MyFavourites10 本能(椎名林檎、1999年)

11/5、小室さんが早稲大学の早稲田祭2011のイベント「UBC-jam vol.25」に出演しました
Keikoさんの件もあったので、出演も危うかったようですが、無事実現しました
時事通信がyoutubeにアップした動画では、
「Love Again」「Many Classic Moments」「Get Wild '89」の3曲とトークのダイジェストを見ることができます
多分許可を取ってやっているものでしょうから、消されないでしょう…


またKeikoさんのこともあり、様々なネットニュースにこのイベントの記事が出ています
asahi.comより
 音楽プロデューサーの小室哲哉(52)が5日、東京・早大の「早稲田祭」で単独ライブを行った。先月25日に、くも膜下出血で倒れた妻の歌手KEIKO(39)が手術を受けて以来、公の場に登場するのは初めて。KEIKOらとのユニットglobeの曲など7曲を、シンセサイザーを駆使し、腕を振り上げて演奏。妻への応援を呼び掛け「かっこいい音楽を作っていく」と曲作りへの意欲を改めて宣言した。看病でつらい日々だが、母校の学園祭のため出演を決意したという。
 約3000人の早大生らが集まった「記念会堂」に小室が登場すると、歓声が湧き上がった。globeの曲「Love again」が流れ、KEIKOの歌声がホールに響く。小室はそれに合わせて何台ものシンセサイザーやキーボードを操作して曲を演奏。全身でリズムをとりつつ、感極まったような表情で人さし指を立て、何度も両手を天に突き上げた。
 globeの2曲を含め計7曲を約30分演奏。最後にマイクを持った早大社会科学部出身の小室は「早稲田OBです。(みなの)先輩(笑い)。でも早稲田祭に呼ばれたのは今年が初めてです」と笑顔で話した。
 その後、妻について「KEIKOが急に倒れまして、今日(ライブを)できるかなと思ったんですが、毎日(病院の)先生たちが頑張ってくれて。KEIKOも頑張ってくれてるんで、ファンのみなさんもよかったら見守ってください。応援よろしくお願いします」と呼び掛けた。
 さらに「大震災があって、僕やKEIKOよりももっと大変な思いをしている人がたくさんいらっしゃいます。僕のようにステージで音楽をやらせてもらっているというのは、すごく幸せなことだと思ってます」と話し、「これからもみなが楽しめる音楽を頑張ってやっていきたい。間違いなく、かっこいい音楽を作っていきますんで、よろしくお願いします」と曲作り継続を宣言した。


小室さんのTwitterによれば、
11/10にKeikoさんがICUから一般病棟に移ったようです
予後は順調のようで、よかったですね
小室さんの「新しいプロジェクト」も予定されているようで、
仕事も再開のモードでしょうか


ウツの「Tour Timesmile」も、早稲田祭と同じ11/5にファイナルを迎えました
日替わり曲は「Detour」「Welcome Back 2」だったようなので、
DVDにもこの2曲が入る可能性が高そうです
年内のステージは、あとは12/23のクリスマスディナーショーだけですね


12/24には木根さんのクリスマスライブもあります
もとICEMANの黒田倫弘さんとのコラボライブのようです
こんなつながりあったんですね
ウツと両方行くツワモノはいるのでしょうか


では今回のMyFavouritesに入ります

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今回取り上げるのは椎名林檎の「本能」です
デビュー2年目にリリースされた4枚目のシングルで、
約100万枚を売った椎名林檎最大のヒット作です


椎名林檎はすでに前年の「歌舞伎町の女王」で知られていましたが、
この「本能」で2位を獲得して以来、
東京事変名義の作品も含めシングル上位の常連になります
歌詞は女性が男性に求める愛欲を歌ったもので、
まさしく自らの「本能」を歌ったものです

どうして歴史の上に言葉が生まれたのか
太陽 酸素 海 風 もう充分だった筈でしょう
寂しいのはお互い様で
正しく舐め合う傷は誰も何も咎められない
紐解いて生命に擬う
気紛れを許して 今更なんて思わずに急かしてよ
もっと中迄入って あたしの衝動を突き動かしてよ


そしてこのPVです
白い壁の中に輸血用の血液パック、
純白のナース服にドギツイ口紅という、
赤白の対比を際立たせた画面の中で、
椎名林檎は何をしているわけでもないのに妙にいやらしく挑発的に映ります


「本能」もインパクトのある表題ですが、
アルバムやビデオでは「加爾基 精液 栗ノ花」「性的ヒーリング」など、
さらに直接的なものが目立ちます
正直、多少やりすぎ感がないでもないのですが、
そのキャラクターを立たせることには大いに成功しています


