真冬の夜の夢2020

本日2020/12/18、意外な出来事がありました。
名古屋の東海ラジオで、2時間の特番「TM NETWORK SF Rock Station 2020」放送されたのです。
「TM NETWORK」というからには、もちろん小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登の3人での出演です。
告知は12/7のことでした。


これまでウツがTMをにおわせる活動を続けている割に、実際にはTMが何も動かない状況が続いていたわけですが、単発の特番とはいえ、ここに来て突然のTMの活動です。
これはいったいどういうこと?と驚きました。
一応TM絡みの企画だった「Spin Off T-Mue-needs」が終わって、「これで今年も終わりか」と思った矢先の出来事でした。


とりあえず東海ラジオを聞くために、radikoのプレミアム会員に登録して、放送開始の19時から再生してみました。
放送時間は大ボリュームの2時間です。
その前のTMの最後の活動が2015年のラジオ番組「TM NETWORKのオールナイトニッポン」でしたから、ラジオで終わったものが5年後にラジオで復活したわけです。


番組は「オールナイトニッポン」の時のような進行役はおらず、3人だけで事前に送られてきたメールを読みながら、(しかしメールの質問の多くは放置しながら)進行していました。
前半60分は1986~89年の「SF Rock Station」時代の話、後半60分は最近の話が中心に扱われました。
CM明けのジングルは当時のものを使っており、本人たちが「声が若い」「いきがっていますね」などと面白がっていました。


3人はとっても自然に話していました。
日泰寺の納涼企画、ハンバーグ&カニクリームコロッケ、「Thank You TM NETWORK」の話なども出ました。
さすがに30年以上前だったこともあり、記憶はあやふやでしたけど。
かかった曲は、「Self Control」「Get Wild」「Seven Days War」「Human System」「Alive」「Dreams of Christmas」「I am」の7曲でした。


肝心のTMの今後のことですが、特に決まってはいないようで、少なくとも番組中では何の告知もありませんでした。
ウツが「今後の話とかって…、なかなか難しくないですか?」と、(多分)小室さんの様子をうかがいながら、注意深く話を振っていました。
小室さんに負担がかからないための配慮からか、小室さんの意向を直接うかがう形にはせず、自分が去年から「Dragon The Carnival」「Spin Off T-Mue-needs」を開催したことに話を移しました(自分なりのTMをやった)。
また木根さんは30周年の後、35周年ができなかったから、次は40周年という話も出ているという話をしますが、これを受けて小室さんは「5年で切る必要ないんだけどね」と発言。
じゃあ早くやれよ!!と言わない老成したウツは、ここで「もう何周年とか、そんなこと言っている場合の年齢じゃなくなっているな。やれたらやろうよ」と主張。小室さんも木根さんも同意していました。


小室さんはウツの「なかなか難しくないですか?」の振りに対して、ウツのライブBlu-ray(「Dragon The Carnival」)にゲスト出演した時のコメントで、夢を語っていると言っています。
その時のコメントでは、仲間と一緒に音楽をしたいという趣旨の発言をしていましたが、その思いは変わっていないということでしょう。
加齢に伴う肉体的限界の話はしながらも、自分らより年上でライブをやっている人もいると言っており、なぜすぐにやれないのかはともかくとして、小室さんもTMをやりたいという思いはウツや木根さんと同じなんだろうと感じました


なお今回のラジオ放送は、来週12/25の20:00からニコ生で再放送されます。
さらにプレミアム会員限定で、3人のアフターメッセージも流すそうです。
TM再開の話を出すならば広く宣伝するはずで、一部のファンだけに聞かせるメッセージの中で発表することはないでしょう。
私は、もう重大発表はないだろうと考えています。


私は今回の放送を聞いて、3人の中にTM再開の意志はあるんだろうと感じました。
少なくともラジオ出演については、小室さんが自分から「次」の話をしており、まんざらでもなかったんだろうと思います。
あとは小室さんの決断が、3人の肉体的な限界に間に合うのかどうかでしょう。
今ウツが一番積極的に見えるのも、その点の不安を一番感じざるを得ない立場だからと思います。
多分、次が最後ということも意識しているんじゃないでしょうか。
これを契機に動くといいなあと思います。


さて、時間軸ではもっと前になりますが、9月から12月初めにかけてあしかけ4ヶ月に及んだ「Spin Off T-Mue-needs」が、12/1・2の中野サンプラザ公演を以て終わりを迎えました。
まずは微妙な時期の開催だったにもかかわらず、クラスターの発生が起こらなかったことを、慶びたいと思います。
(潜伏期間の2週間も終わりました)
なお木根さんのデビュー記念日がツアー最終日だったので、何かあるかと思っていたのですが、特に何もなかったです。

