3-31 Digitalian is eating breakfast (Album)

magneticaのサイトより
U_WAVE  第18弾曲
『ルナ』
2008.6.20(金)より配信中!!
作詞:Revo 作曲:石井妥師 編曲:土橋安騎夫&石井妥師

約一年半ぶりに、U_WAVEが再始動するようです
まだ続くんだ…(失礼)


そして小室さんのオフィシャルブログ(6/15)より
そんななか、今週は来客多し!!で、木根さん、avexの昔のマネージャーさん、芸人さん、そして今日は、globeマーク!久しぶりに(マジです)秋からの活動を話し合って方向性とか、楽しく過ごしました。KCOのサイトのブログにいくと最新の3人写真がみれますよ!!さて、新曲ですが、清水というタイトルで、シングル。季節シリーズ 夏がもうすぐリリース@ITSされます。よろしく!!では!

どうやら小室さんサイドでも、秋からglobeが再開する模様です
KCOソロがあまりうまくいかなかったからでしょうか
あとあいかわらず文章が分かりづらいですが、
「季節シリーズ 夏がもうすぐリリース@ITSされます」というのは、
globeのことではなく、ソロアルバムの「Far Eastern Wind」シリーズのことでしょう


となると木根さんも…
ということで、「Root of the Tree」のサイトを見に行きました
『LOST FOODS 僕らの食べものが危ない!』

私たちの食べているものが、どこからきたものなのか?
日本の食糧自給率は大変な事になっている。
食べものや農業の抱える問題を、木根尚登の目線でわかりやすく語ります。
「僕らにもできることって、きっとあるはず」

著者:木根尚登
2008年7月1日発売
四六判・144P(本文2色)
定価1200円(税抜)
発行所 社団法人 家の光協会

(゚Д゚ )??
木根タン、どこに行こうとしてるの?


ともかく「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK HITS!!」が終わって、
まもなく一ヶ月、
25周年までの間、各自のソロ活動に専念するような感じです
(木根さんはTMツアー中からソロツアーも並行していましたが)
少なくとも秋まではTMは無いと見て良さそうです
ただ小室さんのブログによると、木根さんとお話をしたとのことですので、
TMに関してもなんらかの予定みたいなのは立っているんだと思います


あれ?
そういえばGW頃にTM Jr.ことPurple Daysがデビューすることになっていたような…
どうなったんでしょうね
別に興味ないですけど、しばらく見送りでしょうか
TM25周年まで温存ですかね…
それでは本題に入ります


---------------------------------------------
1989/12/9、
小室哲哉のソロアルバム「Digitalian is eating breakfast」が発売された
ジャケットは、Yシャツを着た小室が、
考え事をしているっぽい表情をしている写真である


キャッチフレーズは「そして、超人の愛」
なんじゃそりゃ?
一々憶えていないが、先行の各シングルでも、
「超人」シリーズのキャッチフレーズがあった
「Running To Horizon」は「超人デビュー」など)



歌はともかく見た目はイケメン



チャートでは4位を獲得した
シングルがのきなみ1~2位を獲得していたことを考えると、
アルバムは失敗したように見えるが、
この週はチャート10位内中7曲が新譜という激戦の週で、
巡り会わせが悪かった


なお1位は、全盛期のPersonz「Dreames Only」である
年間7位の今井美樹ベスト版「Ivory」は5位であり、
これを上回っただけでも評価すべきかもしれない


売上は一週で12.1万枚、総合で28.3万枚で、
1990年度年間45位だった
シングルで最も好成績だった「Running To Horizon」が18.9万枚で、
1989年の年間チャートで45位相当であることを考えると、
アルバムの成績は及第点ではあるだろう
(なお同シングルは1989年度末にランクインしたため、
1989年度分は13.6万枚で、実際には年間71位である)


なおしばしば売上65万枚という情報を見かけるが、
これはTM NETWORKの「CAROL」と同レベル、
「Rhythm Red」以上の売上である
当時の年間ベスト10に入るほどの数字であり、ありえない
何の情報によったのか不明だが、
サバを読んだにしてもあんまりな数字と思う


タイトルの「Digitalian is eating breakfast」は、
デジタルサウンド使いという意味の造語「Digitalian」を、
菜食主義者Vegitalianと掛けて、
「Vegitalian is eating breakfast」(ベジタリアンは朝食中)
という文章を彷彿させるものとなっている
センスのあるタイトルと思う
Supertramp「breakfast in America」をヒントに思いついたという


