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みんなの「映像作品(PV・ライブ映像)」ブログ


7-13 20周年への助走

2019/02/05 21:21
更新が遅れましたが、2ヶ月程度の間隔で新記事を書くことができました
ただ前回書いたように、春頃まで忙しいので、
次回の更新もまたかなり遅くなる可能性が高いこと、ご了承下さい


些細なことですが、ブログの仕様を微調整しました
たとえばトップページ右側に最新コメントが表示されるとか、
商品へのリンクにCD以外に配信音源も加えたとか、そんなところです


あとサイトの右上に、小さなカウンターを付けました
これまでもトップページには大きいカウンターを付けていたのですが、
小カウンターはブログ内部のカウントを表示するもので、
各個別記事にも付けられています
まあ別に分かったからどうだというわけでもないんですが


なお大カウンターはブログとは別のところが運営しているもので、
小カウンターとはかなり数字が異なっています
トップページのカウントを比較してみるに、
現時点で大カウンターは約79万、小カウンターは約136万で、倍くらい違います
なんでこんなに差があるのかは私もよく分からないのですが、
多分更新ボタンによる連続アクセスをどう扱うかとかの違いだろうと思います


さて、劇場版「シティーハンター」の公式情報が12/13に出ました
正式タイトルは「劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>」で、
まもなく2/8から全国映画館で公開されます
エンディングテーマはテレビ版と同じく「Get Wild」(オリジナル)となります
テレビでは盛んにCMが流れていますが、
同じ北条司原作の「キャッツ・アイ」のキャラクターも登場するようです


1/4にはBS11などで特番「ミュージックシティハンター」が放送され、
木根さんがゲスト出演した他、ウツもVTRでコメント出演しました
番組では、テレビ版での「Get Wild」の使われ方や、
曲をめぐるエピソードがかなりの時間を費やして語られました
木根さんが聞いていたデモでは、冒頭のシンセのイントロはなかったそうです
「Groove Gear 1」収録の「ver.0」の段階でしょうか
番組の最後には、木根さんが司会のやついいちろうさんや声優の神谷明さんと一緒に、
「Get Wild」を合唱して終わりました


1/17には「劇場版シティハンター」とスマホゲーム「モンスターストライク」のコラボ企画として、
WEBCM「モンストでGETWILD!ミュージックビデオ」篇がyoutubeに公開されました
「Get Wild」のPVに、ダンディ坂野さん・スギちゃん・小島よしおさんが混ざって映っているものです
ダンディさんとスギちゃんが「ゲッツ!」「ワイルドだろう?」で、
小島さんが「タフ」みたいです


しかしこんなに大々的に広報するんですねえ
TMが動いていたらなあ…
ちなみにこの件については、ウツと木根さんもコメントを出しています
ウツは結構気に入っているみたいですね


木根さんは元旦の特番「笑神様は突然に… 2019開運初笑いSP」にも出演しました
12/15には年末ライブ「new STORY」を開催しましたが、
やはりTMの「STORY」を演奏したようです
この曲、今のところこの一回しか演奏されたことないですよね
他に「クリストファー」「Telephone Line」「N43」や、
SPEEDWAYの「Captain America」なども演奏したとのことです


木根さんは去年を以ってファンクラブを休止するとの宣言を出しましたが、
おそらくファンクラブ最後のイベントとして、
3/2〜3に「The Beginning Of The End in 河口湖」を催すそうです
このタイトルは、ファンクラブの終幕の開始ということでしょうか


ウツは12/23に「Fan Party & Live Through 2018」を開催しましたが、
TM曲としては「This Night」「it's gonna be alright」を演奏したとのことです
うーーん、絶妙に聴きたいところが来るなあ 聴けなかったけど
現在は去年のツアー「Tour Thanatos」のFC向けライブBlu-rayの予約受付が行なわれています
(一般向けの発売も予定)
4/1〜5/19には恒例の「それゆけ歌酔曲!!」が開催されます


小室さんについては、
12/30に「第60回日本レコード大賞」で、
小室さんに特別賞が贈られました
番組ではTKプロデュース楽曲の受賞者の映像が流れ、
またTRFが出演して、かつての大賞受賞曲「Overnight Sensation」を披露しました
YUKIさんが曲に入る前に小室さんに対して、
「戻ってくるまでお待ちしております」と発言していました


1/20には「NHKスペシャル」で、
「アムロとコムロ〜JPOPふたりのヒットメーカー〜」という特集が組まれるはずでしたが、
結局タイトルは「安室奈美恵 最後の告白」となり、完全に安室さんの特集になりました
まあ、そっちの方が一般には需要があるでしょうしねえ


最後に、音楽ナタリーの「音楽偉人伝」で、
前編・後編に渡って小室さんが取り上げられることになりました
執筆者は…まあそっとしておいてあげて下さい
まだ前編のTM時代しか掲載されていませんが、
いずれ後編も掲載されるとのことです


では本題に入ります

----------------------------
2003/6/26・27、Zepp Tokyoの「tribute LIVE」ファイナル公演で、
「Fan Event in Naeba」なるイベントの開催が告知された
小室のオフィシャルサイトkomuro.netでも、同日にイベントの告知がされている
これはFC限定イベントという形ではあったが、
「Tour Major Turn-Round」以来2年半ぶりのTM単独のステージだった


本イベントのライブ部分の映像は、
後に「Live In Naeba '03 –Formation Lap-」としてDVD化されたが、
サブタイトルから分かるように、
本イベントはTM20周年への助走として位置づけられるものだった


イベント参加者は苗場プリンスホテルに宿泊するものとして、
9/6〜7(土・日)と9/7〜8(日・月)の2回に渡って開催された
ウツ・木根・小室3人のFC会員限定で参加者を募集したもので、
公式には2回合わせて約900人が参加したとされている


参加者は東京・名古屋・大阪で集合して、
専用バスでホテルに移動した
午後に会場に到着するとトークイベント・食事・ライブがあり、
その後就寝して翌朝に帰宅の途につくというコースだった


参加費は東京発48000円、名古屋発54000円、大阪発55000円である
名古屋・大阪発の場合は1日車中泊が追加され、2泊3日とされた
FC会員にとってもハードルの高いイベントで、定員も埋まらなかったらしい
ただそれでも900人集まったのは、
ファンの高齢化とともに可処分所得が増えたことの表れだろう


これ以前に小室は年末年始のTMの活動をすべてキャンセルし、
2003年は新生globeの活動に専念しようとしていた
しかしその目玉とされた7月のglobeの東京ドームライブは、
おそらくチケット売行の不振のため、5/1に中止され、
globeの活動は以後1年以上影をひそめる
小室はしばらく落ち込み、木根も連絡が取れなかったらしい


しかし小室も引きこもり続けるわけにはいかなかったのだろう
6月の「Fan Event in Naeba」開催告知は、
globeの失敗を受けた小室の新たなアクションと見られる
木根によれば、このイベントは小室の提案だったという


なお小室は5月下旬のインタビューで、
秋にTMの新曲を出す予定を述べており、
これ以前に木根・ウツと連絡を取っていたと見られる
「Fan Event in Naeba」の計画はその中で提案されたものだろう


小室の主導性は会場の選定からも首肯できる
苗場プリンスホテルは西武グループの施設だが
小室はこの頃西武グループの堤義明と仲が良かった
2002/11/22の結婚式会場に西武グループの新高輪プリンスホテルを選んだのも、
おそらく同じ理由だろう
2003/7からKeikoのソロ曲「海との友情」が西武グループの大磯ロングビーチのCMに使われたのも、
やはり堤との縁が関係していると考えられる


さらに2003/8/24・25には軽井沢プリンスホテルで、
「Keiko's Birthday Live featuring TK」が開催されているし、
同年12/25・26には新高輪プリンスホテルで、
ディナーショー「TK PRESENTS X'mas Chorus」が開催されている


「Fan Event in Naeba」は、
「Keiko's Birthday Live」とセットで企画されたものに違いない
両イベントのサポートはともにギター葛城哲哉、ベース吉田建で、
この点でも一連のイベントであることを感じさせる


あるいは小室はglobe東京ドームライブの失敗を受け、
小規模な会場に熱心なファンを集めて高額の参加費を確実に集められるディナーショー方式に着目したものかもしれない
すでにこの頃の小室は財政的にも逼迫しつつあり、
派手ではなくても確実な収入源を求めるようになっていたとも考えられる


「tribute LIVE」が終わった6/27から半月ほど空けて、
7/10にTMの3人は小室宅に集まり、
「Fan Event in Naeba」の打ち合わせを行なった
この時点で演奏曲目の検討も行なわれており、
「Seven Days War」「Human System」など、
一部の演奏予定曲は事前に公表されていた


また会合直後の7月中旬には、
イベントのDVDが秋発売のTMのシングルに付属することが告知された
結局実現しなかったが、
2003年秋のTM新曲リリース計画の存在がここから知られる
おそらく会合ではレコーディング日程やその商品化など、
20周年に向けての活動方針が話し合われたのだろう
2002年年末に流れたTM新譜制作の計画が、ここに復活した


木根によれば、小室はこの時点で、
イベント用に「金曜日のライオン」の新アレンジ作成を予定していたという
実際にこの曲はイベントでトランスバージョンが披露された
本イベントではさらにもう一曲、
「Love Train」のトランスバージョンも披露されている


これ以前、「Tour Major Turn-Round」でも、
「Get Wild」がトランスを意識したアレンジで披露されたが、
本イベントでもこの方針を引き継ぐ構想だったのだろう
つまりトランスという20周年の基本方針は、
2003/7/10の会合によって決定したと考えられる


3人は8/15にも集まった
8/23放送の日本テレビ24時間テレビ「愛は地球を救う」中の企画、
「テレビが生んだHOT HIT 100」で流す映像を撮影するためである
演奏曲は「Get Wild」で、通常のアレンジだが、
イントロ・間奏などでは上から「ゲゲゲ」のサンプリングボイスや独特なリフが加えられ、結構かっこいい
トークなどは特になく、1曲の演奏シーンが放映されただけだったが、
前年11月以来9カ月ぶりのテレビ出演だった


なおこの時以来、TMがテレビに出演する時には、
たいてい「Get Wild」が演奏されることになる
懐メロミュージシャンとしてのTMの位置づけは、この頃から定着した


その後8/25には軽井沢でKEIKOのイベントが行なわれ、
8/29からは「Fan Event in Naeba」のリハーサルが始まった
このイベントはフルライブではないものの、
10曲というそれなりの曲数が演奏された
イベント前日の9/5には、
メンバーとサポートが1日早く苗場プリンスホテルに入り、
翌日にかけてリハーサルを行なっている


イベントは9/6の16:00から始まった
内容はTM3人のトークショーで、
事前に参加者から集めた質問を3人に聞くと言うものだった
トークショーが終わると、参加者を何組かに分け、
3人と一緒に記念写真を撮影した



その後はバイキングの夕食があり、
これが終わるとブリザーディウムという名の部屋をステージに、
サポートの葛城・吉田も含めた5人のライブが行なわれた
トーク1時間・ライブ1時間、合計2時間程度である
時間配分としては木根のソロライブをイメージすれば良いだろうか


参加者の宿泊部屋には、イベント限定のアメニティグッズとして、
湯のみ・どらやき・ランチョンマット・タオル・シャンプー・歯ブラシ等が置かれ、
それぞれにTMのロゴが入っていた
またファン同士で語らう部屋も設けられたが、
この部屋は昔のFC会報に因んでCafé Talkと名付けられた
「Twinkle Night」「Kiss You」「Jean Was Lonely」「Caribbeana-Hi」などというオリジナルカクテルも販売された


ライブは事前にアンプラグドと告知されており、
実際に小室の横にはグランドピアノが置かれた
演奏曲もバラードやミディアムが中心だった
バラードは通常のライブでは限られた曲数しか演奏されないため、
「Girl」「8月の長い夜」「Dreams of Christmas」などレアな曲を聞く機会にもなった
実はこの3曲の映像が初めて商品化されたのはこのライブのDVDであり、
特に「Dreams of Christmas」はこれが唯一の商品化映像である


もっとも本ライブはすべてがバラード・ミディアムだったわけではなく、
「金曜日のライオン」「Love Train」のトランスバージョンや、
最新曲(すでに約1年前の発売だが)の「Castle in the Clouds」など、
アップテンポの曲も3曲含まれている
(なおTMの「Castle in the Clouds」のライブ映像もこれが唯一である)
これにバラード・ミディアム6曲と小室のピアノソロ1曲を加え、
合計10曲が演奏された
定番曲は「Human System」「Seven Days War」くらいで、
「Get Wild」「Self Control」なども含まれていない


アンプラグドのライブとはいえ、
トランス楽曲などでは当然シンセが用いられているし、
バラード・ミディアム系の曲でもシンセが一切使われていない曲はほとんどない
(木根はだいたいアコギだが)


シーケンサなどはだいたいの曲で稼働しているし、
小室も半分くらいの曲ではシンセを演奏している
小室のパフォーマンスとしては、ミキシングコンソールの操作も目立つ
これ以前にglobeで試みられ、TMでも「Live Epic25」で実践されていたものである


ステージ上には観客から見て左から小室・ウツ・木根が並んでおり、
後ろには吉田・葛城がいる
なおステージには特殊な装飾などはなく、
最低限の楽器が並べられているシンプルなものだった


楽器編成の特徴としては、
ドラムがないことに注目すべきかもしれない
翌年に開催されたTM20周年のライブでは、
ドラムに加えてベースも外し、
小室のシンセのみでリズムパートを制御するに至る


この前提にはglobeのライブでの実験があり、
すでに「genesis of next」以来の2001〜02年のライブでは、
シンセ+ギター、またはシンセのみの大型ライブを実施していた
おそらく小室はTMでトランスを試みる方針を固めた時点で、
生ドラム・生ベース無しのライブを行なうことを視野に入れていたのだろう
このイベントはその試金石としての意味もあったのかもしれない


ウツは花柄のYシャツ姿で、ラフな雰囲気である
小室は1曲目だけは白のスーツを羽織っているが、
2曲目からはスーツを脱いでカジュアルなシャツ姿になる
木根は紺のストライプのYシャツ姿である
個人的には、無造作な白シャツの葛城哲哉が一番かっこいいと思う


なお以上はDVDに収録されている9/7の衣装だが、
DVDのリーフレットの写真では、
小室と木根が異なる衣装を着ているものがある
おそらくこれは9/6の写真であり、
二人の衣装は1日目・2日目で違ったようである(ウツは共通?)


このライブでは、ウツが座って歌っており、
木根・吉田も基本的には着座している
これは半分トークショーだったこともあるのだろう
ホテル内の一部屋ということもあり、
落ち着いた雰囲気を出している


本イベントの具体的な様子は次回扱うことにして、
最後に関連する情報をまとめておこう
先に述べたように、12/25・26には新高輪プリンスホテルで、
小室哲哉のディナーショー「TK Presents X'mas Chorus」が開催された
9月中には計画されていたようなので、
おそらく「Fan Event in Naeba」の前後に立ちあがった企画だろう


このイベントにはKEIKO・浅倉大介・葛城哲哉・吉田建も参加し、
さらに25日には木根、26日にはウツもゲスト参加している
当初はウツ・木根が二人とも出演し、
20周年に向けてTM曲を1・2曲演奏する計画もあったらしいが、
結局木根は25日、ウツは26日のみのゲスト参加となり、
木根は「ホントの君 ウソの君」、ウツは「discovery」を歌った


小室のクリスマスディナーショーは、
これ以後しばらく行なわれなかった
むしろまもなくクリスマスディナーショーを恒例化するのはウツで、
2006年から現在まで、毎年ソロかTM名義で開催している


先に述べたように、「Fan Event in Naeba」の映像は、
秋リリースのCDシングルの付録DVDとして商品化される予定だった
だが結局シングル「NETWORK™」のリリースは翌年2/25までずれ込み、
DVDはその直前の2/20、
「Live In Naeba '03 –Formation Lap-」と題して、FC限定で単品発売された
DVDには2日目9/7のライブ映像すべて(MCは除く)が収録されている


DVDはその後2004/4/21「Double Decade “NETWORK”」に始まる20周年ライブの各会場でも販売されたが、
一般店舗で販売されたことはなく、
当時購入できなかった者は中古品を購入する以外に入手方法はない


当時本DVDのリリースを知った時は、こんなものまで商品化することが意外で、
「本当に商品化するコンテンツがないんだなあ」と思ったものだが、
「8月の長い夜」「Dreams of Christmas」「Castle in the Clouds」などのレア曲を含む本品は、
(重度のファンにとっては)実はそれなりに価値のあるDVDかもしれない


NETWORK TM
R and C Ltd.
2004-02-25
TM NETWORK
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 33 / トラックバック 0 / コメント 21


7-5 Laugh & Peace Premium Night

2018/06/01 17:41
気付いたらトップページのアクセスカウンター、
75万を越えていました
どうもありがとうございます!


