2-29 Kiss Japan Tour ①

11月の楽器フェアのTMライブの詳細が発表されました!
■TM NETWORK LIVE決定!! 2007楽器フェアに出演します!▼
今年の楽器フェアにTM NETWORKがライブ出演することが決定しました。2004年から早3年。久しぶりに3人揃ってステージに返ってきます。 2日間限りのスペシャルライブは間違いなく必見です!

パシフィコ横浜 国立大ホール
2007.11.2(金) OPEN 18:00 START 19:00
2007.11.3(土) OPEN 16:00 START 17:00

一般発売日 9月15日(土)
全席指定 \5,250(税込)
お問い合わせ ディスクガレージ 03-5436-9600
※楽器フェアに関する情報はホームページをご覧下さい。 http://www.musicfair.jp/

*各メンバーのファンクラブ会員の皆様には8月14日(火)付で発送の会報、またはDMにて先行受付のご案内をさせていただく予定になっておりますので、そちらをお待ち下さい。


はじめはイベントに出演して数曲演奏するだけのミニライブかと思ってたんですが、
どうやらかなり本格的なフルライブ?っぽいです
かなりワクワクしてきました
つうかこのブログをはじめたのも、
もうTMの活動はないだろうから、総括を…ということだったわけですが (^^;


ただ会場が5000人くらいしか入らないようで…
この間の「Spin Off from TM 2007」ファイナルのNHKホールが、
3000~4000席くらいでだぶつき気味でしたが、
本家のライブ、それも全国ツアーではない二日だけの特別ライブとなれば、
5000席だとかなり厳しいチケット争奪戦になるのではと思われます
3年前には横浜アリーナが埋まりましたから
なんとかして確保したいなぁ…


なにはともあれ、うれしい誤算です
このまま来年本格的な活動に入ってもらえればと思います
さて、本編に入ります


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1987年はTM NETWORKにとって、大変忙しい年だった
3月から5月に「Fanks! Bang The Gong」を開催した後、
11月には次のツアー「Kiss Japan Tour '87~'88」が始まったのである
「Self Control」レコーディングが終わった1986年末には、
すでに春・秋のツアーが決定していたが、
この秋ツアーに相当するのが「Kiss Japan Tour」だろう


このツアーは略称としては「Kiss Japan」となるべきで、
たとえば「Tour '86 Fanks Dyna-Mix」「Tour '87 Fanks! Bang The Gong」が、
それぞれ「Fanks Dyna-Mix」「Fanks! Bang The Gong」と呼ばれるように、
「Tour~」はツアーの時期を表しているに過ぎない
だがこの時は「Tour '87~'88」が「Kiss Japan」の後に来ていることもあり、
しばしば「Kiss Japan Tour」と呼ばれる
ここらへんは自分としても特にこだわりはないので、
以下では「Kiss Japan Tour」と呼ぶことにしたい





「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」「Fanks! Bang The Gong」「Fanks Cry-Max」と、
長くツアータイトルに用いられ続けた「Fanks」のタームが、
ここで消えている
小室の中で「Fanks」の次の段階に入りたいという気持ちがあったのだろう
小室は「Fanks! Bang The Gong」が始まっていた頃、
すでに開催が決まっていた「Fanks Cry-Max」を以ってFanksシリーズを終わりにしようと思っていると発言している


「Fanks」に代わってツアータイトルに取り入れられたのは、
シングル「Kiss You」の「Kiss」である
そして「Kiss」の目的語は「Japan」だった
これはTMが日本の外にいて、
日本にメッセージを伝える存在というコンセプトを表現している
「Kiss You」のコンセプトを考えれば、
TMは明らかに自らを宇宙からの使者になぞらえていたのである


個人的には、この「Kiss Japan」というツアータイトルは、
TM歴代のライブでも秀逸だと思う
この頃の小室のネーミングセンスはすばらしい
次の「CAROL」以降は、
ほとんどアルバムのタイトルをそのままツアータイトルにするようになり、
その意味では面白みのないものになる


