20 Years After -TMN通史-

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zoom RSS 1-7 Electric Prophet

<<   作成日時 : 2006/12/03 05:12   >>

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「1974」のまずまずの成果の中、12月のライブが決定した
「Electric Prophet」である
1984/12/5渋谷Parco Space PartVと、12/27札幌市教育文化会館の2公演だっが
後述する通り、渋谷公演はビデオ撮影も兼ねたものである


もう一つが札幌公演だったのは、北海道での「1974」ヒットという背景がある
Parco PartVのキャパは280人、札幌市教育文化会館(小ホール)のキャパは360人なので、
東京よりも札幌の方が大規模な公演だったことになる


またTMは1985/2/21に、
広島市安佐南区民文化センターの開館記念ライブを行なっているが、
これもセットリスト・アレンジは同じである
公式データにはないが、「Electric Prophet」は広義にはこれも入れて3回と言って良い
「TM VISIONT」の最後で、「Secret Live」と言っているやつである


なおチケットが発売された9月頃、雑誌ではParco公演が12/1として告知されている
10月の広告では12/5とされているので、
9月の告知は誤植の可能性もあるが、
日程の変更があったのかもしれない


さらに同告知では、10/16と12/30の東横劇場のライブも告知されている
あるいは当初は渋谷3公演+札幌1公演の4公演の予定だったのだろうか
ただ10/16の公演は早すぎる印象もある
Parcoとはまったく異なるライブか、
Parco公演に先駆けたテスト的なライブを行なう予定だったのかもしれない


このライブのタイトルは「Electric Prophet」と言われているが、
10月・11月の広告には「Electric Professor」とあり、
当時のチケットにもそのように書かれている
おそらく開催の直前になって変更したのだろう
「Professor(教授)」から「Prophet(予言者)」に変えたことで、
格段にイカス名前になったと思う
おそらく当時小室が使っていたシンセProphet 600から思いついたのだろう


なおデビューライブにはライブタイトルが存在しないが、
「Electric Prophet」以後のTMのライブは、
原則的にすべて個性的なタイトルが付けられるようになる
TMのコンセプト重視の姿勢がより明確な形になってきたとも言える


「Electric Prophet」のテーマ曲である同名の曲は、
翌年ミニアルバムに収録されるに当たり、
「電気じかけの予言者」というサブタイトルが付けられた
おそらく「Electric Professor」の時点では、
TMは先端の音楽を伝える人々という程度の位置付けだったのだろうが、
「Electric Prophet」は「予言者」というところから見て、
時間を横断できる存在であり、異次元の存在である


このライブ冒頭や最後には、
宇宙船の到来を表現しているようなSEが流れる
ここから見ても、小室は自らを、
時を超えて移動できる異世界の人と位置づけていたと考えられる
この設定は「1974」のPVでも見られるものである
「Electric Prophet」の「I am 22nd Century Boy 時を越えてHello Again」という歌詞も、
この設定を踏まえてのものである


札幌ライブ翌日のインタビューによれば、
「Electric Prophet」にはストーリーが存在しており、
TM3人は近未来から1985年にワープしてきた存在という設定だった
これは当時「Electric Prophet」をコンセプトとしてレコーディング中だったアルバムの構想に違いない
(翌年構想が変更されて「Childhood's End」になる)


小室は翌年、未来小説「Electric Prophet」を執筆し、
その構想にしたがって「Dragon The Festival Tour」を敢行するが、
その原型となるイメージは、この時点で出来ていたことになる
その意味で1984年の「Electric Prophet」と、
1985年の「Dragon The Festival Tour」は、
コンセプトの点で連続するものと言える
なお2012年、同様の構想を改めて試みたのが「incubation Period」で、
TMは調査のために2014年から2年間時間を遡って現れた存在とされた


「Electric Prophet」の演奏曲数は16曲である
「Rainbow Rainbow」未収曲が7曲あり、
4曲はデビューライブでも演奏しなかった(と思われる)新曲である
なお「Rainbow Rainbow」収録曲でも、
「クリストファー」はデビューライブで演奏された形跡がなく、
「Electric Prophet」で初披露されたものと見られる


