4-21 Wild Heaven (Single)

相変わらず更新が遅れております
すみません
取り急ぎ、西日本新聞12/2の記事を転載します
 譲渡目的で口座を開設し、銀行から通帳をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課などは2日、詐欺の疑いで、ゴルフ場経営などを手掛ける「ワシントングループ」社主の河野博晶容疑者(67)=東京都品川区東品川=ら男3人を逮捕した。

 捜査2課によると、河野容疑者らの容疑は、精密機器メーカー持ち株会社「ユニオンホールディングス」の元社長らによる株価不正操作事件の捜査過程で発覚。

 河野容疑者やワシントングループ関係者は一時期、ユニオン社の株主になっていたとみられており、通帳の使途などを調べている。

 逮捕容疑は2005年10月、河野容疑者に譲渡するため、一緒に逮捕された無職の男の名義で東京都港区の銀行に口座を開設し、通帳1通を詐取した疑い。

 捜査2課によると、河野容疑者は「だまし取ったつもりはありません」と容疑を否認。ほかの2人は認めている。

 河野容疑者は、東京協和、安全の旧2信組乱脈融資事件で上告中に死亡した高橋治則氏と関係が深いとされた人物。高橋氏はユニオン社の経営に関与していたという。


これ、前回の記事で触れた、小室さん事件の関係者逮捕情報の結末です
河野博晶については以前触れましたが、
2006年に小室さんが年利6割の闇金利で借金をしたA.C.ホールディングスのトップです
この勢いで、小室さんの周りの黒人脈があぶりだされませんかね


さて、本題に入ります
今回で、「終了」以前のTM NETWORK・TMNのオリジナル作品は、
ほとんど紹介が済んだことになります(あと3曲)
いよいよ終わりへ向けてのカウントダウンという感じですが、
まだしばらくありますので、もう少しお付き合い下さい

--------------------------------
「Wild Heaven」は1991/11/15にリリースされたシングルである
テレビ朝日系ドラマ「ララバイ刑事'91」のオープニングテーマでもある
なお「ララバイ刑事'91」のエンディングテーマは、
Xの「Say Anything」であり、
後に小室とYoshikiがタッグを組むことになることを考えると、
面白い組み合わせである
SONYのタイアップ枠だったのだろうか


ジャケットは、夜の町の塀の前で、
白い服の三人が立っているというものである
木根だけが遠くに配置されていて、かわいそうである
後ろには満月が見えているが、
「EXPO」の「月とピアノ」のコンセプトを反映しているのだろう
なお横向きになっているシングルジャケットは、
TMNではこれが初めてである





「Wild Heaven」「EXPO」リリース二ヶ月後のシングルであるが、
「EXPO」には未収録で、新曲としてのリリースである
それまでのフルアルバムでは、1987年の「Self Control」以外、
必ずアルバムリリース後にリカットシングルがリリースされていたが、
「EXPO」からはリカットシングルのリリースはなかった
さらにカップリング「Dreams of Christmas ('91 NY Mix)」も、
「EXPO」未収録である


ただこのシングルは、間違いなく「EXPO」と一連の作品である
もともと「Wild Heaven」は、
「EXPO」収録のためにレコーディングされた曲だったのだが、
どのような曲順にしてもボーナストラックのようになってしまい、
他の曲となじまなかったため、アルバム収録を見送ったのである
「Dreams of Christmas」も同様に、
収録予定だったものが見送られたという


ただ「Wild Heaven」は身内では評判がよかったので、
お蔵入りさせることなくシングルにすることになった
シングル化がいつのことかは不明だが、
少なくとも8月上旬にはドラマタイアップ用のシングルリリースが決まっていたことが知られる


リリースに当たっては「EXPO」用のテイクは用いられず、
シングル用に改めてレコーディングし直された
テンポを速くし、ボーカルを録り直し、ドラムは生から打ち込みに変えたという
ミックスは「Dreams of Christmas」とともに、
「EXPO」のエンジニアGary WrightとAkioによるものである


レコーディングは1991年9月頃だった
9月下旬の小室は「Mademoiselle Mozart」とV2のレコーディングを並行して行なっていたから、
「Wild Heaven」はこれ以前、9月中旬以前に行なわれたものだろう
9/9のツアー開始直前までの期間だろうか


