2-18 Self Control (Album)

DJTKのアルバムに関するサイトが出来てました
最近気づいたのですが、前からありましたっけ?
これによるとアルバム発売は2007年6月以降…ってあれ?
なんで延期になってんの?
普通に「初夏」とかなってるんだけど…


発売日は仕方ないとして、
収録曲を見ると、また曲増えてますね
しかもTM曲で、「Love Train」「Seven Days War」です
「Seven Days War」ってどうやってリミックスするんだろう?
なんか変にいじりずらい曲の気がするんだけど…
あと、前の情報では「Be Together」があったんですが、
これが消えてます
どうせどれもまだ出来てないんだろうけど…


今後どうなるか、まだ予断を許しませんが、
一応現状での収録曲をまとめておきますね
○は既配信曲です


01.佐野元春「Someday」
02.佐野元春「アンジェリーナ」
03.松任谷由実「Wonderers」
04.ウルフルズ「ガッツだぜ!」
05.忌野清四郎「Jump」
06.hide「Rocket Dive」
07.渡辺美里「My Revolution」
08.篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」
09.TMN「Self Control」
10.TMN「Love Train」
11.TMN「Seven Days War」
12.KCO「I Want You Back」
13.「DJTK Mega Mix」


では本編に入ります
今回は、今までで一番長いので、ご了承下さい
ちなみにどうでもいいですが、心理カウンセラーのブログから、
前回の記事「2-17 Self Control (Single)」にトラックバックがかかってました
たぶん内容も見ないで、宣伝目的で、
「Self Control」という単語だけ検索したんでしょうね
面白いんでそのままにしておきました
まあ私なら、キーワード検索してトラックバックをかけまくる心理カウンセラーなんて、
かけらも信用できませんけどね


----------------------------------------------
TM NETWORKの4thアルバム「Self Control」は、
1986年9月上旬から12月にかけてレコーディングが行なわれた
レコーディングは12月10日に終了予定だったが、
これには間に合わなかったらしい
リリース日は1987/2/26である


タイトルのロゴは、
同名のシングル「Self Control」と同じものである
上から木根・ウツ・小室の左向きの顔が並び、
それぞれの目の前に紐が伸びている
木根はサングラスをはずしているが、
代わりに目のところが影になって見えなくなっている
そんなわいせつ物みたいな扱いをしなくてもいいじゃん…と思う


ジャケットの裏を見ると、紐の先をあやつる両手がある
おそらくこの両手は、他者によるコントロールを表現しており、
これに打ち勝つべくSelf Controlを行なう必要を暗に示している



これは歴代のTM関係のジャケットでも、
「humansystem」と並んでもっとも好きなものである
「TM VISON Ⅵ」「Decade」では、
この写真を使った短い映像が収録されている


このアルバムはジャケットだけでなく、
内容の面でも、自分の中ではTMの最高傑作である
一曲も失敗作がないどころか、
10曲全てが名曲であり、「並」の曲もない
奇跡のような作品だ


今まで色々なミュージシャンの作品を聞いてきたが、
これほどのクオリティとエンターテインメント性を兼ねそろえたアルバムは稀有であると思う
小室も、キーボードの前に座ると自然にメロディなどが出てきたと言っており、
創作活動も順調な時期だったようだ


ここまでベタ褒めして良いのかと自分でも思うが、
この作品だけはどうしても褒めておきたい
おそらく本ブログで触れる全ての作品の中で、
これよりも賞賛を与える作品は今後出ないだろうから


ただTMメンバーとしては、本作の制作に至るまでは緊張感もあったようだ
EPIC/SONYでは、ブレイクはデビューから3年以内という暗黙のルールがあり、
1年でアルバム3枚とすれば、
3rdアルバムまでの成果次第ではその先がなくなる可能性もあった
1984年4月デビューのTMの場合、
1986年6月リリースの3rdフルアルバム「Gorilla」が、
最後の作品になるかもしれなかったのである


だが「Gorilla」は大ヒットとは言えないまでも、
TMの人気を上向かせることに成功し、
1986年秋から4thアルバム制作に入ることができた
そしてその成果としてTMはブレイクを迎えたのだが、
かなり綱渡りのギリギリのタイミングだったのである


