Quit30東京国際フォーラム公演ネタバレレポ!(前編)

TM NETWORK 30th ~1984 Season2 Quit30
2014/12/9・10 東京国際フォーラム公演

01.Opening (Seven Days War)
[メッセージ1]
02.Birth
03.Wild Heaven
04.Time To Count Down
05.The Beginning of the End
06.Mist
[メッセージ2]
07.Alive
08.君がいてよかった~月はピアノに誘われて(12/9)/Looking At You(12/10)~君がいてよかった
09.Always be there
10.Still Love Her
[メッセージ3]
11.Glow
12.I am 2013
13.Get Wild
[Malibu~メッセージ4]
14.Loop of the Life
15.Entrance of the Earth
16.The Point of Lovers' Night
17.Self Control 2014
18.Loud
[Nights of the Knife~メッセージ5]
19.The Beginning of the End Ⅱ
20.The Beginning of the End Ⅲ
21.End Roll (Alive TK Mix)
退場曲(Mission to GO TV Mix)


「Quit30」国際フォーラム公演、行ってまいりました
来年愛知・福島の追加公演がありますが、
ツアーのメインは終わったということでよいでしょう
12/10公演はGYAO!で生配信され、各所でライブレポも公開されています
(dwango、Barks、billboard JAPANなど)
つまりもうネタバレしても良い!ですよね!?
ということで、ネタバレレポ行きます!


以前触れましたが、
今回のライブは「the beginning of the end」の直後の話ではなく、
CAROL続編というわけでもありません
舞台は2014年、主人公はTM NETWORKです
今回はサポートの松尾和博さんとRuyさんが舞台上におらず、裏で演奏していますが、
これも物語の主人公を明確にするための措置でしょう


ここらへんの設定を示すのが、ライブ冒頭の部分ですが、
そちらに言及する前に、
まず今回のライブのセットについて触れておかないといけません


今回の舞台演出のメインになるのは、
セット背後一面を覆う大きなLEDスクリーンと、
補助的に舞台上と左右から現れる可動式モニタです
小室さんが言うように、今回は音楽とともに映像もライブの重要な要素で、
ライブのストーリー展開に大きく関わりますが、
どうも配信映像ではスクリーン映像が十分に分からなかったようなので、
これも含めてライブの流れを追っていこうと思います


今回は「the beginning of the end」と異なり、
開演前のステージには幕がかかっていません
ただステージにはスクリーンがあるだけで、楽器なども何もなく、
何が起こるのかはまったくわかりません
今回はどう始まるのか?
逆に謎が深まります


そんな中、会場にはTMの昔の曲がBGMとして流れるのですが、
「80's」「it's gonna be alright」「Detour」「Castle in the Clouds」など、
なぜこれ?と頭をひねる曲ばかりだった印象があります
まじでどういう選曲!?
12/9なんて、開演時間頃に「Screen of Life」が流れ、
最後の「All of you!」で盛り上がって開演かと思いきや、
その後はよりによって「Dress」「Resistance」でした
(しかも途中までというモヤモヤ感)


そんな中、ライブはウツの「Revolution」の声から始まります
「Seven Days War」の1フレーズです(音は新録?)
スクリーンには「Seven Days War」のインストをバックに、
港を歩く女性が現れます
その後出演者として、
サポート2人、木根さん、ウツ、小室さんの名前が出て、
木の生い茂る湖(に見えますが、海港かも)の映像を背景に、
「TM NETWORK」「QuiT30」のタイトルが出ます
これは映画のオープニングを意識した演出と思われます


「Communication」の声とともに場面が変化
ここから本編開始です
レンガ作りの建物の前に3人の外国人男性
ロンドン時代にレコーディングされ発表された「Seven Days War」がBGMなのは、
ここがロンドンであるという設定を示すアイコンなのでしょう


真ん中の黒人、袋からバトンを取り出し、放り投げます
するとスクリーンの前に光るバトンがコロコロ…
舞台の裏からスタッフが投げ入れているんでしょうか?


