4-37 TMN Folk/Metal Pavilion

現在ソロツアー「Talk & Live 番外篇 vol.10」の最中の木根さんですが、
6/9にOKWaveのOKStarsのコーナーで、
インタビューに答えています
その中で軽くTM NETWORKにも言及がありました
2008年に起きたあの事から一段落した後に3人で会っていろいろ話もしたんだけど、宇都宮君はやるならちゃんとやりたいねって言ってて。それでいい形でやりたいねっていう話をしたのが昨年の話。今もそれぞれにやり取りはしていて、再スタートに向けて年末くらいなのか来年くらいなのか、時期は分からないけど少しずつ動き始めてはいます。


どうやら去年の時点で3人で会って、TMの今後を話し合っていたようです
再スタートは「年末くらいなのか来年くらいなのか、時期は分からない」ようですが、
ともかくTMを動かすことを前提に動いてはいるようです
まだ未確定なのでしょうが、
可能性としては、早ければ年末に始めることもあり得るのでしょう
また木根さんはOKWaveで動画付きで、以下のような質問をして、回答を募集しています

「TM NETWORKについて、皆さんどう思いますか?

いろいろありましたが
そろそろ次の活動をやってもいいですか?

(1)もうやっていい
(2)まだ早い
(3)興味ない

宜しくお願いします。」


おお! やっていいよ! やっていいよ!
早くやってよ!

(1)(1)(1)(1)(1)(1)(1)(1)!!!!


多分こういう質問をするということは、
TMの活動がかなり現実的なところに来ているということでしょう
小室さんからのTM復活の打診から、すでに10日以上経っていますしね
ともかくいろいろと気を持たせる発言が出てきて、嬉しい限りです
うまくいけば秋くらいには、具体的な話が聞けるかもしれませんね


来週6/16には、小室さん作曲の森進一「眠らないラブソング」がリリースされます
演歌なだけに、どういうチャートアクションになるのか読めませんが…
それと、森進一と同時リリースの予定だった小室さんのピアノソロアルバムなんですが、
大分のTOMOショップのサイトから、新譜情報が消えています
一週間前になって公式発表が無いところから見て、
発売は中止になったのでしょう
というか、TOMOショップの掲載自体がフライングだったんでしょうね


あと6/6にはニコニコ動画で、
「小室みつ子のGet Wild」第4回が放送されました
ゲストはさくまあきらとテツ&トモだったようですが、
所用があって見ることができませんでした
さくまあきらさんと20年来の付き合いだったんですね
全然知りませんでした
それと第3回(浅倉さんゲスト)のアーカイブ動画がアップされました


さて本題に入ります
今回で一年以上続いた第4部はおしまいです
(もう一回、次回にまとめをしますけど)
多分第4部は最長になるだろうと予測していましたが、やはりそうなりました
まあ、第2部よりも2回多いだけですけどね

----------------------------------------------
EXPO期のTMNの活動は、
1992/4/18「EXPO Arena “Crazy 4 You”」の沖縄コンベンションセンター公演で終わりを告げた
これ以後TMNは、長い冬の時代を迎える


ところが「EXPO Arena」の後、
実はもう一回だけTMNのライブが行なわれている
4/25、日清パワーステーションの「TMN Folk/Metal Pavilion」である


このライブはほとんど言及されないし、情報も豊富ではない
それにもかかわらず、
最後にあえてもう一章を設けてこのライブに触れるのは、
色々な意味でこれがTMNの終わりを象徴するライブだからである


このライブは、小室の希望で実現したものだった
タイトルを見れば分かるように、
フォークパビリオンとメタルパビリオンで構成されている
つまり「Tour TMN EXPO」のお楽しみの時間だった両コーナーのみで構成されたライブだった


バンド編成も「Tour TMN EXPO」と同じく、
メタルではボーカル阿部、ギター葛城、ベースウツ、ドラム小室だった
フォークはウツ・木根がアコギを持って、ボーカルを取り、
浅倉がピアニカでサポートした


