5-19 TMN 4001 Days Groove ② ―1994.5.18―

「All That Love」、ローソンチケット先行一次落ちました!!!!
倍率高いみたいで、ダメだった人が続出しているようです
手に入るかなあ
不安になってきた…


さて去る2/3、3人の打ち合わせが行なわれた模様です
木根尚登オフィシャルブログ(2012/2/3)より
TMミーティング

無事終了。
お二人ともお元気でした。
いろいろ少しずつですが、動き始めました。
楽しみにしていてください。


具体的なことは何も書いていないのですが、
ともかく3人で話し合いの場が設けられたことが分かります


あまり情報を出さない木根さんに対して、
いっぱい書くけど何言っているか分からないのが小室さんです
小室さんのGoogle+(2012/2/4 6:28)より
そうそう、昨日TM の昔ながらの雑談会議をした。よかったら、文章が上手い方、
Twitterにやった観たいってググプラ(僕はこう呼ぶことにしました)で言ってたよ的に呟いてくれませんか?あとTMは1984年から究極のフィクションプロジェクトですから、相変わらず地球外生命体か、DNA異質構成生命、SF夏の扉の世界ですので、そんな体をおしてあげてくれません?難しいか。
なんとなく、新曲、単独ライブは短期期間限定でやりそう。あくまでも地球の今をサンプリングして、メインブレイン本部に報告するためだけれど、、。wwwww


何言ってんでしょうか?
まあ2/3に会議があったことは分かります
ただそれよりも重要なのは、
さらりと書いているんですが、


ワンマンライブがあるようです!!!


しかも


新曲も作るようです!!!




うおぉぉぉおお


動き出したぞーーー!!!!!!




「短期間限定」とあることを見るに、
おそらく今回はシングル1枚と、
復活記念ライブ1~数本(首都圏限定?)という感じで、
アルバムや全国ツアーはないと思います
ウツ・木根ソロ20周年企画とバッティングしないように配慮したものでしょう


おそらく二人の20周年企画が本格化する前に、
上半期くらいに軽くTMをやって、下半期はソロ20周年企画、
そして来年からTM本格始動というところではないでしょうか


しかしジョイントライブだけで終わらないということになれば、これは大変です
皆さん、心のご準備を!!!(笑)


ちなみに小室さん、これからは字数制限のキツイTwitterよりも、
自由度の大きいGoogle+に拠点を移すつもりでしょうか
一応本ブログ右のリンクにも小室さんのGoogle+にリンクを張っておきました
Google+2/4の22:41の記事には

とりあえず、地球の軌道上に乗った母船からの指令で、TMのネット回線をテラレベルまで、あげ、新しいトラックを96ほど送れということで、作業をしました。28年前の地球に降り立った頃、1万人クラスのサンプリングをそのトラックでせよとのこと。今週は以上。


とあり、何言っているのかはよく分かりませんが、TMの仕事をしているようです
「1万人クラス」ってのは「All That Love」のことですよね
96のトラックを送るというのは、ライブ用音源の作成を言っているんでしょうか
28年前=1984年というのは言うまでもなくTMデビューの年ですが、これに意味はあるんでしょうか
デビュー当時の曲をやるということ? それはないかな


結局よく分からないんですが、小室さんはTwitterで
「Google+のストリームとプロフィールにかなりのTM NETWORK情報が遊び心満載で記載されています。勘の良い方なら、ほとんど解読できるのでは、。」
と書いており、あえて分かりづらく書いているようです
まあ普通に書いても分かりづらいんですけど


ともかく昔のTMにつきものだった遊び心が復活しているようですし、
上記の記事の「究極のフィクションプロジェクト」発言とかも、
昔のTMの感覚を取り戻している気がします
これはいい方向に向かっているのかな?
そうだと思いたいです


なお今回の打ち合わせ、本当は2/1に行なわれるはずでしたが、
小室さんが風邪にかかって延期になったようです
時間軸に沿って3人のTwitterを並べてみます

1/31 3:54小室
「水曜日に地球外生命3人で、秘密会議が行われます。その後、話せる事があったら、情報提供します。みたいな感じで、初期のTMって雰囲気作り込んでたなあ、よく2人、つきあってくれてた。ありがとう。さて、ジョナサンにいるでしょうか?」

1/31 4:26小室
「TM NETWORKの始まりは、もちろんすかいらーく1号店ーびっくりドンキーーロイホーデニーズ(コーヒー1杯で何時間も可)ーからのここ最近だったらジョナサンでしょうか?僕がお気に入りなだけか。80年頃は大事な会議はファミレスだったのです。」

1/31 12:50ウツ
「えっ、ジョナサンですか!」  ←ウツ、待ち合わせ場所決めていなかった?