「本能」では特にエロティックな面が強調されていますが、
肉体的・精神的なものを含め、
男に全力で愛情を注ぐ女性を描くというのが、
デビュー曲「幸福論」以来の初期椎名林檎の得意技で、
その楽曲はひとことで言えば、徹底してラブソングを軸としていました


たとえば「ここでキスして」「シドと白昼夢」「ギブス」などは、
真正面からのラブソングです
おそらくその情熱的かつ媚びないキャラクターは、
当時の女子高校生に影響を与えたものと思います


私が彼女を知った時、徹底して「演技」をしているという感想を持ちました
この場合の「演技」というのは、CDの中であれステージの上であれ、
ある世界を表現しようとするパフォーマンスということです
椎名林檎は音楽という世界の中で、見事に「演技」を完遂しています


しかも「本能」の時の椎名林檎って、まだ20歳なんですよ
20歳でこのいやらしさを表現できるのってすごいことだと思います
ちなみにこの人、テレビでのトークやインタビューなどを見るに、
普段は普通のかわいい女性なんだろうなあと思います


「演技」を重視した邦楽界の動向として、
この少し前から盛り上がっていたビジュアル系バンドがありました
彼らは女性をターゲットに絞った男性ミュージシャンでしたが、
これに対して「演技」する女性として邦楽界に現れたのが椎名林檎だともいえます


ただビジュアル系バンドの表現するものにはだいたい元ネタがあり、
その音や世界は似通ったものが目立ちました
彼らはその中で注目されるために特殊な演出を行なったり、
表現を過激化したりして、他と差別化を図ってはいましたが、
オリジナリティと音楽性双方を兼ねそろえたバンドはそう多くありません
(ここ、すごい反感買うかもしれませんが、私個人の意見として)


こうした有象無象のビジュアル系バンドと比べて、
椎名林檎の「演技」は、よりオリジナリティを感じさせるものでした
少なくともメディアで発信されるメジャーシーンにおいては、
これ以前に同様の「演技」を行なっていたミュージシャンはいなかったと思います


また椎名林檎のソロ作品の作詞・作曲は、
ほぼすべて椎名林檎本人の手に成っていました
この点で当時陳腐になりつつあったTKプロデュース作品群と異なり、
ミュージシャン自身の表現物という印象を感じさせます
実際は少なからずスタッフの意向も汲んでのキャラ設定があったのかもしれませんが、
それを感じさせなかった点は、おそらく正解でしょう


かなり突飛な比較かもしれませんが、
椎名林檎のオリジナリティを備えた「演技」は、
コンセプトや設定を重視した80年代のTM NETWORKとも共通性を感じます
私が椎名林檎を面白いと思ったのは、楽曲自体も良かったのですが、
演じきっているその姿勢に惹かれたところが大きく、
それはTM NETWORKファンとしての出自もあったんだろうと思います


その後椎名林檎は東京事変(2004年~)のボーカルとして活動し続ける一方、
斎藤ネコとのコンピ作品「平成風俗」(2007年)をリリースしたり、
時折ソロ活動も行なったりしています
今月は新曲「カーネーション」もリリースし、5位に入っています
最近はCMにも出演していますが、30代半ばなのにお美しいですよね


たぶんこの人は、これからもつまらない流行などに惑わされず、
これからも自分のしたい音楽を続けていくんだろうと思います
一度ライブにも行ってみたいです
今やっている東京事変のツアーも行きたかったなあ(チケット取れず)
もしも今月の大阪公演のチケットを売ってくれる方がいらっしゃったら、連絡下さい…


勝訴ストリップ
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この記事へのコメント

GAUZE
2011年11月11日 13:21
こんにちは。遅ればせながらウツのツアーファイナル観に行ってきました。念願の「Detour」が聴けて嬉しかったー。アンコールが終わって「Times mile」のインストが流れる中、客電&客出しアナウンスにもめげず全員で♪ラーラーラーとコーラスした会場の雰囲気が今でも忘れられません。今年も残りはディナーショーを残すのみ。どんな曲を演奏するか楽しみです。

今回は椎名林檎ですか。確かにこのクリップは斬新でしたねー。当時ワイドショーで椎名林檎を紹介したとき、このPVを観た新橋の酔っ払ったオッサンがエロ目線で感想を述べていたなぁー。今でも東京事変でシーンの最前線で活躍されていて大変アグレッシブな素晴らしいアーティストだなって思います。
僕が初めて椎名林檎の曲やPVを観た時の感想は、なんか戸川純みたい…でした。もちろん僕の主観なんで気にしないでくださいね。
青い惑星の愚か者
2011年11月18日 23:54
ウツのツアー、最後も盛り上がったようですね
Detourはうらやましいなあ… 聞きたかったです

