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みんなの「5 1992.5-1995」ブログ


第五部完

2012/09/27 00:38
今日9/26は、木根さん55歳の誕生日でした
木根さん、おめでとうございます
ちなみに小室さん、このタイミングでTwitterで、
「木根さん、50年以上生きてきてなににを思います?幸せだよね、、、。間違いなく、、。 」
とか、何か意味深なことをつぶやいています
木根さんはさらりと、「そうですね。ほんと、ありがたいです。」と返していますが…


そして今日、木根さん4連続ベストアルバムの最後、「キネソロ」がリリースされました
あとは四公演の20周年記念ツアーが待っています
それにしても、いよいよ四捨五入して60歳…ゴクリ


TM NETWORK「incubation Period」は、
BDウィークリーチャートで3位、DVDチャートで10位を獲得しました
音楽BDチャートでは1位、音楽DVDチャートでは7位で、
セールスはそれぞれ5780枚・3433枚です
1週で合計9千枚を越えましたので、
多分最終的に1万枚くらい行くでしょう
(ちなみに音楽BD2週目は8位、608枚、DVD2週目は圏外)


この件はネットニュースにも出ています
ORICON STYLE 2012/9/19の記事より
 3人組ユニット・TM NETWORKが5年ぶりに行った東京・日本武道館公演の模様を収録した、同ユニット初のBlu-ray Disc(BD)作品『TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-』(12日発売)が発売初週5780枚を売り上げ、9/24付週間BDランキング総合3位にランクインした。
 TM NETWORKの映像作品(TMN名義を含む)の週間ランキングTOP3入りは、DVD・BD両盤で初。ビデオ全盛の90年代にさかのぼると、1994年8/29付でビデオ『final live LAST GROOVE 5.18』、『final live LAST GROOVE 5.19』(ともに94年8月発売)がそれぞれ1位と2位を獲得して以来、18年1ヶ月ぶりとなる。
 また、同時発売のDVD盤は発売初週3433枚を売り上げ、9/24付週間DVDランキング総合10位に初登場。2004年9/13付で『TM NETWORK DOUBLE-DECADETOUR“NET WORK”』(04年9月発売)が記録した、過去のDVD週間自己最高位・14位を上回った。


どうもこの記事を見るに、TMのDVDが10位内に入ったことは初のようで、
BD3位だけでなく、DVD10位も、結構いい線行っているようです
今年の復活、締めくくりとなるBD/DVDリリースまで、
非常にうまく行ったという印象です


TMの活動は、今年はこれでほぼ終わりでしょう
(年末くらいに来年に向けての動きが少しあるかもしれませんが)
ちょうどこちらのブログも今回で第五部終了ということで、
歩調が合っている(?)気がします


そういえば、第五部終了に先立って、
トップページのカウンターが30万を超えました!
今年の復活騒動で、一気に数万増えました
どうもありがとうございます


また具体的な数字は分かりませんが、
TRFの「EZ DO DANCE」を使ったエクササイズDVD「EZ DO DANCERCIZE」がバカ売れしているようです
小室さんによれば、「アルバムに換算したら、もうすぐミリオン」だそうです
そんな売れてたのか、あれ!?


それと小室さん、TM NETWORKに続いてglobeも再開させるそうです
ただしもちろんKEIKOさんは抜きで、小室さんとマークのユニットになるようです
9/24の小室さんのTwitterで
「とりあえず、僕とマークで、globeのともしびを消さぬようKCOが元気になるまで、活動しようってことになりそうです」 と言っています


そういやあ少し前、2015年はglobe20周年とか言っていましたね
avexとしては、マーク単体では使いようがないので、
今の内に多少ともglobeとして動かしておこうということなんでしょう
ボーカル無しでインスト中心になるんでしょうか
小室さん、最近EDMをやりたいと強調してたんで、
そこらへんをglobeでやるんでしょうかね
まあ、そんな派手な活動にはならないでしょうけども


さて、積極的に触れたい話題でもありませんが、
ちょうど節目ということもあり、
小室さんの借金の話も少ししようと思います


まずは簡単におさらいを…
くわしくはこちら
2008年逮捕前後の小室さんの借金は約20億円ありました
その内多額だったのは、avexのプロデュース料前貸し分6億数千万円と、
「被害者」Sへの返済金など6.5億円で、
そのうち後者はavexの松浦勝人さんが肩代わりして下さいました


これら約13億円は、小室さんが活動を再開した2009年以来、
少しずつ返済しているものと思われます
おそらく他の数百万〜数千万円単位の借金についてもaxexが整理して、
無利子か低金利で返済を待ってくれているものと思います


そんな中でavex・「被害者」Sと並んで多額だったのが、
元嫁吉田麻美への慰謝料・養育費でした
小室さんが借金のために慰謝料・養育費の支払いができなくなると、
吉田麻美が訴訟を起こして、
2005年から小室さんの著作権使用料1年間1億円の差し押さえの権利を得ました
その支払い予定総額は、2005年1月の時点で7億8000万円でした


当時の小室さんの著作権使用料による収入は年間2億円程度と考えられ、
その約半分を吉田麻美が取得することになります
しかも法的に吉田麻美が優先的に収入を得ますから、
吉田麻美に1億円支払われるまで約半年、
小室さんは著作権使用料による収入を失います


すでに自転車操業状態だった小室さんは、
これによって半年間、
印税収入にょる借金返済や納税が不可能になります
しかも吉田麻美による小室さん窮乏情報の暴露によって、
小室さんは融資を受ける信用を失い、
闇金融やヤクザまがいの投資家に接近することになります
この結果が2008年の破滅でした


とまあ、小室さん破滅の最大の原因となった吉田麻美の著作権使用料差し押さえですが、
こちらは毎年1億円ずつで最終的に7億8000万円支払うわけですから、
2005年から始めれば2011年で7億円返済されたことになります
去年末の時点での残額は8000万円となりますが、
すでに9月も終わりですから、この支払いも終わったでしょう


つまり小室さんはこれを以って、あの吉田麻美との関係を、
法的にも完全に断ち切ることができたはずです
実際には慰謝料・養育費もavexがすでに清算している可能性が高そうですが、
仮に清算していなかったとしても、すでに処理は終わったことになります
おめでとう! 小室さん!


まあ吉田麻美との縁を完全に断ち切る直前に、
現嫁が病で倒れてしまったわけで、
なかなか満足な状態になれない人だとは思いますが、
それでも今の小室さんは90年代以来、
一番前向きに生きているように見えます
これからも頑張ってほしいですね


ちなみに松浦さん個人への返済分はともかくとして、
2000年12月にavexから前借したプロデュース料に関しては、
過去の報道より総額10億円だったことが分かっており、
2005年3月の時点で6億9000万円がこの内の未済分でした
これは現在どうなっているんでしょうか


そこで極めて大雑把な試算として、
2001〜2005年3月にavexでリリースされた小室さんプロデュースのアルバム、
あるいは小室楽曲が半分程度を占めるアルバムをリストアップしてみましょう
あくまでも概算なので、数字は千の位で四捨五入し、
5千枚未満の作品は取り上げません
他にシングル・DVDなどもありますが、
アルバムだけでもおおまかな傾向はつかめるでしょう

◇globe=119万
「outernet」15万
「global trance」9万
「Lights」28万
「Lights 2」16万
「global trance 2」4万
「8 Years」29万
「Ballads & Memories」6万
「Level 4」5万
「global trance best」2万
「globe decade」5万
◇安室奈美恵=31万
「Love Enhanced」31万
◇song+nation=17万
「song+nation」16万
「songnation2」1万
◇合計=167万


以上を見るに、だいたいアルバム167万枚くらい売ると、
3.1億円分の契約消化ができるようです
では2005年4月〜2012年のavex作品はどうでしょうか

◇小室哲哉=1万
「Digitalian is eating breakfast 2」1万
◇globe=11万
「globe2 pop/rock」5万
「maniac」3万
「new deal」1万
「15 Years」2万
◇AAA=17万
「Buzz Communication」7万
「#AAABEST」10万
◇浜崎あゆみ=27万
「Love songs」27万
◇合計=56万


以上の内、逮捕前の分(2008年以前)はglobeの3枚9万枚だけで、
大部分が裁判後の活動再開期のものとなります
逮捕時の未済額が約7億円と言われ、2005年と変わっていないのも、
実際に2005〜08年に契約消化できた分がほとんどなかったためと思われます


それはともかく、上記の作品の成績を見るに、
だいたい2001年〜2005年3月の1/3程度となっています
ただし現在はネット配信のシェアが大きくなっていますし、
活動再開直後には単価の高いファン限定BOXが出たし、
今年はソロCDやソロDVDもたくさん出ました
他にTRFのエクササイズDVDなど意外なものが売れていますから、
実際には2001年〜2005年3月の半分かそれ以上と見積もって良いでしょう
ならば2億円前後ということになるでしょうか


以上のように考えると、小室さんは10億円中の約半分は返済し終わり、
残りは5億円程度ということになろうと思います
これに松浦さんの借金立て替え分6.5億円を加えれば、
松浦さん・avexへの負債は11.5億円となります
もちろん他にもライブの興行収入やその他余剰収入から、
松浦さん・avexに別に返済しているものもあるでしょう
現在は残り10億円くらいにはなっているんじゃないかと推測します


avex・松浦さんへの本来の返済額以外にも借金はまだありますが、
今まで吉田麻美のものになっていた著作権使用料も返済に回せば、
還暦(2018年)を待たずに完済も可能かもしれません
仮に著作権収入全部を返済に回せば、
毎年2億円だから、5年で10億円返せるんですよね
(現在も毎年2億の著作権使用料が入っていればですが)


以上はほとんど情報がない中でのいい加減な推測ですが、
小室さんには早くキレイな身になって欲しいなと思いますし、
それに向けて可能な環境が整ってきていると思います


そんな感じで、色々と妄想をまとめてみました
では本題に入ります

--------------------------
2006年から今まで6年間、
前史と第1部〜第5部、合計160章を費やし、
ようやくTM NETWORKの始まりからリニューアルを経て、
TMNの「終了」に至る流れを見通してきました


なお補うべき部分は少なくありませんが
彼らの10年間の活動とその前後の動向について、
主な出来事は一通り触れることができたものと思います


本ブログではこれまでインターネット上の「記録」作成の意味も込めて、
細かい事実関係の確認を行なってきました
その締めくくりとなる今回、最終章で、
TM NETWORK―TMNについて、
大まかにとらえなおす作業も必ずしも無駄ではないと思います


もちろんこうした総括エッセイ的なものは、
すでに書籍にもネットにも無数に氾濫しています
私は、その中で見落とされてきた新たな論点を提示するという、
大それた意図を持っているわけではありません
おそらく熱心なファンにとって本章で語られることは、
たいていどこかで見たことのあるものでしょうが、
今回だけということで、御寛恕を願います


さて本ブログでは、
TM NETWORKの「終了」までの歴史を、
第1〜5部に分けて見て来ました
これを第1〜5期と呼んでまとめると以下のようになります

・第1期:1983〜1985
 結成・デビュー以後
 スタジオミュージシャンとしての性格が強かった時期

・第2期:1986〜1988.4
 FANKSの提唱以後
 ライブの重視、ライブを意識した楽曲作り

・第3期:1988.4〜1990.1
 小室の渡英、T-Mue-Needsの提唱
 FANKS克服の試み

・第4期:1990〜1992.4
 TMNへのリニューアル
 新たな音・ライブスタイルへの挑戦

・第5期:1992.5〜1995
 TMN活動休止から「終了」
 メンバーのソロ活動へ


これらを商業的見地から見ると、
第1期は低迷の時期、
第2期は人気の上昇期
第3期で頂点を迎え(同時に上昇の終わり)、
第4期では伸び悩みを見せるようになります


そしてそのネームバリューが決定的に失われる前に、
「終了」を敢行したのが第5期でした
いわば80年代の第1〜3期は成長の時期であり、
90年代の第4・5期は衰退の時代と言えるでしょう


これは一人TMだけの問題ではありません
SONY系レーベルが中心となった80年代バンドブームは、
80年代後半から末にかけて過熱し、
職業作家が作り出す歌謡曲のシェアを奪っていきました


TM NETWORKはロックバンドという形態ではありませんでしたが、
やはりこの動向の中にいたミュージシャンであり、
独自の動きを示していたわけではありません


しかし90年頃、飽和状態になったバンドブームは
その頂点で弾けました
さらに1991〜93年頃、
タイアップソングを中心にヒット曲が生まれる構造が出来上がると、
それと並行して、
80年代後半の音楽シーンを牽引したミュージシャンたちは、
次々と解散・活動停止をしていきます


今思うと、おそらくバンドブームの仕掛け人たちは、
ミュージシャンを長期的に売るための戦略を欠いていました
中高生を支持層とするミュージシャンが継続的に活動するためには、
支持層の成長に合わせて自らを変えていくか、
常に新たな中高生ファンを獲得していくかしなければ、
いずれ失速せざるを得ない宿命にあります
この点について明確な戦略を持っていた仕掛け人は、
当時の業界にはあまりいなかったと思います


だから中高生ファンが高校を卒業する前後まで、
せいぜい5年程度がブーム継続の限界となったのでしょう
(TMの場合は1987〜91年)
その点で、小室さんが90年代後半のプロデュース作品で、
OLなど社会人を意識した詞を作るようになったのは、
一つの解答ではあったのでしょう


ただこのような一般論を述べるだけでは、
TM NETWORKの論にはなりません
やはりTM固有の事情もあったはずで、
それも考えてみようと思います


TMの特徴として挙げるべきは、
やはりシンセやコンピュータの使用という点です
TM=デジタル機器というイメージは、
陳腐ではあるけれども、
世間でもっとも広く共有されているイメージでした


もっとも彼らのデビューした80年代前半の音楽界において、
デジタル機器というツールの使用は、
決して新たな動向というわけではありませんでした
むしろ当時は70年代末以来のテクノブームや、
それに並行したテクノ歌謡が、
すでに沈静化しようとしていた時期であり、
1983年のYMO「散開」はその象徴でした


この点では、バンドブームが終わる時期にハードロックを試みた「Rhythm Red」と同様に、
小室さんは時代の流行を読み誤っていたと言えるかもしれません
いささか皮肉を込めて言えば、
実はTMは大事な局面で時代に乗り遅れてきたわけです


ただしTMはデジタル機器を活用したものの、
音楽性はテクノとまったく別物でした
スタッフ側はYMOの後釜の地位を狙っていた可能性もありますが、
(実際にテクノカットスタイルでデビューする案もあった)
幸いにもTMが意識していたのは日本のテクノではなく、
イギリスのニューロマンティックでした


この音楽性の違い故に、
TMは当初からデジタル機器をアピールしながらも、
テクノの亜流として扱われることなく、
独自の立場を示すことができたといえます
(それが商業的に成功したかは措くとして)


ニューロマンティック路線はまもなく放棄されますが、
その後もTMは洋楽の流行を取り入れ、そのことをアピールします
たとえばモータウンサウンドを取り入れた1986年のFANKS、
欧米のプロデューサーにリプロダクションを依頼した「Dress」
同時代のニューヨークのハウスサウンドを取り入れた「EXPO」などが、
その顕著な例として挙げられるでしょう


TMの特徴を、目指している音楽から語ることは困難です
彼らは常に無節操に新しい音に挑戦し、
その点では一貫したものを持っていなかったからです


むしろ彼らの特徴として挙げるべきは、
デジタル機器の活用と同時代の洋楽の受容という2点と思われます
その強調の度合いは時期ごとに変化しますが、
これら2点が否定されることはありませんでした
TMはこの2点によって、「新しさ」を体現し続けます
先端の技術と海外の流行が、TMの新しさの根拠だったわけです


それが本当に最新のものだったのかはともかく、
中高生にそうだと信じ込ませることはかなり成功しました
そしてこの新しさと表裏の関係にある未来志向も、
TMの大きな特徴でした


新しさを観客に実感させるのに有効だったのが、
派手な演出や突飛な設定でした
テレビやライブでは実際に使わないものも含めて多くのシンセを積み上げ、
演奏には不要なスクリーンセーバーが映し出されるだけのモニターを置き、
レーザー光線やMIDI制御の照明装置を利用するなど、
「見せる」ことに意識を注いでいました


また小室さんは、自らを異星人や未来人になぞらえるSF的演出を好み、
それが通常のロックバンドとは異なる独自性をTMのステージに付与します
これはデビューからまもない頃から、「金色の夢」のキーワードで表現されました


しかしこのファンタジー色の強い「新しさ」は明らかに未成年向けの世界観であり、
その幻想が崩れると同時に、幻滅を生み出す恐れを内包するものです
おそらくこれに対応しようとしたのが、
ブレイク3年目(中学生が高校生に、高校生が大学生・社会人になる年数)の1990年に敢行した、
TMNへのリニューアルでした
TMNはこの時同時に、シンクラヴィアという高額機材の導入によって、
機材面での「新しさ」も担保しようと試みます


1990年代に入り、バンドブームの収束と並行して、
80年代的な新しさはすでに前時代的なものになりつつありました
その点でハードロックという方向の是非はともかくとして、
1990年は実は変化のタイミングとしては絶妙だったのかもしれません


しかしTM NETWORK時代のイメージは極めて強固であり、
そのイメージの更新は困難を極めました
当時小室さんがTMNファンの固定化を嘆いたのは、
直接には過去のファンを嫌っていたというわけではなく、
支持層が変わらないTMNでは時代の変化に対応することができず、
音楽業界での生き残りの目処が立たなくなっていたという見通しもあったんだと思います


実際に90年代には、TMNの新しさの根拠が揺るぎ出します
その根本的な原因は、コンピュータやデジタル機器の普及でした
80年代半ばには高価で、かつ同期演奏も困難な代物だったデジタル機器が、
90年代には安価なモデルも販売されるようになり、性能も格段に上がっていきます


TMNは「新しさ」を体現し、アピールしなくてはなりません
そのためアマチュアにもシンセが普及し、性能も向上してくると、
TMNはさらにその先の、
アマチュアが扱うことが困難な音や技術を提示しなくてはいけませんでした
つまり「新しさ」を標榜したTMNは、
活動を続ける限り常に進歩することを宿命付けられていたわけです


一例を挙げれば80年代TMのトレードマークだったサンプリングボイスは、
90年代には子供用アニメ主題歌「踊るポンポコリン」(1990)でも使われたように、
すでにお茶の間でパロディの対象とされる代物になっていました
所詮パロディではありますが、
その実践の垣根もリスナーへのインパクトも、
80年代と比べれば遥かに低くなりました


1990年に小室さんが多額の経費でシンクラヴィアを購入したことも、
必ずしも見栄や無計画性によるものというだけではなく、
デジタル機器に関してファンの先を行くことを義務付けられていたTMNにとって、
必然的な結果だったとも言えると思います


しかも皮肉なことに、
当時デジタル機器に対するアマチュアの憧れを増幅させたのは、
他でもないTMNであり、小室さんでした
小室さんはYAMAHAがライトユーザ向けに販売したEOSのイメージキャラクターを務め、
ライブでもYAMAHAのシンセを大量に使用しました
一面でTMNや小室さんは、
自らの活動によって自らを追い詰めていたとも言えます


一般への普及に伴い低価格化と性能向上を実現する機材と、
その一歩先へ先回りするTMNのいたちごっこも、いずれ限界は来ます
1994年がその限界地点だったのかは分かりませんが、
この頃家庭用PCが急速に普及するようになっており、
アマチュアのDTMに対する障壁も下がっていたことは事実です
より身近なところで言えば、「パラッパラッパー」(1996)など、
家庭用ゲーム機の音ゲーがヒットを飛ばすようになる時代も、
もう近くまで迫っていました


仮にTMが1994年を乗り越えられたとしても
いずれこの点で限界に直面することは避けられなかったはずです
もちろんTMの素晴らしさは技術の新しさだけではありませんが、
80年代以来のアーティストイメージとして、
「デジタル機器を駆使する音楽」という点は抜きがたく存在しました
90年代半ば、DTMの壁が低くなってくるとともに、
このイメージはむしろ80年代という時代性を以って認識される原因にもなるでしょう


ただしTMNの新しさのもう一つの要素、同時代の洋楽の受容という点は、
いまだ可能性がありました
むしろ1992年、TMNが活動を休止した後の小室さんは、
この方向性をより重視するようになります


クラブ発のユーロ・テクノを試みた実験ユニットtrfや、
洋楽ナンバーに遜色のない音を目指したEUROGROOVEのプロデュースは、
TM時代以来の洋楽志向をさらに推し進めたものといえます
TKブーム期の小室さんは、しばしば欧米音楽界との接点を強調し、
それを自らのカリスマ性の裏付けにしようとしました


ただしこの点での新しさは、日本と海外の距離が接近し、
同時代の洋楽に接することが容易になることで薄まることになります
特に21世紀のインターネットの普及はこれに貢献しました
今や我々は様々なルートで、流行の洋楽に直接アクセスすることができます
一時期はこれを利用して、日本のヒット曲の「元ネタ」探しも盛んでした
これはミュージシャンにとっては、
同時代の洋楽の動向を紹介するという仕事のハードルを上げることにもなったでしょう


これまた皮肉なことに、インターネットに注目し、
その活用を早くから声高に主張したのも小室さんでした
この面でも小室さんは、
自らのハードルを自ら上げる挙に出たことになります


TKブーム期のことはともかくとして、
1994年のTMN「終了」についてみれば、
そこに小室さんを取り巻く環境やスタッフ問題など、
様々なものがあったことは間違いありません


しかし仮にこうした問題がなかったとしても、
TMNが新しさのアピールを一つの命題としており、
そのハードルが90年代に大きく上昇したことを考えれば、
その永続的な活動は元より困難だったのではないかと感じます
TMNの歴史的使命が終わったということでもあったのかもしれません


ただしTMNの方向性を変える試みもありました
たとえば小室さんには、映画など様々な事業に手を伸ばし、
一種のメディアミックスを自らの手で行なおうという考えもありました
しかしこれをめぐっては、
堅実な路線を主張するスタッフとの意見対立も起こりましたし、
実際に小室さんの思いつきはかなり無謀だったところもありました


こう考えると、「終了」の一因となった小室とスタッフの対立は、
そもそもTMを継続するための方針・戦略に直結するものでした
TMは内部対立でうまくいかなくなって終わったのではなく、
うまくいかなくなって内部対立が起こり、
終わったということもできるかもしれません


結局1991年の「EXPO」が期待した成績を収められなかった時点で、
TMNの先は見えていました
ルーチンワークとして音楽活動を続けることは可能だったでしょうが、
新作の発表ごとにファンを驚かせるような活動は、
ほとんど期待できないと、少なくとも小室さんは感じていたでしょう


その後もメンバーやスタッフはなんとかしようと2年間もがきましたが、
その間に新たに生み出されたものはほとんどありません
TMNは「EXPO」とその後のツアーで事実上終わっており、
「終了」は当事者自身によるその追認行為に他なりませんでした


しかしTMNは1997年に再結成を宣言し、
1999年にTM NETWORKとして復活します
この時点で彼らは復活したTMを、
どのような形で動かそうと考えていたのでしょうか


断言ではできませんが、おそらく3人とも、
怒涛のTKブームの勢いを利用すればどうにかなる、
という程度の目算だったのだと思います
1999年の活動は極めて低調だった上、翌年前半は活動が中断したため、
再結成当初の構想を読み取るのは難しいですが、
新たなTMを提示する独自のアイデアがあったようには見えません


2000年以後のTM NETWORKの活動は、
小室さんのルーツ=プログレの表明である「Major Turn-Round」
小室さんが数年来トランスを試み続けたことの延長である「Easy Listening」
TM結成前に存在したバンドを意識した「SPEEDWAY」
ヒット曲のオリジナル演奏を趣旨とするライブ「TM NETWORK -REMASTER-」など、
いずれも彼らならではの新しさを提示するものではありませんでした
(その良し悪しは措きます)
21世紀に音楽の新しさを表現することは、
80年代はもちろん、90年代と比べても格段に困難になっていましたし、
またファンも必ずしも新しさを求めなくなっていたという現実もあります


そのような中で、今年2012年、
「Incubation Period」が開催されました
80年代の活動形態を今の視点を交えて再現するというメタ的手法を採用しており、
これはこれで一つの回答だったともいえると思います
新曲「I am」のリリースも併せ、
TMは第一期(1984〜94)、第二期(1999〜2008)に続く第三期(2012〜)に入ったと言っても良いでしょう


今後も30周年までこれで行くのか、
21世紀的新しさを体現できるTM NETWORKが試みられるのか、
現時点では未知数ですが、
いずれにしろTMの80年代のイメージを完全に払拭することは、
すでに不可能でしょう
むしろこれをいかに有効に活用できるかが、
今後の成功につながることと思います


さて、これまで第一部〜第四部では、各時期の好きな曲を列挙してきました
しかし第五部に当たる時期の新曲は、
「一途な恋」「Nights of the Knife」「Another Meeting」の3曲しかありません
(インスト曲・デモは除く)
この中から好きな曲を選んでも意味がないと思うので、
今回は最後に、「終了」までの全曲の中から、
私が特に好きな曲上位10曲を挙げて締めようと思います
順番は決め難いので、リリース順にします

「金曜日のライオン」
「Electric Prophet」
「All-Right All-Night」
「Maria Club」
「Fool on the Planet」
「Kiss You」
「Be Together」
「Just One Victory」
「Rhythm Red Beat Black」
「We love the EARTH」



最後の商品リンクは、記念すべき再結成シングル「I am」を貼っておきます
次回からしばらくは、ゆっくりと過去記事チェックをして、
TMの次の活動が始まる頃に第六部を始めようかな…と思います
どうぞよろしくお願いします


I am
avex trax
2012-04-25
TM NETWORK
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記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 116 / トラックバック 0 / コメント 11


5-28 「終了」後のウツと木根

2012/09/07 05:16
「incubation Period Limited Edition」の予約特典ポスターのデザインが、
ライブシネマのサイトで公開されました
↓こんな感じみたいです



また9/14、新宿バルト9の上演前と、
TOHOシネマズ六本木ヒルズの上演後、
小室さんが舞台挨拶に来るそうです
私は行けませんが、もしも行ける方、生小室を見に行ってきて下さい


ただし他のところは2500円ですが、
舞台挨拶付きの分は3500円だそうです
普通舞台挨拶付きのって、高くなるんでしょうか?
私はよくわかんないですけど


9/6には小室さんが「incubation Period」のDVDを持って、
「なかなか良かった( ´ ▽ ` )ノ」とコメントしています
当然ですが、もう関係者には製品が届けられているようです
リリースまであと5日ですね


ウツは9/5、久々のソロアルバム「Trilogy」がリリースされました
私は買っていませんが…反響はどうなんでしょ
まあ大半は既発表曲なんですけどね


デイリーチャートでは、9/4付けで25位、9/5付けで45位のようです
今回は100位に入れるかな?
前のウツソロ名義のフルアルバム(2003年)「wantok」の47位まで行ったら大成功ですが、どうでしょうか
また本日9/8からは、20周年ツアー「20 miles」が始まります


11/7には、ウツレギュラーのラジオ「20 miles」のCDがリリースされます
つうか、ラジオ放送のCDなんてあるんですね
落語CDとかなら聞きますが…
magneticaのサイトより
「宇都宮隆の20miles」がDJCD(ラジオCD)となって11月7日にリリース決定!
今までに放送された中から厳選した3回分の放送、さらに新たにこのCDの為に収録するスペシャル放送も収録予定!

