7-19 World Heritage

8/28にSPEEDWAYの「SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~ 」が開催されました
ニコ生でやらないかなあと思っていましたが、ありませんでした
カメラも入っていなかったそうなので、
今後映像が公開されることもないでしょう
浅倉さんのtwitterには、終演後?の記念写真がアップされています
ハタ☆ケンさんもライブ中の写真をアップしてますね


私もチケット欲しかったのですが、手に入りませんでした
FC会員でも厳しかったようです
ただライブの内容は、参加した方から情報を頂くことができました

「SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~」
2019.08.28 マイナビBLITZ赤坂公演

◇Folk Pavilion
1. 冬の稲妻(アリス)
2. 氷の世界(井上陽水)
3. 落陽(吉田拓郎)
4. あずさ二号(狩人)
5. 飾りじゃないのよ涙は(中森明菜)
6. あの素晴らしい愛をもう一度(ザ・フォーク・クルセイダーズ)
7. Another Meeting (TMN)

◇SPEEDWAY 40th
SE. American Woman (The Guess Who)
1. ACT 810
2. Close Your Eyes
3. 眠りの森
4. Love Goes On
5. Diving
6. Super Star, Good Morning
7. Smile Again
8. 夢まで翔んで
9. Captain America
Enc. Rockin' On the 月光仮面


今回はFolk PavilionとSPEEDWAYの40周年ライブが同時に開催されました
MCによると、ウツはある時2019年がSPEEDWAY40周年だと気が付いて、
携帯にメモしていたのだそうです
で、木根さんを通じてメンバーに打診…ということだそうで、
1996年と同じように、ウツが言い出しっぺで木根さんが動くという流れだったんですね


しかしやはり年齢もあり(ハタ☆ケンさんてウツや木根さんより年上なんですね)、
2時間のライブはきついということで、
1時間Folk Pavilionを開催するということになったそうです


Folk Pavilionは久々ですが、選曲は定番曲が多いです
ウツはずっと「それゆけ!! 歌謡曲」をやっていますから、
ウツファンにはそれほど久しぶり感はなかったかもしれませんね
「落陽」はレアかもしれません


浅倉さんはFolk Pavilionだけの出演なのかなと思っていましたが、
SPEEDWAYにも参加したようです
SPEEDWAYの演奏曲はアンコール含め10曲で、
13曲を演奏した1996年の「Only One Night Dream Away」よりは少ないですが、
時間が半分になった割にはまあまあ演奏した印象です


オープニングが「ACT 810」「Close Your Eyes」なのは1996年と同じで、
選曲もあまり変わっていない印象です
1996年にやらなかったSPEEDWAYの曲は、
本編では「眠りの森」くらいですね
演奏しづらい曲とか思い入れがある曲もあるんでしょうね
個人的には「Mickael」「神話」をやってほしいんですが
…いや、どうせ参加できなかったんですけど


意外な選曲としては、TMの「Diving」があります
(ウツは歌を間違えたようですが)
「SPEEDWAYのアルバムの中の曲」と言って始めたそうですが、
たしかにTMのアルバム「SPEEDWAY」の収録曲です
このアルバムのコンセプトはSPEEDWAYの3rdアルバムでしたから、
あながち間違ってもいません


SPEEDWAYの若気の至り代表のデビュー曲「夢まで翔んで」は、
1996年には現代仕様で「ぽこぽーん」「ピーッ」はなくなっていましたが、
今回はこれをちゃんと再現していたそうです
おそらくは浅倉さんがシンセで音を出していたんでしょうか
 *(追記)新井さんとハタ☆ケンさんだったそうです
  (kaiesanご提供情報)
これは参加者、笑ったんじゃないかなあ
少なくとも心の中では
いや、うらやましいんですよ?


おそらくライブで一番盛り上がったであろう曲は、
アンコールの「Rockin' On the 月光仮面」でしょう
1996年は恥ずかしいという理由で外されましたが、
今回はやっと演奏してくれました
本人たちはやっぱり恥ずかしかったでしょうが、
これは参加者の思い出になったことと思います
そういや最後の3曲は全部シングル曲ですね


MCでも色々と面白い発言があったようですが、
(ソロのデビュー曲とかは今後も形を変えてやっていけるけど、TMのデビュー曲は10年後にはやれないとか)
そこらへんも含めてライブレポートが出ると良いですね
まあ難しいかなあ


SPEEDWAY関連企画として、
ライブのオーダーTシャツ販売があります
ライブ会場でカードを購入した後、
web上でサイズや入れる文字などを指示するというものです
こういう企画は他のミュージシャンもよくやっているんでしょうか?
なおライブに参加できなかった方も通販できるようです
締め切りは9/30です


話題は変わりますが、8/7に、
劇場版「シティハンター」のBlu-ray発売が10/30と発表されました
さらにフランスで公開されていた「シティハンター」の実写版「NICKY LARSON」が、
11月に「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」のタイトルで日本でも公開されることが決まりました
8/17に公式サイトも立ち上がっています
ティザー映像を見る限り、主題歌は「Get Wild」なのでしょうか