サポートは「Fanks! Bang The Gong」と同じく、
ギター松本孝弘、ベース日詰昭一郎、ドラム山田亘である
配置は中央にウツ、会場から見て右に小室、左に木根である
また中央後ろの台に山田のドラムセットがあり、
その右に日詰、左に松本が立った


メンバーとサポートの衣装は全員白のジャンプスーツで、
宇宙飛行士の雰囲気を出している
宇宙から地球を見た視点で描かれた「Kiss You」のコンセプトも意識したものだろう
さらにその上に黒のジャケットを羽織っているが、
終盤にはジャンプスーツだけになる


正直いってこの姿は、かなりすごい(微妙な)ものがある
木根はTMの歴代ライブ衣装で、この時が一番いやだったらしい
衣装デザインは写真集「Self Control」を担当した奥平イラである


なおウツは、売れて食生活が改善されたためか、異様に太っている
激やせした3年後の「Rhythm Red」の頃と比べると、
その変化に驚かざるを得ない


このツアーから、小室が機材を一人で扱うようになる
その背景として、大幅に効率化された機材システムがあったが、
これを設計したのがYAMAHAから派遣された浅倉大介だった
(同期演奏する機材と手弾きの機材を完全に分離したらしい)


以後浅倉は小室のお気に入りとなり、
「EXPO ARENA」まで、ある時は裏方として、ある時はサポートとして、
小室の右腕として活躍することになる
浅倉自身も小室の大ファンであり、
現在でもTMオタクとしての属性を失っていない


またQX3のオートチェイン機能の活用も注目される
1曲のデータが演奏を終えると、
自動的に次の曲までつながるという仕組みである
これは1986年のミニライブ「YAHAMA X-DAY」で試験的に行ない、、
翌年の「Fanks! Bang The Gong」で利用を見合わせていたものである


1988年「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」では、
「Fool On The Planet」を除くすべての曲でこれが使用されたが、
(そのためこの曲の前後にだけMCが入った)
「Kiss Japan Tour」でも同様のシステムが使われたらしい
おそらく中盤のアコースティックコーナー以外では、
オートチェイン機能でデータが読みだされたのだろう


機材面でアピールされたのは、
日本で初めてスターライトという照明システムを使ったことである
照明は通常よりも明るかった上、
1296パターンの色、1/20秒のフラッシュを使うことができ、
2880パターンのライティングプランを記憶することができた
また照明の操作はすべてMIDIで行なえるようになった
「Fanks Cry-Max」で利用したフライングシステムも、
問題のあった会場を除きほとんどで利用された


アコースティックピアノがステージで用いられたのは、
このツアーが初めてである
ピアノはライブ序盤ではキーボードブースの裏に置かれていたが、
ライブ中盤ではステージ中央に引き出された
「TIME」から「Don't Let Me Cry」にかけて使用された


演出面では、プロのダンス指導員が付いたことが特筆される
それまでのTM名物フォーメーションダンスは、
「Fanks Dyna-Mix」の時の小室の思い付きから始まったもので、
フリなどもすべてメンバー自身で考えたものだった
それに対してこれ以降は、指導員が付いたことで、
ダンスはより洗練されたものになる


木根のパフォーマンスについては、
竹馬という新たな技術も手に入れた
高さは2m40cmになったという
木根はマネージャと一緒に近所の公園で、
必死に竹馬の練習をしたという


木根は空中浮遊のシーンもあったが、
これらは「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」「CAROL Tour」にも引き継がれた
竹馬・空中浮遊は、
リンゼイケンプのステージをヒントにしたものだったという


これらは現在ではよくネタとして語られるものだが、
結構危険な代物だったようで、
1/27中野サンプラザ公演では転びそうになったという
2/11木根が風邪を引いた時には竹馬パフォーマンスは中止されている


ライブの時期は1987/11/9から1988/2/25と、
ほぼ4ヶ月間にまたがるものだった
当初は2/22旭川市民文化会館公演で終わるはずだったが、
12/17千葉県文化会館公演が地震のため当日公演中止になってしまったため、
翌年2/25に延期された
(2/26とするサイトもあるが、25日の誤り)