発売日:2012年11月7日(水)
価格:¥1,800(税込み)
品番:KICS-1840
発売元:キングレコード


木根さんは20周年企画4連続ベストの最後となる「キネソロ」のレコーディングが終わったようです
リリースは9/26、木根さん55歳の誕生日となります


そして20周年の締めくくりと思われるソロツアーが決まりました
「Talk & Live 20th ANNIVERSARY TOUR」と題し、
11/24〜12/2、大阪・名古屋・東京3都市4公演となるようです
最終公演(原宿ASTRO HALL)は木根さんソロデビュー20年目の日となります
しかし2年前の「Talk & Live 番外篇Vol.10」が18公演だったことを考えると、
記念ツアーのわりには随分控えめな日程です


という感じで、TMの渋谷ファンイベントも終わり、
これからは秋が終わるまで、
ウツ木根ソロ20周年が最後の仕上げに入りそうです


今回の本題も、やはりウツ木根ソロ話となります
ウツ木根ファンにはあまり愉快な内容となっていませんが、
できるだけ数字に即して客観的に書いたつもりですので、
ご了解下さい
次回に第五部のまとめをやりますが、
個別記事は今回で最後となります

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1994年、TMN「終了」後の小室哲哉が、
瞬く間に時代の寵児にのし上がっていったのと対照的に、
ウツと木根の活動は年内にはほとんど表面に出なかった


小室はTMN「終了」の発表前から、
次の活動に向けて布石を打っており、
その成果がtrfのヒットであり篠原涼子のヒットだった
それに対してウツ・木根のソロ活動開始は遅れ、
半年以上を経て始まった活動も、結果から言えば失敗に終わった


TMN「終了」は世間の注目を3人に集める絶好の機会であり、
小室はそれをうまく利用したところもあった
ウツ・木根も「終了」から間髪開けずにソロ活動を始めるべきだった
1993年終わり頃には、TMN「終了」の可能性はかなり濃厚になっており、
小室はすでに「終了」ライブに向けて動いていた
ウツ・木根も「終了」後に向けて何らかの準備を行なうこともできたはずだが、
実際には2人は「終了」前後において、TMN後の活動に向けて動いていなかったか、
動いていてもうまくまとまらなかったのだろう


活動再開がより早かったのは、木根の方だった
木根はすでに「終了」以前(1993年終わり頃か)にタイムマシンから独立し、
SPEEDWAY時代のメンバー荒井克実とともに、
個人事務所イロアス・コーポレーションを立ち上げていた
このため、ウツよりも多少早く動くことが出来る態勢ができていたのかもしれない


なお「イロアス(IROAS)」は、
木根の娘の名の「沙織」(SAORI)をひっくり返したものである
後の「komuro」→「orumok」を彷彿させるネーミングである


木根の1994年のソロ活動については、
FC会誌「UKKタイムズ」最終号(1994年6月号)で、
「かもよ!表’94」として94年下半期の活動予定が掲載されている


未決定のことも含んでいるとのことだが、
7〜9月に単行本執筆(11月に幻冬社から刊行)、
8〜9月作曲、10月レコーディング開始、
12月に新作完成、第4弾シングル発売、
9月にドラマ出演が決定し、10月から出演、
ということになっている


これを見るに、木根はTMNが「終了」した5月の後、
7〜8月頃からソロ活動の準備を始める予定だったらしい
比較的手際が良いとも言えるが、
音楽活動の成果が発表されるのは翌年のことである
「終了」後の活動が形になるのには、
これくらいの時間は必要だったのだろうが、
「終了」ライブの一週間後にtrfの新曲をリリースした小室と比べれば、
半年以上の差があり、その出遅れは明らかである


「かもよ!表」にある幻冬社刊行予定の本とは、
1994/12/5発売の「いつか逢える日に」だろう
ドラマは「俺達は風」という作品で、
1994年に公開されたらしいが、私は見たことが無い
北海道・仙台・熊本限定で放送された深夜ドラマらしい
その後木根がドラマ出演した例は知らず、
おそらく後につながる成果は得られなかったものだろう
(映画・舞台出演の例はある)
むしろ翌年、1995年4月から1年間、
NHKの「日曜ソリトン」でメインパーソナリティを務めたことの方が、
木根の知名度を維持する上では役に立ったと思う


10月にレコーディングを始めて12月に完成予定だった新作とは、
木根が担当したアニメ映画「ユンカース・カム・ヒア」の楽曲に違いない
原作は言うまでもなく1990年発表の木根の小説である
映画は東京で1995/3/18先行公開され、
ついで全国ロードショーとなったが、
その映画音楽は木根が担当した


「ユンカース・カム・ヒア」は、
「月刊ASUKA」で1994年5月号(4月発売?)から、
森永あいが漫画版を連載しており、
9月には単行本1巻が発売されている
その後翌年8・9月号(7月発売?)まで連載が続いたので、
期間から見て映画製作を前提とした連動企画だろう


1994/7/21にはOVA版「ユンカース・カム・ヒア」が発売され、
(映画版と監督は同じだが内容は別物)
1995/2/25には原作小説が文庫化されるなど、
映画公開の前後には映画を盛り上げるべく様々な商品が発売された


これらの仕掛けが木根によるものかは疑わしいが、
良いタイミングではあり、木根のソロ活動はこれと連動する形で再開された
「終了」前のソロ活動がさしたる成果を得られなかったこともあり、
話題性のある活動を求めていたこともあるだろう


「ユンカース・カム・ヒア」では挿入歌として、
木根ソロ曲「ホントの君 ウソの君」「bye bye bye」が使われた
これが木根ソロ活動再開の曲となり、
1995/3/8にシングルとしてリリースされた


また木根は1994年には日置明子のプロデュース活動を始めた
1995/1/11にはデビューシングル「Winter Comes Around」がリリースされ、
「ユンカース・カム・ヒア」のエンディングテーマとして使用されている
言うまでも無くTM NETWORK「CAROL」収録の木根曲である
(カップリングもやはりTMNの木根曲「月はピアノに誘われて」のカバー)
8/2には日置の1stアルバム「Nature」がリリースされ、
その後も木根は1997年まで日置をプロデュースし続けたが、
日置は1999年に木根から離れ、後にsonoと改名している


木根による映画音楽はサウンドトラックとして4/21にリリースされた
「ホントの君 ウソの君」「Winter Comes Around」も収録されている
この日はTMデビューと「終了」の記念日であり、
当然それを意識したリリースであろう


木根はこのようにしてソロ活動を再開した
映画音楽への関与と女性歌手のプロデュースは、
明らかに小室哲哉をモデルにしたものである(悪く言えば模倣)
また「終了」後の小室がTMNの経歴を前面に出さなかったのに対し、
木根はTM時代の小説や楽曲を積極的に利用している
小室をモデルにしつつ、他にも使えるものはすべて使うという戦略だった
木根としては、あらゆる手を尽したというところだっただろう


その成果はどうだっただろうか
「ホントの君 ウソの君」は25位、4.2万枚の成績で、
前作「もう戻らない」の4.3万枚とほとんど変わらない
「ユンカース・カム・ヒア」も興行成績は悪く、
木根ソロ再開を旧TMNファン以外に認知させる効果はほとんどなかっただろう
サウンドトラックは100位にも入っていない


支持母体が大きく変化しなかった以上、
「ホントの君 ウソの君」が木根の過去作品の水準を越えられなかったのは、
当然の結果でもあった
むしろ「終了」前のファンがついてきていることを評価すべきかもしれない


一方日置の「Winter Comes Around」は63位、9千枚で、
旧TMNファンもほとんど購入しなかったようである
その後もヒット作はなく、アルバム「Nature」も98位、3千枚の成績だった
1996年以後の作品は100位にも入らない


1995年、満を持しての木根のソロ活動開始は、
大失敗には終わらなかったとしても、
起死回生となるほどの成功は得られなかった
だが木根は1995年を通じて、
自らの最大の手駒というべき「ユンカース・カム・ヒア」を看板に、
さらに活動を続ける


1995/11/9〜12/7には、
「ユンカース・ファンタスクエア with 木根尚登」が開催されている
全国10箇所で木根のトーク・ライブ付きで映画を上映するというものである
11/21にはドラマCD「ユンカース・カム・ヒア」
11/1には木根の5thシングル「橋はどこにあるの」
12/1には木根ソロ初のフルアルバム「liquid sun」がリリースされており、
事実上これらの販促イベントだったのだろう


しかしその成績を見るに、
「橋はどこにあるの」は61位、6千枚、
「liquid sun」は33位、2.2万枚だった
「橋はどこにあるの」は言うに及ばず、
「liquid sun」も「終了」前の2枚のミニアルバムの半分以下の売上である
なお翌年2月、「それでもいいと思ってた」「liquid sun」からリカットされたが、
これは100位にも入っていない


「liquid sun」には「ホントの君 ウソの君」も収録されていたのだが、
「ホントの君 ウソの君」購入者の半分程度しか購入しなかった
ユンカース絡み(つまりTMN絡み)の作品には付いて来た者の半分程度しか、
木根のアルバムに手を出さなかったことになる
TMN色を薄めた途端CDの売上が激減するというのは、
悲しいことながら現実といわざるをえない


1993年秋以来長く途絶えていたソロツアーは、
1996/1/26〜2/16に「Tour liquid sun」として再開された
全国8箇所のツアーだった
これが通常形式のライブとしては最後のものになり、
同年開催の「Talk & Live」以後の木根のツアータイトルは、
「Talk & Live」に「vol.○○」と数字を重ねて行くようになる
(現在2008年のvol.11まで。他に番外編などもあり)


木根の場合、もともとトークコーナーも好評だったためだろうが、
音楽演奏のみでの集客は難しいということもあったのだろう
すでに「Tour liquid sun」の時点で、30分近いトークが入っていたらしい
(ウツから長すぎるとつっこまれている)


ともかく木根のソロ活動があまり思わしくないことは明らかだった
「liquid sun」のチャート30位台は、
すでに音楽番組などのメディア露出がかなり厳しい水準だが、
このままでは50位以下、あるいは100位以下という水準も、
それほど遠いことではないと認識されただろう
1996年、木根は生き残りを賭けて様々な活動に手を出し、
その一つとして小室への接近が選択肢に上がってくることになる


ついで、ウツについても見てみよう
ウツの場合、ソロ活動の開始は木根よりも遅れた
実質的な「終了」後の活動は、
1995/5/21リリースの4thシングル「Jump」である
実に「終了」ライブから1年を経ての活動再開だった
個人事務所M.O.Gの立ち上げが「終了」前後だったため、
その後の活動につなげる体制作りが遅れたこともあるのかもしれない


事務所名M.O.Gは、ウツの飼い猫モグから取ったものだろう
ウツが「TMN 4001 Days Groove」の中心となった石坂健一郎・立岡正樹とともに立ち上げた事務所である
立岡は初期TMのマネージャーである上に、
TM NETWORK結成以前には、
ウツとサウスウェルというバンドで活動していた過去もあり、
気心が知れた仲だっただろう


なおウツの現在の事務所はM-tresで、
ある時点でM.O.Gが改名したものと思うが、
いつのことかはよく分からない
(1995年2月にはM-tresになっていることが確認できる)


ウツは「終了」前にはT.UTU with The Band名義で活動していたが、
「終了」後1995年にはBOYO-BOZOの名義で活動する
The Bandメンバーの石井妥師とウツのユニットである
ただしBOYO-BOZO名義は、
すでにT.UTU2ndアルバム「Water Dance」で、
作曲者名として用いられていた


石井はThe Bandの中でもウツと気が合ったという
1993年5月頃には、2人だけで実験的に曲作りをしていた時期もあった
この頃はT.UTU with The Bandを続けるか未決定だったが、
それでも石井が付いてくることは決まっていたようである
葛城・山田・土橋・是永らと異なり、新人ミュージシャンということで、
ウツ主導で組みやすいこともあったのだろう


ただし、1994/7にEPIC/SONYで行なわれたウツの最初の会議では、
ウツはユニットではなくソロ名義で活動を再開する予定だった
さらに注目されるのは、デビューアルバムに小室が数曲提供する計画があったことで、
小室も「作詞も含めて是非やりたい」と発言していた
ただ全曲を小室に依頼するという形は想定しておらず、
1994年の間は国内外の作曲家に楽曲提供を依頼していた
その一方でウツと石井も共同で5曲を制作しており、その評判も良かったと言う
おそらくこの時点では、ウツソロ再開のアルバムは、
小室の楽曲、ウツ+石井の楽曲、その他の楽曲によって構成される予定だったのだろう


しかし結果として、1995年に発表されたのは、
ウツ+石井のBOYO-BOZO名義の楽曲のみで構成されたミニアルバムとなった
6/21リリースの「Acrobat」である
収録曲は6曲で、用意していた5曲に1曲加えたものだろうか
当初の予定では11月に楽曲を決定し、年内にレコーディングを行なうはずだったが、
実際にレコーディングが始まったのは1月のことである


プロデューサーにはT.UTU時代の編曲にたずさわった西平彰が登用された
作詞はすべて森雪之丞だが、これは西平による起用で、
ウツはこの時点で森に会ったことがなかったという
森は後に2005年、U_WAVEに参加している
また「Gamble★Jungle」「Dreams Must Go On」では、
松本孝弘がギターを担当している


楽曲は陽気で明るい雰囲気を漂わせているが、
2人の風貌も楽曲に合わせ、
Tシャツ・ジーンズとキャップというアメリカ風ストリートキッズスタイルである
能天気な明るさを出すことが一つの目標だったという
気取ったTMNのスタイルとは明らかに異なる方向性である


おそらくウツはTMNの次の活動を始めるに当たり、
意識的にTMNと異なるものを出そうと考えたのだろう
T.UTU with The Bandでも、
特に前期はオールドロックの音でTMNとの差別化を図ったが、
BOYO-BOZOもやはりTMNとは異なるウツの魅力を引き出すことが、
一つの命題としてあったものと思う
木根のソロ活動再開と比べれば、対照的なスタートを切ったと言える


特に全楽曲の作曲者を自ら参加するBOYO-BOZOの名義としたのは、
ウツが自ら楽曲制作に関わることを示そうとしたものだろう
小室の楽曲提供がなくなったのも、おそらくその結果である


ツアー「BOYO-BOZO Alive」でもドラムはあえてなくし(パーカッションは1人あり)、
T.UTU時代の曲を大幅にアレンジして披露するなど、実験的な要素を盛り込んだ
ライブ中盤ではファンをステージに上げてトークを行ない、
石井のホウキでのエアベースをバックにアカペラで歌うなど、
かなりラフな雰囲気を作っていた


ボーカルウツ(左)とホウキ石井(右)とコーラス(後ろ)とファン(その他)



ただBOYO-BOZO名義のCDはシングル2枚とミニアルバム1枚で、
フルアルバムをリリースした木根と比べ小規模である
ツアーについても、1994年のT.UTU「Live Water Dance」が3ヶ月29公演だったのに対し、
「BOYO-BOZO Alive」は1995/6/22〜7/14の1ヶ月足らず、10公演に過ぎなかった
BOYO-BOZOとしての活動は一種の挑戦だっただけに、
様子見の意味も込めて、活動をあえて小規模にしたのかもしれない


具体的な成績は、T.UTU時代よりも落ち込んでいる
5/21シングル「Jump」は39位、6.2万枚、
6/21ミニアルバム「Acrobat」は13位、7.5万枚、
10/21リカットシングル「Bang! Bang! Bang!」は41位、1.2万枚である
これと比較するために最後のT.UTU作品を見れば、
シングル「Angel」が20位、7.2万枚、
アルバム「Water Dance」が1位、11.9万枚だった


ミニアルバムはフルアルバムよりセールスが落ちることが多く、
「Water Dance」「Acrobat」の比較は慎重であるべきだろう
シングルで比較する限り、
それほど大規模なファンの離脱はなかったようにも見える
しかしCD業界全体の数字の上昇もあり、
ランキング面ではかなり深刻な落ち込みとなった


特に「終了」前では木根の数倍のセールスを実現していたウツが、
シングルに関しては初動順位・売上で木根を下回ったことは、
スタッフにとって大きな衝撃だっただろう
木根の「ホントの君 ウソの君」は25位・2.3万枚の成績だが、
BOYO-BOZOの「Jump」は39位・1.7万枚である


最終的なセールスはウツが上回ったものの、
TMN時代の遺産を積極的に利用した木根と比べて、
そのイメージを払拭し前進しようとしたウツは、
おそらく旧TMNファンの失望を買った(上に新規ファンがあまりつかなかった)
「BOYO-BOZO Alive」終了後、半年以上まともな活動がなかったことは、
この事態を受けて新たな対応を模索していたためだろう


実際にファンの間では、この時期のウツはすこぶる評判が悪い
その容貌に衝撃を受けた女性ファンが多かったようである
ただその評価が楽曲に基づいているかと言うと、
必ずしもそうとはいえないように感じるが、
その点はアイドル的なファンを多く抱えていたウツの弱点だったともいえよう


ウツは11月のファンクラブ会報で、翌年はソロ名義で活動すること、
自らはシンガーに徹し、楽曲は作曲家陣に委ねることを宣言した
これはBOYO-BOZOの活動を継続しないことの宣言でもある
12/24合歓で開催された「Magnetica X'mas Camp」では、
BOYO-BOZOで黄色くしていたウツの髪が黒くなっており、昔のイメージに戻っている
なおこのイベントでは、TMNの「Dreams of Christmas」が演奏された


「Magnetica X'mas Camp」は石井無しで、
ウツと葛城哲哉・菊地圭介の3人で行なわれた
葛城が翌年の「easy attraction」で楽曲提供・ギターで参加し、
菊地が「Tour easy attraction」にキーボードで参加していることを考えると、
このイベントは翌年に向けての布石としての意味も持つものだったと考えられる
そしてそれが石井抜きで行なわれることも、事実上ここで示されたことになる
(1995/7/17・18ハワイ開催のファンイベントでは石井も出演)


なお1994年にTKプロデュースでデビューした大谷健吾が、
1996/3/25にリリースしたアルバム「baby, do not cry」には、
BOYO-BOZO作曲の「君のせいじゃない、僕のせいじゃない」が収録されている
大谷は1995/7のハワイイベントでBOYO-BOZOに同行しており、縁があったらしい
だが大谷のアルバムリリースの頃にはBOYO-BOZOは完全に消滅しており、
石井は以後ウツと音信不通になったという


石井は木根の「liquid sun」でも、
楽曲の半分近くの編曲を担当しているが、
BOYO-BOZOにしろ木根ソロにしろ、さしたる成果にはならなかった
渡辺美里などSONY系ミュージシャンへの楽曲提供は以後も継続したが、
ウツとの関係が復活するのは、2001年のことである


以上、2章を通じてTMN「終了」後の小室・木根・ウツを見てきた
時代の寵児小室と、時代に乗り遅れたウツ・木根という対比は、
安易で一般的なイメージではあるものの、
やはり否定できない現実だと思う
一言で言えば、TMN「終了」がもたらしたものは3人の格差だった


1996年、3人はTMN再結成を見据えて接近を始めるが、
それはこの格差を前提としており、
音楽仲間にサポートされつつ友人関係に基づいて活動した「終了」前とは、
自ずと異なる歪んだものにならざるを得ないだろう
ただそれは彼ら個人間の問題というよりも、
彼らを取り巻く新たな人脈(特に小室だろうが)が大きな要因になったと思う


ともかく1992年以来、多少の揺り戻しはありながら、
大勢としては離れて行く方向を進んでいた3人だったが、
その距離は1995年に最大値となり、翌年から再び縮まっていく
そこでTMN解体の過程を見る第5章は、
1995年を以って一端締めることにしたいと思う

(2012/9/7執筆、2016/4/25加筆)

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5-27 TKブームの到来

2012/08/13 01:26
8/11、「FREEDOMMUNE 0」が開催されました
去年は台風で中止になりましたが、今回は実現しました
小室さんも待望の出演となりました
ただ、見てはいたのですが、録画失敗…orz
誰か録画した方とかいませんでしょうか…


セットリストは小室さんのFacebookに出ていますが、
1曲目はオリジナルの「DOMMUNE2012」
5曲目は去年の「FREEDOMMUNE 0」代替ライブのオープニング曲「DOMMUNE2011」です


「Get Wild '89」「Over The Rainbow」も去年の「FREEDOMMUNE 0」代替ライブで演奏された曲です
「Wow War Tonight」「Many Classic Moments」及び、
その後のシンセを持ち上げてステージ前に持っていって乱れ弾きのパフォーマンスは、
最近の小室さんのソロライブの定番ですね
浜崎あゆみさん提供の「You & Me」は、
先日の「Keyoboard Magazine Festival 2012」でもやりました


今まで定番になっていたドラムソロやラストのピアノソロはありませんでした
globe「try this shoot〜genesis of next」は、
ソロライブでは初めてでしょう
(なおFacebookのセットリストには「try this shoot」がありません)


一番の目玉が忌野清志郎さんの「JUMP」です
会場も盛り上がっていた気がします
自分以外の曲もやるんだ!と思いましたが、
「Cream of J-POP」でDJTK名義でリミックスしていましたよね、そういえば


今回は終始ハイテンションのままの1時間でした
ただ小室さん、「incubation Period」の時と同じく、
右手にサポーターつけていますね(たしか「All That Love」の時も?)
今年に入って手の調子が悪いのでしょうか
twitterによれば、MRIで頚椎のヘルニアが見つかったそうです
無茶なライブパフォーマンスの影響のようで、まるでYOSHIKIですね
そろそろ年ですし、体も大事にして欲しいです


ちなみに「FREEDOMMUNE 0」
小室さんの後は七尾旅人さんが出たんですが、
しょっぱなに「I'm Proud」「Be Together」を歌いました
会場に小室ファンがいることを見越してのことでしょうけど、
ちょっとびっくり


また8/12には「Weekendless Night」に出演し、
セットリストはFacebookにアップされました
T-REXの「20th Century Boy」から始まり、
「genesis of next」「Get Wild '89」「Wow War Tonight」を演奏した他、
「ガッツだぜ!」「JUMP」「Rocket Dive」と、「Cream of J-POP」収録の曲をかなりやったようです
「FREEDOMMUNE 0」以上に意外な選曲でしたね


その他、私は見られませんでしたが、
8/8小室さんが「FNSうたの夏まつり」に出演し、
TRF・AAA・安全地帯・T.M.Revolution・accessなどと共演したようです
動画はyoutubeにいくつか上がっていますが、
安全地帯の「じれったい」はかっこいいですねえ
玉置さん、すんげえ色気!
間奏の小室さんのシンセソロも良い!
一番気になるのは、aceessと共演した「Be Together」ですが、
これは今はネットには上がっていないようです


ちなみにこの番組、TM NETWORKにも出演打診をして断られたことが、
番組プロデューサーきくち伸のブログに書かれています
え!? 出ろよ!!
なんで断ったの!?



なお小室さん、8/19には「EXILE魂」出演するとのことです
演奏はあるのかな?


その一週間後、8/26には、渋谷公会堂でライブ映像上映イベントがありますが、
その時に新曲を発表するという件について、小室さんが8/9に以下のようにつぶやきました
新曲のトラックを分けて、完成形になるまで音を足して聞かせて行くという試みのようです

TM NETWORKからのお知らせが届きました。826のしぶこうで、伝達情報(新曲のことです、すいません)は1データごと届くので基本信号(クリックのこと)から全トラックをだんだん足していく作業をお聴かせ、お見せします。僕的には好きなデータがぞくぞく届いています。


それと、注文していた「ARENA 37℃ COMPLETE FILE BOOK」が届きました
本の装丁はしっかりしていて、「TMN FINAL 4001」のようにバラバラに壊れたりはしなさそうです
熱心なファンには嬉しいコレクターズアイテムでしょう


ただ「1984-1994」とサブタイトルにあったので、
本書で「終了」前の軌跡を追えるのかと思っていましたが、
1989年の後は1994年の「TMN 4001 Days Groove」レポです
「ARENA 37℃」てTMN期には接触がなかったんですね


まあむしろ初期の記事が多いのは重宝します
まだ全部読んでいませんが、結構貴重な内容かと思います
また冒頭と最後には、
音楽専科社から出た「Self Control A Film "Fake" Book」の一部も入っています
この本持っていなかったので、個人的には良かったです
この頃のメンバー、かっこいいなあ


ウツソロ20周年企画についても、情報が少しずつ増えてきました
9/5発売のニューアルバムのタイトルが決定です
「TRILOGY」とのことですが、和訳すれば「三部作」です
どういう意味でしょうか?


