5-13 Act Against Aids

約一ヶ月ぶりの更新になります
プライベートでごたごたしていまして、すみません
そんなこんなしている間に、
トップページの総アクセス数が20万を越えました
日々御覧になってくださっている方々、どうもありがとうございます


さて、この一ヶ月の間、小室さんは新木場ageHaで、
8/29に「ASOBINITE」
9/2に「JAPANATION×HOUSE NATION」に出演しました
最近シンセ系のイベントによく出演していますね


また11/3~6、パシフィコ横浜の「2011楽器フェア」で、
YAMAHAのEXPO PIANOが展示されるとのことです
この楽器フェア、4年前に「TM NETWORK -REMASTER-」でTMが活動を復活させた思い出深いイベントですよね
今となってはもう懐かしい話ですが…
今でもTM関係のものを出してくれるだけで、YAMAHAさん感謝って感じです


また公式アナウンスが出ていないのでよく分からないのですが、
11/23に「Digitalian is eating breakfast: Remixes(仮)」がリリースされるそうです
内容は「Digitalian is eating breakfast」「Digitalian is eating breakfast 2」収録曲を中心としたセルフカバー&セルフリミックスだそうで、
収録予定曲には「Running To Horizon」「Gravity of Love」「I Want You Back」「Speed TK-Remix」が挙げられています
mu-moで購入すると特典CDが付くそうです


以上、近況でした
では本題に入ります

-----------------------------------------------
「EXPO」期の一連の活動が終わった1992年4月の後、
TMNメンバーの3人は一緒にレコーディングを行なうこともあったが、
「TMN Folk/Metal Pavilion」の後、
「終了」ライブ「TMN 4001 Days Groove」まで、
TMNとしてのフルライブは一度も行なわれなかった


だがこの間、一度だけTMNがステージに立った時がある
1993年に開催された「Act Against Aids '93」である
「Act Against Aids」「AAA」とも略される)
芸能プロダクションアミューズを中心としたイベントで、
1993年以後、毎年11月終わりから12月初めにかけて開催されている
収益はHIV患者への支援のために寄附された


1993年の「AAA」は12/1に全国5会場で開催された
本イベントは岸谷五朗の発案に始まったもので、
出演者はすべて岸谷自ら交渉したものだったという
出演者はノーギャラでの出演となった


TMNも代々木体育館に出演したが、これも岸谷との縁である
「TMNウツと木根君」「T.UTU and so on」が、
岸谷がパーソナリティを務める「東京レディオクラブ」の1コーナーだったため、
岸谷はウツ・木根とは親しかったのである


岸谷は、FM局に小室が来ている時、
局の前で待ち構えて出演をお願いしたという
この話では、交渉相手は小室一人に見えるが、
ウツと木根にはすでに話が通っていたものだろうか
小室一人にお願いしたのならば、10月放送開始の「TMN United」ではなく、
小室一人でラジオにゲスト出演した時の可能性が高いだろう


10月には「Act Against Aids '93」の立ち上げ企画として、
グッズ販売イベントが行なわれている
全出演者中でもTMNはかなりの目玉であり、
おそらくこれ以前には出演が内定していたはずである


10月以前に小室がFM局に出演した例を探してみると、
8月にBay FMの「Bay Factory」や、
TOKYO FMの「My Hotline」などに出演している
「AAA」出演依頼はこの時の可能性も考えられる


また小室は5/24に「東京レディオクラブ」に電話出演し、
6/14にもゲスト出演しているのは注目される
この直前の5/21には小室がBay FMに出演してtrfのプロモーションをしているので、
あるいは岸谷はこの収録日(5月上中旬か)に小室に「AAA」出演依頼をし、
その縁で岸谷のラジオ番組に出演することになったことも推測できる
企画立ち上げのタイミングを考えれば、5月説の方が可能性は高いだろうか
ちょうどTMNの活動再開が決まった頃のことだった


その後10周年企画が白紙になりつつあった10~11月頃には、
TMNの予定はおおむねキャンセルされただろうが、
TMN側の主催ではない「Act Against Aids」は、
キャンセルができなかったものと思われる


「AAA」出演者には久保こーじ・葛城哲哉・trfもおり、TMNの人脈と見て良い
TMNの演奏のサポートには、
北島健二・葛城哲哉(ギター)・久保こーじ(シンセ)のTMファミリーに加え、
Hound Dogの鮫島秀樹(ベース)・橋本章司(ドラム)も参加した
かなり豪華なサポートと言える


