4-32 Mademoiselle Mozart

三日前、TM26周年でしたね
木根さんもブログでそのことを書いています
ついでに写真は「Rainbow Rainbow」のCDでした


小室さんもTwitterでTMの話をしてくれました
ファミレスの話なんですが、ファンには嬉しい話です
この頃のことをまだ思い出していてくれているんですね
「グループ名も、ウツが踊る決意表明も、デビューは木根さん無しというメーカーの指示の伝言も」
とかあるんですが、木根さん(笑)


TM NETWORKのトリビュートアルバム「Club Colosseum」も、
26周年の記念日にリリースされました
私は買っていませんが、
聞いた方は感想など教えてくれればと思います
ちなみにすでにMySpaceにサイトが立ち上がっています
発売日に全曲試聴できるようになりました


来週4/28は「SMALL NETWORK」とウツディナーショーのDVDが出ますが、
その翌日には19:00から、「小室みつ子のGet Wild」第3回が、
ニコニコ動画で放送されます
ゲストは浅倉大介さんです
できればこの機会に第2回の再放送を…(見逃した)


あと小室さんが6/16に、
ソロアルバムを出すと言う情報があるようです
ネットの噂で流れているもので、公式発表がないのですが…
噂については、取り急ぎgoogleの検索結果でも御覧下さい


私も本当なのかなあ?と思っていたのですが、
これについてfeさん提供の情報なのですが、
TSUTAYAの検索機で調べてみたところ、
タイトル未定ながら登録されていたそうです
(情報ありがとうございます)
多分間違いないでしょう


今出すとすれば、ピアノのインストでしょうか?
あるいは全国でピアノコンサートをしたいというのも、
新作をひっさげてのものになるのかもしれませんね


あとこれもfeさんから教えてもらったのですが、
日向大介さんのブログによると、
日向さんが山田亘さん・DJ KOOさんと、
WILLというユニットを組むそうなのですが、
その曲の歌をウツが担当するようです
日向さんとウツという縁があるんですね!
ちょっと面白そうです


さて、それでは本題に入りましょう

--------------------------------
「Mademoiselle Mozart」は、1991/12/26に発売された
ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」の楽曲集である
ジャケットは先行シングル「永遠と名づけてデイドリーム」と同じ写真を使い、
その上に字や色の効果を加えている


チャートでは10位を獲得した
売上は一週で5.6万枚、最終的には9.2万枚だった
宣伝媒体の規模の違いもあり、
「Seven Days War」「天と地と」ほどの売上(12万枚前後)には達しなかった


この作品に触れる前に、ミュージカルの内容に言及する必要があろう
簡単に言えば、モーツァルトが実は女性だったという話で、
父によって男性として育てられたものの、後に様々な問題が起こっていく
そうしたモーツァルトの一生を追っていくという内容である
1989~90年に「モーニング」に連載された福山庸治のマンガを原作としている


ミュージカルは音楽座で1991年10~12月に上演されたが、
好評だったため、1992・1993・1996年にも上演された
それぞれ内容が違ったようで、
1992年版では楽曲が変更されたりアレンジされたりした
1991年版と1992年版は、当時WOWOWでも放送されている
1993年版は1991年版に近いものだったらしい


ピアノを弾くモーツァルト(女)


音楽座は1995年の不祥事のために解散することになったが、
その最終公演が1996年版の「マドモアゼル・モーツァルト」だった
音楽座の歴史の中でも、記念となる作品だったのだろう


その後音楽座関係者がRカンパニーを結成したが、
旗揚げ公演は2005年、「21C:マドモアゼル・モーツァルト」だった
ただしこれは、別人が音楽を担当し、小室の曲は使われなかった


2008年には、再び小室の楽曲で、
「マドモアゼル・モーツァルト」が上演された
ところが2008年版は、
上演が決定してから上演されるまでの間に、
小室哲哉が詐欺事件で逮捕され、
そのためスポンサーが降りてしまった


しかしRカンパニーは上演をやりとげ(2008/12/18~2009/3/7)、
2008/12/23には上演後に俳優らを交えたイベントも行なわれた
「K.331 3rd Mvt. ~トルコ行進曲ナイト~ a.k.a. Turkish March Night」
と題したが、
「Turkish March Night」はイニシャルがTMNである