2/1 0:26木根
「おっと、明日は3人の秘密会議だからもう寝なくちゃね。おやすみなさい。皆様も良い夢を。」

2/1 0:55ウツ
「えっ!来るの?」  ←なんと木根、呼ばれていなかった!?

2/1 2:14木根
「えっ?だめ?」 ←すごいかわいそう 「3人」会議のために早く寝るはずが…(笑)

2/1 20:17小室
「申し訳ない。熱だして、ただの人間じゃね〜か。的な、疲れからの病欠でした。明後日頃には回復予定。 」  ←あらま…

2/1 23:12ウツ
「えっ!ジョナサンに、いてますけど。」 ←てっちゃん! Twitter書き込む余裕があったら電話してあげて!! 11時過ぎてるし! しかもウツ、ちゃんとジョナサンに来たのに!


大丈夫ですかこの3人…
「こいつら、ちゃんと意思疎通できてんのか?」と不安になるんですが、
まあきっと昔からこんな感じだったんでしょうね
しかし50代のおっさんの仕事の打ち合わせとは思えないルーズさですが、
きっとこれでいいんでしょう
なんだか2/3には普通に雑談して話もまとまったみたいだし


さて、前回の更新時にすでに情報は出ていたのですが、
1/26ウツがラジオ番組「Music Goes On」に出演して、
「All That Love」についてコメントしたそうです


私はこの番組聴いていないのですが、
プラネット・ルビーblogにレポがあります
こちらによれば、「All That Love」はDisk Garageの中西健夫さんの企画で、
中西さんがウツの「Tour Timesmile」渋谷AX公演(2011/11/4・5)に来て、
直接オファーしたようです


ウツがこの直前の10/28、
病院までKeikoさんの付き添い中の小室さんに会いに行ったことは、
小室さんのTwitterにあった通りです
この時ウツは病気の話をするつもりだったのに、
いつの間にか音楽の話になっていたとのことです
その一週間後のタイミングでTMの話が来たわけですが、
音楽を一緒にやりたいという気持ちが起こっていたのでしょう
ウツは木根さんと小室さんを呼び、ミーティングを行なったそうです


小室さんのTwitterを見るに、11/6の早朝に、
「新しいプロジェクトの打ち合わせで、少し前に帰宅」と書いています
おそらくこれがウツからの呼び出しに当たるもので、
11/5の夜に夕食を兼ねてミーティングがあったものと思われます


11/5… 小室さんが逮捕されたのが11/4ですよね
3年前の11/4に中断してしまったTMの活動が、
去年の11/5に始まったということになりますね
偶然なんでしょうけど、運命的な何かを感じます
ともかくこの11/5から始まったこの動き、
今度こそ止めずに続けて欲しいものです


なお小室さんの「Far Eastern Wind」のCD版が3/28にリリースされます
4枚全部に未発表曲8曲を入れて7500円とのこと
うーん これはどうかなあ
音源は持っているからなあ
でもCDになるのは嬉しいですね


ちなみにどうでもいいのでこれまで触れてませんでしたが、
これって「小室哲哉 meets VOCALOID」と同じリリース日ですね
相乗効果を狙っているのでしょうか


さて、前置きが長くなりましたが、本題に入ります
今度のライブの前に、伝説のライブの話を終わらせてしまいましょう

-------------------------------
1994年5月18日、18:30の開演前、
東京ドームの会場ではTMの過去の曲が流れ続ける
ステージはセットがすでに見えている
ただ会場中央に設けられた高台にはシーツが掛かっていて、
それが何なのかはよく分からない


開演の時間である
ステージ上にはTMNの3人でもサポートメンバーでもなく、
謎の黒人がマイク片手に現れる
「T!M!N! T!M!N!」
大きな声で会場を煽る
キョウハ、TMNサイゴデス! キョウハスッゴイサイコー! Are you ready, the Fanks? Are you ready? ディス・イズ・T・M・N! T・M・N! T・M・N!