1984/12/5渋谷Parco PartVの映像は、「Vision Festival」に6曲、
「TM VISION T」に4曲収録され、
計8曲見ることができる(2曲は両方に収録)
具体的には「Vision Festival」「205X」(一部)と「Quatro」「パノラマジック」「Rainbow Rainbow」「1/2の助走」「金曜日のライオン」「Electric Prophet」
「TM VISION T」「Rainbow Rainbow」「1/2の助走」「カリビアーナ・ハイ」「1974」が収録されている
「金曜日のライオン」「1974」は、
「TM NETWORK THE MOVIE」など他のビデオにも断片的に収録されたり、
TV番組で放送されたりしている


音源については、「The Singles 1」の初回限定版の特典として、
「永遠のパスポート」「金曜日のライオン」「Electric Prophet」が収録されている
「永遠のパスポート」は映像化しておらず、音源しか入手できない
1985/2/21広島の音源はFM広島で放送されたが、
上記曲以外に「イパネマ '84」が放送された
また未確認だが、後にファンのリクエストで、
「永遠のパスポート」「Fantastic Vision」も放送されたという


以上を踏まえるとこのライブについては、
2/3程度の映像・音源を入手することが可能であり(ラジオは困難だろうが)、
この頃のTM NETWORKを知る最良の素材と言えるだろう
ただし現在からすれば最大の目玉である「17 to 19」が、
映像も音源も入手できないのは非常に残念である
他に「クロコダイル・ラップ」「Time Machine」「クリストファー」および「205X」の大部分も未発表である
「Fantastic Vision」も存在は確認していない)


個人的には「Rainbow Rainbow」が好きなこともあり、お気に入りのライブである
まとめて見ることのできる最初のライブということもあり、アラも目立つが、とにかく若い
この時から始まる鮮烈なライブアレンジも、
実にストレートなシンセサウンドで、TMの核を見る気がする
シンセとポップスというTMの二大要素をもっとも純粋な形で見ることができるのは、
おそらくこのライブではないだろうか


ファンの中でも少数派だろうが、
この時の「1974」「Quatro」「パノラマジック」は、
自分の中では生で聞いてみたいライブバージョンのかなり上位に属する


衣装は、ウツは上下とも赤のジャケットスーツで、下に黒のシャツ、
小室は緑のシャツに白のジャケット、
木根はグレーのジャケットに蝶ネクタイである
小室は化粧の濃さがかなり気になる
ウツと小室は派手なホストみたいだ



サポートはコンピュータオペレーションの小泉洋のみである
ドラムもベースもシンセによる自動演奏となっており、
デビューライブ以上にシンセ中心の構成である
シンセ以外はギターのみだった2004年の「Double Decade "NETWORK"」「Double Decade Tour」と並んで、
シンセが強調されたライブだったといえる


この頃の小室はアコースティック寄りの路線に行くことを構想していたと言うが、
このライブでは「Rainbow Rainbow」の総決算を行なおうと、
エレクトリックな雰囲気を最大限に前面に出したのだろう
照明にも力を入れており、レーザーなどが飛び交うステージだった
ただし札幌では会場でレーザーの使用許可が下りなかった
今では信じがたいが、レーザーが人体に影響を及ぼす可能性が考慮されたためだという


一つ問題なのは、シンセの同期演奏である
これ以前、コンピュータ制御によるシンセの自動演奏は、
6・7月のデビューライブで試みて挫折したという過去がある
「Electric Prophet」ではすべてのドラム・ベースがシンセ演奏になっており、
これらを同期させるコンピュータの役割はデビューライブよりもはるかに大きい
しかもこのライブはセットの費用を確保するために、
ビデオ撮影のシューティングも兼ねるものとして予算を申請したという経緯があり、
機材トラブルによる失敗は許されないものだった


以上の経緯から見て、このライブで使われたシンセは、
小室・木根による生演奏を除く自動演奏部分ではテープが使われたのではないかというミツカワ氏の推測がある
機材面ではより安定していたはずの翌年の「Dragon The Festival Tour」で、
むしろ生演奏が大幅に増やされたことを考えても、
「Electric Prophet」のシンセ自動演奏音がテープだったという推測はかなり可能性が高いように思われる


