4-14 Rhythm Red TMN Tour ②

半月ぶりの更新となります
この間、いくつかの話題がありました
一つは8/30、小室さんとglobeが、
「a-nation '09」の大阪長居スタジアム公演で、
再びシークレットゲストで出演し、
ピアノソロと「Face」「Many Classic Moments」を演奏したことです


この記事を載せたデイリースポーツによれば、

音楽配信サイト「mu-mo」での着うたダウンロードも再開となった。TOP100のうち26曲が自身の手掛けた曲となり、一アーティストでは初の快挙となった。コンサートなど今後は未定だが、TKの活躍をファンは待ちわびている。


とあります
応援するファンもまだまだいるようです
小室さん、がんばってください!


小室さんに関しては、前回「a-nation '09」味の素スタジアム公演の後、
マスコミから色々な情報が出ています
すでに個人事務所「a nine」を設立しているようですね
(好きなコード名、2009=再起の年、永久の3つの意味だとか)
すでに半月前の情報になっていますが、
一応備忘のために産経スポーツの記事を引用しておきます

 小室がステージに立つのは、昨年8月31日に同所で行われた「a-nation’08」以来。今年5月に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けた後はKEIKOと都内で生活し、嘆願書を書いてくれた関係者にお礼の手紙を執筆。作家、村上龍(57)の小説を読み、音楽鑑賞するなど平穏な日々を送り、作曲活動を再開した。
 復活で意欲を燃やす小室は8月1日に個人事務所「a nine」を設立し、専属契約を結んだエイベックスの主催ライブ出演が決定。晴れのステージで“みそぎ”を済ませると、globeのKEIKO、マーク・パンサー(39)も加わった。
(中略)
 globeの楽曲はライブ後から着うた配信が再開され、24日には店頭への出荷停止が解除される。今後の音楽活動は未定だが、小室は曲作りを急ピッチで進めていく。


味の素スタジアム公演の動画が、
DoCoMoの携帯サイト「BEE TV」で配信されたことは前回触れましたが、
youtubeにこの動画をアップしてくださった方がいますね(リンクは貼りませんが)
違法でしょうけど、auの私にはありがたい限りです…
ピアノソロの全貌も分かりました
前回の記事にコメントして下さったTWINKLE☆彡NIGHTさんがまとめてくれていますが、
少し補足して整理すると以下のような感じですね
ちなみに大阪でのピアノソロは9曲だったとか… 増えた?


・小室哲哉ピアノソロ
 01. globe「Departures」
 02. 安室奈美恵「Sweet 19 Blues」
 03. globe「Precious Memories」
 04. TM NETWOTK「Seven Days War」
 05. TM NETWORK「Get Wild」
 06. 安室奈美恵「Can You Celebrate?」
 07. H jungle with t「Wow War Tonight」
 08. globe「Feel Like Dance」
・globe「Face」
・globe「Many Classic Moments」


ちなみに味の素スタジアム公演と同じ日、
浅倉大介さんがお台場のガンダムイベント「DA METAVERSE 'n' Gundam」で、
「Beyond The Time」のトランスミックスを流したそうです
浅倉さん、ホントにいつも心配してくれているんでしょうね…


さて、ウツの「SMALL NETWORK」のライブチケット販売も終わりました
(相変わらず落ちまくりで…渋谷と東京のチケット、余っていたら連絡下さい)
今月は「TM NETWORK The Singles 2」のリリースがあります
今まで右のバーのリンクはつながりませんでしたが、
(去年発売停止前の状態のまま放置していました)
リンクを貼りなおしました


さて、本編に入ります
二週間くらい①のまま放置していましたが、「Rhythm Red Tour」を終わらせますね

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「Rhythm Red Tour」は、フェラーリのアクセル音とともに始まる
この時点で多くの観客は、一曲目が「69/99」だと気付いただろう
アクセル音のSEを背景に、
「Thank you for coming to the maxell presents TM NETWORK Rhythm Red TMN Tour」
という英語のナレーションが入り、
続いて撮影・録音の禁止など、観客への注意が告げられる
客席では何箇所かで「TMN」ロゴの旗が振られており、
ロックコンサートの臭いを出している
事前に会場の一部の席に置かれていたらしい


ナレーションが終わるとともに、
アクセル音の中で「69/99」のイントロが始まる
スモークの中でメンバーたちはステージに登場する
ここの音は、「World's End Ⅱ」の最初で聞くことができる