メンバーは当時このアルバムを「TMの集大成」と呼んでいる
何かの力に押されるように作ってしまったが、
当初考えていたものとは異なるアルバムになったらしい
その結果出来上がったこのアルバムは、
聞けばTMのすべてが分かる、オリジナル版にしてベスト的な内容になったという


「Self Control」には洋楽のFUNKを取り入れた「Gorilla」のように、
目指す音が明確にあったわけではない
制作に当たってはFANKSのことをとりたてて意識せず、
頭の中に浮かんだものを音にしていった
自らの持ちネタをつぎ込んで、出来る限り良質な作品に仕上げようとしたものといえよう


メンバーは本作について、
「FANKSという言葉から枝分かれした一つが育ってしまった」とも評し、
特にメッセージ的な部分が強くなったと言っている
この発言も、本作がFANKSの要素を含みながらも、
FANKSのコンセプトをそのままの形では受け継いでいないことを示している


もちろん踊れる、耳に入りやすい音という「Gorilla」的な要素は引き継がれている
また音数を減らす「Gorilla」期の方針は、むしろより徹底されており、
本作がその極致ともなっている
だがそうした「Gorilla」的要素は含まれていても、
それはあくまでも一要素であり、
たとえばFUNKに付き物のブラックミュージック的な雰囲気はほとんど感じない


その一方で強まっているのは、
「Rainbow Rainbow」期のポップス的雰囲気である
特に「Maria Club」は、
「Rainbow Rainbow」「Gorilla」の音を足して割って作ったと小室がコメントしている
ダンスミュージックとしてFUNKを導入したのが
「Gorilla」だったとしたら、
ポップスでダンスミュージックを実践したのが
「Self Control」だったのだろう


誤解を恐れずに言えば、
アメリカでレコーディングの一部や大部分を行なった「Gorilla」「humansystem」と比べ、
「Self Control」はTMのオリジナル的な要素が強い
レコーディングの一切を日本で行なったことも影響しているのだろう
オリジナルと言うのが当たらなければ、
それまで洋楽から学んだ音を消化して、自らのものにしていると言ってもよい
なおウツも「Gorilla」の時は新しい曲調の歌でブレスを合わせるのが大変だったが、
この時は苦労を感じなかったという
「Fanks Dyna-Mix」を経て慣れたのだろう


それと併せて「Gorilla」期の情熱性も後退し、
むしろクールな雰囲気を打ち出すようになり、
風貌もSF的要素が強調されている
メディアで宣伝されるキーワードも、ダンスよりはコンピュータが中心となり、
先進的・近未来的音楽として取り上げられるようになった
この点で、音だけでなくアピールポイントについても、
「Rainbow Rainbow」期に近づいたといえるかもしれない


これ以降TMは実質的に、FUNKから遠ざかることになる
ただしFUNKと密接に結びついていたはずのキーワードFANKSは、
すでに定着していたこともあり、
TMファンを表現する呼称として、この時期にも用いられた


むしろTMの典型としてもっとも一般にイメージされるのは、
おそらくこの時期の音であり、
FANKSと聞いてイメージされるのも、
一般には「Gorilla」よりは「Self Control」の方だろう
それはTMが世間に広く知られるようになったのがこの時期だったことが大きいが、
それとともに、実際にこのアルバムで、
TMの音が完成の域に達したということもあるのだと思う


なお余談だが久保田利伸は、
当初FUNKミュージックの同士としてTMに好意的だったが、
「Self Control」の頃から態度が冷たくなったと、
メンバーが後に語っている


本作はオリコンでは3位、26万枚の売上を達成した
セールス面でブレイクを迎えたのはこの時といわれる
1987年度で年間29位の売上であり、
数字の面でも人気ミュージシャンの仲間入りを果たしたと言ってよい
この売上の背後には、2ヵ月後リリースの「Get Wild」ヒットもあった


「Gorilla」の12位、4万枚も、
それ以前から見ればかなりの躍進だったが、
TM史上で最大の人気爆発はこの時であろう
本人たちもこのアルバムを出す前後、
盛り上がってきていることは感じていたという