なお舞台とは別にNHK-FMでは、1992/10/26~11/6、
全10回でラジオドラマ版が放送された
この時も小室の曲が使われたらしい


「Mademoiselle Mozart」の話が小室のところに来たのは、
1990年6月頃のことだった
前章で触れたが、小室と親しい演出家の永山耕三の縁だった
フジテレビがスポンサーにつく冠公演としての企画だったため、
フジテレビ所属の永山から話が来たのである
その前提には、ミュージカルを取り入れた「CAROL Tour」の実績もあった


小室が実際に製作に取り掛かったのは
「EXPO」レコーディング直後からという
「EXPO」レコーディングは1991/6/10で終わったから、
6~7月頃から始まったのだろう


小室によれば、音楽制作に当たってはモーツァルトの作品にはこだわらず、
その人生やキャラクターにこだわったという
本や映画「アマデウス」でその人生を調べたようで、
モーツァルトはロック的存在で、
今生きていたらロックのような大衆音楽をやっていただろうと言っている


小室は初めの一週間でメインとなる15曲を作り、
それを元に劇団が脚本を作った
普通とは逆の手順である
その後は劇団との打ち合わせを行ないつつ、
作った楽曲をシーンごとに編集・編曲したという
全部で96曲が必要で、この作業に時間が取られたらしい


楽曲の最終的な完成まではかなりの時間が掛かったようである
ただしこの頃は「Tour TMN EXPO」が最大の仕事として控えており、
8月にツアーリハーサル(その前に音源作り)、9月にツアーが開始された
9月上旬にはTMN「Wild Heaven」のレコーディングが行なわれ、
下旬にはV2「背徳の瞳」のレコーディングも始まっている


この間小室は、仕事の合間に楽曲制作を行ない、
初演日二日前の1991/10/9にやっと完成した
本当にギリギリの日程だったのだろう
ミュージカル版の音は、
イギリスのミュージカル音楽作家Andrew Lloyd Webberを意識した音になったと、
小室は言っている
「CAROL」の頃からLloydに興味を持っていたと言う


仕上げの作業では浅倉大介がかなりのフォローをしたらしいが、
少なくともアルバム収録曲に関しては、
メロディのクセなどは明らかに小室のものであり、
作曲など基本的な部分は小室の手によるものと見て良い
浅倉の関与は主にミュージカル音源用の仕上げ作業だろう


小室の仕事はこれで終わりではなかった
ミュージカルの舞台で流す音源とは別に、
CDとして商品化する音源も作成しなければいけなかった
さっそく10/15には、CD用の音源を録音している
レコーディングが完了しマスター音源が出来上がったのは、
11月終わりのことだった


楽曲をCD化するに当たり、
小室はオーケストラによる演奏を考えた
モーツァルトを扱ったミュージカルということで、
クラシック風の音にしたかったのだろう
そこでクラシックの知識のある音楽家の協力で、
50人以上のオーケストラ演奏によるレコーディングを行なった


「永遠と名づけてデイドリーム」を除くインスト8曲中、
「サリエリのテーマ」「1991」以外の6曲は、
フルオーケストラによる演奏である
ただし「Mozart in the House」「Great Happenings」など、
シンセの音源を使ったものもある


オーケストレーションに携わったのは5人だが、
その中でライナーに「Co-produced by…」とある岩代太郎が、
オーケストラのレコーディングの実質的な統括を行なったのだろう
オーケストレーションは岩代の他は、
荻野清子・中川善裕・三宅一徳・由宇あおいが担当した


岩代は現在では著名な音楽家であるが、
この時点ではまだ東京芸術大学の大学院卒業の直後であった
そのためこの作品では小室の影に隠れて、
岩代の名前はあまりはっきりと出ていないのだが、
実際には大きな役割を果たしたようである
オーケストラのレコーディングは岩代がいてこそ成立したもので、
実質的に「Mademoiselle Mozart」は小室・岩代の共作というべきかもしれない


このアルバムに収録されているのは全9曲で、
その内の8曲がインスト、1曲は小室の歌である
小室は、良いメロディが詰まっていると発言している
ただしミュージカルのメイン曲は15曲であり、
舞台で使われた曲でCDに収録されなかったものもあった


また上記の通り、舞台版とCD版ではまったく音が異なっている
CDではインストの曲も、ミュージカルでは多く歌がついており、
曲名が変わっているものも多い
だがミュージカル版は、残念ながら商品化されていない


