4-19 Love Train

「SMALL NETWORK」JCBホール追加公演のゲストが決定しました!
magneticaのサイトより
SPECIAL GUEST決定!!(09.10.26 Up Date)
SMALL NETWORKの追加公演が決定いたしました!! “25周年に敬意を表して”というUTSUの想いがこもったFinal公演となります。さらに、JCB HALL公演ではSPECIAL GUESTとしてTM NETWORK,UTSU Soloには関わりの深い、『葛城哲哉』&『浅倉大介』のゲスト出演が決定! FENCE OF DEFENSEと『葛城哲哉』&『浅倉大介』のコラボレーションで、JCB HALL公演はどんな熱いステージになるのか必見です!!


ええええぇぇぇぇぇぇ………ッッッ!!!!!!!

………そうなんだ(´・ω・)



さて、過大な期待をしてしまった自分を悔いながら、本題に入ります

------------------------------------------
「Love Train」は1991/5/22発売のシングルである
ジャケットは、「Rhythm Red Tour」後半の衣装を着たメンバーである
表・裏とも、3人が腕組みして横に並んでいる
写真は同時発売のビデオ「Rhythm Red Live World's End Ⅱ」のジャケットと一緒に撮影されたものだろう


このシングルは「We love the EARTH」と両A面扱いで、
ジャケット表には「Love Train」「c/w We love the EARTH」、
裏には「We love the EARTH」「c/w Love Train」と書いてある
ロゴは「Dress」風の草書体である


このシングルはTMが最後に咲かせた花という印象がある
まともな形で活動が行なわれた最末期のリリースであり、
同時にTM史上最大のヒット作で、
現在まで代表作の一つとして数えられている


まずチャートを見ると、「Love Train」初登場で一位を獲得している
昨年の「The Point of Lovers' Night」「Time To Count Down」も1位であり、
その後の「Rhythm Red Beat Black」「Rhythm Red Beat Black version 2.0」はアルバムからのリカットシングルとリミックスシングルだったから、
新作シングルに限って言えば、3作連続の指定席確保ということになる


だがこのシングルは、ランキング以上に数字で成果を出した
それまでのTMのシングルの週間の初動売上枚数は、
1989年の「Dive Into Your Body」以後、
だいたい10万枚前後であり、
最高記録は「The Point of Lovers' Night」の11.3万枚だった


それに対してこのシングルは一週で17.3万枚の売上で、
それまでの記録を一挙に1.5倍以上更新した
TMNがライバル視していたB'zの「Lady Navigation」(年間7位)の21.2万枚と比べても、
それほど遜色はない
(ただし総合売上では倍近い差がついた)


なお「Love Train」チャートインの週は、
2位に初登場で小泉今日子「あなたに会えてよかった」が入った
1991年度年間6位のミリオンヒットシングルであるが、
「Love Train」は一週目にはこれに勝っていたのである
(ただし2週目に逆転される)


余談だが、90年代半ばを風靡した小室と小林武史(小泉曲担当)の作品が、
この週は1・2位に並び立っていたことになり、
90年代のミュージックシーンの序盤を象徴するチャートだったとも言える


「Love Train」に話を戻すと、
このシングルはその後、2―5―6―10とランクを落とし、
10位内には5週ランクインした
「The Point of Lovers' Night」の5週、
「Time To Count Down」の4週とそれほど変わらず、
それほど突出した成果には見えない
だがその後、新譜の少ない夏に入ったこともあり、
8月いっぱいまでこの曲は20位内に入り続けた
アルバム「EXPO」発売の直前まで、地味に売れ続けたことになる


この結果、最終的に「Love Train」は53.3万枚を売り、
年間17位を記録した
実に売上では「Time To Count Down」の2倍である
TMの歴史を通してみても、
売上・年間ランク双方で最高記録となった
それまで年間ランクでは「Get Wild」(1987年度22位)、
売上では「The Point of Lovers' Night」(32.6万枚)が最高だったが、
ここに共に更新されることになった


