帰ってきた小室哲哉

2020/7/24、小室哲哉が音楽界に復帰いたしました!

復帰作は、7/24配信開始の乃木坂46のニューシングル「Route 246」です。
小室さんはこの曲で、作曲・編曲を担当しました。
6/11に小室さんが急にラジオに匂わせ出演をしたので、水面下で復活しようとしているな?とは思っていましたが、予想以上に早い展開でした。


小室さん復帰情報は、7/16に各メディアで発表されました。
7/16の日刊スポーツ朝刊では、小室さんの最近の写真も出ており、割とちゃんと準備していたようです。
他にもいろいろなところで報道されていますが、元になるのは乃木坂のプロデューサーの秋元康さんと小室さんのコメントですので、これをFashion Pressのサイトから引用します。

■秋元康コメント
小室哲哉は古くからの友人です。一度は引退した彼ですが、時々、会って食事をする度に、音楽への熱い想いは消えていないことを知りました。いろいろな事情はあるのでしょうが、何とかもう一度、小室哲哉に音楽に携わる機会を持って欲しいと思いました。
「曲を書いてよ」そんな話を何度かするうちに、彼がようやく重い腰を上げました。ブランクがあった分、なかなか、思うようなイメージのものが書けないようでした。
結局、7回も書き直しをしてもらったのですが、その作業すら楽しそうでした。この人は本当に音楽がないと生きていけないのです。音楽にのめり込むとまわりが見えなくなってしまう不器用な人です。そのせいで多くの方に迷惑もかけたのでしょう。でも、小室哲哉はそれを音楽でしか返すことができないのです。
乃木坂46に、書き下ろしてくれた「Route 246」を聴いてください。彼の音楽への想いが伝わって来ると思います。

■小室哲哉コメント
多いなる友情と才能を持った秋元康さん、同じく近しい知人に一年間背中を押され、今回悩みに悩んで作曲・編曲を手掛けさせていただきました。
ここ数年ゼロからアートを学び、改めて概念、すなわちコンセプトを持った創造物の貴重さを感じています。
今回のコンセプトは友情でした。友人の期待に応えたい一心で今作を作りました。一貫した、らしさは表現されているのでは?と感じています。


ここからは、小室さんが秋元さんおよび近しい知人の勧めで、楽曲制作を行なったことが分かります。
6/11のラジオでも、今年になってから小室さんが秋元さんに言われて曲を作り、ダメ出しをされていることが語られていましたが、それとつながります。
なお「知人」は松浦勝人さんとも考えられますが、あるいは小室さんの元マネージャーで今乃木坂の運営統轄部長をしている菊地政利さんかもしれません(本記事かっとさんコメント)。
また後述の7/22のZOOM会議によれば、すでに「Route 246」以前にも6曲作っているそうです。
7/16の時点でMVの写真も公開されていたので、採択が決定したのは結構前と考えられ、ラジオ出演の時点で決まっていたのかもしれません。


なお小室さん復帰報道の直後、ASKAさんが自身のブログで、6/13に小室さんと会って新曲を聞かせてもらったことを明かしました。
実際に6/13のASKAさんのブログには、5年半ぶりに(=2015年以来)「あるミュージシャン」が来て、制作中のデモテープを聞かせてくれた上、6時間も会話したことが書かれています。


「Route 246」のデモテープを聞いたASKAさんは、これを「The 小室」と言っています。
小室さんはこの曲で復帰することが決まったため、知人に聞かせに行った可能性が高いだろうと思います。
ならばこの直前の6/11のラジオ出演時も、やはり復帰を前提としたものだった可能性が高いと思います。
またはラジオで世間の反応を様子見した上で、最終的な採用決定に至ったのかもしれません。


小室さんの復帰作となった「Route 246」は配信限定シングルなので、CDチャートには集計されません。
乃木坂46にとっては、6/17リリースの前シングル「世界中の隣人よ」に続く配信シングルとなります。
コロナウィルスの影響で握手会ができないため、握手券を付けてCD売上を稼ぐ手法が使えず、配信シングルにしているのでしょう。
来月リリースのAKB48や欅坂46の新曲も配信シングルとなるようです。


このように売上が普段ほどは問題にならない状況下だからこそ、秋元さんも実験的に小室さんに楽曲を依頼することができたともいえます。
なおオリコンの集計では、「世界中の隣人よ」は1週目で2位・20471DL、2週目で23位・4325DLを達成しています。


「Route 246」は7/22深夜(日付は7/23)の「乃木坂46のオールナイトニッポン」で初公開されました。
番組では新曲が小室さんの復帰作という点をアピールするために「小室ナイト」なる特集を組み、「Get Wild」など小室さん関係の楽曲を2時間にかけて流し続けました。
7/29まではradikoで聞くことができます


この番組で曲を聞いたところ、すぐに小室さんと分かるメロディでした。
復帰第一弾ということで、王道的な曲を出してきたということだと思います。
全般的にシンセのフレーズがとても目立っており、小室さんの存在がアピールされている印象です。