その他の話題では、木根さんが、
8/5・12にFMヨコハマ「otonanoラジオ」にゲスト出演しました


では本題に入ります

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SONYは2004/2/6、TM20周年に当たり、特設サイトとして、
「TM NETWORK 20th Anniversary DOUBLE-DECADE」を開設した
SONYは以後6月末日まで、
20周年記念商品の情報をここで発信するとした
この期限設定は、TM20周年の活動が6月に終わることが年始の時点で決まっていたことを示すものでもあろう
ただしその後SONYの追加企画が始まったことで、
DOUBLE-DECADEのサイトは年末まで継続することになった


サイト内には速報、SONYの商品リリース情報、BBSが設けられた
(その後ベスト盤企画に伴いファン投票のページも設けられた)
これらは2004年末日を以って更新が止められ、
BBSも書き込みできなくなったが、閲覧は現在(2019年)も可能である
リリース情報についても、
現在はSONY Musicのサイトにリンクが貼られている


SONYが企画した主な商品は2つあった
CD BOX「World Heritage」とDVD「CAROL The Live」である
その中で、まずは「World Heritage」を見てみよう


「World Heritage -DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX-」は3/31にリリースされたが、
完全受注生産で、2/26までが予約受付期間とされた
(実際にはamazonなどでその後も購入できた)
この締切日は、「NETWORK™」リリース日の2/25に合わせたものに違いない
20周年の盛り上がりが始まるタイミングで、
便乗商品を出してきたのである
なお値段は24000円(税込25200円)で、
それまでのTM関係商品で最高金額となった


タイトルはユネスコの「世界遺産」に基づく
日本でも1992年の世界遺産条約批准以来、
世界遺産が急速に登録され(2000年までに11件)、
日常的にも「世界遺産」の語をよく聞くようになってきた頃だが、
SONYはそのような中で「終了」以前のTM楽曲を、
「世界遺産」になぞらえたわけだ


BOXに収録されたのは、
基本的に1994年の「終了」以前の既発売アルバムである
オリジナルアルバム9枚(フルアルバム8枚+ミニアルバム1枚)に、
ベスト盤4枚・リミックス盤3枚・ライブ盤4枚も含まれる
これに特典ディスク6枚を含め、
全26枚のディスクとブックレットが封入された
BOXの形状は立方体で、遺跡のレリーフ風の模様が施されている
この形はなかなかカッコ良いと思う


これまでTMのオリジナルアルバムは何度か再発されていたが、
ミニアルバム・リミックス盤・ベスト盤などは再発されてこなかった
これらは中古市場で安価で投げ売りされていたが、
新品を求めていた後発ファンには貴重な機会だったかもしれない
特にミニアルバムとはいえオリジナル版だった「Twinkle Night」は、
需要も少なくなかっただろう


各アルバムはリマスター処理が施されている
この後SONYは旧譜を再発する際、
何度も「リマスター」を銘打ち続け、
音にこだわるファンに同じ作品を買わせ続ける商法を展開した


当初から予想はされていたが、
BOX収録アルバムはこの後単品でもリリースされた
NETWORK時代のオリジナル盤7枚と「Dress」は紙ジャケット仕様で2007/3/21、
「Gift for Fanks」は2007/11/21(DVD付き)である


さらにBlu-spec2 CD仕様でのリリースは、
NETWORK時代のオリジナル版が2013/2/20、
「Dress」は2013/11/21、
「Rhythm Red」「EXPO」は2014/5/21、
「Colloseum」「Classix」「Groove Gear」「final live LAST GROOVE」は各2枚組で2014/9/24のリリースである
それにしてもTMN時代の「Rhythm Red」「EXPO」の冷遇はなぜなのだろうか


リマスターで特に重要だったのは、
リリース当時あえて音量を小さくして収録された「humansystem」で、
本BOXの発売によって通常の音量で聴けるようになった
これによって本作の音源を他のアルバムと続けて聞いても不自然ではなくなった


また「TMN Black」「TMN Red」「TMN Blue」は、
リマスター盤が2019年現在で単独販売されていない
現在では「TMN Red」「Open Your Heart」「TMN Blue」「Another Meeting」の2曲以外に価値がないので、
今後も販売されることはないだろうが、
CDで両曲のリマスター音源が欲しいファンはBOXを購入せざるを得ない
(ただし配信音源では販売されている)


ただしリマスター作業もかなり雑なものだったと見え、
「Dress」収録の「Be Together」には一部音飛びが含まれている
SONYはこの問題が発覚した後「Dress」を回収し、
音飛びなしのディスクの返品を行なった
後述の「Get Wild Song Mafia」でも同様の問題が起こったが、
作品に敬意の見えないこの手の雑な仕事には、実にうんざりさせられる


本商品のリリースに当たり危惧されたのは、
レーベルゲートCD2(SONYのCCCDの規格)での発売となる可能性だった
SMEは2003年に、2004年1月以後全CDをレーベルゲートCD2でリリースする方針を発表していた
その意味で「World Heritage」が通常のCD(CD-DA)となったのは、
かなり幸運なことであった