メタルパビリオンで洋楽のロックナンバーを演奏したのは、
「Tour TMN EXPO」と同じで、
演奏曲目もほとんどが「Tour TMN EXPO」で演奏されたものから選ばれた
(アンコールもいれれば、「Tour TMN EXPO」演奏曲は全て演奏)
一方でフォークパビリオンに関しては、
「Tour TMN EXPO」ではフォークの名曲とTM曲を演奏したのに対し、
このライブではTM曲の演奏はなかった


このライブと関連すると思われる記述が、
「TMN EXPOストーリー(上)」に見える
「Tour TMN EXPO」で全国を回っている最中の1991/11/23、
TMメンバーやサポートの面々が秋田の貸しスタジオで、
メタルパビリオンの練習を行なった時の話として、
この時に小室が、ライブハウスでフォークも入れて「EXPO番外編」をやることを提案したことが見えるのである


この提案がその後どうなったのかは書籍中に明記されないが、
おそらくこれを受けてスタッフが日清パワーステーションを押さえ、
「Folk/Metal Pavilion」の実現となったのだろう


小室は12月には、「ヘビメタとフォークのパビリオンをライブハウスでやるかもしれない」と発言しているが、
この時点でほぼ決定していたと思われる
小室の提案が行なわれた11/23は小室とタイムマシンスタッフが決裂する直前であり、
TMNの新しい企画を出すことができる最後のタイミングでもあった


このライブでは冒頭のMCから、
「今日はTMの曲はやらない」と明言されていた
もちろんライブのコンセプトがそうだと言えばそれまでだが、
これが一連のTMNの活動の最後であることを考えれば、
アンコールで一曲くらいTM曲のサービスがあっても良いはずで、
実際にそれを期待して来たファンも多かっただろう


しかしアンコールも含めて、
TM曲は本当にまったく演奏されなかった
「EXPO」期の活動を振り返る際に、
彼らがもう一度だけやりたいと思ったのは、
ライブの中ではオマケの位置づけだったフォークとメタルであり、
TMの曲ではなかったのである


もちろん自分たちの趣味全開でライブができるというのは、
彼らからすれば楽しかっただろう
だがそれにしても、2時間を超えるライブの中で、
TM曲をまったく織り交ぜないと言うのは、むしろ奇異に見える
たとえば同様のコンセプトで開催されたファンイベントに、
1988~89年の「T-Mue-Needs Summit」があるが、
この時も最後の一曲はTM曲だった


おそらくメンバーからすれば、
TMMの未来が不明瞭になってしまった状態で、
最後にファンの前でTM曲を演奏するというのは、
感情的に乗り気にはなれなかったのではないだろうか


逆に言えば、それだけこの時点でのTMNの未来が、
まったく不透明だったということでもあるのだろう
長い活動の中で色々な問題が噴出してしまった現実の前に、
最後に何も考えず気楽に騒いで、
活動に一区切りを付けたいというのが、
彼らの本音だったのではないか


したがってこのライブは、
今後のプロモーションだとかファンサービスだとか、
そうした仕事の一環としてではなく、
あくまでも彼らが楽しむライブだったのだと思う


それはライブの規模にも現れている
会場はライブハウスであり、オールスタンディングだった
これは当時のTMNとしては、極めて珍しい


パワーステーションは多くて1000人程度のキャパシティだが、
これは当時のTMNが首都圏で行なうライブとしてはかなり小さい
特に一度きりのライブ、しかもその後のTMNの活動が未定となれば、
当時のファンの間では激しいチケット争奪戦が行なわれたであろう
おそらくもっと大きな会場で開催することも可能だったはずだが、
メンバーの希望としては大規模なライブではなく、
内輪のみで楽しく気楽なライブをやりたいということだったのだろう


ではライブの内容を見てみよう
まずはオーバーオールを着た木根がステージに現れ、
ライブの内容の説明をする
何の演出も気取りもない
冒頭のMCが微妙に面白いので、全部字に起こそう

