第三部完

ということで、第三部がやっと終わりました
年代で言えば、長かった1980年代がついに終わったということになります
途中で(現代の)TMの活動復活と新作発表という予期せぬ事態が起こって、
そのレポートを挟んだりしたため、長引いてしまいました
もちろん、嬉しい誤算です(笑


この第三部は、一言で言えばTMの全盛期です
私も資料を見て文章書きながら、バブリーな時代だなぁと感じました
この時期については、第四部以後ほどではないにしろ、
初期からのファンには批判されることも多いのですが、
ともかくもアイデアを出し続けてマンネリに陥ることを避け、
なおかつ成果も出したという点は、
プロミュージシャンとして評価されて良いと思います


さて、第一部・二部では、各時期の総括にあたり、
好きな曲を挙げてきたのですが、
考えてみれば第三部のTMオリジナル曲は、
「CAROL」「Dive Into Your Body」しかないんですね
「Digitalian is eating breakfast」も加えても良いのですが、
やはりTMオリジナル曲に限定して選曲します


Sクラス
・Just One Victory

Aクラス
・A Day in the Gril's Life
・In The Forest
・Winter Comes Around


さて、この第三部は業績でいえば、
ちょうどTMの歴史上で折り返し地点に当たります
たとえばTM NETWORK・TMNのオリジナル作品を数えてみると、
アルバム11枚、ミニアルバム1枚、シングル37枚ですが、
第三部までで取り上げた作品は、
アルバム6枚、ミニアルバム1枚、シングル20枚となりますから、
作品数でも真ん中を過ぎたことが分かります


TM史上の中間地点であり、
かつ最大の盛り上がりでもあった第三部を過ぎると、
以後はその盛り上がりが収束に向かっていきます
その意味で第四部以後は、
ファンとしてはつらい時期になります
時代もいよいよ1990年代に突入し、
音楽業界の動向も激しく変動します


その中でTM NETWORKはリニューアルを行なって、
TMNと改称しますが、
そこで示されたハードロックサウンドは、
ファンの一部が離れるきっかけを作りました
翌年にはロック的要素を薄め、
カラオケ需要を見込んだ「Love Train」をリリースしますが、
これもファンの一部から批判されます


ただ一定の割合で新しいファンも入ってきており、
実は売上については、
「CAROL」と比べてそれほど大きな下降はありません
シングルについては、むしろ全盛期を実現します
(これはCD業界全体の好況も考えなければいけませんが)
全盛期を一つ挙げれば第三部となるでしょうが、
より広くとらえれば、
第二部から第四部までをひっくるめて全盛期と評価しても良いと思います


しかしそれにしても、、
第一部、二部、三部と、TMの人気は常に上り調子で、
第三部ではバブル的なブームにもなっていたのが、
第四部では人気が頭打ちになったことは事実です
CDもロングセラーがなくなり、初動型に近くなります
早い話がファン層の固定化・硬直化が進んだわけで、
これが小室さんのやる気を削ぎ、
TMが活動を休止し終了へと向かう一つの原因となったとする見解もあります


ただそれはそれとして、
この時代のTMのアグレッシブさは、
それなりに評価されても良いと思います
1990年に入りバンドブームが終息に向かうと、
80年代に人気を誇ったミュージシャンの多くは、
次々と消えていきました
あるいはすぐに消えはしなくても、
すでに支持を得ていた音楽性を生かして、
マイペースな活動を続けるケースが多かったと思います


しかしTMは80年代ミュージシャンの中では異例なほど、
アグレッシブに新たな方向性を模索し、
新しい時代に対応しようとしました
結果的にそれは失敗したわけですが、
少なくとも活動を休止するまでは、
それなりの話題を提供し続けたものと思います
第一線から退こうとしないその野心の強さは、
見ていて面白くもありました
次々とアイデアを出し続けてファンを翻弄するTMのイメージに、
最も合致するのは、おそらくこの時期だろうと思います


なおこの時期、周知の通りTM NETWORKはTMNに改称します
ただTMNとしてリリースしたオリジナルアルバムは、
「Rhythm Red」「EXPO」の二枚だけで、
再結成後はTM NETWORKに戻りますので、
全体の中ではあまり比重が大きくない名称という印象も受けます


しかし実は、時期だけで言えば、意外とTMNが公式名称だった時期は長いです

・1984/4:TM NETWORK →1990/8:TMN(リニューアル記者会見) →1999/5:TM NETWORK(復活記者会見)

これを計算すると再始動の時点では、
TM NETWORKの期間は6年4ヶ月、TMNの期間は8年9ヶ月となり、
半分以上はTMNだったわけです
2008/7現在でも、TM NETWORKは15年6ヶ月ですから、
なお1/3以上はTMNです


もちろん実際のTMNとしての活動期間は4年に満たないですが、
終了後もTKブームの中でTMが言及される場合はTMNだったわけですから、
TMNの印象は世間一般、特に20代の方にとっては結構強いだろうと思います