黒人は熱いMCを交えながら、順番にサポートメンバーを紹介する
サポートメンバーがステージに現れ、スタンバイ
ついで黒人がTMNメンバーの紹介も行なうと、
木根・小室・ウツが順番にステージに現れる


黒人が会場を煽るだけ煽った後、舞台袖に引っ込むと、
一端ステージが暗くなるが、
やがてシンセの音とともに、
「one, two, three, four, five」の声と、
動物の声のサンプリングボイスが会場に鳴り響く
「金曜日のライオン」である


ステージが明るく照らし出され、
いよいよライブスタートである
ウツは冒頭からマイクスタンドを抱えて、
派手なアクションを取る
マイクスタンドを持ってステージ上を走ったりと、
体力のあった頃のウツのエネルギッシュな動きは見モノである


「金曜日のライオン」は少し前、
1993年のT.UTU with The Band「Live Butterfly」でも演奏されていた
ただしこの時はミディアムテンポのバージョンで、
1986~88年に演奏されたFANKSバージョンに準じたものだった
原曲の勢いを再現した演奏は、
実に1986年「Fanks Dyna-Mix」以来のことだと思う


なおこの曲の間、会場のスクリーンでは、
「金曜日のライオン」PVが映し出された
当時商品化されていなかったもので、
観客にはステージよりもこちらが気になった者も少なくなかっただろう


2曲目からは少しずつ時間を遡り、
各アルバム中の盛り上げ曲を1曲ずつ演奏する
まずは「Be Together」
オリジナルバージョンだが、
「Camp Fanks!! '89」の時と同様、
ウツが「Dress」バージョンイントロのセリフを冒頭につぶやく
後のTM再結成後に同曲を演奏する場合も、
大抵このセリフは再現されている


次は「Don’t Let Me Cry」である
「Be Together」はリリース以後、
「Tour TMN EXPO」以外必ず演奏された曲である一方、
「Don’t Let Me Cry」はリリース以後、
「Rhythm Red Tour」以外必ず演奏された曲で、
ともに最盛期のTMライブで馴染み深い曲である
2曲続けて小室シンセの見せ場がある曲でもある


「Nervous」
なんとウツがイントロや間奏で、
FANKS時代の「Nervous」ダンスを披露する
これは大変なファンサービスである
1曲目からそうだが、
この曲などは特にギター・ドラムの重厚な生演奏が目立つ


「アクシデント
実に1986年「Fanks Dyna-Mix」以来の演奏で、
かつこれ以後、再結成後のTMでも演奏されていない曲である
シングル曲だが、かなりレア感のある曲である
サビの部分をウツと木根で分担するところも、
1986年以前と同じである


ここまでで「Rainbow Rainbow」から「humansystem」まで、
1曲ずつ盛り上げ曲を演奏してきたが、
次の2曲はある意味で以外な選曲だった
「EXPO」「We love the EARTH」「Love Train」という、
最新アルバムのヒット曲が演奏されたからである
前回も書いたが、おそらく有名なヒット曲が18日に少なかったため、
バランス調整の意味で、あえてここに入れたのだろう


「We love the EARTH」では木根がエレキピアノを演奏し、
アウトロは木根のピアノで終わる
最近の曲ということもあるのかもしれないが、
ウツの歌もよく馴染んでいるように聞こえる


「Love Train」は、イントロに少し手が加えられている
アウトロのコーラスでは、ウツが自ら観客を積極的に煽る
この頃になると、激しく動いていたこともあり、
ウツも汗だくである


ここでMCが入る
しかも、ウツのフリートークである
(打ち合わせはしているのだろうが)
それまでのTMのライブではまずありえないコーナーだが、
最後のライブということで、ウツの生トークを披露したのだろう
ウツは終始満面の笑みで、楽しそうである