ようこそ! TMNヘビメタフォークパビリオンへ!
さて、今日はですね、みなさんこういうチラシを見てですね(チラシを見せる)来たと思うんだけど。今日はいったいどういうコンサートか、みんな分かってるかな、よく?
分かってる? 分かって来てる人がどれくらいかいるかっての、ちょっと問題なんだ。分かってる? 大丈夫? 分かってる?
あのーさきほど前説のアナウンスでもあったように、金は返さないよ? 金は返さないよ? 払い戻しはないよ? 大丈夫? じゃあ、これからですね、とりあえずね、終演時間は設けません(観客キャー!)
俺はなんで、歩き回っているんだろう?(と言って歩き回る)
あのーま、数時間、数時間ですね、我々とともに、みなさんも、とても不幸な時間を共有しなきゃいけません。それさえみんなが分かってくれれば。
大丈夫? ぼくはそれを確認しに来たんだよ。大丈夫? 大丈夫?(観客キャー)

じゃああの、どうせ後で分かることだから、今言っておきましょう。TMの曲は一切やりません(エー!/キャー!)
ほらみろ、エーって言った! 金返さないよ? 金返さないよ? 大丈夫? ね、フォーク&メタルですから(イエーイ)。ね、分かってるね? コンサート来た人たちは、僕が今日わざわざなんでこんな格好して来たのか。これはね、フォークの格好です。
もうね、楽屋はすごい。10畳くらいのスペースでね、50…あ、金返せコール! おい!こら! 金返さないって言っただろ! こら!
10畳くらいのスペースの中に、50人くらいのスタッフが押しこまっちゃって、ああもうね、往年の大晦日にもやっていた浅倉大す…誰か! あいつをつまみ出せ!(金返せコールの人?)

とにかく今日はね、みんなね、えー(ステージの前方で後ろから押されて苦しんでいる観客を見て)あ、大丈夫? あんま押さないでね。怪我人だけは出したくない。ね、怪我人だけは出したくないから、みんな押さないようにね。
あのー数時間、みなさんも存分にね、みんなで楽しんでいって下さい。僕らも好きにやりますから。何でも今日あり。(キャー!)最後までよろしく!

それじゃですね、そろそろまずは、ヘビメタから行きましょうか!(キャー)
えーバンド名忘れちゃったよ(←ダメじゃん)。あ、分かった! じゃあ紹介しましょう! この方たちです。ポン酢&ひまわり!(←Guns N' Rosesのパロディ?)


こうして拍手の中、木根のオープニングトークが終わる
このMCから分かるように、
この時はTMファンが慣れないライブハウスだったためか、
会場ではかなりの混乱があったらしく、ライブ中は折に触れて、
「押さないで」「ライブ中止になっちゃうよ」
などとメンバーが注意していた


さて、メタルパビリオンである
まずは「EXPO Arena」と同様に、
最初は長髪カツラの小室が登場してドラムを叩く
その後は葛城・ウツも演奏に加わり、
最後に阿部が登場する


「メタルパビリオンへようこそ!」
と阿部が言うと、曲が始まる
まずはElvis Presley「Jailhouse Rock」
Aerosmith「Train Kept A Rollin'」
Motley Crue「Kickstart My Heart」
を続けて演奏する


演奏が終わると、阿部は切れ気味の口調で「Thank You! OK!」と決めるが、
その後は突然いい人の口調に変わり、
「みんな押さないようにな。前の人吐きそうだからな」
と言って注意する
演奏中、ずっと気になっていたのだろう
ここらへん、阿部のいい人ぶりが出てしまうところである


軽いMCと曲紹介の後は、
Kiss「Rock'n Roll All Night」を演奏し、
続いてQueen「Modern Times Rock'n Roll」
後者は「Tour TMN EXPO」では演奏しなかった曲で、
QueenのFreddie Mercury(1991/11/24死去)を悼んで、
演奏したとのことである


