帰ってきた小室哲哉

2020/7/24、小室哲哉が音楽界に復帰いたしました!

復帰作は、7/24配信開始の乃木坂46のニューシングル「Route 246」です。
小室さんはこの曲で、作曲・編曲を担当しました。
6/11に小室さんが急にラジオに匂わせ出演をしたので、水面下で復活しようとしているな?とは思っていましたが、予想以上に早い展開でした。


小室さん復帰情報は、7/16に各メディアで発表されました。
7/16の日刊スポーツ朝刊では、小室さんの最近の写真も出ており、割とちゃんと準備していたようです。
他にもいろいろなところで報道されていますが、元になるのは乃木坂のプロデューサーの秋元康さんと小室さんのコメントですので、これをFashion Pressのサイトから引用します。

■秋元康コメント
小室哲哉は古くからの友人です。一度は引退した彼ですが、時々、会って食事をする度に、音楽への熱い想いは消えていないことを知りました。いろいろな事情はあるのでしょうが、何とかもう一度、小室哲哉に音楽に携わる機会を持って欲しいと思いました。
「曲を書いてよ」そんな話を何度かするうちに、彼がようやく重い腰を上げました。ブランクがあった分、なかなか、思うようなイメージのものが書けないようでした。
結局、7回も書き直しをしてもらったのですが、その作業すら楽しそうでした。この人は本当に音楽がないと生きていけないのです。音楽にのめり込むとまわりが見えなくなってしまう不器用な人です。そのせいで多くの方に迷惑もかけたのでしょう。でも、小室哲哉はそれを音楽でしか返すことができないのです。
乃木坂46に、書き下ろしてくれた「Route 246」を聴いてください。彼の音楽への想いが伝わって来ると思います。

■小室哲哉コメント
多いなる友情と才能を持った秋元康さん、同じく近しい知人に一年間背中を押され、今回悩みに悩んで作曲・編曲を手掛けさせていただきました。
ここ数年ゼロからアートを学び、改めて概念、すなわちコンセプトを持った創造物の貴重さを感じています。
今回のコンセプトは友情でした。友人の期待に応えたい一心で今作を作りました。一貫した、らしさは表現されているのでは?と感じています。


ここからは、小室さんが秋元さんおよび近しい知人の勧めで、楽曲制作を行なったことが分かります。
6/11のラジオでも、今年になってから小室さんが秋元さんに言われて曲を作り、ダメ出しをされていることが語られていましたが、それとつながります。
なお「知人」は松浦勝人さんとも考えられますが、あるいは小室さんの元マネージャーで今乃木坂の運営統轄部長をしている菊地政利さんかもしれません(本記事かっとさんコメント)。
また後述の7/22のZOOM会議によれば、すでに「Route 246」以前にも6曲作っているそうです。
7/16の時点でMVの写真も公開されていたので、採択が決定したのは結構前と考えられ、ラジオ出演の時点で決まっていたのかもしれません。


なお小室さん復帰報道の直後、ASKAさんが自身のブログで、6/13に小室さんと会って新曲を聞かせてもらったことを明かしました。
実際に6/13のASKAさんのブログには、5年半ぶりに(=2015年以来)「あるミュージシャン」が来て、制作中のデモテープを聞かせてくれた上、6時間も会話したことが書かれています。


「Route 246」のデモテープを聞いたASKAさんは、これを「The 小室」と言っています。
小室さんはこの曲で復帰することが決まったため、知人に聞かせに行った可能性が高いだろうと思います。
ならばこの直前の6/11のラジオ出演時も、やはり復帰を前提としたものだった可能性が高いと思います。
またはラジオで世間の反応を様子見した上で、最終的な採用決定に至ったのかもしれません。


小室さんの復帰作となった「Route 246」は配信限定シングルなので、CDチャートには集計されません。
乃木坂46にとっては、6/17リリースの前シングル「世界中の隣人よ」に続く配信シングルとなります。
コロナウィルスの影響で握手会ができないため、握手券を付けてCD売上を稼ぐ手法が使えず、配信シングルにしているのでしょう。
来月リリースのAKB48や欅坂46の新曲も配信シングルとなるようです。


このように売上が普段ほどは問題にならない状況下だからこそ、秋元さんも実験的に小室さんに楽曲を依頼することができたともいえます。
なおオリコンの集計では、「世界中の隣人よ」は1週目で2位・20471DL、2週目で23位・4325DLを達成しています。


「Route 246」は7/22深夜(日付は7/23)の「乃木坂46のオールナイトニッポン」で初公開されました。
番組では新曲が小室さんの復帰作という点をアピールするために「小室ナイト」なる特集を組み、「Get Wild」など小室さん関係の楽曲を2時間にかけて流し続けました。
7/29まではradikoで聞くことができます


この番組で曲を聞いたところ、すぐに小室さんと分かるメロディでした。
復帰第一弾ということで、王道的な曲を出してきたということだと思います。
全般的にシンセのフレーズがとても目立っており、小室さんの存在がアピールされている印象です。