どうもありがとう!
えー、いきなり飛ばしていますが(汗で乱れた髪を直しつつ)、なにかあの、自分でもこうやってTMの歌を、特に昔の歌なんかを歌うと、すごい懐かしいなあと思って。
もちろんここやる前にリハーサルを2週間くらいかな、やってきたんですが、なるべく僕はリハーサルで歌わないようにして。
なぜかというと、歌っちゃうとなんかこう、当日のね、自分の気持ちをどういう風に…歌を歌うのかなって、とても僕は楽しみにしててね。
だからあまりあの、リハーサルで歌わず、それで迷惑がかかったのはうちのバンドの人たちで。
歌がねーからわかんねーよ、とか言って(会場で反応)。
えー、ま、いいか。さっきの「アクシデント」? これはTM NETWORK時代の3枚目のシングル?(メンバーに振る)。


小室、笑いながら「分からない」と反応。
木根、さぁ?という手振りをした後、指を3本立ててうなずく。

3枚目だよね。3枚目だろ。
えー、とっても懐かしかったですけど、なんだか歌っている時に、その頃よくキャンペーンっていうの、よくやっててですね。
今、ん? 今ビデオ映ってるんですか?(会場スクリーンの映像のこと) 見えますか、みんな?
で、その頃ね、よくキャンペーンやってたなって、ちょっと思って、「アクシデント」歌ってる時思ったんですけど、あの時代は木根君が、謎の中国人みたいでして(木根が会場にピースサイン)、あまりなんか表に出なくて、僕と小室先生で二人でよくキャンペーンしてたなあって思って。
まああの、やっぱり一番印象に残っているのは仙台のキャンペーンで、二人でなんか、一つの部屋に泊まったってのが(笑)(小室、笑いながらシンセの音を出して反応)。
僕はね、それがすごくあの、印象に残ってて、たくさんあの、キャンペーンっていろんな出来事が起こるんだけど、こればっかりはね。
まあ、よくあの、この話はしているから、知っている人も多いと思うんですけど、二人でキャンペーン行って泊まるその日にたまたまホテルがなくて、んでしょうがないから、一つのツインっていうんですか、布団なんですけどね、そこ和室だから。んでこう、布団が並べてあったんだな!(観客、いい反応)。
でまあ、とりあえず部屋に入って、この布団はちょっと離しておいた方がいいかな…とか。
そっから二人で大変だったよね。どっちが先にお風呂に入ろうかとかさ。


ここでタイミングを見計らっていた木根が発言。「それにしてもよくしゃべるなあ」
ウツ「ああそう?」
木根「いつからそんなしゃべるようになったんだ? だったら昔からちゃんとしゃべろよ!」
ウツ「はは。一応あのね、ここは僕が任されてたんで、MCを。この人とうとうがまんできなくなって、とうとう話しちゃったよ。まあそのくらいいろんな思い出があるんですけど、次からの曲も、とっても懐かしい曲なんで、聞いて下さい」


木根が突っ込む部分、タイミングがわざとらしいので、
おそらく事前に木根がつっこんでウツの話を終わらせることが、
打ち合わせで決まっていたのだろう


木根の突っ込み



それはともかく、ここから2曲は木根バラが演奏される
1曲目は「1/2の助走」で、デビュー当時しか演奏されなかった曲である
実に1985年2月の「Electric Prophet」広島公演以来のこととなる


会場スクリーンには、1984年頃のメンバーの写真が映し出される
木根はエレキピアノを演奏する
個人的にTMバラードでも屈指の大好きな曲なので、
当日これを聞けた私は大変嬉しかった記憶がある


ついで木根バラ2曲目は「Confession」
こちらは1989年の「Camp Fanks!! '89」以来の演奏で、
前曲ほどレアな曲ではないが、続けて聞くと趣がある
両曲ともに間奏の北島のギターがいい味を出している


次は「永遠のパスポート」
おそらくこのライブで一番意外な選曲だろう
「Childhood’s End」の中で、
シングル2曲(「アクシデント」「Dragon The Festival」)以外に、
ライブ定番曲がなかったこともあったのかもしれない