公演数は「Fanks! Bang The Gong」のほぼ倍の53公演だった
そのため前半と後半でセットリストも変更になった
この本数はメンバーにとってかなり多く感じられたようで、
中盤を過ぎた頃に中だるみも感じたという


なおこの時は、アルバム発売前からツアーが始まっている
「humansystem」は11/11発売)
したがって最初の公演に参加した人は、
半分近くの曲が分からなかったはずである


同様の例としては、1991/9/5「EXPO」発売前の9/1から始まった「Tour TMN EXPO」の例もある
また「Tour Major Turn-Round」は2000/12/5~2001/1/20に開催されたが、
アルバム「Major Turn-Round」はツアーの半分が終わった2000/12/25にリリースされている


「Kiss Japan Tour」では持ち歌が増えてきたこともあり、
ライブ定番曲の交替が起こり始める時期である
FANKS期の定番曲も、次第に姿を消し出す
たとえば「1974」「パノラマジック」「金曜日のライオン」「Electric Prophet」「Passenger」は、
このツアーでセットリストから外された


特に「Electric Prophet」は、
1984年以降TMのテーマソングとしての位置を占め続けてきた曲であり、
かならずライブの締めとして演奏されることになっていた
このツアーではその位置に新曲「Human System」が入ることになったが、
これはFANKSを超えたいとする小室の意志の表れだろう
以後「Electric Prophet」は、
1992/3~4の「EXPO ARENA」の一部会場で演奏されるまで
インストを除けば演奏されることはなかった
盛り上げ曲がこの頃からブレイク後の曲に交替していくという印象がある


小室もこの頃、新しいファンも付いてこられるライブをしたいという趣旨の発言をしている
そのために「Kiss Japan Tour」は即効性のあるステージ、分かりやすいメニューになった
この頃はちょうどライブメニュー入れ替わりの時期に当たっており、
ファンからすればFANKS的ライブを見ることが出来る最後のチャンスだった


持ち歌が多くなる一方で、
新曲はほとんどすべて演奏するという方針は変わらなかったため、
この頃から旧曲は特に人気のある曲以外、あまり演奏されなくなる
ただし「TIME」「Girl」「クリストファー」など、
旧曲でもマニアックな曲も演奏されているが、
これは昔からのファンへのサービスとのことである


それと表裏の現象として、「humansystem」以降のアルバムでは、
大部分の曲がアルバム発売直後のツアーでしか演奏されなくなる
このツアーのセットリストでは、
「Fallin' Angel」「This Night」「Leprechaun Chrsitmas」「Come Back To Asia」
などが、これに当たる


旧曲のライブアレンジは、従来のものを用いたものが多く、
その点でやはりFANKS期の延長という印象はぬぐえないが、
「Self Control」「Maria Club」「Don't Let Me Cry」など、
「Self Control」期の曲には新アレンジも目立つ
また今までライブを盛り上げてきた「Dragon The Festival」も、
この時さらなる新アレンジとなった
新曲でも「Leprechaun Christmas」「Fallin' Angel」「This Night」など、
意外な曲がライブ用にアレンジされている


持ち歌が増えてきたことの対策として、
演奏曲数を増やすために曲の一部分だけを演奏するという手法も取られた
具体的には「Self Control」「TIME」である
ただしこうした手法は以後のライブで行なわれていない
なお小室のインストコーナーが存在しない珍しいライブでもあった


このツアーの映像・音源は「Fanks! Bang The Gong」と同様に、
ほとんど商品化されていない
ただツアーのオープニングで用いられた映像は、
「Gift for Fanks Video」に、
「Prologue for the tour “KISS JAPAN”」として収録されている
またツアーのダイジェスト映像が、
「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」エンディングとして会場で流されたが、
その映像は「Fanks The Live 2 Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」に収録されている