このアルバム、11曲入りで、作曲はすべてnishi-kenさんです
6曲はシングルとして既発表で、
残り5曲中タイトルチューン「TRILOGY-interlude-」「TRILOGY」はインスト、
歌入り新曲は3曲です
この3曲中、「インディゴの彼方」(ギター松本孝弘)のPVの一部が、
magneticaのトップページやyoutubeに上がっています


「必然の夢」「Parallel Dream」の作詞は、
それぞれ小室哲哉・小室みつ子となっています
みつ子さんはライブ会場限定販売のシングル「One of A Kind」でも、
詞を担当しています


またツアー「20 miles」の11/17・18の追加公演が発表されました
ソロデビュー20周年(2012/11/21)の直前ですね
きっと20周年はこれで終わりでしょう


一方木根ソロ20周年企画のベスト版4枚リリース企画のラスト、
リメークソロ「キネソロ」の収録曲が発表されました
(前回の更新時にすでに発表されていたんですが、見逃していました…)
「ホントの君 ウソの君」「REMEMbER ME?」「Roots of The Tree」「もう戻らない」「泣かないで」「思い出はクレセント」…となっており、
概ね予想通りの結果という印象です
発売は9/26です


以上、近況報告でした
では本題に入ります

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1994/4/21各種メディアでTMN「終了」が報道されて以後、
「TMN 4001 Days Groove」終演の5/19まで一ヶ月、
小室哲哉は新作を発表しなかった
TMN「終了」後最初の作品は、
5/25リリースのtrf「survival dAnce」である


一見すると、この間の小室TMNの活動にかかりっきりだったように見える
だが作品の企画・製作から発表までのタイムラグを考えれば、
そのように考えることはできない
「survival dAnce」のリリース日は、
1ヶ月間世間の注目をTMNへ集中させることを考えて設定されたもので、
実際には小室はすでに先を見据えて周到に動いていた


以後、小室がプロデュースした「小室ファミリー」がチャートを席巻する「TKブーム」の時代が到来し、
小室は広く「TK」と呼ばれるようになる
個人事務所もOpera GigからTK Stateに改め、
公式にも「TK」が用いられるようになる


これ以後の数年間、小室はセールス面で自身最大の業績を残すことになる
最盛期には日本の全CDセールスの1割を小室関係作品が占めたとも言われ、
邦楽史上かなり特異な時代だったことは間違いない
世に言う、「TKブーム」である
その始まりは1994年で、これを境に小室はTMNリーダーからプロデューサーへ転身したとされる


だが少なくとも「終了」直後の小室は、プロデューサーに変わったとは言え、
trfという特定のミュージシャンに軸足を置いていた点で、
TMNに軸足を置いていた1992年以前と大きく変わらない
つまりTMNの小室から、trfの小室になっただけとも言える


一般に言う「TKブーム」の特徴は、
小室が多くの歌手やユニットを同時にプロデュースし、
その作品がヒットチャートの上位を席巻した点にあるが、
1994年前半の時点では、
その意味での「TKブーム」はまだ到来していなかった
以下ではその到来までの過程を確認したい


TMN「終了」後のtrfはミリオンヒットを連発し、
同年におけるヒットチャートの台風の目の一つとなった
その始まりとなった「survival dAnce」は、
1994年4〜9月に放映されたドラマ「17才」の主題歌だった
小室はここに1991年以来意識し続けたトレンディドラマの世界に、
ようやく参入することができた
以後90年代後半、小室はたびたびドラマ主題歌を手がけるようになる
さらに6/22には、コカコーラCMのタイアップを付けた「Boy Meets Girl」がリリースされた


両作を収めたミニアルバム「Billionaire」は7/27にリリースされた
5・6・7月、trfは3ヶ月連続で新作をリリースしたことになる
また小室の手に成るものではないが、
4/27には「World Groove」のリミックス「Hyper Mix V」がリリースされており、
これも含めると4ヶ月連続のリリースである


1994年度、「survival dAnce」「Boy Meets Girl」はそれぞれ、
135.3万枚・年間7位と、122.2万枚・年間9位の記録を達成した
(最終的には137.6万枚・128.5万枚)
小室作品の年間10位内ランクインは、
1986年の渡辺美里「My Revolution」以来のことである


一方アルバム「Billionaire」の記録は、
142.3万枚・年間6位(最終的に172.1万枚)である
小室の手に成るアルバムの年間10位内ランクインは、
1988年の「CAROL」以来である(ランクインは1989年)
trfの前作「World Groove」は88.2万枚で年間9位となっており、
アルバムでも10位内に2作のオリジナル作品をチャートインさせたことになる


このようにセールス面で見ると、trfは大成功を遂げた
TMN「終了」による小室への注目も作用したのかもしれないが、
その成績はTMNをはるかに凌駕していた
TMN「Nights of the Knife」をtrfのシングルセールスと比べれば、
実に3倍の差がついている


さらに1995年1〜3月には、
「Crazy Gonna Crazy」「masquarade」「Overnight Sensation」
の3曲を毎月リリースしてすべてミリオンを達成し、
3/27にはこれらを収めたフルアルバム「dAnce to positive」がリリースされている
「Crazy Gonna Crazy」は158.7万枚・年間11位、
「dAnce to positive」は236.7万枚・年間2位(最終的に238.2万枚)の成績で、
いずれもtrfで最大のセールスとなった


一方でtrfはこの頃、当初のコンセプトを変貌させ、
TMN「終了」後最初の小室作品となった「survival dAnce」以後、
trf本来のコンセプトだったクラブ発音楽という側面は払拭された
それはテクノ色を弱めた「World Groove」の路線を、
さらに徹底させたものだったと言える


「Boy Meets Girl」ではバリの伝統音楽ケチャやハウスを取り入れるなど、
新たな音楽的実験も試みているが、
それはジュリアナ発のテクノでもユーロでもない
別の方向を目指していることは明らかである


これが意図的なものだったことは、
trfのリミックスアルバムシリーズのタイトルからも分かる
1993年リリースのT・Uでは「Hyper Techno Mix」と題したが、
1994年のV以後は、タイトルから「Techno」が脱落している


trfのライブツアーとしては、
1994年9〜10月に「Tour Billionaire」が開催された
1年前には「Club Tour EZ DO DANCE」が開催されたが、
これはマハラジャなどのクラブを巡回するものだった
一方「Tour Billinaire」は全国のホール・アリーナを回る、
trf初の通常のライブツアーである
ここからもクラブの要素が除かれている


全体として見れば、trfはクラブ系の楽曲を試みる実験的ユニットから、
ヒットチャートをターゲットにしたユニットに変貌した
かつてのTMNの役割をtrfに割り当てたともいえよう


そのような中で小室は、新たなユニットでクラブ発音楽を試みる
EUROGROOVEである
ボーカルは作品ごとに海外のミュージシャンに依頼された
歌詞はすべて英語である


1994/6/29にはファーストアルバム「EUROGROOVE #01」がリリースされた
9月からは「Tour Billionaire」と並行して、
小室とDJ KOOによる「EUROGROOVE NIGHT」が各地で開催され、
EUROGROOVEの楽曲などがプレイされた
「Tour TMN EXPO」の裏で「TK Tracks Night」を開催したのと同じやり方である


ただし「EUROGROOVE #01」は洋楽のコンピアルバムで、
その中に含まれるEUROGROOVEの楽曲は、
「Scan Me」(2バージョン)と「Don’t Keep Me Hangin’」の2曲3トラックだけである
(この点で本作は、作曲家ではなくプロデューサー小室としての作品とも言える)


こうした構成は2ndアルバム「EUROGROOVE #2」でも同様だが、
小室は本作ライナーで、
「どれが僕の作品なのか、どれがUKチャートを賑わしている楽曲なのか・・・わかりますか? もし貴方の予想が外れたなら、僕の狙いは当たりです」
と書いており、
洋楽ダンスミュージックとして通用する音を目指していたようである
アルバムの構成や、欧米人ボーカルの採用も、
DJのプレイリストに入りやすい形にして、
クラブ発で楽曲が拡散することを期待したものだろう


なお小室は1994年、
映画「SHARAKU」への楽曲提供を依頼されたが、
この時にはEUROGROOVEの「Rescue Me」を提供している
(映画公開は1995年2月)


EUROGROOVEがどの程度の成功を収めたのかはよく分からない
日本のヒットチャートを目指していたわけでもないので、
数字で見ることにあまり意味は無いだろうが、
当時のクラブでEUROGROOVE作品が使われたのか、私は分からない


ただ「Scan Me」は、リミックス版が「It’s On You (Scan Me)」として、
イタリアでリリースされた
小室はこれをきっかけに1995年、ヨーロッパへの進出を試みる
1995/3/22リリースの「EUROGROOVE #3」はコンピアルバムではなく、
すべてEUROGROOVEの楽曲で構成されており、
EUROGROOVEの売り込みの方針の転換を見ることができる


4/22にはEarth, Wind & Fireの日本武道館公演の前座として、
小室・DJ KOOとゲストボーカル翠玲・Dannii Minogueによる、
EUROGROOVEのライブが行なわれた
(翠玲とDanniiは2/1リリースEUROGROOVE「Rescue Me」のゲストボーカル)
これは小室がクラブやスタジオではなくライブステージに立った1年ぶりの機会である


以上、1994年時点の小室は、
メジャーシーンでtrf、クラブシーンでEUEOGROOVEを中心に活動しており、
この時点ではそれほど異常な活動形態ではなかった
実態としても小室がプロデューサーとして主体的に動けていた時期といえる
だが小室は、契約上この二つだけを軸にすることはできなかった
小室自身はTM時代以来EPIC/SONY所属のミュージシャンだから、
avexからtrfとEUROGROOVEの作品をリリースするだけでなく、
EPICからも別の作品をリリースする必要があったのである


これに関わると思われるのが、
「ストリートファイターU MOVIE」主題歌の依頼である
1994年5月半ばには歌入れが行なわれており、
依頼は同年初め頃に遡るだろう
本来の依頼の対象は明らかにされていないが、
1994年初め頃にEPIC絡みで小室に来たことから見てTMNの可能性が高い


ボーカルとしては篠原涼子が起用されたが、
本来は篠原名義で依頼が来たわけでなかったものが、
小室の意向で篠原に決定したものである
小室が楽曲を提供していた東京パフォーマンスドールに篠原が属していた縁によるのだろう
正式名義は篠原涼子 with t.komuroとなったが、
無名歌手の名義では主題歌として映えないという判断があったものか


これが7/27リリースの「恋しさとせつなさと心強さと」である
長めのタイトル、イントロがなくサビで始まる構成、サビの最初が曲名と一致するという点で、
典型的なビーイング的楽曲である
小室がビーイング的商法を意識していた末期の作品と言えよう


本作はリリース当初は大して注目されず、
1週目28位、2週目31位だったが、
3週目19位、4週目5位と、急激にランクを伸ばした
trfの成功に伴う小室作品への注目も作用したものだろう


本作は発売2ヶ月後、9月末にはついに1位を獲得し、
その後も11月まで10位内、翌年1月まで20位内に入り続けた
セールス面では1994年度でtrfを凌ぐ162.3万枚を売り、
年間3位を獲得した
(最終的売上は202.1万枚で、小室初のダブルミリオン)
これは年間5位の「My Revolution」を凌ぐ小室の新記録だった


ここまでの成功は小室自身も想定していなかっただろう
1994年前半のTMN「終了」のインパクトは、
後半の篠原によって色褪せてしまったかにも見える
以後小室は、
「Wow War Tonight」(1995)、「Departures」(1996)、「Can You Celebrate?」(1997)
と、4年続けてダブルミリオン級のヒットを出し続ける


ここに小室は、trfに限らずヒット作を出す能力が認められた
つまりtrfが売れているというよりは、
小室が売れているのだということである
この頃から小室には楽曲制作の依頼が殺到する
これによって小室の作品は矢継ぎ早にリリースされ、
同じ週のチャートに何曲も小室の作品がランクインするという状況が生まれる
いわゆる「TKブーム」の到来である


たとえばこの頃avexの千葉龍平は、
モデルのhitomiを売り出そうと小室に積極的に働きかけ、
11/21にはファーストシングル「Let’s Play Winter」リリースを実現させた


hitomiがその知名度を上げたのは、
1995/4/21リリースの3rdシングル「Candy Girl」で、
当初42位だったが、6月には15位まで上がり、累計39.2万枚を売った
本作を収めたアルバム「Go To The Top」は3位、40.6万枚を記録している
以後trf・globe・安室・華原ほどの成績は上げていないものの、
1996〜97年にはチャート10位内の常連となる


千葉は、「その頃は、trfがいいとか、hitomiがいいとかは関係なく、小室さんが手がけることのほうが重要だった」と述べており、
商業的成功の見込みが高いヒットメーカーとして小室が注目されていた様子が分かる
千葉の場合はもともと小室と関係のあった人物だったが、
他にも様々な依頼が殺到していたことは間違いないだろう


小室自身もさらなる「事業拡大」を狙っていた
すでに1994年の「EUROGROOVE NIGHT」では、
モデルのMarc Pantherをラッパーとして組ませる相手を、
ボーカルオーディションで募集している
この結果選抜を通ったのがKEIKOで、
MarcとともにORANGEというユニットを結成した
翌年小室は自らこれに参加して、globeとしてデビューする


小室はTMN「終了」当初、今後はプロデューサーとして裏方に徹すると宣言していたが、
だがこれが破られるのは早かった
篠原涼子が「Music Station」に出演した時、
本番1時間前にスタッフから後ろでピアノを弾いてくれと頼まれたのが、その最初だという
小室は7月のことと言っているが、篠原は7月には出演していないので、
おそらく1994/8/26出演時のことだろう


以後小室は篠原に随伴してテレビ出演することが珍しくなくなる
その中で10/31「HEY! HEY! HEY!」出演時、
小室は司会のダウンタウンの浜田雅功からも楽曲提供を依頼された
水面下では、早くから事務所間で交渉が進んでいたものだろう
この話が実現して、1994年12月には楽曲が作られ、
1995/3/15にH jungle with t(浜田+小室)名義で「Wow War Tonight」がリリースされた
本作は210.3万枚・年間2位の大ヒットとなる
後には「Going Going Home」「Friendship」の2枚のシングルもリリースし、
それぞれ126万枚・68.8万枚を売った


1995年には松浦勝人がプロデュースしていた安室奈美恵 with スーパーモンキーズから、
安室に目を付けてプロデュースを引き継いだ
(スーパーモンキーズはMAXとして再デビュー)


さらに小室は1994年末から1995年初め頃、
アイドルの遠峯ありさと付き合い始め、
これを華原朋美と改名させて1995年にデビューさせた
「華原朋美」はイニシャルが「TK」であり、
さらにレコード会社は「komuro」を逆にした「orumok」という、
小室による新レーベルだった
華原との関係が、他と比べてかなり私的要素が強かったことが分かるが、
ここに小室は、avexとEPIC/SONYとの契約に加え、
orumokという個人レーベルも抱えることになった


他に1曲のみの楽曲提供などもあって、
すべてを挙げているとキリがないが、
1995年になると小室はさまざまなところに手を広げ、
もはやtrfの小室という状況ではなくなっていた


そのような中で開催された記念碑的イベントが、
1995/8/19(大阪万博記念公園)・8/26(東京ベイサイドスクエア)で開催された「dance Matrix ’95 TK Dance Camp」である
その出演ミュージシャンはすべて小室の声かけによるもので、
演奏楽曲も大部分が小室提供曲だった


出演ミュージシャンは、trf・hitomi・安室奈美恵・観月ありさ・篠原涼子・翠玲・globe・坂本龍一・H jungle with tである
この中でglobeはこの時が初披露で、
デビュー曲「Feel Like Dance」と未発表曲「Joy to the love」を演奏している
安室もこの頃はまだ小室プロデュース作品を発表していなかったが、
小室作曲の未発表曲「Body Feels Exit」を披露している


もっとも注目される出演者は坂本龍一であろう
YMO「Behind The Mask」と、二人の共作「Voltex of Love」が、
坂本・小室の共演で演奏された


Behind The Mask演奏中


この頃の坂本は小室と親交があり、
小室は1995/5/19には坂本プロデュースのGeisha Girlsに、
「炎のミーティング」を提供している
坂本の娘美雨が小室のファンということもあったらしい
坂本・小室の親交はだいたい1995年に限られるようだが、
翌年「Mind Circus」以後、坂本が中谷美紀に楽曲提供をしたのは、
小室の活動を意識した側面もあったのだろう


ともかく「TK Dance Camp」は、
自らが作ってきたヒット曲で自らが育てたミュージシャンと、
これから売り出す予定のミュージシャンを中心に構成されたもので、
いわば小室が自らの力で成し遂げたフェスだった
「TKブーム」到来の象徴的イベントだったと言える


このイベント前後、8・9月にはglobe・華原のデビューシングルがリリースされ、
10月には安室初の小室プロデュースシングルがリリースされる
一方篠原涼子への楽曲提供は、
8/21リリースのアルバム「Lady Generation」で終わり、
trfもセールス面でピークを過ぎる
楽曲提供者に関して見る場合、
「TKブーム」は「TK Dance Camp」前後で第1期から第2期に移った


小室が注目する音楽ジャンルも、この頃めまぐるしく変化する
小室は1994年終わり頃からは、
ユーロやテクノに代わる新たなクラブ発音楽として、
ジャングルに注目しており、
1995年にはジャングルイベント「t jungle m」も開催している
この関心を企画モノとして実現したのがH jungle with tだった


さらに1995年には、ヒップホップやR&Bへも注目する
小室がこの頃立ち上げたレーベルorumokには、
華原とともにH.A.N.Dというヒップホップユニットも所属しており、
1995年秋から1996年にかけて活動した
また1996年にはR&Bを志向したdosがデビューしている


12/11にはtrfがシングル「Happening Here」をリリースしたが、
これもヒップホップを目指したものである
ポップスユニットに変わり果てたtrfしか知らなかった人々は、
かなり驚いたものと思う


同日リリースのアルバム「Brand New Tomorrow」は、
シングル以外はほぼ「World Groove」期楽曲のリミックスで、
そのリミックスはR&Bを強く意識したものだった
この作品は新曲の少なさもあって評判が悪いが、
個人的にはH.A.N.D作品と並び、
むしろプロデューサー時代作品の中では良作に属すと思う


おそらくこのサウンドが前提となり、
1996/3/13リリースの安室のヒット作「Don’t wanna cry」が作られた
安室は松浦プロデュース時代からユーロサウンドのイメージが強く、
小室も「Body Feels Exit」「Chase The Chance」などユーロ系楽曲を提供していたが、
その安室にあえてこの曲を歌わせたことは、
小室の関心がユーロから離れていたことを象徴している


小室は現在のヒップホップ・R&B業界からはリスペクトされておらず、
これといった影響もないものの、
小室は両分野への着目という点では、
邦楽界の流行よりも数年早かった


だがこの後は、しばし洋楽の流行の直輸入は止み、
EUROGROOVEの活動も消滅する
一つには、あまりのオーバープロデュースのため、時間的余裕がなくなったこともあろう
依頼先からは「〜のような曲」という売れ線楽曲が要求されることが多く、
必ずしも自由な楽曲制作が出来たわけでもないらしい
しばしば行なわれてきたクラブイベントも、1996年には行なわれなくなった
むしろ1997年には、自らの音楽を海外(主にアジア)に売り込もうという志向を強く示すようになる


以上本章では、プロデューサー時代前期の小室を見てきた
大まかに言えば、この頃の小室は商業的には上り調子だったし、
世間での認知度がもっとも強かった時代でもある
プロデューサーとしての小室についてはまだ語ることはあるが
本ブログは小室個人の活動が趣旨ではないので、
ひとまず以上で筆を擱くことにしたい

(2012/8/13執筆、2016/4/25加筆)
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記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 49 / トラックバック 0 / コメント 23


5-26 「終了」の完了

2012/07/22 02:21
7/20に、Blu-ray/DVD「Incubation Period」のmumo予約特典が発表されました
TM NETWORKオフィシャルサイトより転載します

4月24日、25日に開催されたTM NETWORKの武道館公演『Incubation Period』のライブDVD &Blu-rayの発売を記念し、スペシャルイベントを開催致します。

イベントの内容は、
・『Incubation Period』ライブ映像 特別版上映(DVD / Blu-rayに収録されているものとは異なる内容です)
・TM NETWORKメンバーとのコンタクト
を予定しております。
(注)ライブイベントではございません。予めご了承下さい。

日程:8月26日(日)
時間:開場12:00 開演13:00
会場:渋谷公会堂
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町1番1号
http://shibuko.com/

35.664319
139.697753

イベントチケット価格:¥2,500(税込)


「35.664319」「139.697753」のキーワードの意味が判明しました
このイベントのことだったんですね
「渋谷公会堂」と「8月」というキーワードも結びつきました


しかしうーん…「ライブイベントではございません」ですか…
ライブ映像特別版の鑑賞会というのは、
東京に住んでいないファンとしてはなんとも微妙です


「TM NETWORKメンバーとのコンタクト」という表現もまた微妙です
まず「TM NETWORK」ではなく「TM NETWORKメンバー」…
3人ではなくて一人だけかもしれませんよね


また「コンタクト」ってのも、そもそも本人がその場に来るんでしょうか
「30周年で会いましょう」とかのメッセージが宇宙船より届くとか、
そんなことかもしれないです


その上転載記事のリンク先を見ていただければ分かりますが、
この情報、7/20に発表しておいて、締め切りは7/29です
かなり急な告知です(まあ、イベントをやるという告知は前からありましたが)


しかもmumoで予約すればイベントに招待されるのではなく、
2500円の有料イベントに申し込む権利が手に入るというんです
(さらに多分数百円の手数料も追加)
そもそもmumoで買う場合とamazonで買う場合、
amazonでは26%オフ+送料無料で、2000円以上安くなります
mumoで買うということは、
事実上はイベントへの応募権を2千数百円で手に入れることと同義で、
その上でイベントに参加するには約3000円かかるので、
このビデオ上映会の徴収費は事実上5000円です
これはどうなんだろう…


とかなんとか、せこいことを言う以前に、
私は日程上参加できない可能性が高いんですが…
せめて同じ日でも夕方からなら参加できたんだけどなあ
発表遅すぎだよ!
つうことで、今から調整を図ってみますが、
でもいかなくてもいいかなあ


さて、先日7/15には、小室さんが「Keyboard Magazine Festival 2012」に出演し、
その様子は「ニコニコ生放送」でも中継されました
私は見ていませんが、TMの曲も数曲やったようですね


さらに8月には、8/11の「FREEDOMMUNE 0」出演と、
8/12の渋谷WOMBの「Weekendless Night」出演が決まりました
「FREEDOMMUNE」は本人が前から出たがっていましたが、良かったですね


その他、小室さんが数時間後(7/22朝)に「FNS27時間テレビ」に出演するようです
何か注目すべき発言があったら、この記事に追記しておきますね
(数日経っても追記がなかったら、…大したことなかったということです)


木根さんは4連続リリースベスト版のラストの「キネソロ」収録曲の投票を行ないました
前回の更新の翌日(7/5)から投票を始めて、数日前(7/19)に締め切ったので、
こちらで触れることはできませんでしたが…
更新遅くてすみません
対象は2000年までのソロ楽曲で、投票上位曲をレコーディングし直すことになります


以上、近況でした
では本題に入ります
今回で「終了」期の話はおしまいです
(第5部自体はもう少し続きます)

------------------
TMN「終了」発表前後、各種音楽雑誌ではTMNの特集が組まれ、
TV・ラジオでもTMM特集が放送された
本章でいちいち取り上げることはしないが、
ラジオでTMNの過去を振り返りつつリクエストを受け付けたり、
テレビで過去のPVを放送したりと言った番組が目立った


TMNがメディアで積極的に取り上げられたのは、
実に1991年秋以来2年半ぶりであり、
しかもおそらくそれまででもっとも大々的に取り上げられた
この時に初めてTMNに興味を抱いた者も、意外といたようである


この時には多くの関係書籍も発売された
これについては「2-14 EARTH」で一通り触れているが、
今一度ここで触れておこうと思う


まずTMN「終了」発表とともに告知されたものだが、
「TMN 4001 Days Groove」直前の5/14、
「電気じかけの予言者たち TM NETWORK 1983 Elecric Prophet」が発売された


副題からも分かるとおり、「電気じかけの予言者たち」は、
初期TMのテーマソング「Electric Prophet」から来ている
電気じかけの予言者たちElectric Prophets=TM NETWORKの誕生秘話というわけだ


内容は木根尚登によるTM NETWORKデビュー前の自伝である
この本でしか分からないアマチュア時代やSPEEDWAY時代、
「Rainbow Rainbow」作成秘話などが満載である
TM関係の本は大抵処分しても、
この本だけは取ってある旧ファンは多いのではなかろうか


木根は1994年の年始頃、
新著を2〜4月に書いて春に刊行することを告知していたが、
その頃はSFの書き下ろし小説ということになっていた
おそらく2月の「終了」決定によって、
執筆内容が変更になったのだろう


ただ当時の状況を考えるに、
2月からの執筆予定というスケジュール自体、
TMN10周年の方針決定(「終了」か否か)を前提にしていたものと思われる
「終了」の場合にTMデビュー以前の自伝を執筆することは、
おそらく当初から想定されていたのだろう


5/18・19「TMN 4001 Days Groove」のライブパンフも、
記念品としてはそれなりに重宝するものだろう
このパンフレットには「TMN 4001 Days Groove」の情報はほとんどなく、
過去のTMのライブの写真やデータを集めたものとなっている
他に藤井徹貫の思い出を語ったエッセイもあるが、大した価値は無い


冒頭ページにはメンバー3人が椅子に座った写真とともに、
「終了」宣言が掲載されている
2008年リリースの「TM NETWORK BEST OF BEST」「TM NETWORK SUPER BEST」のジャケット写真は、
パンフレットのこのページで使われたものである


そして最後のページでは、3人がいない椅子だけの写真に、
ライブに来たファンに向けたメッセージが掲載されている
その一部は「TMN 4001 Days Groove」中でウツも口にしているが、
「終了」宣言ほどは知られていないので、以下に転載しておく

今日は僕たちのコンサートに来てくれて、本当にありがとう。
あの日、プロジェクト終了を発表してから僕たちは
最後の瞬間の強力な引力に吸い寄せられるように、今日まできました。
最後のキーワード―“終了”が僕たちを高ぶらせているのを感じていました。
10年の間に残してきた音の中にいると、なおさらです。
“終了”を発表した僕たちを
それでも好きでいてくれる人たちの顔を思い描きながら、
カウントダウンの時を過ごしてきました。
僕たちが見ていたのは悲しい顔ではありません。
いつもとても楽しんでくれている顔でした。
その笑顔と一緒に、最後の一曲まで楽しむつもりでいます。
僕たちの感謝の気持ちが今夜のコンサートです。
「1974」からずっとファンでいてくれた人とも
「Love Train」しか歌えない人とも
昨日ファンになってくれた人とも
同じように“終了”の瞬間を共有したいと思っています。
僕たちに声を聞かせてください。
僕たちも声を、音を届けるから。
僕たちに笑顔を見せてください。
僕たちも楽しい顔でいるから。
そして、できることなら僕たちの未来にも期待していてください。
どんな形になるのか、今はまだ見当もつかないけれど
いつか必ず3人で新しいプロジェクトをスタートさせたいです。
それは僕たちとあなたとの大切な約束です。
今夜は僕たちがどんなにあなたを愛していたか
あなたがTMをどんなに愛してくれていたか
それを確かめ合うことができれば幸せです。
100万回の「ありがとう」にかえて
最後のコンサートをあなたに贈ります。

TMN 小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登


TMN「終了」後の1994/7/25には、ソニーマガジンズから、
「TMN Nights of The Knife 1984-1994」が刊行されている
前半は雑誌「Pati Pati」に掲載されたメンバーの写真を編集したもので、
1986〜94の写真が収録されている


後半では「Before Christ Five Songs」と題して、
小室みつ子が自ら作詞した楽曲5曲についてエッセイを書いている
みつ子が初めて作詞した「1974」
最後に作詞した「Nights of the Knife」
世間でもっとも高い知名度を誇る「Get Wild」の他、
「Human System」「In The Forest」が選ばれている


それぞれのエッセイでは歌詞の内容だけでなく、
それぞれの曲にまつわるTMのエピソードも触れている
80年代後半のみつ子はしばしばTMと関わり、
ロンドンやロサンゼルスでも同行したが、
その頃のささいなエピソードも盛り込まれている
「電気じかけの予言者たち」と並び、
準メンバー自身の手に成る貴重な情報だといえるだろう
なお小室みつ子は現在、自らのサイトに、
TMやTM各メンバーに提供した詞のエッセイを書いている


なお小室みつ子は1994/11/21、
7thアルバム「Simple dreams」をリリースしている
本作は9曲入りのアルバムで、
オリジナル曲として準タイトルチューンの「夢のちから」と、
「百億の出会いよりも」の2曲が含まれているが、
他の7曲はすべて、自らが作詞したTM NETWORK/TMNの楽曲である
基本的にボーカルをメインに聴かせる作りで、オケのアレンジはシンプルである