戸川純…
一見違うし、言葉では言いづらいけど、なんか分かります
どう括ればいいか分からないけど
とある東京事変ファン
2015年05月14日 17:02
はじめまして、いつもブログ読ませてもらってました。

ここにくるからには勿論ファンクスです。
TM以外では小室さんの楽曲提供した音楽しか聞かないような学生でしたが、ちょうどこの椎名林檎さんを好きになってから小室さんの音楽から完全に離れて行った者です。

その後林檎さんが聞いていたという洋楽をきっかけに世界の様々な音楽に出会い、ドップリハマりはや15年以上。

もうTM NETWORKを聞くことはないだろうと思っていたのに、ひょんなことから去年のライブに行くことになりました。

そして本気の今のTMを見せられ去年の30周年で出戻りました。

本当に素晴らしいライブとアルバムで、苦しいほど彼らを好きだった自分を思い出しました。

遠征までしましたよ。

青い惑星の愚か者さんがおっしゃる通り、椎名林檎さんにはあの頃のTKブームには全くなかったアーティストの心の奥から這い上がってくる表現物があったように感じました。

もちろん小室さんだって作らされていて、というのは多分にあったろうけど、それにしても聞くこちら側からすれば裏事情より聞いた音で判断するんです。

しかし、TM NETWORK30周年は素晴らしく、小室さんが真剣に自分のやりたい音楽と向き合った時、あの三角形はとてつもなく輝くんだなと感じました。

大きな手術を乗り越えて戻ってきてくれたウツ、そして木根さん、感謝しかありません。

この先わたしが小室さんの音楽に積極的に触れるのはTMだけだと思います。
それだけTM NETWORKは自分にとって特別です。
青い惑星の愚か者
2015年05月20日 06:46
東京事変ファンの方ですか!
最後のライブ行かれましたか?

TMにも戻って来てくれてありがとうございました
30周年のTMは、おっしゃる通り、やりたいことが明確にあって、それを表現したいと言う思いがヒシヒシと伝わってきました
それがストーリー的には整合していなくても(笑)、そういう思いがオーディエンスに感激を与えるんでしょう
あの情熱があれば、次の活動も期待できると思っています
とある事変ファン
2015年05月21日 00:57
返信くださりありがとうございます。

事変最後のライブ行きましたよ!個人的にはスポーツのウルトラCツアーが衣装演出もろもろ好きでしたが、最後ももちろん良かったです!!

さてさて、TM。

前回書きましたように、わたくし以前は小室さんのファンでした。しかし、この30周年を見て行く中で、今の宇都宮さんに多くの興味を惹かれています。

以前は当たり前に思ってたウツの声ですが、あの声と彼のボーカルスタイルや哲学(理論的に本人がたくさん語ったのを見たわけじゃないけど、自分でこうかな?とか感じたことがありました)が今になってジワジワと。

ルックスは以前から小室さんと並んでタイプの違うイケメンが二人もいて目移りしてたんですが、、、中学女子でしたからね。笑。

そして、この20年偏ってはいるけど色んな音楽を聞いて来たつもりです。でも彼のようなボーカルは珍しいんだなぁと思いました。

特に洋楽を聞くことが多かった中あえて邦楽を聞くのなら日本語の特徴を存分に生かした歌詞だったり、またウツのように日本語を綺麗に歌ってくれるボーカルは貴重ですね。

感情的に歌い上げてグイグイと引っ張っていくボーカルではなく、ウツのように頭で考えて歌うタイプは少ないし、それがTMの楽曲の良さをより引き出してるんだなぁって改めて思いました。

そしてステージに立つことへの執念(こちらが慄いてしまうくらい強靭な精神)を見せられて、宇都宮隆という人はとんでもない人だったんだな、と。

TM NETWORKの本気は伊達じゃない!ってアムロみたいなセリフですが、思いましたね。

またTM NETWORKやった時には戻ってきますし、ウツのソロもウォーターダンスぶりに行ってまたいなぁと思いました。

文章まとめるのが下手で長々とすみません。
青い惑星の愚か者
2015年05月21日 06:23
ウツて、80年代の天然イメージが強いんだけど、少なくとも今はとてもプロ意識が強い人ですよね
私、ウツの語るTM30年を聞いてみたいんですよ
小室さんも木根さんもそれなりに語っているけど、ウツは簡単にしか語っていないですよね
でも言葉で語らずステージで語るというのがウツの哲学なんだろうなと思います
そのウツの執念が伝わる3年間でしたよね
TM再始動もウツから始まったものだし、ファン視点から見ると、この3年はウツが主役だった気がします

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