レーベルゲートCD2の全面採用についてはユーザー側の批判も多く、
SMEも慎重に様子を見ていたらしい
この点で大きな意味があったのは、
「World Heritage」の1週間前にリリースされたレベッカ20周年記念BOX「REBECCA COMPLETE BOX ~20th anniversary~」である


本作は「World Heritage」よりかなり早く、
2003年末にはリリースが発表されていたが、
当初はレーベルゲートCD2とされていた
ところがこれに対してファンの抗議や、
BOX編集に関わったレベッカリーダーの土橋安騎夫の訴えがあり、
年始になってCD-DAでのリリースに変更された


土橋が反対した一つの理由は、
「すでに10年以上も前にリリースされたもの」ということだった
この少し後の1/20には佐野元春「VISITORS 20th Anniversary Edition」も、
「既にCD化された音源が殆どである」との理由で、
レーベルゲートCD2でのリリースをやめ、
CD-DAとすることが発表されている


「VISITORS 20th Anniversary Edition」の半月後にリリース告知された「World Heritage」がCD-DAとなったのは、
過去作品の再発盤を例外扱いとすることが認められたことによるものだったと考えられる
(AKAさんのご指摘による)


「World Heritage」収録のCDジャケットは、
オリジナルのプラスチックケースではなく紙ジャケットとされた
これは物理的容積を抑えるための措置だろう
ライナーは白黒の紙1枚を4つ折りしたものに変更されたため、
オリジナル盤にあった写真や解説文などはすべて割愛されることになった


本作の問題点として、「COMPLETE BOX」と銘打ちながら、
シングルが収録されなかったことがある
TMの場合、シングルとアルバムでアレンジが異なる場合や、
シングルカップリングにしか収録されていない作品もあるが、
これらはベスト盤に入らなかったものを除き聞くことはできなかった


1996年にはシングル全曲をまとめた「Time Capsule」がリリースされていたが、
これはBOXに収録されていない
収録対象を1994年以前の作品に限定する方針もあったのかもしれないし、
当時まだ「Time Capsule」が単品で販売されていたこともあるのかもしれない


また1999年のTRUE KiSS DiSC時代の楽曲は、
シングルでしかリリースされなかったので、
基本的にはBOXには収録されなかった
(後述の通り、「Get Wild Decade Run」は例外的に収録された)


以上のように「World Heritage」は実態としては、
「COMPLETE」とは言いがたいものだった
なお次年度にはこの中途半端な状態を利用して、
また新商品がリリースされるが、
これについては別章で触れることにしたい


BOXには「3大スペシャルディスク」が特典と称して収録された
1つは1994年の限定生産BOX「Groove Gear」収録の3枚のCDである
これは「終了」以前から追っていたファンならば、
たいてい持っているものだっただろうが、
TK時代にファンになった者には意味があっただろう


2つ目は「All the “Get Wild” Album」で、
「Get Wild」の各バージョンを集めたアルバムである
ジャケットはシングル盤のものを使っているが、
「Get Wild」のタイトルの下に、
「ALL the “Get Wild” ALBUM」の字が小さく追加されている


具体的な内容は、「Get Wild」のオリジナルバージョン、
「Get Wild ‘89」「Get Wild (techno overdub mix)」「Get Wild Decade Run」「Get Wild Decade Run(112 Club Mix)」の4つのリミックスバージョン、
「Fanks Cry-Max」「Camp Fanks!! ’89」「Rhythm Red Tour」「EXPO Arena “Crazy 4 You”」「TMN 4001 Days Groove 5.18」の5つのライブバージョンの合計10テイクに加え、
最後にボーナストラックとしてデモ音源「ver.0」を収録したものである


言うまでもないが、「Get Wild」のオリジナルは、
本BOXの他の複数のディスクにすでに収録されている
「Gift for Fanks」「TMN Black」「Groove Gear 1」
ここにさらに「All the “Get Wild” Album」を入れることに何の意義があるのか、
私にはまったく理解ができない


さらに他のテイクも、多くは他のディスクに収録されている
あえて言えばTRUE KiSS DiSC時代の「Get Wild Decade Run」2テイクは、
本BOXの中ではこのディスクでしか聞くことができない
もちろんシングルで発売済みの音源ではあるが、
あえて言えばリマスターが施されたという点に価値を見出すことができるかもしれない
ただしシングルのリリースから5年も経っておらず、
リマスターの意義がどの程度あったのかは疑問である


「Get Wild (ver.0)」「Groove Gear 1」にも収録されるが、
そこでは前曲の「INTRODUCTION」と続けてクロスフェードして曲に入る構成になっている
これに対して「All the “Get Wild” Album」では、
そのクロスフェード部分がカットされているので、
単独で聴く場合には「INTRODUCTION」の音が気にならない仕様ではある
(デモ音源にそのような配慮が必要かは疑問だが)


ただしクロスフェード部分から前曲の音を取り除くのではなく、
重なっている部分をカットしているのは、
マスターテープからの処理ではなく商品化音源に手を加えたに過ぎないことも示している
そのため「All the “Get Wild” Album」では、
イントロの一部を聞くことができない