このバトン、「the beginning of the end」で登場した例のバトンです
(文字白バージョン)
このバトンを持っている黒人を含む3人は、
潜伏者(IP=incubation persons)であることが示唆されます
ウツが会場から見てステージ右脇から歩いて登場
バトンを拾い、3人とコミュニケーションを取る演技をしてから、
会場左脇に去りました


スクリーンの映像は変わって、
「the beginning of the end」のチビキャロルの映像と女性の声が流れます
「I'm CAROL, CAROL Mue Douglas」
そう、あのキャロルが話しているのです


なお若いキャロルの映像が出るのは11/12大宮公演からで、
11/7大阪公演までは、
レンガ建物の前にキャロルが登場して話し出す演出でした
その姿はスーツ姿、金髪、長髪、スーツというものです


見た目はすでに若いとは言えません
おそらく1974年に生まれ、1991年にジャイガンティカから音を取り戻した後、
現代=2014年、40歳の姿と考えられます
それはキャロルがこの後以下の通り、
1984年以来のTMの「30年間」を話すと言っていることからも明らかです
(セリフは英語で、スクリーン字幕に日本語が出る)

今夜は私が案内役です。
三人の潜伏者(IP)の30年間を話しましょう。
彼らが地球の調査を始めたのが、1984年だったのはみなさんも知ってる通りです。
それはまだ東西冷戦時代、スマホもSNSもない時代でした。



ちなみに12/10、よりによって配信のあった12/10、
ここのキャロルのセリフが最後の部分以外流れなかったというトラブルがありました
よりによってこの日の最初にミスるかーー!!


さて、以上のセリフ和訳は大宮からで、
大阪以前はもっとぶっきらぼうに「~よ」「~わね」という口調で訳されていました
訳語も結構代わっていて、「スマホもSNSもない時代でした」は、
「あなたたちはまだクモの巣を手に入れていなかったわね」でした


クモの巣はもちろんwebを謎めかして言っているわけですが、
これを変更したのは、「クモの巣」では伝わりづらかったのと、
次に演奏される「Birth」の歌詞「SNSの時代に」との連関を意識したものでしょう
こうした訳文の変更は、以後の箇所でも行なわれています


ライブではこの後も、
キャロルがTM NETWORKの30年間について語る場面が随所に挟まれます
そしてもう一つの特徴として、
キャロル登場シーンの前後に必ず組曲「Quit30」が演奏されることがあり、
それがストーリーの展開とも絡みます


これが意図的であることは、
10/29・30横須賀公演で、キャロルメッセージ→「Glow」「Always be there」「Still Love Her」
となっていたのが、
「Always be there」「Still Love Her」→キャロルメッセージ→「Glow」
と変更されており、
キャロル登場シーンと「Glow」がセットで移動していることからも言えると思います


以後のライブは、メッセージ+組曲をストーリーの転換点として展開します
つまり組曲はバラバラで演奏されます
私は今回のツアー、「CAROL Tour」「Tour Major Turn-Round」のように、
組曲をまとめて演奏するという形を予想していましたが、
かなり違う形になりました


この形だとライブ全編が「Quit30」のストーリーという印象を与えることもできますし、
また新曲だけが続くのに耐えられないライトファンへの配慮にもなりますし、
なかなかよいアイデアだったと思います


スクリーン映像が消えると、左から小室ブース、右から木根ブースが出現、
メンバー3人も登場してスタンバイします
11/16福岡公演以後は、ここで火薬爆発の演出が入りました


3人ともYシャツにジャケットをラフに着こなしており、
88年前後の(多分一番評判が良い)3人のイメージに近いです
いかにもSF設定だったこの2年のライブの衣装とはかなり異なりますが、
これは3人が潜伏者として地球で活動しているという設定のためでしょう
それはこの後のキャロルのメッセージでも示されることになります


まず一曲目、組曲冒頭の「Birth」です
「まだスマホもSNSもない時代」である1984年から30年、
スマホもSNSもある2014年の地球を舞台に、
いよいよTM NETWORKのライブが始まります


ウツ、スクリーン前の階段のところに腰掛けて歌います
この図、かっこいいなああああ
木根さんもコーラスばっちりです
というか歌の半分くらいは木根さん?て感じで、事実上2人目のボーカル状態です


