3-22 Camp Fanks!! '89 ②

いよいよツアーが4日後に迫ってきました
相変わらず内容はさっぱり分からず、不安は募りますが…
前回の「TM NETWORK -REMASTER-」の時は、
それなりにネットニュースなどにも取り上げられ、
事前のコメントも結構ありました
なぜ今回はまったくないのでしょうか


今回はライブハウスだから宣伝しなくてもチケットがはけるのに対し、
前回は武道館を埋めるために宣伝をしなければならなかったから、
という可能性もありますが、
前回は武道館が決定する以前から宣伝していたことを考えると、
そういうこともなさそうです
(パシフィコ横浜はあっという間に埋まりましたから)


となると、①宣伝するための準備などをしていなかった、
という可能性が考えられます
今回はチケット発売からライブ本番まであまり時間もなく、
ツアー自体も急遽決まったもので、
宣伝するほど内容が固まっていないのかもしれません


または②そもそも宣伝する気がない、という可能性もあります
今回あえてライブハウスにこだわっているのは、
もしかすると現在のファンのみを視野に入れた、
限定的な性格のライブを想定しているのかもしれません
つまりヒット曲満載だった「TM NETWORK -REMASTER-」
対極的なライブという位置付けです


状況から考えて消極的な推測をすれば①、
あえて意義を見出せば②ということになるでしょう
②とすれば、ファンのみが盛り上がれるレア曲も聞けるかもしれません
でもレア曲って「TK HITS!」なのかな…orz


とか推測を重ねるまでもなく、
数日後には全貌が明らかになるわけなので、
もうしばらく待っていましょう


では本題に入ります
今回でTM NETWORK期の華々しい活動はついにおしまいです
まあツアーが始まる直前だし、
タイミング的には区切りになって良いのかもしれません


-----------------------------
「Camp Fanks!! '89」は、
第一部の「CAROL」ミュージカルから始まる
最初に出演者を紹介するナレーションが流れた後、
「A Day in the Girl's Life」インストをBGMに、
スクリーンにキャロルの映像と出演者の名前が映されるところは、
「CAROL Tour」と同じである


ただ「Camp Fanks!! '89」では、
その後キャロルがステージに現れ、
高校のグラフィック・システムにガボールスクリーンのLPをセットする演出が追加されている
(LPのジャケットは「CAROL」
「過去記事更新中」のポコ太さんコメントによる)
舞台監督の鬼塚玲二は、幕が上がってもTMが現れないという意外な演出を試みたという


稲妻が落ち暗雲が立ち込める中、
「キャーーー!」という悲鳴とともに、
異世界ラ・パス・ル・パスに飛ばされるキャロル
ステージは暗転し、その間にライブ用ステージに入れ替わる
「A Day in the Girl's Life」のイントロが流れ、ステージが明るく照らされると、
あとは「CAROL Tour」第二部と同様にステージが進む


なお第一部の最後にジャイガンティカを倒す時、
「CAROL Tour」と同様に「Nervous」「Seven Days War」「Self Control」の一部のフレーズが流れる
これらは「CAROL Tour」第一部で演奏された曲に当たり、
奪われた第一部の音を第二部で取り返すというストーリーが表現されているのだが、
「Camp Fanks '89」では「CAROL」組曲で始まるため、
その事情がまったく不明になる


ジャイガンティカを倒すと、
「In The Forest」インストをBGMに、キャロルがダンスで喜びを表現し、
ガボールスクリーンのLPを抱きしめてミュージカルは終わる
「CAROL Tour」ではここで幕が下りて、
「Just One Victory」インストをBGMに、
エンディングのスタッフロールが流れてミュージカルパートは終わる


ところが「Camp Fanks!! '89」では、
キャロルのダンスが終わると、いったん会場が真っ暗になり、
キャロルに代わってTM NETWORKが登場して、
「Just One Victory」が演奏される
「CAROL Tour」第三部の衣装は、ここでだけ使われる
(ウツは間奏中の着替えを挟んで2着)




幕が下りてミュージカルのエンドロールが映し出され、第一部は幕
エンドロールが終了すると、
BGMは「Just One Victory」インストから「Give You A Beat」に代わる
「CAROL Tour」第二部から第三部に移る時と同じ流れで、
「Camp Fanks!! '89」も第一部から第二部に移ることになる