さらに小室哲哉個人の成績としてみても、
渡辺美里「My Revolution」(44万枚)
宮沢りえ「Dream Rush」(34万枚)を越える作品を、
ついにTMNで出すことができたことになる


特に「My Revolution」の記録を長く更新できなかったことは、
小室にとって一つのコンプレックスにもなっており、
この点でも小室には念願の成果だった
小室の代表作が、この時にやっとTMNになったわけである


この成果は、売り上げを狙っての目論見が、
うまくはまったことによるところがあった
楽曲に関して、カラオケを意識したポップスだったことなどは、
以前触れた通りである


もう一つ、CMのタイアップもあった
当時のヒット曲の花形はトレンディドラマのタイアップ曲だが、
これに次いで、CMのタイアップ曲もまあまあ売れた
1990年のTMNはmaxellとタイアップを組んだが、
1991年にはカメリアダイアモンドと組んだ


このCMは春から秋まで時期ごとに3パターンが、
TMNの楽曲をタイアップとして放映された
ジュエリー関係だっただけにセンスの良いCMで、
またかなり頻繁に放映されたので、
世間一般にも印象深かったと思う
BGMは以下の通りである

「We love the EARTH」(3/1~勇気の川編)
「Love Train」(5/16~Red Rock編)
「大地の物語」(7/20~大地とエナジー編)


この内で「We love the EARTH」「Love Train」は、
シングルとのタイアップである
各タイアップ曲を一枚ずつシングルとしてリリースするという選択肢もあっただろうが、
この時はタイアップ2曲を一枚のシングルに収録し、
シングル一枚あたりの商品価値を上げている
おそらく大きな記録を出すこと自体が一つの目標だったのだろう


小室は2曲ともアルバム「EXPO」の統括的な楽曲ではないとしている
つまりシングル「Love Train」は、
サウンド面に関しては単発の作品としての位置付けで、
前年の「Time To Count Down」「Rhythm Red」の音の紹介という役割が期待されたこととは異なる
音楽的なこだわりを前面に出さず、
まずはシングルでファンを増やし、
次のアルバムを聞いてもらうという方針だった


少なくともセールス面では「Love Train」は大成功した
だがカラオケ需要で飛びついた浮動層がどの程度ファンになったかは疑問である
長い目で見た場合のこのシングルの功績は、
むしろ「Rhythm Red」で離れた旧ファンの一部を復帰させた点にあると思う
当時の音楽雑誌の新譜紹介でも、
TM NETWORKが帰ってきたという形で紹介されたし、
メンバー自身も、TM時代を思い出させる楽曲としている


ただ一方で、カラオケ需要狙いの最大公約数的な楽曲は、
当時のファンのすべてが諸手を挙げて歓迎したわけではない
むしろ「薄い」「一般受け」の作りに物足りなさを感じるファンもいた
特に「Rhythm Red」という「濃い」作品の後だっただけに、
その「薄さ」が際立ってしまったところもある
私自身、「Love Train」は数あるTM楽曲の中では、
あまり面白くない曲と感じる


実際に「Get Wild」「Beyond The Time」「Seven Days War」等、
売上面では「Love Train」より低いシングルの方が、
現状での認知度は高く、
売上は楽曲評価のパラメータの一つに過ぎないことを感じさせる


また売上ではそれまでのシングルの倍近くを売ってはいるが、
その背景には同年に始まるCDバブルがあるのであって、
単純に人気が倍になったとは言い難い
ただ小室自身は、当時この成果に大変喜んでおり、
逆にそれが「EXPO」の成果への失望、TMN休止の遠因となる


楽曲について触れよう
シングルでは一曲目が「Love Train」となっているが、
実際にレコーディングされたのも、CMで放映されたのも、
「We love the EARTH」の方が先である
ラジオなどでも、シングル発売のかなり直前まで、
「Love Train」は放送されなかった
ここではまず「We love the EARTH」について触れよう