アルバムの構成を見てみると、
A面にはオープニングの準インスト曲とアップテンポの曲を配し、
B面には木根バラ2曲を含むバラードを中心に収録している
「Childhood's End」「Gorilla」がA面・B面双方にバラードを1~2曲ずつ収録したのに対し、
「Self Control」ではA面とB面で異なる雰囲気になっている
レコードよりは、全体を通して聞くことの出来るCDメディアを意識したのかもしれない


特徴的なのは、全曲にサブタイトルがついていることである
「Rainbow Rainbow」もサブタイトルが多かったが、
すべてに付いているのはこのアルバムだけである
ただし雰囲気をつけているだけで、無意味なものが多い


作曲については、
木根はバラードの「Time Passed Me By」「Fool on the Planet」2曲を担当し、
「Maria Club」「Spanish Blue」をの2曲は小室・木根の共作で、
他の6曲は小室である
共作については、どこらへんが木根なのか気になるところである


作詞については、
「Don't Let Me Cry」を神沢礼江、
「Maria Club」「Here, There & Everywhere」を小室哲哉が担当した以外は、
すべて小室みつ子が担当している
TMの詞と言えば小室みつ子という状態は、
実質的にこの時から始まる


このアルバムは、ビートルズにちなむ曲名が多い
「Don't Let Me Down」「Don’t Let Me Cry」
「Fool on the Hill」「Fool on the Planet」
(しかも歌詞中に小高い丘(Hill)が登場する)
「Here, There, and Everywhere」「Here, There & Everywhere」
なおこのアルバム以外の例では、
「Hello Good-Bye」「Harlie Good-Bye」
「A Day in the Life」「A Day in the Girl’s Life」
というのもある


以下ではアルバムの曲について触れていこう
一曲目は「Bang The Gong (Fanks Bang The Gongのテーマ)」
サブタイトルにあるように、
ツアー「Fanks! Bang The Gong」をイメージして作られた


小室はこの頃、ライブでドラを使うことにこだわっていた
そこでツアータイトルも「Bang The Gong(ドラを叩け)」と命名されたが、
この曲名もそこから来ている
曲でも最後のところでドラが用いられている


小室の好きなT.Rexの「Get It On」の歌詞に「Bang A Gong」とあることから、
曲名の着想を得たと言う
1985年、The Power Stationが「Get It On」「Get It On (Bang A Gong)」としてカバーしているので、
小室の念頭にはこの作品もあったのだと思う


この曲名はツアータイトルに選ばれたことから分かるように、
メンバーはかなり重視していたようである
実はアルバムタイトルも「Self Control」ではなく、
「Bang The Gong」にする案もあった
「Self Control」になったのは、
先行シングルが「Self Control」に選ばれたことを受けたものだろう
(前章で触れた通り、先行シングルは当初「Don't Let Me Cry」の予定だった)


歌詞は女性の「Bang The Gong」のみで、事実上インストである
またアウトロが2曲目の「Maria Club」のイントロにつながっており、
この曲の導入の役割も果たしている
短い曲だが、私としては、
TMアルバムに収録されるインストの中ではかなりお気に入りだ
SF的な雰囲気、抑え目のクールな音質は、
情熱的な「Gorilla」的な音との相違を予感させる


「Bang The Gong」から続く形で、
「Maria Club (百億の夜とクレオパトラの孤独)」
このアルバムでもっとも若さを感じさせる曲だ
パーティーチューン的な作りでもある
TMが開店イベントを担当したディスコが曲名となっており、
歓声のSEなども、仲間の集まるディスコの雰囲気を表現している
次の「Don't Let Me Cry」とともに、ベースラインにこだわった曲だというが、
これも踊りやすい曲を意識したゆえだろう


いかにもTM的なメロディラインであり、
しかも余計な衒いもない素直な作りとなっている
FANKS期の代表曲として挙げるべき、
TMダンスチューンの名曲であると思う
自分にとってのFANKS期TMって?と聞かれたら、この曲を出す


この曲は、「Self Control」発売当初からしばらくは、
「Self Control」の代表曲として扱われ、
ライブでも盛り上げ所で演奏されたが、
1988年春以降はまったく演奏されなくなってしまった
ぜひとも一度生で聞いてみたい一曲である