ライブ本編の映像・音源に関しても、商品に限らなければ、
「Fanks! Bang The Gong」ほど絶望的ではない
まず東海ラジオで放送された「日清パワーステーション」で、
1987/11/27の名古屋市民会館のライブの内、
「Children of the New Century」「TIME」「Girl」「Leprechaun Christmas」「Resistance」「Get Wild」「Human System」
の7曲が放送された


12月以前にしか演奏しなかった「Girl」「Leprechaun Christmas」を放送したのは、
なかなかポイントが高い
特にこの日は小室哲哉の誕生日で、
「Leprechaun Christmas」の間奏で特別の演出があったから、
なおさら貴重な音源である
「Children of the New Cenrtury」も、
全部を演奏したライブ音源としては唯一のものである


ついでTVで放映したライブ映像もある
演奏曲はシングル曲の「Kiss You」「Resistance」である
まず「Kiss You」については、
1987/12/26「ポップチャンネル」で12/24の岩手県民会館の映像が放送された
ただし音はCD音源である


ついで「Resistance」については、
1988/2「Jan Janサタデー」で2/2の静岡県民会館のライブが完全放映され、
(ただし上にかぶせてメンバーのインタビューが入っている)
1988/2/11「ザ・ベストテン」(10位)では、
同日の富山県民会館のライブが一番だけ放送された


また1988/1/21「ザ・ベストテン」(7位)では、
ライブ終了後の宮城県民会館で「Resistance」を生演奏しており、
アレンジはライブそのものではないが、演出の雰囲気を知ることはできる
さらにライブではないが、
1987/12/6「ヤングスタジオ101」ではライブと同じアレンジで、
「Self Control」「Children of the New Century」を演奏している
これは稀有な「Children of the New Century」完全版の映像でもある


さらに別のライブだが、
1988/3/10放映の「LIVE TOMATO」「Kiss You」「Resistance」「Come on Let's Dance」「Dragon The Festival」も、
「Kiss Japan Tour」と同じアレンジである


以上を併せれば、「Kiss Japan Tour」のライブ音源・映像は8曲、
ライブと同アレンジの演奏を加えれば11曲が手に入ることになる
これは全体の約半分であり、断片的ながらライブの大まかな雰囲気は分かるだろう


すでに長くなったので、
ライブの演奏に関するコメントは次章に譲ることにするが
最後にもう一つだけ触れておきたいことがある
「Kiss Japan Tour」の少し前の1988/11/1に開催された「YAMAHA Band Explosion」である


これはアマチュアバンドのコンテストで、
正式名称は「International Popular Music Festival Band Explosion」と言い、
以前にあった「YAMAHA Popular Song Contest」「YAMAHA Light Music Contest」を統合したものである
第1回大会はYAMAHA100周年記念特別コンサートとして日本武道館で開催された


日本8地区8500以上のバンドから選ばれた12バンドの他、
アメリカ・カナダ・イギリス・フランス・イタリア・西ドイツ・メキシコ・オーストラリア・香港・インドネシア10国からも、
グランプリ9バンドが参加し、
武道館の世界大会でナンバーワンバンドを決めるというものだった
(実際にはイギリス・フランス・西ドイツからの大会参加はなく、海外からは7ヶ国10バンドになった)


TMはこのイベントにゲスト出演して、新曲を含む数曲を演奏した
実は「humansystem」曲の初披露は「Kiss Japan Tour」ではなく、
「Band Explosion」だったことになる


セットリストは「Children of the New Century」「You Can Dance」「Rainbow Rainbow」「Kiss You」「Dragon The Festival」「Get Wild」「Come on Let's Dance」の7曲だった
FANKSの定番曲を中心としており、新曲は意外と少ない
「Rainbow Rainbow」「Come on Let's Dance」などは、おなじみのFANKSアレンジ
「Get Wild」「Fanks Cry-Max」バージョンである
「Dragon The Festival」もFANKSバージョンだが、
2番の後の間奏がカットされ、Magic Wordの詠唱などがない

(2007/7/30執筆 2008/11/21、2017/5/28加筆)

Gift for Fanks Video Since 1985-1988
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2005-03-09

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