ウツは5/29、2ヶ月弱続いた「「それゆけ歌酔曲!!」ξIdiosξ」を終えました
私は参加していないのでよく分からないのですが、
今回は一部演奏曲のイントロをいじる企画があり、
一部会場では小室さんの曲っぽいのを付けていたそうです
ウツの次の活動は、現時点では告知されていませんが、
例年通りならば秋にバンド形式のソロツアーが用意されているのでしょうか


木根さんは5/30にライブDVD/Blu-ray「キネバラ」をリリースしました
去年12/2のソロ25周年ライブを収録したものです
選曲はTMを含む木根さんの代表曲のヒットメドレー的内容です


TM曲としては「大地の物語」「Fool on the Planet」「Time Passed Me By」「Winter Comes Around」の他、
ゲストの小室さんと一緒に演奏した「Dreams of Christmas」「Christmas Chorus」が収録されています
長時間に及んだ2人のトークはカットされています(残念)


「Dreams of Christmas」は、小室さんがTM曲を演奏した最後の映像となります
また「Christmas Chorus」は、小室さんが歌、木根さんがギターを担当していますが、
これは実はこの曲の初めてのライブ映像です
「THINK of EARTH」などTV放映された未商品化映像も含めれば、
これで小室さんの歌入りソロシングル曲は全部ライブ映像が出そろったことになります


本DVDについては、5/29mu-moステーションに、
木根さんのインタビュー記事が掲載されました
演奏された曲について、結構いっぱいコメントしてくれています


小室さんのゲスト出演は、木根さんがお願いしたのではなく、
小室さんが自分から言い出したことだったそうです
ゲスト出演の告知が9/26だったので、
この話が出たのは8〜9月頃でしょうか
まだ引退とか考えていなかった時期ですよね


ステージ上だからということもあるのでしょうけど、
このライブでの小室さんの表情を見る限り、
素で楽しそうにしていたように見えます
この1ヶ月半後の悲痛な会見と比べると…


あと私が買ったBlu-ray(限定盤)には、
サイン入りフォトカードとテイクアウトライブカードなるものが入っていたのですが、
テイクアウトライブカードには「木根テレ!」の写真が付いています
(ライブカードでダウンロードできる「木根テレ!」特別版の様子)
これは木根さんと徹貫が並んでいる記念写真なんですが、徹貫いらねえ…
しかも私の持っている端末には対応していないという始末です
ブツブツ…


木根さんは6/2、HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fで、
ミニライブ&サイン会を開催します
HMV&BOOKS SHIBUYAでは「キネバラ」を購入した先着50名に整理券を配るので、
それを持っているとイベントに参加できるそうです
同日には「2525ツアー」の一般発売が始まるので、
その宣伝も兼ねたイベントでしょう


小室さんの話題では、
ベスト盤「TETSUYA KOMURO ARCHIVES」は収録曲が小出しに発表されています
新曲としては、梅田彩佳 「MY HISTORY」と、
Tetsuya Komuro feat. Beverly 「Guardian」も収録されるとのことです
9枚組盤のみの特典ディスクの情報はまだ出ていません


「Guardian」を主題歌とするスマホゲーム「ガーディアンズ」の配信日が、
6/5に決まりました
これをプレイすれば、小室さんの曲が聞けることになります
「SUNNY」もそうですが、サントラ盤は出るんでしょうか


小室さんの近況について、5/22に「女性自身」のインタビュー記事が出ました(12
小室さん、5月上旬から2週間入院していたそうです
退院の時に記者が待ち構えて質問したところ、
小室さんは「これが本当に最後です」と言って回答してくれました
引退撤回の可能性については、きっぱりと否定しています


重要な情報として、
引退会見前に引き受けていた作曲の仕事がすべて終わったと言うものがあります
本当にもう終わりですね…
今後発表される楽曲はあるそうですが、
「ガーディアンズ」「SUNNY」以外にもあるのでしょうか


5月上旬の入院は、おそらくすべての仕事が終わり、
自由の身になった上で行なったことなのでしょう
5/7のインスタグラム更新は、
仕事を終えたタイミングでのことだったのかもしれません
「体調を改善すべく静養」しているとのことも書かれていましたから、
入院後に病室から更新したものでしょうか
小室さんほどの人の仕事収めとしては、寂しさがぬぐえません


入院の理由は、引退の一因になった突発性難聴とのことで、
会見当時よりも悪化しているそうです
会見までは女性看護師による精神ケアがありましたが、
それすら許されなくなった環境下で、
精神状態が悪化していたことは容易に見当がつきます


KEIKOさんとは電話で何度かやり取りをしているとのことですが、
つまりまだKEIKOさんは大分の実家にいるということでしょう
今の状態で2人で暮らし出したらどうなるか怖いですし、
そこらへんは良かったです


小室さん、今後の生活について聞かれると、
「どういうふうに2人でやっていけるものなのか。そして、どういう道があるのか。まだまだちゃんと決められてないんです」
と答えており、悩んでいるようです
仕事が続いている間と入院中は別居するとしても、
その後はどうするか、そろそろ考えないといけないのでしょうけど、
それもまたストレスになりそうですよね


というか、小室さんが仕事という責任から解放された今、
スタッフのケアもないままで2人だけで暮らし始めたら、
生命的な意味での破局すらあり得るのではないかと、
割と真剣に思っています
継続可能な老後の生活設計、じっくり考えてほしいです
マスコミから何か言われるかもしれませんが、
施設など利用しても良いと思います


最後に音楽面での小室さんの発言もありました
自分では最新鋭のことをやっているつもりなのに、
小室ぽいと言われるのが苦痛だったとのことです


PANDORAでは、90年代の小室サウンドを意図的に盛り込んだと言っていましたが、
これは新しい試みが受け入れられないという諦めの発言だったのでしょうか
2017年、音楽史を振り返ることが役目として求められている言っていたのも、
やはり同じ背景から来た発言だったのかもしれません
2017年から今年までは、
自信を失いながらだましだまし曲を作ってきた1年間だったんでしょうか


以上、暗い話題で近況が終わってしまいましたが、
本題はお笑いイベントの話題です

------------------------------
「Castle in the Clouds」をキャンペーンソングとした「Laugh & Peace 笑いはニッポンを救う。」は、
日本テレビと吉本興業の共同企画であり、
メディアでの露出も期待されたものと思われる


そのような中で開催された「Laugh & Peace Premium Night」では、
約2年ぶりにTM NETWORKの演奏が披露された
このイベントは2002/10/1に開催されたもので、
会場は当初SHIBUYA-AXの予定だったが、
後により規模の大きい東京厚生年金会館に変更された


もっとも「Premium Night」はTMを中心としたものではなく、
メイン企画は「明日があるさ The Movie」の上映だった
この映画は10/5に全国ロードショーとなったが、
それに先立つ試写会がこの時に行なわれた
試写会の前には吉本芸人らのトークショーも行なわれ、
後にはTMのミニライブも催された


それにしても吉本芸人とTMという組み合わせ、
なんとも食い合わせが悪そうである
両方を期待していた来場者はあまり多くなかっただろう


試写会後のイベントの様子を見てみよう
映画上映が終わってしばらくすると、
スクリーンに映画とは別の映像が流れ出した
これが初公開の「Castle in the Clouds」PVである
そもそも曲自体が、この時初公開だった


ROJAM期の3枚のシングルはPVが作成されなかったため、
このPVは1999年のTRUE KiSS DiSC期以来3年ぶりのものとなった
ただTRUE KiSS DiSC期のPVと同様に、
本PVも曲はショートバージョンで、2番がカットされている


本PVは現状で「Your Song」のドラマ版PVとともに、
商品化されていない数少ないPVの一つである
吉本時代の作品ということもあり、今後も商品化される可能性は低い


ただこのPVを欲しがるファンはそれほど多くはないだろう
それは歴代のPV中でも特異な内容であることによる
すなわち本PVにはTMが出演しないのである
(一応最後にCDライナーで使われたメンバーの写真は出るが)


PVに出演したのは、森三中の3人だった
森三中がTM3人の役で出演し、
演奏する演技をしているというものである
TMの吉本移籍を印象付ける意味もあったのかもしれない


撮影は9/25で、レコーディングが終わった9/20の5日後のことである
この撮影日程は、スタッフとしては大変だったと思う
レコーディング完了以前、デモテープの段階で、
映像の制作作業に入っていたのだろう


以下、PVのおおまかな内容を見ていこう
イントロで、椅子に腰かける人物の後ろ姿が映り、
「小室哲哉 ロス在住」と表示される
その人物が携帯電話で「TM NETWORK RESTART」と発信する
TM再始動の指令をメンバーに伝えているのだろう


発信が終わると、その人物の横顔が映る
満面の笑みの大島美幸である
以後、大島が小室役を演じる
ついで森三中3人がTMに扮して演奏しているシーンが映り、
本PVが森三中によるTMのパロディであることが示される


1番の歌が始まると、PVのストーリーが再開する
なぜか暗いテレビの前で踊っている村上知子
「宇都宮隆 ロンドン在住」と表示
村上がウツ役である
村上は大島と同じ形態の携帯電話を取り出し、
「TM NETWORK RESTART」のメッセージを受け取り、
笑みを浮かべ、また踊り出す


ついで黒沢かずこが登場
「木根尚登 祖師谷大蔵在住」の表記
木根だけ渋い住所なのは、オチに使われているのだろう
黒沢も大島のメッセージを受信
本棚の前でなぜかヘッドマイクを付けている


メッセージ発信を終えた大島が黄色い上着を脱ぎ、
黒のジャケット姿になる
大島は背中から金属製の翼を生やし、
国道を高速飛行で移動する
飛べるならわざわざ車が多い道路を使わなくても良いと思うのだが…


村上は相変わらず無駄な体の動きを続けながら走り出す
黒沢は大量のサングラスからどれを使うか選んだ上で、悠然と歩いて移動
多分黒沢がいる東京で集合するから、黒沢だけ徒歩なのだろう
黒沢だけ頭上に雨雲が浮かび、雨を浴び続けているのだが、
この演出の意味がいまだに分からない


こうして3人がどこかのビル街で合流する
夜になると、3人のために用意された車が現れる
3人は報道陣をかき分けて、
黒人ガードマンに守られながら車に乗り込む
ここは「Rhythtm Red Live Wolds's End U」のオープニングや、
「Decade」エンディングを意識しているのだろうか


その後は演奏シーンが続き、
歌が終わると3人はソファーに座りこむ
すると同じソファーに同じ衣装で座るTM3人の写真が映されて、
PVは終わりとなる


このPVについて、3人がコメントをしている
どうでもいいことばかりだが、
メンバーの発言も少ない曲なので、以下に引用しておこう

小室「ぼくもやっと…(昔は)すごい細かったんですけど、少し最近ちょっと体重が増えてきて、ぽっちゃりしてきたんですけど、そのレベルではなかったんでね、うれしかったです」

木根「なぜかぼくのところにずっと雨が降ってたんで、きっとこれ、おそらくもしかして、いつかライブでやる時って、この曲でぼくは雨が降ってくるのかなって、ちょっと心配しています」

ウツ「ボーカルの人のリズムの取り方が、とってもなんか、リズムを取ってんのか、体を揺らしてんのか、よくわからない感じが楽しかったです」

小室「十何年活動して、この曲でやっと脚光を浴びたバンドみたいなイメージでがんばっていますので、よろしくお願いします」



DJ DragonはこのPV撮影現場に居合わせたらしく、
自らのBBSにそのことを以下のように記載している
今見ると、「三人がまるで別人」「 TKはいつもよりたくましい」はその通りである

きょう偶然、TKスタジオでTMのプロモ撮影に遭遇!
かなり力が入った感じ!すごい!三人がまるで別人!
とにかくすごかった、TKはいつもよりたくましいし
驚きのひとこと!往年のTMファンにはたまらない感じ
まさしく新生TMでした。はやく完成がみたい!



このPV、見たいと思うファンもあまりいないだろう
正直私もこの記事を書くために見ながらうんざりしている
PVの演出についてはもっと詳しく書くこともできるが、
それをしようという意欲も起こらない


だが森三中が代役を務めることを抜きにすれば、
TM再始動と言うコンセプトはよく分かる
また半透明のバーチャルな携帯電話や、
背中から生える金属製の翼など、近未来的な演出は、
典型的な80年代TMのイメージを惹起させようとしたものといえる


そして実はこのPVの大まかな流れは、
比較的評価の高い「I am」(2012年)のPVとほとんど同じである
片やR&C、片やavexへの移籍直後の作品だったという環境も同じである
「Castle in the Clouds」PVを真面目に再現したのが「I am」PVとも言えるし、
ある意味では「I am」PVは「Castle in the Clouds」PVのパクリとも言える


さて、「Premium Night」の話に戻ろう
このPVが流された後に司会が、
「わざわざ今日駆けつけてくれました、こちらの3人を紹介したいと思います。TM NETWORKの皆さんです!」
と言って、会場を盛り上げようとした
会場に流れる「Castle in the Clouds」


だがそこに登場したのは、PVでTM役を務めた森三中だった
3人はPVにまつわる話など、どうでもいいトークを行なった
TM目当てのファンからすればあんまりな流れだが、
もとより吉本の企画なのだから、仕方ないことでもあった


ただステージには楽器がセットされており、
TMが登場することは観客も分かっていただろう
スタンバイが完了すると、司会から、
「正真正銘のTM NETWORKの皆さんです!」


ステージにはサポートメンバーに加えTM3人が登場する
小室はパッチワークの下地に数字の柄の入ったシャツ、
ウツは黒地に模様の入ったYシャツの上に黒の革ジャン、
木根は黄色地・模様入りのYシャツの上に黒のジャケットを着ている


サポートはギター北島健二、ベース吉田建、ドラム村石雅行である
吉田・村石はレコーディングメンバーとして参加したものだろうが、
TMのライブで二人のサポートは初めてのことである
特に村石のサポートは、史上この時だけと思う
ステージでは観客から見て左に小室、中央にウツ、右に木根で、
小室の後ろに北島、ウツの後ろに吉田、木根の後ろに村石がいた


TMはまず「Castle in the Clouds」を演奏した
10日前に完成したばかりの曲である
「Castle in the Clouds」はシングルであるにもかかわらず、
現在までフルライブで演奏されたことがない
これはリミックスではないシングル表題曲では唯一の例であり、
(リミックスシングルでは「Get Wild Decade Run」もある)
その意味では歴代シングル中でもっとも扱いの悪い曲となった


「Castle in the Clouds」のこれまでの演奏例は、
この「Premium Night」を除くと、
2003/9/6・7に苗場プリンスホテルで行なわれた「Fan Event in Naeba」くらいである
そう考えると「Premium Night」の演奏は意外と貴重なものとなった


「Premium Night」ではこの後数分、
3人のトークが行なわれた
とはいっても、PVの感想とメンバー紹介程度で、
あまり深い話はなかった


深くない話中の木根



メンバー紹介が終わると、ウツが最後のMC

せっかくなんで、10月30日(のシングルには)、もう一曲、木根の曲が入ります。とても良い曲で。聞いてください。「君がいる朝」


ということで、本イベントは「君がいる朝」も披露して終幕となった
実は本イベントで最重要事項は「君がいる朝」の演奏で、
TM史上この曲が演奏されたのはこの1回のみである
(TM以外では2007年「Spin Off from TM 2007」やウツソロ「20 miles」「Phoenix Tour」「Fan Party & Live Through 2017」などで演奏例あり)
リリース前の初披露と言うことで、特徴的なアレンジはなかったが、
ウツは安定した歌を披露した


