2-9 Girl & メディア出演(1986年後半)

2/24(土)のエンタメキャッチ
木根「こっちがこんなのもやるよと言った時、見に来る側がそれを知らないかもしれないじゃないですか。「Love Train」以降のファンもいるだろうし、「Get Wild」以降の方もいるだろうし。デビュー当時に回ったツアーで一番メインだった曲ってあるんですよ。「Dragon The Festival」って曲ですけど。これは僕が今一番、不安でもあり、楽しみでもある曲」
ウツ「言っちゃうの?」
木根「入ってましたね、メニューに」
ウツ「それ言っちゃうの? 言って大丈夫なの?」
木根「言っていいんじゃないかな。あ、見に来てやってなかったら、ウツが嫌がったなと」
ウツ「ひでー」
一同笑
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!


本人たちがもう疲れるからやらないとか言ってた、
あの曲がついに来ました


Magic Wordはやるのか?
所詮tributeだから、ライブバージョンは無理か?
しかしそれでもやっぱり嬉しいです
「Get Wild」はいい加減にしろと思いながらも、
チケットを確保してしまった自分に疑問を感じていましたが、
この選択は間違っていなかったと思いたいです
ま、どんなもんかは本番にならないと分かりませんけど


ついでに前回否定的な意見を述べたtribute音源の配信についても、
次回の「Spin Off from TM」音源については、
わずかながら期待したいことがあります


それは、収録日のセットリストの都合から、
DVDに入らなかった曲の音源を配信して欲しいということ
具体的には、
「it's gonna be alright」「80's」「Looking At You」「TIME」の4曲です


特に「Looking At You」以外の3曲は、
今までライブ音源が存在しませんし、
今後も多分ライブではやらないでしょうから、
是非お願いしたいです
正直「80's」は駄曲もいいところだと思っているので、
配信しなくてもいいですが、
せめて「it's gonna be alright」「TIME」は是非!
というか、そもそもなぜ「TIME」が、
途中でセットリストから外されたのか、
「TIME」ファンの自分としては大変不満です
さて、本編に入ります


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シングル「Girl」は、1986/8/27に発売された
8/23のスペシャルライブ「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」の直後だった
「Gorilla」期の一連の活動の締めくくりに当たるものである


これまでシングルは12インチでのリリースが続いており、
通常のシングルの発売は、
実に「アクシデント」以来一年三ヶ月ぶりとなる
これ以後1994年の「終了」まで、
TM NETWORKのシングルはすべて通常版でのリリースとなる


ちなみにTV・雑誌でTMシングル特集をすると、
12インチを含めずにカウントしてしまうことがあり、
その場合に「アクシデント」の次が「Girl」という怪現象がしばしば起こる


後述するように、
「Girl」はウツのプッシュによるリリースだったためか、
ジャケットは完全にウツメインである
一人で身悶えているようなポーズを取っている
小室と木根は後ろにいるが、
影になっていて顔がよく見えない


バラードのシングル化というのは、かなり珍しい
TMのシングルは音のインパクトで勝負することが多く、
「Girl」のような聞かせるバラードはほとんどない


「終了」前のシングルでは、他に「Seven Days War」「Nights of the Knife」の例があるのみだが、
前者は映画タイアップ、後者はラストシングルであり、
いずれも特殊なケースである
再結成後では「We Are Starting Over」もあるが、
こちらもやはり、歴代で1、2を争う影薄シングルである


特殊といえば、音についても言える
音源は、カップリングの「雨に誓って」とともに、
「Gorilla」とまったく同じものである
これは以後のTMを見てもかなりの例外に属する


TM NETWORKのシングルは、
たいていアルバムとアレンジが異なっており、
それがコレクターの収集欲を煽る要因の一つとなっている
触れていなかったが、「金曜日のライオン」「アクシデント」も、
イントロ・アウトロ・間奏などがアルバムバージョンよりも短くなっている


外国人プロデューサが手がけた(小室アレンジではない)1989年の3枚のリプロダクションシングルを除くと、
「Girl」のようにアルバムと同バージョンの楽曲がシングルになったのは、
「Resistance」「Rhythm Red Beat Black」「Love Train」の3つだけである


しかも「Rhythm Red Beat Black」はカップリングとして、
新曲「Dreams of Christmas」を収録しているし、
さらに直後には同曲をアレンジして、
異色シングル「Rhythm Red Beat Black ver.2.0」をリリースしている