スクリーンにはネットワークが張り巡らされた地球儀が表示されます
ネットワークからは文字列が漏れ出しており、
これはまさしく「スマホ」「SNS」に代表されるネット時代を表現していると思われます
またそれを地球規模で見渡した球体図は、
「Quit30」のテーマである「俯瞰」の視点を表現しています
小室さんがインドネシアで撮影した映像を含む海外の風景も映りますが、
これも狭い範囲に留まらない「俯瞰」の視点に基づくものです


ウツが絶叫気味で歌う「SNSの時代に大事なものはひとつ俯瞰」の歌詞は、
このライブでの主張点なのでしょう
正直歌詞としては洗練されていなくて微妙と思うのですが、
他の言葉には置換しづらい小室さんの生のメッセージともいえると思います
最後は小室さんのピアノ音色のシンセを背景に、
スクリーンの地球が遠ざかり、消えていきます


そしてこの重い曲の次は、
一気に雰囲気を変えて「Wild Heaven」です
スクリーン映像は消え、代わりに虹色の派手な照明が映えます
間奏のセリフの場面でマイクスタンドを抱えてひざを落とすウツ、かっこいいです
なお広島・仙台は不明ですが、
国際フォーラム公演ではイントロ・アウトロが少し追加されていました


今回はメッセージ性の高い重いライブなのかと思いきや、
観客が単純に楽しめるエンターテインメント性も考慮されているという印象を受けました
思えば再始動後2008年までのライブて、
音楽的な実験性とエンターテインメント性のどちらかに極端に寄り過ぎていたんですよね
実験的なライブをやって不評だと実験性に乏しいヒットメドレー…という風に
その点でバランス感覚の復活が、今のTMの魅力の一因なのだと思います


小室さんのピアノ音色のシンセで始まる「Time To Count Down」
ピアノのフレーズは誰しもが分かるものですが、
その後流れるフレーズが、
ツーバスドラムとディストーションギターで構成されたオリジナルとはまったく異なります
今回のライブアレンジでは「Get Wild」が騒がれていますが、
一番派手に変わったのは、実はこの曲でしょう


テンポはほとんど変わっていないにもかかわらず、
ドラムが変わったことで、ノリがまったく別物になっていました
オリジナルの疾走感が失われたともいえますが、
私は別のノリ方のできる「Time To Count Down」を目指したと解釈しています


なお冒頭の盛り上げ曲が2曲続けてTMN期というのは重要です
以前触れた通り、「the beginning of the end」では、
初期曲+定番曲(1987~88年)が中心に演奏されましたが、
今回は新曲+TMN曲(1990~91年)が中心に演奏されます


逆に言うと定番曲がほとんどなかったということでもありますが、
これは定番曲を何度も聞いてきたヘビーファンからすると、
むしろ歓迎すべきところでしょう
また今回の収穫の一つは、
定番曲に頼らなくても十分に盛り上がるライブが可能であると示すことができた点と思います
これが分かったなら、
次は「Faire La Vise」「Maria Club」「World's End」あたりの非シングル曲も是非…!!


「Time To Count Down」に戻ります
オリジナルの痕跡を残さない全面新フレーズの間奏では、
スクリーンに信号の渦が映し出され、
ウツはその中心に立って渦のトンネルをくぐりぬける仕草をします


この渦からはところどころからアルファベットが飛び出してきており、
世界をつなぐネットワークと接触していることを表現しているものと思われます
つまり「Birth」で俯瞰した地球のネットワークに、
TM NETWORKがアクセスしたわけです
「Alive」の歌詞にある「情報の海に飲まれて」ってやつですね
「Quit30」はここで序章を終えることになります


またこれも以前触れましたが、
スクリーンでは二度ほど数字が映し出され、11642から0へとカウントダウンします
この11642はパンフ購入者がもらえるHMVの袋に書かれているものと同じです
TMN「終了」時のキーワード「4001」を1994.5.19として計算すると、
11642=2015.4.20となります