以上の如き驚くべき収録内容の中で(これで「特典」だと!?)、
本ディスクの売りとされたのは、
「Fanks Cry-Max」「EXPO Arena」のライブ音源収録である
これは確かにCD音源としては初商品化である


ただし前者は「Fanks The Live 1」
後者は「Groove Gear」収録の「EXPO ARENA FINAL」のライブビデオに収録されており、
ライブ音源はその映像から抜き出したものに過ぎない
マスタリングの問題にこだわらなければ、
自宅のビデオデッキで作成できる音源ということになる


要するに本ディスクのライブ音源は、
すべて既発表のライブCD・ライブビデオから寄せ集めたものである
もしも「Fanks! Bang The Gong」「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」「STARCAMP TOKYO」「CAROL Tour」「TMN 4001 Days Groove 5.19」「Log-on to 21st Century」などのライブ音源が収録されていれば、
本ディスクは真の意味で「特典」になっただろうが、
どのようなユーザーが喜ぶと思って作ったのだろうか


実のところ根本的なところで理解できないのは、
なぜ「Get Wild」の音源を集めようと思ったのかという点である
ただ2017年には本品の拡大企画「Get Wild Song Mafia」がリリースされ、
しかもそこそこ売れている
あるいはこの点が理解できないのは、
私の感覚のズレのせいなのかもしれない


もしも特典が以上だけだったならば、
TMのアルバムを一部しか持っていなかったファンや、
紛失・破損などしてしまったファンを除き、
本BOXにほとんど価値がなかったと言って良い
だがそうした中でも本BOXに価値を認めざるを得ないのは、
第3の特典として収録された2枚組DVD「”BEE” presents TM VISIONS」があるからである


これはSONYのBEEが全国で開催したビデオコンサート用の映像で、
TMは1985~87年の3年間で6本のビデオを制作した
本DVDではこの中の1~3をDisc1、4~6をDisc2に収録し、
さらにDisc2の最後に「TM VISION 0」として、
「金曜日のライオン」「Rainbow Rainbow」のPVも収録している


すでにこれらの具体的な内容については、
本ブログの第1部・第2部で扱っているので割愛するが、
(テーマ「映像作品(PV・ライブ映像)」を参照)
映像作品の少ないブレイク以前の活動状況を知る上で非常に重要であり、
私にとってはこの2枚のDVDだけで、2万円超の価値があった

7-19.jpg


これは従来まったく商品化されていなかった映像であり、
特に「Eletric Prophet」「1974」「カリビアーナ・ハイ」や、
「Fanks Dyna-Mix」「Come on Let's Dance」「Passenger」「8月の長い夜」は、
現在でもこれでしか見ることができない
(ただし「1974」の一部は「Decade」「TM NETWORK THE MOVIE」でも見ることができる)


最後に挙げておくべきは、120ページに及ぶ付属ブックレットである
本ブックレットには、
各年代におけるメンバーの写真や全アルバムの解説を載せており、
またTMの歴史を振り返るエッセイもついている
ただし解説・エッセイは藤井徹貫によるもので、
新味も新発見もない


ただし本ブックレットにはその他にも、
小坂洋二・青木高貴・山口三平・坂西伊作・立岡正樹など、
80年代のTMに関わっていたスタッフのインタビューが載っている
これは当時の活動の裏側を記すものとして貴重な情報である
特に初期TMの活動のキーマンである小坂や、
今は亡き伊作のインタビューは貴重である


本作は限定生産ということで、売上はそれほど高くなかったが、
それでもチャート40位・7730セットを売っている
単価の高さ・雑な仕事ぶり(制作費の低さ)を考えれば、
それなりの成果だったと言えるだろう


なお本BOXは2017/3/21に、
「World Heritage ~Revival and Renewal BOX~」と題し、
税抜27500円(税込29700円)に値上げした上で
SONY Music Shopで再発売された


本商品はCDを2013年以後のリマスター音源に差し替え、
1000セット限定販売とされた
ただし2019年現在でも売れ残っている


さて、2004年版「World Heritage」は2/26に予約を締め切ったが、
その直前になって、シングル「NETWORK™」リリースに合わせ、
4つの商品の発売を発表した


その内の3つはライブビデオ「Fanks The Live」シリーズ(1~3)のDVD化である
リリース日は2004/5/19で、TMN「終了」の日に合わせられた
値段は税抜2300円(税込2415円)に値下げされ、
かつてのビデオと比べると半額以下になった


SONY時代のTMのビデオ作品の内、
1994年の「Decade」「final live LAST GROOVE 5.18」「final live LAST GROOVE 5.19」の3本は2000年にDVD化されていたが、
それ以前のものはデジタル映像化されていなかった
その中でもっとも売り上げが見込めそうな「Fanks The Live」シリーズが、
この時にDVD化されることになったのである
なお「Decade」「final live」2本のDVDは、
20周年に先駆けた2003/12/17に再販されている


そしてもう1つの新商品は、DVD「CAROL The Live」である
これは2004/4/21、TMデビュー記念日に合わせてリリースされ、
2004年末日までの限定生産販売とされた