この一か月後、10/30「Castle in the Clouds」のリリースに合わせ、
メンバーは各地で販促活動を行なった
再始動直後の1999年〜2000年にはそうした活動はほぼ皆無だったが、
「Major Turn-Round」リリース前後のラジオ出演くらい)
この時はそれなりの意気込みがあったということだろうか
あるいは吉本側の要求によるものかもしれない


詳しくは書かないが、
10/30には3人が渋谷TSUTAYAで、
11/1にはウツ・木根・徹貫が銀座山野楽器本店で、
11/3にはウツが荻窪の新星堂で、トークイベントを行なっている
またこの前後にはメンバーのラジオ出演も数件確認される


11/22には日本テレビの「FUN」に出演して、
「Castle in the Clouds」を演奏している
サポートもいるが、CD音源+口パクと思われる
PVと同じく2番カットのショートバージョンである
曲の最後、「今日のドアを開けよう」の部分では、
ステージセットの後ろに設けられたドアが開いて、光りが差し込んでくる演出があった
収録は11/7だったらしい


小室は白のTシャツの上に迷彩柄のシャツ、
ウツは黒のTシャツの上に革ジャン、
木根は白のYシャツの上に紫地に白線の入ったジャケットである
ウツの革ジャンは「Premium Night」の時と同じものか


番組では数分のトークがあったのだが、
肝心の曲についてのコメントはまったくなかった
同日放映された小室・KEIKOの披露宴とあわせて企画されたものだったため、
話題が結婚に集中してしまったためである


またこの番組の恒例企画らしいが、
ファンを集めてトークなどをする「ふぁんBOX」というコーナーがあり、
演奏+メンバートークよりも長い時間が取られた
「Love Train」を歌う67歳老女、
小室・ウツコスプレをするファン、
TM歴代シングルを暗唱するファンなどが登場したが、
本当にどうでも良い時間だった


以上のように、久々の新曲リリースだったにもかかわらず、
これを受けてTMが行なったのは、
数回のトークイベントとラジオ出演、
1回のイベント出演、1回のテレビ出演のみだった
キャンペーンソングのタイアップも、リリースの半月以上前にほぼ終わっており、
リリースされた頃には巷でまったく聞かれない曲になっていた
いまいち盛り上がりを欠いた新曲リリースだったと言わざるを得ない


キャンペーン特番「Laugh & Peace!! 笑いは日本を救うスペシャル」翌日の10/6に、
小室とKEIKOの結婚が発表されたのは、
おそらく「Castle in the Clouds」の宣伝効果も意図していたのだろう
結婚披露宴と「FUN」の放映を同日にしたのも、
同様の意図によるものと考えられる


しかしこうしたメディア発での話題提供によるプロモーションによって、
少なくともTMの活動が話題になった印象は、当時まったく感じず、
むしろ小室結婚の話題にTMが埋没してしまった印象である
結論として「Castle in the Clouds」による再始動は、
極めて印象の薄いものにならざるを得なかった


CASTLE IN THE CLOUDS
R and C Ltd.
2002-10-30
TM NETWORK
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by CASTLE IN THE CLOUDS の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

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6-30 Major Turn-Round その後

2015/10/14 00:00
前回の更新から一ヶ月近く放置してしまいました
TM NETWORKについてはとりあえずBD/DVD「30th Final」から、
「Here, There & Everywhere」の動画が公開されました


木根さんは、10/23にKADOKAWAより、
「電気じかけの予言者たち-CLASSIX-」刊行します
正・続・新・真・震・進6冊の「電気じかけの予言者たち」シリーズを一冊にまとめたもので、
4月の時点で「電気じかけの予言者たち-COLLECT-」の仮題で予告されていたものです
6冊=SIXてところとTM関係の本ということで、「CLASSIX」を出して来たんでしょうね


予告以来全然音沙汰ないなあと思っていましたが、
10/31の「REBOOT」ライブの直前に合わせたんだと思います
正がTMデビュー以前、真が1984年、続・新・震・進が1997〜2014年ということで、
TM黄金時代の大部分に当たる1985〜94年が抜けることになるのはどうかとも思いますが、
今までの本、少し興味はあったけど買ってなかったという方は、
2500円というリーズナブルな値段設定ではあるので、どうぞご購入下さい


10/31には2年ぶりの一般向けソロライブ「REBOOT」が、
昼夜二公演開催されます
TM30周年終了後、テレビやニコニコ生放送などに積極的に出演してきたのも、
このREBOOTに向けてのものだったとも言えると思います
チケットは幸い売り切れたようですね


「REBOOT」に合わせて、
ニューシングル「本棚に入れたくなるCD」のリリースも発表されました
(リリース日未定)
木根さんのサイトでは、本作の売りなどが熱く語られています
魅力的な内容になっているかどうかはともかく、
色々と考えたんだとは思います


「木根テレ!」は10月から、
放送時間が日曜深夜26:30〜27:00から、土曜深夜25:30〜26:00に変更になりました
録画の際にはお気を付け下さい
また10月下旬からOTONANOサイト内で
インターネットラジオ「木根ラジ!」4回にわたって公開されるそうです


U_WAVEのツアー「Fifth Element」が9/26にスタートしました
これにあわせて、9/25からニューアルバム「U_WAVE3」が、
iTunesなどで配信されています
また10/8からは、magneticaのサイトで、
CD版アルバムを含めたツアーグッズの通販が始まっています


宇都宮隆のソロ名義の楽曲も発表されました
現在放映中のアニメ「コンクリート・レボルティオ」の第2話(10/11放送)で、
挿入歌「空に星があるように」ウツが担当しました
半世紀前の荒木一郎さんの曲のカバーです(本記事GAUZEさんコメント)
て、この番組、毎話挿入歌を変えるんですね
今はこういうのが多いのかな?
12/23にリリースされるアニメ楽曲集に収録されるそうです


小室さんは、11/11リリースのglobeトリビュートアルバムの制作にも関わったようで、
「Remode2」の制作作業もちらほら始めている模様です
DJイベントも目白押しでしたが、
10/10の沖縄globeライブは雨天により中止となりました
10/17には福岡のMILLSの「TGC Night」出演するそうです


10/25の上海ピアノコンサートは、
10/8になって追加公演(夜の部)が発表されました
…ていうことは、実はそれなりに売れているの?
ほとんど客は集まらないと思っていたんですけど、
中国には潜在的に小室ファンが潜伏していたんでしょうか
なお上海では他にクラブでDJを務める予定もあり、
テレビ出演も複数決まっているそうです


その後12月には各地のホテルで高額ディナーショーが予定されています
前回少し書き洩らしていたようですが、
12/8香川、12/18東京、12/23名古屋、12/24福岡、12/25大阪です
気になるのは、avexのオフィシャルサイトで、
香川・名古屋公演のタイトルが「クリスマスピアノコンサート&ディナー」
東京・福岡・大阪公演のタイトルが「PIANO BIOGRAPHY」となっていることです
どっちもピアノとディナーがあるようですが、何か違うんでしょうか?
小室さんのFacebookで一緒にまとめられているのを見るに、
同じなのかなあとも思いますが


このようなハードなスケジュールとは裏腹に、
小室さん、最近体が衰えてきているようで、
時間を見つけてジムで体を鍛えているようです
小室さん、鍵盤を押える力が弱まっているという
結構衝撃的なことをさらりと言っています
TMのツアーでも怪しい時ありましたし、
そろそろ自覚的に体をメンテナンスしないといけない年なんでしょうね


テレビでは10/4・11「ウタフクヤマ」に出演しました
その場で作詞して福山雅治さんなどと即興で曲を作ってセッションするなど、
結構目立つ位置での出演でした
結婚報道後最初の福山さんのテレビ出演だったため、
期せずして注目される放送になったようです


10/8には小室さん作曲のGMOグループソング「Internet for Everyone」公開されました
インタビューも出ております


以上、近況の整理でした
では本題に入ります

------------------------
TM NETWORKは2001/1/20に、
「Tour Major Turn-Round」のファイナルを迎えた
この日TM NETWORKは「Major Turn-Round」のアナログ盤をリリースしている
あまり売れなかったようで、
ROJAM POP SHOPではTM関係商品で唯一これだけが現在も売れ残っている


アナログ盤は3枚組で、以下のような構成である
1枚目A面:「Worldproof」「Ignition, Sequence, Start」「Major Turn-Round T First Impression」
1枚目B面:「Major Turn-Round U Second Impression」「V Third Impression」
2枚目A面:「Pale Shelter」
2枚目B面:「We Are Starting Over」
3枚目A面:「MESSaGE」「Cube」「Major Turn-Round (Slowdown Mix) T First Impression」
3枚目B面:「Major Turn-Round (Slowdown Mix) U Second Impression」「V Third Impression」


以上の中で新音源となるのは、
3枚目の「Major Turn-Round (Slowdown Mix)」である
おそらくトラックダウンを丁寧に行なったものだろう
「おそらく」というのは、
大した再生環境がない上、ダビング音源しか持っていない私には、
オリジナルとの差がほとんど分からないためである


ただ「First Impression」の最後の方、
「Good-bye」の部分で一瞬音が止まる部分がある
オリジナルと明確に異なるのはこの部分くらいである
いずれにしろ一部のユーザーのみを対象にしたもので、
大部分のファンには関係のない代物だっただろう


この後TMの「Major Turn-Round」に関わるコンテンツは、
ツアーの遺産の商品化に限られる
すなわちアーティストブックとライブ映像である


まずアーティストブックとしては、
当初10000円でライブフォトブックをリリースする予定だった
12月の時点では春発売として、
ROJAM POP SHOPで予約受付をしていた


ところが年末には発売も予約も取り消しになった
10000円という値段設定を前に、注文を控えるファンが多く、
予想通りの予約数が見込めなかったのだろう
ROJAMの経営感覚のおかしさを伝える逸話の一つである


2001/1/15になると、大阪厚生年金会館公演の会場で、
新仕様での写真集発売の告知チラシが配布された
2/2完全予約注文生産でROJAM POP SHOPで受付開始、
3月末に刊行とのことで、値段は4900円だった
これは「Tour Major Turn-Round -First Impression-」と題し、
アーティストブック3部作の第一弾とされた


その後4/16にツアードキュメント「Second Impression」の予約が開始され、
5月末日に刊行された(2900円)
第三弾「Third Impression」は、
6/8に予約開始で、7月末日刊行である(3900円)


「Third Impression」には関係者のインタビューやライブのデータ集に加え、
ライブの様子を断片的に収録したCD-ROMが収録されていた
ROJAMではメールでファンからツアーの感想も募り、
その一部を「Third Impression」に掲載している


以上、ツアー終了から半年の間に発表された新商品は、
上記3冊の書籍だった
本来1万円で1冊の本を刊行する予定だったものを3冊に分割したわけだが、
ファンの負担感を薄れさせるための戦略だろう
ただし3冊を合計すると総額12000円となり、むしろ高額になった


なおツアーに前後して、
木根はTM再始動の流れを記した「続・電気じかけの予言者たち」を発売している
以後木根はTMが活動を行なうたびに、
「電気じかけ」シリーズを執筆するようになる
「続・電気じかけの予言者たち」は早くから準備されていたようで、
2000/7/27「Log-on to 21st Century」のパンフレットに、
その冒頭部分が掲載されている


ただこの売り方はなかなか悪辣だった
ツアー会場およびROJAM POP SHOPでは、
「Major Turn-Round」レコーディングまでの部分までを書いたものを販売したが、
ツアー終了後には2000年末まで、
つまり「Tour Major Turn-Round」前半までの部分を加筆した新訂版を、
MEDIA FACTORYから全国書店で発売している
しかもツアー会場版にあった一部はカットされていたので、
限定盤と通常版それぞれ数ページずつ出入りがあることになる


以上ツアー前後から、TM関係の書籍のリリースが続いたが、
これらは所詮はおまけ商品である
ファンの多くにとって大きな関心は、ライブ映像だっただろう


これが最初に公開されたのは、2001/4/27のWOWOW放送で、
2001/1/19東京国際フォーラム公演の様子が放映された
MCと「Time Machine」がカットされた代わりに、
メンバーのインタビューが放送されているが、
これはVHSやDVDには収録されていない
(ただしインタビューの内容は「Third Impression」に収録)


その後半年以上経って、11/21と12/5に、
「Live Tour Major Turn-Round 01」「Live Tour Major Turn-Round 02」がリリースされた
VHSとDVDでのリリースだった
決して長いわけではないライブが2本に分割されたのは、
後述の「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」が収録されたためもあるが、
それでも分割する必然性があったかは疑問がある


両商品の時間は2枚合計しても、
1994年の「final live LAST GROOVE 5.18」よりも短い
両DVDの値段はそれぞれ4725円と4410円、合計約9000円だが、
「final live LAST GROOVE」はVHS6700円、DVD6830円であり、
分割による値段の水増しが明らかである
次の2004年「Double Decade “NETWORK”」が、
ライブ2本分で1万円だったから、
「Live Tour Major Turn-Round」の値段設定はなおさら暴利と感じる


また本商品のリリースの遅れも、当時のファンをイラつかせた
「02」リリースは実にツアー開始から1年目でようやくリリースされた
もっとも「02」のリリース日は、
ツアー開始日の2000/12/5を意識していたのかもしれない


別章で述べたように、「Tour Major Turn-Round」は、
小室とSONYの関係が微妙だった時期に行なわれており、
その事がライブ映像の商品化を妨げる一要因になったらしい
そこで本作はSONYとROJAMの利害調整の結果、
第三者のポニーキャニオンからのリリースとなった
TMの音楽作品がポニーキャニオンからリリースされた例はこれだけである


「Live Tour Major Turn-Round 01」はツアー本編を収録し、
「Live Tour Major Turn-Round 02」は、
アンコール3曲と「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」を収録する
ライブの全演奏曲が商品化されたライブとしては、
1994年の「TMN 4001 Days Groove 5.18」に次いで二つ目となる
(ただしその後2014年「CAROL Deluxe Edition」で、1989年「Camp Fanks!! ‘89」完全版が商品化)
90年代以後の邦楽新作ライブ映像商品は全曲収録が一般的になっており、
TMのライブビデオ/DVDも以後は80年代と異なり、原則として全曲収録されるようになった


「D. Harada V-Mix」はVJ原田大三郎によるイメージ映像で、
「Worldproof」「Major Turn-Round」組曲をBGMに、
ツアー用のスクリーン映像やツアーのライブ映像を組み合わせたものである
VHS/DVDにこれを収録することはツアーの時点で決まっており、
そのため原田はメンバーと一緒にツアーの各会場を回った
この縁はGaballに結実するものでもある


「01」 はヒット曲がほとんど収録されておらず(「Still Love Her」のみ)、
一方で「02」のライブ映像は過去の人気曲で構成されるとはいえ3曲のみである
値段がリーズナブルとは言い難いこともあり、
熱心なファン以外では手が出しづらい内容だろう


しかし現在はともに売り切れており、中古市場も高騰している
ポニーキャニオンからのTM商品リリースは本作だけなので、
今後シリーズもので再発されることも考え難く、
入手困難なソフトになると思われる
内容は素晴らしいだけに、
後発ファンのためにもなんとかしてほしい商品の一つである


なおDVD版「01」には「Get Wild」
「02」には「Time To Count Down」の小室パフォーマンスを撮影した特典映像が収録されている
メインのライブ映像は2001/1/19公演だが、
特典映像は1/20のものである点も重要である
特に「Time To Count Down」では、
ナイフでキーボードの鍵盤を固定するKeith Emersonを真似たプレイが見られるが、
これは他の日では見られなかったらしいので貴重である


この特典映像はVHS版には収録されていない
ただし「01」「02」に付属している応募券を送ると、
抽選で両特典映像を収めた「Live Tour Major Turn-Round 03 -Premium Edition-」を受け取ることができた
結局DVD版とVHS版ではまったく同じものを見ることができるわけだが、
この売り方を見るに、VHSよりはDVDを主流にしたいと言うメーカー側の意向も感じ取られる
実際に本作は、VHSでリリースされたTMライブ映像の最後となった