そしてこれを裏付ける発言が、2015/7/17「POP FILE RETURNS」で木根によって語られた
木根は具体的にどのライブかは明言していないのだが、
初期のライブでは「打ち込みを同期させながら流すと止まったりするので、データだと怖いから、テープに吹き込んで回していた」と発言している
これはコンピュータトラブルに見舞われたデビューライブではありえない
また木根はデータを使うのが怖かったので、ライブはバンドで行なうようになったとも言っているが、
これは「Dragon The Festival Tour」を指していると思われる
ならばテープで回したライブとは「Electric Prophet」の可能性が高い


ライブの流れを見てみよう
まずはオープニングのインスト曲がかかる
これが大変長い
1987年の「Fanks Cry-Max」のオープニングも長かったが、
あれ以上である
宇宙にいるような不思議な雰囲気である
曲の雰囲気は「Childhood's End」に似ている
あれの原曲ではないか


この曲の曲名は公式には発表されていないが、
久保こーじ所蔵の本ライブのテープにあるメモから、
「205X」というタイトルだったことが分かる
2050年代の未来をイメージしていたのだろう
「Electric Prophet」の歌詞で、
22世紀から来たTMと女性が21世紀に出会うことになっていることを考えると、
TMが22世紀から21世紀にやってきたことを表現したものだろう
(つまりライブステージは21世紀という設定である)


10数分経つと、着陸音らしきものとともに小室のSEが入る
なんて言ってるのかよく分からないが、
たぶんスタート!くらいの内容だろう
この声をバックに、小室・木根・小泉が会場中央から登場し、
それぞれの持ち場に立つ
そしてSEが終わるとともにシンセドラムが入り、曲がスタートする


「Quatro」!
ショルキー持った小室とギターを持った木根2人によるオープニングアクトである
「Quatro」(4)の曲名の由来は、
この時のライブがメンバー3人と小泉洋の4人で行なわれたからということらしい
(本章Nutrockerさんのコメントより)
未だCD化しておらず、
「Vision Festival」のライブ映像でしか聞くことができない曲である


なんとストレートな曲か
聞いてるだけでワクワクものである
小室、キーボードについてる何かを会場に投げる
会場キャー


そうのこうの言ってる間に曲が終わる
と思ったら、「パノラマジック」イントロがそのまま始まって、
いよいよ本番スタート
小室と木根がステージ左右に散って、
ついにウツがステージ中央に登場


オリジナルの音の上に小室がキーボードでいろんな音を加える
レーザー光線が飛び散る中、ウツがフリを交えながら歌う
♪マーシー ラービズパーノーラーマジック
この流れ生で見たい!
この頃は会場も小さいから、近くで見れたんだろうなぁ…


「イパネマ '84」
デビューライブと同系統のアレンジだが、
最後がカットアウトで終わるところは変わっている
ついでウツらしからぬハイテンションなMCが入る

こんばんは!
えー 今日は最高に気分がいい!
みんなに、金色の夢を! Whoo!
クロコダイル・ラップ!


「クロコダイル・ラップ」もデビューライブと基本的に同じアレンジである
ただしイントロにコーラスが入っているのは、デビューライブとの相違点である
このコーラスは後に1986年の「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」でも再現されている


しょっぱなの盛り上げコーナーが終わり、しっとりコーナーへ
切ないイントロから始まる「17 to 19」
すばらしい曲だ
普通にバラードとしても、TM曲で屈指の好きな曲かもしれない
オケも絶妙で、シンプルなシンセがいい味を出しており、間奏も良い
2番の後、サビ繰り返しではテンポが速くなって終わる面白い構成である
ここでは2番の歌詞を載せておこう