先に言っておくと、私はこのアルバムは、
小室デジタルサウンドにとって、
一つの完成形であったと思っている
サウンドに関しては完璧で、ほとんど非の打ち所が無い
後のTKプロデュースの時代の量産作品群と同列に語ることはできない


歌がどうしても残念なのだが(この点では後のV2も同様である)、
サウンドだけで言えばTM終了前で最高の完成度だと思う
これまで小室ソロ作品について、しばしば揶揄する発言をしてきたので、
この点は誤解されないように確認しておく


このアルバムは、
「CAROL」のミュージカル、「Rhythm Red」のハードロックのように、
明確なコンセプトがあったわけではない
むしろそうした縛りを取って、
自分のやりたいようにやった作品だったらしい


小室が言うには、TMの場合には、
プリ・プロダクションの期間に思いついたものの中から
TMというコンセプトやメッセージの流れなどを考えて、
選んで作品を発表することになるので、
自分の中に留めて一般には発表されないものも多くなる
これに対してソロ活動においては、
プリ・プロダクション時点での素材を聞いてもらおうということである
要するに、コンセプトなしの作品集ということだろう


だがコンセプトが無かったとは言っても、
やはりアルバムを作った時のノリというものは伝わってくる
このアルバムの曲は、
「Running To Horizon」のデモのみは3月に作られたが、
レコーディングはまとめて行なわれた
そのためこのアルバムはバラバラに作った作品の寄せ集めではなく、
全体として一つの作品としての性格を持っている


本格的なレコーディングは5月から始まった
5/1・2「CAROL Tour」長崎公演と、
5/3~5のテレビ出演の後は、
7月後半までツアーなどTMの仕事はほとんどなくなったから、
この間の小室の仕事はレコーディングがメインだっただろう
「CAROL Tour」が本来4月末に終わる予定だったことを考えると、
5月からレコーディングというのは、当初からの予定だったのだろう


この間に「Dive Into Your Body」「Digitalian is eating breakfast」「天と地と」のレコーディングが行なわれたことは、
すでに述べたところである
ただ「Dive Into Your Body」の音源制作は5月半ばまでに終わり、
小室は同月中に渡英してPete Hammondに会ってミックスを依頼している
5月下旬以後の小室は、
もっぱら「Digitalian is eating breakfast」「天と地と」の制作に力を注いだと思われる


そうした中で、「Running To Horizon」「Gravity of Love」の2曲だけは、
シングルカップリング音源用にShep Pettiboneにリミックスを依頼するため、
おそらく7月上旬までに(遅くても同月中か)、
ほぼ音源を完成させていたと考えられることも、これまで述べてきた


なお「Digitalian is eating breakfast」の楽曲は、
インスト曲以外はデモがまとめて作られており、
「Running To Horizon」「Gravity of Love」だけが先に作られていたわけではない
デモを全曲分制作した後に、シングル用の曲を先に完成させたのだろう
デモ段階での曲名は、「I Want You Back」以外は商品版と異なり、
以下のようになっていた


「Shout」「GUNS'」
「Opera Night」「Open Your Eyes」
「Gravity of Love」「Piano Number」
「Hurray For Working Lovers」「Knock Two Times」
「Never Cry For Me」「Do-Ya」
「Running To Horizon」「Esprit」
「Christmas Chorus」「Merry X'mas」
(宮沢りえ「Dream Rush」「Debut」


TMの活動が8/30で終わった後の小室は、
9月初めにカナダまで「天と地と」制作現場に見学に行ったが、
その後はレコーディングに戻ったと見られる


レコーディングは10月まで行なわれ、締切ギリギリだったという
アルバムは12月初旬リリースだから、
レコーディングは10月末から11月初旬には完了している必要がある
おそらく10月末頃に終わったのだろう


となると、「Digitalian is eating breakfast」のレコーディングは、
1989年3~10月の間に行なわれたことになり、
特に重点的に行なわれたのは5~7月と9~10月ということになる
結構長い期間に見えるが、
「天と地と」制作も同時並行で行なわれていたし、
後述するシンクラヴィアの導入もあって時間がかかったのだろう


ミキシングエンジニアとしては、Steve Jacksonをイギリスから呼んだ
「CAROL」レコーディングの前半期を担当した人で、
小室としてもやりやすかっただろう