正直、歌と曲の相性(というよりミックス?)があまりよくない気がしますし、いろんな要素を詰め込み過ぎでこなれていない印象(これはラストアイドルの時も感じましたが)もあるのですが、サビの歌メロなんかは覚えやすく作ってあって、熱心なファンじゃない方にも広まると良いなと思います。


曲のテーマは友情とのことですが、秋元さんの歌詞を読むと、「今のためにもがこう」「人の目気にして生きていたってしょうがないよ」「君ならばできるはずだ」など、全体として苦しんでいる友人に再起を促している内容となっています。
これは秋元さんから小室さんへの激励にほかならないと思います。
小室さんが作った曲で、秋元さんが小室さんを応援する、という構成になっているわけです。


なお歌詞にはしつこいくらいたくさんの「WOW WOW WOW WOW」が登場します。
個人的には耳障りな気がするんですが、これって多分小室さんの歌詞に「WOW」がたくさん出ることを踏まえて、あえて小室さん風の歌詞にしているんだと思います。
秋元さんなりの小室さんのオマージュなのかなと感じました。


ところで小室さんの復帰報道が出た7/16、久保こーじさんが溝口和彦さんなど仲間と一緒に、小室さんの復帰を祝うZOOM会議を開き、これをyoutubeに生配信しました。
どうも小室さんも参加はしないまでも、見てはいたようです(7/22の久保さんのZOOM会議も、小室さんがいろんな人に適当に招待していたようです)。


途中でDJ Dragon・古市憲寿・nishi-kenさんなども合流し、一緒に小室さんのことを語りました。
番組後半には久保さんが泥酔して(よほど嬉しかったんでしょう)、第三者には聞いていられない状態になっていたんですが、そうなる以前の冒頭部分では、引退から復帰に至る経緯を具体的に語ってくれました。
これは本人からも今後語られないかもしれないので、結構貴重かと思います。


これによれば小室さんは2018年1月の引退会見の後、桜が咲く頃にはすべての仕事を終えていたそうです。3~4月頃でしょう。
これ以前から小室さんが耳鳴りに苦しみ、2017年夏には入院もしていたことは知られていましたが、その症状はさらに悪化していたようです。


小室さんは仕事を終えた後、GW前に聴覚障害で病院を受診し、その診察結果を受けて入院しました。
久保さんによれば4月20日頃から一ヶ月半くらいだったと言います。
ただ2018/5/22の「女性自身」の記事には、小室さんの「5月中旬」の退院日に行なわれたインタビューの様子が掲載されており、「5月上旬」から入院していたと書かれています。
これを信じれば小室さんの入院期間は半月程度ということになり、一ヶ月半というのは久保さんの記憶違いということになりますが、あえて整合的に理解すれば、この後まもなく再入院したのかもしれません。
いずれにしろ、入院の開始は4月終わりから5月初め頃と考えられます。


そして小室さんは最初の受診の時点で、完治まで1年半程度かかると言われたそうです。
2018年4~5月から1年半とすれば、2019年10~11月までということになります。
ならば小室さんは去年の終わりまで、音楽活動ができる体ではなかったことになります。
2018年の衝撃的な引退後、ファンの方々は小室さんの音楽活動再開を望み続けていましたが、実は引退してもしていなくても、どうせ音楽活動は続けられなかったわけです。


小室さんは先のラジオで、去年の秋くらいから曲を作り始めていたことを明かしていました。
このタイミングは、10~11月頃に耳が完治見込みだったことと関わる可能性があります。
また11月にはウツの「Dragon The Carnival」を見に行き、Blu-rayに収められた通り、仲間と音楽の話をしたいと改めて感じていました。
小室さんは治療がひと段落した段階で、また活動を再開したいという意欲が高まってきたのではないかと思われます。


この少し後の年末には、松浦勝人さんとケンカをしてしまったわけですが、それは復帰に向けた何らかの動きの一環だったのかもしれません。
なお現状で耳が完治しているのかは分かりませんが、少なくとも最近のレコーディングでは耳がつらい様子はなかったと、溝口さんが言っていました。


今回小室さんを直接復帰に導いたのは秋元康さんでした。
久保さんの証言によれば、小室さんの引退会見後に久保さんに問い合わせの連絡をしてきたのは、秋元さんとYOSHIKIさんでした。
秋元さんは会見直後から、自分が小室さんを復活させると意気込んでいたと言います。


会見当時すでに話が進んでいた秋元さんプロデュースの「ラストアイドル2nd Season」の仕事は、中止されず最後まで遂行されましたし、2019/8/1の「双葉郡中高生交流会 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOL」でも、秋元さんの声掛けで小室さんが登壇しました。
他にも陰に陽に、小室さんが表に出やすい環境を作ってくれていたのでしょう。
今年になってから小室さんに楽曲制作を行なわせ、これを乃木坂46の新曲に登用したのは、その最たるものです。
私自身は秋元さんには何の関心もなかったのですが、まさかこんなキーパーソンになるなんて、昔は思ってもいませんでした。


配信限定とはいえ、乃木坂のシングル曲という扱いは、たぶん今世紀に入ってから、小室さんのもっとも大きな仕事です。
人気アイドルへの提供曲としてはSMAPもありましたが、シングルのカップリングだったし、安室さんへの最後の提供曲もアルバムの一曲でした。
今回の提供曲は、これらよりもアピール力はあるでしょう。
たぶんこれに匹敵する仕事だったPANDORAの「Be The One」は、発表前に引退会見しちゃいいましたからねえ…。


