2-28 Resistance

「Spin Off from TM 2007」のFC向けDVDの内容が発表されましたね
一般発売されるDISC1(6/8NHKホール公演)は、
accessの「Drastic Mermaid」「瞳ノ翼」と葛城・阿部ソロがカット
FC特典のDISC2(7/31応募締切)は、以下に引用しますが、
前回の「Spin Off from TM―8 songs, and more―」と同じような内容です
前回一般発売してあまり売れなかったからFC特典なのでしょうか?

映像スタッフが追い続けた5人のオフショットをリハーサルスタジオから地方公演、 そして、NHKホールまで余すことなく大公開!
客席からは見えなかったステージの裏側を余すことなく出します!
そして、「HERE,THERE&EVERYWHERE」、 「風のない十字路」、 「SAD EMOTION」、 「Chase In Labyrinth」
などのLIVE音源に合わせ、各地でカメラ位置を変えて収録したものを擬似的にLIVE映像化!

更にBONUS TRACKとして、浅倉大介「WINTER MUTE」、阿部薫「ネギがキライ」、葛城哲哉「SOLO」も収録!
*「ネギがキライ」、「SOLO」は6/8NHKホールで収録したものです。

<収録楽曲・全9曲>
DOCUMENT1 & TAKE IT TO THE LUCKY
DOCUMENT2 & HERE,THERE&EVERYWHERE
DOCUMENT3 & 風のない十字路
DOCUMENT4 & Chase In Labyrinth
DOCUMENT5 & SAD EMOTION
DOCUMENT6 & Be Together
DOCUMENT7

-BONUS TRACK-
Winter Mute(浅倉大介SOLO曲)
ネギがキライ(阿部薫SOLO曲)
SOLO(葛城哲哉SOLO曲)


個人的には、
Disc1と同アレンジの「Take it to the lucky」「Be Together」よりも、
二年前の公演の「TIME」を見たいです(関係ないけど)
さて、本題に入ります


-------------------------------------
「Resistance」「humansystem」のリカットシングルとして、
新年の1988/1/1にリリースされた
すでに触れたように、
当初は「humansystem」の先行シングルとなる予定だった曲である


ジャケットは3人の並んだところを横に並べて撮ったもので、
「Kiss You」と同様にシンプルなものである
服は3人とも真っ黒である
ウツ・木根は標準的な髪型
小室はストレートのオタクヘア、あるいは坊ちゃん刈り
「Beyond The Time」のジャケットもそうだが、
自分には受け付けない





なお日本では1988年から、8cmのCDシングルが発売されることになった
(これ以前には8cmのCDシングルは存在しなかった)
「Resistance」はCDでも発売された最初のTMのシングルとなる
ただしCD化は少し遅れて2/26だった


「Resistance」の作曲は、実に2年前の1986年に遡る
「Self Control」レコーディングの時に作られ、
収録されずお蔵入りしていたものである
「humansystem」の中でも、
「Self Control」的な雰囲気を残しているのは、そのためである


ただし「Self Control」の時の音は、
「humansystem」バージョンとはかなり異なるものだった
テンポがはるかにゆっくりだし、
全体もほんわかとした曲である
特にBメロの印象がかなり異なり、
原曲は癒し系の雰囲気(?)を出している
歌詞もまったく異なっている


ところが「humansystem」のレコーディングに際して、
プロデューサ小坂洋二のアイデアで、
アップテンポの曲に変えられることになった
ウツ・木根も賛同したらしい
ここに「Resistance」は、
スピード感あふれる曲に生まれ変わる


おそらく先行シングルとして、
「Self Control」的な売れ線の曲を作っておきたいという思惑もあったのだろう
だが結局は売れ線とはかけ離れた「Kiss You」が、
先行シングルに選ばれることになったことは、
別章ですでに述べた通りである


なお「Resistance」「humansystem」楽曲の中で、
最初にトラックダウンされた
これは一番洋楽っぽくないと思ったからだと小室が言っているが、
つまりロスでレコーディングされた楽曲群の中でも邦楽的な作りだったため、
トラックダウンしやすかったということだろう
その意味では「humansystem」の中では異端的位置にある曲だとも言える
ただ、本来先行シングルとして作られていたため、
最初に音源を完成させておきたいという事情もあったかもしれない


最終的に「Resistance」の世間での知名度は、
「Kiss You」よりも上になった
TBSドラマ「痛快!ロックンロール通り」の主題歌に選ばれたからである
TM NETWORKにとって、「Get Wild」に続く二つ目の全国的なTVタイアップである
「痛快!ロックンロール通り」は沢口靖子・後藤久美子の主演によるドラマで、
1988年の1月から3月まで放送された


ちなみにこのドラマの挿入歌である沢口靖子「Follow Me」も小室作曲で、
シングルとして1988/2/25に発売された
ただ沢口の歌唱力のせいもあってか、ほとんど売れなかった(最高75位)
このシングルのカップリング「ひかりの素顔」とともに、
作詞川村真澄・作曲小室哲哉の、「My Revolotion」コンビだった