この曲のレコーディングは、
「Rhythm Red Tour」中の1991/2/1から始まった
2/8にはウツの歌入れが行なわれている
納期の都合から、2月中旬までに仕上げないといけなかったという
ただしこの時点では、
CM用にサビの部分だけレコーディングしたらしい
これは「Rhythm Red Tour」中の3/1からCMで放映された


その後「Rhythm Red Tour」終了(1991/3/13)から間を置かず、
3/15に全体のレコーディングを行なった
4/7「TMN Rock'n Up」で放送されており(この時点で曲名未定)、
4月初めにはトラックダウンまで終わっていたようである
3/31「TMN Rock'n Up」で、来週放送すると予告していたので、
3月中には見通しが立っていたと思われる


サウンドに関してはTM NETWORK回帰の側面が強い
実際にTM NETWORKの典型的な音かというとそうでもないのだが、
スピード感とディストーションギターに代表される「Rhythm Red」のハードロックサウンドとは対照的に、
イントロからシンセメインのシンプルなサウンドで、
終始ミディアムテンポで進行する
ギターやドラムも主張せず、ポップス的印象が非常に強い


これを「Rhythm Red Tour」後に最初に発表したのは、
「Rhythm Red」路線から離れることを印象付ける意味もあったのだろう
個人的にこの曲は、TMN期で屈指の好きな曲である
バックのシンプルな音も良いのだが、何よりもメロディが良い


これに対して「Love Train」は、
もう少しロック的な音も加わっており、
「Rhythm Red」的雰囲気は多少弱いかもしれない
特にイントロで目立つ葛城の重いギターは、そのように感じる


その意味でこの曲は、単なるTM NETWORK回帰ではなく、
やはりリニューアル無くしては成立しない曲だったと思う
イントロの最初が車のサイレン音で始まるところも、
「69/99」に通じるものがある


小室はこの曲が「Resistance」に似ていると言われるのを懸念していたが、
結局言われることはなかったらしい
言われてみると確かに似ているのだが、
それでも印象が違うのは、
ギターやシンセが比較的派手に鳴っているからだろうか


「Love Train」の原曲はすでに1月には作られていたが、
レコーディングは「We love the EARTH」の後に行なわれ、
歌入れは4月後半に行なわれた
「Rhythm Red Tour」の影響でウツのノドの調子が悪く、
しばらくノドを休ませていたようである


イントロのアナログシンセは小室が苦しんだところで、
レコーディングに数時間かかったという
イントロの始まり方に凝ったのは、
小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」冒頭のギター音に触発されたものだったという


この曲は、もともとタイトルは決まっていなかった
この頃小室の中で「デイ・トリッパー」という言葉が浮かんでおり、
ここから「トリップ」→乗り物→「トレイン」と連想していた
この頃の小室は黒人音楽を聴いていたが、
昔黒人音楽を扱った「Soul Train」という番組があったため、
ちょうど「Train」が浮かんだのである


小室はここで詰まってしまったのだが、
ふと「ラブ」と言う言葉が浮かび、
「Love Train」のタイトルが生まれた
木根はその発想に驚いたという


もっとも「Love Train」というタイトルは、
1990年にもFlipper's Guitarのシングルで使われており、
必ずしも独創的なものではない
有名なものでは、1972年のThe O'jaysのヒット曲がある
O'jaysの曲は「Soul Train」でも取り上げられていたようなので、
直接の着想元はここではないかと疑っている
なおTMNの「Love Train」(愛の列車)という曲名は、
人生を共にする恋人たちの象徴であるらしい


この曲で一つ指摘すべきは、歌がサビで始まるところである
この部分はCMで使われた
ラジオなどで放送される時に、
CMの曲であることがすぐに分かることを意識したのだろう


実はシングル曲で冒頭にサビが来る構成というのは、
TMにはあまりない
これ以前では「Dragon The Festival」くらいである
(アルバム曲では「Nervous」「Children of the New Century」「69/99」など数曲ある)