この後は阿部がまた会場に押さないように注意を促すが、
客席の男性から「阿部、早くやれー」と言われ、
葛城と阿部がやかましいと対応する
その後は阿部の「続けていくぜ!」の声で演奏開始


最後は当時全盛期だったGuns N' Rosesから3曲で、
「Welcome to the Jungle」「You Could Be Mine」「Paradise City」
を演奏した
「Paradise City」の前にもMCあり)


それにしてもヤケクソだとしても、
阿部のガンズモノマネは、あまりにもひどい
(木根いわく、「あみだばばあみたいな声」)


メタル組が退場し、木根が登場
トークの間にフォークのステージが設営される
木根はこの間、観客に後ろに下がるように言う


やがて場つなぎトークが終わると、
ウツもオーバーオールに着替えて登場
さらに浅倉も登場し、3人で並んで椅子に座ってスタンバイする


まずは吉田拓郎「青春の詩」
ボーカルは木根である
曲が終わると、木根MC

というわけで、フォークパビリオン始まりました! 改めてこんばんは! 路面電車(←グループ名)です! 今日はですね、路面電車にすばらしいゲストが来ています。XのTOSHI!


TOSHIが本当に現れると、会場で大きな歓声
木根が「拍手!」と言うと、客席から拍手
TOSHIが木根の横に座って「みなさん、こんばんは」と挨拶


木根が「オーバーオール着て来いと言ったじゃないか!」
というと、TOSHIが困った顔で、
「ごめんなさい、僕ロッカーですからそれ着れませんよ」
と返答する(そりゃあそうだろう…)


ここから4人で数曲を演奏する
まずはTOSHIボーカルで井上陽水「氷の世界」
これはかなり貴重だろう
しかも結構かっこいい
間奏では木根のハーモニカが活躍する


ついでウツボーカルで吉田拓郎「高円寺」
浅倉はタンバリン担当である


TOSHIと木根


木根MCが入る

高円寺に住んでる人!(反応なし)いないか。(観客を指差して)高円寺じゃないよね? 大丈夫かみんな、疲れてないか? あ、ごめん、疲れたっていうのは違うな。みんな、飽きてないか? 大丈夫か? まだまだあるぞ。知らない曲が盛りだくさんだ。(客席キャー)あのー、今日はね、いかにみんなが知らない曲だけをたくさん選ぶか、大変だったの。


この後はウツボーカルで「はじまり」を演奏した後、
TOSHI・木根ボーカルで「帰れない二人」
両曲とも井上陽水のアルバム「氷の世界」の収録曲で、
しかもアルバムと同じ曲順での演奏である


次はまた陽水で、「最後のニュース」
冒頭の早口の部分は、「Tour TMN EXPO」の演奏時と同じく浅倉である
(メインボーカルはウツ)


この後では木根がTOSHIに、
どんな曲を知っているかを聞いて、話をひっぱる
有名な曲のコードを弾くと、
結構TOSHIはちゃんと歌ってくれる
一方浅倉は、フォークパビリオンの曲が、
知らない曲ばかりだったと言っている


次はTOSHIボーカルで狩人「あずさ2号」を熱唱し、
その次は吉田拓郎「馬」を、3人で順番に歌う
「馬―が走ってる 馬―が走ってる♪」
最後は木根が替え歌で、
「馬が歌ってる 馬が歌ってる XのEndless Rainを馬が歌ってる」
で締める


歌が終わると、木根が観客に向けて言う
「みんな怒ってない? 大丈夫? だからさっき言ったでしょ、みんなと僕たちは、とても不幸な時間を送るって、ね。あずさ2号と馬を(笑)聞いてもらいました」


ちなみに「馬」は、ウツの選曲らしい
木根「吉田拓郎の中でも一番下らない曲なのに! 高円寺とか馬とかさぁ、どうでもいい曲!」
TOSHI「陽水さんとか拓郎さんとか好きなんだけど、まさかさぁ、拓郎さんの中で、馬と高円寺でしょ。もっとまともな曲がいっぱいあるのに、なんで馬と高円寺なんだ!」
など、非難轟々だったが、ウツが言うには、
「馬はトレンディじゃないですか」とのこと(?)