先のラジオによれば、小室さんはオンラインのヒット曲を作りたいとのことでした。
これが乃木坂の配信シングルのことだけを念頭に置いた発言でないならば、今後SNS上で何かを発表するようになるかもしれません。
いずれにしろ今回の乃木坂のシングルの成果が本人のやる気に大きく響いてくると思うので、うまくいくといいなと思います。


さらにもう一つ、気になる動きがあります。
「乃木坂46のオールナイトニッポン」の後、「Route 246」配信開始直前の7/23に浜崎あゆみさんの公式twitterにアップされた動画で、次の活動の予告動画の中に、一瞬「T」「K」の文字が現れます。
これは乃木坂46に続いて、浜崎さんへの小室楽曲提供もあるのか?と深読みさせられます。


そして7/24、浜崎さんのニューシングル「Dreamed a Dream」7/31に配信されることが発表されました。
去年小室さんが松浦さんから、浜崎さんへの楽曲提供を依頼されて断ったとの情報が出ていましたが、結局復帰第2作として提供することになったようです。
(この件見過ごしていましたが、本記事アップの数分後にクレジットマニアさんからtwitterで情報をいただき、追記しました)
小室さんのオケはどんな感じになるのかまだ不明ですが、浜崎さんのボーカルトラックは7/30まで期間限定でyoutubeに公開されています


avexのCEOから退いた松浦さんですが、小室さんの復帰に向けて動いてくれたことがうかがえます。
なかなか周到に準備していたんですね。
この先の活動計画も、ある程度は決まっているのかもしれません。


小室さんの年表を作る場合、先の引退は2008年の逮捕とならぶ大事件でした。
逮捕後の小室さんは、2010/5/5にAAA「逢いたい理由」で復帰し、その1年9ヶ月後の2012/1/25にTMでのイベント出演が発表、「All That Love」自体は3/20に開催されました。


もしも今回も同じくらいのサイクルで動くならば、2020/7/24の復帰の後、1年9ヶ月後の2022年4~5月頃にTM再開の発表があり、1年11ヶ月後の2022年6~7月頃に復活ライブが開催されることになります。
同じサイクルになる根拠は何もないんですが、あと2年くらい、ゆっくり待っていようと思います。


こうして絶望的状況が一挙に希望へと向かっていったわけですが、そうした中で9月から開催される4回目のtribute LIVEへの期待も高まってまいりました。


こちらのライブタイトルは「tribute LIVE SPIN OFF from TM 2020」と告知されていましたが、7/18には正式タイトルが発表されました。
「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs」です。
誰しもが忘却していたT-Mue-Needsを、ここで出してきました。
去年のBlu-ray BOXに「T-Mue-Needs STARCAMP TOKYO」の映像が収録されたことで思い出したんでしょうか。


「SPIN OFF T-Mue-needs」のFC先行受付は7/27までに行なっており、当落の発表は7/31となっています。
おそらくその後、8月に入ったら一般発売も行なうものと思われます。
まあコロナ対策で会場に入れる人数が制限されるから、ほとんど落選するんでしょうし、ウィルス感染者が増加傾向にあることを考えれば、客の入場そのものがなくなる可能性も高い気もしますけど。


「SPIN OFF T-Mue-needs」とtribute LIVE映像Blu-rayの宣伝企画として、ニコ生で「「SPIN OFF from TM」ライブ映像同時視聴ナイト」が、7/18・25・8/8・15の4回にわたって配信されます
それぞれ1時間半程度、tribute LIVEの映像を流しながらウツと木根さんが思い出を語るというものです(最後の30分程度は有料会員限定)。
第1回・2回・3回・4回それぞれ、「tribute LIVE 2003」「SPIN OFF from TM 2005」「SPIN OFF from TM 2005 8 Songs,and more」「SPIN OFF from TM 2007」のDVDの映像が流されます。


木根さんは「ユンカース・カム・ヒア」(1990/1/25発売)の30周年企画として、YouTubeに「ユンカースチャンネル」を開設し、トーク番組と小説朗読劇を配信するそうです。
トーク番組は7/19・22・26・29・8/2の5回、朗読劇は8/14・15・16の3回となります。


トーク番組はすでに2回分公開されていますが、「きねさんかなさんのトーク&LIVE」と題し、大谷香菜子さんと2人でトークを行ないます。
木根さんは今、ユンカースの絵本を出す予定とのことで、その宣伝も兼ねての企画と思われます。


以上、近況の整理でした。
今回は小室さん復帰のビッグニュースがあり、近況だけでかなり長くなっていることもあり、通常の記事は来月に回します。

Route 246 - 乃木坂46
Route 246 - 乃木坂46

7-29 Spin Off from TM②

6/17にSONYから告知がありました。
「Gift from Fanks T」収録の「グリニッジの光を離れて」の作曲者が小室哲哉とされていたのは木根尚登の誤りなので、ブックレットをSONYに送れば正しい記載のブックレットに交換するとのことです。