以上が2001年のTM NETWORKの成果である
概していえば、
「Major Turn-Round」の残りカスでファンをつなぎとめた1年間だったといえよう
ただ実は2001年のTMは、
当初からこのようなスカスカな活動で終わる予定ではなく、
「Major Turn-Round」を掲げた活動を続ける予定があった


まずツアー終了直後には、小室がROJAM.COMのサイトで
TMのイベントをアジアで行なう計画を発表している
ウツによれば、TMを含むアーティストで、
アジア数カ所でイベントを行なう計画だったという
2000年7月に計画されていた香港イベントのリベンジだろう
「Rendez-vous in Space」と同様に、
TRF、globe、安室奈美恵、Kiss Destination、tatsumakiなどで回る計画だったものと思われる
しかし4月以前に、この計画は白紙になった


ついでもう一つ、
「Major Turn-Round」のリミックスアルバム制作の計画もあった
2000/12/19以来約3週間ぶりの公演となった2001/1/7宮城県民会館公演の日、
小室はリハーサルでウツと木根にこの計画を告げ、
アンコールのMCでも計画を公表している


「DVDだったりとか、あとリミックスとかそういうものをちょっと、まず作りたいとか思っているんですよね」とか言っているツアー控室の小室


この時小室が考えていたのは、
おそらくトランスアレンジのリミックスだろう
すでに「Tour Major Turn-Round」でも、
「Get Wild」のトランスミックスを披露していたし、
「Rendez-vous in Space」でも、
Kiss Destination「Precious Mements」のトランスバージョンを披露していた


さらに2001年になると、CDでもトランス楽曲のリリースを始める
そのきっかけになったのはglobe「outernet」である
本作は「on the way to YOU」以下5枚の先行シングルを収録しているため、
全体としてはトランス作品とはなっていない
だがタイトルチューン「outernet」
アルバムと同時リリースのシングル「garden」
「garden」カップリングの「angel’s song」などは、
すべてトランス曲であり、
小室の主な関心は明らかにトランスにあった


なお本作の非トランス楽曲として、
小室・木根共作の「another sad song」「soft parade」がある
木根がglobeに楽曲を提供した珍しい事例である


「outernet」のレコーディングは3月初めまで行なわれ、
3/28にリリースされた
レコーディングの本格的な開始は、
「Tour Major Turn-Round」が終了した1月終わりからだろう


この流れの中で小室が想定した「Major Turn-Round」リミックスとは、
TM版トランスだった可能性が高い
このリミックス計画は2001年秋のインタビューでも小室が言及しており、
少なくともこの時点ではまだ生きていた


しかし小室のトランスの主な実験の場は、
Gaballおよびglobeが担うようになる
2001/9/12にはglobeのトランスリミックスアルバムとして、
「global trance」がリリースされており、
リミックスアルバムの案はglobeで実現した


さらに2002/9/26には「global trance 2」
2003/9/3には「global trance best」がリリースされており、
3年続けてトランスリミックスアルバムが作られたことになる
このシリーズは大半を小室以外のアレンジャーが担当しており、
小室の負担も小さかった
これに対してTMのリミックスを小室以外のアレンジャーに委ねることは、
やはりファンの抵抗感が大きいことが小室にも感じられたのだろう


ただし「Major Turn-Round」リミックス計画の痕跡は、
まったく残っていないわけではない
それは「Ignition, Sequence, Start (TATSUMAKI REMIX -dedication to U.S.A-)」で、
2001/10/25リリースのウツソロアルバム「LOVE-iCE」に収録される、
小室+DJ Dragonのtatsumakiによるトランスミックスである


「LOVE-iCE」のアルバム曲は8/5〜9/14にレコーディングされており、
「Ignition, Sequence, Start」のミックスも同じ頃だろう
ただ残念なことに、TM名義でリリースされなくて良かったとしか思えない出来であり、
この程度の作品になるならば、
「Major Turn-Round」リミックスアルバムは実現しなくて良かったのかもしれない


ただしその後も小室は事あるごとに、
TMのリミックスアルバム案を主張する
小室のリミックスへのこだわりは、
実に2004年「Easy Listening」まで到るものだった


一方で同時期にウツと木根で開催していた「tribute LIVE」(2003〜07)は、
過去の人気曲をオリジナルアレンジで演奏することを趣旨とするもので、
一面では小室の音楽的関心の正反対を目指すものだった
そして2007年の「TM NETWORK -REMASTER-」は、
小室がこの流れをTM本体にも取り込むことを承認したものであり、
自らのアイデア提供の放棄でもあった


いささか先取りして行ってしまえば、
「Major Turn-Round」以後8年間―本ブログの第7部―のTMは、
リミックス路線とヒットメドレー路線の二本の潮流が、
混じり合わずに並流していた時代だったのである


話を2001年に戻すと、小室は3月終わりの時点で、
DJ Dragon・原田大三郎と一緒にユニットを組み(Gaballのこと)、
同年はこれとglobe・Kiss Destinationの3つで活動すると発言している
TM NETWORKへの言及はない


1月の「Tour Major Turn-Round」終了の2ヶ月後には、
2001年度にはTM3人での活動がないことはほぼ確定していたと見られる
アジアイベント計画の頓挫に伴うものだろう
リミックスアルバム計画はまだ生きていたが、
そこにウツ木根が関わる余地はほとんどなかったはずである


こうした中、3月終わりにはウツと木根もソロ活動の再開を宣言する
これは小室がGaball・globe・Kiss Destinationに軸を据えると宣言したのと同じ頃であり、
3人の間でこの頃に次年度の方針が固められたものと考えられる
以後3人は日常的にはソロ活動、
記念イベントなどの時だけTMという活動形態を定着させる
1999年の再始動がやっと形になった矢先に、
TM NETWORKはまた沈黙してしまったのである


ただ2001年の3人は、完全に個人プレーというわけでもなく、
3人での共同作業の形式を、形式とはいえとどめていた
次章ではこの過渡的な形態のソロ活動期の様子を見てみようと思う


Major Turn-Round [12 inch Analog]
ROJAM
2001-01-20
TM NETWORK
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6-15 Happiness×3 Loneliness×3

2014/03/19 21:35
4/22リリースのTMのシングルとアルバムのタイトル、
アルバムは「Dress 2」変更されるようです
シングルは「Loud」決まりのようですね


アルバムタイトルは、リプロダクトというコンセプトから来たものでしょうが、
最近は過去の作品に「2」を付けるのが多いですね
昔のファンが喜ぶという判断かもしれませんが、
いかにも焼き直しっぽく見えるので、
こういうのはたまーにやる程度が良いと思うんですけど…
「Information Discovery Report」のままでも良かったと思います


ただタイトルはともかくとして、内容はかなり期待できるかもです
3人は3/11頃から本格的なレコーディングに入ったようですが、
その内容は22曲入り3枚組みで、ボーカルも新録のようです
amazonなどでの告知は「全10曲」で、おそらく仮予定はそうだったのでしょうが、
メンバーもずいぶんとやる気が出てきた模様です
22曲が2枚で収まらないということは、1曲がかなり長くなりそうです


レコーディングは1stアルバムの曲から順番にやるようで、
3/12には「Rainbow Rainbow」をリミックスしています
これはアルバム「Rainbow Rainbow」の楽曲なのか、
その中のタイトルチューン「Rainbow Rainbow」なのかはっきりしませんが、
いずれにしろかなり嬉しいです!
22曲なら、マイナーなアルバムでも1曲ずつくらいは選んでくれそうですね
急にすごい楽しみになってきました


でもリリース日を考えると、もうそろそろレコーディング締切ですね
曲数を考えるとかなり急なスケジュールですが…
まあきっと、オケは事前にだいたいできていて、
あとはボーカル入れとミックス、トラックダウンという状態なんだと思います


「Loud」については、歌詞は3年前に作ったもので、
東北大震災と関係するようです
作詞は小室さんみたいですね
現状に対して大声で何かを伝えたい、というニュアンスの曲名でしょうか
PVも3/13に撮影が終わったとのこと
公開は3/19の約20日後、つまり4/8前後のようです


3/10には3人の新しい写真が公開されました
おそらくシングルかアルバム(または両方)のジャケットに使われるのでしょう
小室さんも、アルバムのジャケットは3人の写真を使うと言っています
化粧とかフォトショでいろいろごまかしている気もするんですが、
目指す方向性としては間違っていないように思います
なかなか良いのではないでしょうか


「the beginning of the end」の先行予約は、
3/9小室メルマガ、3/17ローソン先行が終わりました
現在は以下のプレイガイドで先行予約受付中です(数字は締切日。3/20増補)
会場ごとに扱っているプレイガイドが違うのでご注意下さい
ただ今後新しい先行発売が発表されるかもしれないので、
申し込む方は一応ご自身でもご確認下さい
なお一般発売は4/5(名古屋・大分は4/6)です

・e+:東京(3/23)・大阪(3/25)
・Disk Garage:東京(3/23)
・CNプレイガイド:大阪(3/25)
・ローソンチケット:府中・名古屋・仙台・東京(すべて3/25)
・チケットぴあ:大阪(3/25)・名古屋(3/26)・東京(3/25)


小室さんについては、4/2の「EDM TOKYO」リリースと4/5の坂本美雨さんとのコラボライブがあります
ライブは私も行ってきますので、次回簡単なレポもできると思います
チケットは再販売があると思ったんですが、どうもないようですね
当日券はあるようなので、お時間と関心がある方はご来場下さい


「EDM TOKYO」は、3/18にタイトルチューン「EDM TOKYO feat. KOJI TAMAKI」PVが公開されました
以前から小室さんが言っていた驚きのコラボとは、玉置浩二さんだったんですね
たしかにこいつは異色コラボです
しかしYOSHIKIといい玉置さんといい、
小室さんはクセの強い人と組みますねえ
曲は小室さんらしい良曲と思います


アルバム収録曲とジャケットも発表されました
5曲リミックス、5曲新曲の全10曲のようです

01.Time Is Now
02.EDM TOKYO 2014 feat. KOJI TAMAKI
03.Passion 2014(Nick Wood)
04.Let You Know My Number
05.Judgement 2014(globe)
06.Just Let Go
07.You're my sunshine 2014(安室奈美恵)
08.Missing 808 feat. MIHO
09.Get Into You Suddenly 2014
10.Jerusalem


「Jerusalem」は、
「Digitalian is eating breakfast 3」のiTunes盤限定で付いていた音源のリミックスでしょうか
当初収録予定だった「DEBF EDM 2013 SUMMER」音源や「Get Wild 2014」はありません
なおmumoでは特典CDが付きます


「EDM TOKYO」のリリースに合わせ、TMツアー後のクラブイベントの計画もあるようです
せっかくのソロアルバムがこのまま埋もれてしまうのも惜しいので、
ツアーに支障を来たさない範囲でがんばってもらいたいです


3/22にはJFN系列の「McDonald's SOUND IN MY LIFE」小室さんが出演します
「EDM TOKYO」はもちろん、たぶんTMの話も…あるかな?
一方1年半続いてきた小室さんのレギュラー番組「Radio Digitalian」は、
3月で終了とのことが、番組内で告知されました
TMに専念したいからとのことです
今まで体調が悪い間も含めてがんばってきましたし、お疲れ様でした
でもできれば4月からはTM3人のラジオレギュラーが始まらないかなあ…


最後に、前回お知らせした「小室哲哉ぴあ TM編」の刊行に当たって、
現在web上でアンケートが行なわれています
アンケートの一部は本に掲載されるそうです
締切は3/31です
30周年の記念ということで、興味のある方はどうぞご記入下さい


では本題に入ります

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TM NETWORKのシングル「Happiness×3 Loneliness×3」は、
1999/12/22にリリースされた
セールスなどについてはまた章を改めて触れることにして、
本章では楽曲を中心に触れることにしたい


本当にどうでもよい記録だが、
本シングルの表題曲はサブタイトル・バージョン名などを入れなければ、
TM史上で発音がもっとも長い曲名である
(カナで「はぴねすはぴねすはぴねすろんりねすろんりねすろんりねす」の27字)
当時メンバーも長すぎるので、「ハピロンと呼んで下さい」と言っていた


実際に「Happiness×3 Loneliness×3」というタイトルは、
長い曲名でインパクトを与えるという狙いもあったものと思う
90年代前半にビーイング系がよく使った手だが、
この頃になるとそうした手法が使われなくなっていたため、
逆に狙い目と判断されたのだろうか


ジャケットでは「Get Wild Decade Run」「10 Years After」に続き、
「tm NETWORK」のロゴが使われている
注目すべきはジャケットのデザインで、
3人の写真だけで構成されているが、
これがTM歴代のジャケットでも上位にくるかっこよさである
なお3人のリアルタイムの写真がCDジャケットに使われるのは、
これ以後2014年まで15年間なくなる


3人のいでたちは黒スーツという80年代TM的な姿だが、
珍しいのは3人ともメガネをかけている点だろう
まさかの小室・ウツの木根化である


小室のサングラスは正直かなり失敗した感が漂い、
西部警察に出てきそうな雰囲気である
あるいは3流映画に出るチンピラにも見えてしまう
一方ウツはサングラスではなく、目が見えるメガネだが、
これは他に例がないだけでなく、かなりイケている
木根はまあ、いつも通りだ


この曲は麻薬・覚せい剤乱用防止キャンペーンのテーマソングである
チャリティソングとして、売り上げは国連に寄付された
この話は厚生省から小室への打診で始まったもので、かなり急に決まったらしい


小室は9/25「夜もヒッパレ」出演後の某日にハワイへ戻り、スタジオに入った
10/4にはオケのデモを日本に送っている
以後TMの3人は11月初めまでレコーディングとイベントの日々となるが、
悲惨だったのは、9/17から11月まで連日の「RENT」公演が年始から決まっていたウツである
つまり「RENT」のど真ん中にTMの話が急遽舞い込んできたのである


当初のスケジュールでは秋の新曲レコーディング計画は無く、
「RENT」終了後にTM本格始動という予定だったと思われる
小室には厚生省の依頼を断ると言う選択肢もあったはずだが、
国家という看板を重視して、無理を押して受諾したものと思われる
(ただし音楽の成功に「国」の後押しがほとんど無意味であることはこの後判明する)
安室やKiss DestinationではなくあえてTMで引き受けたのは、
小室がTMに期待していたことを示すものでもあろう


さて、ウツ・木根は10/4東京のスタジオで、ハワイから届いた音源を聞いた
だがこの時点でオケの中心部分はだいたいできあがっていたが、
まだ曲名も歌詞もなく、メロディもついていなかった
この日は仮歌でも歌入れは無理だと判断され、見送られた
小室は約束の時間までに作業が終わらず、途中段階のものを送ったのかもしれない


「Happiness×3 Loneliness×3」の制作日程は、
もともとかなり無理があったようである
というのも、結果としてこの曲のリリースは年末になったが、
10月初めには11/17の予定とされていたのである
このリリース日に間に合わせるためには、約1ヶ月前には音源が完成している必要がある
後述する通り、10/20にはこの曲の音源が小渕恵三総理に謹呈されるが、
当初はこの音源がそのまま商品化する予定だったのだろう


ところが10/4には歌入れがまったくできなかった
小室は10/6、改めてメロディと歌詞を付けて、音源を日本に送った
この時小室によって、「Happiness×3 Loneliness×3」という仮題も付けられていた
歌詞は小室みつ子だが、かなり緊急に作ったものだろう


ウツは10/7〜17大阪シアタードラマシティで「RENT」公演があったため、
10/6には大阪に移動していた
一方木根は10/8〜10にソロツアー「talk & live vol.5」新宿シアターアプル公演を控えて東京にいたから、、
この日は3人がすべて別の場所で作業をしていたことになる