アウトロでウツ・木根・葛城が並んでステップを刻むところなど、
演出がわざとらしく見えるところもあるが、
勢いのあるロックナンバーで始まるこのセットリストは、
「Rhythm Red」の雰囲気を最初から客席に伝えることに成功している
ウツの動きも一々大げさで、派手である


次の曲のイントロの中で、ウツのMC
「Hey, Everybody! 久しぶり、元気だった?」
客席「イエーイ」
「オーライ!」


ウツが木根の傍に歩いていくと、木根がハーモニカを演奏
ウツが横で手拍子で客席を煽る
ハーモニカが終わると、ウツのラップ
「クロコダイル・ラップ」である
公式セットリストではサブタイトルの「Get Away」になっている


この曲は、このライブでの最大のサプライズだっただろう
TMNにリニューアルした今、
古い曲はかなり限定されるという予想はあったはずで、
実際にそうだったのだが、
その中でマイナーなデビューアルバムの曲が演奏されたのである


もちろん演奏は、原曲そのままではない
ライブのコンセプトに合わせて、
ロックアレンジに大幅に様変わりしている
サビの葛城コーラスも、ロックっぽい雰囲気を出している
この曲に限らず、
旧曲の劇的な変化がこのライブの一つの魅力である


ただしイントロで木根のハーモニカが入るところは、
1986年の「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」のアレンジを意識しているのだろう
もともとあった楽しげな雰囲気も、相変わらずである
木根のハーモニカは間奏でも入り、
終わると客席にこれを放り投げるパフォーマンスもあった


一転して重い雰囲気の「Tomorrow Made New」
当時CD化されていなかった新曲である
作曲は小室、作詞は坂元裕二である


リハーサル開始からまもない10/9に演奏されており、
おそらくリハーサル開始以前にスタジオでラフテイクが作られていたのだろう
9/25・27にはスタジオで「Secret Rhythm (EOS Version)」が製作されており、
9月終わり頃の小室がスタジオに籠っていたことが知られるので、
この頃に作られたものかもしれない


リハーサル中にはまだ歌詞がなく、
ウツは「Tomorrow Made New Thrill Mad Nature」「it's gonna be alrigtht Don't you gonna be all mine?」の部分だけ歌っていた
小室はリハーサル中の10/11にデモテープを作成して坂元に送り、
作詞を依頼している


歌詞はゲネプロの11/1に出来上がり、
11/3の公開ゲネプロ「The Formation Lap」では歌詞付きで披露された
まさしくツアーとともに作られた曲で、
「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」「All-Right All-Night」並の、
ギリギリのスケジュールだった

遠ざかるBlue 君を包むBlack
時の震えに耳をすませ聞こえる
Tomorrow Made New Thrill Mad Nature
Tomorrow Made New Thrill Mad Nature
全てを失った時初めて手に入るもの
過去をゼロにし未来をゼロにしand start
It's gonna be alright, Don't you gonna be all mine?
It's gonna be alright, Don't you gonna be all mine?



曲名は「新たな明日」の意味だが、
「生まれ変わる明日」とでも訳すと雰囲気が出るだろうか
サビには「Tomorrow Made New Thrill Mad Nature」とあるが、
「Tomorrow Made New」も「Thrill Mad Nature」も、
頭文字をつなげて「TMN」になるという言葉遊びがあった
「Thrill Mad Nature」は英語としては変だが、
多分「スリリングで狂った性質」ということか


曲は他の「Rhythm Red」の曲と比べ、
小室のシンセが目立つ曲である
ハードロックをコンセプトとした「Rhythm Red」は、
小室のルーツであるプログレの雰囲気はあまり濃厚ではなかったが、
この曲ではその側面を強く打ち出している


この曲は後に「EXPO」に収録されるが、
それとは歌詞やアレンジが大幅に変わっている
「EXPO」の方がよりスペーシーな雰囲気になっているが、
個人的には圧倒的に「Rhythm Red Tour」バージョンの方が良い
(この点は人によって様々な意見がある
「Rhythm Red」期の曲の中でも、
「Rhythm Red Beat Black」と並んで、もっとも好きな曲である


次は「Reasonless」
重いプログレ調の曲が続く
この曲では木根もキーボードを演奏する
しかし間奏のシンセソロは小室で、
KXを持って前に出てきて、葛城のギターと競演する


冒頭からここまでロック曲が続き、
ロックコンサートとしての「Rhythm Red Tour」の印象を観客に植え付けたが、
次から3曲は、ウツにとっては過酷なダンスタイムとなる


