触れ合いの時間でもあった
小室によれば、アンコールは「ボーナストラック」とのことである


本ツアーについては2001/4/27・5/2にはWOWOWで、
2001/1/19東京国際フォーラム公演の様子が放映された
(ただしMCと「Time Machine」は除く)
一部VHS/DVDとは別アングルも含まれている


さらに年末には同公演がVHSとDVDで、
「Live Tour Major Turn-Round 01・02」としてリリースされている
また01・02の特典映像として1/20東京国際フォーラム公演から、
「Get Wild」「Time To Count Down」の小室パフォーマンスが収録されている


1/17国際フォーラム公演にもカメラが入っていたようで、
1/23「新・真夜中の王国」では「Ignition, Sequence, Start」「Get Wild」の一部が流れ、
1/31「music enta」ではこれに加えて、
「Cube」「Time To Count Down」の一部と、
「Still Love Her」のリハーサル風景が流れている
国際フォーラム公演は3日行なわれたが、
断片的な映像も含めれば全日程の映像が残っていることになる


以上がツアーの概要である
次回はツアーの内容を具体的に見ていくことにしたい


LIVE TOUR Major Turn-Round 1 [DVD]
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6-26 Major Turn-Round

2015/07/20 03:24
あと2日で「Quit30 Huge Data」のBD/DVDがリリースされます
7/9にはジャケットも公開されました
”「宇宙から飛来した物質」をイメージしたデザイン”だそうです
youtubeにも「Huge Data」「Seven Days War」「Still Love Her」「We love the EARTH」に加え、
「Quit30」「君がいてよかった」「The Point of Lovers' Night」のサンプル動画がアップされています


小室さんはglobe「Remode1」のレコーディングを終えたようです
2枚組20曲入りで、さらに冬に「Remode2」も出す予定だとか
え、TMでもそれくらいやってよ!…とも思いましたが、
TMは新曲をたくさん作ってくれたしライブもいっぱいあったし、
かけてくれたエネルギーを考えれば文句は言えませんね
globeはライブをやれない分リミックスに力を入れているんでしょうし…


個人的には、最近小室さんが達観を始めたのが少し心配です
たとえば7/13のtweetでは、

世界的に有名になった、 バンドのどきュメントを、 眠れなくって観ちゃった。 僕は、残念ながらもう無理だけど あと10年くらいで、日本から、 もしかしたら、いよいよ登場 する気もする。 僕は21世紀の 黒船は観れたし、乗れたなぁ。 まだまだ繋ぎ役はやるよ〜。


とかつぶやいています
「僕はもう無理だけど」ですか…
こういうことをこの人が言い出すのは意外です
また7/5のTweetには以下のようにあります

人生、発想の波の3回目、 まあ、最後だとは思うけど、 それの象徴が、REMODE1.2 その他今年から、来年出来上がる ものな気がしてます。 今も、音が鳴って寝れないんだよ。 嬉しいけどね。


今の仕事が自分の人生の最後の波だと言っています
なんかもう音楽人生終わりモードみたいな…
2012年のTM再始動の頃の、音楽を楽しんでいた感じとはかなり違うものを感じます
TMは30周年でケリをつけ、今年のglobeで音楽活動ひと段落みたいな感覚なんじゃないかと不安になります
しかも曲が作れなくてスランプになっているわけではないのにこの発言…
まあまた気分次第で発言も変わるかもしれませんけど


そういや「TK Dance Camp 2015」計画は流れた感じです
最難関ぽい安室奈美恵あたりの調整が付かなかったんでしょうか
7/10・11には大阪・東京でクラブイベントがあり、
大阪では鈴木亜美さん、東京ではMarc PantherもDJで共演したようです
7/26には愛知でもイベントがあるようです


7/12には小室さんが「関ジャム 完全燃SHOW」に出演し、
自慢話したりシンセのパフォーマンス披露したりしていました
ただ個人的には共演のJUJUさんが鬼平犯科帳の大ファンで、
楽しそうにプレゼンしていた方が印象的でした(しかもさいとうたかをの漫画の方)


7/22にはJFN系列「坂本美雨のDear Friends」に出演します
美雨さんの産休直前です
出演日から見て、TMのBD/DVDの宣伝もしてくれると思います
7/29には恒例の「FNSうたの夏まつり」出演します
Marc Pantherも出るようなので、globeの曲をやるんでしょうか
歌はE-girlsあたりがやるとかして


木根さんは、いよいよレギュラー番組「木根テレ!」が始まりました!
…が、なんですかこれは?
おっさん(木根&徹貫)がしゃべるだけの通販番組でした
基本的に毎回二人が懐メロCDのセールストークをして、
あと毎回最後に一曲二人で懐メロを演奏します
7/18には湘南の由比ヶ浜でロケもやってきた模様


正直、無理して見なくても良いとは思いましたが、
一応毎回TMの話もしてくれています(第3回までは)
3回目は西城秀樹さんのポップンロールバンドという、
TMファンにとってもなかなかコアな話題が出ました


7/15には「水曜日のダウンタウン」に出演しましたが、
木根さんは芸人が出すネタにコメントする側の立場で、
正直荷が重いと思いました
7/16には「ダウンタウンDXDX」に出演し、
こちらでは昔のTM話などをしていました
あと、すごい久しぶりにパントマイムを披露していました
まだ覚えてたんだ!?


また木根さんは「伊藤銀次の「POP FILE RETURNS」第114回・115回に出演し、
7/10・17にネット上で公開されました、
各40分以上のボリュームです
7/17公開分のトークではTM初期の話もしていました
初期のライブでは機材を同期させて流すと止まる恐れがあったため、
テープに録った音を流していたとか、なかなか興味深いことを暴露していました
多分「Electric Prophet」の頃の話だと思うのですが、
だとすれば、以前ポコ太さんが推測していたことがビンゴだったことになります


以上、近況のまとめでした
それでは本題に入ります

-----------------------------
TM NETWORK 9thアルバム「Major Turn-Round」は、
2000/12/25にリリースされた
インディーズレーベルROJAMからのリリースだったため、
セールスなどはチャート類に公表されていない
ただ本作は先行シングル3枚と異なり、
TSUTAYAと新星堂限定で店頭販売も行なったため、
おそらくシングルよりはまともに売れただろう


なおROJAM版・TSUTAYA版・新星堂版は、それぞれCDのデザインが異なった
ROJAM版は小室・ウツ・木根・3人の写真がプリントされる4パターンがあった
ROJAM版は通販のため、どれが来るかは運次第である
熱心なファンは全種類収集やお目当てバージョン獲得のため、
一人で何枚も購入する場合もあったが、
売り方としてはいささか疑問を感じさせるところもあった


ともかく1999年5月の再始動宣言から1年半をかけて、
ようやくTM NETWORKのオリジナルアルバムリリースが実現した
作品の内容以前に、まずはアルバムを作ることができたことが重要である
小室は2000年にMIYUKI、坂口実央、BALANCeなど、
多くの新人歌手・ユニットのプロデュースを始め、
いずれもアルバムリリースの予定があったが、どれもシングル数枚で終わった
シングルセールスの不振でSONYでのアルバムリリースを取りやめたTM NETWORKも、
この一つになる可能性は十分にあった


だが小室は2000年の後半を費やしてTMのアルバムを完成させ、
これをひっさげたツアーも敢行した
TMファンから見れば当たり前に見えるこの成果も、
当時の小室周辺を見れば、極めて特異で幸運なものだった


2001年以後、TM NETWORKをめぐる状況は悪化の一途をたどるが、
それでも2000年のアルバムリリースと全国ツアーという実績は、
ファンの離脱をある程度のところで食い止める役割を果たしただろう
ひいてはTMの継続を可能にしたと言っても良い
実績が0か1かの差は、非常に大きかったと思う


「Major Turn-Round」のコンセプトはプログレッシブロックだが、
この方針は7月の「Log-on to 21st Century」リハーサルの時に決まり、
先行シングル「Ignition, Sequence, Start」で示されていた


本作は全7曲の内、1曲目「Worldproof」はSE、
4〜7曲目はバラードかミディアムテンポであり、
全体として非常に地味な構成である
ノリの良い曲は2曲目「Ignition, Sequence, Start」だけだが、
それも構成が複雑で、必ずしも受け入れやすい曲ではない


典型的なTM的ポップチューンを求めるファンには不満もあっただろう
だが本作はそもそも曲単位で聞くものではなく、
全体を通して1枚の作品として聞くべきものである
最後まで聞けば、本作にポップチューンなど入り込む余地などないことは分かるだろう


楽曲集ではなくアルバム1枚で一つの世界を作るという構想は、
かつて「CAROL」でも目指されたが、
その頃はEPIC/SONYの稼ぎ頭という立場上、
売れ線楽曲を入れることも求められ、
結果としてLP2枚組み中の1枚のみ「CAROL」組曲という、
中途半端な内容になった


これに対して「Major Turn-Round」は、
アルバム全体で一つの世界を描ききった
レコード会社上層部の意向を気にする必要のないインディーズという条件を最大限に生かした内容であり、
小室のROJAM.COM移籍の最大の成果は、
本作のリリースにあったと言っても良いかもしれない


なおアルバムにはCDエクストラが付いており、
パソコンにセットするとCD購入者限定BBSへのリンクが開かれるというサービスがあった
(2001年初めにサービス終了)


「Major Turn-Round」というタイトルは9月下旬に発表された
タイトルは「メジャーがひっくり返る」とのことで、
「MAJOR」をひっくり返した「ROJAM」の社名を意識しており、
メジャーになる以前の「初心に帰る」ことを含意していた
70年代プログレは3人が若い頃に通ってきた道であり、
これに取り組むことはまさに「初心に帰る」試みだったのだろう


なおタイトルの「Turn-Round」は、
映画「Perfect Storm」で漁船が引き返すシーンのセリフ「Turn Around」から着想を得たらしい
小室によれば、「Turn Round」は「Turn Around」よりもポジティブなニュアンスだとのことである
(本当にポジティブなのかは知らない)


アルバムのジャケットには、
先行シングル2枚と同様に赤青オレンジ三色各1個の球体が描かれる
この球体は「Ignition, Sequence, Start」「We Are Starting Over」ジャケットにも描かれたが、
これらよりも接近した視点である
オレンジから青の球体には一筋の光が向かっているが、
これは各球体=TMメンバーのネットワークを表現するものだろう


本作は3人が影響を受けたプログレ作品のオマージュ的要素が強い
何よりも目立つのが「Major Turn-Round」のロゴで、
YESの「Close To The Edge」のロゴを意識しているのが明らかである
ジャケットデザインはWilliam Roger Deanに依頼されているが、
彼は「Close To The Edge」をはじめとするYES作品のデザインも手がけた人物である


アルバムの構成を見るに、
半分の時間は長大な「Major Turn-Round」組曲で占められ、
その中は「T First Impression」「U Second Impression」「V Third Impression」の3楽章に分かれている
これは楽章名も含め、Emerson, Lake & Palmer「Brain Salad Surgery」「Karn Evil」組曲と同じである