収録曲は、
「Get Wild」「Confession」「Nights of the Knife」「Resistance」「Fool on the Planet」「Winter Comes Around」
の6曲で、小室曲・木根曲を各3曲ずつ選んでいる
「Nights of the Knife」は通常バージョンと「Brothers & Sisters Version」の2テイク収録されている


「Nights of the Knife」が2パターンあるということからも、
本作がTMN「終了」を意識した作品であることは明らかだろう
TMNバージョンよりもテンポが速くなっており、かなり印象が異なる
「Brothers & Sisters Version」は、
ギター・ドラム・シンセなどを入れた通常バージョンとは異なり、
バックトラックをパーカッション・コーラスメインにしたアレンジである
(ただし終盤にはギターなども入ってくる)


他に「Resistance」も、
オリジナルとはかなり違うファンキーなノリになっている
TMのデモ版・オリジナル版・「Dress」バージョン、
「Hit Factory」の小室バージョン、みつ子バージョン、
さらに2002年ウツソロツアー「Tour Ten to Ten」のバージョンと、
アレンジごとにかなり異なった顔を見せる曲である


本ブログではこれまで小室みつ子のソロ作品については触れてこなかったので、
ここで簡単に触れておこう
みつ子は1981年に「甘い予感」でデビューし、
1983年初めまで3枚のアルバムを出したが、
その後7年以上新作をリリースしていなかった


音楽活動休止期間中の間のみつ子は、
詞の提供の他、小説・エッセイ・漫画などを中心に活動していた
TM NETWORKのデビュー作「Rainbow Rainbow」に西門加里名義で詞を提供した1983年末は、
ちょうどこの休止期間の始まりの頃に当たっている


音楽活動の再開は1990/10/25リリースの「Say You Want Me」である
本作には木根が「あなたが近くに」を提供しており、
またみつ子自ら作詞したTM NETWORKの「Girlfriednd」をカバーしている


その後1991・92年にもアルバムをリリースしたが、1993年にはリリースがなく、
1994年の「Simple dreams」以後は新たなソロ楽曲の発表はなくなる
TMNやその他の80年代ミュージシャンと同様に、
小室みつ子も90年代半ばを契機に音楽活動を中断したことになる
(詞の提供や小説の執筆などは続けている)


みつ子の音楽活動再開は、やはりTMメンバーとの関わりから始まっている
すなわちみつ子は1999年からTKプロデュースの鈴木あみの作詞に関わるようになり、
同じ頃に再始動したTMの作詞も依頼された
以後2002年まで、TMのすべての楽曲はみつ子が作詞を担当するようになる
おそらくこの流れで、2001年にはウツ・木根ソロの作詞も担当している
さらにソロでも2001年に、
8thアルバム「As Always」をリリースした


以後は現在まで音楽活動を続け、
2010〜11年には9回に渡りニコニコ動画で「小室みつ子のGet Wild」を生放送し、
2011年にはiTunes配信限定のミニアルバム「resonance」をリリースした
最近では、2012年TMの最新シングル「I am」のカップリングとして、
「君がいてよかった」の作詞も行ない、
2014年のアルバム「Quit30」でも数曲を担当している


1994年の話に戻ろう
9/9にはソニーマガジンズから、
「最後の嘘」「TMN FINAL 4001」が同時発売された
最後の音楽ソフト「final live LAST GROOVE」リリースの1ヶ月後のことだった


「最後の嘘」は藤井徹貫の筆になるものである
「嘘」は「トリック」と読む
当初6月上旬発売の予定だったが、後に延期された


本書中ではTMに関わる様々な出来事を、
布石・人心掌握術・修飾術・確信犯・錯覚・作戦など、
様々な漢字語で表現し、それにルビを振って「トリック」と読ませている
TMの音楽活動を「トリック」という言葉をキーワードに通観した、
一種のTM評論書とでも言うべきだろうか


「電気じかけの預言者たち」「Nights of The Knife 1984-1994」が、
ともに関係者が自らの体験としてTMの過去を語った本なのに対し、
「最後の嘘」はこれを客観的な立場で分析する立場を取っている
またTMメンバーに関する過去のインタビュー記事を随所で引用し、
自らの論の根拠としている


ただ特にTMN期の徹貫は、
実質的にみつ子以上にTMNの身内的存在となっていた
実際にポーズとして取っているほど客観的に書かれた本かというと、
そうもいえないところがある


分析方法にしても徹貫の主観が極めて強く、
少なくともTMの歴史をこれだけで検証するわけにはいかないだろう
むしろ本書で価値が高いのは、
松本孝弘・小坂洋二・平山雄一などのコメントが
30ページ以上掲載されている点かもしれない


一方の「TMN FINAL 4001」は、公式データブックとしての性格が強い
カラー図版の豪華装丁版で7800円という高額で、
6/27までに書店で予約注文をしなければ購入できなかった
元からカバーがついているにも関わらず、
その上さらに輸送用ダンボールカバーも付いたほどの重量感である


本書には、「STARCAMP TOKYO」「TMN 4001 Days Groove」という
2度の東京ドームライブのレポートが掲載されている
前者は1988年に発売されたドキュメンタリー「STARCAMP TOKYO」の再録で、
後者は新録である


他にはTM NETWORK・メンバーソロの全作品一覧、全楽曲の歌詞一覧、
全ライブセットリスト、過去の写真や雑誌インタビュー記事、
小室・木根の提供楽曲一覧などが収録される
特に10年分の雑誌記事は通読するのが困難なほどの量で、
今となっては貴重なデータファイルである


本書によってTM NETWORK/TMNの10年間は総括された
8月を持ってTMN全作品の発表が終わり、
その全体像が9/9にまとめられたのである
ここにTMNは、歴史として顧みられる存在となった


なお補足すれば、
木根尚登が「月刊カドカワ」で連載していた「12のラヴ・ストーリー」は、
1994年8月号(7月発売?)を以って連載を終えた


連載開始は1993年9月号からで、
TMN再始動の頃に始まった連載だった
本来ならばTMN10周年との連動企画だったと思われるこの連載も、
TMNとともに終了したことになる
本作は後に短編恋愛小説集としてまとめられ、
「それでもいいと思ってた―13のラヴ・ショート・ストーリー」
として1995/2/28に刊行されている


また1994/7/21には、
木根の小説「ユンカース・カム・ヒア」を元にしたアニメビデオが、
バンダイから発売されている
T.UTU with The Bandのライブビデオ「Live Water Dance」も、
同日に発売された


1994/12/15には木根の書き下ろし小説「いつか逢える日に」が刊行された
あるフリーターが魂を他の肉体に移植する実験に巻き込まれるというもので、
「生まれ変わり」をテーマとしている
これが「Another Meeting」の歌詞の原型であることは以前触れたが、
ということはこの構想は、
「Another Meeting」レコーディング予定日の1994年3月以前に遡るはずである
おそらく年始に構想していたSF小説が元になっているのではなかろうか


1994/12/16に木根がウツとともに「AAA '94」に出演し、
「Another Meeting」を演奏したのも、
おそらく本書刊行と絡む選曲ではあるのだろう
TMN「終了」後に発表されたため、
TMNとして演奏する機会を得られなかった曲だが、
「終了」の年の最後になってようやく披露することができた
この演奏は、いわばTMNへの鎮魂歌だった



こうして1994年の年末を以って、
TMNやTMN時代に関わる商品のリリースは、
その一切が完了した
すでに小室哲哉の活動は「TMN後」に移っていたが、
他の関係者に関するものも含め、
年内にはTMNの歴史は完全に幕を降ろしたのである


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5-25 final live LAST GROOVE (VIDEO&CD)

2012/06/25 02:29
先日「Incubation Period」の放映が終わったばかりですが、
早速次の情報が舞い込んできました!
magneticaのサイトより

TM NETWORKがSMAP×SMAP「S・LIVE」コーナーに初出演!
SMAPと共にヒットメドレーを披露!お見逃しなく!

日時:7月2日(月)21:00~23:08


私は見ていませんが、TV雑誌の情報によれば、
「Get Wild」「Love Train」「I am」などをメドレーするようです
(前記事haruさんコメントより)
「I am」、初の地上波公開です!!


やったーー!!
今回だけ一度もテレビで取り上げられないというのは、寂しすぎましたからね!
一度だけでも記念でテレビに出て欲しかったので、嬉しいです
小室さん、6/14にスタジオ撮影があったらしいので、この時に収録したものでしょうか
昔の曲はちょっとでいいから、「I am」はせめて一番だけでもフルでやって欲しいです


それと、前回触れ忘れていたんですが、
「Keyboard Magazine」に過去のTM記事が小さく再掲されていました
その中に、幻のファーストライブの記事があるんですが、
これってもしや、すごい貴重なんじゃ!?
1984年8月号の渋谷LIVE INNのライブ(1984/6/18)のレポです


ウツ・小室(KX装備)のツーショット写真があって、
煽り文句が「コンピュータを駆使したダンサブル・ロック」です
当時のライブの機材とかも書いてありますよ
これってTM公式データブックとかにも一切ない情報のはずです


字も、すごーく小さく書いてあります
ライブが決まったのは約一ヶ月前のこととありますが、
デビューから一ヶ月後くらいのことでしょうか
全然売れなくて、これはやばいということになった頃に急遽決まったのでしょうか
くそう…これ全部読みたいなあ
記事からは、小泉洋と高杉登も参加していたことが分かります
ここらへん、近いうちに過去記事に反映させないと…


ソロ情報では、ウツの20周年記念アルバムの発売が決まりました
タイトルは未定のようですが、9/5リリースとのことです
ソロツアーはこの直後ですから、ニューアルバムひっさげてのツアーということになりますね


ちなみにU_WAVEなどではなく、ウツのソロ名義のアルバムは、
特殊な形態だった「TAKASHI UTSUNOMIYA from "SPIN OFF" 2005 to 2007」を除くと、
2004年のミニアルバム「overtone」以来となります
フルアルバムとなると、2003年の「wantok」以来ですから、
実に9年ぶりになるんですね
実はこの10年、ほとんどソロアルバムを出していなかったんですねえ


小室さんは、特にこれと言った情報はないんですが、
なんだかすごいハイテンションで、
去年流れたDOMMUNE ZEROからのオファーを待つtweetをしたり、
布袋寅泰さんのライブを見てやる気を出しているtweetをしたり、
盛り上がっているみたいです
8月にやるという何かに、これがうまくつながると良いですね


さて、本題に入ります
今回で、TMNの全音楽ソフトの話題はおしまいです
第5部も終わりが見えてきました

--------------------
1994/8/1、「TMN 4001 Days Groove」のライブ映像が、
「final live LAST GROOVE 5.18」「final live LAST GROOVE 5.19」
と題して、ビデオで発売された
本作はその後TMN再結成後の2000/3/23にDVD化され、
20周年直前の2003/12/17に廉価版でリリースされた


TMN関係の商品は、「終了」の発表以来、
1994/4/21シングル「Nights of the Knife」
5/26BOX「Groove Gear」
6/22ビデオ「Decade」、ベストアルバム「TMN Black」「TMN Red」「TMN Blue」
と、ほぼ一ヶ月起きにリリースされていたことになる


これに7/21リリースのT.UTU with The Bandライブビデオ「Live Water Dance」を加えると、
その密度はさらに増す
リリースペースが月1ペースに抑えられたのは、
小遣いをTMNにつぎ込む高校生ファンのふところ具合も勘案したものかもしれない


「final live LAST GROOVE」は、
TMのライブのほぼ全体を商品化した最初のものである
一部のMCや5/19の「Get Wild '89」などは削られているが、
それらは一部の例外的存在である
最後のライブということもあり、
TMNの活動を伝える記録としての意味も持つ作品といえよう


ジャケットにはライブの写真が何枚も載せられ、
そこにビデオのタイトルと終了のロゴも印刷されている
5/18は黒地に赤字、5/19は黒地に青字となっており、
赤・青・黒という3色の組み合わせがここでも見出される


本作は、TMの歴代映像作品中でもおそらく最大の売上を出し、
5/18は6.7万本で年間3位、5/19は6.3万本で年間5位だった
「Decade」は年間8位だったので、
TMNは1994年の年間ビデオチャート10位内に3作品を入れたことになる


本作は基本的にはライブ映像をそのまま収録したものなので、
内容は以前書いた、
「5-19 TMN 4001 Days GrooveA」「5-20 TMN 4001 Days GrooveB」
を見ていただければよいのだが、
一部リハーサルシーンなど、ライブの裏側も収録されている
リハーサルシーンは白黒の荒い画面になっており、
一見してライブ本編と区別できるようになっている


特に5/18はリハーサル映像が多い
冒頭から会議やリハーサル映像で始まり、
木根のアコギに合わせてウツが「Electric Prophet」を歌うシーンなども収められる冒頭リハ映像は5.18の曲順についての打ち合わせと、
「金曜日のライオン」のサンプリングボイスを小室が試し弾きするシーンで終わり、
これにつながる形で、ライブ本番1曲目「金曜日のライオン」の映像が始まる


4曲目「Nervous」の後、
ビデオはサポートメンバーのリハーサルシーンに移る
「Be Together」のリハーサル中のようである
山田と阿部、北島と葛城など、同じパート同士で話しをしている
小室と北島の会話シーンも収められている
最後は全員で「1/2の助走」のさわりのところを練習するシーンで終わり、
ライブ本番の5曲目「アクシデント」の映像につながる


13曲目「All-Right All-Night」の後、
ライブ会場ではモニターにNHKニュースの様子が流されたのだが、
それはカットされ、代わりに打ち合わせシーンの映像が入れられている
話し合いの最中、ウツがこっそり帰るシーンも収められる


曲順を話し合っているところ、
「エレプロを、さっき19日で言った「Nights of the Knife」のところに持って来る。で、ポイントを抜いていくということで、全部で18曲に…」
という小室の発言が収録されているが、
これはおそらく「Electric Prophet」を18日の本編最後(19日の「Nights of the Knife」に当たるところ)に入れることを提案したものだろう
「ポイント」は「The Point of Lovers’ Night」だろうから、
どうやらこの曲を18日に演奏する案もあったらしい


本編ラスト、18曲目の「Electric Prophet」の後、
アンコールシーンの前にもリハーサル映像が挟まる
ウツがスロットマシーンで遊んだり(なぜあるか不明)、
木根がドラムを叩いたり、余興的シーンが見られる
小室はスタジオで「A Day in the Girl’s Life」の音源チェックをしているシーンである
最後に3人それぞれの映像が見られるようにしたものだろう


この後、3人だけのアンコール演奏が収録され、
それが終わると「Nights of the Knife」をBGMに、
1994/5/17のゲネプロの映像が流れてビデオは終わる


概して5.18はリハーサル映像が多く、カットされたシーンもほとんどない
収録時間も153分という長時間になっている
これに対して5.19はMCや曲にカットされた部分が多く、
リハーサル映像もあまり入っていない
時間も137分で、5.18と比べるとお得感は薄い
また5.19はウツが本番でかなりの大ミスをやったので、
その部分が修正されている


5.19のビデオの最初は、「Seven Days War」のリハーサルシーンで始まる
5/18のアンコール曲だが、ライブ本番と同様に、
ウツが小室のピアノ・木根のギターを伴奏に歌っている
その後は5/19のアンコール「Time Machine」のリハーサルシーンになる
ともに3人だけで演奏した曲ということで、この2曲を冒頭に入れたのだろう
5.19のリハーサル映像はこれだけである


その後、本編ラスト「Nights of the Knife」の直前、
つまりいよいよTMNが「終了」しようというシーンで、
涙ぐむファンたちの姿が白黒映像で映し出される
「Nights of the Knife」演奏中も、
熱心なファンたちには泣き崩れるものもおり、
その様子も収録されている


「Nights of the Knife」が終わり、メンバーが退場した後、
アンコールシーンの前には、
3人が東京ドームで記者たちに撮影されているシーンが入る
これはおそらくライブ開始直前のものだろう
白黒映像で、「終了」直前の3人の貴重なコメントが入る

木根「えーこの10年間に出会えたみんな、今後も大切に自分の中にしまっておきたいと思います」
小室「10年で僕たちが提供した楽曲は、当然この後も残るんで、それぞれ愛着がある曲も含めて、これから知る方でもいいんで、可愛がってあげて欲しいな」(小室さん)
ウツ「TMN、TM NETWORK、TMNという形は「終了」になるんですが、新しい形の僕たちも、応援してください」


この後ビデオの映像は、5/19の本編終了後に戻る
3人はアンコールを求める会場の歓声の中で舞台裏で座っているが、
やがて立ち上がり、歩いて会場に現れる
3人はアンコール用の特設ステージに上がり、
コメントを残して「Time Machine」を演奏し、また徒歩で退場する
この間、「Nights of the Knife (instrumental)」をBGMに、
メンバーが舞台裏を歩いて会場外のバスに乗り込む場面で、ビデオは終わる


5.19のビデオでは大きくカットされている部分がある
ゲストの登場シーンである
この日は「CAROL」組曲の前に浅倉大介が、
「Get Wild '89」の前に松本孝弘が登場し、
ウツによる紹介もあったのだが、
そのシーンは丸ごとカットされている


さらに昔からファンの間で問題になっている点だが、
このビデオでは一曲だけ収録されなかった曲がある
「Get Wild '89」である


松本は本番では「Get Wild '89」イントロ演奏の途中で登場したのだが、
ビデオには松本登場前の部分だけ、イントロが収録されている
そのためこのビデオでは、
小室のシンセ演奏が突然切れるという妙な編集になっている
イントロ後半のビデオ未収録の部分で、
松本と小室の競演による即興演奏が収録されなかったのは非常に惜しい


さらに松本が参加した曲でも、
「You Can Dance」は収録されているが、
非常に巧みな編集によって松本が一切映っていない
よくぞこんなアングルだけでビデオを作れたと思うほどである


これは松本が所属していた事務所ビーイングが、
映像の商品化に対して許可を出さなかったためらしい
あるいは金銭を支払えば許可されたのかもしれないが、
それは販売価格に影響が出るほどの金額だったのだろう


なお本題ではないのであまり触れたくないが、
私のビーイングに対する評価はすこぶる低い
それは音楽的な質の問題もあるが、
むしろ露骨な商業主義への嫌悪感が大きい


もちろん商業音楽の至上命題として、
売上という形で成績を上げることは必須である
だが事務所おかかえの作家陣がマニュアルに従って作った楽曲を、
事務所が結成させたバンドの曲としてリリースさせるビーイングの手法からは、
およそ新しい音楽を届けようという情熱は見出せない
見えてくるのは、むきだしの商業主義ばかりである
私の嫌悪感の根源は、商業主義を包み隠さないその下品さなのかもしれない


もっともこの点では、邦楽界の寵児となった90年代半ばの小室哲哉も、
ビーイングほど露骨ではないとしても、
やはり商業主義を前面に出して躊躇することはなかった
そのような時代だったといえばそれまでなのかもしれないが、
ビーイングとの根本的な相違点は、
小室があくまでも音楽的な試みをアピールしていた点であり、
その点でミュージシャンではあり続けたという点であろう


さて、ビデオの内容に戻ると、
他に大幅に修正されたところとしては、
ウツがミスをした「Kiss You」「Come On Everybody」がある
「Kiss You」では一箇所、ウツが歌がないところで歌ってしまったのだが、
その歌はどうやったのか、きれいに消えている


「Come On Everybody」でも、
ウツが歌入りのタイミングを間違えている
この点はさすがに直しきれなかったようだが、
自動演奏データと歌のズレについては、
ちゃんと合うように調整されている
こんなことが出来るのかと、ある意味で感激する


なおこの後ウツは、
「僕が一番緊張しているのかもしれないな」
とのたまわったが、続けて浅倉登場シーンが入ったため、
ビデオではまとめてカットされている


以上はライブビデオの内容だが、
ビデオリリース10日後の1994/8/11には、
同名のライブアルバムがリリースされている
やはり5.18と5.19各1枚ずつ、計2枚だった
当初はビデオと同日リリースの予定だったが、後に延期された
なお2014/9/24にはBlu-Spec2版2枚組CDとして、
「final live LAST GROOVE 5.18・5.19」がリリースされている


ジャケットのデザインなどはビデオとまったく同じである
初回限定で、ステッカーの付録もあった
「終了」ロゴを用いたもので、5.18は赤、5.19は青である


上が5.18、下が5.19


「final live LAST GROOVE 5.18」は6.9万枚、
「final live LAST GROOVE 5.19」は6.8万枚を、
それぞれ一週間で売り、3位・4位を獲得した
それぞれ最終的には14.9万枚・14.2万枚を売ったが、
ライブの様子を知るには10日前に発売されたビデオの方が意味があり、
ビデオ購入者にはあえてこのアルバムを買わない者もいただろう


CDは各10曲ずつ収録しており、
だいたいライブ半分くらいの音源を聞くことが可能である
選曲は完全にEPIC/SONYスタッフによるものだろう


その選曲を見るに、まず両アルバムとも、
一曲目(「金曜日のライオン」「1974」)と、
本編ラスト(「Electric Prophet」「Nights of the Knife」)は、
外せない音源だったと見られ、ともに収録されている


個人的には初めて一般向けアルバムに「Electric Prophet」が入ったことは嬉しい
それまではミニアルバムでしか聞くことができず、
この名曲をライトファンに認知させる機会は存在しなかった


またCDになっていなかった5.19アンコールの「Time Machine」は、
このアルバムでやっと音源化されることになった
最後の最後で、ぎりぎり間に合ったという感じである
この一曲のためだけにアルバムを買った者もいただろう


他の曲では、5.18については、
「Love Train」「Get Wild '89」「Self Control」の3曲は、
知名度から考えても入るべくして入ったといえる
意外なところでは「アクシデント」「1/2の助走」「Confession」が選ばれている
他に「Nervous」「Come on Let’s Dance」も選ばれた


一方5.18のアンコール「Seven Days War」は、
その知名度にもかかわらず選ばれなかった
個人的には残念なのは、
「Rainbow Rainbow」「All-Right All-Night」「Dragon The Festival」
が選ばれなかったことである
「Dragon The Festival」は、
長い間奏がCD向きではかったためとも考えられるが、
あとの2曲は演奏も良く、残念である


5.19については、
後半盛り上げどころの始まり「Time To Count Down」を、
あの華麗なイントロも含めて収録し、
さらにこれと一連の「69/99」も収録したのは、
評価できるところである
「Human System」も収録されているが、
5.18の選曲も見るに、ライブ中盤のバラード曲は、
アクセントとして必ず入れる方針だったのだろう


「Kiss You」「Come On Everybody」が入らなかったのは、
やはり本番で大ミスしたためだろうか
修正音源を入れるよりは、元からうまく歌えたものを選んだのだろう
他の演奏曲では、「CAROL」組曲(5曲)はバラすことも難しかっただろうし、
「Colosseum T」で組曲全曲のライブ音源が収録されているのとかぶるのを避けようともしたのだろう
また「Get Wild '89」はビデオとの絡みもあって収録が困難だったと思われる



5.19収録曲は以上で挙げたところで、
「1974」「Human System」「Time To Count Down」「69/99」「Nights of the Knife」「Time Machine」の6曲となる
残るは4曲となるが、候補曲は「Still Love Her」「Wild Heaven」「Rhythm Red Beat Black」「You Can Dance」「Dive Into Your Body」「The Point of Lovers’ Night」の6曲しかない
ここからは、「Still Love Her」「You Can Dance」の2曲を除く4曲が選ばれた
あるいは「You Can Dance」も松本が絡むということで、
ビーイングが何らかの制限をかけてきたのかもしれない


以上、「final live LAST GROOVE」のビデオ版・CD版を見てきた
これまで本ブログでは、
デビュー作「Rainbow Rainbow」以後のCDやビデオを紹介してきたが、
1994/8/11リリースのCD版「final live LAST GROOVE」2枚を以って、
TMNの音楽ソフトのリリースはついに終わる


1994/4/21の「Nights of the Knife」以来これまで、
TMNの作品は怒涛の勢いでリリースされ続けたが、
その最後を飾るのが本作品となった
TMNが5/19に最後のライブを終えてから約3ヶ月後のことだった


ちなみにCD版「final live LAST GROOVE」が、
アルバムチャート3位・4位を獲得した時、
2位はtrf「Billionaire」であり(前週は1位)、
小室関係の作品がこの週に2〜4位を占めたことになる


この頃「Billionaire」のセールスはすでに90万枚を越えており、
trfの前作「World Groove」も追い抜こうとしていた
この時点で、前作以上の成果を出すことは確実視されていただろう


シングルチャートでは、
すでにtrf「survival dAnce」が小室念願のミリオンを達成していたし、
「Boy Meets Girl」も80万枚を越え、ミリオンも見えていた
また篠原涼子with t.komuro「恋しさとせつなさと心強さと」も、
発売当初は注目されなかったが、
この週に19位から8位に急上昇している(9月には1位を獲得)
世間の関心は、すでにTMN「終了」からTKに移りつつあった


もちろんTMN「終了」が世間の関心を小室哲哉に引き付ける要因にもなったのだろうが、
ともかく時代はTMNを歴史的存在として位置付けた上で、
その後を求めていた
TMNが終わった頃、TKブームの始まりは、
もう目の前に来ようとしていたのである

(2012/6/25執筆、2014/6/28加筆)

TMN final live LAST GROOVE 5.19
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5-24 TMN Black/Red/Blue

2012/05/17 02:14
「I am」、2週目は41位、1966枚で、総計23449枚になりました
最終的に総計は2.5万枚くらいでしょうか
2004年の「NETWORK TM」(2.8万枚)くらいの数字になりそうです
(ネット配信の普及を考えれば、実質的にはもっと上でしょうが)


「Incubation Period」からもうすぐ一ヶ月で、
TM NETWORKをめぐる動きは終息した感じですが、
6/17の21:00からはWOWOWのライブ放送があります
(ただし放送は1時間半なので、数曲カットの模様)
ちなみに5/15にはWOWOWで「All That Love」の再放送もありましたが、
6/3には再々放送をやるようです
って、3回もやるの?