レコーディング期間がユーロビートを推進していた時期に重なることもあり、
特に「Running To Horizon」はユーロビート的な要素が見える
全体として勢いのある曲が中心となっている
小室が言うには、「天と地と」を同時に作成していたためもあり、
もしも「天と地と」がなければ、
バラードはもっと増えたかもしれないとのことである


ただ単純にユーロビート一辺倒かと言うと、そうは言いづらい
Fanks!! '89と比べた時、その流れを引き継いではいるものの、
ポップス的要素がかなり入り込んでいる
これはレコーディングに関わった時間が予定以上に長引いたことも一因だろう
このアルバムをあえてジャンル分けするならば、デジタルポップと思う
少なくともダンスは意識しなかったことは、小室自身語っている


アルバムの最大の特徴は、デジタルサウンドの強調であろう
この点でシンセを用いながらも生音っぽい要素を強調しようとした1990年の「天と地と」「Rhythm Red」よりは、
やはり1989年のTM NETWORKの音との親近性が強い
パーカッション・ドラム・ベースも全曲打ち込みになっている


小室はこの時から自ら本格的にシンクラヴィアを使い始める
シンクラヴィアは「Dress」の時にも一部のプロデューサーが使っていたが、
アルバム全編に渡って小室が使用したのはこれが最初だった


シンクラヴィアは長時間のデジタルレコーディングとミックスが可能で、
サンプリングレートもCDの44kHzを越える100kHz、
ハードディスクに75分の録音が可能だった
現在ではハードディスクレコーディングは常識だし、
数字も驚くほどのものではないが、
当時としては極めて高性能のデジタル楽器だった


小室とシンクラヴィアの出会いには、
Interiorsの日向大介との関係が大きな意味を持っている
Interiorsはこれ以前、
オムニバスアルバム「Windham Hill Records Sampler '86」に収録された「Hot Beach」で、
グラミー賞のニューエイジ・プロデューサー・アーティスト部門にノミネートされたこともあったが、
1987年のアルバムリリースの後に解散していた


小室はInteriorsの頃から日向に興味を持っていたという
小室と日向の共通の知人に、
スタイリストの佐野美由紀がいた
佐野は、現在は奥田民生の妻である
小室はこの佐野から日向と会うように薦められ、
日向のライブを見に行った
これが二人の初めての出会いだったという


日向は「代々木体育館で行なわれたライブのとき」と言っているが、
1988/3/14~16「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」代々木体育館公演の頃だろう
日向はこの時、ソロアルバムよろしくという話になったと言っている
後述の8月の件と混同しているのかもしれないが、
実際にこの時点で小室と仕事をする約束が交わされた可能性もある
そもそも小室が渡英を日向に会いに来たこと自体、
仕事の相談を念頭に置いていたものだったとも考えられる


実は1984年工藤順子「茜色のカーニヴァル」で、
小室と日向が制作に関わったと言う縁もあるのだが、
(GAUZEさん提供資料による)
この件には両者とも言及していない
この時点ではお互いあまり意識していなかったのだろうか
少なくともこれ以後、継続的な交友関係は1988年までなかったのだろう


小室は1988年4月に渡英し、
8月に「STARCAMP TOKYO」公演のために一時帰国したが、
その時にまた日向に会った
日向はこれ以前にシンクラヴィアを購入していた
この時が小室のシンクラヴィアとの出会いとなる


ただしこの頃のシンクラヴィアは、まだソフトが充実しておらず、
トラックも8つしか動かすことができなかった
だが将来24トラックに増えるという話も聞いていたため、
その時を待って一緒に作品を作ろうという話になったという


この時点では1989年4月までTM NETWORKの活動が決まっており、
その後はイギリスに戻る予定だった
(おそらくTM Internationalを中心とする予定)
小室と日向は、TMが休止期間に入った後、
シンクラヴィアを使って楽曲制作を始めようと考えたのだろう


1989年5月からのレコーディング開始は、
この頃に決まったのかもしれない
また小室のソロ活動におけるShep PettiboneやWarren Cuccurulloの関与は、
実は日向の人脈によって実現したものだったという小室の証言もあるが、
小室がこうした海外との人脈を持つ日向に接近したのは、
本来ロンドンでの活動を視野に入れたものだった可能性がある


小室は1989年5月の「Dive Into Your Body」レコーディングで、
初めて自らシンクラヴィアを使った
実質的には日向が操作したものだろう
(そもそも日向の所持品)