「Major Turn-Round」組曲は、
ある男性の内面の展開を表現したもので、
小室のイメージでは、場面は未来都市の生活空間だという
「T First Impression」の始まりは、
マリブのキッチンの換気扇の音を加工したもので、
換気扇をぼんやりと眺めている男の姿がイメージされている


次の「U Second Impression」は、
男が自分を見つめなおす場面であり、
最後の「V Third Impression」は、
回想から現実に戻った後に見える未来の情景を示したものである
それは「光は見えてるんだけど、それほど楽観できない未来」らしい
作詞を担当した小室みつ子は、
閉じた世界でのたうっている心が、
少しずつ外への開放に向かうイメージと言っている


主人公の精神世界を長大な組曲で表現する手法は、
プログレ作品ではしばしば見られるものではあるが、
その代表作として「The Dark Side of the Moon」「The Wall」などPink Floydの作品群は小室の念頭にあったものと思う
この頃のインタビューでもPink Floydの話題はよく出ているし、
別章で触れる「Tour Major Turn-Round」でもPink Floydを意識した演出が見られた
つまり「Major Turn-Round」は、
YES・ELP・Pink Floydというイギリスの古典的三大プログレバンドを意識した作品だった


「Major Turn-Round」の制作過程を見てみよう
小室が8月初めにハワイで先行シングル「Ignition, Sequence, Start」jの制作に入り、
9月前半には次の「Major Turn-Round」組曲にも取り掛かっていたことは、
以前触れたところである


9/14には木根がハワイで小室と合流し、
日本で歌入れした「Ignition, Sequence, Start」の音源と、
「We Are Starting Over」のデモ音源を渡している
この時木根はさらに小室から、
アルバム用に6/8拍子の曲と3/4拍子の曲を作るよう注文があった
これがそれぞれ「Pale Shelter」「Cube」となる
木根は9/14「We Are Stating Over」をレコーディング、
9/15「Pale Shelter」作曲、
9/16〜17「Cube」作曲と、実に調子よく曲が出来た
帰国は9/18のことである


このように見ると、
7月にシングルとしてリリース済みだった「MESSaGE」を含め、
インタールードの「Worldproof」を除く6曲は、
リリース3か月前の9月中旬には原型ができていたか制作に入っていたことになる


さらに当初の計画では、
「10 Years After」「Happiness×3 Loneliness×3」「80’s」
などTRUE KiSS DiSC時代の楽曲も収録の予定だったらしい
9/28「Beat Club」で放送されたハワイでの木根・小室対談で、
小室がこのことを明言した上で、合計12曲前後になると言っている
「it’s gonna be alright」は忘れていた?)


結果としてTRUE KiSS DiSC期楽曲は収録されなかったが、
これは後にSONYからストップされたためか、
TM側の判断で収録を取りやめたものか、はっきりしない
このことは、後まで1999年の楽曲の存在感が薄くなる原因となったが、
「Major Turn-Round」という作品に統一性を持たせるためには、
収録しなくて正解だったと思う


この後もレコーディングは続いた
レコーディングはハワイの小室と東京のウツ・木根の間で、
インターネット回線で音源をやりとりすることで行なわれ、
3人が一緒にレコーディングすることは一度もなかった
小室は他の仕事も重ねていたためか、
10月にはシングル「We Are Starting Over」の制作に遅れが出ており、
アルバム曲の制作も半中断状態だった可能性がある


そのような中で10/24には3人がニューヨークで合流し、
10/27まで写真撮影や打ち合わせを行なっている
アルバムのジャケットもこの時に撮影された


この時点で残っていたのは、
「Pale Shelter」「Cube」「Major Turn-Round」の3曲だった
ウツ・木根は帰国後の10/31から東京で歌・ギターのレコーディングを始めた
スタジオには葛城哲哉や小室みつ子も詰めていた


レコーディングスタジオの木根


「Major Turn-Round」では、
シングルを含む全曲の作詞を小室みつ子が担当することは、
8月には決定していた
「Pale Shelter」「Cube」の作詞は10/28に依頼されたとされるが、
楽曲データがこの日に完成してみつ子に送られたということだろう
アルバム全曲の作詞を一人が担当したのはTM史上この時だけで、
みつ子にはプレッシャーだったらしい
その意味で本作は、実はTM史上みつ子成分がもっとも濃い作品となっている


同時期にロスアンゼルスでは、
TOTOのドラマーSimon Phillipsがレコーディングに参加していた
小室は80年代にTOTOの影響を大いに受けており、
TOTOのオリジナルメンバーでないとはいえ、
Simonにレコーディングに参加してもらえたことは光栄だっただろう


ベースのCarmine Rojasも同じスタジオにいたものだろうか
CarmineはかつてDavid BowieやRod Stewartのツアーやレコーディングに参加しており、
David Bowieファンの小室やRodファンのウツには嬉しい人選だったと思われる
2人の演奏は「Ignition, Sequence, Start」「Major Turn-Round」で味わうことができる


木根曲の歌入れは11/2〜8にかけて「Cube」「Pale Shelter」の順に行なわれた
だがレコーディングのタイムリミットが2週間後に迫ったこの時点で、
肝心の「Major Turn-Round」はまだメロディができていなかった
これは1年前の「Happiness×3 Loneliness×3」と同じ状況である
すでにアルバムリリース日が決定していただけでなく、
一か月後にはツアーも控えていた以上、日程の変更は許されなかった


小室はみつ子に「なんか言葉を書いて送って」と頼み、
みつ子は「テーマみたいな散文」を送り、
小室はそれを組み替えて仮歌にしてメロディを作った
日本には小室から1日に何度も制作中の音源が届くという緊迫した状況だった


こうした中、11/13にようやくメロディ入り音源が出来上がった
みつ子は1日で「T First Impression」
その翌日に「V Third Impression」の作詞を、
2晩半徹夜状態でやり遂げた
この難解な曲に2日で詞をつけることは困難を極めただろう
歌入れは11/15〜18に「T First Impression」「V Third Impression」を各2日ずつ使って行なわれた


日本で作詞・歌入作業が行なわれている間、
小室は11/14〜17にシングル3曲のアルバムバージョン制作を行なった
その後「Major Turn-Round」の歌入り音源のミックス作業に入ったと考えられるが、
11/20にはスタジオ作業を終えていたようで、11/21には日本に帰国している
マスタリング作業はその後もアメリカで続けられ、11/28に完了した
優先的にマスタリングされたと思しき「Major Turn-Round T First Impression」は、
11/27にROJAM.COMのサイトで無料ダウンロード第三弾として公開されている


ここまでのレコーディング日程を見るに、
特に11月のアルバム曲レコーディングはかなり差し迫ったスケジュールで行なわれた
小室は大作「Major Turn-Round」で行き詰っていたようだが、
それまでのプロデュース作品群とは異質の楽曲なだけに、
確かに大変だっただろう
ただこの頃は小室が細木数子に傾倒し始める頃で、
スランプ的状況もあったのかもしれない


以下ではアルバム収録曲について触れよう
ただし先行シングル3枚は「Album Version」も含め、
すでにシングルを扱った際に触れているので、ここでは触れない


まず1曲目「Worldoproof」は、
事実上次の「Ignition, Sequence, Start (Album Version)」のイントロである
曲というよりもSEであり、
具体的にはワイヤレスマイクを海に落として録音した音である
歴代TMインストの中でも、もっとも地味な曲といえるだろう
正直次に続けて1曲にしてもまったく問題はないと思うが、
さすがに曲数が6曲なのはまずいということになったのだろうか
なお本作については、制作日程が一切分からない
ほとんど時間は使っていないのだろう


小室によれば、海は外から見た平穏さに対して、
内には暗澹さが秘められており、
いわば別世界への扉だということで、
そこに落ちていく音によって、
別世界に入るリアリティを表現したかったとのことである


ここから3曲目の「Major Turn-Round」組曲までが、
本作の核となる攻めのプログレ楽曲群となっている
「Major Turn-Round」についてはすでに延々と触れてきたが、
進行とともに次々と場面が変わる曲である
3部構成で、各10分程度、合計32:22の大作で、
一曲でアルバムの半分を占めている
TM史上最長の曲であり、今後もこれを越える曲は出ないだろう
(なお小室ソロでは「Far Easter Wind -Completer-」収録の「五常」が73:22で最長)


「T First Impression」は、冒頭から重い曲調で始まる
「広大なのに閉じているこの世界 ただ君とつながりたい」
という歌詞からも分かるように、
「君」との接点のない閉塞した世界を嘆く主人公の心情がテーマである


3分半前後、「Right!」の掛け声とともに曲調が一転して明るくなる
だが歌詞の内容は、部屋の中で苦悩する主人公が「君」を求めるものである
5:40頃からは、歌詞のない沈んだ暗い曲が続く
主人公の沈んだ心情を反映しているのだろう


1分半ほど経つとまた曲が変わり、歌も少し入る
「You know, we can’t replay. 過ぎた日はもう二度と繰り返せはしない…」
という歌詞からは、
主人公が「君」との関係構築に失敗した過去を悔いていることが分かる


9:00頃からまたアップテンポな展開になるが、
緊迫感溢れる曲調とディストーションのかかったウツのボーカルからは、
退廃的な雰囲気が漂っている
「I’m in a cage」「無理矢理笑ってMidnight TV show」
などの歌詞を見るに、
絶望した主人公が現状を忘れようと自暴自棄になっているようだ
この部分、レコーディングでウツが苦労したそうである


最後は「missing you missing you…」と繰り返し、
別れた相手への想いをふっきれない苦悩が強調されて終わる
最後にボリュームを上げながら加わるシンセの演奏が、
個人的には大好きである
結局主人公は、落ち込んだ暗い精神状態から始まり、
救われるすべもないまま狂乱の度合いを高めて終わるのである


13分くらいからは中間のインスト部分、
「U Second Impression」であり、
小室によれば過去の回想シーンである
曲調は「T First Impression」から継続しており、
主人公は苦悩しながら過去を振り返っているようである
激しく重いギターが、絶望感を強調する


15分半頃から8分間は、小室のピアノがメインとなり、
ジャズ的な即興の要素も取り込み、時折激しい展開もあるものの、
全体としては穏やかな雰囲気になっていく
主人公が冷静になっていく様子を表現しているのだろう


「Major Turn-Round」では基本的に、
SimonとCarmineの演奏の上に小室のシンセ・ピアノがかぶせられたが、
「Second Impression」では小室の半即興のピアノが先に録音され、
その上にSimonらが音を重ねたという
その意味で「Second Impression」は、
小室のターンにSimonとCarmineが競演している部分と言えるだろう


なおこの部分は2000年末、
麻薬・覚醒剤乱用防止キャンペーンのCMに使われた
ただしテレビをよほどよく見ない限り、
TM NETWORKの曲と気づくことはなかっただろう
(よく見るとTV画面の端に「TM NETWORK」とあった)


23分半から9分間は最後の「V Third Impression」である
冒頭から明るい曲調であり、主人公が過去から解放された印象を受ける
20分を越える長いタメの後、ここでようやく主人公は救われる
みつ子の歌詞もそれを表現しているのだろう

締め切っていた窓 夜更けに開く
脱ぎ捨てられたまま 椅子にしおれたDress
愛と闇の残骸 みつめ続けて
孤独な嘘にただ 逃げ込んでいた
もう留まれない 壁の内側
ガラスのショウケース 過去には飽きた
失った時間今 夜空に解き放て
新しいぬくもり 抱きしめるのさ


この後は「Turn round, turn around」のフレーズが繰り返される
過去にとらわれていた状態から、
未来を向いていた以前の状態に戻るということだろうか
26:15頃から曲調が変わる
歌は「君」との過去を忘れないことを誓う部分である
ウツ・木根の「I never forget」のところのコーラスワークと、
その後の激しいシンセはとてもかっこよい


27分からは1分ほど、
「something new, something good」のフレーズが繰り返されるが、
これは葛城哲哉のボーカルである
曲が32分あると気にならないが、
1分続けて葛城ボーカルが入っているというのは、
TM曲ではかなり特殊だろう


28分からは曲がクールダウンする
哀愁漂うギターが印象深い
ウツはじっくりとロックバラードとして歌い上げる
この部分の歌詞を見る限り、
主人公はなおまだ「君」との過去を忘れられずにいるらしい

引き寄せられて 同じ時間駆け抜けて
傷んだ胸を合わせた 同じ夢をたどってた
Was it true? Woo Was it true?