このアルバムの曲が演奏されたライブとしては、
V2の「Virginity」が挙げられる(5曲演奏)
他には「Tour TMN EXPO」などで、
「マドモアゼル・モーツァルトのテーマ」「永遠と名づけてデイドリーム」などが演奏されたことがある
1992/1/15成人の日イベントでは、
「永遠と名づけてデイドリーム」「Love」が演奏された


各楽曲について触れよう
1曲目の「マドモアゼル・モーツァルトのテーマ」と、
4曲目の「永遠と名づけてデイドリーム」は、
すでに前章で触れたので、ここでは他の7曲を取り上げる


「Feel the Musical Box」は、
ハイドンの「びっくりシンフォニー」のイメージで作ったという
明るくコミカルな雰囲気を出している


「ある音楽家へのエピタフ」で、一転して重い雰囲気になる
モーツァルトの墓前にささげる曲ということだろう
モーツァルトの人生の起伏をたどった曲で、
映画「アマデウス」の最後のお墓のシーンのイメージだという
ミュージカル中では、
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」のストーリーを幻想的に再現するシーンで使われる


「永遠と名づけてデイドリーム」を挟んで、
5曲目「Love」
モーツァルトの妻コンスタンツェにささげる曲だと小室は言うが、
ミュージカル中ではサリエリがモーツァルトと出会った後に歌ったり、
土居裕子が後世にミュージカルの台本を見ている設定で登場する時に、
過去のモーツァルトを思って歌ったりしている


「Mozart in the House」
モーツァルトが人々の熱狂の中で、
音楽を演奏するシーンで使われる
曲名は、「ハウス版モーツァルト」ということだろうか
「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」「トルコ行進曲」など、
モーツァルト曲を使ってダンスミュージックに仕上げている


この曲はレコーディングチームにリズムを作らせ、
その上から小室が音を乗せたものという
クラシックファンが聞いたら怒りそうな気もするが、
当時の小室の関心がよく出ている


「Great Happenings」
序盤はしっとりとした雰囲気で始まるが、
しばらく経つとシンセによる勢いのある曲に変わる
小室は、どんどん場面が変わっていくインストの展開は、
キーボードプレイヤーとして楽しいと言っており、
「Virginity」でもこの曲を演奏している
ミュージカル中では、
モーツァルトがコンスタンツェの母から娘との結婚を迫られるシーンで使われる


「サリエリのテーマ」
サリエリはモーツァルトのライバルの音楽家で、
ミュージカル中ではモーツァルトが女性だと気付かないまま、
モーツァルトに惹かれる自分に悩む役である


曲はハウスとニューエイジミュージックを足したような作りで、
サリエリの悲しさや魅力が出ればと思ったと小室は言っている
オーケストラは使われておらず、シンクラヴィアで作られた
いかにも小室的なシンセ曲である


「1991」
「マドモアゼル・モーツァルトのテーマ」などの他、
「キラキラ星」などモーツァルト曲のフレーズを組み合わせた、
即興のピアノソロである
これまでサウンドトラックには必ずピアノソロを入れており、
このアルバムでも最期にピアノソロを入れたのだという


(2010/4/24執筆、2011/3/5・2017/12/22加筆)

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この記事へのコメント

アザラシ
2010年04月24日 17:43
本当に、てっちゃんは徐々に再起しているなって思いますね。うわさとは言え、ソロアルバムを出すなんて話が出るとは・・・。

去年の今頃は、今年の状況を全く想像すら出来なかったです。それどころか、実刑になったらどうしよう、刑務所に行ったら、もう二度とてっちゃんの姿が見られなくなるかもしれないと不安な日々を送っていました。

そして今年は、本当に精力的にてっちゃんは活動しているなって思います。
fe
2010年04月24日 21:57
こんばんは。

TMの3人の活動が今年度に入って益々
アグレッシブになっているのがひしひしと
伝わります。木根さんはラジオ出演・ライブ活動が
いつもより多くこなしている感がありますし、
ウツは今年の夏にソロアルバムを出すかと思えば
日向大介さんとのコラボというありそうで
なかった企画の実現。小室先生は早くも
ソロアルバムと着実に快進撃を
始めていると思います。

「Mademoiselle Mozart」で本格的にクラシックに
目覚めた感がありますね。後のRANDY WALDMANとの
融合・「LOVE BRACE」等への昇華につながると
思うと感慨深いものがあります。