SPIN OFF T-Mue-needs 2020.12.01/02 中野サンプラザ公演

Opening: EXPO
01. 69/99
02. Screen of Life
MC
03. Still Love Her
04. Rainbow Rainbow (Dress Ver.)/パノラマジック
05. Pale Shelter
06. Looking At You/月はピアノに誘われて

―インターバル(Interval [CLASSIX1])―

07. フォークパビリオン
 *12/1馬~もう寝ます~結婚しようよ~月の河
 *12/2馬~マークⅡ~走れコータロー~せんこう花火~月の河
08. メタルパビリオン
 *Kickstart My Heart~Rock and Roll All Nite
09. 浅倉大介&都啓一セッション
 *come closer

―インターバル (nuworld)―

10. Children of the New Century
11. あの夏を忘れない
12. Gia Corm Fillippo Dia (inst.)
13. Castle in the Clouds
14. Alive
15. The Point of Lovers' Night

Enc. Get Wild

Ending: Interval [CLASSIX2]


ツアー終了直後の12/4には、Blu-rayリリースの情報も出ました。
詳細は追って連絡とのことですが、中野の追加公演が収録され、FC盤には特典映像も付くそうです。
12/11にはオンラインショップで、ツアー写真集の予約が始まりました。
値段は2600円(税込)、申込期間は来年1/11までで、2月上旬発送予定とのことです。


今回のツアー、私は福岡公演に参加し、他の公演も節目節目で配信を見ました。
実は私としては、今回のツアーはライブとして盛り上がりに欠け、あまり楽しくは感じなかったですし(その点では前回の「Dragon The Carnival」は素直に楽しめました)、将来思い返すこともほとんどないだろうなと感じています。
コロナ対策でマスクしたり声出せなかったり、気を使わないといけなかったせいもあるのかもしれません(多分それだけじゃないけど)。
ただそれでもいくつか触れておくこともあるので、今さらですが、一応まとめを書いておこうと思います。


今回画期的だったのは、やはり全公演をニコ生で配信したことでした。
ツアーは複数回見たくても、実際には通える本数に限りがある方が多いでしょうから、コロナ流行への対応策とはいえ、大きな決定だったと思います。
これが今後も継続されるのか、気になるところです。
80年代にこんなことができていたら、全公演見たかったなあ…。
いや、当時だと小遣いが足りないから、どうせ全部は見れなかったでしょうけど。


今ツアーは9月中は、フォークパビリオン以外セットリストが一定していましたが、次第にちょこちょこいじるようになりました。
10月になると「パノラマジック」「月はピアノに誘われて」の日替わり曲として、「Rainbow Rainbow」「Looking At You」が入るようになりました。
またアンコールは初日以来「You Can Dance」でしたが、10/25大阪公演以後は「Nervous」「We love the EARTH」の日替わりになりました。


これら日替わり曲は、それぞれどちらを演奏するかランダムで、かつてのtribute LIVEのように2パターンのセットリストが用意されているわけでありませんでした。
たとえば「パノラマジック」「月はピアノに誘われて」の日も、「パノラマジック」「Looking At You」の日もあったということです。
10月以後の公演は、まったく同じ曲の組み合わせはほとんどなかったように思います。
なお11月からは、1回目のインターバルの間にウツと木根さんがギターの調律のために現れた体で、一瞬「Electric Prophet」を演奏しました。
ここは中野の追加公演では「さよならの準備」に代わりました(本記事かっとさんコメント)。


メタルパビリオンは初日以来Motley Crue「Kickstart My Heart」でしたが、11/15仙台公演以来Kiss「Rock and Roll All Nite」に変更されました。
浅倉さんソロの「come closer」は、仙台公演では都啓一さんが浅倉さんの代役を務めました。
ハードディスクから出る基本の音は同じでしたが、上に重ねられる音は異なり(電子ピアノ音色が中心)、都バージョンというべきものになりました(配信動画では「MIYAKO Ver.」と表記されていました)。


追加公演では、フォークの曲数が増え、メタルは2曲両方演奏し、「come closer」は浅倉・都両者の共演となり、アンコールに「Get Wild」が演奏されました。
また最終日の12/2には、アンコールでゲストのnishi-kenさんとshinnosukeさんが参加しました。