内容は「Camp Fanks!! ‘89」ファイナルの1989/8/30横浜アリーナ公演を、
「Passenger」を除いて全曲収録したものである
「Passenger」ではコロッケがゲスト出演したため、
商品化の許諾を得る手間と費用を惜しんでカットしたのだろう
また抱き合わせで木根の小説版「CAROL」の新装版も封入された
実は私が初めて小説版を読んだのはこの時である


値段は税抜3800円(税込3990円)で、
「Fanks The Live」シリーズの倍となっている
ただし収録時間は3倍近くあるので、悪い値段ではない
むしろ10年後に「CAROL Deluxe Edition」としてほとんど同じ商品に不要なおまけをつけたものを1万円で販売したのと比べれば、
良心的な値段設定と言える


これまで「終了」前のTMライブは、全体が商品化されることはなかった
これが初めて実現したのは、1994年の「終了」ライブ「TMN 4001 Days Groove」の時である
この状態はTMファンにとって非常に残念なことであり、
過去ライブの完全版映像は長く待望されていたが、
それがこの時に、(1曲は欠くものの)ほぼ実現したのである
「Camp Fanks!! ’89」はTM人気最盛期のライブだった上、
目玉のミュージカル部分が従来一切伏せられていたこともあり、
その全貌公開は商業的にも成立すると判断されたのだろう


本作が比較的良心的な状態で商品化された前提には、
制作費がほとんどかからなかったこともある
これはライブ当日に全国で中継上映された「Closed Circuit」の映像をそのまま使ったもので、
ビデオ用に数台のカメラで撮影した素材映像を編集したものではなかったのである
そのため本作は、ライブ映像の商品版としては音質・画質が必ずしも高くなく、
「Fanks The Live 3」に収録される「Camp Fanks!! ’89」の映像の方が質は良い


またこれは以前も書いたことがあるが、
DVDのチャプターが「CAROL TOUR FINAL」と「CAMP FANKS '89!!」の2部に分かれている
前者は第1部のミュージカルパート、後者が第2部の通常パートに当たる
これは本ライブのタイトルが「CAROL Tour Final Camp Fanks!! '89」だったのを、
「CAROL Tour Final」「Camp Fanks!! '89」と解したためと思われるが、
(なおDVDの「CAMP FANKS '89!!」の「!!」は位置が間違っている)
実際は「CAROL Tour」ファイナルの特別公演のライブタイトルが「Camp Fanks!! '89」という関係である
おそらく当時のスタッフがほとんど関与していなかったのだろう


DVDのライナーには、
TM3人名義の(おそらく藤井徹貫作文の)文章が掲載されており、
本作リリースの建前としての理由が書かれている
その全文は以前転載したことがあるが
要するにDVDという高品質メディアが普及したから映像を公表したという趣旨である


以上のように、SONYは20周年という機会をとらえて、
すでに移籍したTMの特設サイトを作り、
過去のコンテンツを用いた商品をリリースした
その中でファンは「TM VISIONS」「CAROL The Live」を得ることができた


これでもまだまだ出し惜しみしたラインナップとも感じる
だがその中に価値の高いものが含まれていたことは確かであり、
その後SONYがリリースした商品群と比較して見れば、
この時期の商品はかなりマシな内容だったとは言えると思う

TM NETWORK WORLD HERITAGE~DOUBLE DECADE COMPLETE BOX~ - ARRAY(0x101527f0)
TM NETWORK WORLD HERITAGE~DOUBLE DECADE COMPLETE BOX~ - ARRAY(0x101527f0)

7-18 メディア出演(2004年)

思わぬところで、久々の小室さん情報です
8/1開催の「 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOL」という、
福島県双葉郡の中高生交流を目的とするサマースクールに講師として登壇しました
いわき経済新聞のサイトに、写真付きのレポートが出ています


このイベントでは、双葉郡内の中学校・高校の在籍者から学校単位で参加希望者が募られました
その分の募集については、
すでに学校を通じて行なわれていたと思われますが、
その他に震災前に双葉郡内に住んだことがある中学生・高校生も参加資格があり、
さらに福島県内の他地域からも10人ほど募集されました
この募集は7/20にweb公開され、7/26に締め切られました
(すでにサイトは消えています)


このイベントで開催されるワークショップには5つのコースがあり、
その一つに「小室哲哉と音を創ろう」という企画があります
ウェブサイトに出ていた企画の趣旨文は以下の通りです


令和元年、僕らの夏曲。
皆んなでワイワイ創れたら、スゴい思い出になるだろうな!
(スマホ1台あれば曲が作れる!「音楽大好き」「曲作りに 興味がある」 「スマホやパソコンを使うのが好き、得意!」 な人大集合。小室さんと一緒に曲作りに挑戦しましょう!)