こうして完全に新曲のシングルとして、
「Wild Heaven」はリリースされた
これは結果的に、TMNがまともに活動していた時期の最後のCD作品となる


ちなみにこの後「終了」まで、
TMNはオリジナルアルバムを作らなかったので、
「Wild Heaven」「Dreams of Christmas('91 NY Mix)」は、
ベスト版以外にアルバムに収録されることがなかった
特に「Dreams of Christmas」はシングルカップリングということで、
2004年の「Welcome to the Fanks!」まで、
シングル以外で聞くことができなかった
その意味でファンにとって「Wild Heaven」は貴重なシングルとなった


「Wild Heaven」はタイアップ付きの新曲ということで、
チャートでは無事一位を獲得した
一週で17.5万枚、総売上39.9万枚である


週間売上では「Love Train」の17.3万枚を上回り、
TM史上最高記録を打ち出した
この記録は現在まで破られていない
「Love Train」リリース当初よりは、
固定ファンが微増していたと言えそうである


だが「Wild Heaven」は2週目に8位、3週目に10位に落ち、
10位内はわずか3週、年末には20位内にも残っていなかった
年度末(11月で締め)最終週のチャートインだったため、
1991年度17.5万枚、年間96位、
1992年度22.4万枚、年間90位の成績は仕方ないとしても、
総売上で計算しても1991年度28位相当、1992年度47位相当で、
年間17位の「Love Train」には及ばない
(なお同じ売上でも91年・92年で順位が大きく異なり、CDバブルの進行がよく分かる)


タイアップの影響力も関係しているのかもしれないが、
「Love Train」で盛り上がったセールスの水準は
結果として保つことができなかったと言えよう
ただしそれでもTM史上では、
「Love Train」「Nights of the Knife」に次いで、
3番目の売上を誇っている


楽曲はかつてのTM NETWORK風のポップスである
ウツは「Wild Heaven」について、
「TMの香りがする」「より懐かしくさらに新しく」
と言っている


おそらくTM風と感じさせる一因は、
作詞が小室みつ子であることも大きいのだろう
「EXPO」収録曲にはみつ子詞が一曲も入っておらず、
「Rhythm Red」以来の登場になった


この曲は「Love Train」と同様、
TM NETWORK時代の雰囲気を残しており、
一般にもとっつきやすい作りである
シングルとしては無難な曲調と言えるだろう
ただもともとシングルとして作った曲ではなかっただけに、
特にカラオケを意識した作りというわけではないようである


「EXPO」レコーディングで作られた原曲は、
今では聞くすべもないが、生ギターが入っていたという
なお「Tour TMN EXPO」初期には、
原曲に基づいたバージョンで演奏されていた
そこではイントロがより簡略であり、
CD版のイントロ最初の約20秒に当たる部分はない
(ウツの「Wild Heaven」の声やその後のパーカッション中心の箇所)


CDで聞いても、この20秒は後に付け加えた感じを受ける
おそらくシングルバージョンで加えられたのだろう
個人的にこの20秒は冗長な印象を受ける
原曲を発表しないままでリミックスバージョンを聞かされている感じで、
むしろシングルとしては付けないほうが良かったのではないか


私としては、「Wild Heaven」はあまり好きな曲ではない
雑な印象を言えば、
TMNがTM NETWORKのカバーをしている感じである
カバーということは、似ているがそのものはないということである
おそらく「そのものではない」というのがTMN的要素なのだろうし、
さらに言えばこの頃参照されたニューヨーク的要素なのだろうが、
TM NETWORK時代のような、単純に楽しく乗れる勢いを感じない
(漠然とした感想で申し訳ないが)


当時私もTM NETWORKをまた見たいという意識があったことは否定しないが、
この曲を聞いて、TMNはもうTM NETWORKではないということを、
むしろ強く感じさせられた
これならばハードロックでもニューヨークハウスでも、
TMNだからこそできる新しい音をアピールして欲しいと思ったし、
無理にTM NETWORKをやらなくても良いとも思った
さらにシングル二曲続けてTM NETWORKを意識した楽曲を出したのは、
メンバー自身がTMNとしての方向性に自信がないのではないかとも感じられた