この日もっとも苦労したのはウツである
昼に仮詞を受け取ったところ、スペイン語が入っていることに気がついた
これは本作がラテンを意識した楽曲だったためだが、ウツはスペイン語が分からない
一応カタカナで振り仮名が振ってあるが、これだけでは対応できない
そこで「RENT」で共演しスペイン語も使えたLa Pearlに、
夜のレコーディングへの立会いをお願いし、
なんとか必要な歌入れを終えることができた
しかしこれでは満足な歌にはならなかっただろう


それにしても小室は、スペイン語の問題を何も考えていなかったのだろうか
また事前にメンバーに伝えてもいなかったのだろうか
ここらへん、3人の間で意思疎通面での齟齬が垣間見えるように思う


このシングルにはもう一曲収録されることが決まっており、
曲名は後に「80's」となった
本作はTOYOTAのNOAHのCMのタイアップがあり、
そのため本シングルは両A面とされている
「80's」はTM再始動後初の木根曲であり、
「EXPO」収録曲以来8年ぶりの木根作TM曲である
実質的にはカップリングとはいえ、
木根の曲がシングルの表題曲に使われるのはこれが初である


木根はTM用の候補曲を3曲作り、小室に送っていた
小室はその中から1曲を選んでアレンジを加え、
10/6ハワイから日本へ送った
木根はスタジオでこれを受け取り仮ボーカルを入れ、
小室みつ子から詞をもらった上で、
10/12大阪でウツとともにCM用トラックのレコーディングを行なった
この日はちょうど「RENT」公演の中休みだった
大阪公演の前日と中休み両方をレコーディングに取られたウツの多忙さには同情する


ウツの「RENT」大阪公演は10/17を以って終わり、
ようやく10/21東京公演まで3日間の時間が空いたのだが、
スケジュールは極めて切迫していた
ここで「Happiness×3 Loneliness×3」レコーディングに関わる日程を整理してみよう


小室から日本に最初の音源が届いたのは10/4である
ウツは10/7〜17に「RENT」大阪公演があり、
10/12の中休み以外は毎日1〜2公演を上演した
10/18〜20には3日間の空きがあったが、
10/20には官邸訪問と小渕恵三総理へのCD謹呈式が決まっていた
「RENT」東京公演中休み日の10/25には、
イベント「Yes To Life Festival」の開催があり、
これ以前にリハーサルの必要もあった


つまり小室の音源が届いてから歌入れが可能だった日は、
10/4〜6、10/12、10/18、10/19の6日間しかなかった
しかもその間に「80's」のレコーディングまで予定されていた
ウツは当初6日で2曲の歌入れを行なうことになっていたことになる


ところが小室の作業の遅れによって、
歌入れが可能になったのは10/6になってからのこととなった
この時点で残りは4日のみであり、しかもその内2日は謹呈式の直前である
事実上この時点で歌入れの時間は2曲2日しかなかったことになる
おそらくこの時点で「80's」の完成は諦め、
CM用のサビだけレコーディングを行なう方針に切り替えたものと思われる


10/18・19は「Yes To Life Festival」のリハーサルに当てられていたが、
「Happiness×3 Loneliness×3」の歌入れは一日行なわれただけで、
まだ仮歌の状態に過ぎなかっただろう
ウツはこの間、ボーカルの撮り直しを行なったが、
一方で小室は日本に帰国もしていなかった
スタジオでの音源制作が終わらなかったのか、あるいは別の仕事も抱えていたのか


小室がロスから東京に着いたのは10/19夜であり、
この時点でも「Happiness×3 Loneliness×3」はレコーディングが終わっていなかった
翌日13時の官邸訪問まで24時間を切っている状態で、である
小室はおそらくほぼ徹夜状態でレコーディングを行ない、
朝10時にトラックダウンを終わらせ、CDのパッケージができたのは12時前のことだった
この音源は満足な状態だったとは考えられない


「10 Years After」レコーディングの時もそうだが、
この頃の小室は組んだスケジュールが間に合わないことが多い
もちろん本シングルのリリースは急遽舞い込んできた話であり、
小室にとってもスケジュールの合間を縫う厳しい日程だっただろう
だがこの時は、小室がもともと無理な日程を組んで自滅した観が強い
あるいはかつてのペースでの作曲が難しくなっていたのかもしれないし、
それにも関わらずTKブーム終焉への焦りから、
仕事を過密に入れていたのかもしれない


さて、TMの3人は10/20、スーツの正装姿で官邸を訪れた
この様子はテレビでも放送された
3人は挨拶の後で完成直後のCDを小渕に手渡した
中身は「Happiness×3 Loneliness×3」間に合わせバージョンの1トラックのみだろう


1時間前にできたCD


この時小渕はニッポン放送の中高生アンケートを読み上げ、
総理大臣になってほしい有名人の1位が小室哲哉であることに触れ、
「今日は一番人気のある総理大臣においでいただいて、ありがとうございます」と述べた
ただし1999年の時点でこの結果が出ることは考えがたく、
おそらく数年前のアンケートだろう
麻薬・覚せい剤の危険性について青少年にアピールできる人材として小室が選ばれたとのことだが、
正直、この頃の小室を選んだ時点で認識が数年遅れている
(小渕が選んだわけではないだろうが)
所詮役人の仕事はこのようなものなのだろうと思わされる


ただ小室は小渕との関係について思い出深いようで、
後に「Cream of J-POP」「Happiness×3 Loneliness×3」のリミックスを、
「DJTK Summit Mix」として収録している
「Summit Mix」というのは、
翌年小渕の依頼で沖縄サミットテーマソングの安室奈美恵「Never End」を作ったことに基づくものだろう
小室にとってこの曲は、過去の栄華の象徴でもあった


その後11/10、木根はマリブの小室邸に赴いた
11/11からは小室みつ子も交えて、
商品用の「Happiness×3 Loneliness×3」「80’s」のレコーディングが行なわれた
11/12にはウツも合流しており、
ここにTM3人+小室みつ子のレコーディング体制が再現された
なお木根は10/31までソロツアー「talk & live vol.5」
ウツは11/7まで「RENT」再演があり、
それぞれ数日の休養を挟んでの合流となった


ウツの歌入れは11/13・14に行なわれ、ウツ木根は11/16に帰国した
ミックスは「10 Years After」と同じくBob Brockmanが担当した
本作にはカップリングとして、
「Happiness× Loneliness×3(Instrumental)」も収録され、
合計3曲入りのマキシシングルとなった
音源は11/25からラジオなどでオンエアされた


本作で注目すべきは、作詞家小室みつ子の再登用だろう
FANKS時代にはTMの作詞の中心的存在だったみつ子だが、
TMN期には存在感が薄くなり、
特に1991年の「EXPO」期には「Wild Heaven」以外採用されなかった
(むしろその後のウツ・木根ソロで採用された)
「終了」シングルの「Nights of the Knife」はみつ子が作詞を担当したが、
その後はTK時代に作詞を依頼されることはなく、
ウツ・木根作品も、1995年木根の「liquid sun」を除いて関わっていない


だが小室は1999年から、みつ子への作詞依頼を再開する
最初のみつ子への依頼は、鈴木あみの「Our Days」だが、
これは9/29リリースなので、7〜8月頃の依頼と考えられる
おそらくこの起用は、
みつ子作詞の「Be Together」の鈴木あみバージョンのヒットが影響しているのだろう
Marc Pantherも前田たかひろも10代女性向けの作詞に向いている作詞家ではなく、
その点でみつ子の詞に改めて注目が向けられたのではないか


以後のTK期鈴木あみのシングルは、
2000/4/12リリース「Thank You 4 Every Day Every Body」を除き、
みつ子が表題曲かカップリングの作詞を手がけた
2000/2/9リリースのアルバム「infinity eighteen vol.1」では、
全体の約半分がみつ子作詞となっている
他にも2000年には中野さゆり・坂口実央・小林幸恵・BALANCeなど、
TKプロデュース作品で多くの作詞をした
2001年にはウツ・木根ソロにも詞の提供を再開する


そのような中でTMの作詞も「Happiness×3 Loneliness×3」から再開し、
以後2002年までTM作品の詞はもっぱらみつ子が担当することになる
みつ子もTM NETWORKとの共同作業復活は楽しかったようで、
刺激にもなったようだ
2001年には7年ぶりのソロアルバム「As Always」をリリースし、
自身の音楽活動を再開させている


「Happiness×3 Loneliness×3」の歌詞は、
孤独で退屈な日々の中で悩む人々に対して、
「君の弱さを抱きしめたい 君をここから連れ出したい」
と告げるものであり、
その点は麻薬・覚せい剤乱用防止キャンペーンを意識したものだろう


ただその歌詞の内容と「Happiness×3 Loneliness×3」という曲名はどうにもそぐわないし、
何を言いたいのかさっぱり分からない
だが曲の中で何度も出てくるフレーズなので、非常に頭に残る
そのフレーズが秀逸ならよかったのだが、正直失敗ではないかと思う


「Just can't live, Just can't die」というサビの締めのフレーズも、
「ただ生きるだけなんてできない、ただ死ぬだけなんてできない」というニュアンスなのだろうが、
文字通りならば「まったく生きられない、まったく死ねない」という意味で、
人を救うべきキャンペーンソングの締めにふさわしいとは思えない
もっともこのフレーズやタイトルは、小室が考えたものだろう


本曲の歌詞で特徴的なのは、スペイン語が一部で用いられていることである
そのため作詞にはスーパーバイザーとしてShunzo Abeなる人物が入っている
おそらくスペイン語の監修役だろう
ただそのスペイン語も、
「Happiness×3」の後に「felicidad(幸せ)」と入れる程度で、
大した意味はない


スペイン語を入れたのは、この時小室がやりたかったこととも関わる
すなわち小室は本作制作直前の9月、
次に来る音楽としてラテンに関心を示していた
実際に本作は全体としてラテン的な雰囲気が強く、
フラメンコギターを大々的に用い、
特に間奏で哀愁あふれる音色を前面に出している
当時流行していたRicky Martinなどが念頭にあったに違いない
郷ひろみも同年7/23、
Ricky Martin「Livin’ la Vida Loca」の日本語カバーとして「Goldfinger '99」をリリースし、
ロングセラーを記録している


この曲は小室にとっての新境地といえるものだった
この頃の小室はTrue Kiss DestinationでR&Bを試み、
TMでも「Get Wild Decade Run」ではテクノ、
「10 Years After」ではHip Hop風の曲風を試みた
だが日本ではすでにR&BではMISIAや宇多田ヒカル、
Hip HopではDragon Ashなどが大ヒットを飛ばしており、
「先を越された」状況となっていた
このような状況下で、
小室はラテンポップの先駆者的立場を狙っていたのかもしれない


結果としてこのシングルは期待したほどのセールスは得られなかったし、
現在のファンの間でも評価は高くない
だが実は私は、曲自体はそれほど悪くないと思う
「Happiness×3 Loneliness×3」という意味不明のフレーズが何度も繰り返されるところは一考すべきと思うが、
新しいTMがここから生まれてくる可能性もあったのではないか


Aメロでは歌いこなすのが困難なほどの早口で歌われる一方、
サビはほとんどコーラスが担当するというカラオケ無視の作りは、
むしろ気持ちよく聞こえる
ただ口ずさむことが非常に困難なことは、
ヒット曲となる条件を欠いていたともいえるだろう


このように「Happiness×3 Loneliness×3」においては、
古典的なヒット曲的作りを意図的に排したのに対し、
「80’s」では小室が木根にあえて80年代風の曲を作らせた
「Happiness×3 Loneliness×3」で新しいTM、
「80’s」で昔ながらのTMを示すと言う構想だったのだろう


昔ながらのTMを期待していたファンからは、
「80’s」の評価がむしろ高かったようで、
木根もよくファンから褒められると言っている
ただ私としては、こういう擬古的な作風はどうもダメである


実際に80年代を再現できているならば良いのだが、
あくまでも90年代末に作った80年代風の楽曲であり、
私としては単に安っぽい曲という印象しか持てない
「80’s」は木根曲だが、
小室曲で言えば、これ以前なら「Wild Heaven」
以後なら「Castle in the Clouds」などが類例として挙げられよう


歌詞も意図的に古臭くしているのだろうが、
それも「意図的」なことを感じさせてしまい、
どうしても受け付けられない
正直私の中では、歴代TM曲中でも最下位、少なくともワースト3には入る
これは結局好き嫌いの問題だろうが、
当時私はCMでこの曲が流れるたびに、世に知られてほしくないと思ったものである


なおこの曲は当初CM用にサビの部分のみを作り、
その後ロスでAメロ・Bメロを作成したが、
CM用テイクのサビは歌詞やバックトラックも大きく異なっている
1999/11/2「コムロ式」で放送された最後のサビ繰り返し部分を聴くと、
CD版は曲もそれなりに改善されたことが分かるが、
歌詞も相当マシになっていたことに気づく
特に「恋を見つけたらDon’t be shy」などという直接的でダサい歌詞は、
80年代TMも歌っていないと思う

(CM版)
恋を見つけたら Don’t be shy 明日がほしいなら
考えすぎちゃダメさ 何かが飛び出す
君のその胸にJumpin’ high ためらう余裕もなく Just goin’ on
君のその胸にJumpin’ high ためらう余裕もなく
Just goin’ on, Just

(商品版)
今を抜け出して Jumpin’ high 明日をつかまえて
打ち破るものは Don’t be shy 君の胸の中
君のその胸に Jumpin’ high ためらう余裕もなく Just goin’ on
駆け巡りだすよ Don’t be shy たったひとつの出会いで
Just goin’ on, Just


以上、TM NETWORK版「Happiness×3 Loneliness×3」「80’s」に触れてきたが、
実は本作は他に二種の関連CDがリリースされている
一つはコンピレーション版で、
TM NETWORK版「Happiness×3 Loneliness×3」(オリジナル・Radio Edit)以外に、
Julio Iglesias Jr.・Sheila E・Wang Lee-Homのバージョンが収録される
歌詞はそれぞれ英語・スペイン語・中国語である
こちらは日本のアルバムチャート35位、1.5万枚を売った
海外でも発売されるという触れ込みだったが、どの程度売れたのかは分からない


収録曲は同じオケを使っているわけではなく、
アレンジがかなり変えられている
たとえばJulioバージョンでは間奏にセクシーな弦楽器が入っているし、
オケにはオリジナルにないホーンセクションが入っている


Sheila Eバージョンでは、
フラメンコギターやパーカッションが強調され、
(Sheila自身パーカッショニスト)
ラテン風の雰囲気を出している


Wangバージョンは意図的なものだろうが、メインボーカルが抑えられ、
むしろコーラスの方がよく聞こえる仕様である
バイオリンも入っており、特に間奏では目立っている
(後述のPVではWang自身がバイオリンを弾いている)


TM NETWORKの「Radio Edit」は、
現在までコンピレーション版でしか聞くことができない
これはイントロを30秒ほど短くしたもので、
オリジナルが小室のコーラスで始まるのに対し、
「Radio Edit」では女性コーラスで始まる
オリジナルを知っていると中途半端に聞こえるアレンジである


「Happiness×3 Loneliness×3」のもう一つの派生作品は、
566なるユニットによる「ハッピーです×3 ロンリーです×3」で、
2000/2/2にリリースされた
オケは基本的にTM NETWORKバージョンに準じている


566は小室レギュラーの「コムロ式」のサポーター5人である
作詞は小室みつ子+566名義だが、
サビの部分以外は566が新たに作ったもので、
566の作詞シーンは当時番組で放送された
基本的にパロディだが、面白くもないので聞く必要もないだろう
チャートでは100位にも入らなかった


「コムロ式」では番組に公募のサポーターを参加させ、
小室に親しみやすさを感じさせようとしたが、
可愛げのある女子高生などならともかく、
お笑いタレント志望のむさい男性たちを毎週見てところで、
喜ぶ者がどの程度いたのか理解に苦しむ
実際に番組で見ると寒々しいだけで、プラス効果はまったくなかった


なお566は2000/8/9、566 feat. 中野さゆり名義で、
「Never Say Why, Never Say No」をリリースしている
(歌が中野さゆり、ラップが566で、どう聞いても中野がメイン)
テレビアニメ「金田一少年の事件簿」の主題歌で、56位、8千枚を売った