ただ…本ブログを読んでみて聞き直しましたが
浅倉さんの「DA METAVERSE」シリーズのピアノ曲と
ややかぶっている感が確かにありました。
アザラシ
2010年04月28日 15:40
かなり気になる情報ありました。それはイーミュージック所属のアーティストまつはし ともという人がてっちゃんに作詞作曲してもらうというをブログに書かれていたことです。http://tomo-music.syncl.jp/?p=diary&di=391853&ref=rss

ちゃんとavexの管理は大丈夫なんでしょうか。正直無事にAAAの曲が発売されるまで心配ですね。未だにイーミュージックのHPの所属アーティストにてっちゃんの名前が顔写真つきで書かれているのですから・・・・。
http://www.emusic.co.jp/

HY
2010年04月30日 23:11
こんばんは。
久々二度目の投稿です。

私もアザラシさん同様、イーミュージック社の件が気になりました。
小室さん&KEIKOさんとは関係がとっくに切れたものとばかり思っていたのですが…。
あれから経営陣が一掃されたのでしょうか?
宝田明さんも所属してるし、もしや意外にクリーンな会社?とか思っちゃったりしたのですが…。
青い惑星の愚か者
2010年04月30日 23:55
>feさん
Mademoiselle Mozartは、一つの新局面を見せてくれた印象はありますよね
私も当時、結構聞いていました
浅倉さん云々というのは某人のラジオ発言以来たまに言われるのですが、基本的に楽曲自体は小室さんの手になっていると思います
つうか、マドモアゼル・モーツァルトのテーマやGreat Happeningsとか1991とか、絶対小室さんの曲ですし、Mozart in the Houseとかも、もろ当時の小室さんの趣味です
劇判の制作作業というのは、場面ごとに合わせた尺やアレンジにする作業が大変みたいでして、そこらへんの面倒なことを浅倉さんにやらせたのだと思います
舞台用音源の仕上げは浅倉さん、CD用音源の仕上げは岩代さんがやったということではないでしょうか(これ自体は特段問題になることではないです)
Digitalian~でシンクラヴィアの操作が日向さんが中心になって行なわれたのと同様のことでしょう
CDでspecial thanksに浅倉さんの名前がある(CD作成自体には関わっていないけど関与はしている)のも、そういうことだろうと思っています
まぁ、疑えばいくらでも疑えますが、あえてゴーストと疑うほどの話でもないだろうと思います
青い惑星の愚か者
2010年05月01日 00:28
>アザラシさん・HYさん
イーミュージック…ここに来てなんなんでしょうか
現在は該当エントリーはブログから消されているようですが…

このタイミングでブログ本文で大々的に取り上げたくはないのでここに書きますが、今更小室さんからイーミュージックに関わることはないと思うので、逮捕前にイーミュージックのミュージシャンに提供予定で見送られていた曲が使われるとか(問題のまつはしともという方は、小室さん逮捕前からTAPsとしてイーミュージックにいた方ですし)、話題作りのための嘘とか、そんなところかと思いますが、気になりますね
青い惑星の愚か者(上の続き)
2010年05月01日 00:29
ちなみにイーミュージックが変わったかどうかは外からでは調べようがないですが、2009/10/22の株主総会で代表取締役に就任した八木康次という人は、八木総合研究所を中心に、主に海外で様々な法人を展開しており(http://yagi-institute.net/japan/gurupu.html)、自称「真の世界平和を実現すること」を任務とし(http://yagi-institute.net/japan/ninmu.htm)、過去には「外国弁護士による法律事務の取扱いに関する特別措置法」に関して何かやったそうです(http://yagi-institute.net/japan/daihiyougyoumuitirann.htm
多分この人、24億1000万円を横領して懲役9年を食らった同名の弁護士(1999年一審、2001年ニ審、上告棄却)と同一人物と思います(http://school.2ch.net/shihou/kako/1018/10186/1018644030.html
1997年に第二東京弁護士会を除名になったので(http://f26.aaa.livedoor.jp/~nanase/bengosi/9802.htm)、出所後は弁護士になれず、法律っぽいビジネスを立ち上げているのでしょう
まあつまり、相変わらずこういうところなんだと思います

ちなみにゴッドプロデューサーKAZUKI様は、Twitterを始めたようです(笑

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