貴重な未発表曲だったのに随分とお粗末なことですが、誤りが公式に発表されたことは良かったと思います。
この発表については、ミツカワさんのブログ「TM NETWORKの重箱のスミ!!」に詳しく書かれています。
私も多少関わったりしていますので、ご関心のある方は御覧ください、


otonanoのTMサイトでは、「Decade」「All The Clips」のBlu-ray版販促企画として、先月から藤井徹貫氏によるTM関係者へのインタビューが「WITNESS OF TIME MACHINE」と題して連載されています。
1人目は伊東俊郎さんでしたが、6/30から始まった2人目のインタビューは、なんとTMのプロデューサー小坂洋二さんでした。
4回の連載になるようです。


小坂さんはSONY期TMのキーパーソンだったにもかかわらず、これまで簡単な形でしか発言を聞くことができなかったため、今回は貴重な機会になるかもしれません。
80年代TMの成功て、3人の力だけじゃなくて、小坂さんの舵取りのうまさがあってのことだと思うんですよね。
新しい情報が出てくるのが楽しみです。


7/4にはyoutubeライブで「TM 12H LIVE! TM NETWORK 35 Anniversary THANKS! FANKS!! and…」が配信されました。
内容は「TM VISION」「Dragon The Festival Tour」「Fanks Cry-Max」「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」「eZ」「TMN 4001 Days Groove」など、SONY時代の映像を12時間放映するというものでした。


その中で一つ注意を引いたのが、「EXPO」リリース時の購入者用プレゼントビデオの放映です。
これは制作以来29年間、現在までまったく商品化されてこなかったもので、存在すら忘れていた方も多かったと思いますが(私も)、今頃出してきました。
私は配信はほとんど見ていないのですが、この「EXPO」ビデオの前後だけは見ました。
まあ内容は今更のことばかりなんですが、ようやくその内容を知ることができました。


また「EXPO」ビデオの前に流れたので偶然見られたのですが、「eZ」「Rhythm Red Tour」が、1991年3月放送分(仙台公演)と5月放送分(代々木公演)がともに配信されました(ただし一部カット)。
3月の「eZ」はライブビデオ「World's End Ⅰ」(仙台公演の商品化)の販促企画と考えられますが、放送された曲の内で「World's End」「69/99」「World's End Ⅰ」に収録されませんでした。
ただこちらは2015年になって、「TM NETWORK THE MOVIE」特典映像として収録されました。


一方で5月の「eZ」放送分は、全曲ライブビデオ「World's End Ⅱ」(代々木公演の商品化)に収録されましたが、「World's End」にはイントロなどで「World's End Ⅱ」に用いられなかったカットが用いられています。
今回はこの「World's End」も配信されました。
地味に特典映像でした。
ちなみにこの配信映像、アーカイブ化はされないぽいですね(7/5現在)。


ウツの動向について。
これまで「それゆけ歌酔曲!!」は、公演中止が次々と告知されていましたが、残っていた7/27以後の6公演の中止も6/26に告知されました。
結局今年の「それゆけ歌酔曲!!」は、観客を入れた公演は一本も行なわれずに終わりました。
ただし6/29・30・7/6・7のマイナビBLITZ赤坂4公演は、ニコ生で無観客ライブの有料生配信が行なわれることになりました。
赤坂はすでに配信されていた3公演に合わせ、合計7公演が配信されることになります。


ところが6/20にmagneticaから、意外な発表がありました。
「tribute LIVE」「Spin Off from TM」「Spin Off from TM 2007」に続くTM tribute live第4弾として、「tribute LIVE SPIN OFF from TM 2020」の開催が告知されたのです。
実に13年ぶりのtribute liveとなります。
9/14~11/23の2カ月余、14公演で、メンバーは当然これまでと同様、ウツ・木根・浅倉・葛城・阿部さんの5人編成です。
(仙台公演のみ浅倉さんの代わりに元SOPHIAの都啓一さん)


ウツのソロツアーの流れから見れば、シンセ3人の変則的な編成で開催され小室楽曲を多く演奏した2018年の「Tour Thanatos」、同じくシンセ3人編成でTM楽曲のみを演奏した2019年の「Dragon The Carnival」に続き、2020年には木根さんも加えてTM曲を演奏する「Spin Off from TM 2020」の開催ということになり、どんどんTM成分が濃くなってきている印象があります。


もっともこれは計画的なものだったとは考えられません。
「Spin Off from TM 2020」は9/14開始ですが、木根さんのソロツアー「2727ツアー」は、本来9/21に名古屋、9/26に渋谷で開催して締めとするはずでした。
これがコロナ騒動で中止されるまで、「Spin Off from TM 2020」の開催はありえなかったはずです。


「2727ツアー」は5/9に7月までの公演中止が告知され、6/1に全公演中止告知が出されました。
全公演中止が決まったのは5月末と考えられます。
木根さんも含めた「Spin Off from TM 2020」の開催は、これを受けて決定したはずです。