サビの冒頭(つまり歌の冒頭)が「Love Train」という曲名なのも、
曲名を印象付ける役割を期待してのことだろう
「Love Train」は楽曲の認知度を高める工夫が、
意識的に施されていたのだと思う


もちろんこうした手法は小室の独創ではなく、
当時のヒット曲で普通に見られたもので、
小室がライバル視していたB'zを含むビーイング作品で特に顕著だった
(B'z作品では「太陽のKomachi Angel」「Lady Navigation」など)


後に小室はこうした定石に基づいた楽曲を量産する
TMNでは「Wild Heaven」の冒頭で曲名が入るところがそうだし、
「一途な恋」やtrf「愛がもう少し欲しいよ」「寒い夜だから…」でも、
曲名・サビで開始という手法が取られている


「寒い夜だから…」では、ビーイングの長門大幸にほめられたといい、
この時点で長門的手法は本家が認めるほどのものになっていたと言える
ただしこのような「ヒットの定石」に基づく楽曲作りを評価するかどうかは、
人によって大きく異なるところだろう


このシングルに収録する2曲は、
両方とも小室哲哉が作詞・作曲を担当している
私見では小室の詞は、この時から大きく変化すると思う


まず「We love the EARTH」について、
この曲のタイトルがカメリアダイアモンドのテーマ「Love Earth」から来たものであることは、
小室が自ら言っている
環境保護を扱った曲であることは自明であるようにも見える


だがその歌詞はラブソングの中に、
無関係の「We love the EARTH」というフレーズを入れ込んだようにしか見えない
このフレーズがなければ、ただのラブソングである
ラブソングに無関係のキーワードを挿入するという手法は、
坂元裕二作詞の「Rhythm Red Beat Black」にも見られ、
これを参照したものかもしれない
以下にサビの歌詞を挙げておこう
(初めは詳しく説明していましたが、くどいので削りました)

君に会うために生まれた 愛するために生まれた
We love the earth いつか二人だけのGood Bibration
思い出はいらない 君と離れられない
We love the earth 夜に見つけ出すよ Stay with me tonight



「Love Train」はタイトルに環境保護の匂いはないが、
微妙に環境保護っぽいフレーズも入っている
しかし実際の内容はやはりラブソングである
たとえば以下の箇所を見れば、
「惑星」「流星」「大地」のフレーズはまったく浮いていて、
その後にまったくからんでいない
早い話が、別れた女性への思いを述べたものである

涙の惑星 痛みの流星 大地の嘆き聞こえる
届け君のもと 二人を結ぶハーモニー
迷わず走って行け この汽車飛び乗って
Love Train もどれない このまま君を連れ去って
Love Train あきらめた 二人の愛をもう一度
Love Train その指で 長い髪をかき上げて
真夏の夢が 抱きしめる手を差しのべて



ただこの点につき、本記事のaspさんのコメントで、
「君」=地球ではないかというご意見をいただいた
そのように考えれば、地球を女性に見たてながら、
実は環境保護の思いを歌ったものと見ることもできる


「届け君のもと二人を結ぶハーモニー」は、
自らの環境保護への思いを地球という星に伝えたいということになるし、
上記箇所の後にある「悲しい気持ちは君を失って初めて気がついたよ」は、
環境汚染の現状を知って嘆く気持ちを表現していると取ることもできる


これは私が今まで考えていなかった視点だが、
おそらく小室の考えていた大枠の方針はそのようなことなのだろう
「We love the EARTH」もおそらく同様で、
地球を女性に見立てて環境保護の必要を歌うというコンセプトなのだと思う


だが環境破壊に対する問題意識を擬人化表現で歌うという方針は理解できるとしても、
その歌詞がうまくできているかというと、やはり頭をかしげざるを得ない
両曲とも本来は普通のラブソングであり、
そこに環境保護っぽいフレーズを挿入したという以上の深みは感じられないし、
かなり未熟な歌詞と言う印象である
実際にこれらの曲を聞いて、
環境保護への思いを感じる人はほとんどいないだろう