正直、そんな好きな曲ではないのだが、
ライブで聴いたら意外と良い曲だった印象があった
基本的にオリジナルと同じだが、
CDよりも音のメリハリがついて、よくなっている気がする
最後はウツが「どうもありがとう」と言って締める


次はFANKS期のライブ定番曲だった「Rainbow Rainbow」
演奏回数は多い曲だが、
この時はオリジナルに近いアレンジで演奏されており、極めて珍しい
おそらくオリジナルに準じた演奏は、
1984年のデビューライブとこの時くらいだろう


私は「TMN 4001 Days Groove」のシンセは耳に付きすぎて、
基本的にあまり好きではないのだが、
この曲とこの次々曲に関しては、曲と音がマッチしており、
奇跡的にすばらしいアレンジになっている
シンセが中心になって組み立てられている曲には、
向いている音なのかもしれない


自動演奏のシンセに加え、小室が上から重ねるシンセの音も、
この曲の幻想的な雰囲気を際立たせている
この曲に関しては、FANKSバージョンのアレンジや、
それ以前のライブバージョンも好きなのだが、
究極の「Rainbow Rainbow」はこの時の演奏だと思っている


この曲ではAメロでウツと木根の掛け合いが行なわれる点、
「Shootin’ Shoot a Gun」のところで木根がギターでウツを狙撃する振りをする点、
間奏でステージの照明が派手に照らされる点など、
FANKS期と同様の演出が行なわれた
狙撃シーン、ウツが実に嬉しそうで印象深い
最後のサビ繰り返しではウツが会場に合唱を求め、
アウトロでは小室のシンセソロで終わる


しばらくバラードやミディアムテンポ系の曲が続いた後、
2曲ほどアップテンポなFANKS期の盛り上げ曲が続く
まずは「Come on Let’s Dance」
この曲はリリース後最初のツアー「FANKS Dyna-Mix」以来、
テレビも含めてだいたいライブバージョンで演奏されてきたため、
この時はほとんど例がないオリジナル演奏である
Aメロのロックなギターがかっこよい


次の「All-Right All-Night」は、
原曲でも前曲と比べシンセが目立つ曲だが、
本ライブの目立つシンセがよく合っている
間奏では小室のシンセソロのところに木根が来て、
二人で並ぶシーンなども見られる
二度の小室のシンセソロもノリノリである


ウツはステージを左右に動き回り、会場のファンにアピールをする
最後のサビの繰り返しでは、ネクタイを外して首にかけるシーンもある
この後ウツが衣装を着替えるため、
多少衣装が崩れても良かったのだろう


ラスト、会場にサビの合唱を求めるシーンなど、
ウツも実に楽しそうにしている
改めて、ライブでの破壊力がすごい曲だと思う


ウツ・木根やサポートメンバーが一時退場
突如スクリーンにNHKニュースが映される
女性アナウンサーが「TMN解散」について述べた後、
少し前にやっていた「Confession」の中継映像と、
ウツ・木根・小室のインタビュー映像を放映したものである
画面に「東京ドーム 中継」と出ているので、
NHKニュースで少し前に放映されたTV映像を録画し、
これをスクリーンで流したものだろう


NHKニュースが終わるとともに、
小室のシンセソロが始まる
小室はTMのインスト曲やライブで演奏しなかった曲のフレーズを、
メドレー形式で演奏した


まずは「Vampire Hunter “D”」から「魔物たちの夜」
初の全国ツアー「Dragon The Festival Tour」の小室ソロコーナーで演奏された思い出深い曲である
ついで「Dawn Valley」「Girl Friend」を演奏する
この後、ハモンドオルガンで即興演奏を行ない、
ハモンドを揺らすパフォーマンスなども見せる
なおこの部分、当初は「Fool on the Planet」も予定に入っていたらしい


シンセ演奏に戻る
「Tour TMN EXPO」でも用いた「Hit Men!」のサンプリングボイスや、
ウツの「Get Wild and」のサンプリングボイスを織り交ぜながら、
「Get Wild」おなじみの「ジャジャジャジャ」の音を連発する
ここで観客は、いよいよ「Get Wild」だと思っただろう


なおこの曲は、公式セットリストでは「Get Wild '89」となっており、
たしかにシーケンスは'89に準じている
だが生音がふんだんに使われたこの演奏は、
'89そのものよりもかなりロック色が強くなっている