結局主人公の葛藤が解決したのかどうか明確にされないままに曲は終わる
苦悩、回想、解放というハッピーエンドで分かりやすく終わらないところが、
この曲のミソなのだろう
ここまで32分、10回の場面転換を見せる大作だった
小室としては全力でやりきったとも言えるかもしれない
ウツや小室みつ子も、よくやったと思う


次の曲は4曲目、「Pale Shelter」である
小室のリクエストで木根が6/8拍子で作ったことはすでに述べた
ミディアムテンポの曲で、Aメロは切なげなピアノが雰囲気を作っている
Bメロからサビに向けては意外なほど盛り上げる


この曲は「Major Turn-Round」の一部に入れる案もあったらしい
(その場合、「Major Turn-Round」は小室・木根共作になったのだろうか)
ウツがこのアルバムで一番好きな曲だとのことで、
2009年には「SMALL NETWORK」でこの曲を演奏している


「Pale Shelter」のタイトルは、
都会を「青白い避難所」に見立てて名付けられた
「約束の場所はどこにもみつからない」とあるように、
全体としては救いのない場として描かれる
つまり「Pale Shelter」とは、
ネガティブなイメージで描かれた都会を表現したものである


具体的な場としては、南米の街の風景を意識しているという
「探し続けたShining El Dorado」というフレーズも、
南米が舞台であることを反映している
「白く乾いた道の向こうに荷台を引きずる痩せた馬が行く」
「残り少ないコイン数えて壁際寄りかかる旅人たち」
などの部分も南米のイメージなのだろう


歌詞のテーマは、閉塞した都市に守られて生きて行くのではなく、
そこから出ようという意志である
「Pale Shelter」は主人公にとって、
乗り越えるべき故郷を意味するということになろうか
歌詞の雰囲気はかなり異なるが、
「Get Wild」「Resitance」「We Are Starting Over」など、
先行する典型的なみつ子詞とテーマは共通している


みつ子はアルバム全体に漂う閉塞感の中で、
この曲からは開かれた場所というイメージを受け、
このような歌詞にしたのだという
閉塞しているけれど開かれてはいる場ということなのだろう


5・6曲目は「We Are Starting Over」「MESSaGE」「Album Version」で、
ともに先行シングルのリミックスである
プログレのコンセプトが決定する以前に作られた曲で、
その点でアルバムの中では異質な部分とも言える


最後の曲は「Cube」である
木根が小室から3/4拍子の曲を依頼されて作ったことはすでに述べたが、
小室はモデルとして、Pink Floydのビデオを見せたという
具体的にはBilly Joel「Piano Man」をPink Floydがピアノで演奏するシーンである
「Cube」で歌がオクターブ上がるところは、
「Piano Man」に基づいているという


木根はこの曲を依頼された時に難色を示したが、
Aメロだけで良いと小室から説得されて作ったのだという
メロディが基本的に同一の展開で最初から最後まで通されているのも、
Aメロだけで作ると言う条件があったからだろう


小室は本アルバムの木根曲でも、「Cube」を特に絶賛しており、
「20年か30年に1曲の名曲」と称えたという
小室は、木根の仮歌入れの場に現れた時、この曲を聞いて気に入り、
その場で木根が撮ったピアノパートの上にオルガンパートを加え、
木根の仮歌の上に小室が即興でハモるという、
セッション感覚でデモを作成した


「Cube」はピアノとオルガンのみのシンプルな曲だが、
それが曲の魅力をよく伝えている
しかも歌は1番のみ、2分あまりで終わり、
その後はピアノとオルガンのセッションが続く
最後はオルガンの長い間奏をはさみ、
ウツの優しい歌でしっとりと終える
歌い手としてはこれからというところであえて終わる構成にしたというが、
すっきりと終わらせない構成は「Major Turn-Round」にも通じている


「密室みたいに世界は息苦しい」のフレーズに見るように、
歌詞はアルバムのテーマである閉塞感をよく反映する
「欲しいのはただどこかにいる君だけ」というフレーズも含め、
「Major Turn-Round T First Impression」
と近い雰囲気の歌詞である
みつ子によれば、「Cube」の詞では俯瞰の視点からズームインして、
空から主人公の心へと迫っていくという手法を取ったのだという
つまりこの歌詞が描こうとしているのは「心」である


「Cube」(立方体)という曲名は意味が分かりづらいが、
歌詞の中では「Are you there? I’m in the cube」と、
「I don’t care what’s going on out of my tiny and empty cube」の一節で登場する
「僕のちっぽけで空っぽな"cube"の外で何が起ころうが気にしない」
という後者の文意を考えるに、
「Cube」とは曲の主人公自身もしくはその精神を指すのだろう
「I’m in the cube」という表現も併せて考えれば、
主人公の行動を縛る思考とでも考えるべきだろうか


「Cube」は小室が絶賛した通り、
アルバムのラストにふさわしい名曲だと思う
再始動前とは異なる木根の魅力が存分に発揮されている
「Tour Major Turn-Round」でも本編最後という重要な箇所で演奏された
その後二度と演奏されないだろうと思われたが、
2014年「the beginning of the end」で、
まさかの新アレンジ・新歌詞版が披露されている

(2015/7/20執筆、2016/7/13加筆)

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6-25 We Are Starting Over

2015/06/30 02:08
6/19DVD/BD「Quit30 Huge Data」収録内容が発表されました
「Quit30」「Quit30 Huge Data」を丸ごと収録し、
小室さんのコメンタリは付かないようです
それにしても「Huge Data」の小室ソロ、「HUGE DATA」という曲名なんですね
あれって毎日変わったんですけども、他の日も「HUGE DATA」なのかな


6/20には電子書籍限定で、
「TM NETWORK 30th FINALアフターパンフレット」発売されました
アフターパンフレットなる部類が存在するんですね
私、初めて聞きました
iPad・iBooks対応のプレミア版は、「各メンバー目線の360°パノラマ画像」が付いているようですが、
私はiPadもiBooksも持っていないので、通常版をDLしました


内容は基本的に「TM NETWORK 30th Final」の写真集ですが、
真ん中では「TM NETWORK 30th Final ANOTHER MEETING」と題して、
合計7頁を使ってウツ・木根さん・小室さんへのインタビュー記事が掲載されています
(3人同時ではなく各人個別のインタビュー)


インタビューは4/17「TM NETWORKのオールナイトニッポン」の前に各人20分ずつ行なったそうです
もしも「30th Final」のDVD/BDにメンバーのコメンタリなどが入らなかったら、
このパンフが30周年最後に提供される情報ということになりそうです
インタビュアーは不明ですが、大したことは聞いていません


気になる発言としては、CAROL2は2013年「START investigation」でやって、
そこで一応終了する可能性があったということです
2013年はウツの体調もあって、
外人ボーカルの「CAROL」組曲が披露されましたが、
これが中途半端だったため、2014年にちゃんと完結させることになったのでしょうか
「START investigation」ではTMの後任潜伏者がメインでCAROLの物語はおまけでしたが、
当初は違う物語になる可能性もあったようです


「30th Final」関係では、小室さんの長すぎるキーボードソロについて、
ウツが「僕からみると、ありがとうって感じなんですよ、僕が休めて」と言っています
やはりウツの休憩時間を稼ぐ演出だったんだろうなと思います


一方で木根さんは、濃いFANKSから3人でやってくれとか言われるため、
ソロがやりづらくなるとか、ソロも応援してほしいとか言っていました
まあこれからはソロ活動をするわけだから、そういいたくはなりますよね


6/24には小室さんの「パンチライン」サウンドトラックが発売になりました
私は聞いていませんが、どんな感じだったのでしょうか
アニメ自体は見ていませんが、主題歌はたまに町でもかかっていますね
(主題歌は小室さんじゃないけど)
公式サイトでは一部試聴もできます


6/10・14には小室さんの2度のニコ生特番が組まれました
私は見ていませんが、基本的にはglobe20周年の企画で、
リミックスアルバム収録曲の発表やレコーディング風景の生中継などを行なったとのことです


6/14には途中で立岡さんが来て、TMのDVD/BDの打ちあわせも行なったそうです
もちろん、あえてこの時間に打ち合わせを入れたのでしょう
また前回のかっとさんのコメントによれば、
番組中に小室さんが即興で演奏をしたそうですが、
その中には「Girl」「Time To Count Down」「Human System」もあったそうです
「Girl」とは良いですねえ


ウツは6/20・21に「それゆけ歌謡曲!」公演がありました
また6/18には、急遽6/23の赤坂BLITZ追加公演が発表されました
C-C-Bの公演が渡辺英樹さんの急病で中止になって会場が空いてしまい、
これを埋めるために開催を決めたそうです


9/26からのU_WAVEツアーも決定しました
土橋さん、レベッカと同時並行でやるんですね
6/27にはウツと土橋さんがbayfmの「Touch! THE DREAM」に出演しました
放送された番組は7/6午前までbayfmのサイトで公開されています
番組ではTM30周年についても質問がありましたが、
ウツはU_WAVEのこと以外は関心がないようで、ほとんど何も回答してくれませんでした(泣)


木根さんは6/14にJFN系列の「あ、安部礼司」に出演しました
安部さん、TMファンだったようです
木根さんも出演するラジオドラマ風な内容でしたが、
オープニングが「Give You A Beat」だったり、
「Happiness×3 Loneliness×3 (Club Mix)」「Get Wild Decade Run」「MESSaGE (KIOKU REMIX)」「Love Train (Extended Mix)」
がBGMで使われたり、いちいちマニアックでした
木根さんの弾き語りによる「Seven Days War」も流れました