このドラマの影響で「Resistance」は、
リカットシングルとしては意外と売れた
一週目は8位で、「Kiss You」の4位に及ばなかったが、
次週は6位に上昇、3週目は7位で、
4週目は14位に落ちるが、その後も2月一杯20位以内に入り続けた
(なお3月2週目には次のシングル「Beyond The Time」がランクインする)
「Kiss You」は2週目には11位であり、ベスト20は3週間だけだった
これと比べると、「Resistance」はかなり長期の売行だった
総合売上は12万で、「Kiss You」の10万を上回った


「Resistance」はアルバムからのカットで、
カップリングの「Come Back To Asia」とともに、
アレンジもアルバムとまったく同一である
したがって購買層が旧ファンだけだったならば、
売れ行きは早めに落ちるはずである


つまりこの時のチャートアクションは、
新規ファンが増えていたことを意味している
当然最大の要因は、ドラマのタイアップだろう
1988年はTMの人気が上昇し続けた年であるが、
そのスタートはこの曲だった


シングルとして作られた曲だったこともあり、一般にも聞きやすく、
TMへの入門編としての役割を果たしたものと思われる
自分もTMが決定的に気に掛かり始めたのは、この曲を聞いてからだった


曲はシングル向けに、
早すぎず、それでいて爽快感を感じるテンポになっている
またシンセもギターもあまり主張せず、
歌謡曲的に耳障りの良い音である
イントロの「Uh Uh」のコーラスも、センスが良い


この曲で特に魅力的なのはAメロと思う
「あの日君を見送ったのは 砂が風に飛び散るstation」というフレーズは、
曲の気持ちよさとウツの聞きやすいボーカルのおかげで、
すんなり耳に入ってくる
聞いて気持ちいい曲だと、初めて聞いた時に思ったことを覚えている


Aメロの最後で盛り上がったと思うと、
Bメロの「take your time」と始まるところで、
一転して抑え目の雰囲気になり(ちなみにBメロのシンセも好み)、
サビで一気に盛り上がる


実にシングルの模範的な曲と思う
おそらく以後のTMで、
これほどシングル的な作りの曲はないのではないか
(あえてそのような曲を外しているようにも思うが)


小室みつ子の歌詞も80年代の王道を行っている
旅立つ女性に向けて送るはなむけの曲で、
困難にまけずに立ち向かうことを言ったものである
町を出て行く男の気持ちを歌った「Get Wild」と同様のシチュエーションを、
逆の立場から歌ったものと言える

悲しみに沈んだ時も  強く深く君のResistance
抱きしめた心の地図は 明日を探す君のResistance
足元に流れる川に   don't get down don't let down流されないで
自分らしく生きることさ don't give up don't leave out走り続ける


ただし冒頭で触れたように、
この曲は本来は、よりゆっくりとした、ミディアムテンポのものだった
小室としては、原曲バージョンにも愛着があったようである
たとえば1992年の「Hit Factory」には小室ボーカル版が収録されるが、
これは原曲を元にした作りである
おそらく小室は闇に葬られた原曲を世に出したかったのではないか
終了ライブ「TMN 4001 Days Groove」で、
小室のシンセソロで少し演奏された時も、
原曲に近いしんみりとした雰囲気の演奏だった


これに対して、「humansystem」バージョンは、
執拗なほどベスト版から外される(SONYによる企画ベストは除く)
ライブでも「humansystem」期以外には、
2008年の「SPEEDWAY and TK HITS!」および2013年「START investigation」以外で演奏されていない
シングル曲で、しかも人気曲であることを考えると、不可解なほどである


邪推するに、おそらく小室は、
この時に「Resistance」が売れ筋のアレンジに変えさせられたことを、
あまり快く思っていなかったのではないか
小室がこの曲に関わる時に原曲に近いアレンジにするのは、
その反映なのではないかと思う
ちなみにウツはしばしばソロやtribute LIVEなどで、
何度かこの曲を演奏している
「Tour Ten to Ten」「AAA '02」「Spin Off from TM」


カップリング曲の「Come Back To Asia」にも触れておこう
「humansystem」中でも影の薄い曲で、
なぜこれがカップリングに選ばれたのはよく分からない
「humansystem」「Resistance」の次に来るから、その並びで選んだのだろうか


これ以前のリカットシングルとしては、
「Gorilla」収録の「Giri」があるが、
この時もカップリングは「Gorilla」「Girl」の次に収める「雨に誓って」が選ばれた
あまり考えていないのかもしれないが、
あるいはアルバムの配列が最良の順番であるという、
こだわりがあったのかもしれない


「Come Back To Asia」は木根曲である
曲は1987年の年始にはできていたらしい
当初はアコギのイメージで作った曲だったが、
小室のアレンジによってより広がりのある曲になったという