「Get Wild」はなんとイントロが「Get Wild Decade Run」でした。
本編は「Decade Run」ではありませんでしたが、「Get Wild '89」も混ざったり、浅倉さんが「Sick Indivisuals Remix」のフレーズを弾いたり、過去のいろんな「Get Wild」が盛り込まれていました。
「Get Wild Decade Run」はシングルなのに、これまでライブで演奏されたことがないので(2000年の「Log-on to 21st Century」では少し混じっていましたが)、一度ライブでちゃんと聞いてみたい気はします。


今回のセットリストは、「Still Love Her」とアンコールの「We love the EARTH」「Get Wild」を除き定番曲が入っていない、かなり挑戦的なものでした。
ただレア曲祭りだひゃっほーーい!となったわけでもなく、「おお、これは初めて聞いた!」「久しぶり!」というのは「69/99」「Pale Shelter」「Castle in the Clouds」「come closer」「You Can Dance」くらいだったと思います。
これらも「come closer」以外は、2004年の20周年以降TMかtribute LIVE・ウツソロで演奏しているので、実はそんなにレア感もありませんでした。


今回の選曲は上記5曲を除くと、全部TM30周年の演奏曲でした。
その中でも現状でTM最後のライブである「TM NETWORK 30th Final」が強く意識されているように感じました。
たとえば本編終盤の盛り上がりの場面で続けて演奏された「Children of the New Century」「あの夏を忘れない」「Gia Corm Fillippo Dia」は、いずれも「30th Final」の演奏曲です。
「Gia Corm Fillippo Dia」がインストで演奏されたのも、「30th Final」を思い出させます。


おそらくウツ・木根さんとしては、最近のTMのことを観客に思い出させるセットリストを意識的に組んだのではないかと思います。
ここで思い合わされるのが、本ブログで少し前に触れた「Spin Off from TM 2007」です。
これは今回の「Spin Off T-Mue-needs」の前のtribute LIVEに当たりますが、この時にはその時点でのTMの最新作「Easy Listening」を意識した選曲をしていました。


実は次回あたりで言及するつもりだったのですが、私は「Spin Off from TM 2007」はTM復活の予定を前提として企画されたもので、ファンに「今のTM」を意識させるためにあえて最新のTM曲を入れたと考えています。
ならば今回のツアーで最新のTMライブを意識した選曲にしたのも、TM復活への意欲を前提にしたものだった可能性もあるのではないでしょうか(具体的な復活プランの有無はともかくとして)。


「Screen of Life」「Pale Shelter」「come closer」「Castle in the Clouds」「Alive」など再始動後の曲が目立つのも、そういう含意があるのかもしれません。
「SF Rock Station」で最後の曲が「I am」だったのも、同様の趣旨だったとも考えられます。
追加公演で一瞬入った「Get Wild Decade Run」も入れれば、SEを除くTM曲14曲中で6曲が再始動後の曲となり、実に半分近くになります。
再始動後の曲がこれほどの比率を占めたライブは、多分オリジナルアルバムリリース直後の「Tour Major Turn-Round」「Quit30」くらいです。


なお「Screen of Life」「Castle in the Clouds」「Alive」は、「Dragon the Carnival」でも演奏候補に挙がっていた曲でもありましたが、このたび採用されました。
ウツも満足できたでしょうか。
特に「Alive」は私も大好きな曲なのに、これまでワンマンライブでは「Quit30」でしか演奏されていなかったので、聞けて嬉しかったです。


本ツアーには、「終了」以前を思わせる演出がちりばめられていました(特にTMN期)。
この点は前回の「Dragon the Carnival」と同じです。
たとえば「Rhythm Red Tour」の時の旗のデザインを意識した旗が本ツアーに登場し、1曲目の「69/99」と本編最後の「The Point of Lovers' Night」で使われました。
「69/99」「Rhythm Red Tour」でも1曲目でしたし、「The Point of Lovers' Night」は同ツアーのアンコール最後の曲でした。
この時のライブの始まりと締めの曲を意識的に使ったのだと思います。


またライブ中盤のフォーク→メタル→浅倉ソロという流れは、「Tour TMN EXPO」の再現でした。
「月の河」演奏中にメタル勢が乱入して中断という流れも含めて)
正直言って私には苦痛な時間でしたし、阿部さんも無理させられている感を非常に強く受けたのですが、昔やったことをもう一回やってみたいということだったのでしょう。