「Fu! Hey, Everybody!」
青のスーツから白のスーツに着替えたウツが再登場し、
雄たけびを揚げ体を激しく震わせながら観客を煽る
小室も「Get Wild and Tough」「Get Chance」「GeGeGeGeGe」などの
サンプリングボイスを連打する
TM NETWORK期にしばしば行なっていたサンプリングボイス連打も、
TMN期ではこの時だけしか行なわれていない
実に5年ぶりのNETWORK時代のパフォーマンスである


2分以上に及ぶ小室シンセのイントロが終わり、
ウツが「Get Wild」と曲名を唱えると、
ようやくバンドによる「Get Wild '89」の演奏が始まる
間奏では山田と阿部のドラムプレイ、花火、
そして原曲にもある小室のシンセソロが入り、会場を盛り上げる
楽曲の知名度もあり、
このライブでも最大の盛り上げどころの一つとなった


この勢いは続く
まずは「Dragon The Festival (Zoo Mix)」
FANKS期TMライブの盛り上げ役の代表だった曲である
かつてはライブ終盤近くで演奏されるのが例になっていたが、
この時も同様の位置で演奏された


この時の演奏はかつての進化を重ねたライブバージョンではなく、
原曲(Zoo Mix)に準じたアレンジとなっている
イントロの間は「Around and Round Shout It Loud」「Come On」などのサンプリングボイスが乱れ飛び、
歌が始まるとともに花火が舞う
歌も演奏もハイテンションのまま進行する
小室も楽しそうだし、
ウツのアクションもこの日最大といえるほど大きい


間奏が最大の盛り上げ所であることも、来と同じだった
「Guanabara, Rio Grande, Guarapiranga, Estrela, Espirito, Juiz de Fora」
のMagic Wordのサンプリングボイスが流れ続ける中、
ウツは会場に用意されたビデオカメラを持って、
ステージ上のメンバーを撮影する


その間、木根と葛城は会場の左右に散り、
ステージ中央の北島とともに両手を頭上で叩き、
観客にもMagic Wordに合わせて両手を叩くように指示する
かつての「Kiss Japan Tour」に似た演出である
間奏が終わると、3番ではステージ中央でウツが木根と合唱する


「Get Wild '89」「Dragon The Festival」両曲とも、
実に10分を越える長時間の演奏だった
これほどの長さではないが、
盛り上げどころの最後を飾るのは「Self Control」である


小室が上から重ねるシンセフレーズは「Kiss Japan Tour」以来定番のもので、
近くは「Tour TMN EXPO」でも使われていたが、
この時に感激モノだったのは、
イントロ最初で間奏のフレーズが演奏されたことである
これは1987年の記念ライブ「Fanks Cry-Max」のアレンジに準じたものである
このイントロは後にTM20周年の前後にも使われている


最後のサビの「Self Control」繰り返しの部分では、
ウツが会場にも合唱を求めた
曲が終わるとともに、本日最大の花火が打ち上げられる


ウツのMC
どうもありがとう。僕たちとみんなで過ごしてきた記憶が、いつまでも色褪せないことを、信じています。
今まで10年間TMを愛し続けてくれた人にも、それから今からこの先、愛し続けてくれる人にも、この曲を贈ります。
4001日分の感謝を、込めて。


最後は「Electric Prophet」である
1987年の「Fanks Cry-Max」まで、
常にライブ本編の締めとして演奏されてきた、
TMのテーマソング的な位置にある楽曲である
TMの歴史を前期・後期に分けるのならば、
前期を振り返るライブのラストはこの曲しかありえない


本編ラストがこの曲で終わったことを考えれば、
その前の「Self Control」「Fanks Cry-Max」を意識したアレンジだったのも、
おそらく意味があるのだろう
というのも、「Fanks Cry-Max」も本編ラストは、
「Self Control」「Electric Prophet」で締めているからである
つまりセットリストの中でも重要なポイントになるこの2曲は、
「Fanks Cry-Max」の再現である