小室は4月のリプロダクションシングルや5月の「Dress」リリースの頃、
シンクラヴィアへの関心をしばしば口にしていた
そのため私は、小室がシンクラヴィアを使い始めたのは、
欧米プロデューサーの影響かと思っていたのだが、
実際にはシンクラヴィアでの楽曲制作開始の予定が決まっていたため、
その期待値を上げるために話題に出していたのだろう


小室は1988年10月頃にシンクラヴィアを1週間くらいいじって、
どんなことができるか試していたという
おそらく「CAROL」レコーディングが終わって帰国した直後、
「CAROL Tour」のライブ音源制作に入る以前のことだろう
意外と早くから、シンクラヴィアに期待していたことが分かる


この後「Digitalian is eating breakfast tour」「天と地と」「Psychic Entertainment Sound」でも、
日向は小室とともに音楽活動を行なった
この間、シンクラヴィアはほぼ日向が担当したと思われる
この頃の小室ソロは、実質的には小室+日向の活動だったといっても良いかもしれない


1990年秋からTMNの活動が始まると、
小室と日向のタッグはしばらく影を潜めるが、
1992年にTMNの活動が休止すると、
小室はまた日向とともに活動を行なう
さらに1998年にも、小室は日向に声をかけ、
tohkoなどの共同プロデュースを行なう
小室の知名度のため、tohkoは小室ファミリーとして扱われるが、
最初のシングル2枚は日向の作曲・編曲であり、むしろ日向がメインだった


ちなみに小室は1990年、事務所タイムマシンの経費で、
自らもシンクラヴィアを購入する
この時の経費問題が後のタイムマシンの内紛にもつながったと言われる
この件についてはよく知らないのだが、
シンクラヴィア購入というのは、
正確には日向の会社への共同出資という形らしい


さて、「Gravity of Love」のところで触れたが、
小室哲哉自身が歌詞の多くを担当した点も、
このアルバムの特徴である
先行シングルの「Running To Horizon」と、
「Opera Night」「Never Cry for Me」は小室みつ子担当だが、
他の6曲(「Digitalian」は歌詞とは言いがたいが)は、
すべて小室自身の手に成る


TMではありえなかった小室による現実味のある歌詞は、
このアルバムの特徴である
それはこのアルバムの一つの魅力にもなっている


アルバム全体から感じる雰囲気は夜の街である
何よりも歌詞が夜の街を舞台にしているのだが、
シンセメインであるにも関わらず、
安っぽくない重厚な音になっているのも、
そうした歌詞の世界をうまく表現している


アルバム各曲について触れよう
ただし「Running To Horizon」「Gravity of Love」「Christmas Chorus」の3曲は、
シングルと同じアレンジなので、
簡単に触れるに留める


一曲目は「Digitalian」
機械処理された「Digitalian World. Looking for the Future Music」以下のセリフが、
クールなシンセ音とともに流れる
一応歌詞はあるが、
事実上、オープニングのインタールードである
次の「Shout」に直接つながり、これへの導入としての性格が強い


「Shout」イントロで、静から動へと一挙に盛り上がる
デジタル音で巧みに構成されたイントロは、
聞く者の期待感を高揚させる
これぞデジタルミュージックの見本である
インストでも十分に聞けると思う
この曲はデモテープでは「GUNS」という仮題が与えられたが、
これは当時小室が毎日聞いていたGUNZ N' ROSESを意識して作ったためだという


歌詞は「真夜中の25:00」の街を舞台に、
魅力的な女性に対する狂おしい心情を書いたものである
曲調もハイテンポの豪華なサウンドで、
主人公の危うい雰囲気を表現している


歌詞に小物をたくさん登場させて、
イメージを具体化させるという手法は、
この曲がもっとも著しい
たとえば冒頭の部分を引用しよう

真夜中の25:00 Martin Sitbonのボーダーシャツ
Chipieのブラックレザージャケット
Kartharine Hamnettのアイリング
Boschのライトに照らされた長く眩しい足で
環状線を横切る君はいつもよりWild Face


なおこの曲は1990年初め頃、
ハウス食品O’ZACKのCMソングに使われた
小室本人も出演しており、
O’ZACKの「ザクッ」という音を聞いた小室が、
その音の出所を捜すという内容である
最後は「今度のポテトは音がいい」と小室が言って終わる
シングル曲(カップリング含め)以外にタイアップが付くのは、
これが初めてと思う


3曲目「Opera Night」は、
もともと「Rainbow Rainbow」の没曲で、
「Open Your Heart」という曲だった
「Open Your Heart」は1994年、
終了時リリースのベストアルバム「TMN Red」に収録された