まずは「Rhythm Red Beat Black」
照明がいったん真っ暗になってから、
ウツの「Rhythm Red Beat Black」の声とともに照明が付くと、
ダンサーたちが登場し、イントロで特徴的なダンスを繰り広げる
基本的にはビデオ「TMN」のダンスに基づいているが、
変更されている部分もある


演奏では原曲と同様に、葛城哲哉のトーキングモジュレータが用いられた
以後もこの曲が演奏される時は、
たいてい葛城のトーキングモジュレータが用いられる
そのため2014~15年に開催された一連の30周年ライブでは、
葛城が参加した「30th Final」で初めてこの曲が披露されている


この曲では間奏やアウトロなどにライブアレンジが加えられた
特にアウトロのシンセはかっこよいと思う
間奏では手拍子で客席を煽るが、
ツアー後半ではここで、
「グァナバラ、リオグランデ…」のMagic Wordが唱えられることもあった


「Come On Everybody」
オリジナルとはまったく異なるジャズ風アレンジである
小室の気に入っていた「with Nile Rodgers」に基づき、
さらにアレンジを変えたものである
アレンジはかなりかっこよい
間奏のシンセソロも見ものである


一方でダンスはかなりシュールで、
ラジオ体操風の動きも取り入られており、
おそらく「宇都宮体操」の俗称の語源はこれと思う
しかし当時としてはこれはこれで、
何か新しい表現を志しているようにも見えて斬新だった
「eZ」でライブ映像特集や、
1991年のファンイベントなどでも放映されており、
スタッフとしてもプッシュしていたらしい


「Kiss You」
TM NETWORK期に盛り上げどころの定番だったこの曲も、
まったくアレンジを変えて演奏された
個人的には歴代「Kiss You」でも、
一番インパクトのあるアレンジだと思う
全TMライブ音源中でも、そう言えるかもしれない


ダンサーが「Come On Everybody」のアウトロでいったん引っ込んだ後、
ウツが腕組みをしてステージの真ん中に立つ
「Kiss You for Bright & Dark」のサンプリングボイスが流れると、
サンプリングボイスに合わせて林選が再登場
続いて他のダンサー陣も再登場し、ウツの周りを囲む


歌は難解なダンスとともに進行しつつ1番のみで終わり、
間奏の小室のシンセによる破壊音やサンプリングボイスを背景に、
ウツが「Hey Girl」と言いつつ、会場に向けて手を差し伸べたり、
悩むしぐさで頭を抱えたりしながら、
最後に「I Kiss You」と歌うと、演奏がいったん終わる
ここで観客をステージに上げる企画もあったようだが、
実現例があったのかは分からない


怪しげな雰囲気のBGMが始まる中、
林選がウツを後ろから呼び止め、
二人のエロチックな絡みシーンが始まる
しかし最後にウツが林選を抱きしめた後、
林選はウツの元から去ってしまう
この部分、当時は女性ファンの反響がものすごかったらしい
「分かっているくせに、みんな大騒ぎするんだよな」
とウツも言っていた


絡みシーンが終わり、
ウツが頭をかかえて絶望しながら「I Kiss You…」とつぶやくと、
「Kiss You」の演奏が勢い良く再開する
最後は照明が落ちて、おもむろに曲が終わる


なお当初「Kiss You」では、
ファンをステージに上げて林選との絡みシーンを行なう演出も用意されていたが、
決行予定だった12/23名古屋公演でも結局披露されず、
そのままお蔵入りになった


照明が付くと、すでにダンサー陣は退場しており、
代わってステージ前方にはハモンドオルガンが置かれている
それまで後ろにいた小室が、
ここからハモンドのソロプレイを行なう


プログレ好きの小室としては、
ハモンドプレイは一度TMでやってみたかった演出だろう
この時間はツアー初期には短かったが、
後には3分以上に及ぶこともあった
基本的に即興演奏で、
「1974」「Girl」「Human System」などのTM曲や、
「Smoke on the Water」を演奏したりした
オルガンから火が出る演出もあった


これに続く「World's End」のイントロも長い
アドリブ的要素も強く、
合わせて5分以上小室の独壇場である
ダンス直後のウツを休ませるためかもしれない
ウツは遊びで浅倉に代わりシンセベースを引いたりしていた