7/5からは木根さんがBSフジで毎週26:30〜27:00、
音楽通販バラエティー「木根テレ!」という番組を始めるそうです
(初回はサッカー放送のため26:40開始)

MCを務めるのはTM NETWORKの木根尚登。青春の音楽を中心に、映画や演劇などエンタテインメント全般を扱う「テレビレコード店」だ。しかし、販売する商品の解説よりも、アコースティックギターの弾き語りや、70's&80'sなどの懐かしい話をする、世界一ユルイ通販番組とも言える。

サブMCは藤井徹貫。30年以上のキャリアがあるベテラン・ライター。TMの全国ツアーに完全密着してドキュメンタリーを書くなど、TMの裏も表も熟知している。


音楽通販バラエティー…? なんですかそれは
お勧めのCDについて木根さんが語って、それを番組でも販売するみたいなことでしょうか
それにしても徹貫もまたついて来るんですね
もういい加減TMからは独立して欲しいものです
なお番組のTwitterアカウントも開設されております


以上、近況でした
では本題に入ります
ROJAMシングル三部作の最後です

------------------------------------
ROJAM第三弾シングル「We Are Starting Over」は、
おそらくTM NETWORKの歴代シングルでもっとも影の薄い曲の一つだろう
だがこの曲はTM史上異例なシングルでもあり、注目すべきものである


それは作曲を木根尚登が担当しているという点である
TMはデビュー以来、シングル表題曲は、
すべてリーダー小室哲哉が作曲にたずさわった
小室・木根共作の「Your Song」の例はあるが、
木根単独で作曲した例はそれまで存在しないし、この後もない
厳密には木根作曲の「80's」「Happiness×3 Loneliness×3」と両A面扱いだったが、
実質的にはカップリングに過ぎなかった


そのような中での「We Are Starting Over」リリースは、
インディーズレーベルゆえ可能になったことだろう
TMがavexに移籍した今、
木根曲のTMシングルがリリースされる可能性は低く、
その意味でROJAM期に本シングルがリリースされた意義は大きい


そもそも再始動後のTMは、「80's」を除いて木根の曲を発表してこなかった
「終了」以前でも木根曲は、
アルバム後半の隠れた名曲として収録されることが多く、
アルバムリリースまで木根曲が出なかったのは仕方ないところもあったが、
再始動後1年半を経て、そろそろ木根曲を、
しかもキネバラを聞きたいと思うファンも少なくなかっただろう
「We Are Starting Over」はそのような中で、
実に1991年「EXPO」収録の「大地の物語」以来、
9年ぶりに発表されたキネバラだった


本シングルはROJAM POPSHOPで、
3枚のTMシングル中もっとも早く売り切れた
アルバムリリースの1ヶ月前リリースの本シングルが一番売れたとも思えず、
プレス枚数が少なかったのだろう
「グータラ日記。」によれば、2009年1月の時点ですでに品切れだったらしい


収録音源が「Straight Run」「TV Mix」「Instrumental」の3トラックなのは、
前作「Ignition, Sequence, Start」と同じである
PVも前作同様に作られなかった


ジャケットは白い円形の中に赤青オレンジ3色の球体が浮かんでいるというものである
この球体は「Ignition, Sequence, Start」のジャケットにも登場するが、
そこではガラスのコップの中に球体が浮かんでいる様子が描かれていた
「We Are Starting Over」で球体の外にある白い円は、
おそらくこのコップを真上から見たものだろう
オレンジの球体が一つコップの外に飛び出しており、赤も一つ飛び出そうとしているようであるが、
逆に球体がコップに吸い寄せられている場面なのかもしれない



「Ignition, Sequence, Start」ではコップの上がガラス版のようなもので抑えられ、
球体はコップ内に封じ込められている
「We Are Starting Over」のジャケットは、
この封印が解かれた後なのか、もしくは封印が施される前なのか
また球体は「Ignition, Sequence, Start」では各色3個ずつだったが、
「We Are Starting Over」では4個ずつであり、各1個増えている
これもなぜなのか
これらの点は、いかようにも解釈ができるだろう


また「We Are Starting Over」ジャケットの視点は、
コップを外から眺めている「Ignition, Sequence, Start」よりも球体に接近している
次の「Major Turn-Round」ではさらに球体に接近しており、
マクロからミクロへ、CDごとに次第に視点をシフトしていっていることになる
もっともここにメンバーの意向があるのか否かは不明で、
デザイナーのアイデアに一任されていた可能性も否定はできない


タイアップとしては、非常に微妙なところだが、
2000/12/26〜31の6日間限定で、
サークルK洋風弁当のCFソングに使われた
(自分は全然記憶にない)
サークルKがスポンサーだったTMレギュラーラジオ番組「Beat Club」が関わっているのだろう


本作は、実は「Major Turn-Round」収録曲の内、
もっとも早く作られた曲である
1999/10/8〜31木根の「Talk & Live vol.5」は、
小説「ずっと好きだった」発売に合わせて行なわれたソロツアーだが、
この時に未発表の新曲として、
「We Are Starting Over〜ずっと好きだった〜」が披露された


同ライブのパンフレットには、
この曲のインスト音源を収録したCDが付録されていた
後に「キヲクトキロク」に収録された「Naoto Kine Piano Instrumental Version」に当たるもので、
ライナーによれば、レコーディングは1999/9/9である


この1ヶ月後、ツアー開始までに、
「We Are Starting Over」には小室みつ子の歌詞が付けられた
木根はこの時点でみつ子に、
TM NETWORKの歌詞としてお願いしていたという
つまり将来TMの曲としてリリースされることが想定された曲だった
2000年3月リリース予定だったアルバムに収録するつもりだったのだろう


再始動後最初に発表されたみつ子詞のTM曲は「Happiness×3 Loneliness×3」だが、
小室は歌入れ予定日の1999/10/4までにこの曲のオケを仕上げることができず、
日を改めて10/6に歌入れが行なわれた
「Happiness×3 Loneliness×3」の作詞は10/5・6の間ということになる


これは「talk & live vol.5」初日の2・3日前に当たる
「We Are Starting Over」の作詞はすでに終わっていただろう
ならば再始動期TMのためにみつ子が初めて歌詞を付けた曲は、
「We Are Starting Over」だったことになる
ただ私は木根の1999年バージョンを聞いたことがないので、
TMバージョンと歌詞がまったく同一だったかどうかは分からない


なお2010年発売の「木根本」にある木根コメントによれば、
この曲は観月ありさ主演ドラマの主題歌のコンペに提出し最後の2曲まで残ったが、
アップテンポの曲が良いということで落選したという


しかし木根は2006年のライブMCで、まったく同じ話を、
「君がいる朝」(2002年11月シングル「Castle in the Clouds」カップリング)のエピソードとして語っている
(観月ありさのドラマやアップテンポの曲の件まで一致)
「新・電気じかけの予言者たち」にも、
「君がいる朝」が2000年に作られ、
その後ドラマ主題歌のコンペに提出されたが、
アップテンポの曲に敗れたことが記されている
話の具体性や発言の時期を考えても、
ドラマ主題歌に落選したのは「君がいる朝」が正しいのだろう


「We Are Starting Over」に話を戻そう
小室がロスで作った「Ignition, Sequence, Start」のオケを受け取ったウツ・木根らは、
2000/9/12・13東京で歌入れを行ない、
木根がその音源を持って9/14ハワイの小室スタジオに向かったことは前回触れた
この時木根はTM用に作り直して仮歌も入れた「We Are Starting Over」のデモも持ってきた
「Ignition, Sequence, Start」レコーディングの合間に作成したものだろうか
9/15小室はこれを聞き、次のシングルにすることを決めたと言う


9/26には「Ignition, Sequence, Start」の配信開始と同時に、
第3弾シングル「We Are Starting Over」の10/25配信がROJAM.COMのサイトで告知された
9/15に木根曲のシングルリリースが決定しなかった場合、
10日以内に別の候補曲を決定する必要があったことになるが、
実際には「We Are Starting Over」をシングルとすることは木根渡米前にほぼ決まっていたのだろう
少なくとも木根がシングル候補曲を用意することは既定路線だった可能性が高い


ともかく小室は木根からデモテープを受け取り、編曲の作業に入った
9/18には葛城哲哉がハワイのスタジオに来て、
この曲と「Cube」のギターの仮パートを入れている
だが小室のオケ作りは予定よりもかなり遅れ気味になっており、
10/2・3の歌入れ予定日に間に合わなかった
そこで仮オケの上に、
東京で木根のコーラス・エレキピアノと葛城のギター(10/2)とウツの歌(10/2・3)を入れ、
アメリカの小室がこれを受け取ってオケを完成させるという、
TMとしては珍しい形によって楽曲制作が行なわれた


ウツはこの曲をTMの曲として歌うのがしっくりこなかったという
木根の中で熟成され、
デモテープの仮歌でも木根ソロの雰囲気が色濃く出てしまったのかもしれない
しかしこの点は、ウツと木根の努力によってなんとか克服したようである


その後10/20にバリ島のスタジオでトラックダウンが行なわれ、
11/1に東京でマスタリングが行なわれたという
10/25に配信が開始され、CDシングルは11/27にリリースされた
この日程を見る限り、配信音源とCD音源はマスタリングが異なっていることになる


本曲はトラックダウン済みの音源が数パターンあり、
小室はその中からシングル用に1つの音源を選びマスタリングを指示したという
おそらくこの時にCD化されなかったトラックダウン音源の一つが、
ラジオ局などに配布されたプロモーション版音源である
本曲は配信音源やCD音源ではフェイドアウトで終わるのに対し、
プロモーション版音源ではカットアウトで終わっている


「We Are Starting Over」は本来「Major Turn-Round」のコンセプトとは関係なく作られた曲で、
アルバム中ではコンセプトが決まる前に作られた「MESSaGE」とともにプログレ色が薄い
そのため前作「Ignition, Sequence, Start」と比べると、
典型的な歌モノとして作られていることもあり、聞きやすく覚えやすい
曲の構成も、2番が終わった後にサビの繰り返しを入れずあっさりと終わる
そのためTM曲としては珍しく4分しかない


シングル版の基本的なメロディは1999年のアコースティック版と変わらない
ただ1999年版では非常にシンプルだったイントロが、
シングルではかなり追加されている


1番Aメロ・Bメロはアコギ中心で展開し、
サビに入るとエレキギターとドラムが入る
意外とサビで盛り上がる構成である
サビ最後のウツのボーカルも、結構熱い
2番はAメロにドラムが入る以外は同様の展開である
複雑な構成だった前作「Ignition, Sequence, Start」と比べると、
一般的で聴きやすい作りとなっている


イントロと間奏ではキラキラしたシンセ音が目立つ
これはBメロを除くすべての部分で使われている
この音は「Major Turn-Round」収録の「Album Version」では、
イントロを除いてあまり目立たなくなっている
逆に言えば、シングル版を特徴付ける音と言って良いだろう