正直、歌と曲の相性(というよりミックス?)があまりよくない気がしますし、いろんな要素を詰め込み過ぎでこなれていない印象(これはラストアイドルの時も感じましたが)もあるのですが、サビの歌メロなんかは覚えやすく作ってあって、熱心なファンじゃない方にも広まると良いなと思います。


曲のテーマは友情とのことですが、秋元さんの歌詞を読むと、「今のためにもがこう」「人の目気にして生きていたってしょうがないよ」「君ならばできるはずだ」など、全体として苦しんでいる友人に再起を促している内容となっています。
これは秋元さんから小室さんへの激励にほかならないと思います。
小室さんが作った曲で、秋元さんが小室さんを応援する、という構成になっているわけです。


なお歌詞にはしつこいくらいたくさんの「WOW WOW WOW WOW」が登場します。
個人的には耳障りな気がするんですが、これって多分小室さんの歌詞に「WOW」がたくさん出ることを踏まえて、あえて小室さん風の歌詞にしているんだと思います。
秋元さんなりの小室さんのオマージュなのかなと感じました。


ところで小室さんの復帰報道が出た7/16、久保こーじさんが溝口和彦さんなど仲間と一緒に、小室さんの復帰を祝うZOOM会議を開き、これをyoutubeに生配信しました。
どうも小室さんも参加はしないまでも、見てはいたようです(7/22の久保さんのZOOM会議も、小室さんがいろんな人に適当に招待していたようです)。


途中でDJ Dragon・古市憲寿・nishi-kenさんなども合流し、一緒に小室さんのことを語りました。
番組後半には久保さんが泥酔して(よほど嬉しかったんでしょう)、第三者には聞いていられない状態になっていたんですが、そうなる以前の冒頭部分では、引退から復帰に至る経緯を具体的に語ってくれました。
これは本人からも今後語られないかもしれないので、結構貴重かと思います。


これによれば小室さんは2018年1月の引退会見の後、桜が咲く頃にはすべての仕事を終えていたそうです。3~4月頃でしょう。
これ以前から小室さんが耳鳴りに苦しみ、2017年夏には入院もしていたことは知られていましたが、その症状はさらに悪化していたようです。


小室さんは仕事を終えた後、GW前に聴覚障害で病院を受診し、その診察結果を受けて入院しました。
久保さんによれば4月20日頃から一ヶ月半くらいだったと言います。
ただ2018/5/22の「女性自身」の記事には、小室さんの「5月中旬」の退院日に行なわれたインタビューの様子が掲載されており、「5月上旬」から入院していたと書かれています。
これを信じれば小室さんの入院期間は半月程度ということになり、一ヶ月半というのは久保さんの記憶違いということになりますが、あえて整合的に理解すれば、この後まもなく再入院したのかもしれません。
いずれにしろ、入院の開始は4月終わりから5月初め頃と考えられます。


そして小室さんは最初の受診の時点で、完治まで1年半程度かかると言われたそうです。
2018年4~5月から1年半とすれば、2019年10~11月までということになります。
ならば小室さんは去年の終わりまで、音楽活動ができる体ではなかったことになります。
2018年の衝撃的な引退後、ファンの方々は小室さんの音楽活動再開を望み続けていましたが、実は引退してもしていなくても、どうせ音楽活動は続けられなかったわけです。


小室さんは先のラジオで、去年の秋くらいから曲を作り始めていたことを明かしていました。
このタイミングは、10~11月頃に耳が完治見込みだったことと関わる可能性があります。
また11月にはウツの「Dragon The Carnival」を見に行き、Blu-rayに収められた通り、仲間と音楽の話をしたいと改めて感じていました。
小室さんは治療がひと段落した段階で、また活動を再開したいという意欲が高まってきたのではないかと思われます。


この少し後の年末には、松浦勝人さんとケンカをしてしまったわけですが、それは復帰に向けた何らかの動きの一環だったのかもしれません。
なお現状で耳が完治しているのかは分かりませんが、少なくとも最近のレコーディングでは耳がつらい様子はなかったと、溝口さんが言っていました。


今回小室さんを直接復帰に導いたのは秋元康さんでした。
久保さんの証言によれば、小室さんの引退会見後に久保さんに問い合わせの連絡をしてきたのは、秋元さんとYOSHIKIさんでした。
秋元さんは会見直後から、自分が小室さんを復活させると意気込んでいたと言います。


会見当時すでに話が進んでいた秋元さんプロデュースの「ラストアイドル2nd Season」の仕事は、中止されず最後まで遂行されましたし、2019/8/1の「双葉郡中高生交流会 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOL」でも、秋元さんの声掛けで小室さんが登壇しました。
他にも陰に陽に、小室さんが表に出やすい環境を作ってくれていたのでしょう。
今年になってから小室さんに楽曲制作を行なわせ、これを乃木坂46の新曲に登用したのは、その最たるものです。
私自身は秋元さんには何の関心もなかったのですが、まさかこんなキーパーソンになるなんて、昔は思ってもいませんでした。