3曲目は「Don't Let Me Cry(一千一秒物語)」
作詞が「Come on Let's Dance」の神沢礼江ということもあり、
歌詞にも「Gorilla」的な雰囲気が残っている
「Maria Club」で伝わってくるのが楽しさだとすれば、
こちらで伝わってくるのは焦燥感・切迫感である
勢いもあり、ついつい引き込まれる曲である
愛したい愛したい愛したい 誰より誰よりも君を愛したい
愛せない愛せない愛せない 今の僕君より他に愛せない



これもFANKSの代表曲としてしばしば挙げられる曲である
「Maria Club」と違って、
「終了」までライブの定番曲として、ほとんどのライブで演奏された
「Self Control」とともに、シングル曲の候補にも挙げられていた


「Self Control (方舟に曳かれて)」は、
基本的にシングルと同じアレンジだが、
最後がフェイドアウトではなくカットアウトで終わる
これはシングルカップリングのインストのオケを使っている


「Self Control」アウトロからつながる形で、
「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」
シングルと比べてイントロに少し手が加えられている
この「All-Right All-Night」はシングルよりも好きなのだが、
CDから録音すると「Self Control」アウトロがかぶってしまい大変困る


ここまでは息もつかせぬ盛り上げ曲連発だったが、
次からバラード中心の構成となる(LPではB面)


まずは「Fighting(君のファイティング)」
今では影の薄い曲だが、当時の小室は、
「Self Control」と並んでこのアルバムの柱としており、
後に発売したシングル「Get Wild」のカップリングにもなった


前曲までと比べると、重々しいオケが目立つ
ストリングスや様々なシーケンスフレーズが入っており、
音数を控えめにした「Self Control」の中では比較的音が多い
字余り的なBメロから熱いサビに入るところなど、私は大変好きである
ライブではあまり演奏されない曲で、
演奏されたのは「Self Control」期に限られる

I don't know what you're dreaming tonight
たとえ一人でも
It's a fighting I can give it to you
口ずさんでいた
君の戦いの歌 闇に響いてゆけ
易(たや)すい明日求めていないから 君のFighting


木根バラ「Time Passed Me By(夜の芝生)」
同じバラードでも「Fighting」とは異なり、
音数を減らしてしっとりと聞かせる作りで、
「Sad Emotion」「Winter Comes Around」の流れにある曲である


当初は商品版よりもさらに音数が少なく、ガットギターのみだったが、
木根の要求で音を増やし、パーカッションとコンガを入れた
小室のアイデアでThe Beatles「Yesterday」ぽいニュアンスという方針で作られた曲で、
リズムも小室が指定した


この曲は木根バラファンの中でも評価の高い一曲で、
木根自身も大変納得の行く曲だと言っている
後に参照されることの多い曲で、
1993年の「Classix 2」「moonlight mix」「Zurich mix」が、
1996年の木根ソロアルバム「Remember me?」に木根バージョンが、
2007年の西村麻聡監修「POP meets JAZZ」にジャズバージョンが、
それぞれ収録されている


ただしライブはあまり演奏されておらず、
木根ソロやtribute LIVEではなくTM本体のライブについては、
1988年「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」の後は、
「Tour TMN EXPO」のフォークパビリオンおよび1992年成人の日ファンイベントで演奏されたのみである


「Spanish Blue (遥か君を離れて)」は、
LPのB面で唯一のアップテンポの曲である
曲はすでに「Gorilla」の時に作ってあったものであり、
それを思い出して1日でオケを作ったという


歌詞は曲を聞いた小室みつ子がスペインをイメージして、
行ったことのないにもかかわらず、スペインを想像で旅してみたものである
最初に手拍子が入るのも、スペインのフラメンコをイメージしたものである
リズム感に富み、A面の他の曲とは雰囲気が違うが、
これもTMなりのダンスミュージックの形の一つだろう


ウツはこのアルバムでもっとも好きな曲なのに、
ライブでほとんど演奏しないのが不満だったらしい
ウツのベストセレクションは、
「1/2の助走」「TIME」「Girl」と、バラードが多く、
アップテンポの曲を挙げるのは珍しい