「Opera Night」は、デモテープでは「Open Your Eyes」という仮題だったが、
「Open」を「Opera」に取り替えた小室みつ子の発想に敬服する
ただ自分は好きな曲なのだが、
小室はうまくいかなかったと思っているらしい


音色だけではなく、
曲自体も「Open Your Heart」とは少し変わっている
たとえばサビの最後の部分、
「弾むイヤリング 散りばめた星 君を抱きしめている」
の部分などは、原曲には存在しなかった部分である


コーラスにはアマゾンズがゲスト参加している
アマゾンズの吉川智子は、
かつて小室哲哉&STAYでボーカルを取ったことがあり、
あるいはその縁かもしれない


危機感溢れる「Shout」と比べ、
「Opera Night」はより落ち着いた雰囲気だが、
歌詞の内容も優雅な雰囲気となっている
歌詞の内容を十分に理解できているか不安だが、
おそらくオペラの舞台で、
女優に魅せられた男性を主人公にしたものと思う


4曲目「I Want You Back」は、再びアップテンポな曲である
こちらの舞台はリオのカーニバルだろうか
昔の恋人を思う歌詞となっている
歌詞にはポルトガル語が取り入れられている
小室によると、「金曜日のライオン」の続編だという
確かに歌詞に登場する昔の恋人の名は、
「金曜日のライオン」の恋人Jeriaである
ギターは「Running To Horizon」「Gravity of Love」と並び、松本孝弘である


こちらは小室のお気に入りの曲のようで、
何度かカバーされている
最初はアイドルグループCoCoに提供された
歌詞が異なり、
タイトルも「春・ミルキーウェイ」となっているが、
同じ曲である
1990/3/14発売のアルバム「Strawberry」に収録されている


二度目はDJTK名義で発表したもので、
2006/10/14 mF247で「mF247 remix」として配信された
三度目もDJTK名義だが、
こちらは「Get High Mix」として、
2007/7/4発売の「Cream of J-Pop」に収録された
ともにKCOのボーカルである


KCOバージョンは基本的な音自体は2004年に出来ていたらしく、
2004年に放送されたサッカー特番「Tribalkichs TV」で、
BGMとして流されている
(KCOボーカルの「Happiness×3 Loneliness×3」も)


5曲目「Gravity of Love」を挟み、
6曲目「Hurray for Working Lovers」
曲名から分かるとおり、仕事を持つ恋人たちへの応援歌で、
従来の中高生よりも少し上の層をターゲットとしているのかもしれない
なおしばしば「Hurry for~」と書き間違われるが、
「Hurray」は応援時の掛け声「フレーフレー」のフレーである


こちらも前曲と合わせて、ミディアムテンポの曲である
落ち着いた、都会の雰囲気である
この曲は歌詞がしばしば取り上げられる
特に次の部分などは、TM NETWORKではありえない歌詞といえよう

限られた時間は夜明けまで とても大切な眠れない夜
二人の生活は違いすぎて  会える時はbedの上だけ


「Never Cry For Me」は、
本アルバム唯一のバラードである
正直、小室はバラードを歌う歌唱力はないと感じさせる
曲は悪くないのだが…


この曲は、同時に作成を進めていた「天と地と」サウンドトラックと関係が深い
この曲のインストが、「天と地と」「疾風」「躑躅」である
実は歌詞も時代劇「天と地と」で使われてもおかしくない
小室も「昔の恋人たちの歌です」と言っており、
戦国時代をイメージしたもののようである

誰と戦うのか   濡れた戦士たち
明日はどこで眠る 錆びたよろい下ろし
Never Cry For Me 引き返せない
Never Cry Turn Around もうあの日々には


「天と地と」の主題歌「天と地と」は結果として、
「Never Cry For Me」と近い色合いになったと、
小室は言っている
このアルバムではむしろ浮いた感のあるこの曲が、
実は1990年の活動につながる音だったことになる


ついで「Winter Dance」
インスト曲で、「天と地と」に使う案もあったらしい
いかにも小室のインストである


淡々としたクールな雰囲気だが、
ゆったりとしたメロディと小気味良いパーカッションが、
うまく融合している
なおこの曲の主メロや「Digitalian」のコードでは、
Memorymoogが用いられている
小室は夏にMemorymoogを入手したとのことで、
「Camp Fanks!! '89」でも使われている