Eighteen知り合えた とても大切な時だよ
何もかも消してゆく  闇から逃げてゆく日々
I Love You泣くなよ  ごらんIllumination
寂しげなMidnight Call 僕の声聞こえない
Over the Night
Tonight もしも17 to 19 君の時が消えたら
I Love You いつもは言えない言葉 今すぐ伝えられるよ
Feel Like a Knight 君の愛を襲う魔法の雨降り出しても
Cry Babe Queen 守る僕は昨日より強くなれるよ


なおこの曲、サビの部分(Tonight〜以後)の部分だけは、
「真・電気じかけの予言者たち」に掲載されている
作詞小室哲哉、作曲木根尚登という、
「Time Machine」と同じパターンだったことが分かる


ウツの「どうもありがとう」の声に続いて、
「Time Machine」が演奏される
イントロの感じがデビューライブとはかなり変わっている
これも映像化したら、ファン喜ぶと思うんだけどなあ…


この時期は「1/2の助走」「Time Machine」「17 to 19」「Electric Prophet」
と、神バラードが量産されている
あとの3曲は発表されたのだから、
「17 to 19」もなんとかCD化して欲しいものだ


「みんなに紹介したい人がいるんです」と、サポートの小泉洋の紹介
(゚Д゚ ) 婚約者の紹介かよウツ!
さらにMC
「えー僕は今、なんだか、とっても、あの、やさしい気持ちになってるんだけど、みんなもね、今日のようなことを、忘れないで、明日も過ごせることができたらね、ホントにいいと(噛む)、いいと思うんだけどね そんな気持ちをこめた○○(聞き取れず)」


(゚Д゚ ) …


気を取り直して「永遠のパスポート」
曲はデビューライブとだいたい同じだが、歌詞は少し変わっている
一番について見ると、まず冒頭、

いつだって テレビジョン声が聴ける
どこにいても Your Breath 感じている
500時間 会えない時でさえも
きっと見える 微笑む君が見える


の最後の部分が、「たった今 微笑む君が見える」に変わっている
また次のBメロでは、
「荒れた地球もこの街も すべては僕達の罪さ」の部分が、
「Entrance地平線の夢は 瓦礫に囲まれたShelter Space」になっている
ただ近未来の絶望的な世界を描いた歌詞であることは変わらないようだ


エレクトリックな怪しげなキーボード なんだこの曲?
♪チャンチャラチャンチャンチャララララララ (ウツ)レインボーレインボー!
「Rainbow Rainbow」だ!
うわー かっこいいわ こんなに変わるんだ


この時の「1974」やFANKS期の「Rainbow Rainbow」のインパクトが強いので忘れられがちだが、
この時の「Rainbow Rainbow」もかなりいい
小室もライブ向けになるようにがんばったのだろう


新曲「Fantastic Vision」
後に「Childhood's End」に収録されるものと歌詞が少し違う
CD化以前から福岡のテレビ西日本の企業CM用に作られた曲で、
現在でも天気予報で使われている
福岡人にはなじみの深い曲である
2003年の「tribute LIVE」でも、
福岡では「帰ってきたフォークパビリオン」コーナーでこれを演奏した
曲名に「vision」があるのも、
おそらくテレビ局用に作られた曲だからだろう


「1/2の助走」
イントロ… イイ! 最高!
間奏もイイ!
原曲にない音色なのに、加わっても全然不自然じゃない上に、
格段と幻想的な雰囲気をかもし出している
マイクの前にたたずんで汗まみれで歌うウツもイイ!
暗い会場の雰囲気もイイ!


原曲からしてすばらしいこの曲が、
ライブでさらに神曲となった感がある
派手なだけじゃないTMがここにある
1987〜88年「Kiss Japan Tour」のオープニングで、
過去映像が次々と出る時に、
初期映像としてこれが選ばれたのも分かる


ぴっぽっぱっぽと謎の電子音が鳴り響き、
これまた原曲とまったく違う印象のイントロで始まる「クリストファー」
イントロだけでなく、オケ全体が全然違う
歌も、歌詞こそ同じだが、そもそも音程が違う
「1/2の助走」につなげるために、
よりしっとりとした雰囲気にしようとしたものか