一曲飛ばして、「Here, There & Everywhere(冬の神話)」
小室が中学生の頃に作った曲で、
たぶん歌モノとしては最初に作った作品だという
サックスで始まるイントロが印象的であり、
影は薄いが、なかなかの名曲だ
TMはこれ以後「humansystem」「CAROL」と、
アルバムラストにミディアムテンポのさわやかな曲を配するようになる


「Fanks! Bang The Gong」以降は、
「Tour TMN EXPO」のFolk Pavilionを除き、
ライブでは長く演奏されなかった
ただし今世紀に入ってからは、
ウツソロ「Tour Overtone」「Spin Off from TM 2007」など、
TM以外のライブで演奏されるようになった


おそらくその流れで2007年には、TM本体でも20年ぶりに、
「TM NETWORK -REMASTERr-」のパシフィコ横浜公演で演奏された
この反響が大きかったものか、
30周年前後でも、2013年「START investigation」や、
2015年「30th Final」で演奏されており、
今では意外と存在感が高い曲である


歌詞は小室哲哉である
昔仲良くしていたが自殺してしまったいとこに捧げたものという
TKプロデュース期まで含め、小室の歌詞の中でも名作の一つだろう
なお曲中では、「Here, There & Everywhere」の「&」は発音されず、
「ヒアゼアエヴリウェア」と発音される

遠い空を見つめていた 君と出会った日をたどって
時がたつのも忘れ いつのまにか星が降りしきる
オリオンは最初で最後の 運命の日をむかえる
草原で女神と出会い アルテミス 彼女の名前を知った
ああ君と話していた夜がなつかしい 僕がほんの少しだけ夜空に近かった


最後に「Fool on the Planet(青く揺れる惑星に立って)」に触れよう
木根バラ、いやTMの全楽曲の中で、誇るべき名バラードである
自分がベスト版を作る場合、
「Electric Prophet」とこの曲は絶対に外すことができない
メンバーの間でもファンの間でも、この曲の評価は高い


かくいう自分もこの曲の大ファンだ
ファンの方には一目瞭然と思うが、
私のハンドルネーム「青い惑星の愚か者」は、
この曲名の和訳にサブタイトルを組み合わせたものである


まずイントロは、印象的なコーラスとシーケンスで始まる
コーラスは小室である
一人コーラスをやってみたかったという
以前も言ったが、小室の声はコーラスにするとなかなか映える
このコーラスは曲を通じて各処に入っている


なお「Fool on the Planet」は、
曲自体はレコーディング以前にほとんどできており、
木根が小室と話し合って収録したものだった
コーラスを重ねるのに1日かかったという
それほどコーラスにこだわった曲である


曲は6/8拍子で、TMでは珍しい作りだ
木根は2000年にも6/8拍子の曲として「Pale Shelter」を作曲している
歌はAメロでしっとりと歌い上げ、
Bメロから次第に盛り上げていく
ボーカルにエコーを利かせ宇宙的な雰囲気を出し、サビへつなぐ
サビではウツの魅力的なボーカルと小室のコーラスが絡み合い、
幻想的な雰囲気を出している


Aメロ・Bメロ・サビのそれぞれのパーツが、
単品として聞いても大変出来が良い
特にサビの部分の盛り上がり方など、文句の付けようがない
加えてこれらのパーツが美しくつながり、一つの曲として完成されている
この点では「Seven Days War」も類例として挙げることができるだろう


小室みつ子の歌詞も良い
夢をかなえ様と前に進もうとしている主人公を、
歌詞の中で「Fool(愚か者)」と呼んでいる
一見不可能と思われている夢を実現してきた人々は、
同時代にはそのように呼ばれてきた
「Fool」とはそのような、固定観念にとらわれず前に進み、
新しい未来を切り開いていく若者に対する賞賛の言葉なのである
こうした世界観は「Fighting」にも共通するものであるが、
歌詞としての秀逸さはこちらの方が上と思う(個人的な好みだが)


なお小室みつ子によると、歌詞については、
この曲の続編がTMNラストシングル「Nights of the Knife」だと言う
「Nights of the Knife」に出る「あの丘」は、
「Fool on the Planet」の「小高い丘」を指している


最後にこの曲だけは、歌詞を全文引用しておきたい
なお「You might think just a dream」の英語はおかしいが、
その点は脳内補完していただきたい