これらは当時の私の感じた印象であるが、
今でもあまりこの印象は変わっていない
むしろこの時期のTM風の楽曲ならば、
「We love the EARTH」「Jean Was Lonely」の方が秀逸な出来と思う
ただ「Wild Haeven」もAメロは結構好きで、
メロディはよく出来ていると思う
(歌詞がうまく乗っていない気がして残念だが)


歌詞は全体としては、
何があろうと一緒にいようという恋人への想いを述べた内容である
歌詞中に「天国までも荒々しく」という箇所があるので、
タイトルの「Wild Heaven」の意味が「荒々しい天国」だとは見当が付くが、
それが何?と聞かれると、イマイチはっきりしない


ただ「Just Wild Heaven You and I Live」
というサビのフレーズを見るに、
「荒々しい天国」とは主人公と恋人の置かれた現状の環境であり、
それが過酷なものであるということを言っているようである
(なぜそれを「Heaven」というのか理解できないが)


「ハイウェイのルーレット」「ビルの影」「神がダーツを投げるこの街」
などのフレーズから見るに、舞台は都会の街中なのだろう
小室みつ子の歌詞で、曲もTM NETWORK風とは言え、
舞台設定はTM NETWORK時代よりも上の世代を対象にしたものになっている


タイアップのドラマの内容も関係しているのだろうが、
ファンの世代も考えてのことであろう
学校で先生に反抗する歌を歌っていた時からもう3年だから、
その頃高校生だったファンもすでに大学生か社会人である


「Wild Heaven」はリリース前から、
「Tour TMN EXPO」で演奏されており、
その後ツアー中のイベント「TMN Wild Heaven」でも演奏された
特にツアー特別版の「EXPO Arena “Crazy 4 You”」では、
アンコールでロングバージョンで演奏され、
ライブの一つの目玉となった
終了ライブ「TMN 4001 Days Groove」でも演奏されている
つまり「EXPO」リリース以後のすべてのフルライブで演奏された


ただし復活後は、セットリストから外され続けた
最初に演奏されたのは2007年「TM NETWORK-REMASTER-」で、
実に13年ぶりのことだった
その後は2012年「incubation Period」や2014年「Quit30」で演奏された


その他、ウツソロやtribute LIVEでも演奏例がある
1993年の「Live Butterfly」のアンコールの他、
2003年の「tribute LIVE」では一曲目に演奏されているし、
2001/9/25日本武道館で行なわれた「AKASAKA Live 20th Party」でも、
木根とともに「Wild Heaven」「Dive Into Your Body」を演奏している


カップリングの「Dreams of Christmas ('91 NY Mix)」にも触れよう
この曲のオリジナルは「Rhythm Red Beat Black」カップリングだが、
「'91 NY Mix」はこれと比べて1分以上短くなっている
最後のサビの繰り返し部分が、オリジナルではカットアウトで終わっていたのに対し、
このバージョンではフェードアウトしているためである
最後の「Merry Christmas!」の掛け声が聞けないのは、少々寂しい


音はオリジナルよりもピアノが強調されているように聞こえる
またオリジナルではオルガン・ピアノ・アコギがメインで展開し、
ドラムが入っていないが、
「'91 NY Mix」では2番からドラムが加わっており、
印象がかなり変化している


ライブで「'91 NY Mix」が演奏されたことはあまりない
「Tour TMN EXPO」でクリスマス前後に数回演奏されただけである
TMライブ史上のレア曲とも言えるだろう

(2009/12/8執筆、2017/11/24加筆)

WILD HEAVEN
エピックレコードジャパン
1991-11-15
TMN
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 7