「World's End」でも小室のハモンドプレイが続いた
ウツがハモンドに足をかけて小室の横で歌う場面もあった
このオルガン前でのツーショットは、
ファンとしても見どころだろう
曲全体では小室のコーラスも目立っている


最後では小室がKeith Emersonを模して、
ハモンドを揺らして爆音を出し続ける
自らハモンドの上に乗るなど、お得意のプレイも見られた


曲が終わるとウツは退場し、小室はシンセブースに退く
以後20分ほどは、小室を中心にインスト演奏の時間になる
まずは「Secret Rhythm」である
小室は途中でKXを持ってステージ前に戻ってきて、
即興的な荒い演奏でロックっぽさを強調する


「Secret Rhythm」の演奏中、
ステージ上の箱の中でガルボアが溶接される演出があり、
演奏が終わるとともに箱の中から現れる
その後はステージ上で曲に合わせて動くようになる
目や胸が光る仕様だった


当初ガルボアは「Secret Rhythm」の最初で、
ステージ横から歩いて登場していたのだが、
ある時期から演出が変わったようである
中にはダンサーの石山博士が入っていた
一人では着ることができないほど重い衣装で、
大変な重労働だったらしい


曲が終わると小室はシンセブースに戻るが、
その間葛城哲哉が短いギターソロを奏でる
この間、小室は衣装を着替えた


その後は小室と阿部の二人による「Thrill Mad Natural」
TMNの名前を冠したライブ初披露の新曲第二段である
激しい勢いの小室シンセ+阿部ドラムの箇所と、
穏やかなシンセソロを交互に交えたインスト曲で、
その入れ替わりが、曲の進行とともにだんだん頻繁になっていく
曲名の通りスリリングで狂気に満ちた曲である
CD化されていないものの、かっこよい曲と思う


この後で激しいドラムを中心とした短いインスト演奏が挟まり、
(ただしこの部分は、ツアー後期にはなくなった)
小室メインのインストになる
この間、ガルボアがステージ外に歩いて去っていく


最後のインストの内容は時期によって変わったが、
最後には必ず一曲、ツアーオリジナル曲が演奏された
ドラムやギターも入った壮大な曲で、
雰囲気としては「Psychic Entertainment Sound」にありそうである
その前には、初期では「落花」が、
中期からは「天と地と」が演奏され、
後期にはさらに「A Day In The Girl's Life」も演奏された


ここまでの1時間余、
様々な演出がほどこされた濃い時間が続いたが、
この後はライブ本編終盤、盛り上げ曲中心のセットリストとなる
なおインスト演奏の間ステージから去っていたウツ・木根は、
この後に衣装を着替えて再登場する



本編終盤の1曲目は、
小室のシンセソロから始まる「Time To Count Down」である
大規模な煙幕とともに、
休憩を終えたウツがステージに帰ってきて会場を盛り上げる


小室もYAMAHA KX5を持ってステージ前方に出てくる
野太い葛城のコーラスが男らしさを強調する
最後は重いロックバラード調のアウトロで締める
ちなみにメンバーはここから衣装を変える


「Be Together」
ハイテンポなスピード感は、前曲とつなげても遜色ない
ポップなイメージの強い曲だが、
意外とロック中心のライブにも似合う


間奏で「on drums, 阿部薫」とウツの紹介が入ると、
この曲の目玉の阿部ドラムソロになる
さらに途中からは小室のシンセドラムが入り、
阿部とのバトルが続く


最後は「Camp Fanks!! '89」と同様に、
小室がドラム用のスティックを会場に投げ、
「Be Together」の残りの部分の演奏を行なう
「Be Together」を前後に分割するのは、
「Camp Fanks!! '89」と同様であり、これを踏襲したものだろう


このドラムの時間、当初は2分半程度だったが、
ツアー終盤には10分以上(!)になった
ちなみに曲全体は13分半あり、
その中で歌は2分くらいである
ビデオに収録されなかったのも仕方ないかもしれない


「Burnin' Street」
イントロでダンサー3人が登場し、
ウツとにらみ合ってケンカを始める
ダンサーたちはウツが歌っている間もはケンカを続ける
これはストリートキッズたちをイメージしたものだろう
具体的には「West Side Story」をイメージしているという


間奏ではウツがダンサーに囲まれピンチになるが、
林選が登場してそのピンチを救ってくれたり、
木根が乱入してダンサーを追い払ったりする
アウトロは原曲よりもかなり長くひっぱる
CDで聞く時以上に、意外と盛り上げ曲になっている