長大なプログレ組曲や、3/4拍子・6/8拍子の曲などが詰め込まれた「Major Turn-Round」の特異な空気の中で、
この曲は特に地味な印象を受ける
「MESSaGE」「Ignition, Sequence, Start」の存在感と比べると、
「We Are Starting Over」は事前に情報がないとシングル曲とは気付かないだろう
むしろ同じ木根バラでも「Cube」の方が存在感を感じるほどである
キラキラしたシンセ音も、この点を勘案して、あえて色を付けようとしたものかもしれない


ただ自然に盛り上がるメロディラインはさすが木根と言うべきで、
アコギやピアノで弾き語りで歌う分には、とても適した曲である
「Major Turn-Round」で歌メロが一番魅力的な曲はこれだと思う
鼻歌でも、とても気持ちよく歌うことができる1曲である
メロディメーカー木根の面目躍如ともいえるだろう
小室は初めてこの曲を聴いた時、John Lennonをイメージしたという
また、「Major Turn-Round」で一番TMらしい曲だとも言っている


小室みつ子の歌詞についても触れておこう
歌詞の内容は、町を出た主人公が2年ぶりに女性に再会し、
「それぞれ選んだあしたを試して君の場所に戻ってきた」
「さあもう一度出合いなおそうはじめから…」と告げるものである
「Confession」「Get Wild」「Resistance」などで用いられた、
町を出る男性(または女性)と見送る女性(または男性)という構図である


もっともこのストーリーは、TMとファンの関係の投影でもあるらしい
曲名は日本語で「僕らはやり直す」と言う意味だが、
これはTMの再始動宣言でもある
木根はみつ子に「3人が再スタートするような歌詞」を依頼したという
つまりこの歌詞の主人公はTMの3人であり、
TMが「出合いなお」す「君」とは、TMのファンにほかならない
3人は古巣であるTMファンの元に帰ってきて、
再びTMとして活動を始めるというわけである


ならば主人公が町を出た「2年前」という数字も、
具体的に何を意味するのか気になるところである
作詞された1999年の2年前なら1997年、
TMの楽曲として発表された2000年の2年前なら1998年となる
前者ならばTM再始動宣言の年、後者ならば再始動予定の年となる
ただ1999年に発表された時点では「5年前」だったという情報もある
(本記事通りすがりさん・kuri566さんコメント参照)
その場合は「終了」時に3人が言っていた、いつか3人でまた音楽をやると言う約束を意識していることになろう


ともかくもこの曲のテーマは、TMとしての再スタートである
これは「MESSaGE」「Ignition, Sequence, Start」と同じであり、
ROJAM期3枚のシングルはすべて再始動表明がテーマとなった
実は「We Are Starting Over」が最初に作られていたのだが、
発表順が最後だったため、
ファンにとっては「またか」という感想もあったかもしれない


なお本作に登場する女性は、みつ子のイメージでは主人公の幼馴染で、
「Girlfriend」「Time Passed Me By」の歌詞の女の子が成長した姿らしい
歌詞について言えば、この時期のシングルには、
「Fool On The Planet」→「Nights of the Knife」→「MESSaGE」
という流れと、
「Time Passed Me By」→「Girlfriend」→「We Are Starting Over」
という流れがあったことになる


最後にライブでの演奏例について触れておくと、
実は「We Are Starting Over」は、
ROJAM期シングルの中で唯一、
「Tour Major Turn-Round」以後に歌付きで演奏されたことがある
2004年、20周年記念ライブ「Double Decade “NETWORK” in YOKOHAMA Arena」である
「MESSaGE」は2000年「Log-on to 21st Century」
「Ignition, Sequence, Start」は2001年「Rendez-vous in Space」での演奏例があり、
3枚のシングルはそれぞれツアー以外に一回ずつ演奏されたことになる


また木根唯一のTMシングル曲ということで、
木根のソロライブでも比較的頻繁に演奏されているようである
2009/5/5「talk & live 番外編 vol.9」吉祥寺公演の木根ソロライブ音源は、
2009年にiTunesで配信されている


ウツも2000/12/23〜24開催のファンイベント「Magnetica Millennium Live in Nemu」で、
葛城哲哉・山田亘をサポートとして、
TM曲から本曲と「Dreams of Christmas」を演奏している

(2015/6/30執筆、2016/6/16加筆)

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2003-02-05
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記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 13 / トラックバック 0 / コメント 19


6-24 Ignition, Sequence, Start

2015/06/12 03:50
BD/DVD「Quit30 Huge Data」のmumo予約特典が発表されました
A4クリアポスターで、BD2枚組・BD通常版・DVDの3種類で共通とのこと
予約する方は参考にして下さい
なおamazonなどで買えば2枚組版だと4000円の割引になります


また電子書籍限定のTM30周年第5弾パンフの発売が6/20に決まったそうです
(前回記事haruさんコメント)
ずいぶんと直前に告知するんですね
発売日はウツソロライブ「それゆけ歌酔曲!」の日ですが、意図的に重ねたんでしょうか
ウツライブのチケットは6/13からローチケで一般発売ですが
こちらもすごい直前ですね
多分ほとんどがFCで販売済みなんでしょう


今月発売した「Keyboard Magazine」2015年夏号では、
「機材で振り返るTM NETWORK30周年ライブ」の特集が組まれています
また「小室哲哉が語るJD-XA」の記事もあります
しかしメンバーが語るTMの記事は特に無いようです


この半月ほど、小室さんはテレビやネット生放送などに積極的に出演しています
6/24には「パンチライン」のサウンドトラック、
8/5にはglobeリミックスアルバム「Remode」がリリースされます
また7/11には渋谷VISIONに出演するそうです
6/14には木根さんがTOKYO FM系列「あ、安部礼司」出演します
10/31木根さんソロライブ、夜の部以外に昼の部も追加公演が決まりました


今回近況として取り上げる話題は以上です
20日近くあってこの程度、
しかも多くはソロの話題ということで、
30周年も終わったんだなあと思います
小室さんも755などで、5/24のTM NETWORK DAYにまったく言及しておらず、
頭はglobeに行っているようです


そこでこの機会にふと考えてみたのですが、
2012〜15年にはかなり多くの楽曲が演奏されてきました
その中には意外な曲も少なくありませんでした
ということで演奏された曲数を、
インスト・SE・リミックスを除いて以下にアルバムごとに一覧にしてみました

「Rainbow Rainbow」:3/9
「Childhood's End」:2/10
「Twinkle Night」:1/3
「Gorilla」:3/9
「Self Control」:3/9
「humansystem」:5/10
「CAROL」:9/13
「Rhythm Red」:4/10
「EXPO」:4/9
「Major Turn-Round」:1/6
「Easy Listening」:1/5
「SPEEDWAY」:1/8
「Quit30」:13/17
その他:7/16(「Time Machine」「Get Wild」「Dive Into Your Body」「Wild Heaven」「一途な恋」「Nights of the Knife」「Green Days」


こうして見ると、「終了」以前の作品jに関しては、
「CAROL」を例外として、あとは意外と同じような感じです
「humansystem」が多目というくらいでしょうか
「Rhythm Red」「EXPO」は木根ボーカル曲が各1曲ずつあったという特殊事情があり、
これを除けば「Self Control」以前の作品と同じです


一方再始動後の作品は、どれも1曲ずつです
たしかに少ないとも言えますが、演奏はしたということは、それなりに重要でしょう
この時代の曲も黙殺せず、TMの歴史に組み込んでいるということだと思います
以上を踏まえると、だいたい「終了」以前のアルバムは3曲前後、
再始動後のアルバムは1曲ずつ演奏するという感じだったようです


しかしこの平均値を見ると、
「Childhood's End」はもう一曲くらいやっても良かったんじゃないかな…
「START investigation」で当初の案の通り「八月の長い夜」をやっていれば、
これも平均値に達したんですけどね


30周年はもう終わってしまいましたが、
次の活動が始まる時には、今回やらなかった曲もいくつかやって欲しいです
参考のためにやってほしい曲トップテンをここに書いておきますので、
どうぞよろしくお願いします!(何を?)
「Electric Prophet」「Dive Into Your Body」「一途な恋」みたいに、
一部しか演奏しなかった曲も、フルコーラス演奏をお願いしたいのですが、
きりがないのでそこらへんは外してあります


1. 「Dragon The Festival」
2. 「Maria Club」
3. 「Faire La Vise」
4. 「World's End」
5. 「MESSaGE」
6. 「TIME」
7. 「パノラマジック」
8. 「Iginition, Sequence, Start」
9. 「This Night」
10. 「Fighting」
次点 「Tomorrow Made New」「Winter Comes Around」
番外「17 to 19」



それでは本題に入ります
演奏して欲しい曲第8位の「Ignition, Sequence, Start」です

--------------------------------
ROJAM第1弾シングル「MESSaGE」が、
ROJAM移籍とTM interNETWORK構想を背景としていたのに対し、
第2弾シングル「Ignition, Sequence, Start」は、
TMの9thアルバム「Major Tunr-Round」を意識し、
そこへ向かう方向性を明確に示した作品であり、
実質的な意味で「Major Turn-Round」のリードシングルと言える


ジャケットのデザインは、
コップの中に赤青オレンジの3色の球体が3つずつ浮かんでいるというものである
自分は赤青黄と思っていたが、
メンバーは赤・青と「オレンジ」であると発言しているらしい
(本記事cupolaさんコメント)


この球体は「We Are Starting Over」「Major Turn-Round」ジャケットにもあり、
さらに「Tour Major Turn-Round」のパンフレットでは、
3色の球体が溶解し崩れていく様子が描かれている




「Major Turn-Round」ライナーの写真では、
小室が青、ウツがオレンジ、木根が赤の球を持っており、
各球体はそれぞれTMのメンバーを表現しているらしい
色の組み合わせは違うが、「終了」時の黒赤青3色と同様の発想だろう


本作が示した方向性は、プログレッシブ・ロックである
2000年7月下旬、「Log-on to 21st Century」のリハーサルの時、
3人で「次はどういうことやろうか」という話になり、
3人が好きだったプログレをまだやっていないことに気づいた
そこで小室はライブ後、
本作「Ignition, Sequence, Start」の制作に着手し、
これが完成したことによって、プログレで行くことの確信を得たという
それほど会心の出来だったのだろう
それまでTMはなかなか動かなかったが、
プログレという方針が決まってからは早かったと、後に小室は言っている


「Ignition, Sequence, Start」の曲名は、
NASAのロケット打ち上げカウントの後、打ち上げ直前に言うフレーズに由来し、
再始動期TMもいよいよ点火され発進するという意味を込めたものである
この曲名はデビュー当初に「パノラマジック」で使う案もあったが、
没になって以後温存されてきたものだったという


作詞は前作に続いて小室みつ子となった
本作を皮切りにレコーディングされた一連の「Major Turn-Round」楽曲は、
すべて小室みつ子の作詞となっている
みつ子は小室から曲と曲名だけ与えられ、それを元に作詞したが、
「めちゃめちゃ難しかった」「実は泣きそうだった」とのことである


この曲は後述の通り複雑な構成となっており、
みつ子はまず曲の構造を解読するところから始めたという
「壮大なパズルみたいで、言葉を載せてやっと構成がわかる感じ」
との感想だった
たしかに大変だっただろうと思う
歌詞の内容はタイトル通り、TMの再始動を告知するものとなっている

予告なしで始めよう 無謀なほど楽しいさ
君がいるから We are ready to fight.
明日があるから We are ready, tonight.
ぎりぎりリミットまで Now we’re ready to fight.
疲れ果てるまで Now we’re ready tonight.