どうやら小室さんが中高生と一緒に曲を作る企画だったようです
いわき経済新聞のレポートには、以下のように書かれています

小室さんのワークショップでは、楽器や音楽活動の経験がある生徒を中心に、小室さんのリードで作詞と、アプリを使った作曲体験を行った。生徒たちから出てきた言葉とフレーズを小室さんがつなぎ合わせ、1曲を仕上げた。参加した生徒からは、「授業で『東北の曲』を作っているが、小室さんの言葉やフレーズの選び方はとても参考になった。言葉に触れることの大切さを知った」「小室さんが来ると知って、両親がすごく喜んでいた。今日の授業のことを伝えたい」と興奮気味な感想が聞かれた。小室さんは、「みんな音楽が純粋に好きなんだなということを実感させてもらった。僕も久々に元気をもらった」と笑顔を見せた。



今回は公式サイトでもレポートでも、
小室さんの肩書は「音楽家」とされています
引退はしていてもミュージシャンとして扱われていました
イベントのコーディネーターは秋元康さんでしたが、
レポートに引用される秋元さんのコメントによれば、
「小室さんに関しては、引退しているがボランティアということで受けてもらった」
ということのようです


正直私は秋元さんには何の関心もないのですが、
引退直前の「ラストアイドル」での登用といい、
まさかこんなに小室さんのために動いてくれるとは思いませんでした
同世代の戦友という意識なんでしょうか
ありがたいことです


今回のお仕事は、あくまでも単発の講師としての登壇で、
今後音楽活動を再開するという話ではありません
しかし自信を失ってつらそうにしていた頃と比べれば、
今はかなり良くなってきているのかもしれません
人前に出ても良いと思うくらいには…


なおいわき経済新聞の公式twitterでは、
小室さん直筆サイン入りのメッセージの写真が公開されています
「僕も久々に元気をもらいました」と書いています
人づてではなく小室さんの言葉が届けられたのって、1年以上ぶりですよね
すぐには無理でしょうが、今後さらに何らかのアクションが起こればいいなあと思います


そしてもう一つ、気になる単発企画の情報が入ってきました
1979年デビューのSPEEDWAYが40周年を迎えるということで、
8/28にマイナビブリッツ赤坂で、
SPEEDWAYの一夜限りの復活ライブを行なうというのです
さらにフォークパビリオンも同時に行なうとのことで、
ライブタイトルは「SPEEDWAY 40th ~☆Folk Pavilion☆もやるよ!!~ 」となります


参加メンバーは木根さんとウツの他、
岩野光邦・樋口潔志・荒井克己・河鰭良成(ハタ☆ケン)さんです
1996年の復活ライブ「Only One Night Dream Away」の時と同様、
小室さん以外のSPEEDWAYメンバーが集結します
(ただし1996年に参加したドラムの杉本ユウさんはご逝去されました)


さらに今回は浅倉大介さんも参加します
1996年にもキーボードで嶋田陽一さんが参加したので、
その代わりかもしれませんが、
フォークだけの出演かもしれません


しかしそもそもフォークパビリオンは要るかなあ?と思いますが…
本気でやればSPEEDWAYの曲なんて1回のライブで全部演奏できちゃうはずですが、
1996年にも時間の半分くらいがトークやコントになっていました
今回も持ち曲の半分くらいしかやらないのかもしれないです


このライブ、開催告知が7/18で、
7/28までmagneticaでFC先行受付をした後、
8/10から一般発売とのことです
(現在はローチケでプレオーダー受付中)
8/28という公演日を考えると随分急な日程のようにも思いますが、
FC先行でほとんど全部売っちゃうんでしょう
FCがなくなった木根さんのファンには、なかなか厳しいですね
ウツFCの会員でも、これはなかなか当選確率低そうですけど


今回この企画が立ち上がったのは、
TM35周年の埋め合わせとして、
せめて動けるウツと木根さんで特別企画をやろうと思ったのでしょうか
そこらへんの真意はライブでも少し触れられるかもしれませんが…


その他、ウツは秋ツアー「Dragon The Carnival」のFC先行予約が終わり、
現在一般先行予約を行なっています
木根さんは「2626ツアー」の最中ですが、
去年年末と同様に、今年も羽田空港のTIAT SKY HALLで年末ライブを行なうことが決定しました
12/14(1公演)・15(2公演)の開催です
また7/16には静岡放送「聴くディラン」
7/31にはFM星空ステーション「あべ静江と太田美知彦のYou&Me」に出演しました


最後に、少しずつやっている過去記事再追記、
あれから1986年分まで終わりました


以上、近況整理でした
では本題に入ります

-----------------
2003年年末になって、
シングル「NETWORK™」・アルバム「Easy Listening」・DVD「Live in Naeba」のリリースや、
横浜アリーナライブ「Double-Decade “NETWORK”」の開催など、
TM NETWORK20周年に関わる様々な情報が公表された
ファンもTMがようやく動き出したことに喜んだだろう


こうした中、4/21の「Double-Decade "NETWORK"」の会場では、
木根の「新・電気じかけの預言者たち―新世紀篇―」の発売が告知された
発売は「Double-Decade Tour」開始直前の5/14である


木根は2000年、「Tour Major Turn-Round」に合わせて、
「続・電気じかけの預言者たち」を刊行していた
TMの活動再開という商機に合わせてそれまでの活動を総括するという方針が続いていたことが分かる