次の2曲は井上陽水
ウツボーカルで、「東へ西へ」「飾りじゃないのよ涙は」
次は同時代(1991年ヒット)の曲で、沢田知可子「会いたい」
TOSHIボーカルである
TOSHIが好きだとのことである
Xとは真逆の世界と思うが、こういうのも結構良いらしい


次は木根・TOSHIボーカルでBORO「大阪で生まれた女」
Xファンからすれば、TOSHIがこれを歌うのはかなりびっくりではないだろうか


次はウツボーカルでアリス「冬の稲妻」
TOSHIが谷村新司のモノマネも交える
サビの繰り返しの箇所、
最後は「あなたは」(本来この後は「稲妻のように~」と続く)の後で、
木根が「疲れてない?」と客席に聞いて、突如曲が終わる


木根「さあいよいよお待ちかね、フォークパビリオン最後の曲がやってきました!(観客エー!)ああ、良かった良かった。やっと聞いている方は、良かったという感じで」
TOSHI「みんな喜んでいますね!」
木根「まあでもね、TOSHIもこれに懲りずにさ」
TOSHI「えぇ、もう懲りましたよ!」(←ナイス)
木根「ハハハ。でもまあそういわずによ、マンスリーでやろうか。(客席イェーイ)まあそんなにほら、新宿の歩行者天国でさ、歌舞伎町の噴水の前とかさ、ギターケース置いて」
TOSHI「だってさ、ゲストをゲストだと思ってくれないんだもの」
木根「ゲストの意味がよく分からない」
TOSHI「だから、辞書で調べておいて」(怒り気味?)


次の曲は井上陽水「夢の中へ」
木根のハーモニカで始まり、ウツ・TOSHIがボーカルを取る
演奏が終わると、すぐに木根が客席に、
「なに? もう一曲聴きたい?」と聞く
客席、盛り上がる


木根「しょうがないな、もう帰りたいのに。それではですね…」
TOSHI「まだあるの?」(マジでいやそう)
木根「あなたが一番帰りたがってどうするんだ! 気持ちは分かるよ。TOSHI!」
TOSHI「はい」
木根「仲良くやろうぜ」
TOSHI「仲悪いみたいじゃないですか。TMみたいですね、それ」(←意味深?)


ここでさらにメンバーが追加
ベースに日詰昭一郎、
ドラムに北島健二(間違いではない)、
ギターに葛城哲哉、
オルガンに小室哲哉が登場する
ここにTMN3人がやっと揃ったことになる
日詰・北島の登場は、TM NETWORK時代のファンには嬉しかっただろう


この8人で、フォークパビリオン最後の曲、
吉田拓郎「夢だったね」をウツボーカルで演奏する
演奏が終わると、
木根が「どうもありがとう」と言って、メンバーが退場する


照明が落ちた中でスタッフがセットを設営する中、
また木根が登場して時間つなぎをする
やがて話題がなくなって困ってきたので、
みんなで何か大合唱しようという話になるが、
客席から「ピクニック」とか言われて、
「何でこんなところでピクニックを歌わなきゃいけないんだよ!」と断る


すると、客席から「神社でB」のリクエストが来る
ここでこれに気がついたファンは偉いと思う
「神社でBねえ。マニアックなヤツだな。知らないよみんなそんな神社でBなんて。一応日詰はいるけどな。日詰呼んでみようか?」


ここで本当に日詰が登場し、客席が変な盛り上がりを見せる
日詰「今楽屋で、モニター見てて、神社でBっていったら、ウツが…」
と言って、ドラムを叩く仕草をしていたことを告げると、
客席がキャーと騒ぎ出す