なお小室は1991/5/3「Music Station」で、
この曲の歌詞について、普通のラブソングとして解説している
これも作詞作業の実際の過程を反映したものと見て良いと思う


小室は両曲の歌詞に関して、
「メロディーをきれいに流してくれる言葉、ウツが歌って一番生きる言葉」を選んで作ったと言っている
個別のフレーズを基準にした作詞という方針を読み取っても良いだろう
そしてその結果として、
全体としての主張点がぼやけた歌詞になったのだと思う


ただたしかに個別のフレーズは秀逸なものもある
「We love the EARTH」では全体の意味など考えなければ、
「君に会うために生まれた」「Stay with me tonight」のところなど、
とても気持ちよく聴くことができる
「Love Train」では「あきらめた二人の愛をもう一度」など、
とても覚えやすいフレーズである
小室がメロディーに合うフレーズを選んだと言う点は、
その点に限って言えば、成功しているといえるかもしれない


「個別には耳なじみが良い歌詞」「全体としては整合性がない歌詞」に、
小室が違和感を感じていないのは、
多分小室のルーツが洋楽にあり、
必ずしも全体の意味を理解せず耳に残る個別フレーズの集合として曲を覚えていたからだと思う


また両曲はCMタイアップ曲で、15~30秒しか放映されないものである以上、
短い時間で印象に残るフレーズを入れることが最重要事項であり、
全体よりは部分に対するこだわりが増大したのだと思う
タイアップやカラオケの意義が大きくなった90年代に即した作詞方法とは言える


そして小室は、プロデューサー期にも基本的にこの手法で作詞を行ない、
作曲家としてだけではなく作詞家としても大成功を収める
後に小室が安室奈美恵「Can You Celebrate?」というタイトルについて、
英語としておかしいとネイティヴに指摘された時、
「サウンドにはまる言葉を選んだ」旨を言っているが、
これはまさしく両曲の作詞と同じ発想である


サウンドを重視して関連性に乏しい個別フレーズを羅列するという手法は、
時に文法上の問題も度外視するまでに到る
(これは英語だけではなく日本語もそうである)
こうした作詞方法の側面に注目した時も、
やはり「Love Train」はプロデューサー期の前史と位置づけることができそうである


なおファンの間では「Love Train」の歌詞が、
妻の大谷香奈子との関係の悪化を踏まえ、
小室から香奈子への思いを述べたものであると言われることがある(翌年離婚)
「もどれないこのまま君を連れ去って」「あきらめた二人の愛をもう一度」
の箇所などが、これに当たるのだろう


確かにそのように解釈できなくもないが、
物事の性格上、本人によるそのような発言を確認できない
(もしもあったら、教えて下さい)
この手の話はしばしば推測が事実のように広まってしまうものなので、
ここではあくまでもファンの間での伝説として、参考に挙げておくに留めたい


さて、「Love Train」にはPVがあった
5月下旬のリリースの頃にはすでに放映されている
小室とサポートメンバーのレコーディング風景および関係者の映像(ともにモノクロ映像)と、
ウツが単独で歌っているシーン(カラー映像)が交互に入る
レコーディング風景は小室が長髪であることを考えると、
3~4月に撮影されたものだろう
関係者映像には東京パフォーマンスドールが街を歩いている風景も含まれるが、
そこには若かりし日の篠原涼子がいる
小室と篠原の縁はこの頃からである


一つの目玉とされたのが木根で、
サングラスをしておらず、目が丸見えである(今では珍しくないが)
なぜか木根はスタジオにいないが、
スタジオ風景が似合わないと判断されたのだろうか


ウツ映像はスタジオで撮影されたものだが、
セットには黒・赤・黄をメインにした3パターンがあり、
衣装もそれぞれの色に対応するように変えてある
(黒バージョンは「Love Train」ジャケットの衣装)