6/10にはウツの会報送付(通常は15日頃)が遅れることが告知されました(6/19送付)。
これは「Spin Off from TM 2020」のスケジュール調整が会報編集スケジュールに間に合わなかったためと考えられます。
この間ウツ・木根や他のメンバーは、かなりドタバタだったようです。
仙台公演で浅倉さんが参加できないのも、急遽スケジュール調整が行なわれたためと考えられます。


とはいえ、5月末から2~3週間ですべてが手配できるはずがありません。
おそらく「2727ツアー」中止決定以前から、浅倉さんたちにも選択肢の一つとして打診していたのでしょうし、会場も大部分は毎年秋恒例のウツのソロツアー用に確保していたものと考えられます。
ウツの本来の計画では、6月15日頃の会報でソロツアー開催の決定とFC優先予約の連絡が行なわれるはずだったのでしょう。


今回注目されるのは、14公演のすべてがニコ生で有料配信されるということです。
なかなか斬新なやり方ですが、「それゆけ歌謡曲!!」の配信が収益的にも良く、ビジネスモデルとしてあり得ると判断したのかもしれません。


皆さんご存知の通り、コロナ騒動の結果、ライブの開催は全国的に困難になりました。
6/19からはライブハウスの営業再開が認められるようになりましたが、現時点では出演者と観客の間は2m、観客間は1mの距離を空けなければいけません。
これに準拠すると、たとえば150人のキャパシティの池袋Adamには7人しか入れないそうです。
グランキューブ大阪など3000人近い規模の会場でも、本来のキャパシティの15%程度しか入れません(2888座席で388人)。


このキャパシティは座席を設けた会場を基準としているので、Zepp Tokyoの場合はスタンディングの2700人の15%ではなく、座席設置の場合の1200人の15%で、180人となります。
より小規模な会場ではさらに条件が厳しくなるでしょうが、仮に15%入れたとしても、Blue Live広島は350席×0.15=48人、仙台 Rensaは250席×0.15=38人です。
実際にはこれよりも観客が少なくなるでしょうから、会場にいる半分くらいがスタッフや関係者という可能性すら十分にありそうです。
この人数で5人を見られるなんて贅沢な空間な気もしますが、当選確率はとんでもなく低くなりそうですね。


magneticaも「客席数の拡張が可能となった場合は、通常座席の追加販売を予定しております」と告知しているので、今後の情勢次第では席がもっと増えるかもしれませんが、逆に情勢が悪化したら中止になるかもしれないです。
なお7/15までにmagneticaの会員になると「Spin Off from TM 2020」の優先予約に申し込め、ニコ生配信も会員価格で視聴できるそうです。
木根さんはFCをなくしてしまったので、優先予約の窓口はウツだけなんですね。


いずれにしろZeppですら200人入れられないなんて、興行としては赤字にならざるを得ないので、有料配信を前提にしないと採算がとれないはずです。
その場合、配信の視聴者数を一定以上稼ぐことが前提になりますから、通常のソロツアーではその点で十分な期待ができないという事情もあったのでしょう。
今回の企画は、ツアーが中止になった木根さんの救済というだけではなく、ウツも(または他のメンバーも)tribute LIVEを再開する動機はあったのだろうと思われます。


「Spin Off from TM 2020」開催に合わせて、過去の4本のtribute LIVEのDVD作品がBlu-ray化されます。
FC会員はwebshopで購入予約が受け付けられています。
4枚セットで11000円(税込み)+送料で、9月上旬発送予定だそうです。随分安いですね。
まだ告知はされていませんが、一般販売もあるようです。
さらにFC限定で「Magnetica 25th Anniversary Book 2015-2020」の刊行が決まり、やはりwebshopで予約受付中です。


最後におまけですが、去年アニメ映画化した「ぼくらの七日間戦争」が、今度は舞台で上演されるそうです
9/11~20、かめありリリオホールです。
TMの「Seven Days War」「Girl Friend」が使われるのかどうかはわかんないですけど。
コロナ対策があるから、あまり客を入れられなそうですが、無事上演できると良いですね。


では本題に入ります。
なんか思わぬ「Spin Off from TM」の復活に(偶然)合わせて、本ブログも「Spin Off from TM」の話題です。



会場にオープニングSE「Bang The Gong」が流れる。
これはCD音源そのものである。
「Give You A Beat」のCD音源をオープニングSEに使った「tribute LIVE」と同様の始まりである。
1分程度のオープニングの間に5人がステージに現れ、それぞれの持ち場に入る。


1曲目「Castle in the Clouds」
かって「Laugh & Peace Premium Night」「Fan Event in Naeba」では演奏されたことがあるが、シングルであるにもかかわらずフルライブでは初演奏である。
この選曲は「Double-Decade Tour」で演奏されなかったことの埋め合わせの意味もあろうが、1曲目がこれになるとは、おそらく誰も想定していなかっただろう。


なお以下の大部分の楽曲は原曲に沿ったアレンジで演奏されたが、ところどころ変わったところもある。
たとえば「Castle in the Clouds」では、浅倉によってピアノ音色のシンセがかぶせられた。


「Jean Was Lonely」
2012年のウツソロツアー「20 miles」でも演奏されており、ウツが好きなのかもしれない。
「Tour TMN EXPO」ではこの曲で木根がシンセを担当したが、この時の木根は普通にギターを演奏している。