つまり30周年最終日からデビュー当時に遡っているとも考えられますが、
ここはむしろ、任務完了までの残り日数のカウントダウンを示しているのでしょう
つまり地球への着任時に残されていた11642日の期限が、
いよいよ完了まで近づいていることを示しているわけです


これにて序章が終わり、いよいよ本番に入ります
まずは組曲から「The Beginning of the End」
この曲、国際フォーラムから赤い照明が追加されました
また国際フォーラムではシンセの音が上に追加され、かっこよかったです
(名古屋では照明も追加シンセもありませんでした)


スクリーン映像は、薄暗い時間にキャロルがタクシーを拾うシーンから始まります
その後は銀河の映像と車から見た夜のガードレールの映像が入ります
このガードレールはキャロルがタクシーから見ている風景でしょう
この後に流れる映像も車や道路の映像が中心であり、
車・道路はスクリーンの主な場面の一つとなります


ツアー途中からは、さらに人体の神経や血管の映像も加わりました
神経の映像は多分名古屋でもありましたが、
血管映像は名古屋ではなく、国際フォーラムで追加かもしれません
最後は子供の誕生シーンで終わりますので、
ここは新しい生命が誕生する様子を、
神秘的な宇宙の姿と並べて表現しているのでしょう


組曲から「Mist」
メンバー3人のオフショット写真・映像が順番に映されます
小室さんは若いですね
逮捕前の頃でしょうか


スクリーンにキャロル登場
時間は夜、車の後部座席に座っています
タクシーを拾ってから移動している最中のことでしょう
そこでキャロルのメッセージが始まります

三人のIPが集めたのは断片、破片、欠片です。
それってひとつずつだと全然役に立たないのに、
組み合わせたり繋げたりすると、真実が見えてくると思いませんか?
IPが集めた断片は、地球の未来にとって大切なことを教えてくれています。
それが何か、みなさんはもうとっくに気づいてると思うけど…


ちなみにこの文章、日本語ではよく分かりませんが、
「断片、破片、欠片」の原文は「piece, bit, scrap」です
まあ、だからなんだといわれれば、何にもならないのですが
結局TMがこれまでに示してきた活動は、真実を導く断片なのだということです


そしてキャロルのメッセージが終わると、
神秘的なフレーズとともに、可動式モニタが上から下りてきます
そこには3つの三角形が映っており、
それが一つにまとまるとともに「Alive」イントロが始まります
これは3人が集めてきた断片を集めたことを表現したものでしょう
三角形は「the beginning of the end」でもオープニングやロゴで多用されていました
当時はこれをTM NETWORKの象徴としましたが
さらに進んで、TMが30年間集めてきた真実のかけらの象徴というべきかもしれません


私、今回のツアーでは毎回このシーンで鳥肌を立てていました
キャロルのメッセージとリンクした映像の演出、
そしてここで初めて現れる可動式モニタ、
CDの「Alive」にも入れて欲しかった魅力的な音、
そしてそこからつながる「Alive」イントロのフレーズ、
美しい緑の照明、スクリーンに映し出される高速道路の映像…


始まった!感が尋常じゃないです
本当に震えるんです、ここ!
ライブに参加された方々、どうでしたか!?


ちなみに10/29横須賀公演では、小室さんのショルダーキーボードが初登場し、
その点でも盛り上げどころになりました
(札幌公演か大阪公演以後はショルダーキーボード登場箇所は変更)


「Alive」「Quit30」のリードトラック曲ということで、
やはりライブ映えします
驚いたのは、ツアー初日から観客がちゃんと曲に合わせて手を振っていたこと!
この日はアルバム発売日だから、
フライングゲットした人以外はフルコーラス聞いていないはずです
ラジオやテレビでチェックして、みんなここで手を振ろうと思いながら会場に来たんでしょうね
みんな、素晴らしいFANKSたちです!