間奏の部分は、オリジナルよりもテンポが落としてある
リハーサルの時に小室が阿部に、
「絵が見えるテンポまで落としてよ」という注文を付けた
この部分は70年代ロックを意識して作った部分で、
70年代アメリカの絵が浮かぶようにしたかったのだという


葛城のギターで始まる「Get Wild」
ギターだけでは何の曲か全くわからないが、
イントロに入るサビ前の「ジャジャジャジャ」音の繰り返しで、
これが「Get Wild」だと気付く
イントロにはサビのフレーズも入っているが、
ウツはこの部分を「ウォーウォーウォー」の声でなぞる


全体としては「CAROL Tour」初期のアレンジを元にしたものだが、
ロック風のこのアレンジは、
原曲や「Get Wild '89」をはるかにしのぐ勢いを表現することに成功している


目立つドラムの他、激しいシンセの音や葛城のコーラスは、
ロック版「Get Wild」の真骨頂である
間奏ではまた「ジャジャジャジャ」の連発があり、
その間ウツの独特なダンスが入る
最後のサビ繰り返しのところは、
「Get Wild and Tough Wow Wow Get Wild and Tough Wow Wow
 Get Chance and Luck Wow Wow Get Chance and Luck Wow Wow」
という形で、フレーズを簡略化している


このアレンジは個人的には、
歴代ライブアレンジの中でもトップクラスに素晴らしいと思う
ライブのコンセプトに合わせて過去の曲の別の魅力を引き出すという趣旨は完璧に果たしている
「Get Wild」は大変多くのアレンジが存在するが、
ライブアレンジそのものの成功度でいえば、
これがもっとも優れたものだろう


ついで「All-Right All-Night」
イントロは1988年の「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」のアレンジを、
ロック風に派手に作り直したものである
サビ前に一瞬ブレイクを入れるところなど、歌も微妙に変えられている


イントロでサッカーボールを客席に蹴り込むパフォーマンスが行なわれることもあった
これはウツが敬愛するRod Stewartのパフォーマンスを意識したものである
この時のサッカーボールは木根が用意した
木根は経費で落ちると思っていたが、結局自腹になったという
小室のKX5とは負担額では比較にならないが、
何かとメンバーの個人負担があるツアーだった


なおこの部分の曲順は、ツアー初期では、
「All-Right All-Night」「Get Wild」となっていたが、
12/13から「Get Wild」「All-Right All-Night」の順番に変えられた


この曲も、ポップからロックへと見事に作り直されている
また本編ラストの曲と言うことで、盛り上げどころにもなった
最後のサビ繰り返しでは、
「Wow Wow Wow Wow」のフレーズを繰り返し、
さらにこれを客席にも合唱させた


アウトロでは小室がKX5を振り回し、破壊して客席に放り投げることもあった
これはソロツアー「Digitalian is eating breakfast tour」を引き継いだパフォーマンスである
ツアーファイナルでは、KX5を葛城のギターにぶつけて、両方を破壊した




本編終盤の盛り上げタイムは、当初は以上5曲だったが、
ツアーの進行に伴い何度か内容が変更された
まずは年明け1991/1/6から、
「Time To Count Donw」が本編最後に移動した
「Rhythm Red Tour」の本編がTM NETWORKの曲で終わるのは、
TMNらしくないという理由だった


「Time To Count Down」の元の位置には、
「Good Morning Yesterday」が入ることになった
本来はアンコールで演奏されるはずだった曲だが、
この頃にはセットリストからはずされていたので、本編で復活したのである
「Time To Count Down」と同じく序盤が静かに始まる作りのため、
その前のインスト演奏からの接続に良かったのだろう


なお「Good Morning Yesterday」の最後には、
「Time To Count Down」に使ったロックバラード調のアウトロが使われ、
一方「Time To Count Down」のアウトロはCD通りになった


この時期の「Time To Count Down」の最後のところ、
ウツと観客のやり取りを、
「World's End Ⅱ」収録の1991/3代々木体育館公演から起こしておこう

ウツ「Hey, Everybody! Hey, 楽しかった?」
観客「イエーイ」
ウツ「それじゃ、もう少し、一緒に燃え尽きようか? オーライ」
ウツ&観客「イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ フーフー フーフー フーフー フーフー」
(この後、花火が上がり、最後のサビの繰り返し)