この時のTMNは全体のトリの位置になったが、演奏された曲は、
「Human System」「Seven Days War」「Self Control」の3曲で、
すべてTM NETWORK時代のものである
チャリティイベントということで、
意識的に人間関係や精神的葛藤を扱った楽曲が選ばれたのだろう


新曲「一途な恋」があえて外されたのは、
生で歌えない曲という事情はもちろんあるのだろうが、
それが判明したのは翌年、
「TMN 4001 Days Groove」のリハーサル時と言われるから、
「Act Against Aids '93」の時点では初めから演奏候補にもなっていなかったのだろう
イベントのテーマにもよるのだろうが、不自然な感は否めない
また出演者名義も「TMN」ではなく、
「小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登」名義だった
この頃TMN10周年をめぐり微妙な空気があったことをうかがわせる


演奏に関しては、シンセは久保が担当し、小室はオルガンを担当した
このライブは基本的にオリジナルバージョンに準じて演奏されたが、
その中で小室のオルガンはなかなか良い雰囲気を出している
特に「Self Control」イントロやリフをオルガンで手弾きするのは、
他にないパターンで、貴重である


3人の服装は、ウツはジージャンにマフラー、
木根は茶色いセーター、
小室は赤いシャツの上に茶色のベストという出で立ちである


小室がステージに立ったのは、
8月初めの「avex rave '93」以来4ヶ月ぶりである
その頃まで1年以上続いていたキモロンゲは、
この時にさっぱりとした茶色の短髪に変わっている

>


やはり普通にすればかっこいいよ小室…
もうTMNは終わりに向かっていたんだけどね…
しかし小室も演奏自体は決して投げやりではなく、
結構楽しそうにやっている
ウツもいい感じで動いているし、木根のコーラスも健在である
まだまだ良いステージができるはずだとも感じさせるだけに、
その後の結末は非常に残念でもある


さて、TMNの演奏が終わると、
岸谷五朗がステージに現れ、小室にインタビュー

岸谷「今日はあの、今日しか聞けない曲があるんです。つまりですね。小室先生が夜なべして、曲を作ってくれました!(観客キャー!) ありがとうございます!ありがとうございます!」
小室「あの、もともと持っていた曲なんですけど、それを基本にして、今日参加してくれたミュージシャンたちにテープを渡しまして、皆さんに作詞と作曲を、自分で歌うパートを作ってもらったんです」
(テレビ中継では「小室哲哉がこの日のために作曲し各アーティストが作詞をした」と出ており、作曲は小室らしい)
岸谷「バラバラに、それぞれに何小節っていうのを、みんな詞を考えて、メロディも…」
小室「そうですね。五朗さんも考えてくれましたね」
岸谷「ぼくも考えました」
小室「というですね、あの、「We Are The World」的な…」
岸谷「夢の共演ですね!」
小室「そうですね。うまくいくかどうか、ちょっと今日まで分かんないんですけど」
岸谷「今日初めて、ここでできるかどうかですから!」
小室「そうですね」


ここで全出演ミュージシャンが登場し、全員で演奏が始まる
曲名は「伝えたいよ君が好きだよ」
歌はウツからスタートして、以後各ミュージシャンがそれぞれのパートを歌う
TOSHI&仲井戸麗市・サンプラザ中野を経て、1番の最後ではウツに戻った
間奏は小室がオルガンで魅せる


2番は岸谷・サンプラザ中野・Blue Boy・TOSHI、
その後パッパラー河合らによるAct Against Aidsの宣伝を挟み、
To be continued・Blue Boy・TOSHI・YŪKIが歌い、
改めて岸谷によるAct Against Aidsの趣旨説明が入り、
最後はウツの歌で締めるという流れである
全般的にウツがかなり優遇されている


最後の全出演者での演奏は、事前に予告されないサプライズ企画だったらしい
この曲は現在まで商品化されていないが、
以後「Act Againt Aids」のシンボル的な曲となり、
長くイベントの最後を飾る曲とされ続ける


小室はこの曲のコンセプトとして「We Are The World的」と言っているが、
実際に「We Are The World」が念頭にあったのだろう
後の「You Are The One」や最近の「THX A LOT」も同様のコンセプトである
ただ私は正直言って、小室のこの手の曲はあまり好きではない
曲の性格上仕方がないことだが、
特に「伝えたいよ君が好きだよ」「You Are The One」は、
平凡でつまらない楽曲に聞こえる