なおスクリーン映像は車のフロントガラスから見える夜の高速道路の風景です
「The Beginning of the End」では横から見える風景(ガードレール)でしたが、
この曲では前から見える風景になっているわけです


なおここの映像、首都高速の湾岸線で、葛西・新木場辺りからお台場・大井方面へ向かう映像と、
GAUZEさんからご指摘を受けました
私は全然気にしていなかったんですが、
大井南出口辺りから出てくる東海ジャンクションの看板が映っており、
お台場の観覧車らしきものも見えるというのです
また途中で通過するトンネルは東京港トンネルではないかとのことです


東雲ジャンクション通行止めの表示もあったそうですが、
これは10/14道路工事に伴うものであることが確認できるので
おそらく10/13かその少し前の夜に撮影したものかと思われます
小室さん、10/9にライブ用映像の撮影を見に行っていますので
ツアー用の映像は10月中旬に撮影していたんでしょうね


次の曲、横須賀初日にイントロを聞いて驚きました
「君がいてよかった」です!
シングル「I am」のカップリングとして2012年に発表されながら、
これまで「incubation Period」「START investigation」「the beginning of the end」で完全スルーされてきたこの曲が、まさかの演奏です
しかも以下で触れるように、この曲、ライブ前半の山場でした


この曲、2番まで演奏した後、間奏の途中で演奏が中断してしまいます
小室さんとウツ、退場
木根さん一人がステージに残ります
ここから、このライブの一つの見せ場、「木根がいてよかった」(by小室哲哉)コーナーです!


木根さんはエレキからアコースティックギターに持ち替えて、ステージ中央に座ります
会場キャー!
木根さん、口の前に指を当てて、会場に歓声を抑えるように伝えます
さらに大阪以後は(私は見ていませんが多分札幌も)、
木根さんが手振りで観客に着席を指示
フォークコンサート的な空気を作ります


静まり返った会場で、
木根さん、短いギターソロを演奏し、会場から拍手
さらに続けて、歌を1番だけ披露します
曲は基本的に「Looking At You」でしたが、
仙台公演と国際フォーラム初日のみ「月はピアノに誘われて」となりました


会場から拍手と歓声が上がる中、木根さんは立ち上がり、
エレキギターを装着しかき鳴らします
それに合わせて小室さんが舞台左脇から登場
ここで待望の! KORG製特注ショルダーキーボード(黒)です
小室さんと木根さん、キーボードとギターで交互に競演を繰り広げます
木根さんは「Girl Friend」のフレーズを弾いたりしていました
私は見ていませんが、広島では「My Revolution」を弾いたとも聞きました
名古屋では小室さんが木根さんのプレイに拍手する場面もあったり


そんなこんなしながら、適当なタイミングでドラムが加わり、
ウツも再登場
二人も「君がいてよかった」の演奏を再開し、
そしてサビ繰り返しの部分に復帰します


なお名古屋と国際フォーラムの「君がいてよかった」では、
回転する3つの三角形が、可動式モニタに横並びで映っていたのですが、
演奏再開後、歌に入るところまで(小室・木根演奏)では三角形が2個で、
歌に入ると同時に(ウツが参加)三角形が3個になります
この点からも、やはり三角形はTMメンバーに対応していることが分かります


こうして「木根がいてよかった」コーナーを含む10分以上の「君がいてよかった」が終わり、
今回のバラードコーナーに入ります
まず「Quit30」収録の3曲のバラードからは、
「Always be there」が選ばれました


正直、演奏される可能性は一番低いと思っていたのですが、
小室さんの「CAROLの意味」はこの曲について、
「地球全体を俯瞰して、共有するということの説明のような歌詞」とあり、
その意味で「Quit30」のメインテーマを体現する曲ということになります
この選曲は必然だったのかもしれません
また「STORY」は、生ではファルセットがきついのかもしれません


なおこの曲のサビの「will be there」、
歌詞カードを見るまで「we'll be there」と思い込んでいました
安室奈美絵「Don't wanna cry」サビの「I'll be there」にも似ていましたし…


続いてファンサービス曲「Still Love Her」です
スクリーンには星空の映像が映し出され、
国際フォーラムでは流れ星が流れるようになりました(名古屋でもあったかも)
小室さんが、今回は演奏しないとラジオで明言してファンを騙した曲の一つです!