PVについても触れておこう
これは2004年「All the Clips」に収録されているので、
現在では容易に見ることができる
本PVは特殊な撮影方法を用いて、
TM3人とJulio・Sheila・Wangが別々の場所で撮影した映像を一つにまとめ、
一箇所で共演した映像として編集したものである
ちなみに小室とウツ木根も、撮影は別の時に行なわれた


興味深いのは、音源も日英西中4バージョンを合成して作っており、
4者共演のバージョンとなっていることである
PV中の担当は、小室がピアノ、木根がギター、ウツ・Julioがボーカル(Julioはたまにパルマも)、Wangがボーカル(間奏にバイオリン)、Sheilaがボーカル・パーカッションである


この音源は当時「Hybrid Mix」として、
ラジオ局などにプロモーション版が配布されたが、
現在までCD化はされていない
PVの大まかな進行は以下の通りである

イントロ(TM版)
→Aメロ1パート目(TM→Wang→TM)
→2パート目(Julio→Wang→Julio→TM)
→サビ(Wang→Sheila→Julio→TM)
→間奏(Wang版)
→Aメロ1パート目(Sheila→Wang→Sheila)
→2パート目(TM→Julio→Wang)
→サビ(TM→Julio&Shiela→Wang&Sheila→TM→合唱)
→アウトロ(Julio版)


最後にライブでの演奏例について触れておくと、
「Happiness×3 Loneliness×3」は1999年のミニライブを除くと、
フルライブでは2000年の「Log-on to 21st Century」が唯一の演奏例である
だがこのライブのアレンジを聞く限り、
ラテン調ということもあってかなり盛り上がりやすい曲だと感じる


一方「80’s」は現在までTMのライブで演奏されたことがない
ただし2005年のtribute LIVE「SPIN Off from TM」で、
「it's gonna be alright」と日替わりで演奏されている(DVDには未収録)
木根曲なので、ソロライブで木根が演奏したこともあるかもしれない

Happiness×3 Loneliness×3/80's
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
1999-12-22
TM NETWORK
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記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 17 / トラックバック 0 / コメント 22


6-14 10 Years After

2014/03/06 02:43
ウツ・木根FCの方々は、
3/5に「the beginning of the end」の優先予約の結果通知が来たことと思います
いかがだったでしょうか?
私は府中初日・大阪・東京は参加できそうです(こっそりFC入りました)
府中はやはりすごい倍率のようで、先行販売以外ではほぼ購入は不可能でしょう


次はローソンチケットで一般先行予約が行なわれます
3/8受付開始で、締切は3/17の23:00です
どうかお忘れにならないように
おそらくこの後、チケットぴあとe+でも先行予約受付があると思います
それで先行発売は終わりでしょうか
一般発売は名古屋・大分は4/6、その他は4/5となっております


TMとしての活動はほとんど見えてきませんが、
そんな中で2/24、小室さんがTwitterで珍しく3人で撮った写真を公開しました
まあ撮影した小室さんは顔が半分切れているんですが、
ともかく3人で何かをしていることは分かります


そしてこの写真、注目すべきは4人目です
「もとEPICのTM NETWORKの産みの親、丸山さんど♪( ´▽`) 」
と小室さんが書いているように、
この写真は丸山茂雄さんを囲んで4人で映っているのです
これは非常に珍しいですね
丸山さん、お元気そうでし、3人も嬉しそうですね


実はこの写真、4人の対談の時のものらしいです
前回の記事のChebさんコメントで知ったのですが、
「TM NETWORK 30th Anniversary Special Issue 小室哲哉ぴあ TM編」4/21にぴあから出版されます

@TM NETWORK LIVE&CD HISTORY
アーティスト、小室哲哉のホームであり、原点であり、2014年4月21日、30周年を迎えるTMのデビュー以来の歴史を、デビュー当時の所属レコード会社であるEPICソニーの総帥、丸山茂雄氏とのBIG対談をはじめ、関係者のコメント、当時の写真、ポスター等のアーカイブ資料を交えて検証。先駆的なアイデア満載だったライブ・アーティストとしての側面、音楽的な実験精神に満ちたレコーディングの様子などを紹介。

A小室哲哉によるTM NETWORK全曲解説
TM NETWORKの代表曲、隠れた名曲まですべての曲を小室哲哉がみずから解説。歌詞、楽曲、アレンジ等への実作者ならではのこだわり、込めた想い、当時の技術やトレンドの取り入れ方から、いままで語られてこなかった名曲成立のエピソードなども加え、当時のファンには懐かしさと再発見を与え、若い音楽ファンには新鮮な驚きと共感を生む特集。

BTM30周年スペシャルトーク
1)TM NETWORK座談会
宇都宮隆、木根尚登とともに30年のキャリアとこれからをじっくり語りつくす
2)バンドメンバー、歌姫が語るTK
TM NETWORK、小室哲哉と音楽活動を共にしてきた”あの人”が見たTM、TKの素顔とは?

C祝・30周年!エールコメント集
縁のあの人この人からの”We Love TM NETWORK”コメントを一挙掲載。

DTMビジネス検証
ビジネス的な側面からTM NETWORKの功績と戦略を振り返る   ほか


この中の@でTMと丸山さんの対談が収録されるとあり、
おそらくTwitterの写真はこの時のものでしょう
@は過去のTMのライブやCDの歴史を検証するというもので、
書いていることだけ見れば、かなり面白そうです


つうか、もうこのブログ、いらない?(汗)


Aの小室さんのTM全曲解説とか、まだ全部語れるのかな?
「Earth」とか「EXPO」の頃の雑誌記事とかでもこういう企画がありましたが…
CDはそんなに興味ないけど、まあそれでも色々楽しみです


TMにすぐに関わる話ではないですが、
小室さん、2/26に東京ドームで行なわれたThe Rolling Stones来日公演を見に行ったようです
しかし観客の年齢層を考えてでしょうけど、チケット高いですね
花道周りの席は8万円です
これヤフオクの値段じゃなくて、正規料金ですよ!
まあでも、ローリングストーンズなら8万円払う人もいるだろうなあ


さて小室さん、これを見て色々と思うところがあったようで、
長くやるのも悪くないと思い、ステージから降りる時期について考えたと言っています
去年くらいもステージから引退する日のことを考えている旨のTweetがありましたが、
ローリングストーンズを見て、まだまだやりたいと思ったんでしょうか
なら嬉しいですね


さらに小室さん、ローリングストーンズに感化されて、
来年の春くらいに東京ドームライブをやりたいとか言っています
具体的な計画があるわけではないでしょうが、
おそらくTM 30周年のSeason 3を念頭に置いているのでしょう


東京ドームというと、TMファンには「TMN 4001 Days Groove」が思い出されますが、
小室さん個人では、2003年にglobeでライブを計画してぽしゃった痛い思い出の場所でもあります
30周年の締めくくりで失敗するのはあまりにも残念なので無理はしないで欲しいですが、
小室さんを発奮させる契機としては、
ローリングストーンズ来日公演は良いタイミングだったかもしれません


さて、ここ2週間、TM作品に関する新情報は出ておりませんが、
ソロではそれぞれリリース情報があります

小室哲哉「EDM TOKYO」リリースが3/19から4/2に延期
宇都宮隆→4/23BD「U_WAVE Tour 2013 フォースアタック」一般発売決定
木根尚登→4/10DVD「Naoto Kine Concert 2013 Talk&Live "RESET"」リリース


まず小室さんについて
「EDM TOKYO」のタイトルはまだ公式発表されていませんが、
Twitterで3/4に小室さんが発表しました
ソロのタイトル、3年続いた「DEBF」「Digitalian」シリーズから変わりました
「EDM TOKYO」アルバム収録曲のタイトルでもあるようです


レコーディングは3/4に終わったようです
リリースが4/2ですから、本当にギリギリまでレコーディングしていたんですね
まあ、交通事故による1週間の安静もありましたからねえ
しかしTMリミックスアルバムのレコーディングはこの後ですよね
大丈夫でしょうか?
まあ、たぶん同時並行でやっているんだろうけど…


あと小室さん、5/5に神戸国際展示場で「Music Circus '14」出演するそうです
「EDM TOKYO」の曲も演奏するんでしょうね


って、小室さん、この日名古屋でTMのライブじゃないですか!
まあ「Music Circus」は11:00開演、名古屋は18:00開演だから、
小室さんはお昼過ぎくらいに神戸のアクトを終えて名古屋に移動するんでしょうけど、
すごいスケジュールですね…


木根さんについては、FC版(受付締切)は、
一般販売版でカットされた「Girl Friend」とトークを収録しているそうです
こういうせこい商売にはつっこみたくなりますね
たぶんTMチケット目当てに新たにFCに入会した人を念頭に、
TM曲を限定版のみに入れたんでしょうけど、なんかなあ…
ちなみにDVDのダイジェストはyoutubeにアップされています
ウツについては…特にないです


最後に一つ気になる話題を
前々回の記事でEXPOさんからコメントがあって知ったのですが、
千葉の株式会社アドブレーンという会社が2/18EXPOピアノをオークションに出しました
そう、あのEXPOピアノです


このピアノ、製作者のYAMAHAと小室さんしか所有者はいなかったはずで、
YAMAHAが売ったことは考えづらいので、
(少なくとも2007年11月の楽器フェアには陳列していました)
小室さんが2009年の裁判の時、財産処分の一貫で売却したのでしょう
正直これだけは残しておいて欲しかったけど、
あの時は財産となるものを持っていない状態にしないといけなかったし、
仕方ないですね…


このピアノ、出品時に3000万円でスタートしましたが、
締切の2/25まで入札はなく、
一日延長しましたが、やはり入札されませんでした
そこで今度は500万円スタート、即決価格3000万円と、
大幅に値下げして出品されました
この時は同一アカウントが続けて入札して650万円まで値上げしましたが、
最低落札価格には達していなかったので、
オークションは成立しなかったものと思われます


3/3には、アドブレーンから4度目の出品がありました
(3/10オークション終了予定)
やはり500万円スタートですが、
3度目出品時と同じアカウントがその日の間に4回続けて入札し、
現在ではもう一人の入札者も含め7回の入札で12002000円まで上がってます


しかしまだ最低落札価格には達していません
おそらく500万円スタートは人の目を引くためで、
実際には3000万近くまで上がらないと売らないのだと思います
まあ正直、ヤフオクの新規アカウントにそんな金を出す人はいないと思いますが…


おそらくアドブレーンは、長らくこのピアノを高く売るタイミングを探していて、
TM30周年のこのタイミングを好機と見たのでしょう
まあ商売の話はおくとしても、
このピアノ、売れない間は会社でちゃんと保管してほしいし、
もしも将来買う人が現れたら、大事にして欲しいものです
小室さんが買い戻せたら、それが一番いいんですけど…


では本題に入りますね

------------------------------
「10 Years After」は、
「Get Wild Decade Run」リリース翌週の7/28、
TM NETWORK再始動第二段シングルとしてリリースされた
「Get Wild Decade Run」はTM初のマキシシングルだったが、
本作はTM最後の8cmCDとしてリリースである


CDは2曲入りで、
表題曲は「10 Years After –Bob Blockman Mix-」
カップリングは「10 Years After –Instrumental-」である
本作は現状で「〜Mix」などと付かないバージョンがなく、
その点でオリジナルが「”D” Mix」と名づけられた「Your Song」と同じである


「10 Years After」「Get Wild Decade Run」と同じく、
リニューアル以前のTM NETWORKの10年後であることを意識した曲名だが、
60〜70年代イギリスのロックバンドTen Years Afterも意識したものらしい


なお本ブログのタイトル「20 Years After―TMN通史―」は、
言うまでもなく本作を意識したものである
ただ私がこの曲にそこまで思い入れがあるというわけではなく、
ブログを始めた2006年がTMデビューの約20年後ということで、
もじるのにちょうどよいと思っただけということは、ここで白状しておく


ジャケットはビル街を上空から撮影したものだが、
その中の中心のビルが「tm」の文字に並んでいる(もちろん実景ではない)
この光景は、世界を俯瞰するTM NETWORKの視点を意識したものだろう
3人の写真はないが、このジャケットはなかなかセンスがあると思う



なお本作のTVCMでは、地球から宇宙にテレビが飛んできて、
そのテレビの中に過去のTMの映像が映し出されるというものである
最後はテレビが地上の街に落ちて終わるが、
その街はジャケット写真と同じものである


さて「Get Wild Decade Run」のカップリング「it’s gonna be alright」は、
ヴェルディ川崎1999年1st stageのサポートソングだったが、
「10 Years After」は2nd stageのサポートソングだった
すでに触れた通りヴェルディサポートソングの話は木根に来たものだったが、
木根の案でTMが担当することになった


2ndステージは8/6開催であり、
「10 Years After」リリース日はこれを意識して設定されたものである
レコーディングはその1ヶ月前に終わっている必要があり、
TMは6月終わり頃までに本作のレコーディングを行なうことが、契約上の条件となった


本作は当初、「Get Wild Decade Run」とともに、
6/14〜21にハワイのスタジオでレコーディングされる予定だった
ところが「Get Wild Decade Run」「it’s gonna be alright」完成後、
「10 Years After」は曲名も曲も歌詞も完成しなかった


そこでウツ・木根が6/22に帰国した後も、小
室はハワイで楽曲制作を続けることになった
タイトル・歌詞とオケが日本に送られたのは6/25のことで、
6/26にはウツの歌、6/2には7木根のコーラスがレコーディングされ、
ロスへと送られた
この音源はニューヨークのBob Brockmanにミックスが依頼され、完成を見た
(なお楽曲タイトルに「Bob Blockman Mix」とあるのは実は誤植らしい)


Bobは小室のロス移住以後の人脈で、
Prince、TLC、BABYFACEなどのミックスも手がけてきた人物である
小室関係では鈴木あみ「Be Together」やTrue Kiss Destination「Over & Over」「Girls, be ambitious!」も担当している


本作は前作「Get Wild Decade Run」を上回る4位を獲得した
この週のチャートは、
3位鈴木あみ「Be Together」、4位「10 Years After」、7位「Get Wild Decade Run」で、
10位内の3曲がTM関連楽曲となった


4位というのは、2013年現在、再結成後TMで最高のランクである
ただし翌週には11位に落ち、10位内ランクインは1週で終わった
(同週の12位は「Get Wild Decade Run」)


セールスは17万枚で、
23.2万枚を売った「Get Wild Decade Run」には及ばなかった
とはいえ以後の作品では10万枚越えしたものはなく、
本作は「Get Wild Decade Run」と並んで、
再結成後TMの作品中では圧倒的なセールスとなっている


本作は「Get Wild Decade Run」「it’s gonna be alriht」の中では、
後者の系譜を引く曲である
攻撃的なテクノサウンドではなく、
曲も歌も穏やかな雰囲気を出している


ピアノとギターで始まるイントロなどは、
安心して聞くことのできるやさしい音だ
ヴェルディサポートソングとして、
「it’s gonna be alright」と共通する空気を意識的に出したものだろう
ウツは「discovery」の頃(1996年)、
「10 Years After」のような曲を歌いたいと思っていたと言う


ミックスに当たって、シンセの音はあえて控えめにしたという
ただ音はアメリカのHip Hopも意識しており、
特にドラムはその雰囲気が強い
激しいものではないが、本作ではこのドラムがとても目立っている


なおカップリングのインストは、
歌入りの「Bob Blockman Mix」(6分16秒)よりも1分半短い
これは最後に延々と繰り返されるコーラス・サビに相当する部分がカットされたためである


歌詞の内容はTM NETWORKにしては内省的である
「あいつ」「おれたち」など、
それまでのTMではまず使われなかった言葉も使われている
(「終了」前なら「おれたち」は「ぼくら」だろう)


歌詞はTM NETWORKとしての10年ぶりの活動を意識したものだが、
主人公として小室がイメージしたのはヴェルディの三浦和良で、
三浦は10年後もまだ夢を追って突き進んでいるだろうと思って書いたものだった
「あいつはいつまで体を痛めて走りつづけるのだろう」
「明日どうしても勝たなきゃならない どうしても生きてたいのさ」
などの部分がこれに当たるものだろう