7-29.jpg

「雨に誓って」
間奏では浅倉が楽しそうである。
半年前に発売されたファン投票ベスト「Welcome to the Fanks!!」では、前曲とともに意外な収録曲となった曲であり、そのことも考慮して冒頭に演奏されたものだろう。


この後でウツのMCが入る。
本章ではツアー中盤の4/28横浜Blitz公演(FC会員限定の特別メニュー)を収録したDVD映像に基づき記述するが、そこでは以下のように述べられている。

ウツ「どうもこんばんは。Yeah!  Spin Off Tourへようこそ! まああの、皆さんもご存知の通り、今日はですね、ツアーの中でも、ちょっとスペシャルな日というかね。なんで、多少なり、スペシャルなメニューとなってます。(スペシャルは)いっぱいじゃないですよ。ねえ、大変ですよね、いっぱいやったら(木根に振る)。」

木根「うんあの、あるものでやりくりしながら、最後までがんばってやりぬきます。」

ウツ「そんな感じで、最後まで楽しんでいってください。」


もちろん他の日には、スペシャルメニューの説明ではなく、「Spin Off from TM」の趣旨説明が行なわれた。
この時に行なわれたパフォーマンスに、ウツが「Spin Tourへようこそ!」と言ってくるっと回るというものがあった(Spinと掛けたもの)。
またライブの公式的な位置づけを述べることもあった。
その一例を以下に挙げておこう。

えー、2年前ですよね、ちょうどTM tributeていうね、ちょうどこのメンバーで始まってですね、約2年後になったんですが、ちょっとね、みんなに好評だということで、ちょっと、多少なりね、形は変わったんですが、でもTMの良き昔の時代の曲を何曲かご用意して。もうすでに3曲で、もういっぱいいっぱいですから。あれなんですね、曲自体はとてもいいんですけど、やっぱ若い僕が歌うべき曲が多いと、思う。


ウツがMCを終えると、次の曲に入る。
ここから3曲はいずれも各会場1・2日目で日替わりで、地味で普段あまり聞けない曲が続いた。


まず1曲目、1日目は「it’s gonna be alright」
1999年の再始動後最初に発表された記念すべき曲だが、影が薄く、会場には何の曲か分からないファンもいたかもしれない。
木根は「今回歌わなかったらいつやるか分からない」と言っている。
ライブではサビの「ララララ」のコーラスが小室のねっとりコーラスではないため、印象が結構違う。


2日目はこれが「80’s」に変わった。
2番後の間奏は、オリジナルではシンセ中心に構成されていたが、この時のライブでは葛城のギターが強調されている。
またこの曲でも、サビの小室コーラスがないことが曲の印象を変えている。


両曲は1999年のTRUE KiSS DiSC時代のシングルカップリング曲で、ウツが歌ったのは史上この時が初めてである。
しかしDVD収録日の公演では両方演奏されなかったため、残念なことに映像を見ることはできない。


次の曲は、1日目には「クリストファー」が演奏された。
メンバーはリハーサルの時になって、最後の人名列挙の部分が歌詞カードに書いていないことに気づき、スタッフを交えながらみんなでCDから聞き取ったという。
この部分の人名は、スタッフの手元にも記録がないのだろう。


2日目はここが「This Night」になった。
レア度は「クリストファー」以上かもしれない(「クリストファー」は木根ソロで演奏したことがある)。
アウトロのブラスパートはギターで代用された。


以上の両曲は1988年「Kiss Japan Tour」以来の演奏となる。
このツアーでは事前予告で、20年くらい演奏していない曲を演奏すると発表されていたが、これらの曲のことだろうか。
なお「This Night」「Kiss Japan Tour」では原曲と大きく異なるアレンジで演奏されたので、オリジナル通りに演奏されたのはおそらく史上この時だけである。


ウツが木根を紹介して、阿部とともにステージから去る。
木根がギターを外してステージ中央のマイクスタンド前に立ち、軽く曲紹介をして歌を始める。
曲は木根ボーカルのTMN曲で、1日目は「Looking At You」、2日目は「月はピアノに誘われて」だった。
木根としては、ギターを持たず手ぶらで立ちながら歌うのは落ち着かなかったらしい。
なお「月はピアノに誘われて」では、木根のピアノパートを浅倉が担当している。


DVD収録日の4/28には、以上3曲の内「it’s gonna be alright」「80’s」は両方カット、「クリストファー」「This Night」は両方演奏され、木根ボーカル曲では「月はピアノに誘われて」が演奏された。


木根は1曲歌い終えた後もマイクスタンド前に立ち続け、「え?まだ歌うの?」と周りに聞く演技をする。
ここからは木根・浅倉・ウツのソロコーナーである。


木根は気に入ったら会場の物販で500円で買って欲しい旨を宣伝した上で、ソロの新曲「My Best Friend」を演奏する。
木根はこの曲ではベースを演奏した。
以後木根は、ソロやtribute LIVEで時折ベースを演奏した。
TMでも2008年「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」でベース演奏を披露している。