5/26発売の「ARENA 37℃ SPECIAL」でTM特集が組まれることは前回触れました
さらに「Keyboard Magazine」でも、
5/14に小室さんにTMについてのインタビューを行なったようで、
6/9発売のSummer号に掲載されるそうです


7/4リリース予定の木根さんの提供楽曲集「キネメロ」の収録曲が決定しました
記事の文字数制限の関係で曲名は挙げられませんが、
1位〜12位は渡辺美里・佐々木ゆう子・宇都宮隆・葛城哲哉・浅香唯・木村由姫・小室みつ子・日置明子・鈴木あみ・吉田栄作・田中裕子・椎名へきるへの提供曲となっています
レコーディングも始まったようですね


また7/3〜8には、ル・テアトル銀座で朗読劇「ユンカース・カム・ヒア」が開催され
木根さんも出演するそうです
「キネメロ」発売日の前後ですね
これを前提に決めた発売日だったんでしょうか


奇しくも同じル・テアトル銀座で8/3〜26上演の野島伸司脚本の舞台「ウサニ」で、
小室さんが音楽を担当します
演出が永山耕三さんなので、その縁でしょうか
野島・小室の組み合わせ、初めてですっけ?
小室さんはGoogle+などによると、5/16頃に音楽制作を始めたようです


では本題に入ります
今回から通常運転に戻ります
なお今回でようやく、
「終了」以前のTM全楽曲に触れることになります
いよいよ後始末も含めて、TMNの本当の終わりに近付いてきました

----------------
1994/6/22、ビデオ「Decade」と同じ日、
3枚のベスト版CDもリリースされた
「Tetsuya Komuro Presents TMN Black」
「Takashi Utsunomiya Presents TMN Red」
「Naoto Kine Presents TMN Blue」

である


3枚のジャケットはほぼ同じデザインで、
表は「TMN 4001 Days Groove」で用いられた河口陽一郎の有機体CG、
裏は3つの円を組み合わせた「終了」ロゴである
色はそれぞれ異なり、タイトルの通り黒・赤・青となっている
この3色は「TMN Groove Gear」の3枚のCDでも用いられた、
「終了」のイメージカラーである


3枚のCDのライナーでは関係者として、
Time Machine、SONY MUSIC AGENCY、IROAS CORPORATION、M.O.G、立岡正樹の5者を挙げているが、
「TMN Black」(小室)ではSONY、
「TMN Red」(ウツ)ではM.O.G、
「TMN Blue」(木根)ではIROASが、
それぞれArtist Managementとなっており、
他の4者は「Special Thanks To〜」の扱いである


M.O.Gはウツの事務所、IROASは木根の事務所名である
つまりこの3枚は権利関係の上ではTMN名義ではなく、
それぞれ小室・ウツ・木根の個人名義の商品として扱われたらしい
3人がタイムマシンを離れ別々の事務所に所属することになったため、
ベスト版を3枚リリースしてそれぞれに収入が入る形にしたのだろう


内容は、「TMN Black」がシングル曲、
「TMN Red」がダンスナンバー、
「TMN Blue」がバラードを集めたものである


一般に認知された曲は「TMN Black」に集中しており、売上も高かった
だがそこには未発表音源はなく、
シングルを購入済みのファンには大して意味はなかっただろう
特に1996年にTMの全シングルを収めた「Time Capsule」がリリースされると、
「TMN Black」の存在意義はまったくなくなった
これに対して他の2枚には、未発表曲が1曲ずつ含まれていた
前者はライトファン向け、後者はヘビーファン向けの作品と言えよう


「TMN Black」「TMN Red」「TMN Blue」は、
それぞれチャート一週目に14.5万枚・10.5万枚・10.1万枚を売り、
2位・4位・5位に入った
ベスト5中の3枚がTMNによって占められたことになる
最終的な売上は36.8万枚・21.8万枚・20.3万枚である


「TMN Red」「TMN Blue」のセールスはほぼ同じで、
初動・総合とも1993年の「Classix 1」(10.5万/24.8万)・「Classix 2」(10.1枚/24.0万枚)とだいたい同じ成績だった
これが最後まで残ったヘビーファンの規模と見て良いだろう


一方で「TMN Black」は36.8万枚を売り、
「EXPO」以後「終了」期までのアルバムでは最大の売上を記録した
「CAROL」「EXPO」「Rhythm Red」「Dress」「Time Capsule」「humansystem」
に次ぎ、TM7番目の売上となっている


なお当時CD店の店頭では、
「Nights of the Knife」「Groove Gear」「Decade」
および3枚のベストアルバムの宣伝映像が流された



この時は3枚のベスト版と「Decade」を購入すると、
抽選でグッズがプレゼントされた(T賞・M賞)
「まいるどHEAVEN」によれば
T賞はテレフォンカード12枚セット、
M章は特製キャップだったらしい


3枚のアルバムの選曲は、スタッフが行なったという
ただ3人の意向も汲まれている可能性は高いと思う
そう考える理由の一つは、
「TMN Black」「TMN Red」での「Love Train」の重複である
スタッフの選曲ならば、このような結果になるはずがない
事務所間で調整が行なわれず、3枚でそれぞれ独自に選曲していたのだろう
特に「Love Train」はTM最大のヒット曲ということもあり、
たとえば小室側がウツ側に差し替えを要求することなどは困難だったと思われる


メンバーの意向が汲み取られていると考える理由のもう一つは、
「TMN Red」にウツ好みのマイナー曲が入っていることである
具体的には「Spanish Blue」「あの夏を忘れない」で、
ともに発表当時、ウツが好きな曲であることを公言していた
「TMN 4001 Days Groove」のセットリストと同様、
素案はスタッフが組んだとしても、
そこにメンバーの意向が反映された可能性は高いと思う


となると、「TMN Black」「TMN Blue」の選曲は興味深い
まず「TMN Black」は、
4枚のリプロダクションシングルを除くと、
1980年代のシングル17曲から7曲が選ばれているのに対し、
1990年代のシングル7曲はすべて収録されており、
明らかにTMN時代の比重が高い


さらに区切りを変えると、14曲中9曲は、
1988年末の「Come On Everybody」以後の10曲から選ばれている
(未収録曲は「Just One Victory」のみ)
これ以前のシングル14曲から選ばれたのは5曲だけである


5曲の内訳はデビュー曲「金曜日のライオン」
デビューのきっかけになった「1974」
TMの代表曲でオリジナルアルバム未収録の「Get Wild」など、
絶対に外せない曲以外では、
1987年の「Self Control」「Kiss You」のみである


この傾向は一言でいえば、「今」に近い楽曲の重視である
もちろん最新の3枚のシングル、
すなわち「Wild Heaven」「一途な恋」「Nights of the Knife」は、
オリジナルアルバム未収録であり、
その前の「Love Train」はTMN最大のヒット作だから、
この4曲を収録することは大前提だっただろう
しかしそれでも、「TMN Black」が新しい曲に重点を置いていることは疑いなく、
TMの歴史を通時的に俯瞰するという姿勢ではない


一方で「TMN Blue」は、これとまったく逆の傾向を示す
ボーナストラック「Another Meeting」を除く13曲を見ると、
TMN時代は1曲もなく、すべて1988年の「CAROL」までの曲である
つまりこのアルバムは、
TM10年間中で前半5年分(TM NETWORK期)のみのベストである


TMN期のバラードは、
「TMN Black」収録が確定していたラストシングル「Nights of the Knife」を除き、
全部で6曲ある
その中で8分に及ぶ「Think of Earth」は、
時間の関係で除外されたのかもしれないが、その他にも、
「Looking At You」「Tender Is The Night」「Dreams of Christmas」「大地の物語」「月はピアノに誘われて」
の5曲があり、これらはすべて除かれた


一方TM NETWORK期のバラード・準バラードは23曲ある
その中で「CAROL」組曲の
「A Day in the Girl’s Life」「CAROL(Carol’s ThemeT・U)」
はバラでベスト版には入れづらいし、
「Electric Prophet」は9分近くあるため、
あえて収録されなかったものだろう


これらを除くと候補は19曲となるが、
「TMN Blue」はその中から約2/3に当たる13曲を選んだことになる
13/19(1984〜88)と0/5(1990〜91)という偏差を見るに、
この選曲も偏りがあることは否めない


以上を要するに、「TMN Black」はTM後半期、
「TMN Blue」はTM前半期を主な対象としている
「TMN Red」がウツの意向を汲んでいるのならば、
「TMN Black」「TMN Blue」の選曲も、
小室・木根の意向を汲んでいる可能性が高い
おそらくこれは、2人の志向を反映しているのではなかろうか


いささか乱暴な一般論を言えば、
小室は新しい曲を評価されたがるところが強いのに対し、
木根はデビュー当時も含め、古い思い出を語りたがる傾向が強い


木根は1993年のソロライブでも、、
「1/2の助走」「クリストファー」「パノラマジック」「永遠のパスポート」「8月の長い夜」
など、TM初期の曲はかなり演奏したが、
TMN期の曲で演奏したのは、
自らボーカルを取った「月はピアノに誘われて」のみである
初期曲の方が反応が大きいということもあるのだろうが、
木根個人の志向もあったのだろう


また当時の小室はTMN後の未来に向け、
かなりの期待を持って臨んでいたのに対し、
木根はこの点であまり積極的ではなかったし、
実際にメンバー3人中でもっとも先が見えない状態だった


おそらくこうした両者の志向が「TMN Black」「TMN Blue」の選曲に現れ、
小室は「現在」に近い時期の曲、
木根は遠い過去の曲を中心に選ぶことになったのだと推測する


なおこの点で「TMN Red」の選曲を見ると、
初期に当たる1984〜85年の曲はないが、
FANKS期以後の作品は偏りなく選ばれている印象である
(1986年3曲、1987年2曲、1989年2曲、1991年4曲)
このバランス感覚は、後のウツソロでの選曲にも通底するものがある


収録曲について今一度、アルバムごとに見てみよう
「TMN Black」は3枚中でもっとも売れたが、
その最大の要因は、やはりオリジナルアルバム未収録の
「Get Wild」「Dive Into Your Body」「Wild Heaven」「一途な恋」「Nights of the Knife」
が収められていたことだろう
(ただし「Get Wild」は、すでにベスト版「Gifr for Fanks」に収録されている)


他では「Kiss You」シングルバージョンは、
「humansystem」収録の「More Rock」や、
「Dress」収録の「Kiss Japan」と大きく異なるアレンジなので、
シングルを持っていなかったファンには意味がある音源である
「1974」「Come On Everybody」「The Point of Lovers’ Night」
も、オケはアルバム版と異なる
(ただし「1974」シングル版は「Gift for Fanks」に既収)


「金曜日のライオン」「Self Control」「Time To Count Down」は、
シングル版がアルバム版と比べてショートバージョンとなっている
この点は特にお得な感じはしないが、
熱心なファンでかつシングルを持っていなかった者には、
嬉しく思う者もいたかもしれない


一般にTMは先行シングルをアルバムに収める際に、
アレンジを変えることが多かったので、
ヘビーファンにとっては、
シングルをまとめること自体に意味があったともいえる
本作収録の14曲中、オリジナルアルバムとまったく同じ音源なのは、
実は「Rhythm Red Beat Black」「Love Train」の2曲のみである


選曲について、商業的見地からいえば、
TMの人気が盛り上がっていた時期、タイアップもあって有名だった、
「Resistance」「Beyond The Time」「Seven Days War」
の3曲が入っていないのは、失敗だろう
もっともこれは、小室にとってこの3曲が、
それほど重要な位置を占めていなかったということかもしれない
「TMN 4001 Days Groove」でも、
「Resistance」「Beyond The Time」は演奏されなかった


逆に「TMN Black」に収録された「Kiss You」は、
ライブの定番曲だったが一般の知名度は低い
小室にとっては一般に有名な3曲よりも、
「Kiss You」の方が重要な存在だったということだろうか


曲順を見ると、TMブレイク期の曲と最新のシングルが、
最初と最後にまとめられていることが分かる
一曲目には「Self Control」が置かれ、
ついで「一途な恋」「Wild Heaven」が続く
そしてアルバムの最後はTMの代表曲「Get Wild」と、
ラストシングル「Nights of the Knife」で終わると言う構成である
最初と最後に目玉曲が入るという構成は、意図的なものだろう


「TMN Red」に移ろう
他の2枚が14曲を収めるのに対し、
本アルバムは12曲しか収めていない
しかも一曲は、準インタールードの「Give You A Beat」であり、
実質的には11曲ともいえる
「Get Wild '89」「Rhythm Red Beat Black version .2.0」
という長大な曲を入れたために、
短い曲を入れたり曲数を減らしたりして調整したのだろう


「Give You A Beat」はオリジナルアルバム「Gorilla」では、
2曲目の「Nervous」の導入として曲間を設けずに収録されたが、
「TMN Red」ではこれを「Kiss You (More Rock)」とつなげて収録している
ただやはりこのつなげ方は、工夫は認めるにせよ、
本来の「Nervous」への接続と比べて違和感がある


「TMN Red」の特徴の一つとして、
シングル曲の別バージョンを多く収めていることが挙げられる
具体的には、
「Come on Let’s Dance (the saint mix)」「Kiss You (More Rock)」「Get Wild '89」「Rhythm Red Beat Black version .2.0」
の4曲がこれに当たる


おそらくこれら4曲は、
オリジナルが「TMN Black」に収められることを予想しての選曲だろう
(実際には「Come on Let’s Dance」は収められなかったが)
TMの魅力の一つに多様なリミックスバージョンの存在があったが、
それを伝えようと意識した選曲と言える
なお「Spanish Blue」も、「Self Control」所収のオリジナルではなく、
「Dress」収録のリプロダクションバージョンである


「Rhythm Red Beat Black version 2.0」「Come on Let’s Dance (the saint mix)」
は、当時アルバム未収録だったので、
これが収められたことは価値がある
この点では「We love the EARTH」も貴重である
「EXPO」「Classix 1」にはリミックス版が収められるが、
「TMN Red」所収音源はシングルバージョンで、アルバム初収録である


「TMN Red」についてもっとも重要なのは、
未発表曲「Open Your Heart」である
この曲については以前触れたことがあるが
1984年にデビューアルバム「Rainbow Rainbow」に収録される予定で、
結局使われずにお蔵入りしていたもので、
1989年発表の小室ソロ曲「Opera Night」の原曲になった
ファンの中にはこの1曲を目当てに「TMN Red」を購入した者も少なくなっただろう


他に「TMN Red」には、
「Passenger」「Don’t Let Me Cry」「あの夏を忘れない」「Love Train」
の4曲が収められている
個人的には、「Gorilla」から「Nervous」「You Can Dance」ではなく、
「Passenger」を選曲したのは意外で、面白いと思う


「TMN Red」の序盤から中盤にかけては、
単にアップテンポの曲を集めるというだけでなく、
ファンク・ユーロビート・ハウスなど、
ダンスミュージック色の強い楽曲を意図的に集めている
一方ロック色の強い曲は「Kiss You (More Rock)」くらいで、
「Rhythm Red」からの選曲はない
一方終盤の選曲はポップス色が強い
その境目に当たるのが9曲目の「Open Your Heart」で、
その後は「あの夏を忘れない」「We love the EARTH」「Love Train」と続く
最後の3曲はラストアルバム「EXPO」からの選曲である


最後に「TMN Blue」を見よう
本作はすでに述べたように、
TM NETWORK期のバラード・準バラードの大半を収録している
特に「Gorilla」(1986年)と「Self Control」(1987年)については、
対象楽曲7曲がすべて収録されており、これだけでアルバムの半分に及ぶ
それだけこの時期に思い入れがあるということだろうか


さらに1987年の「humansystem」からも2曲が収録されており、
実に全14曲中9曲(ボーナストラックを除けば13曲中9曲)が、
1986〜87年の曲となる


収録曲に特筆すべき方針は見出せない
「1/2の助走」「Fighting」「Here, There & Everywhere」「This Night」
など、影の薄い曲も多く採用されていることは特筆すべきかもしれないが、
もともと収録されていない曲の方が少ないのだから、
ここでは非収録曲を分析した方が意味があるだろう


意外な落選曲は、やはり「Electric Prophet」だろう
これは1984年以来TM NETWORKのテーマ曲的位置付けの曲で、
ある意味で「1974」「Get Wild」「Love Train」以上の存在感のある曲である
曲が長く2曲分を占めてしまうため外されたのかもしれないが、
TM史上最重要のバラードと言っても過言ではなく、
他の曲を削ってでも入れるべきだったと思う
ただ「Electric Prophet」は一聴してもはまりづらい曲ではある
限定BOX「Groove Gear」にこの曲が収録されたこともあり、
より広い層に向けた本作ではあえて外したのかもしれない


シングル「Seven Days War」は、
アルバムの「Four Pieces Band Mix」とは別バージョンなので、
収録してもよかったと思うが、
「TMN Black」に収録されることを見込んであえて外したのかもしれない
ただし「Seven Days War」カップリングの「Girl Friend」は収録されている


個人的には「Seven Days War」よりは、
「Human System」が収録されていないことの方が腑に落ちない
本作はリリース時の存在感からも、ライブでの演奏頻度の面でも、
バラードベストには必須の作品だろう
むしろ一枚のベスト版でも収録されて良い作品である


シングルカップリングでアルバム未収録の「Dreams of Christmas」を外したことは、
後発ファンが同曲の音源を長く入手できなくなる原因ともなった
クリスマスという期間限定の曲ということもあったのかもしれないが、
アルバム未収録の唯一のバラードだったこともあり、
商業的観点からも、必ず収録すべきだったと思う


また「大地の物語」もTVCMで使われた唯一の木根バラで、
収録してもよかったと思う
この2曲が入っていないのは、
やはり意図的に新しい曲を除いているように思える


商業的観点から言えば、「Still Love Her」がないことは、
本作のセールスを下げる一因になったかもしれない
「City Hunter 2」のエンディングテーマであり、
潜在的知名度や人気ではTMでも屈指の曲だった


以上のように非収録曲を見ると、
入れるべき曲をあえて外して、
日の当たらない曲を入れているように感じられる
だからこそありきたりのベストとは異なる選曲になったとも言えるが、
個人的には違和感を感じるところが多い


「TMN Blue」は概してレアテイクはほとんどなく、
シングルカップリングの「Girl Friend」を除き、
ほぼすべてオリジナルアルバム収録の音源である
ただその中で、一曲重要な曲が入っている
TMN最後の新曲、「Another Meeting」である


この曲については以前触れたが、
本来「Nights of the Knife」のカップリングになる予定だったものが、
レコーディング日にウツのノドの調子が悪かったため、
後に1994/5/3にレコーディングされ、発表が遅れてしまったものである


「TMN 4001 Days Groove」が予定通り3日間開催されていれば、
おそらくこの曲もアンコールなどで演奏されたのだろう
だが実際にはこの機会には演奏されず、
再結成後もTMのライブでは現在まで演奏されていない
もっとも作曲ウツ・作詞木根という珍しい組み合わせということもあり、
tribute LiveやFolk Pavilionなど二人の(小室がいない)ライブの時は、
たびたび演奏されている


それまでTM曲では、木根単独の作詞は「月の河」しかなく、
ウツ作曲は「I Hate Folk」しかなかった
特に「I Hate Folk」は冗談で作った曲なので、
「Another Meeting」は実質的にTM唯一のウツ曲となっている


ウツはすでにT.UTU with The Bandで、
1992年の「Strange Guitar」以来作曲にたずさわってきたが、
その成果が最後のTMN作品として世に出されたわけである
もしもTM10周年のオリジナルアルバムが実現していれば、
ウツのソロ活動の成果を踏まえたウツ曲も聞くことができたのかもしれない


曲は余計な飾り気のない、シンプルなアコギの演奏である
音を重ねた派手な小室的楽曲とは対極にある曲だが、
ウツの声を堪能できる点で、これはこれで魅力的な曲だと思う


木根の作詞も、やはりソロ活動期の成果と言えるだろう
曲名の通り、詞のテーマは出会いである
同年12月に発表された小説「いつか逢える日に」は、
この曲の歌詞のイメージを元にしたものだという
歌詞では四季(春・夏・秋・冬)を以って時の移り変わりを象徴的に示している
TMNが「神話」になった未来が歌詞の舞台のようである

春の風に戯れて 砂の大地を歩き
夏のトライアングルに 思いをめぐらした
秋の風に歌をのせ 君の夢かなえよう
冬の星座の下 ぼくらは神話になる


この未来を暗示する歌詞のメインは、
「めぐり合いは二人だけの遠い過去の約束だと 瞳を閉じて君が言った」
「蘇る思い出は永遠の星の姿 生まれ変わり再び出合う」
の部分である(なお「合う」は歌詞カードのママ)


いつか再会することを「君」と約束したことを歌い、
そしていつか違う形で再会できることをほのめかしている
つまりTMNはまたファンの前に現れるが、
それはTMNと同じ形ではないということでもある


小室も「TMNのオールナイトニッポン」「TMN 4001 Days Groove」で、
また3人で新しいプロジェクトをやると言っていた
その発言とウツ・木根の曲の歌詞が一致することは、
これが3人の合意事項であったことを意味する


確かな見通しがあったわけではないのだろうが、
小室・ウツ・木根は「終了」決定に当たり、
いずれ機が熟したら3人でまた音楽をやろうという口約束もしくは夢を、
お互いに確認していたのだろうと思う


おそらく1994年初め頃の3人は、
TMNとしての活動が困難もしくは妥当ではない状況下にあった
一つには、今のTMNでは世間の注目度に限界があるという小室の判断があり、
(そしてtrfの方が可能性があるという判断)
また一つには、事務所の分裂と関係者の利害関係の錯綜があった
その他にも複数の事情が絡み合っていたのだろうが、
ともかくTMNの継続的な活動はすでに困難になっていた


だが3人は、それでも一緒に音楽活動をしたいと思っており、
その見通しが付く日を望んでもいたのだろう
1997年のTMN再結成宣言、そして1999年の再結成実現も、
そのことの合意が前提にあったのだろうと思う


こうした観測は、ファンとしての願望に影響されているところもあるかもしれない
だが「終了」後も3人の付き合いは続いており、
「終了」がメンバー間の関係の問題でなかったことは確かだと思う
「Another Meeting」はそうした合意を、
最後にファンにこっそり教えようと残していった置き土産だったのではなかろうか



Naoto Kine Presents TMN blue
エピックレコードジャパン
1994-06-22
TMN
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記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 94 / トラックバック 0 / コメント 15


5-23 Decade 1984-1994

2012/04/16 23:20
TMが一時的な再始動を迎える中、
当ブログも25万ヒットを超えました!
どうもありがとうございます
2014年の30周年には30万ヒットに行くことを目指します


さて、4/15、WOWOWの「All That Love」見ました!
改めてゆっくりと観戦することができました
Twitterによれば、小室さんも見ていたみたいですね


MCは全カットされた代わりに、
米米CLUB、プリンセス・プリンセス、TM NETWORKの楽屋でのコメントが、
それぞれ流されました
楽曲はほぼすべて流されたので、かなり満足行く内容だったと思います
というか、WOWOWの枠に収まるようにライブの時間を設定してたんでしょうね
ただ唯一カットされたのが、小室さんのシンセソロの内、
「CAROL」「Human System」です
ああー!!! これ収録してー!


「All That Love」については以前レポートを書きましたが
その時には気付かなかったこともいくつかありました
以下箇条書きにします

・米米CLUB「狂わせたいの」間奏で、ジェームズ小野田さんが「Diamonds」「Get Wild」「Come on Let's Dance」のフレーズを歌っていた
「Get Wild」はともかく、「Come on Let's Dance」とは…

・座席のせいもあってよく分からなかったけど、米米のメンバー、走ったり踊ったり、よく動いていたんだなあ…

・米米のジャンプのフェイント、レポに書き忘れてた! これ当日、全部ひっかかった!

・プリプリは割と見た目も大丈夫と思ったけど、テレビで見るとやっぱ女性は年取ると大変だなあ… でもシンセの人は年相応の見た目になったけど、仕草は相変わらずかわいかった

・そう思うと、シュークリームシュの2人は熟女にはなったけど、よく保っていると思う

・プリプリのドラムは演奏大変そう… もしやトリにならなかったのは体力の問題?

「M」の壮絶な歌詞間違い、そのまま無修正放送、イサギヨイ!

・小室さん、ステージでは映える化粧と思ったけど、座りながらインタビューの時だとキッツイ ステージ向けの化粧ってのがあるのかな?

・TMサポートのFence of Defense、山田亘の髪はあえてつっこまないけど、北島健二の化粧はいかがなものか

・小室さんの曲の始まりや見せ場で大げさに体を動かすところ、「終了」前の動き! 再結成後はやってなかった気がする

・ウツのパフォーマンスはよくできてた


なおWOWOWでは6/17の21:00から、
「Incubation Period」25日の公演を放送するそうです
なんだか今回、同じ武道館でも、
「Double Decade Tour Final」「TM NETWORK -REMASTER-」
の時よりもいろんな企画が出ますね
まあ、大事なのはライブの内容だと思いますが、それも含めて期待しています
会場まで足を運ばなくてもテレビや映画館なら…という層にも、
アピールできると良いですね


ちなみに私は今回の「All That Love」視聴に当たって、
一回限りの15日間WOWOW無料試聴のサービスを利用したんですが、
うーん、6/17のはもう契約しないとダメだなぁ
多分いずれDVDになると思うから、今回はスルーしてもいいかもだけど…


さて、「Incubation Period」、あと一週間ちょっとになりました
そろそろライブ音源も出来て、リハーサルも始まる頃でしょうか
そして私、サイドバック席ですが、24日のチケットも取りました!
本来は仕事の都合で24日はダメだったのですが、
行けることになりそうなので!!


いや、サボるとかすっぽかすとかじゃないです
仕事が流れる目算が高まってきたので、
行くことを前提にチケットを取ることにしたのです
ちなみに仕事が流れるのは私がそう仕組んでいるんじゃなく、
ひとえに相手側の都合です!!(何の言い訳)
まあ、そんな私事、皆さんにはどうでもよいでしょうけど


ちなみに「Incubation Period」の追加席、
25日は売り切れですが、24日のサイドバック席は4/22まで、
まだチケットぴあとe+で販売しています(4/16現在)
サイドバック席で構わない方は、
ネットオークションでダフ屋に定価以上のチケット代を支払う必要はありません
どうぞお気をつけ下さい


TM新曲の「I am」については、
4/10のhotexpress music magazineに、
「小室哲哉(TM NETWORK) 『I am』インタビュー」と題するインタビューが掲載されています


これによれば「I am」は、
2014年から見た2012年の音楽というコンセプトのようです
これってデビュー当時、1984〜85年頃のTMのコンセプトと同じですよね
TMはデビュー以来近未来の世界を描いてフィクションで楽しんできたけれど、
「Get Wild」などヒット曲が出始めると、
楽曲制作に当たって義務も生じてきてしまうようになってきてしまった
そこで今回は本来やりたかったTMの世界に近いものを出しているということです


となるとこの新曲をひっさげた「Incubation Period」「Get Wild」以前、
1984〜87年頃も取り上げてもらえるのでしょうか?
正直、私が同時代に見られなかったものであり、
ずっと見たかったものでもあります
今度こそ「Electric Prophet」聞けるかなぁ…
あと「Rainbow Rainbow」「Dragon The Festival」「Nervous」「Maria Club」など、
もはや演奏されることはなさそうだった曲から1曲でもやってもらえれば…


一方でウツのラジオ「宇都宮隆の20 miles」も始まりました
「I am」は第1回(4/5)では流れなかったのですが、
第2回(4/12)では完成版フルコーラスが放送されたようです
私は直接は聞けなかったのですが、
youtubeにアップロードしてくれた方がいます!
やった!