「続」では1997年から2000年、
TM再始動の準備期間から「Tour Major Turn-Round」開催までが扱われたが
「新」では2001年から2004年、
「Rendez-vous in Space」開催から「Easy Listening」制作までが扱われている
対象となる期間の長さはあまり変わらないが、密度の差は大きく、
TMの活動がいかに断片的なものだったのか知ることもできる


なお木根は「新」の発売の直後に、
さらなる続編の刊行予定も発表した
当初は秋刊行予定だったが、12/4に延期され、
タイトルは「真・電気じかけの予言者たち―眺望篇―」となった
これについてはまた章を改めて触れることにしたい


TM3人は2月頃からメディアにも出演した
たとえば1/28には、FM各局の収録を集中的に行ない、
また2/5には打ち合わせの前にFM YOKOHAMAの収録を行なっている
小室がレコーディング中で時間がなかったため、
広報活動はまとめて行ないたかったのだろう


これらはDJ DragonがDJを務めたJ-WAVE「SUPER LINE 'J '」を除き(2/7放送)、
シングルリリース日の2/25前後に放送された
特に2/16にはFM YOKOHAMAで「STAR DAYS」と題し、
3本の番組に出演するなどの厚遇を受けている(すべて録音)


2月半ばにレコーディングが終わると、
改めて3人でのメディア取材が行なわれた
2/24には「Keyboard Magazine」「CDでーた」など各誌のインタビューがあった
(つまりこの時期に発売された各種雑誌のインタビューはすべて同じ日のものである)


特に新星堂では無料配布ペーパー「pause」の特別版を発行し、
一冊まるごとTM特集を組んでいる
当時のTMでもこれくらいの扱いをしてくれたのは、嬉しいことである

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「pause」表紙。この写真は2012年avex移籍の頃までよく使われていました


2~3月には他にもウツ・木根の単独でのラジオ・テレビ出演はあるが、割愛する
TMは4月にもラジオとテレビに出演している
3/24のアルバムリリースと4/21の横浜アリーナライブに挟まれる時期であり、
全国ツアー「Double-Decade Tour」決定とチケット発売も視野に入れたものだろう


まずラジオでは、JFN系列の全国各局で、
「スーパーエディション」の4月第1~4週のパーソナリティをTMが務めた
この番組は30周年ツアー「Quit30」の時にも、
2014年10月に4回に渡ってTMがパーソナリティを務めている


残念ながら私はこの番組を聞いていないのだが、
「Easy Listening」に関わる話を聞けたはずである
ただ収録は4回とも3/11なので、
横浜アリーナの具体的な話はあまりなかっただろう


テレビ出演については、4/17フジテレビの「ミュージックフェア21」がある
この時期の唯一のまともなテレビ出演である
再始動後は活動再開のたびに一回だけテレビに出演して、
新しい活動を紹介するというパターンが続いている

・2000「Major Turn-Round」「ミュージックステーション」
・2002「Castle in the Clouds」「FUN」
・2004「Easy Listening」「ミュージックフェア21」
・2007「SPEEDWAY」「みゅーじん」
・2014「Quit30」「どぅんつくぱ」


「ミュージックフェア」は河村隆一との共演である
TMは番組前半で過去曲メドレーとして、
「Get Wild」「Love Train」を演奏し、
番組後半では新曲として「Screen of Life」を演奏した
「Get Wild」「Love Train」は2番がカットされたショートバージョンである


事前の番組告知ではさらに「(Self Control)」という微妙なものも入っていたが、
これは「Get Wild」のアウトロと「Love Train」のイントロの間に、
「Self Control」のサンプリングボイスが入るためである


「Love Train」は過去曲の一つとして演奏されたものだが、
実はこの時に披露されたのは「Easy Listening」収録の「Extended Mix」であり、
実質的には新曲である
半リミックス版という新譜の形式を、
新作アピールにうまく利用した形になっている


それにしても3曲10分の演奏を放映してくれるのは、
この時期のTMでは破格である
しかも懐メロミュージシャンとしての扱いでもない
おそらく2015年のドキュメンタリ番組「Master Tape」を除けば、
再始動後のTMがもっとも厚遇された例だと思う


当時一般化していた準バラエティの音楽番組ではなく、
このような真面目な音楽番組に出演できたことは、
TMにとって幸運なことだった
小室も当日朝まで音源を作るほどの気合いであり、
番組最後にはコメントで、
「今のこの時代に音楽をきっちりと作ってる番組で、感心しました」
「PVを作るくらい一生懸命やってくれてるでしょう」
などと言っている


演奏の前後にはTM・河村と司会の恵俊彰・鈴木杏樹のトークもあった
その中で、河村がデモテープの話をしている時、
TMに話が振られた時の話は結構面白かったので、
一部を転載しておこう