こうして最後の盛り上げどころが6曲になったのだが、
2/27以後のアリーナ公演では再び5曲になった
「Burnin' Street」が削られたのである


ただし「Burnin' Street」が削られたことで、
ライブ全体の時間が短くなったわけではない
これ以前、アンコールでは、
「Looking At You」「The Point of Lovers' Night」の他、
ウツに余力がある時のみ、
「Tender Is The Night」を演奏することになっていたが、
2/27からはここに、
新曲「Rhythm Red Beat Black version 2.0」が入ることになった


この曲は原則として毎回演奏した上、
曲の長さが10分近くあり、通常の2曲分の時間を取った
そのためアンコールの「Tender Is The Night」の他に、
もう一曲外すことになったのである


なお2/27以後の公演では、
「Rhythm Red Beat Black」はオリジナルと「version 2.0」の2パターンが演奏された
TMのライブで同一曲が2回演奏されたのは、
おそらくこの時だけと思う(SEの類は除く)
実は「Rhythm Red Beat Black」「version 2.0」に差し替える案もあった
その場合、おそらく「Burnin' Street」はカットされなかったのだろう


さて、「Rhythm Red Tour」の一つの目玉は、
アンコールをやるということだった
この時は最初のアンコールとして、
木根の「Looking At You」が演奏された
木根のボーカリストとしての初舞台である


ここで演奏されたのは、小室によると、
「本編に入れるところがなかった」というひどい理由である
横には葛城がサポートにつき、ギターとコーラスを担当した
他に浅倉もサポートにつき、3人での演奏となった


この曲が終わると他のメンバーも登場する
そしてウツによるメンバー紹介が入り、
葛城のスライドギターをバックに「Tender Is The Night」が演奏された
そして演奏が終わると、ウツが「どうもありがとう。おやすみなさい」と言って、
メンバーはステージから引っ込む


「Tender Is The Night」は、
会場によって聞ける日と聞けない日があった
聞けない場合もかなり多かったらしい
演奏するかどうかは、当日のウツの体力を見て判断された


先に述べた通り、2/27以後のアンコール2曲目は、
「Rhythm Red Beat Black version 2.0」に変わった
この曲では林選が色っぽいコーラスを担当した
(サビのコーラスは葛城)
ダンサーも登場し、会場を盛り上げた


アウトロでは、派手なサンプリングボイスプレイが聞ける
この時期のマニアック曲の最右翼だが、
やはりライブでも独特な雰囲気をかもし出している
アウトロでは「Whoo! Whoo!」の掛け声で、
会場に反応を求める場面もあった


曲の終わりでは、メンバーが一人ずつ退場し、
最後にウツが挨拶して退場した後は、
シーケンスだけが流れて曲が終わった


ダブルアンコールは当初二曲あり、
その一曲目は「Good Morning Yesterday」だった
しかしツアー初日の12/10新潟県民会館公演は3時間近くになり、
時間が長すぎるため、二日目12/11からはこの曲が削られた
その後は先に述べたように、年明けに本編で演奏されることになり、
「Rhythm Red Tour」幻の一曲となることは免れた


これ以後ダブルアンコールの最初は、
メンバーのお遊びタイムになった
会場ごとに内容は異なり、なわとび・バスケ・野球などが行なわれた
浅倉によるゲームミュージック風の効果音付きである


「The Point of Lovers' Night」
「Rhythm Red」でも最後のナンバーだが、
ライブでも最後を飾る、正真正銘ラストの曲である
CDで聞いた時にはそうは感じないだろうが、
意外なほどライブで盛り上がる曲である
スタッフもTMNの旗をステージ上で振って盛り上げる


アウトロでは「La La La…」のところを延々と繰り返し、
会場にも「La La La」のコーラスを求める
最後は「君がUh好きだから」と歌い上げ、
ウツの「どうもありがとう!」で終わる
実に約10分の演奏である


「World's End Ⅱ」収録日の1991/3/7代々木体育館公演には、
大江千里が自分のライブ終了後にかけつけ、
ダブルアンコールに登場してなわとびに参加し、
その後はシンセドラムの演奏と「La La La」のコーラスに加わった


最後には千里が、
「TMNイエーイ! 代々木イエーイ もいっちょ、EPIC/SONYイエーイ!」
と叫んで演奏が終わる
(正直EPIC/SONYは不要と思う)
そしてウツがマイクスタンドを持って大きくジャンプ