「My Best Friend」「Spin Off from TM」開始日の4/8にリリースされた。
1998年の「永遠のスピード」以来、実に7年ぶりのシングルである。
SPEEDWAY休止後、TMデビュー前に、木根のソロでオーディション用テープに吹き込んだという、大変古い由来を持つ曲である。
当時のオケとアレンジは小室が担当したという。
2人で行動することが多かった1982~83年頃の曲だろうか。
CDのジャケットには高校2年生の時のライブの写真が使われている。


歌詞は高校の頃以来の友人に捧げるものに書き直されたが、そこにはウツを意識した人物も登場しているという。
「初恋の娘の名前をあいつは覚えている 恋の行方風に乗りいつしか風になった」の部分だろうか。
また「夢はかなったかな? 死んだあいつの分まで」の部分は、多摩の音楽仲間の阿部晴彦のことを謳っているものと思われる。
木根はTMを振り返るライブに合わせて、過去を振り返る曲をリリースしてきたのである。
2004年に小室との別れを念頭に置いて作った「風のない十字路」とも多少連動しているのかもしれない。


木根は演奏を終えると、「キーボード、浅倉大介」と言って、浅倉を紹介し退場する。
浅倉コーナーも日替わりで、1日目は「Quantum Mechanics Rainbow Ⅵ」、2日目は「Techno Beethoven」が演奏された。
いずれも派手な照明の下での演奏となった。
このうちFC盤DVDには前者が収録されている。


阿部のカウントとともに、一点してロック調のイントロが流れる。
ウツが登場し、ウツのソロコーナーが始まる。
曲は配信曲第1弾「Slash!」である。
なおウツはこの曲の前で、ベージュのジャケットから黒・金色の縞柄のジャケットに着替えた。


演奏が終わると、ウツが「どうもありがとう!」と言って、阿部・葛城・浅倉・木根の順にメンバー紹介を行なう。
さらに続いて、ウツの配信曲の宣伝を行なった。
会場によっては作曲者の浅倉も、「ウツの気持ちいい声を最大限に活かせたらと思って、がんばりました」などとコメントしている。
木根もこれに乗っかって浅倉に、「大ちゃん、俺にもこういう曲書いてよ。はやーいやつ」などと絡んだりした。
「はやーいやつ」、木根は歌えるのだろうか?


ウツはこれに続き、地方限定曲に関するコメントやライブ音源配信の説明を行なった
このMCコーナーの時間はかなり長く取られ、時には10分を超えることもあった。
レア曲を多く演奏したライブだったこともあり、「I Want TV」「You’re The Best」「一途な恋」など、TM史上の不遇曲の話題に触れられることも多かった。
木根が「I Want TV」「Dragon The Festival」「Get Wild」などを即興で歌うこともあった。


MCの話題は毎回異なるので逐一言及はしないが、追加公演の5/14Zepp Tokyoでは、木根がMCコーナーで披露してきた即興パフォーマンスの総集編が披露されている。

・名古屋初日(4/23):木根作「愛知の歌」
ギターを弾いて手が痛い演技をして「アイチ!」というだけ。

・名古屋2日目(4/24):木根作「愛・地球博のテーマ」
「名古屋の愛・地球博は、2004年のエキス「ポッ」」(口に指を入れて音を出す)と歌う。

・仙台2日目(5/1):ヒップホップ風オケ付きの曲
「I Love You, I Love Tokyo. Thank You!」と歌う。
(当日はこの歌の前に、木根がラップで牛タンの食べ方を歌ったりクイズを出したりした)

・札幌初日(5/3):芸人ヒロシのネタのパロディ
「浅倉大介です。今年で37歳です。いまだにミッキーマウスが好きです。一日中ディズニーランドにいても、全然飽きません」
(ちなみに当日は他のメンバー3人や小室のネタもあった)


この後は、地方限定曲の演奏が行なわれた。
演奏曲は以下のとおりである。

・4/8・9:Zepp Tokyo「Still Love Her」
・4/16・17:Zepp Fukuoka「Maria Club」
・4/20・21:大阪なんばHatch「アクシデント」
・4/23・24:Zepp Nagoya「Human System」
・4/30・5/1:Zepp Sendai「Resistance」
・5/3・4:Zepp Sapporo「1974」
・5/7:Zepp Osaka「Beyond The Time」
・5/14・15:Zepp Tokyo「あの夏を忘れない」


本来はこの枠では地方にゆかりの曲を選ぶことになっていたが、実際に地方と関わるのは、福岡の「Maria Club」と札幌の「1974」くらいである。
ツアーのレギュラー曲と比べると曲のレア度はむしろ低く、TMで80年代以来の演奏となったのは、「Maria Club」「Resitance」くらいである。


「Still Love Her」「Human System」「1974」「Beyond The Time」「あの夏を忘れない」の5曲は再始動後のTMでも演奏された曲であり、「アクシデント」は半年前にウツソロ「Tour Overtone」で演奏されたばかりである(Aメロのギターなどアレンジは異なるが)。
また東京追加公演で演奏された「あの夏を忘れない」は、2000年に横浜アリーナ「Log-on to 21st Century」で演奏されているから、演奏するならば東京以外にした方が喜ばれたと思う。