曲はデモ版にあったハーモニカも消えましたね
あと曲最後で小室さんのコーラスが、
ウツのボーカルにかかる形で終わるように変更されています
今回は直前までいろいろと試行錯誤したようですね
あとは「君がいてよかった」がどんな曲か気になりますが…
次回のウツラジオでかかるかな?


ちなみに今回のウツラジオによれば、
「Incubation Period」というタイトルは小室さんが決めたそうで、
ウツは決まるまで全然知らなかったそうです
なんかTM NETWORKっぽい感じです(笑


また「All That Love」以後3人は会っていないそうです
え、それって結構長くない? 20日くらい?
で、その時に木根さんが小室さんから、
「尋常じゃないこと」を言われていたそうです
なんだろ??


ウツ曰く、「何かやらされる可能性が高い」とのことですが、
リニューアル以来絶えていた木根パフォーマンスが、
久しぶりに見られるんでしょうか!?
これは楽しみです!
ただ今回はあくまでも、「新しいTMをやりたい」ということが趣旨だそうです
80年代を意識した演出と新しい試みを両方見せてくれると嬉しいですね


ラジオでは、4/19の14:00台、ニッポン放送「GOGOBAN」に、
TM NETWORKが出演します
私は聞けませんが、もう「Incubation Period」の内容も決まっているでしょうし、
何か情報が出るかもしれません


木根さんは4/5にCXの番組の収録があったようで
木根さん10代の頃(1970年代)の曲とともに「I am」もかかるそうです
これは4/26・28・30に放送される「Stereo_One!」のことと思われます
日付けから見て、「I am」はスタジオでの演奏ではなく、
「Incubation Period」の映像を流すのでしょう


ただしこれはフジテレビ地上派の番組ではなく、
フジテレビONE TWO NEXTの番組ですので、
スカパーとかに契約していないと見られません
まあ、これはいいかな…
しかし新曲リリースに当たって、
一度くらいは懐メロやバラエティじゃない番組に出て欲しいですね


もう一つ、小室さんのTwitter(4/10)によると、
お台場のガンダムに関して新曲を作ったそうです
おそらく4/19オープンのGundam Front Tokyoのことでしょう
一年くらい使われるそうです


小室さん、「3人組とも関係ある」とつぶやいており
ガンダム→「Beyond The Time」→TM NETWORK
という連想が働いているんでしょう
実際に「Beyond The Time」の実績も、
小室さんに依頼が来た一因なんだと思います
ここに来て、TMが再評価される機運が高まるといいなあ


以上、長くなりましたが、近況でした
次回の更新は「Incubation Period」の後になります
武道館で参加する方、映画館で参加する方、楽しみましょう!
それでは本題に入ります

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「Decade 1984-1994」は、1994/6/22にリリースされたビデオである
タイトルの通り、1984年から1994年、
すなわちTM NETWORK/TMNの活動期間10年にわたって、
その足跡をまとめたものである


名義もTMNに加え、小さな字で「TM NETWORK」とも書かれている
正式名称は「TM NETWORK TMN Decade 1984-1994」とするべきだろうか
ジャケットは赤地の紙面に、過去のTM作品が無造作に置かれている


このビデオは5.5万本を売り、
1994年の年間ビデオチャートで8位を記録した
後に、TM NETWORK再結成後、2000/1/21にDVD化され、
さらにTM20周年に先駆けて、2003/12/17に廉価版DVDが発売されている
「終了」後のファンにとっての入門篇ソフトとして期待されたものだろう


ビデオは1994/4/21深夜、
3人がニッポン放送に向かう車の中から始まる
車が放送局に着くと、
3人は黒人のガードマンに付き添われながら車を降り、
スタジオに向かう
曲の入口にはすでに、
「終了」報道を知ったファンがつめかけている


ガードマンは3人に、「Go to left, left, left」などと英語で言って、
スタジオへ誘導する
無論日本語がしゃべれないスタッフをわざわざ付き添わせているはずはなく、
ビデオ撮影用の演出だろう
ちなみにこのガードマン、
たぶん「TMN 4001 Days Groove」で登場したMCと同一人物と思う


25:00「オールナイトニッポン」TMN終了スペシャルの放送が始まる
BGMは「天と地と」から「標」
以下は「オールナイトニッポン」放送中のスタジオの映像を軸に、
過去の映像が挟み込まれる形でビデオは展開する



「オールナイトニッポン」の映像はもちろんこれでしか見られないし、
その他収録されている映像も、既出のものはあるが、
未商品化のものも少なくない
収録内容は、ライナーノートで出典も含めて明記されている
時間も110分で、かなりじっくりとTMの歴史を振り返ることができる構成である


ライブ映像は大部分が商品化されているものだが、
一瞬とはいえ商品化されていなかった「Dragon The Festival Tour」「CAROL Tour」の映像が見られるのは貴重である
PV集は1987年までの作品を収めた「Gift for Fanks Video」以後、
「Rhythm Red Beat Black」「Time To Count Down」の一部だけを収めた「TMN」しかリリースされていなかった
したがって1988年以後のPVは大部分が初商品化映像である
またそれ以前の作品でも、
「金曜日のライオン」「All-Right All-Night」は初商品化である


ただ「Nights of the Knife」のPVがないのは、”画竜点睛を欠く”であろう
最後なのだからこそ、入れて欲しかったビデオである
「Love Train」PVも演出上途中で途切れるところがあり、残念である
これらは2004年の「All the Clips」まで商品化されなかった
またシングルのPVでは、
ドラマ版「Your Song」PVは、現在まで商品化されていない


TV出演映像やTVCM映像が含まれるのは、
特に後発ファンではほぼ入手が不可能なだけに、貴重である
以下で述べるように、私がいまだに出所を把握していない映像もある
かなりディープなファンでも楽しめる内容と言えよう


ビデオの内容を確認しよう
まずはDJの上柳昌彦によって「TMN終了宣言」が読み上げられ、
番組のオープニング「ビタースィートサンバ」が流れる
続いて3人がコメントを述べる
この部分はおそらく「終了宣言」と同様に徹貫の作文だろうが、
一応引用しておこう


小室
えー、今朝の新聞を読んでくれた人もいると思いますが、今聞いてもらったように、今日を以って、TMNに関係するすべてのプロジェクトを「終了」します。今日発売になったシングルが、僕たちの最後の新作になります。
これからTMNの名前で新作がリリースされることはありません。いわゆる解散とは意味合いが違いますが、僕たちのプロジェクトTMNは、シングル「Nights of the Knife」で「終了」したいと思います。


ウツ
デビューして10年で、僕たちがやろうとしてきたことは、すべて実現したと思います。どのバンドとも違うやり方で、戦ってきた10年でした。だから、どのバンドとも違う満足感を今、感じています。


木根
突然のことで驚いているファンの人も多いと思いますが、これも僕たちなりのやり方だと思ってくれたら、嬉しいです。今夜は3人で10年を振り返りながら、思い出話に花を咲かせてみるつもりです。では、僕たち最後のシングルを聞いてください。TMNで、「Nights of the Knife」


当日の番組ではここで「Nights of the Knife」が流れたが、
ビデオでは「Nights of the Knife」のTV CMが入る
画面の中央に「終了」と入るあたり、当時のファンには重かっただろう


スタジオ風景に戻る
BGMは「Nights of the Knife」
まずはデビュー当時の話から始まり、
初めは木根が表に出ていなかったことなどを話す
ここで「金曜日のライオン」のPVが始まる
TMの記念すべきデビュー曲にもかかわらず、
これが初の商品化となる


ついで、かなり貴重なデビュー当時のテレビ映像、
1984/9/22北海道文化放送で放送された「1974 Special」である
番組冒頭、小室が傘をさしながら自己紹介をしているシーンで、
番組司会が「1974」の曲紹介をするところで映像は終わる


これを受けて、ビデオでも「1974」PVが流れる
ただし2番サビの映像だけは、
1984/12/5渋谷Parco PartVの「Electric Prophet」の映像である
かつてテレビで放送していた映像だが、
商品化はされていなかったものである


ついで「アクシデント」
1番冒頭からBメロまでは「TM VISION U」収録のPV、
1番のサビは「Dragon The Festival Tour」1985/10/31日本青年館公演、
2番Aメロ・Bメロは「TM VISION V」収録のPV、
2番サビから最後までは「Fanks Dyna-Mix」1986/7/18中野サンプラザ公演
の映像となっている
(なおライナーはライブの日付けが誤っている)


この中で最初のものはほぼ同じものが「Vision Festival」で、
最後のものはビデオ「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」で商品化されているが、
他の2つは初商品化である
特に「Dragon The Festival Tour」の映像は断片的なものだが、
同ツアー映像が商品化された最初のものである
1986年に特番「TM NETWORK in THE VISION」で放送されたものである


ついで「Twinkle Night」PVが一部だけが入り、
さらに小室と平山雄一との対談が入る
前者は「TM VISION W」、後者は「TM VISION X」に完全版が入っているが、
この時点では初商品化である
ついで「All-Right All-Night」PV
「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」の映像を編集したもので、
あまり貴重なものではないが、初商品化である


ついで「Come on Let’s Dance」PVの編集版映像
音はシングルカップリングの「the Saint Mix」である
最後には、
「The Sound is Called Fanks and This is TM NETWORK」
というナレーションが入る
おそらく「Gorilla」の頃のプロモーション映像と思うが、
商品名は一切出ず、TV CMとも思えない
店頭用PVだろうか


久しぶりにスタジオに戻る
小室が「Come on Let’s Dance」の頃の話をしているシーンである
小室はこの時の体験がかなり思い出になっていたらしい

「Come on Let’s Dance」の曲、思い出があまりにも色々あって。ちょっと一分くらい裏話しようかな。僕はね、これで初めてニューヨークに、TMでレコーディングに行ってきたんですよ。そこでこの黒人のコーラスの人たちのコーラスを入れたりとか、サックスを、ボワーっとかですね、一緒にEPICのスタッフの方たちといたんですけど、感激したんですよ。


この後、一瞬だけ「Nervous」の黒人コーラス入れのシーンが流れる
この映像は一体何なのか非常に気になるのだが、分からない
この後、また一瞬スタジオのシーンに戻り、
さらに「Come on Let’s Dance」PVが流れる


ついで「Bang The Gong」PV
これは「TM VISION Y」所収のものだが、
この時点ではまだ商品化されていなかった
そして直接つながる形で、
1987/6/24日本武道館の「Fanks Cry-Max」から、
「Self Control」のライブ映像が入る


「オールナイトニッポン」の映像に戻る
「Self Control」の思い出を語る場面である
この頃、追い風に追われている気持ちだったということを、
木根や小室が述べている


「Get Wild」のTV CMから、「Get Wild」PVへ
「Get Wild」PVは今更だが、CMはレアだろう
「Bang The Gong」PVに手を加えたもののようである


ついで「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」のオープニング映像
ライブビデオ「Fanks The Live 2」冒頭にも収められているものである
ついで本ライブ本番オープニングの「Be Together」冒頭、
そして「Kiss You」映像の編集版が入る


「Kiss You」はライブの定番ということもあり、
このビデオでは特別扱いされている感がある
TMの歴史の中でも重要な位置を占めるという認識は、
スタッフにとって共通認識だったと見てよいだろう


まず「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」の映像、
ついで「Camp Fanks!! '89」のサビ繰り返し部分、
そして一瞬「Kiss You」PVが入り、
最後は「Rhythm Red Tour」の林選とのからみのパフォーマンスで終わる


一方で「Resistance」「Beyond The Time」「Seven Days War」など、
一般に知名度の高い後続3シングルの映像はこのビデオにない
「Groove Gear」「TMN Black/Red/Blue」「final live LAST GROOVE(CD版)」
などでも、これらはすべて省かれている
この頃が好きだったファンには残念だっただろう


次は「Come On Everybody」PV
これ以後のPVは、すべて未商品化のものである
ついで「Camp Fanks!! '89」のプロモーション映像が流れる
これは1989/8/30「Camp Fanks!! '89」を中継した「Closed Circuit」の会場で、
ライブ開始前に流された映像である
この映像ではライブ音源は入っていないが、
「CAROL Tour」の映像が見られる唯一の商品である
この映像の存在からは、スタッフが当時「CAROL Tour」を撮影していたことが判明する
いずれ素材を編集の上、商品化して欲しいものである


その後、「Just One Victory」PVが入り、
スタジオのシーンに戻る
3人が「CAROL」期の思い出を語っている
ウツは「CAROL」だけで何時間でも話せるといっている
だがこのシーンはすぐに終わり、
「Dive Into Your Body」PVに移る


ここからはTMN期に入る
まずは「Time To Count Down」のTVCM
ウツは当時「夜のヒットスタジオ」で披露した前衛的なダンスを踊っている
その次は「Rhythm Red Live World’s End U」冒頭、
オープニング映像から「69/99」のライブ映像の途中の部分までが入る


スタジオの映像に戻り、メンバーが「Rhythm Red Tour」の思い出を語る
続いて「Time To Count Down」PV
ただし1番は、当時TVで流れたライブ風のPVだが、
2番からはビデオ「TMN」に収録されたPVになる
(最後はさらに「Rhythm Red Tour」退場シーンが挿入)
ライブ風PVの完全版は後に「All the Clips」に収録された
「TMN」版PVの完全版はいまだに公開されていない


ついで「Crazy For You」「Think of Earth」のPV
これは「TMN 3D Pavilion」用に作られたもので、
本来ならばお蔵入りになるものだっただけに、
ここで収録されたのは嬉しい限りである


ただこれはイベント会場で赤・青のレンズの入ったメガネをかけて見ると立体に見えるというもので、
普通に見ると赤と青のキツイ映像にしか見えない
ビデオには「これからの映像は、L:青、R:赤のメガネを御用意の上、御覧下さい。」と表示され、
ライナーにも赤・青のセロファンでメガネを作るように指示がある
だがおそらく実際にやった者はほとんどいないだろう


ついで当時テレビで頻繁に流れた「Love Train」PV
ただしサングラス無しの木根が登場する直前、
スタジオで木根がその旨を話題にするシーンが挟まるため、
そこでPVは途切れてしまう
また「EXPO Arena」沖縄公演の映像を編集したPVも一部混じっているが、
この完全版は現在まで商品化されていない


あとは末期TMNの短い映像が続く
まずは「Colosseum T・U」のTV CM、
ついで「一途な恋」のTVCMである


いよいよ最後、スタジオの映像に戻る
番組の最後、小室がメンバーにコメントを求める
小室は1984年、渋谷ライブINNでのライブの時の思い出を語り、
木根は今まで曲を聞いてもらえたことが嬉しいと述べ、
ウツはファンレターに支えられたこと(特に「CAROL」の時の入院時)、
をそれぞれ述べた


そしてその上で、番組の本当のラストで、
3人はファンへのメッセージを述べた
ビデオではBGMで「Nights of the Knife」が流れる
ここは徹貫の作文ではない、生の3人の言葉だろう


木根
えー、良くも悪くもですね、この2人、ウツとテッチャンですけどもね、この2人と出合った事が僕の人生の最大の誤算だったんじゃないかと。まあ誤算というのは、悪いことばかりじゃないんだなあと、今つくづく感じておりますけど。もちろんこの2人以外にもですね、この10年、たくさんの人たちと出会いました。またそれもね、ぼくの人生の収穫でもあり、またきっと財産になっていくんじゃないかという気がしています。またもしもですね、ぼくたちが音楽以外で何か伝えられたものがあったとしたらそれは、やるだけのことはやったら、その後には必ず満足感が残る、ということだったのかもしれないなと、今思っています。えー、10年間本当にどうもありがとう。そしてこれからの10年も温かい目で見てやって下さい。


ウツ
あの、考え方によっては長くて、思い出すと短いような10年でした。自分たちで決めたことは、すべて形にできたと思います。きっともう少し経ったら、終わったんだなという実感をじわじわ感じる時が来ると思うけど、それはきっとぼくが1人でぼんやり考え事でもしてるときのような気がしますね。その時は自分で自分をほめてあげようと思います。10年間TMを応援してくれて、本当にどうもありがとう。個人的には、これで引退するわけじゃないから、これからもよろしく。


小室
デビューから10年で、TMNというプロジェクトは終了しますが、必ずですね、いつかこの3人で新しいプロジェクトをまた考えて、何かすごいことをやりたいと思っています。これはもう本当、約束します。えーと、そのときはですね、今以上にインパクトのある何かを、最初に驚かせたいということを言いましたけども、またそんなことをしてみたいので期待していて下さい。10年間、本当にTMを愛してくれて、どうもありがとう。そして、えーと、新しいぼくたち3人をですね、是非期待して待っていて下さい。またいろんな新しいことを、みんな始めて欲しいと思うし。これから一緒にがんばっていきましょう。どうもありがとう。


「TMN 4001 Days Groove」のTVCMが15秒挟まり、
ボディーガードに率いられスタジオから出て、
放送局から出る3人の映像になる
BGMはまた「Nights of the Knife」
すでに3時過ぎ、出待ちしていたファンたちから、大きな歓声と拍手
花束を渡そうと詰め寄るファンたちをスタッフが制止する中、
メンバーは車に乗り込んで出発する


「DECADE 1984-1994」のタイトルが出て、画面が暗くなる
これで終わりかと思いきや、ドラの音が流れる
??何だこれ? と思ってもう少し待つと、衝撃のアナウンスが出る

それでは、発表いたします。1983年度「フレッシュサウンズコンテスト」全国大会第一位、グランプリは、「1974」を歌ったTM NETWORK!


これは…!!
そう、アマチュア時代のTM NETWORKが1983年8月22日、
「フレッシュサウンズコンテスト」で優勝した時のものである
さらにその後、一部ではあるが、2分超、
「1974」演奏風景が流れる
この頃は木根もキーボードだ


最後、ハチマキをした小室と木根がくるりと回って曲を終えると、
「制作協力:ニッポン放送」の字だけ出て、本当に真っ暗になる
これでビデオは、本当に終わりである


すべて終わった映像を写した後、始まりの映像を入れるとは…
これには当時の私もかなりの驚きを覚えた
スタッフの手腕とサービス精神は、認めねばなるまい
「TMN 4001 Days Groove」も終わり、
本当に「終了」を迎えた後の商品だっただけに、なおさらである
だがそれだけにファンにとっては、
TMN「終了」を実感させられてしまったところもあっただろう


小室はいつか3人で新しいプロジェクトをやるという約束を、
「TMN 4001 Days Groove」でほのめかし、ビデオでも述べた
これに期待し待ち続けたファンも一定数はいただろう
おそらくこのビデオは、TMN再結成への期待を維持する役割を、
90年代の間果たしていたのだと思う

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5-22 TMN Groove Gear A

2012/03/29 00:25
「Incubation Period」、意外にも(失礼)、
特典無しの一般チケットはすごい倍率だったみたいですね
先行販売でも落選続出で、一般発売の日は1分もせず売り切れたようです
20周年の武道館2daysも、1日目は席が余っていたのに…
まああの時は、その前に特別ライブとツアーがあったから、
単純に比較はできませんけども


ということで、追加席が出ました
先行予約は終わりましたが、一般販売は4/1です
小室さんのオフィシャルサイトより

■追加販売席種
サイドバック席(北東・北西スタンド) ¥6,800(税込)
2F後方立見 ¥5,800(税込)
※サイドバック席は、機材などにより、演出の一部が見えにくい場合がございます。予めご了承下さい。

■追加チケット発売日:4/1(日)10:00〜
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:162-816)
ローソンチケット 0570-08-4003 (Lコード:79722)
e+(イープラス)  (http://eplus.jp
公演に関するお問合せ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00〜19:00)


3/27、新曲の完成版ができたようです
もう発売一ヶ月前ですし、
「I am」とそのカップリングもできたんでしょうね
小室さん、「メンバーみんながお気に入りな曲になるといいなあ」と言っています
どんな感じになったんでしょうね


先週、「小室哲哉 Digitalian」最終回で、
「I am」がほぼフルコーラス流れたそうです
ただ私の住んでいるところでは、急遽別の番組に差し替えになりまして、
録音していたのにゆずの特番が…
ああああああ!!!!
どこかにラジオアップされていないかなあ…
来週始まるウツのラジオでは掛かるんでしょうか


さて、3/28に「Far Eastern Wind」「小室哲哉 meets VOCALOID」がリリースされ、
3月の小室さん新作4点が全部出揃いました
私は上記2点は購入していませんが、
3/21リリースの「Special Live@DOMMUNE」「Digitalian is remixing」
およびmumo特典CDは入手しました


「Special Live@DOMMUNE」の内容については、
以前放映された時にすでに触れましたので、
そちらを御覧下さい
ただ以前は、2曲目は「Get Wild」と書いたんですが、
改めて聞いたら、始まりは「EZ Do Dance」ですね
原曲の面影はほぼ残していませんが、
曲目を書くなら、「EZ Do Dance〜Get Wild」と書くべきでしょうか


附属CDの音源についてはライナーによれば、
Disk1は「AGEHA, AVEX STUDIO AZABU, 名村造船所跡地, 早稲田大学, ラフォーレミュージアム原宿」、
Disk2は2011年の金沢・福井・富山・大阪公演のピアノコンサートの音源だそうです
ただしそれぞれの曲がどの会場の音源かは不明です
なおDisk1の会場は以下のライブに当たると思われます


・AVEX STUDIO AZABU:2011/8/19「FREEDOMMUNE ZERO」
・AGEHA:2011/8/29「ASOBINITE!!」
・名村造船所跡地:2011/10/15「ASOBINITE!!」
・早稲田大学:2011/11/5「UBC-jam vol.25」
・ラフォーレミュージアム原宿:2011/12/23「Harajuku Performance+DOMMUNE」


ただし収録曲は全部、
「FREEDOMMUNE」「Harajuku Performance+DOMMUNE」
でネット中継されたものに包摂されています
どれがageHaとかの音源なんだろう…?
あとCD収録曲のうち、
「Self Control〜Love Again」や「Wow War Tonight〜Many Classic Moments」
はDVDとダブっているので、
「奇跡」「Let it be」など他の音源にして欲しかったです


「Digitalian is remixing」は、
以前お知らせしたように、12曲中3曲が小室さん、
9曲(「Digitalian is eating breakfast 2」収録曲)が他のアレンジャーの作品です
私は最近の流行は分かりませんが、
結構面白いアレンジもありました
「Vienna」「Years Later」「THX A LOT」あたりは良いですね
あとRAM RIDER版「Carry On」はずいぶんはっちゃけてます(笑


ただPete HammondとかDave Fordとか、
いかにもavexの用意したアレンジャーって感じはしますけどね
でも「Years Later」とか、Soul'd Outのshinnosukeさんがアレンジってのは、
少し意外な人選でした


小室さんの作品では、「Running To Horizon」は結構面白かったです
一方「Get Into You Suddenly」は、原曲の完成度が高いこともあるんですが、
わざわざアレンジする必要はなかった気がします
小室さん、かつてはSong Nationのアルバムにもこの曲入れたりしてましたが、
再評価の機会が欲しいんでしょうか


「背徳の瞳」は、小室作品でよくあるピアノのインプロヴィゼーションですね
また「Special Live@DOMMUNE」「Digitalian is remixing」両方を買った人用の特典CDも、
小室さんのピアノ即興演奏の音源でした
曲はTM NETWORKピアノメドレー8分26秒で、
「Human System」「Self Control」「Get Wild」が入っています


もう一個、「Far Eastern Wind -Complete-」「小室哲哉 meets VOCALOID」双方購入者にも、
特典CDがついているようです
内容は知りませんが、私の予想では、TK時代作品のピアノメドレーでしょうか


3/27〜28には、ニコニコ動画で、
「24時間生放送 & TK withボカロP対談」が放映されました
24時間過去の音源やPV・ライブ映像を流した後、
一時間小室さんと「小室哲哉 meets VOCALOID」の音源作成者が生対談するというものだったようです
しかし生放送は何回入ってもすぐはじかれたので、諦めました
まあ、ボーカロイド自体に興味ないし…


ただこの番組、一点だけ大変注目すべき映像が流れました
2008年のTM NETWORKのライブ映像より、
「Seven Days War」「Be Together」です
2008年ということは、未商品化の「SPEEDWAY and TK Hits!」のはずです
サポートメンバーも北島健二とそうる透で、
「SPEEDWAY and TK Hits!」の時の面々でした
ということはこれ、武道館の特典チケットについているDVDの映像では…!!


つうことで、先行して映像を見ることが出来たわけですが、
だとするとDVD本体にもこの2曲が入っている可能性が高いです
他には何が入っているんでしょう
正直この2曲のライブ映像はいっぱいあるから、優先度は一番下くらいなんですが…
頼む! 全曲入っていてくれ!