メンバーが退場した後、ウツだけが会場に残り、
「今夜のことは、しばらく忘れないように」と言って退場した
ここのセリフは毎回変わった


1990/12/20~26限定で、この後さらにもう一曲、
「Dreams of Christmas」が演奏された
(代わりに「Tender Is The Night」が外された)
前曲で退場した後で「お正月」のBGMとともにまた登場し、
小室のハモンドとともに演奏が始められた
最後のサビの繰り返しは会場にも合唱させた

(2009/9/9執筆 2011/1/2・2014/8/28・2017/11/16加筆)

Rhythm Red Live WORLD'S END
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この記事へのコメント

アザラシ
2009年09月09日 15:17
>のりさんへ
初めまして、アザラシです。早速You Tubeで見ました。私も大ちゃんって蒼い惑星の愚か者さんの言うようにてっちゃんのことを心底心配しているんだなって思いました。

てっちゃんは、本当にいい音楽仲間に恵まれていますよね。信頼関係と深い絆で結ばれていますよね。羨ましいです。
fe
2009年09月09日 18:06
こんにちは。

「ハードロック」というジャンル、それに見合わせたメロディのチョイス、最新鋭と古典的なイメージが交錯する音色等、綿密に一つのコンセプトを昇華しているんだな、と感じました。願わくば、「MTR」のような完全版が欲しい限りです。

ミュージシャンに対しては本当に素晴らしい審美眼があったんですよね…。(厳しい言い方になってしまいますが)アザラシさんのいうその人達との絆が本当に確かなものなのかが、今後試されますね。
まっちゃん
2009年09月09日 20:03
RHYTHMREDtourは最高でしたよね。歴代のGETWILDの中でもあのアレンジは神がかりですね。当時ビデオからテープに録音したものを毎日聴いてました。たしかGETWILDばかり集めたCDに収録されてましたよね。今から探してみます。あぁ、あの頃の記憶が蘇ってきて…ますますTMが恋しくなりました。
蒼い惑星の愚か者
2009年09月12日 01:54
>のりさん・アザラシさん
浅倉さんの動画アップされていたんですね
浅倉さんは逮捕の時もDive~を演奏したんですよね
ウツも浅倉さんも、余計な発言をせずにステージで表現してくれる当たり、ミュージシャンなんだなあって思います

>feさん
Rhythm Redを始めて聴いた時はどういうライブになるんだろうと、期待半分不安半分でしたが、すばらしいものを出してきましたよね
Rhythm Redの楽曲も、ツアーで魅力を全開させた印象です
Rhythm Redはライブまで含めて完成品だったんだと思っています

>まっちゃんさん
私もRhythm Red Tourの音源は、当時テープに録音して聞いていました
Tomorrow Made NewとかCDになっていませんでしたしね
同じことやっている人がいたんですね
私の場合、TMのライブバージョンの魅力に本格的にはまったのはこの頃でした
あさき
2009年09月12日 23:27
「Tomorrow Made New」お好きなんですね。私も大好きな曲です!自分でTMのベストを作るときは、必ず入れる曲です(アルバム「EXPO」バージョンですが)。RYTHM REDライブバージョンもCD音源化してほしいです。
歌詞は、私はアルバムバージョンの方が好き。「スター・チャイルド」とか「幼年期の終わり」とか、アーサー・C・クラークを思わせる言葉が入っていて、そこがTMらしいなぁと。

TENDER IS THE NIGHTをライブで聴いた印象があまりなかったんですが、日によって聴けたり聴けなかったりだったんですね。いい曲なのに・・・ちょっとかわいそうな扱いだなぁ。その後のライブでも演奏されてなくて、残念です。

「WORLD'S END」のときの小室さんのハモンドオルガン演奏は、鳥肌ものです!演奏もすごいですが、ビデオで見ると美貌というか色っぽさもすごくて、ドキドキしてしまいます笑。
あや
2009年09月14日 12:37
こんにちは。
SNツアーのチケット@東京、1枚浮いてしまいました(涙
yahooアドレスにご連絡を差し上げたのですが、エラーで戻ってきてしまいます・・・・。
もし、まだご希望がありましたらご連絡下さい~。