赤パターン



このビデオは曲の知名度もあり、
TVでもかなり流されたので、比較的有名だと思うが、
商品化はかなり遅れた
最初は1994年「終了」後にリリースされた「Decade」だが、
途中でメンバーのコメントが入って切れるところがあり、
また「EXPO Arena」のライブ映像も素材として用いられている
(オリジナルのPVにこの部分はない)
完全版が商品化されるのは、
意外にも2004年の「All the Clips」を待たねばならなかった


「EXPO」収録のシングルが「We love the EARTH」「Love Train」のみだったこともあり、
両曲は「Tour TMN EXPO」「EXPO Arena」でも中心的な役割を果たした
(ただし「We love the EARTH」「EXPO Arena」で演奏されなかった)
終了ライブ「TMN 4001 Days Groove」では続けて演奏されている


だが再結成後には両曲とも長く演奏されず、
ミニライブでもフルライブでも外されていた
特に「Love Train」は、その売上を考えると意外で、
ライブでの存在感は「Time To Count Down」に一歩譲っている


「Love Train」が再結成後初めて演奏されたのは、
2003年の「Live in Naeba」で、
フルライブでは2004年「Double Decade "NETWORK"」となる
その後は頻繁に演奏されるようになり、
特に2013年「START investigation」ではライブラストに演奏された
ただ30周年(2014~15)の4本のライブでは、意外にも一度も演奏されていない


「We love the EARTH」の演奏例はこれよりは少ないが、
2004年「Double Decade Tour Final」や2007年「TM NETWORK -REMASTER-」、2012年「All That Love」「incubation Period」、2015年「Quit30 Huge Data」「30th Final」などで演奏されている
この他両曲ともtribute LIVEなど、ウツ関係ライブで演奏例がある


なお2007/11/3「TM NETWORK -REMASTER-」の会場(パシフィコ横浜)の傍、
クイーンズスクエアでは、おそらくTMファンを見込んで、
メジャーデビュー前のSweet Vacationが「We love the EARTH」を演奏した
(ちなみに同日、TMもこの曲を演奏した)
Sweet Vacationは後に2008年リリースの「More The Vacation!!」で、
同曲のカバーを収録している


(2009/10/31執筆 2010/1/7・2012/11/19・2017/11/24加筆)

Love Train/We love the EARTH
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1991-05-22
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この記事へのコメント

fe
2009年10月31日 15:49
こんにちは。

小室先生は「プロデューサーは次を作る」で
曲を売る為に「CMでのタイアップが付く際は
楽曲はその『CMのサウンドトラック』として
制作している」と読んだことがあります。

気持ちよく、印象よく、15秒(30秒)で
強いインパクトを残す為に覚えやすいフレーズ・
キャッチーなメロディの制作に集中したが為に、
細かい箇所でのコンセプトの統一の面で
ブレが生じてしまったと思います。
(それ故に個人的に好きな部分と
取っつきにくい部分が混在する曲も)

凄くわかりやすい説明をしてくださいまして、
どうもありがとうございました。
(wikiよりかなり掴みやすかったです!)
トらやん
2009年11月01日 10:31
いつも拝見しております。

「We love the EARTH」についてですが、
「カメリア~」CMのVerとシングルVerとで少し違うような気がするんですが、気のせいでしょうか?

聞き比べると、シングルVerに比べ「カメリア~」CMVerの方がドラムがもたついてて、ウツも声に力が入っていないような…。
青い惑星の愚か者
2009年11月05日 00:15
>feさん
どうもありがとうございます
確証がないので書かなかったんですが、もしかしたらwe love/love trainの場合、自然・環境関係のコンセプトにすることがカメリアダイアモンド側の要求だったのかもしれないと思っています
Love Trainで「愛だけが地球を回し続ける」とか突然入るのも、そういう一節をどこかに入れる必要があったんじゃないかなぁと…
そう考えると、小室さんも苦労したのかもしれません