歌詞について、小室はほとんど考えておらず、
小室みつ子に丸投げだったようだ
木根が渡辺美里に提供した「Born to Skip」が大陸的なイメージだったため、
TMでも作ってみたのだという
曲名と歌詞はこの発想から来たものだろう
レコーディングではドラムの山木秀夫に、
「中国っぽい鐘」を鳴らしてもらったという


重々しいシンセの音は、TMの中では異色作だが、
はまれば結構はまる(特にイントロ)
最後にドラムソロで終わるところも渋い
「humansystem」中では、ほとんどライブで演奏しない曲の一群に含まれるが、
tribute LIVEでは、「Spin Off from TM 2007」で演奏された


「2-9 Girl」のところで触れたが、このシングルは「Girl」と同様に、
アレンジがアルバムとまったく同じで、PVも作成されていない
アレンジに凝るTMとしては、かなりなおざりな扱いの曲である
リカットシングルとしての宿命であろうか


これ以後TMのシングルでは、
「Beyond The Time」「Seven Days War」とPVを作成しない例が続く
これらと「Resistance」に共通するのは、タイアップが付いていることである
「The Point of Lovers' Night」「Wild Heaven」「一途な恋」も含め、
これ以後TMは、タイアップの付く曲に関して必ずしもPVを作成しなくなるが、
PVに代わる役割を担うものとして、
タイアップによる大量露出が期待されるようになったのだろう
当然その背後には、
TMの人気によってタイアップが頻繁に付くようになったという事情もある

(2007/7/21執筆 2008/10/31、2017/5/26加筆)

RESISTANCE
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1988-02-26
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この記事へのコメント

ふかっち
2009年08月10日 16:49
この曲はTMの曲の中では、僕もベスト3に入るぐらい好きです。でも、一番はデモテープの小室さん仮歌バージョンが好きなんですが(笑)僕は実は音楽活動をしているんですが、昔、この曲をコピーした時に改めて小室さんって凄いなぁ!と思ったんですよ。メロディーの組み立て方というか、Aメロとサビが一緒なんですよね。こういう作り方もあるんだなぁと目から鱗でした。
蒼い惑星の愚か者
2009年08月21日 23:11
デモバージョンとはマニアックな(笑
小室さん、この曲は実験的に別に作った二つの曲(Aメロ・サビとBメロ)を組み合わせて作ったんですよね
私もこの曲好きですよ
g2m
2011年03月30日 13:44
Resistanceのアレンジについてですが、当時小室先生から納得してない発言をSF Rock ステーションで発言してたと思います
確か、その顛末を「Resistance物語」と題して、SF内でドラマをやったのを覚えてます
ただ、ソースになるテープを紛失してしまいまして…
あやふやなコメント申し訳ありません
青い惑星の愚か者
2011年04月01日 02:45
へー Resistance物語は初耳です
いつか聞いてみたいです
しかしリリースした作品に否定的な発言をしちゃうんですねぇ
そこらへんが自由というかなんというか(笑
haru
2012年09月08日 13:09
 「RESISTANCE」はベスト10番組で結構披露した印象があったので、ライブではKiss Japanツアーの後は必ずと言っていいほどセットリストから外される、というのは意外な感じがします。認知度や曲調からしてライブの定番になってもおかしくないのに。

 それだけにSPEEDWAYツアーでTMとして20年振りに披露したときは、どこの会場でも盛り上がったでしょうねぇ。私はSPEEDWAYツアーには行けなかったので余計に残念です。

 SPEEDWAYツアーといえば今年になってようやくDVD化されたわけですが、ライブパンフレットの特典にしたのは百歩譲ってやむなし、とするにしてもメンバーセレクションではなくフルで収録してほしかったですね。そうすれば20年振りの「RESISTANCE」を視聴出来たのに…。
青い惑星の愚か者
2012年09月17日 03:48
Resistanceはホントライブでやらないんですよねえ
SPEEDWAYツアーでは一番の目玉曲だったと思いますよ
dかあDVDで外されたのはなんでーと思いました
Seven Days Warとかは外していいから、こっちを入れて欲しかったです
a90
2018年08月30日 06:44
Resistanceのイントロのコーラス部分のメロディと、Get Wildのサビ冒頭(「Get Wild and Tough ひとりでは」)あたりのメロディってテンポこそ違えど似てるなあと最近思いました。前の年の渡辺美里のTeenage Walkサビ冒頭(「Teenage Walk」部分)とかも似ていて、この時期の小室さんの手癖の一つかなあと思ったりしました。
青い惑星の愚か者
2018年09月09日 06:27
似てますねえ。それならget wild and tough~とBメロのtake your time~のところも似ていますよね。
resistanceが1986年に没になった後にget wildがレコーディングされたから、近いメロディがget wildで採用されたのかもしれませんね。

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    Excerpt: メドレー(TV) Weblog: 浅倉家的通信 racked: 2007-12-12 15:35

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