「Give You A Beat」をBGMに、
スクリーンに「FANKS!!」のロゴが映し出される
曲が盛り上がってクライマックスになるとともに、
スクリーンが徐々に上がっていく
ステージに立つウツの「Give You A Beat!」の掛け声とともに「Nervous」スタート
イントロで「Welcome to the Fanks!」と、一年ぶりのフレーズを唱える
FANKS!! '89を掲げたこのライブで復活したフレーズである


「Nervous」「CAROL Tour」では第一部のオープニングに当たる
この曲を第二部の実質的一曲目に当てたのは「CAROL Tour」に近い扱いだが、
「Give You A Beat」から続く流れは、
「Gorilla」の曲順も意識してのことだろう


両曲とも「CAROL Tour」後期と同じアレンジだが、
この曲順で続けて聞くと、ものすごい盛り上がりである
「Give You A Beat」から「Nervous」イントロだけで4分だが、
ここのド派手な音のオンパレードと、「Nervous」のウツの激しい動きで、
前半のミュージカルはぶっとんでしまうほどである


「So Nervous So Nervous So Nervous」のサンプリングボイスとともに「Nevous」が終わると、
「Kiss You」のフレーズが流れ、
大石一と石山博士も合流し、ウツと三人のダンス
次いで「Come On Everybody (with Nile Rodgers)」となる


本来「CAROL Tour」前中期では、
「Beyond The Time」「Kiss You」ダンス→「Kiss You」
という流れがあったわけだが、
「CAROL Tour」後期では、
「Give You A Beat」「Kiss You」ダンス→「Kiss You」
となり、「Camp Fank!! '89」では、
「Give You A Beat」「Nervous」「Kiss You」ダンス→「Come On Everybody」
となった


「CAROL Tour」前中期では、
「Beyond The Time」のアウトロから「Kiss You」のフレーズが混じり、
その流れで次の「Kiss You」につながったわけだが、
「Camp Fanks!! '89」では曲順の変更のため、
「Kiss You」ダンスが入る事情がよく分からなくなっている
大石・石山登場の場面で使う演出ということで、
そのまま残ったのだろう
ここからはウツと大石・石山のダンスが炸裂する


「Come On Everybody (with Nile Rodgers)」の演奏は、
今までこの時しか行なわれていない
(というかこの曲に限らず、「Get Wild '89」以外、
「Dress」バージョンが演奏されたのはこの時しかないが)
ライブで盛り上がるかどうかは微妙なところだが、
少なくとも映像で見ると、
クールな「Come On Everybody」はかなりかっこよく感じる
小室がこのアレンジを気に入っていたのは以前述べたが、
次の「Rhythm Red Tour」でも、
この系統のアレンジで演奏されている


ついで「Don't Let Me Cry」
こちらも「Dress」バージョン
正直言ってオリジナルの方がライブ向けの音だが、
これはこれでレアな演奏である


ここでもウツは大石・石川と3人でダンスする
3曲続けての激しいダンスで、
すでに30過ぎだったことを考えると、
ウツの体力は驚異的である
おそらく現在では一曲でも持たないだろう


で、さすがにウツが重労働過ぎるので、
ここで休憩タイムでウツ退場
「Passenger」がスタートする


ウツがいないのにインストではない
となると誰が歌うのか…?
小室がKXを肩に下げてステージ前方に出てきてMC

Hey! Welcome Fanks '89 Final, Yeah!
Come On Everybody! Ok it's a song for Passenger, All Right?
On Vocal, Naoto Kine.


木根、挨拶して小室を紹介する
「And, On Vocal, Tetsuya Komuro」
小室、KXを弾いて答える
バックにはオイシイブラザーズとして
大石・石山・関川・小林の四人のダンサーが並び、
(多分、大石→オオイシ→オイシイということか)
さらにスタッフと思しきペンギンブラザーズ(二人のペンギン着ぐるみ)と、
バカ殿の格好をした男性が現れる


最初に小室・木根のレクチャーが入る
小室が「Give Me」と言ったら、
会場で「T」「M」というといえというものだ
その後で小室は「Give Me Your Network」という
つまり、こういうことになる

小室「Give Me」
木根・会場「T」
小室「Give Me」
木根・会場「M」
小室「Give Me Your Network」


練習が終わると、歌が始まる
普段は木根が歌う「L・I・N・E・X」の部分を、この時は小室が歌い、
普段はウツが歌う「地下鉄が街をふるわせ」の部分を、この時は木根が歌った
つまりメインボーカルはなんと木根である
木根が最初にメインボーカルを取ったのは、
「Rhythm Red」「Looking At You」と思われているが、
実はその一年前にすでにボーカルを取っていたのである