それにしてもここまできてやっと点火かい…という思いも拭えないが、
曲自体は何かに目覚めたかのように、
それまでにない攻撃的なロックナンバーとなっている
確かにTM NETWORKはこの曲で、
真の意味で再始動したように思う
(ただし本作リリース後3ヶ月で活動を休止するが)


小室は「Log-on to 21st Century」終了後数日置いて、
2000/8/2から「新曲」の制作に入った
この「新曲」には「Ignition, Sequence, Start」も入っていたと見られ、
8/17にはバリ島で、木根・葛城哲哉・久保こーじも交え、
デモトラックのレコーディングが行なわれている
葛城のTM参加は「終了」以来のことである


小室は「Log-on to 21st Century」の頃からスイッチが入ったようで、
以後年末まで数ヶ月間、本気のTMモードに突入する
本作の音源を制作していた8月終わりには、
小室と木根は長時間話し込む毎日で、
木根も「小室とこんな長電話した記憶はない」というほどだった
9月頃にレコーディングされたglobe「Don’t Look Back」も、
globeでは珍しくプログレ色の強い作品となっているが、
「Iginition, Sequence, Start」の影響下に作ったと小室が言っている
小室の中でTMがメインになっていたことがうかがえる


小室はバリでのレコーディングを終えた後、ロスへ飛び、
9/5にバックトラックを完成させ、翌日にかけてガイドボーカルを入れた上で、
ウツ・木根および小室みつ子にこれを送った
みつ子には9/6に作詞依頼をしたという
この後の制作過程は資料によって日付が一定しないが、
小室側の情報によれば、
9/8〜10にウツ・木根・葛城の3人でボーカルやギターをレコーディングし、
9/11に木根がハワイに飛んで小室に合流、
翌日にかけて最終的な仕上げが行なわれたとされている


一方木根側の情報によれば、
9/10木根とみつ子が都内のスタジオで打ち合わせを行ない、
9/12・13にウツ・木根・葛城がレコーディングを行ない、
木根の渡米は9/14となっている
ウツ側の情報ではウツの歌入れが9/12・13とされ、
木根の情報に一致する
少なくとも日本でのレコーディング日程については、
実際に関わったウツ・木根の説によるべきと思う
木根の情報ではさらに9/15〜17に「Pale Shelter」「Cube」が制作されたことも知られるが、
9/11渡米説では9/12・13が空いてしまうので、
この点からも木根の渡米は9/14の可能性が高い


木根がハワイで小室に再開した頃、
小室はすでに大作「Major Turn-Round」組曲の制作に着手していた
木根はスタジオで小室とアルバムの方針を打ち合わせたが、
「Ignition, Sequence, Start」は手直しの必要がないという結論になり、
まもなく9/17にEddie Delenaのミックスを経て、
9/23に東京でマスタリングを終えた


特に男らしいコーラスは小室にも好評だったらしい
「it’s gonna be alright」から「MESSaGE」まで、
再始動後のTMは小室のコーラスが目立つ曲が多い
これ自体はよい悪いの問題ではないが、
あまり力強い印象を受けるものではなかった
それに対してこの曲は木根・葛城のコーラスによって、
珍しく暑く力強い雰囲気の曲に出来上がった


「Ignition, Sequence, Start」の音が初めて公開されたのは、
2000/9/15日本テレビの「コムロ式 その後…」である
番組は「Log-on to 21st Century」のライブ映像を中心とした内容で、
CMも小室関係のもので占められていた
その一つは小室の音楽通信講座「TK Music Online」、
一つはROJAM新曲のリリース情報だった


このうち後者では、BGMに「Ignition, Sequence, Start」のイントロが使われ、
「Iginition, Sequence, Start」とKiss Destination「口笛に咲く花」の楽曲タイトルが表示された
ウツのボーカルは流れなかったので、
おそらく9/5に完成したバックトラックの音源を用いたものだろう
つまりこのCMの音源は商品版以前のラフミックスだったはずで、
15秒とはいえ貴重な音源ということになる


通常は曲のトラックダウンが済むと、
1ヶ月程度でCDのプレス・梱包が終わり、流通に乗せられる
だが「Ignition, Sequence, Start」は、
これと異なる試みが行なわれた
楽曲をCDとしてファンに届ける前に、
音源が完成してすぐ、ROJAMのウェブサイト上で、
フリーダウンロードできるようにしたのである
これこそがROJAM.COMの目玉企画の一つだった


ブロードバンド環境が一般家庭に十分に広まっていなかった当時、
音声ファイルのダウンロードは必ずしも快適なものではなかったし、
サイト自体の回線の太さも問題になったが、
(アクセスが集中する時に十分な回線を提供できていなかった)
試みとしては現在につながる発想である


この実験は9/26、「Iginition, Sequence, Start」「口笛に咲く花」の2曲から始まった
日付は木根の誕生日である
「Ignition, Sequence, Start」の完成は9/23だから、
実に完成から3日で音源がリスナーに届けられたことになる


そして10/25、つまりウツの誕生日には、この2曲がCDリリースされ、
代わって新たな配信曲として、
TM「We Are Starting Over」とKiss Destination「Sweet Memories」がアップされた
これらは11/27小室の誕生日にCDでリリースされ、
代わってTMアルバムから「Major Turn-Round T First Impression」が先行配信された
アルバム「Major Turn-Round」は12/25にリリースされたから、
この間ネット配信開始とCDリリースの間には、
約1ヶ月の間隔が設けられていたことになる


音楽無料ダウンロードサービスは、
TM inter-NETWORKでまともに機能した唯一の事業といえる
これ以前、「MESSaGE」はTM inter-NETWORK宣言をしただけであり、
実質的にインターネットを利用したサービスは、
「Ignition, Sequence, Start」から始まったのである
ただこれも2000年の9月・10月・11月の3回だけで、
以後行なわれることはなかった


ともかく「Ignition, Sequence, Start」は、
2000/9/26に無料配信され、10/25にCDリリースされた
ネット販売限定だったため、
「MESSaGE」と同様に売上枚数の情報はない
なお私は2012年にROJAM POPSHOPで本シングルを購入したが、
その後2014年にアクセスしたところ、売り切れていた
30周年の間に売り切れたらしい


「Ignition, Sequence, Start」は、
イントロが印象的なリフで始まり、
神秘的でメロディアスなシンセとともにウツのボーカルが加わる
このリフとシンセが、ボーカル以上に主張が強く、
「Iginition, Sequence, Start」の顔はこの二つだと思う


抑え目のAメロが終わり間奏に入るとリフが消え、
代わってドラムやギターが入ってくる
続いて短いAメロと、Bメロ・Cメロ、
そして短くあっさりとしたサビ(導入2フレーズ+4フレーズ)と展開する


こうしてやっと1番が終わると、
間奏無しで直接Bメロ・Cメロに移り、
タメを入れてからサビに入る
サビは導入2フレーズ+20フレーズと長く、
聴き終えた後はサビが印象に残る構成となっている


以上、Aメロ・Bメロ・Cメロ・サビとは書いたが、
正直この曲は、どこをサビと思って作っているのかも定かではない
1番ではむしろCメロ(「just breaking through the wall〜」の部分)の方が目立っている
イントロのシンセリフがCメロで復活して曲を盛り上げ、
サビに入るところでまたクールダウンするので、なおさらである
さらに1番と2番では同じパートでも音や歌い方を変えており、
まったく同じパートの繰り返しはほとんどないと言ってよい


曲全体の構成を見るに、
間奏を1番Aメロ途中とCメロ前に設けてリスナーを焦らす一方で、
1番Cメロ以後は2番との接続部分にすらまとまった間奏がなく、
後半は一気に最後まで盛り上げる作りである
(間奏が1番の中で2回ある一方、1番と2番の間にはない)


また2番でAメロを省いたのも面白い
前例としては「Time To Count Down」があるが、
ハードロックをコンセプトにした同曲は、
冒頭から最後まで一気に突き抜けると言う印象だった
「Ignitiion, Sequence, Start」はこれと比べてひねりの効いた展開であり、
6分半の中にプログレ的展開を詰め込んだ意欲作といえると思う
次に作られる「Major Turn-Round」組曲のプレリュードでもあった


以上はオリジナルに当たる「Straight Run」だが、
本シングルには「MESSaGE」と同様、
カップリングとして「TV Mix」「Instrumental」が収録されている
後者はインスト、
前者はオリジナルとインストの中間で、ところどころ歌が入っている


なおアルバム収録の「Album Version」は、
シングルとは音がかなり異なっている(2年前にシングルを購入して知った)
シングル未入手のファンは、
見つけたら買っておいた方がよいかもしれない


とりあえずドラム・ベースはシングルではシンセ音源のようだが、
アルバム版はドラムをSimon Phillippsが、
ベースをCarmine Rojasが手がけている
印象が違う最大の要因はこのリズム隊の迫力だろう
ミックスも全般的にアルバムの方が重厚で、勢いがある


他にアルバム版を一聴して気づく相違点としては、
アクセル音を意識したと思しきイントロが追加されていることである
またシングル版の最後はドラムと控えめなシンセだけになるが、
アルバムではこの変化は一瞬だけで、
まもなくギターやベースも入った派手なオケに戻る
他にも冒頭Aメロ後の間奏にウツボーカルのエコーがかかっていること、
サビの入り方がかなり違うことなど、
アルバム版はシングル版から相当変わっている


「Ignition, Sequence, Start」は、制作・発表の経緯を見ても、
「Major Turn-Round」の代表曲としての位置にあったが、
「MESSaGE」と同様、PVは作成されなかった
ただしどの程度意味があったか謎だが、
2001年1月から「どっちの料理ショー」のエンディングに使われた
(よほど注意しないとTMの曲とも分からないレベル)
「MESSaGE」を使う案もあったが、
ウツの主張もあって「Ignition, Sequence, Start」になったらしい


ROJAM期には楽曲発表の「新しい形」にこだわったためか、
プロモーション活動自体がきわめて乏しく、
ネットでアクセスする以前に活動がほとんど認知されていなかった
再始動当初、この曲を発表してプロモーションもしていれば、
その後ももう少し変わっていたと思うのだが…


ただ年末年始頃になるとようやくテレビ出演が実現している
これについては別章で触れるが、
演奏されたのはともに「Ignition, Sequence, Start」だった


しかし「Tour Major Turn-Round」の後、
「Ignition, Sequence, Start」は演奏されなくなる
2001年ウツがソロアルバム「LOVE-iCE」でカバーしたにもかかわらず、
「Tour LOVE-iCE」ではセットリストで除かれており、
ライブでは不遇な曲という印象を受ける