「Fanks Cry-Max」は1987年の「Get Wild」リリースの後に開催され、
TM初の武道館ライブでもあった
いわばTMのブレイクを象徴する記念ライブである
1984~1987年の曲を中心に演奏するこの日のコンセプトを考えれば、
その終着点として意識されたのは、「Fanks Cry-Max」だったはずである
その意味でもこのライブにおける「Electric Prophet」の位置は、
重要な意味を持っているといえよう


この曲では、木根はピアノを演奏した
この時のウツの歌う「Electric Prophet」は、
最後にふさわしく、すばらしいものだったと思う
ただすばらしい曲であるとともに、最後を実感させる曲でもあった


一つ、この曲では大きなミスが起こった
シーケンサと生演奏が次第にずれていってしまい、
1番サビ当たりでタイミングが外れてしまったのである
だがこの時はそのシーケンスをすぐに切って、
小室の手弾きメインの演奏に切り替えた
久保こーじの機転だろうか
その結果決定的な破滅には陥らず、
最後まで演奏をやりとげることが出来た
よく臨機応変に対応できたものだと思う


なおTM NETWORK時代、この曲のサビは、
「We are inferior to each other. We are surrender everyday」
という間違い英語で歌われていたが、この時には
「We are inferior to each other. We surrender everyday」
と、正しい英語で歌われている


「Electric Prophet」が終わり、
ウツが「どうもありがとう」と言うと、
メンバーとサポートが並んで観客に挨拶をし、
ステージから去る


当然客席からは、アンコールの声が続く
アンコールでは、3人が再びステージに出てくるだろうと、
観客の多くは思っただろう
しかし小室は、あえて観客の意表を付く演出を行なった
アリーナ席の中央の謎の高台から、3人が突如現れたのである


小室はグランドピアノの前に座る
木根はアコギを持って座る
ウツはマイクの前に立っている


ウツ
みんなどうもありがとう。
えー、こうやって3人だけになるというのは、随分久しぶりだと思うんです。
せっかくなんで、最後にじゃあメンバー一人ずつ、話して下さい。
どうぞ。


木根
木根尚登です。
おそらく、僕は、みんなと同じ気持ちでいます。
10年間、みんなにエールを送り続けてもらったことは、ホントに一生忘れないと思います。
ホントに10年間、どうもありがとう。(お辞儀)


小室
小室哲哉です。
ここ1ヶ月ぐらいずっと、TMの曲を全曲振り返って、演奏したりとか聴いたりとかしたんですけども、TMっていうのは、ほんの少しかもしれないですけど、大げさですけど、20世紀に良い音楽を残せたんじゃないかと思ってます。
昔から、音楽の年表があったら、必ずTMっていう名前をその年表の中に残したいっていうのをよく取材とかでも言ってたんですけども、みんなが応援してくれる限り、絶対に残ると信じています。
どうもありがとう。(会場に手を振る)


ウツ
それじゃ、最後にこの曲を聴いて、一緒に歌って下さい。


最後は3人のみのアコースティック演奏で「Seven Days War」
通常バージョンよりもシンプルであるだけでなく、
テンポもゆっくり目に聞こえる


終わりの部分、木根が「ラーラー」の部分を少し歌い、
3人が演奏をやめて会場に合唱を求める
小室は指揮を振っている
最後は会場の声に合わせて小室と木根が演奏を再開し、ウツがラストの
「Seven Days War戦うよ ただ素直に生きるために」
の部分を歌い上げ、演奏を終える


なぜ最後が「Seven Days War」なのかは、
この演出から明らかである
TMがこれ以前に東京ドームでライブを行なったことがあるのは、
1988年の「T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO」のみだが、
この時も最後に「Seven Days War」ラストの「ラーラー」の部分を、
ウツと会場で合唱してライブを終えている
2度目の東京ドームライブとなる「TMN 4001 Days Groove」でも、
この時の演出を踏まえて、意識的に同じ形でライブを終えたのだろう


「Seven Days War」が終わると、
ウツが会場に向かって「どうもありがとう」と言い、
3人は中央の特設ステージから降りて、徒歩で退場する
会場のスクリーンには「Nights of the Knife」PVが流れ、
この日のライブの終わりを告げた

(2012/2/5執筆、2012/2/16加筆)

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