3-8 Come On Everybody

いよいよ「SPEEDWAY」発売まで10日を切りました
MySpaceでは「Action」のPV(というほどの作りでもないですが)が公開されました
パシフィコ横浜のライブの写真を使っています


またYahoo!動画でTM NETWORKの特集が組まれています
別に目新しいものはないのですが、
「Welcome Back 2」「Castle in the Clouds」のPVと、
「Double Decade "NETWORK」から
「Screen of Life」「Just One Victory」「Love Train」
「Double Decade Tour Final」から
「Get Wild」「Be Together」「Self Control」「Time To Count Down」です
あまりぱっとはしませんが、
アルバム発売に向けて一応のプロモーション活動はしているという感じですね


アルバムが出ればツアーもあるのでしょうか
そこらへんの情報はまだありませんが、
「TM NETWORK -REMASTER-」も終わりに近づいてきましたし、
そろそろ次の情報も欲しいところです
次回は武道館ライブか「SPEEDWAY」リリースの後で更新する予定ですが、
その頃に何か分かっていると嬉しいです
では本題に入ります
今回からついに黄金期「CAROL」期に入ります


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「Come On Everybody」は1988/11/17発売のシングルである
ジャケットには黒地に青字のタイトルと三人の写真が配されている
写真は「CAROL」ライナーと同時に撮ったものと思われる
カップリングは「Come On Everybody (instrumental Mix)」で、
つまりカラオケである





オリコンでは初登場3位で、
初登場のランクとしては、最高記録を樹立した
「Seven Days War」は最終的に3位まで上がったが、
初動は5位だった


5位以内には3週、10位以内には4週ランクインした
「Seven Days War」と比べるとロングセールスとはならなかったが、
4週目に同曲を収録する「CAROL」発売があったことを考えれば、
仕方の無い結果といえるだろう


売上は21万枚で、
「Beyond The Time」「Seven Days War」にはわずかに及ばない
しかしタイアップ無し、
そしてアルバム直前のリリースであることを考えれば、
前二曲とほとんど変わらない売上を出したことは、
むしろ立派な成果といえるだろう
実質的には人気は確実に以前より上がっていると見て良い
TM NETWORKがタイアップ無しでも、
安定した売上を出せることを示したのである


ちなみに同様の条件で一年前にリリースしたシングル「Kiss You」は、
10万枚の売上であり、
一年間の間で二倍に増えたことになる


「Come On Everybody」は、
「CAROL」の先行シングルとしてリリースされたものである
しかし「CAROL」の音を紹介している曲かといわれると、
はなはだ疑問である
むしろ「CAROL」を通して聞いた時、この曲は明らかに異質で、
もともと「CAROL」の一部として作られた曲ではないことを感じさせる


「CAROL」は結果としてTM史上最大の売上を達成したが、
実は耳に入りやすい一般受けする音ではない
どちらかというと、聞き込んで良さを感じるアルバムである
したがってその楽曲はシングルとして出すには不向きである
またアルバムのコンセプト(ミュージカル)から考えても、
そもそもシングルカットして一曲だけを聞くような作りではない


しかし当時の売り方として、
アルバム発売に当たって先行シングルを出さないわけにはいかない
TMほどの人気ミュージシャンともなれば、なおさらである
そこでこの時はシングル用に、
「CAROL」のコンセプトと無縁な音で曲を作ったのだろう


そのため「Come On Everybody」は、
一度聞くだけで耳に残りやすい音作りとなっている
オーケストラヒットの多用が、最大の特徴となっている
アップテンポのシングル曲としては、
「Resistance」以来約一年ぶりのリリースとなった
当時のファンには、キタ!と感じた者も多かっただろう


この曲の制作日は明らかでないが、
8/25「STARCAMP TOKYO」以前は「CAROL」組曲の制作に関わる話しか知られておらず、
その他の曲はだいたい「STARCAMP TOKYO」以後に作られたのだろう
「CAROL」は10/8「Still Love Her」を以ってレコーディングを終えたと言うから、
「Come On Everybody」は8月末から10月初めに制作されたことになり、
制作工程(の少なくとも一部)は9月と見てほぼ間違いない
「CAROL」とは別系統のシングル用楽曲であることを考えれば、
おそらくかなり終わりの頃、9月下旬の可能性が高いだろうか


しばしば言われるように、
「Come On Everybody」のイントロは、
ライブの「Come on Let's Dance」のアウトロを転用している
(そのため「Come On Everybody」リリース後は、
 それまでの「Come on Let's Dance」ライブバージョンは封印される)
このへんも、必要にかられ急遽作ったシングルという事情をうかがわせる


ただ「Come on Let's Dance」の計算された作りと比べると、
「Come On Everybofy」は曲も歌詞も大変単調である
おそらく歌モノとしての完成度を比べれば、
「Come on Let's Dance」には遠く及ばないと思う
やはりFanks期は質の高い音楽を作っていたのである