ただしライブオープニングのインストとしては、
2013年「START investigation」で演奏されている
再始動後ではかなりの存在感がある曲なので、
是非もう一度、歌付きで演奏してもらいたい1曲である

(2015/6/12執筆、2016/6/16加筆)

Major Turn-Round
ROJAM
2001-06-15
TM NETWORK
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6-23 MESSaGE

2015/05/26 23:25
トップページの閲覧数が60万を越えました
去年30thの途中で50万を超えましたが、
1年足らずで10万もの閲覧、ありがとうございます


それにもかかわらず更新が遅れてしまい、申しわけありません
5/24WOWOWのTM NETWORK DAYが終わってからにしようと思っていまして…


WOWOWではこの日3年間のライブ映像が、8時間半に渡って放映されました
30周年最後のTM祭というところでしょうか
8時間半とはいえ、初めて放映されるのは「30th Final」だけで、
あとは過去放映されたものでしたが、
困ったことに各ライブの前後に小室さんのライブ解説が入りました
(全部録画するハメに…)


トークの中心は各ライブの演出で、
音や楽曲についてはほとんど言及がありませんでした
音楽以外の部分にも力を注いできた3年間だったと言っていたように、
小室さんとしては特に舞台演出への関心が高かったのだと思います


この3年間のライブについて、「次に続く」形で毎回終わっていたのは、
「24」などアメリカドラマに触発されたものだったそうです
また「incubation Period」「START investigation」「未知との遭遇」のオマージュだとのこと
「the beginning of the end」も多分そうなんでしょうね


「30th Final」で最後に出るバトンは、
「Star Wars」のライトセーバーのようにしたかったそうです
小室さん、将来ライトセーバーができたら、
またTM NETWORKをやるとか言っていました(笑


個人的に興味深かったのは、「the beginning of the end」の没アイデア
最後にTMが地球に下りた後、木根さんだけ置いて母船が帰ってしまい、
その次のライブでもなかなか木根さんが現れないという案もあったのだそうです
え、それ面白いじゃん やってよそれ!


最後には「Message to the FANKS!」として、小室さんからのメッセージもありました

3年間準備してファイナルまで来たんですけれども、最近話していて、3年間新人でデビューしてから頑張ってここまで来たら、次がいよいよブレイクする準備ができたな、というところだと思いますね。なので、この後新曲を出して、さあ売るぞ、みたいな、ていうところに今いるんじゃないかなと思いますけども、そこでお休みという、面白いグループだなと、もうつくづく思いますね。これだけ濃縮というか凝縮された3年間はなかったんでね。これは新人の3年間に匹敵すると思いますので。そこで休むところがTM NETWORKですね。


えー、これで終わり?
30周年の締めにしてはなんとも微妙なコメントですが…
まあ、次は何も考えていないということなんでしょう
やりきった感じのいい笑顔ではありましたので、次を期待したいと思います
少なくとも失敗という意識は、小室さんにはないと思いますので


肝心の「30th Final」の放送は、
「Birth」「CAROL」組曲、「Get Wild」イントロ前半がカットされました
「Children of the New Century」「あの夏を忘れない」など、
多くの方が見たかったと思われる曲はほぼ放映されました
「あの夏を忘れない」のTMライブ映像はこれが史上初です


個人的には、先入観もあってか、
特に前半はウツのパフォーマンスが抑え目に見えました
まあ「Be Together」など後半はかなり盛り上がっていましたね


この後に来るのは、ライブBD/DVDのリリースです
これについては、「Huge Data」のDVD/BDが7/22リリースとの発表がありました
BD2枚組豪華版には「Quit30」ホールツアー収録とのことです
ホールツアーお蔵入りの危惧は回避できそうで、よかったです
(DVDしか見られない人は困りますが)
今回は小室さんのコメンタリは付かないのでしょうか?
あるいは「30th Final」のBD/DVDにつくのでしょうか


ソロ活動では、小室さんが5/14〜17に4カ所でDJを行ないましたが、
これは「globe 20th」と名づけられた通り、globe曲を中心としたものでした
現在制作中のglobe過去曲のリミックス(小室さんはRETRACSと呼んでいます)音源も流れたようです


そういや、5月にリミックスとソロ新曲の配信をすると言う話、
すっかり立ち消えになりましたね
当初は3月とか言っていたのに…
今はglobeのRETRACSに集中しているようです
ちなみにglobeのRETRACSは8月にリリース予定だそうです
「TK Dance Camp 20th」に合わせるんですかね


5/21には熊本県山鹿で坂本美雨さんとのコラボライブもありました
サポートはギターの松尾和博さんです
鉄曜日のライオンさんによれば、
ピアノソロで「Time To Count Down」「Depatures」の後、
美雨さんの歌が入って「Can't stop fallin' in Love」「悲しいね」「My Kick Heart」「Love Brace」「永遠と名づけてデイドリーム」「in aquascape」「Human System」「Seven Days War」「Precious Memories」を演奏、
アンコールは「My Revolution」だったそうです
妊娠中の美雨さんの体調も考えてか、
これまでのコラボライブで演奏してきた曲で構成されたセットリストでした


ウツは5/25に「黒沢ともよのFive Stars」に出演しました
私全然知りませんでしたが、
ウツと黒沢さんはSound Horizonで共演していたんですね
ウツのテンションは普段通りでしたが、
年下の女の子になつかれているウツを見る機会はなかなかないし、
貴重だったかもしれません


また番組内では来月のウツのソロライブ「それゆけ!歌酔曲」の情報も出ました
フォークパビリオンの一人バージョンのライブで、
昭和の臭いのする曲をやるそうです
サポートは野村義男さん・松尾和博さん・nishi-kenさんとのことでした
トークが長くなりそうと、ウツの予言もありました


以上、近況でした
では本題に入ります
10月以来半年以上ぶりの通常記事(過去の歴史)です
今回からは、基本毎回通常記事を書くことにします

--------------------------------------------------
「Log-on to 21st Century」から少し遡り、
話を2000年初頭に戻そう
2000年前半のTM NETWORKの活動は、
ほとんど表面に出ることがなかった
この時期は、TM年表の上で空白期間となっている
背後には、年明けから小室とSONYの間で意見の衝突が起こり、
TMのアルバム制作中止に至ったという事情があった


TMは小室周囲のいざこざのために後回しにされてしまったように見える
それはたぶん事実ではあるのだろうが、
実は小室は時間を見つけてTMの新曲も作っていた
TMはこの頃も、まったく放置されていたわけではなかった


たとえば小室は、「Touch The globe Live!!」の合間の2000/1/19、
鈴木あみと安室奈美恵のアルバム制作が終わったことを受け、
「いよいよ、TMのアルバムをやってる!!」と、
tk56のBBSに書き込んでいる


TMのアルバムについてはほとんど現実味はなかったが、
新作に着手していたことは事実だろう
将来アルバム収録を見越していたのならば、
「アルバムをやってる」も、必ずしもウソではない


以前述べた通り、翌々日の2000/1/21に行なわれたTMの会合で、
小室は3月のアルバムリリースを目指してTM新曲を制作することになったと、
木根は言っている
「3月」のアルバムリリースについては真実味が薄いが、
新曲制作の方針は話し合われただろうし、
小室が会合に先駆けて作業を始めていたのも事実だろう


木根は2月半ばに小室から、
「TMのための最高の新曲ができた」と報告を受けた
ウツも2/17に「なんかTMの新曲としても最高な曲ができそう」とのメールを受け取っている
2/19にはTMのミーティングが行なわれており、
その前にTMの楽曲制作を進めていたのだろう
ただし木根によれば、この時点ではまだメロディはなかった


これは1/19から制作していたTMの新曲にほかなるまい
小室は1ヶ月を経て、やっと1曲分のオケを作ったわけである
この制作ペースを見るだけでも、
3月のアルバムリリース計画継続はすでに放棄されていた考えるべきだろう


メロディは3月半ばに出来上がった
3/18小室と木根は香港で会い、これを次のシングルとすることで決定した
この時点では曲名は未定だっただろうが、
これがROJAM期シングル第一弾となる「MESS@GE」である


ただウツはもちろん木根も、
メロディ入りの音源を初めて聞いたのは数日後、東京でのことだった
つまり二人は新曲の内容を知らないまま、
小室の意見でシングルリリースを追認したわけである
1997年の再始動宣言以後のTMは、
動くかどうかは小室の状況次第という状態が続いており、
小室からTMの話が来た時点で乗らないと話が動かないことを、
二人とも身にしみて感じていたのだろう


この頃ウツはソロアルバム「White Room」制作中だったが、
その合間にTM新曲のデモに仮ボーカルを入れた
歌詞は未定だったから本当の仮歌だろうが、
木根によればかなり良い出来だったらしい


その後小室みつ子の歌詞が完成すると、
木根は自分のプライベートスタジオで、みつ子と一緒にガイドボーカルを入れた
「続・電気じかけの予言者たち」は、仮歌入れを4/25とする
だがみつ子は、5月に小室から曲をもらい、
その後木根と一緒に仮歌入れを行なったと言っている



小室は5/3付けの木根宛メールで、新曲の作詞をみつ子に依頼したと伝えており、
みつ子の発言はこれに符号する
だとすれば木根・みつ子の仮歌入れは5月上旬と考えられよう
小室は5/2にギターとベースのレコーディングを行なっており、
(ギター松尾和博、ベース美久月千晴)
オケがほぼ完成した時点でみつ子に作詞を依頼したものと考えられる


5/14、3人はレコーディングのためにハワイに集合した
ウツは前日東京で「White Room」の歌入れを終えたばかりで、
本当にギリギリのスケジュールだった
ところが小室はこの日昼まで行なっていたレコーディングで体調を崩していたため、
初日は小室無しでレコーディングを始めることとなった
翌日からは小室もレコーディングに参加
ウツは5/16早朝に歌入れを終え、午前便で帰国し、
東京のスタジオに直行して「White Room」のミックスダウンに立ち会った
実に綱渡りのスケジュールだった
なお「Major Turn-Round」楽曲で3人そろってレコーディングを行なったのは、
この5/15・16のみである


この後の小室は、ROJAM新人作品や安室「Never End」の制作、
および沖縄サミットの準備などを行ないつつ、
「MESS@GE」も手直しを続けていたようで、
最終ミックスは7/4頃に行なわれた


こうして1月から7月まで、
実に半年かけて制作された新曲が「MESS@GE」である
ROJAM.COM初のCD作品でもあった
ただこのシングルは、一般の流通に乗らない形でリリースされた
CD店での販売がSONYから認められなかったためである
したがってこれ以後のROJAM期のCDは、売り上げ枚数が不明である


TM interNETWORKを標榜していた当時、タイトル中の「@」は、
インターネットとの関連も意識したものだろう
ただしリリースに当たっては、「MESSaGE」と表記を改めた
インターネット上に表示する文字制限の都合があったためという
機種依存文字だったことが影響しているのだろうか
以後本記事では、製品版のタイトルを「MESSaGE」と表記することにする