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い 面白い 面白い

この記事へのコメント

GAUZE
2009年12月08日 21:11
こんにちは。お蔵入りになった「WILD HEAVEN」のアルバムバージョン聴いてみたいですねー。この時期のインタビューでこの音源のテープはメンバーしか持ってなくて、ウツさんがインタビュアーの徹貫に自慢していたのを読んだことがあります。今でもまだ持っているんでしょうか…。
kuri566
2009年12月08日 23:08
初コメントです。今までずっと愛読してきました。毎日アクセスしては、更新まだかな、と楽しみにしています。実は、驚くほど私の感覚とシンクロすることが多く、今回のテーマ、wild heavenは私も好きになれません。ドラマとも合っていませんでしたし。そういえば、当時EXPOのアルバム収録曲が至るところでドラマの脈絡もなく、BGMとして使用されたというトンデモな1時間ドラマがあったんですが、いまひとつ思い出せません。ここでこの曲かあ、というトホホな記憶はあるんですが・・・。あと、ドリクリは苗場でのファンクラブイベント「フォーメーションラップ」でなぜか夏のイベントなのにクリスマスなこの曲が演奏されていましたが、これはライブとしてはカウントしてもらえないんですかね。
Poniks
2009年12月09日 00:15
初コメントです。
いつも楽しく拝見させていただいています。
Wild Heaveは、自分もあまり好きな方ではないんです。
自分的にFANKS絶頂期だったのに、ハマれなかった。
(でもBメロのピアノのアルペジオは好き)
ジャケットは「満月の夜に狼男が返信する前」って言われてましたね(笑)

91 NY Mixは、2コーラス目のサビ前
「君を抱きしめたい」の部分で、みんなでユニゾンするところで、
ボーカルの音量が急に小さくなるのが気になりますね。

では、これからも楽しみにしております。
fe
2009年12月09日 00:50
こんばんは。

次回作「一途な恋」といい、終了時の「Nights of The Knife」といい、この時期はかなり「ジャンルへの入れ込みよう」よりも「バンドの個性の向上(固定化?)」「固定ファンの拡大」「吃驚企画」に力を入れていたように感じます。当の小室先生は売り上げの早い尻すぼみ様に辟易としていたらしいですが…(「告白は踊る」「深層の美意識」でそう感じました)

皆様の言う通り、本当に加工されたピアノ音が目立ってますね(「CLASSIX」では特に)。個人的には、リミックスした方が原曲よりも特に好きになれます(今では完全インストで聞いてみたいとも思います)。特に「EXPO ARENA FINAL」の壮大な付け加えはお見事。まだまだパターンがあるのでは、と今でも期待してしまってます。
まさと
2009年12月09日 08:55
こんにちは。
コメントのkuri566さんが言っているドラマは、ピットに駆ける恋という、単発のドラマだったはずです。西田ひかるさんが主演で出ていたはずです。一応、TMの曲が使われるという事で、見た記憶はあるんですが、内容は覚えていません(笑)
むしろ、内容とTMの曲が全然合って無かった印象が(笑)
のんき
2009年12月09日 14:47
こんにちは。

ウツソロのバタフライのアンコールで歌われていたのは知りませんでした。

あのメンバーで、どんなサウンドだったのか聴いてみたいです。
青い惑星の愚か者
2009年12月09日 21:49
>GAUZEさん
テープはどこかにあるんでしょうねえ
SINGLES2に入れてくれれば、LONG NO BREAKDOWNとかいうウンコ音源の数十倍価値があったと思うのですが…
いつか聞いてみたいものです

>kuri566さん・まさとさん
問題のドラマはまさとさんのおっしゃる通り、ピットに賭ける恋です
前もどなたかのコメントで言及されましたが、次回触れる予定です
私も偶然エンディングを見ただけで、ドラマの中身は見たことないのですが、あまり見たいと思うドラマではないですよね
ちなみにドリクリについてのご指摘ですが、本記事では「'91 NY MIX」で演奏されたのが「Tour TMN EXPO」だけということでして、この曲自体は苗場も含めて演奏例はあります(Rhythm Red Beat Blackの時に言及)
誤解を招く書き方だったので、少し直しておきますね
青い惑星の愚か者
2009年12月09日 22:01
>Poniksさん
はじめまして
「満月の夜に」云々ってのは、当時言われていましたね
'91 NY MIXは、ぼーと聞いていると原曲とそんなに変わっていないように思うんですが、よく聞くと色々違うところありますね

>feさん
私もWild HeavenのEXPO ARENAバージョンは絶品と思います
あれは燃えますね
イントロから最後まで素晴らしいです
TMライブ史上のベストシーンの一つと思っています

>のんきさん
バタフライのアンコールでのTM曲は4曲あって、日替わりで2曲演奏したようです
私もWild Heavenは聞いたことないのですが、ロックバンドっぽいアレンジだったんでしょうかね
金ライとかみたいに面白いアレンジになっていたかもしれませんね

この記事へのトラックバック

QRコード