配信限定とはいえ、乃木坂のシングル曲という扱いは、たぶん今世紀に入ってから、小室さんのもっとも大きな仕事です。
人気アイドルへの提供曲としてはSMAPもありましたが、シングルのカップリングだったし、安室さんへの最後の提供曲もアルバムの一曲でした。
今回の提供曲は、これらよりもアピール力はあるでしょう。
たぶんこれに匹敵する仕事だったPANDORAの「Be The One」は、発表前に引退会見しちゃいいましたからねえ…。


先のラジオによれば、小室さんはオンラインのヒット曲を作りたいとのことでした。
これが乃木坂の配信シングルのことだけを念頭に置いた発言でないならば、今後SNS上で何かを発表するようになるかもしれません。
いずれにしろ今回の乃木坂のシングルの成果が本人のやる気に大きく響いてくると思うので、うまくいくといいなと思います。


さらにもう一つ、気になる動きがあります。
「乃木坂46のオールナイトニッポン」の後、「Route 246」配信開始直前の7/23に浜崎あゆみさんの公式twitterにアップされた動画で、次の活動の予告動画の中に、一瞬「T」「K」の文字が現れます。
これは乃木坂46に続いて、浜崎さんへの小室楽曲提供もあるのか?と深読みさせられます。


そして7/24、浜崎さんのニューシングル「Dreamed a Dream」7/31に配信されることが発表されました。
去年小室さんが松浦さんから、浜崎さんへの楽曲提供を依頼されて断ったとの情報が出ていましたが、結局復帰第2作として提供することになったようです。
(この件見過ごしていましたが、本記事アップの数分後にクレジットマニアさんからtwitterで情報をいただき、追記しました)
小室さんのオケはどんな感じになるのかまだ不明ですが、浜崎さんのボーカルトラックは7/30まで期間限定でyoutubeに公開されています


avexのCEOから退いた松浦さんですが、小室さんの復帰に向けて動いてくれたことがうかがえます。
なかなか周到に準備していたんですね。
この先の活動計画も、ある程度は決まっているのかもしれません。


小室さんの年表を作る場合、先の引退は2008年の逮捕とならぶ大事件でした。
逮捕後の小室さんは、2010/5/5にAAA「逢いたい理由」で復帰し、その1年9ヶ月後の2012/1/25にTMでのイベント出演が発表、「All That Love」自体は3/20に開催されました。


もしも今回も同じくらいのサイクルで動くならば、2020/7/24の復帰の後、1年9ヶ月後の2022年4~5月頃にTM再開の発表があり、1年11ヶ月後の2022年6~7月頃に復活ライブが開催されることになります。
同じサイクルになる根拠は何もないんですが、あと2年くらい、ゆっくり待っていようと思います。


こうして絶望的状況が一挙に希望へと向かっていったわけですが、そうした中で9月から開催される4回目のtribute LIVEへの期待も高まってまいりました。


こちらのライブタイトルは「tribute LIVE SPIN OFF from TM 2020」と告知されていましたが、7/18には正式タイトルが発表されました。
「tribute live SPIN OFF T-Mue-needs」です。
誰しもが忘却していたT-Mue-Needsを、ここで出してきました。
去年のBlu-ray BOXに「T-Mue-Needs STARCAMP TOKYO」の映像が収録されたことで思い出したんでしょうか。


「SPIN OFF T-Mue-needs」のFC先行受付は7/27までに行なっており、当落の発表は7/31となっています。
おそらくその後、8月に入ったら一般発売も行なうものと思われます。
まあコロナ対策で会場に入れる人数が制限されるから、ほとんど落選するんでしょうし、ウィルス感染者が増加傾向にあることを考えれば、客の入場そのものがなくなる可能性も高い気もしますけど。


「SPIN OFF T-Mue-needs」とtribute LIVE映像Blu-rayの宣伝企画として、ニコ生で「「SPIN OFF from TM」ライブ映像同時視聴ナイト」が、7/18・25・8/8・15の4回にわたって配信されます
それぞれ1時間半程度、tribute LIVEの映像を流しながらウツと木根さんが思い出を語るというものです(最後の30分程度は有料会員限定)。
第1回・2回・3回・4回それぞれ、「tribute LIVE 2003」「SPIN OFF from TM 2005」「SPIN OFF from TM 2005 8 Songs,and more」「SPIN OFF from TM 2007」のDVDの映像が流されます。


木根さんは「ユンカース・カム・ヒア」(1990/1/25発売)の30周年企画として、YouTubeに「ユンカースチャンネル」を開設し、トーク番組と小説朗読劇を配信するそうです。
トーク番組は7/19・22・26・29・8/2の5回、朗読劇は8/14・15・16の3回となります。


トーク番組はすでに2回分公開されていますが、「きねさんかなさんのトーク&LIVE」と題し、大谷香菜子さんと2人でトークを行ないます。
木根さんは今、ユンカースの絵本を出す予定とのことで、その宣伝も兼ねての企画と思われます。


以上、近況の整理でした。
今回は小室さん復帰のビッグニュースがあり、近況だけでかなり長くなっていることもあり、通常の記事は来月に回します。

Route 246 - 乃木坂46
Route 246 - 乃木坂46

QRコード