木根「なんだみんな、ハンバーグ&カニクリームコロッケ、知ってるのか?」
客席が大反応
木根「思い起こせば、ああいうバンドね、遊びで始まって、とうとうこんなんなっちゃったいうバンドで、いきつく末だったんですけどもね。なんかね、ごめんね呼んじゃって。神社でBっていうもんだから。俺も一人で困ってたからさ。土管でCってのもあったな」
そんなこんなで客席が収拾付かなくなりそうになり、日詰を帰す


すると問題のメガネ男子がまた絡んで来たので、
「うるせえな。ちょっとお前来いよ! 話そうぜ!」
とか木根も絡み返す


木根もそろそろ話題に窮して適当な話をするが、
「あとさぁ12バンド控えてんだよ」と言うと、会場が微妙な反応
「うそだよ! ほら、さすがにいやだろ! 今みんなね、顔が『え? うそだろ!』(笑) なんだ朝までやるってイェーイって言ってたくせに、あと12バンドいるって言ったら、なんだその今、『え?』って?」


そんなトークをしていたら、準備ができたらしく、
阿部や葛城が登場し、
阿部が各メンバーが本来のパートに戻ることを言う
ここから、やっとまともな演奏が聴けるようになる


また葛城によって、8ヶ月間秘めてきた思いが語られた
葛城「俺でもさ、EXPOツアーでヘビメタパビリオンで、俺だけさ、ギターしかやらせてもらえなかった」
木根「それ残念だよね。みんな楽しんでるのに、自分だけ本業じゃつまんないよな」
阿部「なんかやりたかった?」
葛城ニヤリとしながら、「ボーカル!」
客席キャー!
葛城「あとでやるよ!」


その後はMCの中で、木根が阿部に腕を絡めると、
阿部は「腕組むなよ!」とか嫌がって、
「俺は戻る!」と言ってドラムセットに入る


木根は「思った通りのダラダラした展開になってきてものすごく嬉しい!」
とかしょうもないことを言うが、
阿部がドラムセットにいるのを見ると、
「あれ? ドラムなの?」とか言い出す


阿部が言ったばかりの段取りを理解していない木根のグダグダぶりには、
本当に癒され続ける
TMの中では一番常識人だが、
人の話を聞かないところはやはりB型である
(ウツにもよく言われている)


ここからはゲストコーナー
TMN以外の5人(葛城・阿部・浅倉・北島・日詰)が正規パートで楽器を演奏し、
ゲストとコラボする
まずはTOSHIが登場する
さっきと少し髪型を変えている


まずは客席に向けてハイテンションなTOSHIのMC
「よし! とりあえず俺はTMNの中では、頭を立ててくるぜおい!」
続いてテンションを戻してバンドの面々に、
「それじゃあ諸先輩方、よろしくお願いします」
またテンションを上げて客席に向けて、
「てめえら、気合入れていけ!」
曲はKiss「Detroit Rock City」
もともと盛り上がる曲だが、TOSHIも熱唱する


TOSHIが引っ込むと、次は山羊智詞が登場
山羊はバンド赤羽楽団とGOATCOREを組んでいたが、
そのうちで赤羽楽団には葛城哲哉が参加していた


この少し前3/22Club 'Citta 川崎のライブ「第弐回赤羽楽団家族計画」では、
おそらく葛城の縁で、小室が赤羽楽団の演奏にゲスト出演した
(本記事GAUZEさんコメントによる)
おそらくこの時の縁で、山羊が本ライブに参加したのだろう


なおWikipediaに拠れば、
1993年に山羊が結成したダイナマイトマシーンには、
小室も参加する予定だった(結局デビュー前に解散)
デビューシングルになるはずだった「No! Mercy Boy!」は小室作曲で、
東京パフォーマンスドール「キスは少年を浪費する」と同じ曲だったという


山羊はAerosmith「Walk This Way」を歌い、
その後MCで観客を煽る
ここでなぜかポジションが変更
阿部と北島がギターとドラムを交替し、
さらに小室がキーボードとして登場する