>トラやんさん
ご指摘ありがとうございます
実は私も、印象としてそういう気がしていました
ただこれはミックスの違い(トラックダウン時の各パートのバランス調整の問題など)で説明できそうな気もします
可能性としては、サビの部分も含めてCD用に撮り直したことは考えられるかもしれませんね
何か気づくことがあったら、将来追記するかもしれません
asp
2009年11月05日 23:38
いつもとても深い考察、興味深く拝見しております。

自分としては「LOVE TRAIN」は、とても環境問題を考えて作られた歌詞だと思っています。
「君」=「地球」なのかなと考えていますが、どうでしょうか?
青い惑星の愚か者
2009年11月06日 04:09
>aspさん
はじめまして
なるほど、「君」=「地球」というのは考えていませんでした
地球を擬人的に扱った歌詞ということですね
歌詞の随所で矛盾は出ますけど(つまり擬人化という手法自体は失敗していることになるんですけど)、小室さんの意識としてはそういう歌詞だった可能性はありそうですね
We love the EARTHもその意味では、(失敗した)地球の擬人化の歌詞として説明できるかもしれません
ちょっと考えて、本文を訂正するかもしれません
ありがとうございました
青い惑星の愚か者
2009年11月19日 04:46
>aspさん
二週間ほど経ってしまいましたが、本文を修正してみました
またご意見などあれば、よろしくお願いしますm(_ _)m
asp
2009年11月24日 00:35
こんにちは。
仰るとおり、歌詞の意味が破綻している部分もありますし、あまり拘ってない所が感じ取れますね。
青い惑星の愚か者
2009年11月28日 03:55
>aspさん
お返事ありがとうございました
またご指摘など賜れれば嬉しいです
a90
2015年06月20日 08:51
初コメ失礼します!
いつも楽しく読ませていただいております。
最近Love Trainを聴いていて今更気づいたのですが、左右のチャンネルで印象が全然違うのですね。片方はギター、もう片方は打ち込み音やビートが強調されていて、それがサビで左右入れ替わるという演出(?)がなされています。時期的に「RHYTHM RED」と「EXPO」の中間かつ過渡期というのが、サウンドでも見事にあらわれているように聴こえてハッとしました。
意図的に過渡期的なサウンドにしたのか結果的にそうなったのかは謎ですが、わざわざ凝った音の振り分けをしているあたり、次のアルバム(EXPO)を意識してある程度意図的にやっているのではと思います。
青い惑星の愚か者
2015年06月30日 05:09
え? 本当だ 音が交替している…
左右で印象が違うなあと言うのは思っていたんですが、替わるのは気付いていませんでした
この曲、正直あまり好きじゃなかったので、聴きこんでいなかったのですが、こういう指摘は大変嬉しいです
カラオケ受け狙いとかネガティブなイメージでとらえていたんですが、それだけじゃない実験がちりばめられた曲だったんですね
よく聞いたらEXPOの他の曲でもこういうことやっているのかもしれないですね
面白いご指摘、どうもありがとうございました
モグワイ
2019年02月16日 23:37
こんにちは!
地球を歌った歌詞のことなのですが、『罪と音楽』では、「a walk in the park」の歌詞に関して、「歌詞にいきなり地球を出した。実はこのフレーズが大きな役割を果たしている。ふたりの世界(内側)を向いていた目が、いきなり外側に向く。いわば歌詞の転調だ。(以下略)」と言っています。
曲は違いますが、ラブソングに地球が出てくることの本人の見解はこれだと思います。
歌詞に奥行きを出したり(解釈の幅を広げる)、恋人2人の関係性という狭くて小さな歌詞のスケールを大きく広げるような効果があるんだと思います。
青い惑星の愚か者
2019年03月24日 04:46
たしかにa walk in the parkと発想が似ている歌詞ですね。
考えたこともありませんでした。
「惑星」「大地」などは効果的なフレーズとして意識的に入れて来たと言うことなんでしょうか。
この曲については実際に「効果的」に機能しているとは思えないですし、タイアップのCMとの関係で無理やり入れたんだろうと思いますが、この時の試みがその後のTK作品に発展していったのかもしれないですね。

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