星の降る小高い丘まで 今すぐに君を連れて行く
窓越しじゃ物足りないから できるだけ夜空の近くへ
つかみたい夢がある じっとしてられない
訳もなくただ追いかけたいのさ
You might think just a dream
地球という名の青く揺れる惑星に立って
Make a wish, make it true
光を捜そう
Like a fool, They said
あきらめたくないForever

ただのdreamer 人は言うけれど
この地上にあふれるすべては
僕に似た昔の誰かが 夢見てはかなえてきたもの
見おろした街並みに 低く飛ぶairplane
見失わないで追いかけたいのさ
You might think just a dream
時が巡ってもきっと人は惑星に立って
Make a wish, make it true
思いを描くよ
Like a fool, They said
捜し続けてくForever


(2007/5/2執筆 2008/10/22・2013/3/20・2017/2/23加筆)

Self Control
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20
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この記事へのコメント

miya
2007年05月09日 02:12
mf247にてDJTKの制作担当をしているものです。記事に関係のないコメントでごめんなさい。明日からDJTKブログというDJTKオフィシャル・ブログを始めます。DJTK制作日記(ポッドキャスト)と共に
ぜひご参照くだされば幸いです。
よろしくお願いします。
通りすがり
2007年06月14日 10:57
TMファンの通りすがりです。

何故だか最近Fightingが気になって、曲が頭の中をぐるぐる回っているのでちょっと検索してみたらたどり着きました。
これを最初に聞いた時(発売時じゃないですが…)にはとっても地味な曲でちっとも好きになれなかったんですが、15年経った今、すごくグッと来る存在になりました。自分がきっと大人に(笑)なったんですね。
蒼い惑星の愚か者
2007年06月15日 00:59
ご来訪ありがとうございます
確かに「Fighting」の歌詞を載せたサイトはあまりないでしょうね(^^;
自分の場合、年をとって好きになった曲は「Sad Emotion」です
haru
2012年07月01日 19:52
 TMの“アルバム”を初めて聴いたのがこの「Self Contorl」でした。(ただし、カセットテープにダビングしてもらったものですが。)
 
 このアルバムはいろんな面から見ても完成度が高いと思います。偏り過ぎず、かといって小さくまとまっているわけでもなく、本当によくできた作品だと感じています。
 
 このアルバムで初めて木根さん作曲の楽曲を聴きましたが、小室作にはないテイストを持ちながらも決して浮くことなく、TMの世界にしっかり溶け込んでいる感じがして、中学生になった自分の心の中に益々気になる存在となっていきました。

 ところでこの時期だけ木根さんがシングル・アルバムジャケットでサングラスを外しているし、アーティスト名もTM“Network”と小文字で表記していますが、当時何か意図があったんでしょうか?
青い惑星の愚か者
2012年07月04日 03:00
当時はレコードが中心でしたから、テープが一番聞きやすいメディアだったんですよねぇ
ポータブルCDなんかもなかったし

Self Controlは本当に名盤です
これはファンの贔屓目無しに、80年代邦楽の誇るべき作品と思っています
ダンスチューンもポップスもバラードも、みんな完成度が高くて、しかも10曲で一つの作品になっていて、言うことないですよね

木根さんのサングラスは…どうなんでしょうね
テレビやライブでは普通にサングラスでしたから、ジャケットだけの演出じゃないかと思っていました

この頃の表記は小文字でしたね
もう少し経つと、TM NETWöRKになりますが、ちょくちょくマイナーチェンジをして、飽きさせないようにしていたのかもしれません
エルレ
2017年07月18日 09:07
音を減らしたことについてですが、スコアを見ると顕著に分かります。
Golliraはホント結構ごちゃごちゃしてますが、Self Controlはギター1本、シンセ1本という印象です♫実際にシンセ1本で弾けないですが笑

これらのアルバムですが、結構アコギが収録されてますが、クレジットに木根さん収録されてないの考えますと恐らくレコーディングしてないですよね?涙 真相知ってましたら知りたいです。
青い惑星の愚か者
2017年08月14日 05:21
木根さん愛がすごいですね(笑)
レコーディングでの木根さんの関与、どうなんでしょうね。
多分音は出していないと思いますけど…。

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