小室のシンセのイントロで演奏が始まり、
山羊がDeep Purple「Highway Star」を歌う
小室は間奏の見せ場のシンセをカッコ良くこなす
昔よく弾いていたのだろう


演奏が終わると葛城と小室を残してバンドメンバーが引っ込み、
ジャケット姿に着替えた木根、ついでウツが登場する
ここでMCが入るが、木根が小室に、
「先生、とりあえず今日は、先生のわがままでこういうステージ、ライブをやってきたんですけども、どうでしょうか?」
と問うと、小室は「すばらしいですね」と言って、
またやりたいとの旨を答えた
結局この後一年半以上、3人でステージに立つことはないのだが…


ウツも少し発言
「僕はですね、やっぱり一番出ずっぱりだったので」
これを受けて木根が、
「それゆったらさ、もう一人、俺ちょっと悪いなと思って。すごく反省しているんだけど、あの人無くして今日はなかった。それでね僕ね、彼にすごく今日は感謝しています」
と言って、TOSHIの名前を出すと、
TOSHIがまたステージに登場し、挨拶する


TOSHIは本当に怒っていたらしく、
少なくとも木根はそう感じていたらしい
木根によれば、このライブのゲストは無償で、好意で来てくれたのに、
フォークのほとんど全部(50分!)で出演させられた挙句、
その後のアンコールでも歌わされた


TOSHIは礼儀正しい性格ということもあり、
先輩ミュージシャンの手前、顔では笑っているのだが、
これは絶対に怒っていると木根は感じて、
後日Martin D-28という高価なギターをTOSHIにプレゼントしたという


この後木根は他のメンバーもステージに呼び、
最後の曲を演奏した
ボーカルは事前予告通り、葛城が取った
曲はGerry Goffin「The Loco-Motion」


え、葛城がこれなんだ…と、少し意外に思う選曲である
演奏はおおむね本来のパートで行なわれたが、
ボーカリストは手拍子を取った他、
小室はドラム、阿部はタンバリンを叩いた


アウトロの中で、葛城のMC
「みんなを代表して、今日は本当にありがとうございました。EXPOのおまけ、パワーステーションライブを、これにて終了したいと思います。ではさようなら。ごきげんよう!」


結局TMNの今後は何も語られず、
メンバーは観客に手を振って退場していった
アンコールの声が会場に鳴り響いたが、アンコールはなかった


これを以って一年以上に及んだEXPO期の活動は終わりを告げる
それはTM NETWORK期からTMN期にかけての、
黄金時代の終わりを告げるものでもあった

(2010/6/11執筆、2017/12/28加筆)