それはともかくこの「Act Against Aids '93」は、
ステージで末期TMNを見るこのできる貴重な機会となった
TMNは翌年4月に「終了」を宣言し、5月を以って活動を終えるため、
「Act Against Aids '94」以後しばらくTMNの出演はなかった


ただウツと木根は以後も「Act Against Aids」に出演し続け、
常連的存在となる
二人は出演すると必ず共演しただけでなく、
年によってはTM NETWORK・TMNの楽曲を演奏することもあり、
旧TMNファンにとっては嬉しいイベントでもあった


たとえば1994年には「Another Meeting」が演奏されている
本曲はラストライブ「TMN 4001 Days Groove」の後に、
ベスト版「TMN Blue」で発表された新曲だったため、
TMNのステージで演奏される機会はなかった
おそらく本曲はそのこともあって、
「Act Against Aids '94」の演奏曲に選ばれたのだろう


作詞木根、作曲ウツということで、
二人で演奏するのに適した曲ということもあった
これはTMN再結成前では、本曲の唯一の演奏例である
1994年の最後、この曲が演奏されたことによって、
TMNの「終了」は本当に終わったと言えるかもしれない


「Act Against Aids '94」では、
他に木根ソロの「H2O」のほか、
二人とTOSHIが共演で「なごり雪」「飾りじゃないのよ涙は」を演奏している


1995年から1997年までは、
ウツ・木根は出演しても、TMNの曲は演奏されなかった
多くの場合、フォークパビリオンのように、
アコギで懐メロのカバーを行なうことが多かった


1996年からはイベント中、
「ウルトラマンティガ」主題歌の「Brave Love, Tiga」が演奏されるようになり、
ウツ・木根もしばしばこれに参加した
この曲のボーカル・コーラスで、ウツ・木根とともに、
「Act Against Aids」の常連だったサンプラザ中野や、
岸谷五朗も参加していたためである


1998年には「Seven Days War」「The Point of Lovers' Night」が演奏された
以後ウツ・木根は、連年TMNの楽曲を演奏する
その背景には1997年12月、小室が行なったTMN再結成宣言があるのだろう
(実際には1998年の再結成はなかったが)
この「Act Against Aids '98」の約4ヶ月後、
木根によってTMN新曲制作の予定が発表されることになる


1999年には「Love Train」が演奏された
この時にはglobeのkeikoも共演し、
TMネットワーグローブと名乗った
歌はウツで、keikoはコーラスを担当した


2000年には小室も出演し、
TM NETWORK3人で「Be Together」を演奏している
TM再結成後、初の本格的活動と言える「Tour Major Turn-Round」の直前で、
TMがようやくまともに3人で動くようになった時期だった


2001年にはウツ・木根が森口博子と共演し、
森口最大のヒット曲「Eternal Wind」とTMの「Beyond The Time」を演奏した
「Eternal Wind」「機動戦士ガンダムF91」主題歌だったため、
劇場版ガンダムのエンディング「Beyond The Time」とつなげて演奏したのである
木根と森口は、21世紀には他にも共演によるコンサートを開催している


2002年にはアニメ声優の椎名へきると共演し、
椎名の「Jungle Life」とTMの「Resistance」を演奏した
木根は2001年以来椎名に楽曲を提供し続けており、
「Jungle Life」も木根の提供曲だった
2006年には木根と椎名でひだまりというユニットが結成されたこともある
なお1995年には、
当時木根がプロデュースしていた日置明子が二人と共演している


2003年にはウツ・木根と小室・keikoが共演した
2003年の小室はkeikoとの結婚直後の引きこもりの最盛期であり、
音楽活動の谷間に当たる時期である
この年にステージに立ったのは、
これとTMのファンイベント「Live in Naeba」以外、
他にほとんどなかったと思う


この頃はTM20周年直前にも当たっており、
小室がゲストで登場した時は期待したファンも多かっただろう
だがこの時に小室の演奏で披露されたのは、
keikoのTMカバー「Dreams of Christmas」で、
TM3人はボーカルを取らなかった


これは直後にリリースを控えたkeikoソロシングル「KCO」の宣伝が目的で、
keiko版「Dreams of Christmas」「KCO」カップリングだった
だが時期も時期なだけに、
TMファン(特にウツ・木根ファン)からはかなりの反発があった
私もこの新婚生活中の小室は、
判断力がおかしくなっていたとしか思えない