また「Love Train」は、
両A面の「We love the EARTH」が、
「EXPO」「Ooh Ah Ah Mix」として、
大胆なアレンジが施され収録されている
「Love Train」自体も本来は、
「EXPO」「Club Mix」が収録される予定だったのが、
大ヒットシングルだったため、
オリジナルで収録されることになったものである


以上を考えると、「Girl」は歴代シングルの中でも、
特殊というだけでなく、
かなり力が入っていないという印象を受ける
実際に終了前のシングルの中では圧倒的に印象が薄い
シングルという事実を知らないファンもいるのではないか
PVが作られなかったシングルも、これが始めてである
(次のPV未作成シングルは、1988年の「Resistance」


こうした扱いは、「Girl」がそもそもヒットを目指してリリースされたものではなかったことを示している
メンバーも「絶対に売れない」と当時から言っており、
それを承知でのリリースだった


アルバムリリース後におまけでリカットしたという程度のものであり、
その点で同じリカットシングルとは言っても、
デビュー時の失敗を取り戻すべくリリースされた「1974」や、
オリジナルとは別の魅力をアレンジで引き出そうとした「Dragon The Festival」とは、
リリースの事情が異なっていた


この曲がシングルとなった背景には、
ウツによる強硬な主張があった
ウツは「Gorilla」で一番好きな曲と、
ことあるごとに述べている
「Rainbow Rainbow」では「1/2の助走」
「Childhood's End」では「TIME」と、
しっとりしたバラードが好きなのだろう
ウツ・木根による2003年の「tribute LIVE」でも、
おそらくウツの選曲でこれが演奏されている


ウツはドラマのタイアップが付けば売れると言っていたが、
もちろん付かなかった
ウツがこういうところで自己主張するのは珍しく、
よほど気に入っていたのだろう
だがこのような形でのリリースが認められたこと自体、
「Girl」がおまけシングルだったことを裏付けるものである


小室・木根の予想通り、売上はあまり高くなく、58位に留まった
ただしそれでも当時としては、
「Come on Let's Dance」の35位に次ぐ高いランクであり、
「Gorilla」リリース後の、
TMの盛り上がりを示すものといえよう


このシングルの意義を一つ述べれば、
当時圧倒的に有名だった「Come on Let's Dance」のイメージ相対化のために、
別の側面もアピールするという狙いもあったのかもしれない
Southern All Starsが、
「勝手にシンドバッド」「気分しだいで責めないで」の次に、
「いとしのエリー」をリリースしたようなものだろうか


だが仮にそのような狙いがあったとしても、
以後も「Girl」の存在感があまり高まっていないことから見て、
それは失敗だったのだろう
現にその後バラードのシングル化がほとんど行なわれていないことは、
すでに述べた通りである


シングルに収録された「Girl」「雨に誓って」は、
シングルリリース前、
「Fanks Dyna-Mix」「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」では演奏されていたたものの、
皮肉なことにリリース後のライブでは演奏されなくなった
その意味でも「Girl」リリースは、
「Come on Let's Dance」「Gorilla」で始まる活動の、
締め括り的性格が強いといえる


なお「Girl」は1987年の「Kiss Japan Tour」で演奏されたものの、
その後の演奏例は乏しく、「終了」ライブ「TMN 4001 Days Groove」でも演奏されなかった
このライブで演奏されなかった数少ないシングル曲である
2003年の「Live in Naeba」までライブ映像の商品化もなかった
その後では2012年「incubation Period」で演奏された
カップリングの「雨に誓って」も、
1986年以降は、1988年の「STARCAMP TOKYO」で一度演奏されただけである


曲についても触れておこう
「Girl」は好き嫌いが分かれると思うが、自分としては好きな曲だ
今まで散々な書きぶりだったが、曲が嫌いなわけではない


サビのキーボードはイントロ・間奏でも使われており、
「You Can Dance」と同様、
少ないフレーズを効果的に活用している
このキーボードのフレーズが非常に印象に残る作りで、
バラードにもかかわらずオケに耳が行ってしまう
バラードとしてはなかなか面白いと思う
余韻を残すニクイサビの終わり方も、
「You Can Dance」に通じるものがある
なおこの曲は、ドラム・ベースも含めて、すべてシンセで作られている