つうことで、今回は小室さんの新作を中心に近況に触れてみました
では本題に入ります

------------------------------
「Groove Gear」には、
キーホルダー・Tシャツ・ブックレット・ビデオ以外に、
CD3枚も封入されていた


3枚のジャケットは、1が赤、2が黒、3が青で、
箱と同じプラスチック製のロゴの写真がプリントされる
中央の3つの円の中の1つには、
ディスクごとに「1」「2」「3」の番号が振られている
CD本体にもそれぞれの色で「終了」のロゴがプリントされている



赤・黒・青の3色でセットというコンセプトは、
この後にリリースされるベスト版でも採用されているが、
「3」色で「3」枚という構成はTMNメンバーの人数に対応する
「終了」期のロゴマークも「3」つの円で構成されており、
「3」という数字は「終了」の隠れたキーワードとも言える


なお「TMN 4001 Days Groove」の音源・映像は、
後にCD・ビデオとしてリリースされるが、
5/18は赤、5/19は青が基調となっている
おそらくもう一日あれば、
黒を基調としたデザインとなっていたものと思う


「Groove Gear」CDの中身を見よう
「Groove Gear 1」「Self Control」期まで、
(ライブ音源は「humansystem」期まで)
「Groove Gear 2」「humansystem」期から「Rhythm Red」期まで、
「Groove Gear 3」「EXPO」期以降となっている


選曲は誰が行なったのか不明だが、
ライブのセットリストすら基本的にスタッフが決めたことを考えれば、
メンバーのチェックは入ったとしても、基本的にスタッフの選曲と思う


3枚のCDには、それぞれ3種類の音源が混在している
一つは過去のオリジナル音源(14曲)、
一つは商品化以前に作成されたデモ音源(5曲)、
一つはライブ音源(17曲)である
この他に未発表アレンジ音源が1曲ある
デモ音源は「Introduction」以外「(Ver.0)」とついている


この中でオリジナル音源を見ると、
まずはTMの代表作「Get Wild」3バージョンが、
3枚に1バージョンずつ分散されていることが特徴として指摘できる
(1=オリジナル、2='89、3=Techno overdub mix)


他にTMの代表曲も何曲か選ばれている
まず「Get Wild」とともに「City Hunter」シリーズで使われ、
人気が高かった「Still Love Her」が2に入っている
TM最大の売上を出した「Love Train」は3に収録
TMデビューのきっかけとなった記念曲「1974」は1に収録


1に収録される「Fool on the Planet」は、
TM初の武道館ライブ「Fanks Cry-Max」で、
TM初のアンコール演奏の曲である
2に収録された「Dawn Valley」も武道館をイメージして作曲され、
「Fanks Cry-Max」で演奏された曲である
さらにTMのテーマ曲として特別な地位を締める「Electric Prophet」は、
3の最後、つまり「Groove Gear」の最後に収録されている
これはよく「分かっている」曲順である


他に5曲のオリジナル音源がある
「永遠のパスポート」(1収録)、
「Human System」「Fallin’ Angel」「Telephone Line (Lover’s Mix)」(2収録)、
「あの夏を忘れない」(3収録)である


この中で「Telephone Line (Lover’s Mix)」「Classix 1」収録)は、
木根ボーカルのデモ音源「Telephone Line (Ver.0)」の直後に収録されており、
セットで収録されたものと見るべきだろう
「Get Wild (Ver.0)」「Get Wild」も1に続けて収録されている


他の4曲は積極的な意味づけが難しい
特に「永遠のパスポート」「Fallin’ Angel」
それまでほとんど日の目を見ていなかった曲である
「永遠のパスポート」「TMN 4001 Days Groove」でも演奏されており、
この頃突如として強調されるようになった印象である
「あの夏を忘れない」がウツの特に好きな曲だったことを考えれば、
これらの選曲の一部にはメンバーの意向が入っている可能性もあり、
「永遠のパスポート」「Fallin’ Angel」は作曲者木根の意向かもしれない
ならば「Human System」は小室の意向か


これらの他に、「Groove Gear 3」「一途な恋 (3rd Mix)」は重要である
これは完成版のスタジオ音源としては、
「Groove Gear」でしか聞けない唯一の音源である
「一途な恋(Another Material)」と比べれば原曲の面影を比較的残している
あるいはTMN10周年アルバム用に作っておいたが発表の機会を逸した音源かもしれない


ライブ音源については、
「Groove Gear 1」に、
「Dragon The Festival Tour」(1985/10/31)から1曲、
「Fanks Cry-Max」(1987/6/24)から3曲、
「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」(1988/3/16)から4曲、
「Groove Gear 2」に、
「Camp Fanks!! '89」(1989/8/29)から2曲、
「Rhythm Red Tour」(1990/2/22)から2曲、
「Groove Gear 3」に、
「TMN Wild Heaven」(1991/12/1)から5曲が収録される


これ以前、ライブ音源としては、
1987年「Kiss You」のカップリングに、
「Fanks Cry-Max」「Self Control」が収録されたことがあり、
1992年にはライブ音源集「TMN Colosseum T・U」がリリースされている
全体として「Colosseum」より「Groove Gear」の方が、
原音源に忠実なミックスとなっている


この中で特筆すべきは、
1曲とは言え「Dragon The Festival Tour」の音源が初商品化されたことだろう
この時期(1985年)のライブはテレビ・ラジオで放送されたことはあるが、
ビデオ・ライブCDの形で商品化はされていなかった
以後2007年「The Singles 1」限定版のリリースまで
「Groove Gear」は同ツアーの様子を伝える唯一の商品となる


ただ収録された「パノラマジック」は、
前のインスト曲「Quatro」から連続する形で演奏されたものである
本CDではフェードインする形で収録されているが、
できれば「Quatro」も一緒に入れて欲しかったところである
「Quatro」はいまだにCD化していない)
ちなみに他のライブ音源と比べると、
1985年頃のウツはボーカルに力が入っているのが分かる


1984年の「Electric Prophet」と、
1986年の「Fanks Dyna-Mix」「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」は、
本CDには収録されない
これらのライブからも収録して欲しかった音源はたくさんあるのだが、
初期ライブは音質の差もあって、見送られたものかもしれない


「Fanks Cry-Max」「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」については、
FANKS時代の定番・準定番のアッパーチューンを中心に収録している
ただ曲の長さから見て仕方ないところもあるが、
FANKSライブを象徴する「Electric Prophet」「Dragon The Festival」は、
是非入れて欲しかった
両者ともFANKS期バージョンは一部がビデオ化されるのみで、
全体はいまだに商品化されていない


「Fanks Cry-Max」については、
TMの歴史にとって重要なライブであるにもかかわらず、
商品化された部分が非常に少なかったため、
この時3曲発表されたのは貴重である
収録曲は「Rainbow Rainbow」「Come on Let’s Dance」「You Can Dance」で、
いずれもFANKS期のライブで必ず演奏されたものである
TM NETWORK時代のライブを知る者には嬉しいところと思う


これに対して「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」については、
すでにライブの大半(11/17)が商品化されていたこともあるが、
4曲中既商品化のものが2曲含まれており、ありがたみが薄い
「Self Control」「Colosseum T」で、
「All-Right All-Night」「Fanks The Live 4」にも収録される


後者は非売品のプレゼント用ビデオなので、
まだ商品化の意味はあっただろうが、
前者は2年前のライブCDと同じ音源を入れたことになる
おそらくちゃんと調べていなかったということなのだろうが、
どうせなら他の音源を入れて欲しかったところである


初商品化音源は「Nervous」「Don’t Let Me Cry」である
ただし後者はオリジナルに忠実な「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」よりも、
大幅なアレンジが施されている「Kiss Japan Tour」版が聞きたかった


「Camp Fanks!! '89」については、
「Come On Everybody (with Nile Rodgers)」「Fanks The Live 3」に既収録なので、
あまり価値がない
「Kiss You」「Fanks The Live 3」に収められるが、
「Fanks The Live 3」では一部しか収録されていないので、
商品化には意味があると思う
(ただし後に8/30の映像が「CAROL The Live」「CAROL Deluxe Edition」として発売)
あとはできれば「CAROL Tour」から、
「Beyond The Time」も欲しかったところである


「Rhythm Red Tour」から収録された「Get Wild」は、
すでに「World’s End 2」に収録済みだが、
収録日は別なので、一応未発表音源である
「Rhythm Red Tour」の映像は多くがビデオ化していたが、
数少ない未収録曲「Burnin’ Street」があるのは大きな意味がある
本曲はライブで化けた曲である
あとは「Rhythm Red Beat Black (version 2.0)」も欲しかったが、
これはCD音源用に使われた2/22のライブでは演奏されなかったので、仕方ないだろう


「TMN Wild Heaven」は、
ライブビデオ「EXPO Arena Final」と同様に、
WOWOWで放送されたものを利用している
本ライブの演奏曲はアレンジも含めて、
「EXPO Arena」と共通するものが多いが、
「Groove Gear 3」ではビデオにない5曲を選んで収録している
「EXPO Arena」で削られた「大地の物語」「We love the EARTH」が聞けるのは嬉しいところである
特に「We love the EARTH」が10分近く全部収録されているのは、
評価すべきであろう


ただそもそもイベントライブの「TMN Wild Heaven」ではなく、
「Tour TMN EXPO」の音源を利用していれば、
「あの夏を忘れない」「Think of Earth」も入れられただろう
特に後者は2016年現在でいまだにライブ音源・映像の商品化が実現していないので、
惜しいところである


他にアンコールの「69/99」「Time To Count Down」も収録される
「69/99」の前にあった小室のソロ演奏部分も入れてくれれば、
なお良かったと思う
また浅倉アレンジの「Dive Into Your Body」も収録されている
これはなかなか異色のバージョンなので、商品化の価値は高いだろう


以上、「Groove Gear」ライブ音源の選択には不満もあるが、
全体としてはまあまあの線をいっているというのが私の印象である
むしろオリジナル音源をなくして、
その分ライブ音源を増やして欲しかったくらいである


デモ音源としては、まず「Groove Gear 1」の1曲目、
「Introduction (Any Time)」がある
冒頭から「ラランランラランランララララ」という、
「ラララ」だけのボーカルが続く曲である
サビのところで「Anytime」「Like a Melody」とあるので、
サブタイトルが「Any Time」となっているのだろう


これはライナーの説明によれば、
TMデビュー以前に小室がEpic/Sonyに持ち込んだデモ音源だという
デモ音源には9曲入っており、その1曲目だった
1曲目ということを考えるに、おそらく小室の自信作だったのだろう
9曲の中には、渡辺美里「君に会えて」の原曲も入っていたという


おそらくこれは1982年秋に小室が、
Epic/Sonyの小坂洋二のところに持っていったデモテープだろう
「深層の美意識」によれば、
この時に小室は20曲程度をシンセだけで作ったが、
そこには後に美里に提供された「I Wish」「君に会えて」「嵐が丘」「Believe」の原曲もあった
「Introduction」もシンセのみで作られているので、
この時のものと見て矛盾はない


「Groove Gear 1」ではこれとクロスフェードする形で、
2曲目に「Get Wild (Ver.0)」を収める
小室のインチキ英語によるそれっぽい歌詞の仮歌を聞けた点でも、
ディープなファンにとって嬉しい音源だったと思う
「ダラスタンタン」「ステンレス」など、
よく分からない何かを歌う小室の仮歌は、かなり衝撃的で、
今でもよくネタにされる
これがTMのブレイクにつながった音源と思うと感慨深いものがある
この後、3曲目にオリジナルの「Get Wild」
次いで4曲目にTMデビューの契機となった「1974」が収められる


インチキ英語の仮歌は、
「Groove Gear 2」に収める木根の「Telephone Line (Ver.0)」でも聞ける
こちらは何を言っているかはよく分からないが、
「Get Wild (Ver.0)」よりは英語っぽく聞こえる


小室ボーカルの「This Night (Ver.0)」は、
すでに歌詞ができていた後に作成されたデモである
「Get Wild」「Telephone Line」は小室みつ子の作詞だが、
「This Night」は作曲・作詞がともに小室哲哉なので、
詞をつけた上でデモを作成できたのだろう


ただしデモの歌詞は商品版と一部変わっており、
後に直されたようである
特に3番はかなり変わっており、

一年前の哀しげな君のまなざしがUh
めぐり来る季節の中でほほえみに変わるUh…
ひとりきりの夜は今も忘れないけれどUh
“いつまでもいつまでも君はぼくのものだよ”Uh…


という商品版歌詞に対応する箇所が、
デモ版では以下のようになっている

寒い夜は過ぎてゆく 雪は消えてゆくUh
去年の悲しみの君はいない 今はもういないUh…
だけど僕は忘れない 君の寂しさをUh
“いつまでもいつまでも君は僕のものだよ”Uh…


一年前には哀しげだった恋人が、
今は幸せになっているという点は変わらないが、
言葉は商品版の方がこなれている印象である
しかし大谷香奈子との離婚後、
大谷との思い出の曲のデモを収録するのは、
小室としてはいかがなものだっただろうか


他のデモ音源としては、
「Groove Gear 3」「Nights of the Knife (Ver.0)」は、
すでにウツボーカルで、歌詞も商品版と同じである
トラックダウン前のラフミックスで、
音のバランスの違いなどはあるが、完成版に近い内容となっている
どうせなら1993年に仮歌を入れた時のものを収録して欲しかった


なお現在、ファンの間ではTMのデモ音源が、
「Childhood’s End」期から「humansystem」期を中心に、
かなりの数が出回っている
一部はネット上にアップされていると思う
これらは明らかに内部から流出したものである


当時私は気付かなかったのだが、
「TMN 4001 Days Groove」当日に武道館近くの某所で、
デモ音源集をこっそりと販売していた場所があったらしい
おそらくその音源が広まったものだろう


現在確認されているもので本物と思われるのは、
「Groove Gear」収録音源を除くと、以下のものがある

「Dragon The Festival」「Your Song」「Twinkle Night」「Give You A Beat」「Sad Emotion」「Don’t Let Me Cry」「Self Control」「All-Right All-Night」「Fighting」「Spanish Blue」「Here, There & Everywhere」「Children of the New Century」「Kiss You」「Be Together」「Resistance」「This Night(Ver.0と別バージョン)」「The Point of Lovers' Night」


他にもラフミックスやバックトラックのみの音源、
TV用音源なども出回っているが、
これらデモ音源とは出所は違うようである
また、別の機会に流出した可能性が高いが、
小室の「Digitalian is eating breakfast」や、
その他小室の非TM曲のデモも何点か存在する


「Groove Gear」収録のCDは、
「EXPO Arena Final」ビデオと同様、
「終了」後のファンから需要があった
2004/3/31リリースのCD BOX「World Heritage」にはリマスター版が収録されたが、
CDが単品でリリースされるのは、
2014/9/24リリースの2枚組Blu-spec2CD「Groove Gear Sound Selection」まで待たねばならなかった
ただしこれはオリジナル音源14曲を除く音源を2枚組にしたもので、
「Groove Gear」収録の3枚組版とは構成が異なっている

(2012/3/29執筆、2016/4/15加筆)

TMN GROOVE GEAR 1984-1994 SOUND SELECTION
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-09-24
TM NETWORK
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5-21 TMN Groove Gear @

2012/03/15 02:27
2012/3/12〜14、「坂本美雨Dear Friends」で、
TM NETWORKの3人が出演しました
そして…ついにかかりました 新曲が!!


この新曲、3/7に小室さん・ウツ・木根さんそれぞれのサイトで情報が公開されました
初のavexからのリリースです
とりあえず小室さんのオフィシャルサイトより

TM NETWORK、5年振りとなる新曲リリース!!
2012年3月20日、幕張メッセでのイベント『ALL THAT LOVE』(米米CLUB、TM NETWORK、PRINCESS PRINNCESS)
出演に続き、4月24日,25日には日本武道館でのワンマンライブ「Incubation Period」も決定。
長らく待たれていた小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登、メンバー3人揃っての姿を見せるTM NETWORK。
日本武道館公演当日となる4月25日、新曲2曲を収録したシングル発売!!

I am (読み:アイアム)
発売日:2012年4月25日(水)

アーティスト名:TM NETWORK
品番 AVCD-48427
価格 \1,050

収録予定内容:
01. I am [作詞作曲:小室哲哉]
02. タイトル未定 [作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉]
03. I am (Instrumental)
04. タイトル未定 (Instrumental)


今回のラジオでは、この中で「I am」だけがかかりました
まだ一部しか放送されていないので、全貌は分かりませんが、
聞いた限りではなかなか良い曲です
ミディアムテンポで単純なメロディで構成されていて、私の好きな展開です



最近の曲では、あえて言えば「Action」みたいな雰囲気で、
(冒頭やサビで小室さんのボーカルが目立つところも)
あまり刺激的でアグレッシブな印象は受けず、無難な感じもしますが、
サビ前の転調のところなど、小室さんっぽさも出ていますし、
アレンジ次第でライブでは映えるかもしれません
復活第一弾シングルとしては、かなり良い線いっているのではないでしょうか


ただし今回ラジオでかかった音源は、
「Dear Friends Mix」(美雨さんいわく「勝手に」)とのことで、
完成前の仮音源だそうです
リリースされる音源は、これとは別ミックスになると思われます
となると、実はこのラジオ音源、結構貴重かも…?


「I am」のサビのフレーズは、
Yes I am, Yes I am, Yes I am Human.
No I can't, No I can't, I can't lose the moments

というものでした
「I am Human」「can't lose the moments」って、
少し前に小室さんがTwitterで公開していた、
今回のコンセプトを表現した絵にあったフレーズですよね
この曲の歌詞だったんですね


歌詞は2002年「Castle in the Clouds」以来の前向きな内容です
全貌はまだ分からないですが、放送された分の中では、
ほんの少しだけの遅れは 急いですぐ戻ってくればいい
群れにつどうその瞬間は 明日はともかく皆喜ぶ

という部分なんて、
音楽活動再開後の小室さんの心情をそのまま表現している感じです
自分の心情が素直に出てくる当たり、
やはり小室さんは職業作家ではなくアーティストなんだろうと思います


ちなみに「I am」の歌詞の仮バージョン、
小室さんのTwitterで公開されています(画像1画像2


さらに木根さんのブログによれば、
3/5〜7にTMの新曲がレコーディングされたそうです
多分2月末頃に仮歌がレコーディングされたシングル2曲目のことでしょう
どんな曲になるんでしょうね


ちなみに美雨さん、TK時代のファンなんだろうと思ったら、
なんと7歳(1987〜88年)以来のファンだったそうです
こいつはすごい、心の芯からのFANKSですね…
ソロライブで「永遠と名づけてデイドリーム」をやるだけのことはあります


小室さんは「Incubation Period」についても、
少し語ってくれました
今まではずっと潜伏して、リサーチやマーケティングをしているという設定だそうです
TMはフィクションを楽しむというコンセプトを典型的に実行しており、
今回もあえてフィクションを楽しみたいといっていました
Google+で書いていたことにも通じる発言です


さらに具体的な発言もありました
以下に引用します
美雨「これから、どういうふうにしていこうというお話しされてるんですか?」
小室「まずは、とりあえず武道館とかで、さっきも言ってたけど、フィクションであるということで、でもまあ、実際はノンフィクションなので、熱さですかね、まあ、どのくらいな感じなのかっていうのが、お客さんの熱さ、雰囲気を知ることでしょうね、まずね」
美雨「それはもう、熱いと思います、はい」
小室「それにあの、さらに前に進む熱さなのか、懐かしむ熱さなのか、そういったいろんな熱さがあるんで」
美雨「なるほど」
小室「同窓会になってはいけないんで、ぼくたちの場合は。フィクションですから。あの、思い出作りじゃないのでね」
美雨「でも、思い出作りの感じで、武道館に足を運ぶ人は、少ないんじゃないかなと」
小室「だと、嬉しいですね。そうすると、そういうのが分かってくれてるってことだし」
美雨「次に向けて、ドキドキしながら行くと思いますけど。でもさっきお話うかがった限りでは、ちょっと貪欲なことをまた聞いてしまうと、2014年、30周年に向けてまた何かあるって、期待してもいいんでしょうか」
小室「それはもうあの、戻ってきているだけなんでね」
美雨「はい」


以上の発言を見るに、
「Incubation Period」では会場の反応を見たいということのようです
今回の活動はこれで終わりでしょうが、
来年の本格的な活動再開に備えての準備という感じでしょうか


小室さんの欲求としては、昔を懐かしむだけのライブではなく、
何か新しいことをやってみたいという意気込みのようです
2005〜08年頃の発言やライブを思うと、大変前向きな発言です
何やるつもりか分からないけど、今度こそ何かやってよ!


きっと去年のDOMMUNEライブの反響で、
懐メロじゃない何かをやってみたくなったんでしょうね
意気込みについては、再結成後一番期待できそうな気がします
このブログを始めて以来、一番楽しみです


しかしまずはその前に、
記念すべきTM再始動ライブ「All That Love」が、
もう一週間後に迫ってきました
きっと最後に「I am」もやるんでしょう
つうかやって下さい!
私も参戦して参ります
所用もあるので、即日レポートが可能かは分かりませんが、
次回更新では、できるだけ早く報告しようと思います


また「Incubation Period」の特典付きチケット、
25日分当選しました!
ライブも特典も楽しみです
基本的に特典付きチケットの申し込みは、かなりの確率で当選したようですね
まあ主催者側も、特典付きを多く売った方がもうかりますからね


落選した方や申し込み忘れた方、
3/20までローソンで特典チケットの第2次先行やっています
またぴあでは7800円の一般チケットの先行予約がすでに始まっており、
e+では3/16から一般チケットの先行予約が始まります
たぶん今回は会場も大きいし、
倍率そんなに厳しくないと思います(違ったらごめんなさい)


では本題に入ります
今回からは「終了」後の後始末の話になります

----------------------------
TMNが「TMN 4001 Days Groove」をやりとげ、
「終了」を迎えた1994/5/19の1週間後、
5/26にBOX「TMN Groove Gear 1984-1994」が発売された


本商品は予約者のみを対象とした限定生産で、
値段は1万円という高額なものだった
内容もライトユーザー向けではなく、
Tシャツ・メダルやライブ音源・デモ音源など、
かなりのヘビーファン向けの内容である


だがそれにもかかわらず、
「Groove Gear」は6月1週目のチャートで4.8万枚を売り、
4位にランクインした
商品の性格上、1週目で総売上の大部分を占めているが、
その後も売上は微増し、5.4万枚を記録した
制作費がほとんど掛かっていないと推測される上に、
無駄のない予約販売で、かつ高額なこの商品によって、
Epic/Sonyはオリジナルアルバム十数万枚分の利益は上げただろう


もっとも本品は当時CD店で一般販売もされていた
店舗で後から売れることを見込んで、
多めに注文しておくケースも多かったのだろう
trfのブレイクも将来のプレミア化を期待させる要因となっただろう


同時期に本品を入手できなかった後発ファンには、
本作の在庫を探す者もいたようである
TKブーム期には中古品の価格が暴騰し、
数万円から10万を越える場合もあったという
ただしTKバブルがはじけた21世紀には、
本品は定価以下で取引されるようになった


また後述するように、
封入されるCDは2004年のCD BOXにリマスター版が収録され、
ライブビデオは2005年にDVD化されている
そのため現在では、本品はコレクターズアイテムという以上の価値はない
2012年の時点では、amazonで中古品が数千円で販売されている


なお本品は5/26のリリースだが、
チャート集計日を考えると業界的には、
リリース日を5/25にするのが妥当だったはずである
実際にこの週のアルバムチャート上位5枚は、
「Groove Gear」以外すべて5/25リリースである


予約販売なのであまり意識されなかったのかもしれないが、
5/25にaccessの3rdアルバム「Delicate Planet」リリースが控えていたため、
あえてずらしたのかもしれない
この週に「Delicate Planet」は15.9万枚を売り、
圧倒的な数字で史上唯一のチャート1位を獲得している
(2位のStardust Revueは6万枚)


ただし「Delicate Planet」は、
再結成前accessの最後のオリジナルアルバムとなった
以後accessは3作のシングルをリリースした後「沈黙」を宣言する
この前後はTMN「終了」の決着の時期であるとともに、
access「沈黙」の始まりの時期でもあったわけである


さて、「Groove Gear」の内容を見よう
本品には「TMN Groove Gear 1」「TMN Groove Gear 2」「TMN Groove Gear 3」の3枚のCDと、
ライブビデオ「TMN EXPO Arena Final」
36ページのブックレット、
そしてTシャツ・キーホルダーが入っている


箱は厚紙で、なかなか重量感がある
CD2枚分並べて入れられる大きさとなっており、
後の20周年記念CD BOX「World Heritage」よりも立派である
(むしろ小さい方が収納に適しているという面もあるが)


箱には蓋が前と後に1つずつあり、片方が赤、片方が黒である
どちらも「TMN」「GROOVE」「GEAR」の字と、
その下に円三つを重ねた「終了」期のロゴが大きくプリントされている
このロゴはプラスチックなどで作られたものを写真撮影したものらしい
また箱側面には「TMN GROOVE GEAR」、
蓋上下には「1984-1994」と書かれている


赤い蓋を開けると、蓋の裏にはキーホルダーが納められており、
本体側にはCD3枚が黒のスポンジの中に収められている
黒い蓋を開けると、本体側にはビデオが収められ、
一緒にビニールに封入されたTシャツが入っている
他にブックレットもあるのだが、
どちら側に入っていたか記憶が曖昧である


この中でブックレットは、
1984年から94年まで各年のリリース作品の写真を、
当時のメンバーの写真とともに掲載したものである
表紙も箱と同様に、表が赤、裏が黒で、
「TMN」「GROOVE」「GEAR」「1984」「1994」
とプリントしてある


ブックレットの写真


Tシャツは全体が白地、真ん中が赤地で、
赤の部分の中には黒で「終了」のロゴがプリントされる
ロゴの中の3つの円には、それぞれ「T」「M」「N」の字が入り、
「Tetsuya Komuro」「Takashi Utsunomiya」「Naoto Kine」
というメンバー名も、ロゴの横に黒字で書かれている


キーホルダーは「終了」のロゴが刻まれたものである
ちなみに私は、
Tシャツとキーホルダーを袋・ケースから出したことがないので、
全体(裏側など)がどうなっているのかよく分からない


ライブビデオのパッケージは、
「TMN」「EXPO」「ARENA」の字の下に、
ライブ中の3人の写真が並んでいるというものである


このビデオは、商品自体に注記がある通り、
1992/4/12WOWOW生放送を編集したものである
2時間半のライブが一部削られ、2時間弱になっているが、
TMのライブの大部分が商品化された最初の例である
これ以前のライブはごく一部しか商品化されていないか、
編集が加えられてライブ通りの曲順で収録されていない


おそらく「EXPO Arena Final」のビデオは、
BOXが購入できなかったファンにとってもっとも需要が大きかった
TMはこれまでデビュー以来、
「Childhood’s End」期の「Dragon The Festival Tour」を除き、
「Rainbow Rainbow」期から「Rhythm Red」期まで、
7本のライブビデオをリリースしてきた
だが最後のツアーでかつ完成度も高かった「EXPO」期のライブは、
これまで2年間リリースされてこなかったのである


1994年、ついに「EXPO Arena」のライブ映像は待望のリリースを遂げたが、
それは単品ではなく限定版BOXとして販売された
そのためこの時に1万円のBOXを購入しなかった者は、
正規ルートでの入手が困難となった


もちろん生放送を録画していればライブの様子は分かるのだが、
当時WOWOWを見ることができた人は限られたし、
BOXを買えなかった人の多くは「終了」後のファンだろうから、
生放送を録画する機会などなかっただろう


「EXPO Arena Final」は後に2005/3/9にDVD化されたが、
このことは後発のファンから歓迎された
同時リリースされた7枚のDVD中でもっとも売れ、
当時のDVDチャートでは週間9位にランクインしている


ちなみにこのビデオを生放送映像と見比べると、
小室ソロ曲「永遠と名づけてデイドリーム」とメタルパビリオン全曲、
「Train Kept A Rollin’」「Kickstart My Heart」「Paradise City」
そしてフォークパビリオンの「Rainbow Rainbow」が削られている


個人的には、「Rainbow Rainbow」フォークバージョンはなかなか良いので、
是非入れて欲しかった
むしろ、なぜフォーク3曲中2曲だけ入れて、
1曲だけ抜かすのかよく分からない


映像のアングルには、生放送と変わっているところがある
またWOWOW版で多く挿入されたイメージ映像はほぼなく、
その分ライブの様子がよりよく分かるようになっている
この点は喜ぶべきであろう
イメージ映像の多くを占めていた小室と渡辺美佐のラブシーンが、
小室と渡辺の破局で使えなくなったこともあると思われる
ただしメタルパビリオンで使われたイメージ映像は、
ビデオでは「Crazy For You U」で再利用されている


「Groove Gear」には、他にCD3枚も収録されている
これらについては、次回触れることにしたい


GROOVE GEAR 1984~1994
エピックレコードジャパン
1994-05-26
TMN
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5-20 TMN 4001 Days Groove B ―1994.5.19―

2012/02/26 04:20
「All That Love」、先行予約もまったくダメで、
一般販売もたちまち売り切れたそうです
ホント倍率高かったなあ…
私は先行抽選が全部落ちた時点で、金券ショップで抑えてしまいました
(一般販売後に難民が殺到すると踏んだので)
少し高い出費になりましたが、とりあえず来月行って参ります