第四部はこのTMN期の前半となりますが、
3人がTMを活動の核にして継続的に活動していたという点では、
この時期が最後となります
第五部以後になると3人の活動は、
それぞれのソロワーク、あるいはプロデュース業を中心とし、
その合間にTMも行なうという形になっており、
それ以後現在まで、TMの活動は臨時的なお祭り的なものです
その意味で3人にとってのTM NETWORK・TMNの時代は、
この第四部で終りとも言えるでしょう


ファンの方でも、実質的にTMは第四部で終り、
という方は多いと思います
そういうこともありますので、
少なくとも第四部まではちゃんと書き上げようと思っています
ちなみに第四部は書くことが多く、
あるいは今までで最長になるかもしれませんので、ご了承下さい


ただここまで書いておいてあれですが、
第四部の開始までは、もう少しお待ち下さい


というのも、ずっと書いていく中で、
最近一回の記事の中身が多くなってきました
もちろん全盛期の第三部は、手に入る情報量も多いので、
当然の結果とも言えますが、
気が付くとアルバムやライブなどについて、
昔と違う方針で書くようになっていました


もともとここは通史的な流れを見ることを目的にしていたので、
各曲の解説は必要最小限にするということにしていたのですが、
今ではすべての曲について解説を書くようになってしまいました
どうもブログを移転した第二部の頃から、形が変わってきたように思います
また、昔気づかなかった情報も結構寄せられており、
特に序章や第一部について、あらためて加筆訂正を加えようと思ってきました


ということで、1990年代に入る前に、
1980年代記事の最終チェックをやろうと思います
またそれと並行して、ブログのリニューアルも行なおうと思っています
夏の間は忙しいのであまり更新できなそうですが、
秋の間には過去記事の更新作業は終わると思います
そこらへんの経緯はトップページで分かるようにするつもりですので、
たまにチェックしにしきていただければ幸いです
第四部の更新は秋から、25周年と並行して行なう、ということになります


以上、よろしくお願いします

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この記事へのコメント

you
2008年07月24日 00:19
はじめまして。
94年(当時中2)の終了からハマり、かなりマニアだと自分では思ってましたが、一連の記事を読ませていただき、まだまだ足元にも及ばないと実感しました。。
今後も楽しみにしています!


また余談ですが、
最近Decadeを久々に観て気付いたのですが、
94/4/21のオールナイトニッポンの最後、小室さんが
感謝のコメントを言うところで、84年の渋谷のライブインのことに触れてましたね。
このときはまだ非公式のままですよね??



蒼い惑星の愚か者
2008年08月02日 19:11
コメントどうもありがとうございます
お返事遅れてすみません

decade、確かにライブインの話に触れていますね(忘れていました)
この時点では非公式ですが、データに載せないというだけで、秘密ということではなかったのかもしれませんね
過去記事でも触れていなかったので、更新の時に反映しておきます
まさと
2010年01月03日 10:29
こんにちは。
youさんのコメントから、だいぶ月日は経ってしまってますが(笑)ライブインの事は、実はその前にもコメントしていた事があるんですよ。
まだ、DRESSが発売される前に、ツアーグッズの一つとして、FANKS'89メッセージブックというのが、あったんです。
その中身は、FANKSに至るきっかけについて、ライブでファンを見たのがきっかけみたいな話しを、メンバー3人がしているんですね。
で、ライブインの名前こそ出さないまでも、公式で1stライブにされてるエレプロに触れる前に、ライブをやってみたいな話しをしてますしね。
まぁ、初期のファンは当時、雑誌GBのインタビューでも触れてるし知ってるっちゃ~知ってる事だったんですがね(笑)
青い惑星の愚か者
2010年01月03日 13:22
あけましておめでとうございます

ライブインの話、FANKS '89の本は持っていないので、知りませんでした
「1-5 ファーストライブ」に少しだけ書き加えておきますね
ありがとうございました
まさと
2010年01月04日 11:54
ファーストライブの項に書こうかとも思ったんですが、ここに書きます。
書き込みをしてから、その本を引っ張り出して見たら、はっきりライブインの名前、出してました(笑)
以下にその一部を。

小室「で、話は昔に戻るけど、とりあえず僕ら自身にも一度、客観的に聴いてみたい、見てみたいっていうところがあって。で、渋谷のLIVE INNで演ったんだよね。」

この本の中では、ライブインからCAROLツアーまでを振り返り、そして、この時点ではまだ発売前のDRESSについてメンバーが語ってます。
青い惑星の愚か者
2010年01月12日 00:12
文脈から見て、小室さんの発言は、PV中心の活動をしていたけど、ライブで観客の前でもやってみたくなったという趣旨なんでしょうか
いずれにしろ、ライブインは確定ですね!

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