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GAUZE
2009年09月15日 14:41
こんにちは。Rhythm Red Tourは初めてTMを生で観たコンサートだけに思い入れがありますね。3/6の代々木初日に行ったのですが当日券目当てで早くから並び、いざ買ったチケットがアリーナ席の前方という幸運に恵まれ喜び勇んでライブに挑んだら、1曲目「69/99」でのあの伝説の木根殴打事件があったもんでボーゼンとした記憶があります(笑)。よく中止にならなかったもんだ…。惜しむらくは「Burnin’Street」と「Tender Is The Night」が生で観れなかったのが悔やまれます。ビデオに収録してほしかったなぁ…。
蒼い惑星の愚か者
2009年09月16日 22:55
>あさきさん
あーEXPOのTomorrow~は、言われてみればアーサーCクラーク関係の単語が入っていますね
これは多分意識的なものですね
World's Endの小室さんは、すごいことになっていますよね
あそこで騒ぐ女性の気持ちは分かる気がします(笑)

>あやさん
yahooのアドレスにメール届いていたので、返信しましたが、届きましたでしょうか?
うまく予定が合いませんでしたが、今回はご親切にどうもありがとうございました
書き込み消した方がよろしければ連絡下さいね

>GAUZEさん
木根殴打事件、見られたんですね
つうか、客席からも分かるほどのアクシデントだったんですね
当日券でアリーナとは、すごい幸運ですね!
そんな席でるんですねえ
いやーうらやましいです
N43
2009年09月19日 23:17
先月木根さんのライブに行きました。接触事故について冒頭から謝罪。。現場検証とか、過大な報道の話をしてました。小室さん話はほぼナシでした。TM曲も数曲披露。だた、若干ですが木根さんから啓発の要素が強く感じられて、素直に楽しめなかった。前はもっと純粋に音楽を楽しめた。気持ちは理解できますが・・。
SINGLES 2、出る事になって良かった。今度宇都宮さんのライブに行きます。楽しみです。
koo
2009年09月24日 14:10
こんにちは。
少し日が経ってしまいましたが、小室さんの復帰涙が出てしまいました。
まだまだ手離しで喜べる状態ではありませんが、これからまた「音楽家」としての堅実な積み重ねを期待しています。

さて
>一転して重い雰囲気の「Tomorrow Made New」
当時CD化されていなかった新曲である
意味は「新たな明日」だが、「生まれ変わる明日」とでも訳すと雰囲気が出るだろうか

この記述について、またもうろ覚えな記憶からですが、当時小室氏はGB(だったと思うのですが)紙上にて「『明日新しいものを作りました』っていう感じが前向きでTMNらしい」と発言していましたように思います。

他にも、ハモンドの火花の件辺り、きっかけをキチンと詰めていなかったため花火があわや小室氏の顔面を直撃しかけたという話の記憶もありますが、こちらはツアードキュメント本にあった記述でしたでしょうか…。

余談ですが、当時のツアーでステージクルーだった竹内康明さんは現在政治風刺でお馴染みの「ザ・ニュースペーパー」にて小沢一朗に扮し活躍されております。

それでは、次回の更新も楽しみにしております。
蒼い惑星の愚か者
2009年10月01日 22:03
>N43さん
啓発っぽい感じが…そうですかー
ソロライブは行ったことないんですけど、引きますね
SMALL NETWORK、私も行きます
楽しんできましょう!

>kooさん
竹内康明さんとか、そんなところまでチェックされているのはすごいですね
私なら見ても気づかないと思います(^^;
Tomorrow Made Newについて徹貫がもっともらしく「Tomorrow」に「Made」という過去形を用いる逆説的表現がどうのこうのと言っていて(正確には覚えていませんが)、「そのMadeは過去分詞だろ!」と突っ込んだ記憶があります
ただ小室さんもそれに類する発言をしていたのなら、過去形と思っていたのかもしれませんね(フレーズ自体は誰か他人のアイデアか、洋楽からの拝借で)
Maki
2018年05月01日 00:38
当時中学生、初めてのライブ経験がこのツアー、しかも千秋楽(^^;) 初っ端からエライモン観ても~た(笑)
スタンドでしたが、真横辺りでとても近く感じた記憶があります。
リズムには乗っているものの、ただただ圧倒されていたように思います。
色々驚きもありました。「えええ~!ステージで遊び出しちゃったよ~」とか(笑)
勿体なかったな~と思います。初めてだから(しかも色々なイミで凄いし)仕方なかったと思いますが、今ならもっと楽しめるのに~!!と。音とか特に。
青い惑星の愚か者
2018年05月10日 20:39
あのツアー、NETWORK時代からの常連と、初めて見たファンでは、印象違うでしょうね。私はこのツアー、すごく見たかったです。チケット取ろうと電話したけど取れませんでした。

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