恒例の小室のラップもある
これがTM史上最後の「Passenger」であり、
TM史上最後の小室ラップである
(globeでは「Sweet Pain」などで小室ラップがあるが)


その最後に会場との掛け合いが入る
さっき練習した以外にも、
小室「Who Are You?」
木根・会場「We Are Fanks!」
という掛け合いもあった


この部分の映像は、「CAROL The Live」では削られている
収録日に当たるファイナルの8/30だけ、この曲で特別な演出があったためであろう
それは、ゲストとしてコロッケが登場したことである
(このため8/30は会場との掛け合いとラップのみになり、木根の歌が聞けない)


「CAROL Deluxe Edition」では、この部分も商品化された
この映像に基づき、8/30の模様を書いておこう
小室は曲の最初に、
オイシイブラザーズ・ペンギンブラザーズ・バカ殿を紹介した後、コロッケを紹介する
ステージの階段上(松本のあたり)から登場し、
島倉千代子の物まねで「人生色々」を歌いながら階段を下りてくる
当時のコロッケのネタだが、大きなカツラをつけているので、
「重い」と何度もいいながら体をよろめかせる演技をし、
オイシイブラザーズはそのたびにずっこける


その後で小室は会場と例の「Give Me T」の練習をし、
コロッケにやってもらうが、そのたびにコロッケはボケる
一度目は「ハ?」
二度目は「重い」
三度目は「愛したい愛したい愛したいと歌って、
「Don't Let Me Cry」のウツの物まねをする(フリ付き)
ボケるたびにステージの面々はずっこける(小室・木根も含め)
そして「Thank You」と告げ、コロッケ退場
その後は小室ラップで会場と掛け合いをして終わる


正直言ってコロッケのボケが全然面白くない
(特に「重い」は、会場にいる観客は笑えるのだろうか)
「Don't Let Me Cry」だけは会場から歓声も上がったようだが、
コロッケも普段と違う場だけに戸惑っていたのではないだろうか


ちなみにコロッケを呼んだのは木根らしい
ラジオ番組で知り合ったという
木根のレギュラーラジオ番組「えんぴつを削って」が、
コロッケのラジオ番組「それ行け!ホモルーデンス」の一コーナーだったことからの縁である


コロッケが「CAROL Tour」武道館公演を見て、
「あんな派手なステージに立ってみたい」と思ったことがきっかけだったという
コロッケは武道館公演の後に楽屋にも来たそうなので、
この時に出演の話が出たのだろうか


「Come On Fanks!」の木根バースデースペシャル(1989/9/23)で、
コロッケがゲストに来たり、
「それ行け!ホモルーデンス」最終回(10/27)で木根がゲストに来たりと、
この頃木根とコロッケは親しかった
なお木根は翌年、コロッケに「I Panic」「Just a Lonely Man」を提供している
作詞は小室みつ子で、1990/5/9にシングルとしてリリースされた


ライブの解説に戻ろう
「Passenger」が終わると、
ウツが大石・石山と並んで、新しい衣装で登場
一転して重い雰囲気の「Kiss You (Kiss Japan)」
イントロから気付く通り、「Dress」バージョンである
ただ長大な間奏などは、「CAROL Tour」バージョンに準拠している


次の「Rainbow Rainbow」「Dress」バージョン
従来のポップなFANKSバージョンの面影はないが、
幻想的な雰囲気で、これはこれで大好きなアレンジである


2番まで終わるとウツ退場
ここで久しぶりの木根パフォーマンスである
この時点では誰も考えていなかっただろうが、
木根によるライブパフォーマンスは、
リニューアル以後行なわれなくなるから、
これが最後となる(第一部で行なった空中浮遊も含め)


木根はシルクハットにステッキという手品師の格好に着替えて登場する
「Over The Rainbow」をBGMに、木根の頭上に大きな風船が飛ぶ
「Rainbow Rainbow」で木根パフォーマンスが入り、
BGMに「Over The Rainbow」が使われるのは、
「Kiss Japan Tour」の時と同じである


やがて木根の体が上半身と下半身に分かれ、
またくっついて、そして姿が消える
その後風船が割れ、中からたくさんの小さな風船が飛び出して来ると、
消えたはずの木根が空中にいる、という演出である
木根は空中を右側に飛んでいくが、
すぐに反対の左側からウツと一緒に現れ、
瞬間移動として会場を驚かせる