ただこの曲の歌詞には、別のメッセージもこめられている
特別なことがなくても幸せがすぐ身の回りにあるということである
この点を特に集約しているのが、Bメロ中の、
「過激も刺激じゃなくても生まれてここまできたこと喜べる」
というフレーズだろうし、またサビの、
「金と銀と鉄のアクセサリー飾りもすべては何だったのか?」
「ぬくもりはこのごろ何だか近くにころがっていた」
というフレーズも、身近な幸せを求めたい心情を述べたものである


小室の歌詞は締め切りの問題もあって、
両テーマが混在して未消化な印象が強いが、曲自体は悪くない
「it’s gonna be alright」と合わせて、
こういう曲はそれまでのTM NETWORKでは試みられておらず、
一つの新たな可能性を示す曲だったといえる
新しいTMのスタンダードを提示しようとしたものかもしれない


ただ旧来のファンからすれば、
再結成後一向にアッパーチューンがリリースされないことは、
やはり残念なところではあっただろう
(これはTMというか、この頃の小室楽曲全体の傾向だろうが)
期待していたものと違うと言う声が、当時ファンの間ではしばしば聞かれた
ここらへんは確かに、小室のバランス感覚に問題もあった
アメリカで活動する中で、日本のヒットチャートと遠ざかっていたことが、
悪い形で影響を与えてしまったともいえる


本作では「Get Wild Decade Run」に続いてPVが作成された
ウツ・木根は7/27頃にハワイのオアフ島に渡り、
7/31ウツのみハワイ島で撮影を行ない、
8/1には3人でオアフ島で撮影を行なった


3人の服は「Get Wild Decade Run」と同じく、真っ白の服である
雨の降るビルの中で傘を差しつつ歩くシーンや
草原で歩くシーンがある
また各一人のシーンもあり、
街の中で小室がコーラスを歌っているシーン、
岩場でウツが歌うシーン、
スタジオで木根がギターを弾くシーンがある


「Get Wild Decade Run」「Happiness×3 Loneliness×3」と同様、
本作のPVも音源はCDとは異なっている
ただ両曲のようにミックスが大幅に変わっているというのではなく、
2番や間奏がカットされて短くなっているだけで、
早い話ショートバージョンである(3分20秒程度)
2004年に「All The Clips」に収録された


「10 Years After」は、再結成記念ライブ「Log-on to 21st Century」や、
再結成後初のツアー「Tour Major Turn-Round」でも演奏されなかった
ただ1999年、復活後初のミニライブ「Yes to Life Festival」で演奏しており、
また2004年も、「Double Decade “NETWORK”」「Double Decade Tour」で演奏された
2012年「incubation Period」でも演奏する案があった


TRUE KiSS DiSC時代の楽曲は現在までほとんど省みられていないが、
その中で「10 Years After」は唯一全国ツアーで演奏された楽曲であり、
またライブ映像が商品化している楽曲でもある(「Double Decade “NETWORK”」
その点で、この時期のTM楽曲では一番存在感があるように思う


なお2004年の演奏も一因かと思われるが、
翌年ファン投票によるベスト版「Welcome to the Fanks!」には、
再結成後の曲として唯一この曲が選ばれている
(ただしSONY時代楽曲限定なので、2000年以後の曲は対象外)


最後にカバーについてもふれておくと、
小室のスタジオを使ったハワイのミュージシャンKalapanaは、
2002年の「Blue Album」「10 Years After」のカバーを収録している
Kalapanaのベースは日本人の佐野健二が務めているが、
佐野はかつてglobe・安室・華原・鈴木あみなど、
90年代末のTKプロデュース作品のレコーディングにも参加していた
おそらくこの縁で「10 Years After」がカバーされたのだろうが、
小室作品が外国人にカバーされたのは、日本向け企画版を除けば珍しい

(2014/3/6執筆、2016/5/14加筆)
10 YEARS AFTER
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
1999-07-28
TM NETWORK
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記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 33 / トラックバック 0 / コメント 30


6-13 Get Wild Decade Run

2014/02/23 06:48
2014/2/21、TM NETWORKの新作情報が開示されました
シングル「Loud」と、
リミックスアルバム「Information Discovery Report」で、
タイトルは現時点では「仮」ですが、リリース日はともに4/22です
早く聞きたいですね


「Loud」はCDのみとDVD付属版の2パターンがあり、
それぞれ1260円と1890円です
って、CDのみで1260円て高くないですか?
別に財政的に厳しいわけではないんですが、シングルってこんなにしたっけ
「I am」は1000円でしたよね
なんだか釈然としないなあ


CDは4曲入りで、1曲は「Loud」、1曲は曲名未定、あと2曲は両曲のインストです
またDVDは「Loud」のPVが入るようですが、
約10分とあるので、メイキングなども付くかもしれません
小室さん、2/21に「撮影」があったようですが、あるいはPV?


小室さんによれば「Informantion Discovery Report」は、
「情報開示録」の意味だそうです
アルバムは10曲入りで、現時点の収録予定曲は、
「Get Wild」「Self Control」「Seven Days War」「Be Together」「Just One Victory」「Accident」です
「Just One Victory」は、BD「START investigation」の解説中でも、
応援歌としてもっと知られてほしいみたいなことを言っていましたが、
そういう思いもあっての選曲でしょうね


今回注目すべきは「Accident(アクシデント)」でしょう
少し前に小室さんがラジオで「新曲と関係する」と発言していた曲です
新曲というか、リミックスするということだったんですね
この曲、リリース以来まったくリミックスとかと無縁だったし、
後の典型的TM楽曲とは異なる作風ということもあり、どんな形になるのか楽しみです
20周年では1stアルバムのリードシングル「金曜日のライオン」がリミックスされたから、
今回は2ndアルバムのリードシングルを…ってことでしょうか
ライブでもやるかな? ていうかやってくれ!


しかしその他の4曲のラインナップが、この上なくつまらない選曲ですね
小室さんが自分で選んでいるのかな?
あと4曲収録不明曲がありますが、
「Beyond The Time」「Love Train」「Still Love Her」「Human System」
とかになりそうで怖いです
もう定番曲はいいから、
「アクシデント」のような隠れた名曲を取り上げてほしいものです
あと前回の記事のコメントでもご意見が出ていますが、
なんでリリース日が4/21じゃなくて4/22なんでしょうね
オリコン集計日を考えるなら4/23(水)にするはずですし…


そして前回の記事のコメント欄ですでに書きましたが、
2/14にツアー「the beginning of the end」の日程が発表されました
4/26〜5/20、6会場10公演で、料金は全公演7800円です

・4/26(土)・27(日) 東京・府中の森芸術劇場どりーむホール
・5/2(金)・3(土) 大阪・オリックス劇場
・5/5(祝)・6(祝) 名古屋・国際会議場センチュリーホール
・5/10(土) 宮城・イズミティ21大ホール
・5/14(水) 大分・ホルトホール大分
・5/19(月)・20(火) 東京・国際フォーラムホールA


今回はTM由縁の地、府中からスタートです
小室さん逮捕直後、ウツと木根さんがフォークパビリオンをやった会場ですね…
初日で土日で小会場
これはすごい倍率になるぜ…!!(どうしよう)
一方ファイナルは、倍の集客力がある国際フォーラムで平日開催です
これは逆にした方がよかったような…
いや、国際フォーラムレベルなら間違いなく埋まるでしょうから、
問題は府中ですねえ


その他の会場について、物議をかもしているのは大分です
私ちゃんと把握していませんが、たぶんTMが大分に行くのは、
「終了」前にもなかったはずです
いや、2008年の「SPEEDWAY and TK Hits!!」では、
大分をスケジュールに入れていたのが中止になりましたね


これは当然KEIKOさんのご実家を考えてのことでしょうが、
大分平日開催で果たして埋まるのでしょうか?
まあ前回のiichikoグランシアタは2000人規模だったのに対し、
今回は1000人程度の上、福岡・広島公演がありませんから、
なんとか埋まるのかな?
というか、西日本の方々にはなんとも酷な日程になりました
まあ、Season2ではきっと福岡や広島もあるでしょう


なお前回このブログで、Season 1というからには、2か3まであるはずと書きましたが、
その直後に小室さんが、今回はSeason 3までとTweetしています
おそらくまだ決定ではないでしょうが、
Season 2ではCAROLの全貌が明かされ、
Season 3ではファン投票で演奏曲を決めるかもということです
ということは、Season 1はCAROL続編の前半になるのかな?


いずれにしろ、やはりSeasonは3まであり、
それぞれについてライブが予定されているようです
これは! かなり理想に近い形になってきましたぞ!
あとはオリジナルアルバムのリリースだけです…!


ツアーのチケット一般発売は4/5ですが、
当然その前にプレオーダーがあるでしょう
ウツ木根FCの先行予約が3/2締め切りなので、
3月中に各プレイガイドでプレオーダーを行なうと思われます
皆さん、うっかりエントリし忘れないようにお気をつけ下さい!


また交通事故で延期になっていた小室さんと坂本美雨さんのコラボライブが、
4/5開催になりました
TMツアーチケットの発売日ですから、TM話も聞けるかもしれません
チケット購入済みで参加できない方は、2/26までぴあで払い戻し手続きもしています


3/19には小室さんの「DEBF EDM 2」(仮)もリリースされます
小室さん、最近TMの話題ばかりが盛り上がっているため、
ソロアルバムの宣伝も積極的に始めました(笑)
まだ出せない情報があって、うずうずしているようです
しかし4月のTM新譜の情報は出ているのに、
小室さんのソロアルバムはタイトルすらまだ公表されていないんですよね
発売まで一ヶ月切ったのに、なんで?


今回は「DEBF EDM 2013 Summer」収録音源(の一部?)に加え、
新曲とリミックス音源が入るそうですが、
具体的にはglobe「Judgement」「Get Wild 2014」も入るとのこと
「Get Wild 2014」ということは、「DEBF EDM 2013 Summer」とは別音源ですよね
「Information Discovery Report」にも「Get Wild」のリミックスは入るのに?
いろいろ謎です


あと小室さん、「オドロキのコラボ」で、海外の人には作れないようなEDMを作ったそうです
「彼とコラボが出来て、素晴らしい曲ができた。一昨年の夏からの構想でした。」
Tweetしていて、相手は2年前から希望していた日本の某有名人(男性)らしいです
たぶんこれが、「出せない情報」なんでしょうね
誰だ? ナカタヤスタカとか?


以上、長くなりましたが近況でした
では本題に入ります
「Nights of the Knife」以来2年ぶりのTMシングル記事です

-------------------------
「Get Wild Decade Run」は1999/7/22にリリースされた
TM NETWORK再始動第一弾作品で、
言うまでもなく「Get Wild」のリミックスである
カップリングは新曲「it's gonna be alright」となった
本作はマキシシングルとしてリリースされたが、
これはTM NETWORK/TMNでは初めてのことである


1997年の再始動宣言からすでに1年半以上を経過していたが、
TM NETWORKの正式再始動はこの時となる
TMNラストシングル「Nights of the Knife」からは5年3ヶ月となるが、
TM NETWORK名義では1990/7/7リリースの「The Point of Lovers' Night」以来、
実に9年ぶりの作品である
「Decade(10年) Run」というのは、
「Get Wild '89」から10年であることによるという


なお5/31の記者会見では、
シングルは2枚同時リリースすることになっていた
その計画の全貌はよく分からないが、
当初1枚は「Get Wild '99(c/w Seven Days War '99)」と告知され、
もう1枚はヴェルディサポートソングということになっていた
リメイク2曲入りシングルと、
サポートソング「it's gonna be alright」「10 Years After」両曲入りシングルを、
同時にリリースするという構想だったのだろう


この中で気になるのは「Seven Days War '99」である
この年の元旦に特番「TK Present Nice Dream」で、
「終了」後初めてTMN3人で披露したのも「Seven Days War」であり、
この頃小室の中で、TMを代表する楽曲として念頭にあった可能性がある
ただ「Seven Days War」リメイクの話が具体的にメンバーの口から出たことはなく、
どの程度具体的な構想があったのかは不明である


「Get Wild Decade Run」のジャケットは、
白い衣装の3人が実験室風の場所で、
ブロックを並べているところの写真で、
そのブロックが「tm」の形になっている
(その下にはNETWORKとも書かれている)
これはタイトルロゴにも反映されており、

tm
NETWORK GET WILD DECADE RUN

と書かれている(tmはやはりブロックを並べて作った字)
1999年のTM NETWORKは以後も「tm NETWORK」と表記された


本作はチャートで5位、23.2万枚を記録し、
オリジナル「Get Wild」(23.1万枚)をわずかながら越えるセールスを実現した
TM版「Get Wild」5バージョンとカバー2バージョン(玉置成美・超新星)の中で、
一番売れたのはこのシングルである


なおこれは再始動後のTM NETWORKで最大の成績でもある
(最初が最大ということは、以後低落するということだが)
TM NETWORK名義(TMNではなく)のシングルの中でも、
「The Point of Lovers' Night」「Dive Into Your Body」に次ぐ3番目のセールスとなった


本シングルの制作過程を、時間を少し遡ってみてみよう
「it's gonna be alright」が3/12〜13、
ヴェルディ川崎のサポートソングとしてレコーディングされ、
3/27に発表されたことは、すでに述べたところである
実はCDの形に限らなければ、
TM NETWORK再始動の1曲目として発表されたのは、
「it's gonna be alright」の方だった


globe「Tour Relation」大阪城ホール全公演終了後、
小室は東京に帰って夜7時半からスタジオに入り、
翌日朝まで「it's gonna be alright」のミックス作業を行なった
大阪城公演は4/21〜28だから、スタジオ作業は4/29〜30だろう


「キヲクトキロク」収録の「it's gonna be alright (TK Vocoder Version)」は、
4/30にレコーディングされたとライナーに書いてあり、
この時にミックスされたものらしい
つまりこれはシングルCD版よりも早く作られたもので、
現状で聞くことのできる再始動後最初の音源ということになる


木根の「続・電気じかけの予言者たち」によれば、
この時小室は木根に、
「Get Wild」リメイク版をシングルにしようと提案したという
「Seven Days Way」リメイク計画には言及されていないが、
木根の本は2年近く後に発表されたものなので、
前後関係が合うようにつじつまを合わせて書かれている可能性もある
だがリメイクの対象として「Get Wild」を挙げたことは疑う必要はないだろう
そして以前述べた通り、5/8には福岡でウツも交えた3人で、
「Get Wild」リメイク版制作計画が決定した


小室は当面の方向性として、
過激といわれるサウンドを目指すことと、
長くやっているグループといわれることの、
二つの方針でやっていくつもりだと言っていた
ミュージシャンとして新しい音を開拓していくことはもちろんのこと、
昔からのファンも喜ぶような活動をしていくということだろう


まことに理想的な発言だが、
言うは易しとやらで、実際にはなかなかうまくいかなかったことは、
今後の歴史から知ることができる
ただ再始動当初はこのような理想に沿うべく動いていたはずであり、
リメイク+新曲という組み合わせは、
この両面作戦を反映したものといえるだろう


小室は「Get Wild Decade Run」について「進化した音」、
次の「10 Years After」について「スタンダードな音」と言っている
また「it's gonna be alright」は同じヴェルディサポートソングとして、
「10 Years After」に近い雰囲気の曲である
言い換えれば、「Get Wild Decade Run」が攻めで、
「it's gonna be alright」が守りの音として作られた


メンバーは6/4からのミーティングで、ハワイでのレコーディングを決定した
6/6には「Get Wild Decade Run」のPVおよびジャケット撮影を行なったが、
この時点では曲はまだできていない
映像の方が先に出来ていたことになる


ウツは6/12、小室は6/13ハワイに入り、レコーディングが始まった
6/14には木根も到着する
スタジオはハワイのオアフ島にある小室のTKDスタジオである
このスタジオが最初に利用されたのは、この時のレコーディングである
なおウツはハワイ集合前にニューヨークに行き、
TRUE KiSS DiSCのスタジオを見に行くなど、案外積極的である
実はTM再始動を一番楽しみにしていたのはウツなのかもしれない
ウツは6/17(日本時間)の「RENT」会見のため6/15に一時帰国し、
会見終了後に即日ハワイ行きの便に乗って再渡米するという慌ただしさだった