小室「ぼくなんて(歌が)うまくないので、デモテープ聴く人、大変なんですよ。ウツとかもそうですけど」
恵「宇都宮さん、最初の小室さんの声を聞くんですか?」
ウツ「そうですね」
恵「それはどんな感じなんですか?」
ウツ「え? 言いづらいっすね…いやいや、そんなことないっすけど(笑)。でもあの、一番二番結構違ったりとか(←音程が狂ってるから?)」
恵「これはあまり世の中に出ていないですよね」
小室「音楽業界でぼくの下手な歌謡曲をどのくらいの人が聞いているか分からないですよ、ええ」
木根「でもぼくは、サイケで好きですけどね」
鈴木「サイケなんだ」
小室「ホント何百人の方が持っていると思いますよ」
恵「小室さんのその、聞きたいなあ」
木根「ああ、あげますよ」
鈴木「いやいやそんな」


出演はTM3人と葛城哲哉の4人で、
「Double-Decade “NETWORK”」と同じ編成である
小室は白黒チェックのシャツの上に黒の上着、
ウツは黒のポロシャツに茶色の上着、
木根は柄物のTシャツにグレーのジャケット姿である


ステージには中央にシンセを並べた大きな四角い台があり、
そこで小室が演奏している
その前・右後ろ・左後ろにはそれぞれ120℃の角度で小さな台が置かれ、
それぞれウツ(前)・木根(右後ろ)・葛城(左後ろ)が立っている
司令塔の小室を中心として、
ボーカルとギターが3方向を向いているという構図である
なかなかかっこいいと思う


1曲目「Get Wild」は基本的にオリジナルに準じているが、
この時期に特有のトランス風の強いキックが入っており、
その点では4月の「Double-Decade “NETWORK”」に近い
ただイントロに「ゲゲゲ」のサンプリングボイスが加わっているなど、
「Double-Decade “NETWORK”」とは異なるアレンジである
番組収録日は3/23でライブまで1ヶ月あることを考えれば、
この時にライブ用トラックが披露されたが、
後に変更が加えられたのかもしれない


「Love Train」「Screen of Life」は一部カットはあるが、
それぞれCDと同じアレンジである
「Screen of Life」はシングルバージョンで演奏された
当時はまだライブでも披露されておらず、
演奏シーンはこれが初披露となった
もちろんこの曲がテレビで演奏された唯一の例である
アウトロは一部カットされたが、歌はフルコーラス演奏されている


4/21の横浜アリーナライブ以後は、
6/24・25「Double-Decade Tour Final」まで、
メンバーがスタジオに赴いて取材・収録を行なうことはほとんどなかった
(ワイドショーなどが楽屋でインタビューをした例などはあるが)


そのような中で小室哲哉は「Double-Decade Tour」を控えた5/3、
「徹子の部屋」に一人で出演している
当然TM20周年のプロモーションが目的だったはずだが、
この時はTMの話はほとんど出ず、
話題はほぼKEIKOとの新婚生活だった


一応CM明けの最後の時になって黒柳徹子が、
「さて、ベストテンでもよくお会いしたんですけど、小室さんはTM NETWORK、20周年ですって今年?」と話を振って、
「Live in Naeba」の映像を少しだけ流したが、
全部合わせて1分程度である
おそらくスタッフが新婚話だけで終わるのはまずいと言って、
CM中にお願いしてTMの話をねじ込んだのだろう


小室がTMの話をしたのは、エンディングテーマが流れる中で、
黒柳が「「NETWORK(Easy Listening)」10曲入りってのが出たんですよね、TM NETWORKの」と言ったのに対し、
「そうですね、20周年記念でね。コンサートもまたあるんで」と言ったのが唯一である
(なおこれに対する黒柳の対応は「そうですか」だけ)
いったい小室はどういうつもりだったのだろうか


以上の地上波の番組の他、有料番組だったからプロモーションの効果は薄かっただろうが、
4/29にviewsicで「TM NETWORK 20th Anniversary SPECIAL」が組まれ、
1日かけて「final live LAST GROOVE」に至るSONY期TMの全ライブビデオが放送された


ライブビデオ自体はすべて商品化されていたものなので特に意味はないが、
その間にスペシャルプログラムとして、
「TM VISION」の映像の一部が放映された
また番組のエンディングには、
「Double-Decade “NETWORK”」のリハーサルシーンと、
ライブのオープニングシーンが合計2分程度流された


この番組の制作はSONYだった
そのためSONY時代の映像が大々的に放映されたわけだが、
実はTMの20周年の活動が始まるのと並行して、
SONYも過去の遺産を利用して商売を始めていた
それまで商品化されていなかった「TM VISION」が放映されたのも、これと関わっている


SONYはこの時以後、TMの活動再開に合わせて、
過去の未発表音源・映像を含む商品や、
リマスター音源・アップコンバート映像のリリースを繰り返すようになる
その多くは商業的な意図のみで制作された意義の低いものだったが、
すべてがまったく無意味だったわけでもない
特に「TM VISION」の公開は、
意味のあるものの一つだった


SONYの便乗商法は2004年度末、つまり2005年3月にまで及んだ
次章ではその中で、2004年春に行なわれた企画について見ていきたいと思う

NETWORK -Easy Listening- - TM NETWORK
NETWORK -Easy Listening- - TM NETWORK

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