この曲のアイデアが生まれたのは、
当時TMの映像を担当していた坂西伊作の家でのことだった
小室が「Gorilla」のデモテープを作っていたのは1985/12~1986/1頃だが、
この頃雪で小室がスタジオに行けなくなり、
坂西宅に泊まることがあった
坂西は職業柄、大量のビデオを持っていたが、
小室はその中で「シェルブールの雨傘」のビデオを、
音を消して映像だけ見た
そのに時受けた悲しい感情を元に、その場で曲を作ったのだという


ウツはこの曲にレコーディングに当たって、
特に声のトーンに気を使った
ミキサーと二人で、曲にぴったり合うトーンを捜したという


作詞は「Come on Let's Dance」に続いて神沢礼江で、
歌詞はある女性への思いを歌ったものである
Girl I Love You Girl I Love You ずっと探していたよ きみだけ
Girl I Love You Girl I Love You たとえ離れていても
Ah どこかで君を想っているよ


「雨に誓って-Saint Rain-」は小室と木根の共作である
レコーディング当時のインタビューによれば、
サックスソロが入った「ブレイン・サージェリー(Brain Surgery)」という仮題の曲があったというが、
おそらく間奏にサックスソロが入ったこの曲のことだろう
「You Can Dance」「Nervous」とともに最初にレコーディングされた曲でもある


この曲に特徴的なのは、イントロのサンプリングボイスである
小室としては、作った時は「これはイケル」と思ったが、
アレンジがイマイチだという感想らしい(特に管楽器)
自分も軽すぎる感じがして、あまり好きな曲ではない
印象として「Fallin' Angel」「Chase In Labyrinth」など、
木根が関わるアップテンポの曲は、
軽めの雰囲気になることが多い気がする


作詞は西門加里で、
女性に対して、君を失いたくない離したくないと伝える内容である
サビの「You lose nothing. Don't be afraid」「Are you watching what we make out」
の英語歌詞は、語呂も良く勢いもあり、よく出来ていると思う


この曲は「You Can Dance」「Nervous」「Passenger」と比べると、
扱いが小さい印象がある
一つには当時目指していたFUNK・ダンスの要素が希薄ということもあるのかもしれない
勢いはあるが、メロディはポップス的な雰囲気が強い
その意味でポップス的要素の強い「Self Control」に近い曲調かもしれない


ただこの曲は2004年の人気投票でベスト20に入り、
「Welcome to the FANKS!」に収録されており、
それなりに好きな人もいるようだ
歌モノとしてのTMが好きな人には向いているのかもしれない


「Girl」は存在感が薄いシングルだが、
意外にもTVではそれなりに演奏している
当時のライブ映像が存在しないので、貴重である
また「オールナイトフジ」「ヤングスタジオ101」など全国ネットの番組に出演しているので、
地方局に頻繁に出演した5月頃よりも見た人は多いかもしれない


・1986/8/2 「オールナイトフジ」(フジテレビ)
 「Come on Let's Dance」「Girl」
・1986/8/30 「5時SATマガジン」(名古屋)
 「Come on Let's Dance」「You Can Dance」「Girl」
・1986/10/5 「ヤングスタジオ101」(NHK)
 「Girl」


「Girl」はバラードということもあり、特に目立つパフォーマンスはない
だが考えてみれば、ウツがテレビでバラード系の曲を歌うのは、
この時が初めてではないかと思う
またポケットに手を入れて歌うスタイルが確認できるのも、この頃が最初だろう




衣装は「オールナイトフジ」「Fanks Dyna-Mix」
「5時SATマガジン」「ヤングスタジオ101」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」と同じである
「Come on Let's Dance」のパントマイムや、
「You Can Dance」の馬飛びなど、
5月頃には行なわれていたパフォーマンスはこの頃には行なわれなくなり、
代わってツアーでの振りを再現している


「オールナイトフジ」ではサポートメンバーも一緒に出演し、
「Come on Let's Dance」「Fanks Dyna-Mix」のアレンジだった
これに対して「5時SATマガジン」では3人での演奏だったため、
7月以前のテレビ用アレンジとなっている

(2007/2/26執筆 2008/10/13・2013/2/13加筆)

GIRL
エピックレコードジャパン
1989-09-21
TM NETWORK
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