「フー! どうもありがとう」と言って
ウツがステージ中央の階段に座り、「Confession」と曲紹介
このライブ唯一のバラードである


ここから30分はノンストップで、
ハイテンションな曲が続く
まずは「Be Together」
「Give Me All Night」から始まる「Dress」バージョン最初のセリフが入るが、
音はオリジナルバージョンである


1番が終わると、長い間奏に入る
小室のシンセもノリノリだ
ここの「Be Together」4分中、
歌は1分に満たず、2分以上が間奏だ


そこからは「Be Together」2番に入らず、
「Come on Let's Dance (Dance Supreme)」に移る
「CAROL Tour」のような球遊びの演出はないが、
大石・石山が登場してダンスを繰り広げるのは同じである
アウトロは、FANKSバージョン系のものが復活している
(ただし昔のものとはアレンジが異なる)


アウトロから直接つながる形で、
また「Be Together」が始まる
今度は「CAROL Tour」バージョンで、2番のみである
「CAROL Tour」では、「Kiss You」を二つに分けて、
その間に「Beyond The Time」を挟んだが、
この時は「Be Together」を分割して、
間に「Come on Let's Dance」を演奏したことになる
小室がKeith Emerson風にシンセの上に乗って暴れるなど、
「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」以来のパフォーマンスも見せる


「Get Wild '89」
「CAROL Tour」バージョンよりも原曲の雰囲気を再現している
小室もKXをかついでステージ前方に出て、メンバー3人で並ぶ
それぞれの前にスポットライトが置かれ、
メンバーはそれを会場に当てて盛り上げる


ファイナルの8/30では間奏で、小室とウツがポラロイドカメラを手に、
お互いの写真を撮影して会場に投げた(木根は?)
小室は投げるタイミングを逸して、口に写真をくわえてシンセを弾いた
(その後の間奏ではちゃんと投げる)


ウツはサンプリングボイスの口真似をして、
「ゲゲゲゲゲッゲ」と言ったり、
松本のギターで「Smoke on the Water」を弾いたりと、
かなり遊び要素を盛り込んでいた
(他の日には写真やウツギターは無し)


最後の曲は最新シングルの「Dive Into Your Body」
会場の中央からキャロル役のPernillaが登場し、ウツと二人でダンスをする
12月の「CAROL Tour」以来、
彼女は常にミュージカル部分しか出ていなかったのだが、
(第三部では客席で見ていることもあった)
この時だけは特別に出演した
以前から第三部に出たいと言っており、
ここでやっと実現したのである
ダンサー四人も総出演し、にぎやかさを演出する


「12' Club Mix」で使われた長めの間奏が入り、
ウツがPernillaを抱き寄せる
この間奏は以後のライブでも、
「TMN 4001 Days Groove」「Log-on to 21st Century」や、
「Tour easy attraction」「Spin Off from TM」など、
多くのライブで使われている
(浅倉大介アレンジの「Tour TMN EXPO」は例外)


アウトロではウツ・Pernilla・ダンサー4人が並んで踊る
そのまま最後のインスト曲に移り、ウツがダンサー陣の紹介
紹介されたダンサーたちは、順に退場する
そして最後に、
「今夜は本当に、どうもありがとう。Thank You Fanks! Good Night!」
と言ってウツも退場する


あとは小室・木根・松本・阿部で、エンディングテーマを演奏する
小室はKXを装着している
曲名はついていないが、当時の小室っぽさが出ている良曲と思う


曲が終わるとともに幕が下りる
幕には「THANK YOU FANKS!!」「See you again」と映し出される
最後が盛り上げ曲で終わるライブというのは、これが初めてである


「CAROL Tour」で恒例だったカーテンコールは、この時も行なわれた
BGMは「1974」である
出演者は幕が下りる中でも、しゃがみこんで会場に手を振り続けるが、
やがて完全に幕が下りる


それとともにTMは以後約1年間の休止期間に入る
翌年の復活後の活動はTMNへのリニューアルの準備であり、
事実上このライブがTM NETWORKとしての最後の活動になったが、
有終の美を飾るライブだったと言って良いと思う


なお「Closed Circuit」の衛星中継では、
この後メンバーからのメッセージがあった
以下に引用して本章を終えよう


木根「9ヶ月間やってきて、終わりました。クタクタです」
小室「けっこういつも、一生懸命やるまで時間かかる人たちですから、68本目で、やっとエンジンかかりました。(木根見て)あと100本くらい?(笑)」
木根「ははは」
小室「僕たちは今日楽しかったんで、みんなもきっと楽しかったと思います」
木根「ありがとうございます。Thank You Fanks!」


(2008/3/23執筆 2008/12/17加筆)


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