この曲、アレンジはオリジナル通りで、
その点では特筆すべきところはないのですが、
これがファンサービスたる所以は、
間奏の木根ハーモニカシーンにあります
この時、木根さんのところに、
ウツとショルダーキーボードの小室さんが集結し、3人で並んだのです


このシーンではスクリーンにイメージ映像ではなく、
3人の映像が大きく映し出されました
スタッフ側も意図的に設けたシーンであることは明らかです
客席からは歓声が上がり、その後は満場の手拍子が響き渡りました



こういうシーンて、1980年代はよくありましたが、
再始動後ショルダーキーボードが封印されて以来、
長く見られなくなっていましたよね
確実なところでは「Rhythm Red Tour」まででしょうか
「Tour TMN EXPO」のアンコールなんかでもあったのかな?
このシーン、感涙するファンも多かったみたいですね


ここまででライブ前半は終わり、いよいよ後半に入ります
ステージにはBGMが流れ、
スクリーンには車を上空から追跡するシーンが映ります
小室さんとウツは退場、木根さんはカメラを構えます


スクリーンにはマンションに住む白人女性が現れ、
ベランダから顔を出し、その後外出してタクシーを拾います
木根さんがこれにカメラを向けると、
スクリーンには女性にフォーカスのマークが付きます
この女性はスクリーンで「IP0016」と表示され、どうやらIPの一人のようです


ついでタクシー車内のキャロルのメッセージ

さまざまな時代、さまざまな場所に、多くのIPがいます。
中には物理学者や哲学者を装っている者もいるわ。
隣人やあなたの父親がIPの可能性もあるし、アマデウスや毛沢東だってそうだったかもしれない。
IPは、敵か味方かどっちか気になると思うけど、その答えは、あの船に乗ればきっと見つけられます。


ここでは、身の回りにIPが潜んでいる可能性が示唆されます。
その実例としてIP0016が登場したわけですが、
そのIPもTM NETWORKに監視されていたりと、IPも楽じゃないご様子(笑
ここで「あの船に乗れば」とあるのは、
次に演奏される「Glow」の歌詞の、
「海辺西へ東へと渡り歩く船乗りたちは想う」の部分に対応しているのでしょう
(大阪までは「あの船乗りたちに聞いてみればいいわ」みたいな訳文)


さて、ライブに参加した方の多くは、
ここ違うんじゃないか?と思うかもしれません
というのも、IP0016は金髪長髪の白人女性で、
外出時には黒スーツ、髪は客席から見て右寄りに分けてあり、
40歳キャロルによく似ているからです
私も横須賀の時点では、IP0016=キャロルと思っていました


ところが大阪公演で、気づいたことがあります
このライブ、最後にエンドロールが流れるのですが、
そこのcastの部分で、外国人出演者とその役名が以下のように現れます
(出演者名は暗記しきれなかったので、IP911以外ファーストネームのみ)

CAROL MUE DOUGLAS=Emma
IP012=Julien
IP016=Marta
IP756=Julien(ファミリーネームはIP012と別)
IP911=Wen(フルネーム)


ここで明らかなように、IP016とキャロルは別人です
またアジア系と思しきIP911の性別は判断できませんが、
IP012=IP756=Julienは男性名であり、
キャロル=EmmaとIP016=Martaは女性名です


この後新たな登場人物は出ませんので、
上記登場人物に相当するのは、
IP012・IP756・IP911がオープニングのレンガ建物前の3人の男性であり、
IP016が木根に監視されているIPと考えざるを得ません
一応子供時代のキャロルである可能性も考えましたが、
「START investigation」BDのクレジットによればMiaという名前ですから、
やはり別人です


そう思ってみると、IP0016とキャロルは、少し違うようにも見えてきたのですが…
なんとも主観的な判断でもあります
一応本記事では両者を別人と判断しておきますが、
ここらへんでご意見などありましたら、是非よろしくお願いします


次の曲は組曲から「Glow」
スクリーンと可動式モニタには、上空から車を追跡する映像が映り、
特にモニタにはフォーカスマークが出ています
おそらくIP016を監視しているのでしょう
当然キャロルも監視されているはずですし、
キャロル自身もそのことは自覚しているはずです