各曲について簡単に触れると、「Still Love Her」ではいつものように、ウツがアコースティックギターを弾きながら歌った。
「Maria Club」では、オリジナルにないミュンミュンしたシンセが加わっている。
「1974」はウツの高音部の歌がきつくなっているように感じる。


地方曲に続くのは「TIME」
アレンジは「Childhood’s End」版に準じているが、冒頭の声のSEはなくなっている。
Aメロでドラムが前面に出されているアレンジは、自分としては好みである。
だが「TIME」は名古屋まで8公演で演奏されたが、FC限定の横浜公演で削られ、その後の9公演でも演奏されなかった。


バラードコーナー2曲目は「Girl Friend」
人気曲の割にTMではほとんど演奏されてこなかった曲である。
ここまで「雨に誓って」「クリストファー」「This Night」「Maria Club」「Resistance」「TIME」「Girl Friend」は、いずれもTMでは1988年が最後の演奏になっている(1991~92年の「Tour TMN EXPO」のフォークパビリオンを除く)。


ウツは「どうもありがとう」と言って曲を締め、ライブ本編最後のMCに入る。
ここではレアな選曲などについてウツと木根で雑談をし、ツアー目玉曲である次につなげた。


次から2曲は日替わりである。
まず1曲目は、1日目は「Your Song」だった。
曲の長さは「Twinkle Mix」に準じているが、ライブ用に編集したアレンジとなっている。
ファン待望の演奏だったが、3分半程度で終わってしまった。
全体としてポップさが抑えられ、ロックの雰囲気になっており、シンセの音が意外と抑えられている。
またイントロをはじめ、この曲の特徴であるオーケストラヒットは、この時はまったく使われていない。


2日目は「Twinkle Night」が演奏された。
これは史上初のフルライブでのバンド演奏である。
イントロや間奏で目立つホーンセクションパートがなくなるなど、原曲と異なるライブアレンジとなった。
原曲であまり強調されないギターが目立つのも、印象が異なる一因だろう。
2番後の間奏は浅倉と葛城の掛け合いとなっており、一つの盛り上げ場となった。


次の曲は、1日目は「Self Control」だった。
「Fanks Cry-Max」版のイントロで始まるお決まりのライブアレンジである。
2日目は「Get Wild ‘89」である。
「tribute LIVE」と同様、「Get Wild」「’89」での演奏となった


以上2日分4曲は、FC限定の横浜公演では全曲演奏された。
(ただし「Get Wild ‘89」は次の「Be Together」の後)
その後の公演では「Self Control」「Get Wild ‘89」は日替わりに戻ったが、「Your Song」「Twinkle Night」は両曲とも演奏されるようになる。
ファンの間でも両方聞きたいという意見が強かったのだろう。
「TIME」が省かれたのは、このあおりと考えられる。


続いて「Be Together」
「Give me all night」のセリフで始まる「Camp Fanks!! ‘89」「TMN 4001 Days Groove」のアレンジである
サビ前では「Double-Decade Tour」と同様にくるっと回ったが、このパフォーマンスは以後も踏襲されて2010年代まで定着する。


「Dive Into Your Body」
間奏が長い恒例のライブバージョンである。
以上、盛り上げ曲3曲を連続して演奏し、ライブ本編は終了した。
ウツは「どうもありがとう!」と言ってライブの終わりを告げ、他のメンバーと一緒にステージから退場した


アンコールではメンバーがツアーグッズのTシャツに着替えて再登場する。
ウツと木根はアコースティックギターをスタンバイ。
ウツは多少のMCを挟み、「じゃあ僕と木根君で作った曲に行きましょうか」などと言って曲に入る。


曲は「Another Meeting」
ソロや2人でのライブでは何度か演奏している曲だが、商品として映像が残っているのはこの時のものしかない。
意外と貴重な演奏だった。


ただし追加公演の5/7と5/15には、この曲は外された(5/14には演奏された)。
両日は、メンバーがステージに現れてジャンケンしたり(5/7)クジを引いたり(5/15)してから、各自の持ち場に入り演奏を始めるというパフォーマンスがあった。
これは演奏パートをランダムで決めたという演出だが、実際には初めから持ち場は決まっていたものだろう。


曲はChuck Berry「Jonhny B. Goode」のカバーで、ボーカル阿部、ギター浅倉、キーボード葛城、ベースウツ、ドラム木根だった。
かつての「Tour TMN EXPO」でのMetal Pavilionを意識したものだろう。
2003年にはFolk Pavilionが再現されたから、この時はMetal Pavilionだったわけである。
なおギターにはM-tresの立岡正樹も参加した。


「Johhny B. Goode」の後は、ボーカルの阿部によるメンバー紹介と短いMCを挟んで、最後の曲に入った(「Another Meeting」の時はMCを入れずそのまま続けた)。
曲は「You Can Dance」である。
「tribute LIVE」の時と同様に、ウツが間奏で阿部に食べ物を食べさせる遊びもあった。
なお木根は、この曲でベースを担当した。


演奏が終わると、ウツは「どうもありがとう」と言って礼をする。
メンバーはステージ前方に出た客席に手を振り、退場する。
退場曲は「Presence」のインストである。
ツアー初期には「月とピアノ」が流されることもあった。

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