また歌が極度に低音になっているのは、
あるいはウツがオリジナルのキーでは歌いづらかったからかもしれない
そう考えれば、デビューライブでこの曲が演奏されなかったのも、
ボーカルの問題だったとも考えられよう
ただし後に1988年「Kiss Japan Tour」で演奏された時には、
オリジナルのキーで歌われている


はっきり言って、もはや原曲と別の曲だ
曲が色々と様変わりしたこのライブだが、
目立たないものの、実はその筆頭はこの曲ではないか
その意味で面白いアレンジなので、
これも是非商品化して欲しい


前曲と同じ音色のシンセ音が鳴り響き、
だんだんテンポが上がっていく
音も加わってきて、盛り上がってくる
ウツの「Clap Your Hands!」の掛け声
シンセメインにアレンジし直されたオケをバックに、
「カリビアーナ・ハイ」のイントロがスタート


ここからラストに向けて盛り上がりゾーンだ
ウツも客席を煽る
足を蹴り上げたり、すごいアクションだ 若い
しかし小室は、コブシを振り上げても弱弱しくて頼りない


一転してクールな「金曜日のライオン」
基本的にデビューライブと同じアレンジだが、
イントロでウーハーの掛け声がなくなり、間奏も少し変わってる
ステージを左右に動き回るウツ


本ライブ最大の見所「1974」
この頃の小室の真骨頂を見ることができる
TMの壮絶なライブアレンジの歴史の最初のページを飾る、
記念すべき曲である


12inchシングル「Dragon The Festival」のカップリングに、
「1974(Children's Live Mix)」として入っているものだが
「Welcome to the Fanks!」「The Singles 1」収録)
スタジオ版のCDを聞くよりも、これは絶対に映像で見るべきだ
迫力が違う(最初にCDで聞いた時も衝撃だったが)
当時ラジオでも、「原曲を越えたんじゃないですか」と言われていた


なお「Children's Live Mix」というタイトルは、
T-Rexの「Children of the Revolution」から来ているらしい
よく聞くと「Children of the Revolution」のイントロが、
超高速になってイントロのシンセのリフになっている
(本記事Nutrockerさんのコメント)


会場に鳴り響くシンセ音の嵐の中、イントロがスタート
小室がステージ中央でショルキー持って暴れまわる
実に7分半中2分半がイントロである(アウトロも1分)
間奏も入れると、歌は全体の半分もない
「1974」でTMを知って来た観客は、ついてこれたのか心配である
もっともTMライブは、これくらい観客置いてけぼりの方がいいのだが


原曲とは似ても似つかないリフが続く中、
やっと原曲のイントロの面影が出てくると、
ステージ端に引っ込んでいたウツがジャンプして中央に躍り出る
ファン待望の「1974」スタートだ ウツの動きも激しい
アレンジし倒されたオケをバックに、
「♪アワナシーザファンタジー」と歌い続ける
終盤盛り上げ曲は3曲しかないが、これで腹一杯である

どうもありがとう! Whoo!
それじゃあ、最後に、今夜のために、作った曲を、聞いて欲しいんだ Whoo
「Electric Prophet」


曲名からして、まさしくこのライブのために作った曲、「Electric Prophet」
TM史上に残る名作である
濃いファンの間では、おそらくTMの代表曲的位置だろう
20周年「Welcome to the Fanks!」発売時に行なわれたファン投票でも、
シングルにもならずベスト版にも入っていないこの曲が一位だった


自分としても、「Self Control」「CAROL」は好きだが、
それだけではTMは、好きなアーティストの一つに過ぎなかっただろう
ポップでノリの良い曲やダンサブルな曲だけでなく、
このような聞かせるバラードを作るTMの幅の広さが、
これほどはまり込んでしまった原因だったと思う


この曲は以後も長くTMライブのラストを飾る定番となった
この頃作成中だった「Childhood's End」に入る予定だったが、
実際にはその次の「Twinkle Night」に収録されることになった


ただし「Twinke Night」バージョンは、
オケ全体に使われている不協和音がファンの間で不評で、
ライブではこのバージョンは長く演奏されることがなかった
これが初めて演奏されたのは実に2000年の「Tour Major Turn-Round」のことで、
その後は2012年「incubation Period」でも演奏されている