曲が終わるとスクリーン映像は消え、
モニタには罫線が映し出されます
罫線の中は原色系の色に彩られます


それとともに聞き覚えのあるシンセ音が流れます
「I am 2013」です
「Quit30」がリリースされたのに、まだ「I am 2013」にこだわるのは、
ライブにはこれと決めているんでしょうか
なお大阪以後、イントロは長くなり、ピコピコしたシンセも追加されました


後半盛り上げ部分1曲目という位置は、
「the beginning of the end」と同じです
すっかりライブ定番の盛り上げ曲になりました
観客は元気に手を振っていましたし、
サビ繰り返しの部分は、
みんなで「Yes I am a human」「No I can't lose the moments」を合唱です
新曲が定番曲になる…
ファンとしては幸せですねえ


ただサビ繰り返し部分、小室さんが煽りのために自分でも歌うんですが、
これがよく聞こえる上に、本当に下手独特です!
思えば逮捕前の「REMASTER」の時なんかは、
自分の歌唱力を自覚してコーラスなども非常に控えめになったのですが、
それと比べて今回のこの小室!
いいぞ! もっとやれ!!
それを待ってたんだよ! 小室!


なおこの曲の間、
車の左に流れる車窓風景にポップアート的効果を施した原色系の映像が、
スクリーンに映ります
この曲の明るい感じによく合っていると思います


「I am」の歌が終わると、直接次の曲のイントロにつながります
したがって今回は、最後のウツのセリフはありません
次の曲は、早めの登場の「Get Wild」です


さて、ここまで来てあれですが…
なんともう字数制限いっぱいになってしまいました!
自分でも長いなと思っていて、
近況とかは次回に回すかな…と思っていましたが、
まさかライブレポすら入らないとは!


読者の労力を考えれば、記事を短くするべきでしょう
我ながら今回は長すぎると思います
…しかし、私は多分TMの歴史上、
今回のツアー以上に意義のあるライブレポの機会はもうないだろうと思っています
それほど今回のツアーは重要なものです


何しろ満を持した新作をひっさげ、
2012年以来のストーリーの一つの結末を示した全国ツアーです
今後のアリーナツアーやSeason3も、
エンターテインメント性は高いものになるでしょうが、
ここまで「濃い」ものにはならないと思われますし、
今後同様の全国ツアーが行なわれる可能性は、
おそらく高くありません


そこで大変申し訳ないのですが、
(本ブログで)前代未聞の、ライブレポ分割を、
今回に限りやっちゃおうと思います
もう読者の多くは限界かと思いますが、
もしもまだ余力がありましたら、後編も是非お読み下さい


それではまた! 続く!

後編はこちら



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この記事へのコメント

TAKA
2014年12月14日 19:31
管理人さま、気合の入った渾身のレポをどうもありがとうございます。

あの素晴らしいライブが再び脳裏に蘇るような詳細なレポートに管理人さまの熱意に頭がさがります。

私もこのたびのツアーは初日よこすか、大宮、国際フォーラムと5公演参加しましたが、Aliveでの冒頭のシーンの演出には毎回、鳥肌が立ち感動しました。あの場面は
音と映像が美しく相俟って、アドレナリンが一気に噴出するような昂揚感がありました。
kuri566
2014年12月14日 20:48
いやあ、これぐらい熱く長くなりますよね。
読み応えあります。大歓迎です。
では、これから、後編に飛びます!飛びます!
かっと
2014年12月14日 22:40
新曲中心の歴史的なツアーのレポート、涙目になりながら笑いながら読ませてもらいました。追体験も再確認もさせてもらえて本当にとてもありがたいです。前半の感想を。

オープニング、見たこともないとてもキレイなスクリーンに、これまた聞いたことのない音質でレボリューション、、、コミュニケーション、、、と左右にパンするディレイ、2Dの画面からバトンが飛び出すように転がってきて3Dになりウツが歩いてきてバトンを拾う演技。TMが時代の最先端に帰ってきたって。それを体感できるなんて。初日には歩いてきたのがウツだとわからないくらい涙目になりました。わかっていても毎回涙目に。