落ち着いた雰囲気を大きく変えて、
9曲目に「Running To Horizon」が入る
「眠れない午前二時」という設定は、
「Shout」につながるものがある


そして締めは「Christmas Chorus」
ライブでも締めはこの曲だった
このアルバムは狂おしい夜から始まって、
最後は「Merry Christmas & Happy New Year」の、
癒しのコーラスで終わる構成となる


なおこのアルバムには、
当初もう一曲入る予定だった
宮沢りえに提供した「Dream Rush」で、
レコーディングもされたが、アルバムに入らなかった
デモテープでは「Debut」という仮題が付いていた
小室が言うには、自分で歌うと意外と難しかったらしい
確かに難しい歌とは思うが…


後に1992年のソロアルバム「Hit Factory」で収録する話もあったが、
結局実現しなかった
ただし「Digitalian is eating breakfast tour」では、
ちゃんとこの曲もセットリストに入っており、
小室ボーカルの「Dream Rush」が披露された


(2008/6/23執筆 2009/1/1・2013/4/21・2017/9/2加筆)

Digitalian is eating breakfast
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-07-17
小室哲哉
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この記事へのコメント

2008年06月23日 21:29
こんばんは!今回はコメントでお邪魔しますvvv
やっぱり「Hurray for Working Lovers」の歌詞の
あの部分は・・・TMではありえないですよね。(笑)
聴いたとき、ビックリしましたもん。
「せっ・・・先生??」って。(笑)
それから個人的には先生の「DREAM RUSH」がとっても
とっても聴きたかったです。(涙)
先生が「英語で歌ったら難しかった」っていうコメント、
ついこの間見たばかりなのでかなりリアルタイムな話題で
思わず「おぉ!」っと声をだしてしまいました。
あと「I want~」の歌詞が「金曜日のライオン」の続きだとは知らなかったので
またココで1つお勉強させて頂きました。<(_ _)>
TMは奥が深いですね・・・今から「金曜日のライオン」と
「I want~」の聴きくらべをしてこようと思います!
蒼い惑星の愚か者
2008年06月24日 02:24
いつもありがとうございます
Hurray~の歌詞は、当時のインタビューでもよく突っ込まれてました
みんなぎょっとするところでしょうね

先生のDream Rushは… 正直言って宮沢りえの方が良いかな(笑)
ライブではWowWowWowのところが苦しそうです
デモテープではまあまあ歌えていますね
NAX
2013年05月31日 19:26
今晩~わ♪
小室さんが知り合いのシンクラヴィアの見に行った知り合いが判明したのでコメントに書き込みします。
たまたま仕事帰りに立ち寄った某大手中古ショップチェーンの新店舗開店したので見に行ったら…


Digitalian is eating breakfastのスコア発見!



立ち読みでチェックしたらインタビュー記事で共同プロデューサーの日向大介さんのインタビューを読んだところ小室さんが見に行った知り合いか日向大介さんだと判明しました!




意外な所から情報を見つかったのはびっくりしました(^◇^;)
青い惑星の愚か者
2013年06月06日 02:21
おお! スコアにありましたか!
そこまでは気付きませんでした
貴重な情報ありがとうございます
さっそく記事に追記しておきました
iyotae
2014年06月14日 00:21
迷走感は拭えませんが、木根さんの言ってることも大事ですよ~
ただ、健康オタク視点からもその本は読む価値ないと思われます…
今はTMに集中してくれていると信じてます。
青い惑星の愚か者
2014年06月18日 04:04
食料問題は大事でしょうけど、木根さんがそれについて何を語れるんだ?というのが正直なところなんですよね
それと出版社が、この本の背景を如実に示していて、その関係で書いた本であることが丸分かりなのがね…
まあTMをやってくれている今の木根さんは応援しますよ!
GoF
2018年12月23日 13:38
こんにちは。膨大な記憶と記録に敬服します!
ご質問ですがデジタリアン~の曲のシングルには当時のNYのハウス・ミュージックプロデューサーのリミックスがありますが、限定版でトミイエ・サトシさんのクリスマスコーラスバージョンってありませんでしたか??確かラジオで12インチをかけてくれたような・・ご返信お待ちしております。
青い惑星の愚か者
2019年01月05日 16:39
ハウスのプロデューサーてShep Pettiboneでしょうか。
それならRunning to horizonとGravity of Loveですね。
Christmas ChorusはシングルにExtended Versionという別アレンジが入っていますが、これは小室さん自身のアレンジです。
サトシ・トミイエさんの関与があったんですか? 私は把握していません。ごめんなさい。

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