「Electric Prophet」で初披露した時のアレンジは、非常にシンプルだった
小室のピアノをメインに、ボーカルをじっくり聞かせるアレンジである
ただコーラスがボーカルとうまくかみ合ってないのは残念だが、
それ以外はすばらしい
それにしても、作りからしてかなり冒険的なこの曲を、
ラストに持ってくるあたりはすごい


ウツが歌い終わり、「どうもありがとう」と言うと、
アウトロの中でメンバーと小泉の4人が前に出て観客に手を振り退場する
最後のウツの声のSEが会場に流れる

金色の夢を見せてもらったのは、僕たちのほうかもしれない。
素敵な夜をありがとう Good Night!


このフレーズは、ステージの背景にもレーザー光線で表示され、観客に印象付けられた
「金色の夢」は翌年の「Dragon The Festival Tour」でもキーフレーズとなり、
さらにその後のFANKS時代にもTMを象徴する言葉としてファンの間で使われ続けた
ある意味で、後にファンの間で定着した最初のキャッチコピーだったとも言えるだろう


ウツのメッセージの後には、
UFOが帰っていくかのような効果音が流れる
異世界からやってきた予言者たちが、また帰還したのである
会場ではアンコールのコールがかかるが、
TMはリニューアルまで、アンコールをしないのが原則だった

(2006/8/19執筆 2006/12/3・2008/9/24・2013/1/6・2014/7/12・2016/11/10加筆)

VISION FESTIVAL(journy to saga)
エピックレコードジャパン
2005-03-09

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
昔TMファンで、長らく離れていたのですが、最近動画サイトなどでTM動画を見ていて、再燃してしまった者です。深い考察と面白い文章、すごく楽しませてもらっております。読んでいるうちにTMVISION欲しくなってきました・・。これからも期待しています!
QUATROの曲名の由来ですが、確か4人(TM3人+マニピュレータの小泉さん)の「4」という意味、と雑誌か何かで小室さんが言ってた気がします。
17to19等初期のレア音源、ニコニコ動画にアップされてますね。
NUTROCKER
2008/06/24 01:01
コメントありがとうございます
QUATROの語源、4人で演奏したからなんですね
まさしくライブのための曲ですね
ここらへんはCDにもなっていないから、情報が少なくて…
夏くらいに過去記事更新する時に、参照させていただきます

17 to 19はニコニコに上がっていましたね
ネットを駆使すると、いろんな情報が入る時代なんですね
TIME MACHINEはこの後もたまーに演奏されるのに、17 to 19は完全に封印されてしまって、大変残念です
蒼い惑星の愚か者
2008/06/24 01:55
再びコメントさせていただきます。
「1974 Children's Live Mix」とT-Rexの「Children of the Revolution」の共通点ですが、
「1974 Children's Live Mix」のイントロのシーケンサーのリフ「d d cddcd cddcddcdcddc g f#」(7インチシングルやアルバムのバージョンには入ってないリフ)が
T-Rexの「Children of the Revolution」のイントロから引用されたものなので、そういう名前になったのだったと思います。
 
この1974、すごくいいですよね。ほぼ同じアレンジですが1985/5/3FM Live Specialでのキーボードソロの感じが、私は、より好きです。
  
いつも楽しみに拝見させて頂いております。
ここまで詳しいサイトは他にないですね!
ほんとにすごいです!
Nutrocker
2008/09/26 11:03
もう一回聞き比べて見ました
…そういわれてそう思って聞くと、確かにフレーズが似てますね
超超超早くなってますけども(笑
「Children of the Revolution」のイントロ自体、印象が強いこともあって、雰囲気が違う「1974」と比べると、なかなか分かりませんでした
まあ、私の耳の問題もあるんでしょうけど…

ともかくどうもありがとうございました
記事を直しておきますね!
それにしてもFMライブの演奏が好きって、マニアックですね
小室さんがシンセを即興で加えてて、ライブ感があって、私も好きです
蒼い惑星の愚か者
2008/09/28 04:44

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