しかし「Come On Everybody」は、
これはこれでライブでは盛り上がる曲である
何も考えずに乗れる曲と言うべき位置づけである
単調で刺激的な音を延々と繰り返すところなど、ユーロビート的な作りで、
ユーロビートを意識した「Get Wild」と比べてもこの傾向は強い
小室のロンドン生活の影響と思われる


それだけに世間でもなかなか印象が強い曲である
特に1988年の「紅白歌合戦」でこの曲のリミックスを演奏したことは、
この曲のインパクトを広く植えつけることになった


作曲とともに作詞も小室哲哉が担当した
歌詞の中で言葉を投げかける対象の「君」は、男性をイメージしている
具体的には、1988/8/20「オールナイトフジ」に出演した時、
TMの「Come on Let's Dance」をカバーしているアイドルユニット幕末塾のパフォーマンスを見てインパクトを受け、
その印象で作った歌詞だという


内容は「ガンガン行こうぜ」くらいで、深みのない勢いだけの歌詞である
だがこれも、むしろ狙った上での歌詞と考えるべきで、
曲のイメージやライブでの役割を考えれば、
妥当な歌詞と言うべきだろう

腐り切った欲望は 投げ捨ててもかまわない
足元が震えても  立ち向かうことだけ
忘れずに忘れずにいろ
Get up! Get up! Get up and go!
Come on everybody shake it everybody
Don’t stop dancin’ Don’t stop the music
Come on everybody shake it everybody
Don’t stop dreamin’ Don’t stop the passion


ライブ向けの曲ということもあり、
「CAROL Tour」ではラストの一曲前、
盛り上がり曲の最後の所で演奏され、
続く「Camp Fanks!! '89」「Rhythm Red Tour」でも演奏された
「TMN 4001 Days Groove」でも、
歌詞を大幅に間違いながら演奏された
復活後は「Double Decade Tour」「TM NETWORK -REMASTER-」「SPEEDWAY and TK Hits!!」「incubation Period」「START investigation」で演奏された
それなりの頻度で演奏されている曲と言えるだろう


ただし「Camp Fanks!! '89」「Rhythm Red Tour」では、
オリジナルバージョンではなく、
リプロダクション版(「with Nile Rodgers」)に近いアレンジで演奏されている
これはこれで魅力的であるが、
それぞれのアレンジについては、ライブ解説の時に触れることにしたい


この曲にはタイアップがなかったこともあり、
久しぶりにPVが作成された
「Kiss You」以来一年ぶりとなる
これは当時「eZ」で放送され、
現在では「Decade」「All The Clips」で見ることができる


ただ構想を練る時間がなかったのか、
そもそもあまり力を入れていなかったのか、
このPVはかなり手抜きで、
固定カメラの前で3人が演奏している様子を映すだけである
背景はロンドンをイメージしたレンガ塀の並ぶ町並みとなっている


TMは「Kiss You」まで
(空回りのものも含め)大変力を入れたPVが作成してきたが、
この時からTMのプロモーションにおけるPVの位置は低下する
その意味で、この少し前に出された「Gift for Fanks Video」は、
それまでのTM映像作品群の中で、
総括的な意味を持つものだったとも言えるだろう


ただ「Come On Everybody」PVの3人の服装は、
ヨーロッパ風のカジュアルなスタイルで、なかなかかっこいい
(帽子・皮ジャン・ジーンズ・Tシャツなど)
「humansystem」期のぷっくらしたウツや、
「CAROL」的なファンタジーなコスチュームが受け付けない人にとっては、
3人を眺めるという目的で見るならば重宝するかもしれない


(2007/11/27執筆 2008/12/10、2017/7/26加筆)

COME ON EVERYBODY
エピックレコードジャパン
1988-11-17
TM NETWORK
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この記事へのコメント

ひとみ90210
2012年11月15日 09:13
日本の歌はTMしか掛けない、英国在住者(それもTMのせい)です。旦那も3歳の息子もこの曲がお気に入りです。次の楽曲に替わると「I want shaking-」と催促されます。私的には、中学生だったし、もちょっとファンタジー寄りで、そんな好きじゃなかったのですが。キャッチーなんでしょうね。5歳の息子も好きですが、彼はよくWild HeavenやLove Trainを口ずさんでます。ゲワイはそういや誰も関心を示していないなぁ。意外、意外。
青い惑星の愚か者
2012年11月19日 07:54
TMファンでイギリス在住ですか!
初めまして

たしかにCOME ON EVERYBODYはTMの曲の中でも直感に一番訴える曲で、子供受けが良いかも知れないです
Get Wildは、5歳には少し難しいのかな?
むしろSelf Controlの方が良いかもって気はします
しかし家族を完全に洗脳してしまって、FANKSの鏡ですね!

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