2004・2005年には、TMの曲は演奏されなかった
2005年1月には「Spin Off from TM」の開催が発表され、
以後TMは事実上小室抜きの活動が常態化するが、
ちょうど同じ頃(2004年12月)からTMの曲が演奏されなくなるのは、
何か相関関係があるのだろうか


そして2006年以後、ウツ・木根の「Act Against Aids」出演はなくなった
二人が出ていた時期の「Act Against Aids」は、
「伝えたいよ君が好きだよ」で締めていたが、
今ではやっていないようである

(2011/9/15執筆、2018/11/28加筆)

Naoto Kine Presents TMN blue
エピックレコードジャパン
1994-06-22
TMN
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この記事へのコメント

NJ
2011年09月17日 10:35
AAA'93、これラジオ(レディクラ)で中継を聞いていました。

私は「Classix」からTMを聞き始めたために、まともにTMのご尊顔を仰いだことがなく、「一途な恋」のジャケットを見て、「背の高いロン毛と、細いおかっぱの、どちらがウツでどちらが小室なのだろう・・」と思っていたくらい情報に乏しかったんです。(木根は≒チャゲと友達から聞いていたのですぐ判りましたが)

普段ラジオでは柄の悪い岸谷五朗が、その中継では「先生ありがとうございます」なんて言ってやけに持ち上げていたので、小室先生ってどんだけ凄いお人なのかと、当時、想像は膨らむばかりでした。

そして彼らの全貌を知ったのが、運命の1994年4月(ToT)
りる
2011年09月18日 11:46
10周年への動きがなくなった頃の貴重な3人の共演だったんですね。
テーマに合わない歌詞かもしれないですが新曲「一途な恋」をはずしたのは新しいTMに可能性を見出だしていなかったからなんですかね。
もう10周年に向けては動いてませんよという表れというか…。
小室さんが、このライブで楽しさを感じて「やっぱりTMだ、もう一回やろう」という流れにはならず、
trf等プロデュース業に傾倒していったのが残念です。
元タイムマシンカフェ会員
2011年09月21日 03:54
当時の93年のAAAはNHKBSでも放送された記憶がありますが、出演者にTMNの名称は使ってなくてメンバーそれぞれ個人の名前だったと思います。
MTR
2011年09月21日 18:58
この記事読んで当時のAAAの映像が見たくなったところ
YOU TUBEで拝見できました。
・三人とも衣装が渋くてかっこよい
・特に小室さんが髪型・衣装で言うことなし
・「伝えたいよ君が好きだよ」ではウツが非常に上手で聴きやすい声をしている
(贔屓目かもしれませんがこういう場だとウツの歌唱力のすごさがよくわかる気がしました)
・木根さんはやっぱり控えめ。でも以降のAAAではウツ木根=AAAって印象ですね。

TMN終了前夜の貴重な映像でした。
青い惑星の愚か者
2011年09月21日 22:24
>NJさん
木根=チャゲに、不覚にも笑いました
1993年はTMNのメディア出演がありませんでしたから、誰が誰だか確認する機会はありませんでしたよね
ウツが一番顔を出していた方でしょうか
それでも注意深くチェックしないと見落とす程度だったと思いますが…

>りるさん
小室さんはこの頃trfのレコーディングをやっていたし、すでに意識はtrfにあったんだと思います
一途な恋、やって欲しかったですねえ

>元タイムマシンカフェ会員さん
意識していませんでしたが、確かに番組内ではTMNの名前で紹介されていませんし、当時のラジオ番組でも、TMNとしての出演とは明言していませんね
そんなところまで事務所問題が絡んでいたんでしょうか…

>MTRさん
ウツのボーカルはこの頃、最盛期ですよね
これで終わったのは本当にもったいないと思います
個人的に、この時のHuman Systemの映像をフルで見てみたいです(当時一部しか放映されなかったはず)
月光仮面
2011年09月23日 02:10
いつも楽しく拝見させていただいております。
4001日grooveでの久保さん北島さんのサポート起用の、まさにミッシングリンクがこのAAAだったのだと気づかされました。またこの編成を見るに、TMNをアコースティック寄りの、より生バンドとしてのユニットとして活動を続けるのかどうか模索を行っているように感じました。
青い惑星の愚か者
2011年09月25日 12:50
おっしゃる通り、北島さんのTMNサポートは、実はこの時が最初だったんですよね
系譜的には、Racy Rockfesからつながっているのかもしれませんが

生演奏重視の編成は、イベントの性格上大掛かりなシステムを導入できなかったためということもあるんでしょうけど、こういうのもありだとは私も感じます

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