Mist、東京二日目は松尾さんと小室さんが音程差つけて演奏してたのが印象的でした。身体の中で鳴ってます。
Alive、イントロの音が宇宙というか空間というかスペースを感じさせて、あのスクリーン!はじまった感!ですよね!
木根さん生歌、GIRLFRIENDのメロ、君がいて良かった後半、Always be there、still love herも涙目に。
歌詞と音とコーラスが心地よく心に沁みるAlways be thereは宣伝せずかつての曲達とは真逆な扱い方で、地道に大事に歌っていきたいんだろうなぁと感じました。
IP0016はCAROLという説もあるんですね。はなから別人だとばかり。
Glow、俯瞰した映像とあのスクリーン、目がアツくなります。
I am、あの背景の流れる映像に小室さんとウツが向かい合って歌った大宮2日目のシーンは、過去最高にカッコよく見えました。
横須賀初日、聞いたことのないEDM voxとでも言えばいいのかあちこちにパンする音色が流れてきてこれまた空間を感じさせて、春のツアーで知らないけれどカッコよくも切ないリフが流れてきた時に似た感情におそわれたのを思い出しました。
you
2014年12月15日 22:53
こっちにも書きますが、、Always be thereはじめ、今回は3人のコーラスが厚くて本当に良かったです!
木根さんの存在感もあのTV以降むしろ増してきており、ケガの功名でしょうかw

あとどうでもいいですがMistで写った写真、明らかに先生が若かったですが、なんかライブのリハーサルっぽい写真に曲順表が写っており、うっすらIs this love?と書いてあるように一瞬見えました。
なんでglobeの写真!?という。。。
青い惑星の愚か者
2014年12月21日 19:46
>TAKAさん
Alive!良かったですよね!
私、Quit30の本編はここからだと思うんですよ

>kuri566さん
レポは時間かかりましたが、書きたいことがたくさんあって…
2か月ネタバレ我慢してきた鬱積が(笑

>かっとさん
あついコメント、ありがとうございます!
IP0016、皆は初めから別人だと思っていたんですね
それならむしろ良かったです
私は当初勘違いしてストーリーを理解していました

>youさん
木根さんは、今回意図的に生演奏強調してきましたよね
まあ、結果はそれでよし!(笑
私はゲワイイントロの木根さん登場シーンが好きです
小室さんの写真は全然気づいていませんでしたが、
ライブリハに関わり、また次記事でのコメントも参照すれば、
2004年のglobe decadeの可能性が高いですよね(is this love演奏)
それ以後リハをやるようなフルライブもないし、
風貌もあの頃っぽかったし…
emiko
2014年12月24日 11:43
青い惑星の愚か者様、今回も渾身のレポありがとうございます…!!
前回もすごい時間にコメント頂いて、嬉しいX'masプレゼントになりました!
自宅GYAO!組でしたが、ライブと違って落ち着いて見れたにも関わらず、私の目は節穴だらけです。
ここには、私のような節穴ファンはいないと思いますが、実はこの日のGYAO!配信のコメントで初めて、スーツの女性がキャロルと知ったぐらいです…(大汗)
だって、あの衣装が!(いいわけ)40女の勝負服としては黒スーツ、妥当でしょうが、だとしたらあの緑のワンピース!当時誰がゴーサインを!?
でも、春の名古屋でも、11月19日の名古屋でも、ライブでは何故かこころがふるえて感動の涙涙でした。
そして、管理人様のレポを読んで感動のわけが理解できるのです。
本当にいつもありがとうございます!
青い惑星の愚か者様に伝えたいです。
いいぞ!もっとやれ!!
青い惑星の愚か者
2014年12月28日 21:57
emikoさんが感動する手助けができたなら嬉しいです
私に限らず、いろんな人の気づいたところを聞くと、意外なところでまた驚く、ということがTMにはよくありますよね

ちなみに緑のワンピースは、春ツアーのちびキャロルの映像ですよね?
あれはファンになじみのキャロルの姿と言うことで出ているんだと思います

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