「MESSaGE」はマキシシングルとして2000/7/27、
横浜アリーナ「Log-on to 21st Century」の会場で限定販売された
この時は物販が大変混雑し、
ライブ開始の時間になっても購入できず涙をのんだファンが多くいた
なおライブ会場では香港ライブに応募していたファン限定で、
同曲のMIDIデータ「Limited Editon」が入ったCDも配布されている


8/10からはROJAM POPSHOPでのネット通販が始まった
当時は送料500円込みで2000円と、シングルとしては高額だった
ROJAM POPSHOPでは2014年まで本シングルが販売されていたが、
2015年初めには売り切れている
30周年の活動の中で購入希望者が出たのだろう


なお後続シングルの「Ignition, Sequence, Start」「We Are Starting Over」は、
「MESSaGE」よりも先に売り切れた
「MESSaGE」が当初想定していたほど売れず、
次作からプレス枚数を減らすことになったのだろうか


販売店については、あまり知られていないが、
2001/8/30からTSUTAYAでROJAM期シングル3枚が店舗販売されたらしい
(現在は品切れ)
新星堂など他の店舗でも販売されたかもしれないが、よく分からない


本シングルのジャケットは、
青地に赤の文字で「TM」「TM NETWORK/message」と書かれただけのシンプルなものである
歴代のジャケットでもっとも味気のないものである
なお青を基調にしたCDジャケットのデザインは、
以後「Major Turn-Round」までROJAM期TM作品に踏襲される


本シングルはファンの失望を増幅させているさなかでリリースされた
ところが困ったことにこのシングル、曲はとてもよいのである
再始動後でも屈指の名曲だろうと思う
迷走気味だった様々な事業も、
小室のやる気を引き出させるという意味においては、
少なからぬ意味を持っていたのかもしれない


曲はTM再始動後初のバラードである
これ以前のシングルはテクノ、ヒップホップ、ラテンなど、
明確に洋楽の流行を意識した作りであり、
アメリカの有名エンジニアの名前も利用していたが、
このシングルはそれらの作品と比べ普遍的な作りとなっている


この曲は小室によれば、
「Nights of the Knife」からの流れを意識したものだという
つまり小室の意識の中では本シングルは、
TRUE KISS DiSC時代の3枚のシングルを飛ばして、
それ以前のTMNからつながる曲として作られたことになる


TMは1999年の再始動にあたって、
1994年以前には試さなかった実験的な音を試みていたのだが、
ROJAM.COM移籍を契機にその時代の音をリセットし、
1994年との接続を意識したことになる
「MESSaGE」はたしかに名曲だと思うのだが、
“安全”な曲を出してきたという側面も、おそらく否定できまい


曲はイントロからせつなげでシンプルなフレーズが続くが、
Bメロからドラムやシンセのフレーズが加わり盛り上がりを見せ、
サビでは小室・木根のコーラスをバックに、ウツが熱く歌い上げる
特に2番の後、サビ繰り返しでは、
メインボーカルの後ろにウツの「I Carry On」のボーカルが重ねられ、
ラストに向けて盛り上がりを増す
聞き終わった後、バラードだったことを忘れているほどの熱さである
歌は先行の3枚のシングルと比べると素直な進行で覚えやすく、
Aメロ・Bメロ・サビの接続もとても自然である


「Log-on to 21st Century」の時も結構熱い



この曲で目立つものに、小室のコーラスがある
間奏などでは単独で出てくるので、
コーラスというよりは二人目のボーカルという感じである
この小室コーラスがなかなか良い味を出していて、
個人的にはかなりツボである
ただこの点は、むしろ否定的な意見もあるだろう


この曲は前作と同様、作曲小室哲哉、作詞小室みつ子だが、
詞のテーマはファンに対する「メッセージ」である
みつ子が小室もしくはTMの現状を見て感じていたことも反映されているに違いない


1番の歌詞では、「君」の仕草や表情を見て、
「あらゆることに意味がありそうでどれにも意味を見出せない」
「道に迷いそうさ今夜はそばにいて」と告白している
この歌詞の作りは、ラブソングの形をとりつつ、
内実は「君」=ファンに向けたメッセージという、
「終了」以前のTM曲によく見られたものである
具体的には、何をすべきか分からないTMの困惑を吐露している
TM NETWORK再始動の失敗を踏まえたものだろう


このことをもっとも端的に表現しているのが、
「文字と声とイメージこの世界溢れ続けてるHow could I choose it?」
「真実の言葉だけ聞きわける力が欲しいのさYou can free me」
というサビのフレーズだろう
情報が多すぎて為すべきことが分からないから導いて欲しいというのである


これを踏まえ、2番では「確かな君のメッセージ」に励まされてきたことを述べている
そして最後には「みつめてて君だけはもう一度走り出す僕を」と述べ、
次のTMの活動をもう一度だけ見てくれとお願いする
要するにTMはメディアの発する大量の情報の中で真実が分からなくなっており、
だからファンの発するメッセージを受けて正しい方向に進みたいと言っている


つまり「Nights of the Knife」では、
TMNをやめて新しい活動に移ることをファンに宣言した3人が、
TM NETWORKを復活させてから、
ファンに対して今から進むべき道に導くことを求めているということになる
ここでファンの導きの場として想定されているのは、
具体的にはtk56 BBSなど、インターネット上の掲示板だろう


もっともインターネットは情報過多の代名詞でもあり、
顔の見えないファンとの文字だけでの接触が、
必ずしも「確かな君のメッセージ」とはいえないだろう
実際に小室は「MESSaGE」リリースの後に、
BBS上でファンから攻撃を受け意気消沈する事態にも陥っている
その意味ではこの「メッセージ」は思う通りにはファンに伝わらなかった


以上はCD1曲目の「Original Mix」についてだが、
他にもCDには2テイクが収録されていた
一つは「TV-Mix」で、オケとコーラスが収録されている
なぜこれを「TV-Mix」というのか、いまだに分からない
もう一つは「Instrumental」で、オケのみの音源である


またアルバム「Major Turn-Round」には、
「Album Version」が収録されている
シングル版とのオケの違いは、
「Ignition, Sequence, Start」「We Are Starting Over」ほどは感じないが、
2番Aメロでは歌にボコーダー処理が行なわれている


この曲に限らないが、ROJAM期のシングルにはPVが存在しない
ネット限定という不利な売り方だった以上、
PVなどはむしろ積極的に作るべきだと思うのだが…
ROJAM期のTMはプロモーション活動がほとんどなく、
熱心なファン以外にはまったく届かない存在となった
TMが一般人の目に触れない存在となったのは、この時からと言えるだろう


「MESSaGE」はライブでは、
「Log-on to 21st Century」で初めて演奏された
その後「Tour Major Turn-Round」でも演奏されており、
こちらはライブDVDで見ることができる


その後本曲は一度も演奏されていない
個人的には是非一度生で聞きたい曲の一つである
ただウツは2009/12/26のディナーショーの冒頭でこれを歌っている

(2015/5/26執筆、2016/6/15加筆)

キヲクトキロク~Major Turn-Round
R and C Ltd.
2003-02-05
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タイトル 日 時
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2014/07/03 01:51
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6-16 Yes To Life Festival 前記事のコメント欄で騒がれているように、 6/13にTM NETWORK 30th Season2のツアー日程が発表されました 熱心なファンの方々からすると、 ブログ更新はいささかタイミングを逸してしまいました ちょうど出張中だったので…すみません 以下TM NETWORKオフィシャルサイトより抜粋します ...続きを見る

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6-14 10 Years After ウツ・木根FCの方々は、 3/5に「the beginning of the end」の優先予約の結果通知が来たことと思います いかがだったでしょうか? 私は府中初日・大阪・東京は参加できそうです(こっそりFC入りました) 府中はやはりすごい倍率のようで、先行販売以外ではほぼ購入は不可能でしょう ...続きを見る

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2013/12/02 02:25
6-9 TMN再結成宣言とその後
6-9 TMN再結成宣言とその後 11/10を以ってU_WAVEの「Tour フォースアタック」が終了しました ウツ、お疲れ様でした ツアー特設サイトは11/30を以って閉鎖するとのことですので、 動画など保存しておきたい方は早めにどうぞ たぶん来年のTMライブの頃に合わせてBDがリリースされるでしょう 最終日には小室さんも観客席にいたらしいです ウツのツアーは終わり、次は11/23から、 木根さんの「"RESET" Tour」となります ...続きを見る

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2013/11/19 03:01
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6-8 エルマーの冒険 DJ Afrojack「The Spark」のリミックス、 前回は「Afrojack Club Edit」が小室さんのミックスだと書きましたが、 これは勘違いでした! ごめんなさい ...続きを見る

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2013/11/06 01:54
6-7 TKの海外進出と地盤沈下
6-7 TKの海外進出と地盤沈下 U_WAVEの「Tour フォースアタック」が始まりました 私は行っていませんが、参加した方によれば、7月よりは元気そうだったとのことです きっと順調に回復しているものだと思います ツアーパンフに新曲CDが付属していることは前回書きましたが、 その中で「AI」「Still the one」は10/12にiTunesで配信が始まっています ...続きを見る

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2013/10/23 03:36
6-6 TK Presents "You Are The One"
6-6 TK Presents "You Are The One" 先日WOWOWで放送された「START investigation」ですが、 BD/DVDのリリースが決まりました 12/11リリースです 今回はBD限定版(10500円)、BD通常版(7875円)、DVD通常版(6825円)の3パターンが用意されています ...続きを見る

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2013/10/09 00:41
6-5 Time Capsule
6-5 Time Capsule お久しぶりです 仕事の関係で長らく更新できていませんでした ...続きを見る

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2013/09/25 02:41
6-4 Only One Night Dream Away
6-4 Only One Night Dream Away 8/12の週の「小室哲哉 Radio Digitalian」では、 「This is TM NETWORKスペシャル」が組まれました ちょっと期待していたんですが、たいした話はなかったですねぇ IP-type04が現れた水辺は沼で、本当に水を張っていたという豆知識くらいでしょうか ...続きを見る

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2013/08/23 02:35
6-3 木根尚登&宇都宮隆 produced by TK
6-3 木根尚登&宇都宮隆 produced by TK 「START investigation」の先行予約分チケット、 発送が始まったようです 皆さん、席はどうだったでしょうか ...続きを見る

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2013/07/07 00:38
6-2 TMNの再接近
6-2 TMNの再接近 6/16、「START investigation」のチケットが発売されました チケットは6/17に売り切れましたが、その後キャンセル分が出たようで、 6/22現在でローソンチケット・e+・チケットぴあでそれぞれ販売中です ヤフオクやチケットショップで高いお金を払って購入しなくても正規購入は可能です ご注意を! ...続きを見る

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2013/06/23 03:08
6-1 tk-trap
6-1 tk-trap 6/6、「START investigation」のFC再予約受付が終わりました FC先行はすでに一度行なわれましたが、 当選済みチケットは5/25→7/20、5/26→7/21に振り返られることになったので、 都合が合わずキャンセルすることになった方や、 5月では行けなかったけど7月なら行ける会員向けに、 再度先行予約受付を行なったわけです ...続きを見る

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2013/06/08 03:09

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