浅倉さんが「come closer」を演奏してくれたのは、一度ライブで聞きたかった曲だということもあり(だけどまず演奏されないだろうと思っていたこともあり)、嬉しかったです。
浅倉さんの選曲でしょうか。
素晴らしいところに目を付けたと思います。
浅倉さんの「come closer」も、代役の都さんの「come closer」も、どちらも良かったです。
あとはできれば、小室さんの演奏する「come closer」も聞いてみたいですが…


ウツと木根さんはこの後、12/29にLINE CUBE SHIBUYAで、「年忘れ!!歌酔曲vsフォーク 〜ハタシテ?ドチラが勝つでショー〜」を開催します。
ウツの歌酔曲と木根さんのフォークで勝負するのだそうです。
間違いなく「Spin Off T-Mue-needs」でフォークパビリオンをこなすなかで、出てきた企画でしょう。
12/1・2のフォークパビリオンのMCで開催告知が行なわれました。
ただしウツFC会員限定のようです(木根さんはFCを解散してしまったので)。


twitterによれば、このライブでは「新曲もやるかも?」とのことです。
また木根さんの「ROOTS OF TREE」によれば、ウツのサポートは
野村さん・松尾さん・nishi-kenさん、木根さんのサポートは山本英美さん・中村修司さんとのことです。


さらに春には、ウツ恒例の「LIVE UTSU BAR 2021〜それゆけ歌酔曲!〜」が開催されるそうです。
こちらは詳細は後日告知されるようです。
また11/25にはリットーミュージックから、2018年のウツFC会報の電子書籍版「MAGNETICA archives 23」が発売になりました。


一方小室さんは、復帰に合わせて、2021/2/24にSONYからかつてのソロ作品が2点、復刻されるそうです。
1つ目は「Digitalian is eating breakfast Special Edition」(税別12000円)で、シングルカップリング音源3テイクが追加されたアルバムと、追加映像を加えたライブBlu-rayが入ります。
追加映像は、2013年版DVDのボーナストラック「20th Century Boy」および「TK BEST SELECTION IN EPIC DAYS」特典DVDに収録された「eZ」の映像となります(要するに新出音源・映像なし)。


またシングル「Runninig To Horizon」「Gravity of Love」「Christmas Chorus」のアナログレコードも同封されます。
こちらは収録時間の関係か、すべて「Edit ver.」とされていますが、B面がインストとなっています。
この3曲のインストは完全に初商品化で貴重なのですが、なぜアナログで「Edit ver.」…。
余計なことしやがって…


もう1点は、「tk-trap produced by tetsuya komuro cozy kubo RE:2021」が5000円(税別)でリリースされます。
こちらは小細工はせず、当時のライブアルバムと映像をそのままセットにしたものです。
映像は去年リリースの10万円BOX「TETSUYA KOMURO ARCHIVES PROFESSIONAL PRODUCTS」に収録されたDVDを除いてビデオしかリリースされていなかったので、今回Blu-rayになるのはそれなりに意義があるかもしれません。
しかしBlu-ray収録のライブ音源の抜粋に過ぎないアルバムを同梱するのは意味が分かりません。
こっちは一瞬買ってもいいかと思いましたが、やっぱやめました。
値段は大したことないんだけど(むしろお得なんだけど)、要らないソフトを無理やり押し付けられるのいらつくんですよね。


さらに「Digitalian is eating breakfast」には、「Digitalian is eating breakfast tour」のリサイズ版パンフレット(内容のない写真集)とブックレット、「tk-trap」はブックレットのみが付きます。
ブックレットにはインタビューが掲載され、前者は小室さん、後者は久保こーじさんとのことです。
このうち小室さんのインタビューについては、otonanoの特設サイトに、インタビューの様子を見たスタッフのレポートという、なんとも微妙で無意味なものが掲載されています。
見ていてむなしくなる内容ですが、関心のある方は御覧ください。
今の小室さんのご尊顔を拝することはできます。


そういや「SF Rock Station」で、木根さんが小室さんに「告知ない?」て聞いていましたが、ないと即答していました。
本人も割とどうでもいいと思っているのかもしれません。


以上、今回は予想外の展開だったので、緊急更新となりました。
多分今回で2020年のブログ更新は最後となります。
2021年も、どうぞよろしくお願いします。

【Amazon.co.jp限定】Digitalian is eating breakfast Special Edition (完全生産限定盤) (メガジャケ付) - 小室 哲哉
【Amazon.co.jp限定】Digitalian is eating breakfast Special Edition (完全生産限定盤) (メガジャケ付) - 小室 哲哉

QRコード