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この記事へのコメント

GAUZE
2010年06月11日 07:45
お久しぶりです。当時「TMN Folk/Metal Pavilion」を観にいけなかっただけに、詳しい内容を知ることが出来て大変感謝しております。いろんな意味でかなりカオスな状況だったんですね。ゲストも多彩で、Toshiさんをはじめ北島さん(しかもドラムで!)や故・日詰さんや
まさかの山羊智詞さんまで出演していたとは驚きでした。小室さんの提案で実現したとはいえ、ステージ上の主導権は木根さんが握っていたところにいつものTMとは違う面白さがあったんだろうなって思います。しかし木根さんは真面目なロッカーの方をよく怒らせますね。EPIC25の打ち上げでも「THE MODS」のVo.森山さんを怒らせてたよなぁ…。
GAUZE
2010年06月11日 08:42
連続カキコですいません。ゲストで出演された山羊智詞さんについて補足します。山羊氏はもともと海外でロックバンドをしていた方で、日本に帰国したのちもバンド活動をしながら俳優としても活躍し、90年に仲のいいミュージシャン(ハードロック・メタル・パンク勢が中心)と赤羽楽団というセッションバンドを組んで突発的にライブを行う一方、同年秋に自身のバンド「GOATCORE」を結成しました。TMとの関わりはないのですが、赤羽楽団に参加したミュージシャンの中に葛Gさんがいたことから、92年3月22日の川崎クラブチッタで行われた「第弐回赤羽楽団家族計画」というイベントで葛Gさんとともに小室さんがゲスト出演したことがきっかけで「Folk/Metal Pavilion」のゲストに呼ばれたのだと思います。「第弐回赤羽楽団家族計画」の内容については音楽雑誌「FOOL'S MATE」92年6月号でレポートが掲載されていますが、イベントのトリを飾った赤羽楽団(Dr.村上秀一・五十嵐浩太・湊雅史、Gu.葛城哲哉・タメゴロー、Ba.恩田快人・水江慎一郎、Key.藤原真人・小室哲哉、Vo.山羊智詞)の後半から小室さんが出演し(演奏曲目は不明)、葛Gさんとのかけあい演奏をしつつキーボード破壊もやってとても盛り上がったそうです。余談ですが五十嵐浩太さん(葛Gさんのバンド「TV WILDINGS」にも在籍していました)と恩田快人さんはこの後、「JUDY&MARY」を結成します。長文失礼いたしました。
fe
2010年06月12日 12:04
こんにちは。

TMN Folk/Metal Pavilionについては「告白は踊る」でのライブの開催以外全然詳細を知らなかったのですが、MCだけでこんなに面白いイベントだったとは…!

小室先生はTMを「秋葉系の走り」と称していましたが、思い返してみると「日本一のバンド男」やら、「神社でB」やら、本イベントやら、MTRやら、例えて見ればプロの漫画家・アニメーターが同人誌を出すようなディープでアングラなプロジェクトを多くなさっていますね(やや俗的な表現ですみますん)。
アザラシ
2010年06月21日 16:15
新情報が入りましたのでカキコします。

どうやら、今度は湯川れい子氏と組んで映画主題歌を作るそうです。作詞が湯川氏で、作曲がてっちゃんです。ただ、これ以上の詳しいことはわかりませんが、湯川氏のツイッターに書かれているので、間違いない情報だと思います。
http://twitter.com/yukawareiko/status/16436220681
青い惑星の愚か者
2010年06月23日 02:42
>GAUZEさん
木根さん、MODSの方まで!
そんな大物に何をやったんでしょうか…
赤羽楽団の情報もありがとうございました
小室さんが参加したライブの存在は知っていたんですが、日付・会場が分からなかったので、大変助かりました
ブログ記事を少し直しておきます
調べてみたら、JAMの結成ってこの頃なんですね
村上ポンタさんとかもいるし、山羊さん、豪華な人脈があったんですね

>feさん
このライブについては、最後に気取らないライブをやって、みんなで楽しく千秋楽という意識だったのかなあと思います
仮に過去のライブの映像とかが公開されても、このライブだけは紹介されたりはしないでしょうねぇ

>アザラシさん
湯川れい子さん、失礼ながら存じ上げませんでしたが、かなりベテランな方なんですね
いろんな仕事が入ってきて、少なくとも業界から干されることはないみたいで良かったです
アザラシ
2010年06月23日 17:20
>青い惑星の愚か者さんへ
湯川れい子氏はかなりのベテランです。そして日本作詞家協会会長・理事、日本音楽著作権協会会長の仕事もされています。

湯川氏は音楽著作権詐欺事件の時にてっちゃんに対して減刑嘆願書を書いた音楽業界関係者の一人です。だから湯川氏の名前は存じ上げていました。それだけにびっくりしています。
青い惑星の愚か者
2010年07月09日 03:04
>アザラシさん
大変長い間放置してしまってすみません(汗)
湯川れい子さん、そういえばそうでしたね
昔私のブログでも書いていたのに…
こういうベテランの方にも認めてもらえるというのは、嬉しいですね
どちらかというと小室さんって上の方からは評価されづらい気もしますし

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