さて、4月の武道館ライブ、タイトルが決まりました
「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」です
incubation periodは感染症の発症前における潜伏期のことです
つまり今までの数年間は、TMが表面に出る前の準備期間だったということで、
それがついに「発症」=表面化するということでしょうか


実際にはこの「発症」は一時的なもので、
また一年近くは潜伏期間になるわけですが、
いやぁ、今回のライブタイトルはいいですね!! イイヨイイヨ!
久しぶりにかっこいいと思いました
個人的には「CONCERT」という言葉は使わないで欲しかったですけど
(80年代にはコンサートではなくロックショウとか言ってたので)


このタイトル、小室さんの案のようです
Twitterで、今回の活動再開に関わる小室さんのイメージ図が公開されていますが、
そこには布を羽織った3人?(人かどうかも分かりませんが)が立っており、
その上に赤鉛筆で「network」とラフな字で書かれています
その足元には「T」「M」「N」の記号があり、
それぞれの字から線が引かれて「incubation period」と注記されています


絵の細かいコンセプトは分かりませんが、
TMの3人が活動を起こすべく機を見ていることを示しているのでしょう
「CAN'T LOSE(LOST) the moments.」という書き込みも、
復活のタイミングを見計らっていることを言っていると思われますし、
「1964 1974 1984 1994 2014 2024」という10年おきの年代の書き込みは、
30周年に向けての活動再開であることを示しています


「DATE WORDS」「I AM A HUMAN」という書き込みは、
TM=地球外生命体という活動初期のコンセプトを前提に、
自分たちが人間の形をとって地球で音楽活動を行なってきた日々、
あるいは行なう予定の日々を指しており、
それは「1964…」の書き込みと対応していると思われます
他に下の方に「GET WILD」「NETWORK」という書き込みも見えますね


そして今週2/27、「SMAP×SMAP」TM NETWORKが出演します
アニソン特集で「Get Wild」を歌うだけのようですが、
TMとしての出演、実に2008年以来3年ぶりですね
(3年前も「SMAP×SMAP」でした)
今回はワンコーラスだけ歌う軽い顔見せみたいなものでしょうが、
楽しみにしています


Google+(2/16)では、小室さんが長髪姿の写真を見せており、
2、3、4月とEMERSON,
WAKEMAN
タイプなライブが、多そうなのでかみを切ってない。

と書いています
Twitterでも、「今後いろんなライブがワイルドなので、髪をROCKにしている」と書いています


2月は、2/26の「Devilock Night The Final」のことでしょうが、
3月は「All That Love」、4月は「Incubation Period」でしょうか
となれば今回のTMは、
キース・エマーソンやリック・ウェイクマンのような、
プログレ色の強いものになるのかもしれません
2/10Twitterに「とりあえず3/21DOMMUNE DVDからTM SNSから考えてみましょう」とあるのも、
DOMMUNEライブと共通する要素を今度のTMで試みることを言っているのかもしれません


一方、木根さんの「キネバラ」「キネベス」
人気投票の結果と収録曲が決定しました
とりあえずRoots of the Treeより、
「キネバラ」の人気投票とコメントを引用します
(1)TM楽曲集“キネバラ”投票結果
第1位 Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)
第2位 Still Love Her(失われた風景)
第3位 Time Passed Me By(夜の芝生)
第4位 ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)
第5位 GIRLFRIEND
第6位 Winter Comes Around(冬の一日)
第7位 Timemachine
第8位 Telephone Line
第9位 大地の物語
第10位 CONFESSION〜告白〜
第11位 N43
第12位 1/2の助走(Just for you and me now)
第13位 Fallin’ Angel
第14位 愛をそのままに

投票数だけではなく、投票してくれたみなさんの気持ちも含め、僕なりに熟考しましたが、
4位の《ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)》と7位の《Timemachine》は、
収録を見送ることにさせてください。
投票してくれたみなさんには本当に申し訳ないと思っています。
カバーするか否か、最後の最後まで心が揺れましたが、
ここにきてTMの活動が具体化して、3人で会う機会が増えたとき、2人に相談したわけではないけれど、
2人の顔を見ていると、やっぱりこの2曲はまた3人だけで演奏する日のために、
ここでは触れずにおこうと決断しました。
その2曲にかわり、13位《Fallin’ Angel》と14位《愛をそのままに》を、
そのままくりあげ当選とさせてもらいました。


やはり「Timemachine」は入りましたが、
「Electric Prophet」とともに見送ることにしたようです
やはりこの二曲は、TMの曲の中でも特別なんだろうなと思います
木根さんはまたTMでやりたいと思っているようですが、私も是非聞きたいです
しかし今回の収録曲中で、
「Time Passed Me By」「Girl Friend」「Winter Comes Around」は、
すでに過去のアルバムに木根カバー版が収録されているんですが…
まあいいですけど


先週テリー伊藤の番組の小室さん出演回は見逃しましたが、
今週「SMAP×SMAP」は録画予約もしておきました
次回冒頭で軽く触れると思います


では本題に入ります
やっと「終了」ライブ、終了です

-------------------------------
1994/5/19、東京ドーム、
「TMN 4001 Days Groove」2日目
正真正銘、TMN最後の日である


ステージのセットは昨日と同じである
会場には大きなスクリーンが設けられているし、
アリーナ中央には昨日のアンコールで使った特設ステージが設けられている


会場では開演を待ちわびながらも、
まだ始まって欲しくない、終わって欲しくない、
と思う観客も少なくなかっただろう
だがそんな思いはお構いなしに、開演時間が来る
まもなく会場のスクリーンには、ウツの映像が映し出された
昨日の本編ラスト、「Electric Prophet」の最後の部分の映像である


ウツが「どうもありがとう」といって観客にお辞儀するシーンで映像は終わり、
またスクリーンは暗くなる
ここで観客も、いよいよ最後のライブが始まることを意識しただろう


このタイミングで照明が、アリーナの特設ステージに当てられる
なんとそこには、3人が立っている
観客の注目がスクリーンに集まっている間に歩いて移動したのだという
木根は見つからないようにサングラスを外したという


客席が盛り上がる中、
メンバーは昇降機を利用して特設ステージから姿を消し、
地下を通ってステージへ向かった
昨日の最後、アンコールの時にいた場所から、
翌日のライブが始まったのである


実は本来、この日も一日目と同じく、
メンバーはメインステージから現れる予定だった
しかし小室は前日のライブが終わった後、
夜になって責任者の石坂らに、
二日目の演出を変えるように申し込んだという
ストーリーとしては昨日の続きということで、
昨日終わった場所から今日を始めようというわけである


冒頭に黒人がサポートメンバー紹介を行なう演出も変更になった
代わりに前日の「Electric Prophet」の映像を流そうと考えたのは、
映像監督の坂西伊作のアイデアだった


観客が盛り上がる中、
ステージ上に昨日のオープニングMCを勤めた黒人が現れる
すでにサポートメンバーはスタンバイしており、
オープニング曲の演奏を始める


この曲はオープニング演出の変更に伴い、
急遽葛城がアドリブで作ったものだったという
「このメンバーならリハなしでも大丈夫」と葛城は考えたというが、
東京ドームで大した度胸だと思う


なおこの時、ステージ上にはいなかったが、
ゲストの浅倉大介もステージの袖の見えないところで、
シンセを弾いていたという
この曲はCD版・DVD版「final live LAST GROOVE」には収録されておらず、
おそらく今後も発表されないだろう


黒人は演奏を背景に、
「キョウハーミンナゲンキィ!? Let’s make some noise!」
「キョウハー、TMNサイゴデス!」
「ソウデショ? Let’s have a good time! All-Right!」
などの片言のMCで観客を煽りながら、
サポートメンバーを一人ずつ紹介する


そしてサポート紹介が終わると、
「T・M・N! T・M・N! テヲアゲロ! T・M・N! T・M・N!」
と声を荒らげ、TMN出現を盛り上げる
観客の「TMN」コールの中、3人がステージに現れ、配置に付く
こうしてついに、TMN10年間最後のライブが始まった


「Rainbow Rainbow」「1974」のイントロが始まる
1日目一曲目はメジャーデビュー曲「金曜日のライオン」だったが、
2日目はデビューのきっかけになったコンテスト応募曲「1974」でスタートした
いずれもTMNの始まりを象徴する曲だった


ウツはギターを構えてマイクスタンドで歌う
原曲にある間奏のセリフもちゃんと再現する
ただ残念なのは、1曲目ということもあって、
ウツの声が万全ではなかったことである
サビの部分で高音が出ず、裏声気味になってしまった
これ以前も再結成後も、ウツはこの部分を歌いこなしているので、
問題だったのはこの日のコンディションだったと見るべきだろう


なおウツのギター肩ヒモは8分音符模様だが、
正直言っていかがなものかと思う
葛城から借りたものだという(本記事クララさんコメント)


2曲目は「Still Love Her」
この曲からはウツのボーカルが調子を取り戻す
ウツは続けてギターを弾き、木根はエレキピアノを演奏する
間奏では木根のハーモニカも入る
ウツギター・木根ハーモニカは「CAROL Tour」の時と同じで、
これを再現したものだろう


おそらく「1974」でウツがギターを持ったのは、
「Still Love Her」でギターを演奏することが前提となっており、
流れを断ち切らないように前曲からギターを持ったのだろう
「Still Love Her」の演奏が終わると、ウツはギターを外し、
以後この日は楽器を演奏しない


ウツのMC
4001日Grooveへようこそ。
えー、このコンサートは今日で、昨日と今日を合わせて今日で二日目になるんですが。
昨日ホントに久しぶりに生で演奏をTMという形でやって、なんかいい感じというか、すごい、…結構ね、実は感動してて昨日はこの、ね、泣けそうなところもあったんですが(観客の様子を見る。観客キャー)。
まあでもなるべくねあの、楽しんでパーといきたいなというのがあったんで、我慢しつつ、自分の心の中で我慢していたという感じだったんですけども。
今日はまあ、だんだん最後の曲までカウントダウンして行く感じなんですが。
でももう、今日はイケイケの感じで曲をそろえているんでみなさん、思いっきり、楽しんでいって下さい。


この日のMCは前日と比べると随分短めである
全体的にこの日は一日目よりもスケジュールが厳しめの印象である


「Just Wild Heaven」のSEとともに、「Wild Heaven」が始まる
ウツが歌っている姿がすばらしく自然でかっこいい
ここからは「EXPO」期から「humansystem」期まで、
盛り上げ曲を1曲ずつ演奏する


「Rhythm Red Beat Black」
ここらへん、ウツも絶好調だと思う
この曲の演奏中、スクリーンには、
「Rhythm Red Tour」のこの曲の演奏シーンが映されたのだが、
これはDVD「Rhythm Red Live World’s End」に収録されていない
(DVDは曲の終わりの部分の映像だけだが、この時はイントロの映像)
ここで使うなら、商品化してほしいのだが…


次から2曲は、音やアレンジが特にカッコイイ
1日目は「Rainbow Rainbow」「All-Right All-Night」が佳作だったが、
2日目はこの2曲がシンセ音源の音とうまくあっていたと思う
しかしそれだけに、ウツがここで歌をミスったのは残念だった


まずは「Kiss You」
「More Rock」バージョンに準じているが、
小室が上からオーケストラヒットやサンプリングボイスを重ねている


サンプリングボイスの一つは、
C&C Music Factory「Everybody Dance Now!」
もう一つは女性の喘ぎ声で、
前者は「Tour TMN EXPO」「We love the EARTH」
後者は同ツアー「Crazy For You」で使ったものである


早い話過去音源の使いまわしなのだが、
これを加えるだけでこの曲のセクシーな雰囲気が倍増しており、
有効な再利用だと思う
冷静な顔の小室がでシンセのキーを押してあえぎ声を響かせるところは、
あたかもシンセという名の女性を会場というベッドで陵辱しているかのような妖しさを演出している


TMライブでのセクシー部門は、
「humansystem」期から「Rhythm Red」期までは
「Kiss You」が担当し続けたが、
「EXPO」期には代わりに「Crazy For You」がこの役割を担う
その意味で「Crazy For You」ライブ音源の「Kiss You」での再利用というのは、
両曲の歴史的役割を見ても意味のあるものである


ところがウツ、この曲の1番の最後で、
「あの月にKissを投げCarry on your life」で終わるべきところを、
さらに「君のいる夜に」と続けてしまった


この時会場は妙な盛り上がり方をしたが、
ウツとしてはしまったと思ったようである
ウツは2番が始まると木根の方に近付いて、
照れ隠しするように笑いながら横に並んだ
木根は昔から、ウツはミスをすると自分の横に来るが、
自分がミスしたように見えるからやめて欲しいと言っていたが、
最後のライブでもまさにそれをやってしまったわけである


次の「Come On Everyobody」はさらに大変なことになった
「TMN 4001 Days Groove」の硬質のシンセ音は、
オーケストラヒットを多用するこの曲によく合う
おそらくちゃんと演奏されていれば、
この曲の代表的な映像になっていたと思う
(なお、通常の「Come On Everybody」のライブ映像が最初に商品化されたのは、
このライブである)


しかし「Kiss You」の失敗のため動揺していたのか、
ウツはうっかり1小節早く歌に入ってしまった
小室はとっさにシンセの手弾きをウツの歌に合わせ、
久保も自動演奏の音源の一部をカットしたようだが、
女性コーラスのサンプリングボイスはうまく同期させられず、
サビの部分はひどいグダグダぶりだった


ちなみにこの2曲、ライブCDには収録されず、
DVDでもうまくごまかれている
当日ライブに行った5万人のみが知ることができたミスである
この後のウツのMCも、
「僕が一番緊張しているのかもしれないな! Yeah!」だった
Yeah!じゃねえよ(笑)


この後、特別企画が入る
ウツMC「えー今夜は、とっても素敵なスペシャルゲストが二人います。浅倉大介!」
浅倉、ステージ後方からKXを持って登場し、お辞儀
ウツ、自分の前のマイクスタンドを持って、浅倉の口もとに持っていく


浅倉、一言コメント
「こんばんは。今日はTMN最後のステージに出させてもらえて、恐縮です」
思えばTMが休止した1992年からの2年間で、
ゲストとして特別扱いで呼んでもらえるまでになるとは、
この2年間の浅倉の活躍ぶりは目覚しいものがあった


ウツ、マイクスタンドを再び自分の前に置く
小室の不気味なシンセ音が始まる
スクリーンには「TMN 4001 Days Groove」のTVCMで使われた有機物CGが映し出される


ここからは「A Day in the Girl’s Life」「CAROL (Carol’s ThemeT)」「In The Forest」「CAROL (Carol’s ThemeU)」「Just One Victory」「CAROL」組曲が演奏された
木根曲の「Chase in Labyrinth」「Gia Corm Fillippo Dia」は演奏されなかったが、
時間上の問題だろう
この時に「CAROL」組曲が演奏されるのはいささか意外だったが、
やはりTM最大のヒットアルバムを象徴するものとして選ばれたのだろう
ウツは組曲を歌っている間、昔のことを思い出して楽しかったと後に言っている


「CAROL (Carol’s ThemeU)」のシンセソロは、浅倉の見せ場となった
また「In The Foret」「Just One Victory」の前では、
小室による短いシンセが入る
この間、浅倉は基本的にステージ後方にいたが、
最後の「Just One Victory」ではウツ・木根横の目立つ位置に来る
これは「CAROL Tour」での小室の役割を代行したものである


「Just One Victory」が終わると、
ウツが再度、「浅倉大介! どうもありがとう!」と言って紹介
浅倉はウツ・木根・小室と順番に握手を交わす
ウツが「もう一度、大きな拍手を」と観客に要求
拍手と歓声の中、浅倉はステージ脇に引っ込んだ
ここから先は、またTMNによる演奏になる


「Human System」
一日目は中盤にバラードを2曲演奏したが、
この日はこの1曲のみである
それだけにTM後期におけるこの曲の存在感を感じさせる
この曲はTMN末期では、
「TMN Wild Heaven」「EXPO Arena」「Act Against Aids '93」でも演奏され、
再結成後にも準定番曲として演奏されている
最後は木根のギターソロで終わるところが、何とも言えず良い


一日目のライブの構成では、
中盤のバラードの後に盛り上げ曲を数曲やって、
小室のキーボードソロに入ったが、
二日目は盛り上げ曲の前にキーボードソロが演奏された


まずは「トルコ行進曲」
同曲のフレーズを用いた「Human System」の後ということもあるのだろう
「Tour TMN EXPO」の時もモーツァルト絡みで、
しばしばEXPOピアノで演奏された


この後は「Resistance」「Girl」と、
「TMN 4001 Days Groove」で演奏されなかったシングル曲が演奏される
キーボードコーナーの流れの問題もあろうが、
「Resistance」が本来のバラード風のアレンジで演奏されたのは、
最後まで未発表のオリジナル版にこだわりがあったためだろうか


小室はこの後、ピアノの美しい音色でシンセを弾く
演奏のテンポが速く、荒々しい
途中まで聞くと分かるが、「Time To Count Down」イントロである


もともと速い曲だが、
この時はオリジナル以上の大変な早弾きを涼しい顔で披露する
だがまもなく一転してスローテンポになり、
抑揚のあるシンセソロに客席が魅了される
最後はシンセを変え、重厚な音色で締める


商品化された歴代のライブ映像中でも、
このシーンは「EXPO Arena」「Wild Heaven」に次いで見ものである
当日の会場でも「Time To Count Down」イントロの間、
歓声がどよめき起こっていた


ドラムの「1,2,3,4」の合図とともに、
「Time To Count Down」本編スタート
小室もシンセブースで手を上げ、観客を煽る
ウツは黒から赤のスーツに着替え、スタンバイしている


怒涛の勢いで「Time To Count Down」が演奏され、
曲が終わるとともにステージに火薬が舞い上がり、
そのまま続けて「69/99」につながる
「Rhythm Red」冒頭と同じ曲順である
この二曲は、葛城などサポートメンバーの動きも激しい
「69/99」間奏では、
北島・葛城が順番にギターソロを披露するシーンもあった


小室は曲が終わった後も激しいハモンドオルガンプレイを続けるが、
小室がシンセのボタンを押すと、
一日目で使われた「Get Wild '89」イントロのシンセフレーズが流れ出し、
小室もこれに合わせてイントロの演奏を始める
さらにステージにはオープニングの黒人も現れ、客席を煽る


この日のライブは前半はおとなしめだったが、
「Time To Count Down」以降は、
息をもつかせぬ勢いで展開する
そしてそのクライマックスは次のシーンである


「Get Wild '89」のイントロが一瞬途切れたところで、
ウツのMC
「もう一人のスペシャルゲスト、松本孝弘!」
松本がギター一本を持ってステージ後方から現れ、
少しだけギターを披露する


観客の歓声の中、小室がイントロ演奏を再開
ものすごい勢いで「GeGeGeGeGe」のサンプリングボイスを連打し、
これと入れ替わりで松本のギターソロ
この時の小室の満足な笑顔がたまらない
さらに小室のシンセと松本のギターの共演をはさみ、
ウツの「Yeah!!」の声とともに演奏が一端止まった後、
いよいよサポートメンバーも含めて、
「Get Wild '89」本編の開始である


イントロの間休憩して元気満々なウツも、客席を煽りつつ歌う
松本はウツ、小室、木根の横に移動しつつ演奏している
最後はウツが松本の横に来て、
前かがみの姿勢で客席に向き合って演奏の終わりを待つ


ついで「You Can Dance」
この日、「1974」とともに例外的に演奏された、
1987年以前の曲である
演奏自体も1988年「STARCAMP TOKYO」以来である
(T.UTUとしては1993年の「Live Butterfly」の例もある)
FANKS時代のサポートの松本がいたこと、
かつてのライブ必須のナンバーだったことで、演奏されたのだろう


この曲はFANKS時代もお遊びの時間だったが、
この時も小室がドラム、木根がエレキピアノを演奏し、
ステージ上にはユンカース人形が登場するなど、客席を盛り上げる
このユンカース人形は、
小室の「Digitalian is eating breakfast tour」で使われたものである
ウツも積極的にステージ上を走り回る


最後は木根の前にウツと松本が並び、
ウツが松本の口元にマイクを向け、
松本が「アオ!」とシャウトするとともにこの曲は終わる
ウツが「松本孝弘!」というと、松本はステージから退場する
以上で特別企画はすべて消化である


なおこの日の「Get Wild '89」は、いまだに商品化されていない
詳しくは別章で述べるが、松本が出演したために、
ビーイングから商品化の許可が下りなかったのである


この後はいよいよ最後のライブの最終局面である
まずは「Dive Into Your Body」
「Camp Fanks!! '89」と同様、「12 Club Mix」に依ったアレンジで、
オリジナルよりも少し長くなっている


間奏では小室のシンセと葛城のギターの共演が見られる
アウトロでは「ラララララーラ」の部分の合唱を観客にも求める
これがTMNライブ最後のアップテンポの曲ということもあり、
ウツも全力で体を動かしている


次は「The Point of Lovers’ Night」
TM NETWORKとTMNの境目に位置する楽曲が続く
この曲は「Rhythm Red Tour」のアレンジに準じており、
最後の「ラララ ララ ラララララ」の部分を繰り返し観客と合唱する


合唱部分では小室も手を大きく振って観客を煽り、
山田はタンバリンを持って前に出てきている
このシーン、いかにもライブが終わることを象徴しているように見え、
盛り上がっている部分なのに物悲しく見える


アウトロはギターとドラムの目立つ激しい演奏で、
やはり「Rhthm Red Tour」に準じている
演奏が終わると、ステージに大きな花火が上がる


ウツが手に持っていたマイクをマイクスタンドに入れ、MC
どうもありがとう。
えー、4001日分を、2日で走り抜けた気持ちです。
TMを愛してくれたすべての人たちの明日のために、この曲を贈ります。
「Nights of the Knife」


いよいよ本編最後の曲となった
メンバーが当初予告していた通り、ラストシングルでライブ本編は終わる
ここでTMNが終わるということである
客席には感極まって泣くものもいた


演奏は、イントロにライブアレンジが加わっているが、
初披露ということで、基本的にはオリジナル通りである
2番の後、2度のサビ繰り返しの間の間奏で、
ウツがマイクスタンドのマイクを両手でつかみつつ、
客席に言葉を投げかけ、笑顔でお辞儀をする
これはTM史上、もっともファンの記憶に残っている言葉ではないか


「1974」で出会った人にも、「Love Train」しか歌えない人にも、
昨日ファンになった人にも、
今まで僕らを支えてくれたすべての人たちに、心から感謝します。
最高の想い出を、どうもありがとう。


メンバーは演奏を終えると、サポートとともに並んでお辞儀をして、
ステージから退場する
だが昨日のライブを考えれば、アンコールの存在は予想されただろう


実際に、メンバーはアリーナ中央の特設ステージでアンコールを行なった
ただ一日目はメンバーが昇降機で突然ステージに現れたのだが、
この日は観客にその仕掛けがばれていることを逆手に取り、
アリーナ真ん中を徒歩で歩きながら、特設ステージに移動した
アリーナの観客は大騒ぎしたが、
メンバーは手を振りながら悠々と移動し、
階段を登って特設ステージに入った


ウツMC
みんなどうもありがとう。
えー本当にどうもありがとう。せっかくだから僕のメンバーでもあるし、友人でもある2人に一言、もらおうかな。


一日目と同様、ウツが木根と小室に一言を要求する
まずは木根
本当に10年どうもありがとう。
この2日間、駆け足でやってきたけど、本当にいろんなこと思い出しながら演奏してました。
この10年間で1番大きかったのは、やっぱりみんなに出会えたことだと思っています。
本当にずっとずっといつもいつも、応援してくれたみんながいたからこそ、僕らがいたと思います。
本当にどうもありがとう。


小室
本当に最後なんだけど、人気あってうれしいな。
またどっかで、3人がひそかな悪巧みしてたら、見つけて、3人がなんか考えてるぜって教えてあげてください。
どうもありがとう。


木根のセリフは、事前によく考えていたのだろう
ファンに向けて伝えたメッセージという印象である
一方の小室は、言いたいことは考えてたのだろうが、
いかにも小室的な舌ったらずの表現であり、
表現はアドリブ的なものだろう


しかしそれだけに、「人気あってうれしいな」など、
よく感情が伝わってくると思う
声も涙声である
「終了」を決めたのは小室だったとしても、
決して機械的にTMNを切り捨てたわけではないのだろう
やはりこの決断は大きなものだったに違いないと思う
小室も後に、この時は名残惜しかったと言っている


ウツ
えー、それじゃあ、あの、すごくとっても懐かしい曲なんだけど、レコードにも入ってなくて、ライブでしか昔歌ったことがなくて、その曲を今日はみんなに聞いてもらいたいなと思います。
「Time Machine」


この二日間で演奏していない曲で、
TMNの最後を締めくくるにふさわしい曲はなんだろうか
人気シングルなのに演奏されていない「Beyond The Time」
1987年武道館、TM初のアンコール曲「Fool on the Planet」
観客はみな考えていただろう


しかしここで選ばれた曲は、「Time Machine」だった
デビューライブ以来1986年まで演奏されていた準TMテーマソング的楽曲で、
ウツも言う通り、まだ音源化(商品化)されていなかった
最後の最後に、TMNはこの未発表曲を披露して、その歴史を終えたのである


TMNの未発表曲は、初期曲には他にもあった
またすでにレコーディング済みの未発表曲「Another Meeting」もあった
その中で、あえてこれを選んだのは、
「Tour TMN EXPO」のフォークパビリオンでこの曲を演奏し、
一部のファンの間で知名度を増していたからだろう
曲のテーマから言っても、これで終わったのは素晴らしい選曲だったと思う


3人だけのシンプルな「Time Machine」は演奏を終えた
木根は涙をぬぐっている
ここでウツは、それまでTMのライブで何度も言ってきたおなじみの言葉を、
TMとしては最後の言葉として発する
「どうもありがとう」と


3人は特設ステージを下り、アリーナ中央を徒歩で退場した
会場には「Nights of the Knife (Instrumental)」が流れ、
一日目と同様、スクリーンにPVが映し出された


メンバー3人はそのまま貸切バスに乗り、
TOKYO-FMのスタジオへ向かった
「赤坂泰彦のMillion Nights」に出演するためである
ここでメンバー3人は、終了後の感想などを語った


その後3人は打ち上げ会場に移動した
この会場には楽器も用意され、
余興としてサポートメンバーと一緒に演奏もしたらしい
担当の楽器を変えて演奏するというメタルパビリオン方式だった
何を演奏したのか不明だが、洋楽のナンバーだろうか


メンバーは10年間の積もる思い出を、
音楽仲間やスタッフたちと語り交わしたのだろうか
この打ち上げは翌日1994/5/20の朝7時頃まで続いたという
そして打ち上げの解散とともに、
TMNのすべてのプロジェクトは「終了」した

(2012/2/26執筆、2016/4/15加筆)

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2011/02/07 01:59

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