こうしてついに始まった3人でのレコーディングだが、
小室は深夜から朝に作業を行ない、
ウツ木根のレコーディングは夕方に行なったため、
3人が顔を合わせた時間はあまりなかった
音源制作と歌入れの時間を分けるのは効率的ではあるだろうが、
3人の共同作業と言う印象はあまり受けないのも事実である


この間、6/18段階の音源が、
「キヲクトキロク」収録の「Get Wild Decade Run ('99 Version)」である
完成版と比べるとまだ音は少ないが、基本的な構成は同様である
なお「'99 Version」は最後に完成版にはないフレーズが加わっており、
そのため完成版よりも数秒長くなっている


6/21には「Get Wild Decade Run」「it's gonna be alright」が完成し、
ウツ・木根は6/22帰国した
曲名はこの過程で決定した
だがヴェルディの1999年2ndシーズンサポートソングとして制作が決定していた「10 Years After」についてはレコーディングが終わらなかった
「Seven Days War」リメイク版リリースがなくなったのは、
レコーディングが予想よりも時間がかかったためかもしれない


たとえばmagnetica会報によれば、
6/19には小室がホテルで「it's gonna be alright」作詞を行ない、
ウツは時間が空いたので釣りをしていたという
だが後で述べる通り、「it's gonna be alright」の歌詞は、
4月の時点で大部分ができていた
さらにウツは6/21にも時間が空いて釣りをしている
おそらく音源制作作業が順調に進んでいなかったため、
歌入れの予定がずれ込んでいたのではないだろうか


ともかくも6/21にはTM NEWORK再始動シングル収録曲が完成した
(正確には、完成した曲を再始動シングルとした)
ここではまずカップリングではあるが、
先に作られた「it's gonna be alright」を見てみよう


本作は作詞・作曲ともに小室哲哉である
次の「10 Years After」にも通じる緩やかな雰囲気の曲だが、
「Get Wild Decade Run」がテクノだとすれば、
こちらの印象はヒップホップに近い
この点は、当時小室が力を注いでいたTrue Kiss Destinationと近い流れといえる


曲はヴェルディ川崎サポートソングということで、
応援を意識した歌詞となっている
聞きやすいミディアムテンポであるのも、
応援歌ということを意識しているのだろう


曲名「それで問題ないだろう」(邦訳)というのも、選手へ向けてのメッセージだろう
特に始まりの部分の、
いつでもどこでも このまま立ち止まれないいきざま
広い広いこの場所で たった一つの光が見えたかい?

というところは、サッカーのフィールドを意識しているに違いない


この曲で目立つのは、まず第一に小室のコーラスで、
サビではウツのボーカルが抑えられ、
むしろそれよりも大きな声で小室のコーラスが入っている
印象としては、Aメロ・Bメロをウツが歌い、
サビは小室が歌っているという感じである
ウツファンには不評だろうが、
TMとしては新しいパターンで、それなりに面白い試みと思う


再結成後のTMでは、2000年の「MESSaGE」や、
2007年「SPEEDWAY」収録の楽曲などでも小室の声が目立つ
その嚆矢といえるだろうか
なお4月にレコーディングされた「TK Vocoder Version」では、
1番Aメロは小室の仮歌で、2番Aメロは歌がない
また1番Bメロの歌詞はシングル版では、

このまま体が だんだん冷たくなって
スリルもないまま 君と感性まで離れてゆく
聞かせておくれよ 誰か救いの言葉を歌を夢を
いつもは見えない 命を見つけて自分を見つけて


となっているが、「TK Vocoder Version」では、

このまま体が だんだん冷たくなって
涙も出せずに 君と感性まで離れてゆく
聞かせておくれよ 何か救いの言葉を歌を夢を
いつもは見えない 命を見つけた分かった


となっており、特に最後のところでは歌い方も変わっている
2番Bメロも同様に「誰か」→「何か」、
「優しさ見つけて自分を知りたい」→「優しさ見つけた分かった」となっている
ただこれも微調整という程度で、
基本的な歌詞は4月の時点でできていたと言って良いだろう


ついで「Get Wild Decade Run」を見てみよう
これ以前の「Get Wild」スタジオ版ミックスとしては、
デモバージョンを除けば、オリジナルのほか、
「Get Wild '89」「Get Wild (techno overdub mix)」がある
「Get Wild '89」は原曲のボーカルを残して、
バックトラック作成をPWLに依頼したもので、
「techno overdub mix」はこれに新しい音を重ねたものだった
ともに派手で長いイントロで始まり、
基本的には原曲をより豪華にする方向のアレンジである


ところが「Get Wild Decade Run」は、
トラックの変化がより劇的である
渋いギターを中心に始まるゆったりとしたイントロは、
「Get Wild '89」の方向性とは真逆であり、
いわば「Get Wild '89」が「動」の方向のアレンジだとすれば、
「Decade Run」は「静」方向へのアレンジとも感じられる


歌の出だしのAメロは1オクターブ下げられており、
このオケを聞いた時、ウツはかなり不安だったらしい
後にも、生では歌いづらいと言っている
(実際に生で歌ったことはない)
まさかこう来るとは思っていなかったのだろう
原曲はAメロから勢いよく始まるが、
「Decade Run」では淡々と歌われる


さらに1番のAメロは1フレーズ増えており、

リスペクトいつもきみをたたえてた ここまで走りぬけた
心はいつしかふりだしの場所 もどりたくなっていた


という原曲にない歌詞が充てられている
(このため作詞者に、原曲の小室みつ子に加えて小室哲哉も加わっている)
ここは、今までの3人の音楽活動を振り返り、
TM NETWORK時代の活動に戻ろうという意志が表明されている


Bメロ「it's your pain〜」の部分では木根コーラスの他、
シンセ音も加わってきて、テクノ的な雰囲気が濃厚になる
原曲ではこの後勢いよくサビに入るのだが、
「Decade Run」では「Get Wild and Tough」のサンプリングボイスが繰り返され、
その後20秒近くのタメを挟んでbpmが変化する
シンセ・ドラムの音も派手になり、やっと原曲を思わせる勢いのあるオケになる


ところがウツのボーカルはここでもまだ抑えたままで、
しかもサビは前半しか歌われない
そして2番に入るとオケはまた元に戻る
ウツの歌が力強く変わるのはようやく2番サビ、3分を越えたところで、
それまで焦らされたリスナーは、ここで初めて盛り上がることができる


曲は2番サビが終わった時点で3:39で、
7:03の長さを誇るこの曲の中ではまだ中盤である
以後はオリジナルのフレーズを用いつつ、
盛り上がりのあるサビを繰り返しながら曲が展開する
原曲最後の「ひとりでも傷ついた夢をとりもどすよ」の部分が、
「ひとりでも傷ついた夢を取り戻せる」に変わっているなど、
随所に工夫の見られる作りともなっている


全般的に本作は「Get Wild '89」よりも工夫に富んでおり、
音も当時の邦楽ではかなりハイセンスな作りだと思う
小室も原曲をそのまま使うのではなく、
再構成して組み替えているあたり、
制作に当たって全力を尽くしている印象である


ただ本作は復活第一弾シングルとして期待されたこともあり、
いわゆるTM風のノリの良いポップスを期待していたファンには、
かなり不満を与えることになったようである
この不満はカップリングの「it's gonna be alright」や、
次のシングル「10 Years After」が、
いずれもミディアムテンポで、
アッパーチューンでなかったことからも増幅されてしまった


小室もこの点は認識しており、
「画期的すぎた」「実験してみすぎたかもしれない」
などと後に言っている
実際にこの曲を再始動1曲目にしたのは、
あまり冷静な判断ではなかったかもしれない
ただ一面ではファンも付いていけないほど本気で取り組んだ曲ということでもあろう


Get Wild Decade Run」はマキシということで、
カップリングは「it's gonna be alright」以外に2曲あり、
合計4曲が収録されていた


1曲は「Get Wild Decade Run -112 Club Mix-」で、
「Get Wild Decade Run」のリミックスである
このバージョンでは1番に入っても歌無しの部分が続き、、
Bメロの「何も怖くはない」の「い」のところから歌が入る


「Get Wild Decade Run」も後半ではオケに原曲の痕跡がそれなりにあるのだが、
「112 Club Mix」ではオリジナルのフレーズがほとんど用いられず、
リズムトラックを中心に曲が組み立てられている
これを聞くと、「Get Wild Decade Run」は、
まだそれなりに実験性を抑制しているともいえる


カップリングのもう一曲は、
「it's gonna be alright -Instrumental-」である
ただし「Get Wild Decade Run」には、
1999/9/8リリースのクラブ向けアナログ版もあり、
そちらではこの曲の代わりに、
「Get Wild Decade Run -Instrumental-」が収録されている


なお本シングルを含め、TRUE KiSS DiSC時代のシングルは、
オリジナルアルバムに収録されていない(アルバムが出なかった)
「Get Wild Decade Run」「it's gonna be alright」およびそのインストは、
「Original Singles」「Original Single Back Tracks」で聞くことができるが、
「Get Wild Decade Run -112 Club Mix-」は、
アルバムでは限定ボックス「World Heritage」所収の「All The Get Wild」でしか聞くことができない
なお「it's gonna be alright」は2005年の「Welcome to the Fanks!」にも収録されている


「Get Wild Decade Run」にはPVもある
CDジャケットと同時に撮影されたため、
3人の衣装はジャケット写真と同じである
PVの撮影は、近くは1996年の「Detour」の例もあるが、
これは厳密には小室・ウツ・木根連名名義の曲であり、
またTMN最後のシングル「Nights of the Knife」のPVは、
過去の映像を編集してつなげたものである
「Get Wild Decade Run」は実に1991年の「Love Train」以来、
8年ぶりに撮影されたTMのPVということになる


ストーリーは、氷山の中にある実験施設の中で、
研究者が男女2体の生命体を製造するというものである
最終的に生み出された彼らは野に放たれ、そこでPVが終わる
彼らは耳から手が生えたり、人間とは異なる動きをするなど、
人間とは別の生命体らしい(おそらく進化した人類)


実験施設の中にはTM NETWORKの3人もいる
3人はCDジャケットの「tm」ブロックの並べられた机の前から、
遺伝情報を投与して、生命体を完成に導く
3人はまた、研究者たちにも指示を与えているようである


なにかできた



SF的空気のPVはTM NETWORK史上で、
「終了」前の作品を含めてもかなり良い線を行っていると思う
見ていて不快感・不安感を感じさせる映像ではあるが、
同時に未来的な曲の雰囲気にもよく合っている
おそらくこのPVのテーマは「人類の進歩」であり、
それを導く存在としてTM NETWORKが描かれている
進歩的存在の象徴としてのTMは「終了」以前からのコンセプトだが、
それがよく表現されていると思う


また注目すべきは、このPVの音源がCD未収録のバージョンであることである
長さが原曲の半分以下(3分)しかないため、
曲が大幅にカットされているためだが、
それ以外にも手を加えた部分がある


「10 Years After」「Happiness×3 Loneliness×3」
も含め、TRUE KiSS DiSC時代のPVはいずれも曲が短く編集され、
特に「Get Wild Decade Run」「Happiness×3 Loneliness×3」は、
アレンジ自体も変わっているため、音としても貴重である
これらのPVは、2004年リリースの「All the Clips」で初めて商品化された


「Get Wild Decade Run」の場合、
1番Aメロはなく、「112 Club Mix」のBメロから始まり、
しかもサビは歌がない
(Bメロ〜間奏の歌詞も「い」と「Get Wild and Tough」だけ)
続く2番Bメロは歌がないだけでなく、
サビに入るところのトラック自体にアレンジが加えられている


2番サビ(全部で3分の中の2:18から)になるとやっとウツの歌が入る
ここはCDではサビ繰り返しの部分に当たる
ウツの歌がまともに入るのはこの部分だけである
その後は10秒ほどサンプリングボイスが入ってPVは終わるが、
この音はCDには入っていない
バックトラックは「112 Club Mix」と思う


「Get Wild Decade Run」「it's gonna be alright」は、
TM NETWORK再始動の記念曲だが、ライブでの扱いは非常に不遇である
「Get Wild Decade Run」は、
イントロと同じ音源が「Log-on to 21st Century」で使われたが、
それ以外では現在までまったく省みられていない
歌が低音で、ウツが歌いずらいこともあろうし、
ライブの盛り上げ曲である「Get Wild」を、
ノリを抑えた本アレンジで演奏するのは、
ライブの構成を考えれば難しいところもあるのだろう


「絶対に演奏できない曲」と言われてきた「一途な恋」が、
2013年「START investigation」で1番のみとはいえ演奏された今、
「Get Wild Decade Run」は、
ライブで演奏されたことのない唯一のシングル曲となっている


「it's gonna be alright」に至っては、
現在までTM NETWORKのライブで片鱗も演奏されたことがない
オリジナルアルバム未収録で、シングルカップリングという、
いかにも微妙な位置にあるため、
今後も演奏される可能性はほとんどないだろう


ただし2005年のtribute LIVE「SPIN OFF from TM」では、
日替わり曲として演奏された
しかしDVD収録日の2005/4/28には演奏されなかったため、
この曲の映像は商品化されなかった

(2014/2/23執筆、2016/5/14加筆)
GET WILD DECADE RUN
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
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5-25 final live LAST GROOVE (VIDEO&CD)

2012/06/25 02:29
先日「Incubation Period」の放映が終わったばかりですが、
早速次の情報が舞い込んできました!
magneticaのサイトより

TM NETWORKがSMAP×SMAP「S・LIVE」コーナーに初出演!
SMAPと共にヒットメドレーを披露!お見逃しなく!

日時:7月2日(月)21:00~23:08


私は見ていませんが、TV雑誌の情報によれば、
「Get Wild」「Love Train」「I am」などをメドレーするようです
(前記事haruさんコメントより)
「I am」、初の地上波公開です!!


やったーー!!
今回だけ一度もテレビで取り上げられないというのは、寂しすぎましたからね!
一度だけでも記念でテレビに出て欲しかったので、嬉しいです
小室さん、6/14にスタジオ撮影があったらしいので、この時に収録したものでしょうか
昔の曲はちょっとでいいから、「I am」はせめて一番だけでもフルでやって欲しいです


それと、前回触れ忘れていたんですが、
「Keyboard Magazine」に過去のTM記事が小さく再掲されていました
その中に、幻のファーストライブの記事があるんですが、
これってもしや、すごい貴重なんじゃ!?
1984年8月号の渋谷LIVE INNのライブ(1984/6/18)のレポです


ウツ・小室(KX装備)のツーショット写真があって、
煽り文句が「コンピュータを駆使したダンサブル・ロック」です
当時のライブの機材とかも書いてありますよ
これってTM公式データブックとかにも一切ない情報のはずです


字も、すごーく小さく書いてあります
ライブが決まったのは約一ヶ月前のこととありますが、
デビューから一ヶ月後くらいのことでしょうか
全然売れなくて、これはやばいということになった頃に急遽決まったのでしょうか
くそう…これ全部読みたいなあ
記事からは、小泉洋と高杉登も参加していたことが分かります
ここらへん、近いうちに過去記事に反映させないと…


ソロ情報では、ウツの20周年記念アルバムの発売が決まりました
タイトルは未定のようですが、9/5リリースとのことです
ソロツアーはこの直後ですから、ニューアルバムひっさげてのツアーということになりますね


ちなみにU_WAVEなどではなく、ウツのソロ名義のアルバムは、
特殊な形態だった「TAKASHI UTSUNOMIYA from "SPIN OFF" 2005 to 2007」を除くと、
2004年のミニアルバム「overtone」以来となります
フルアルバムとなると、2003年の「wantok」以来ですから、
実に9年ぶりになるんですね
実はこの10年、ほとんどソロアルバムを出していなかったんですねえ


小室さんは、特にこれと言った情報はないんですが、
なんだかすごいハイテンションで、
去年流れたDOMMUNE ZEROからのオファーを待つtweetをしたり、
布袋寅泰さんのライブを見てやる気を出しているtweetをしたり、
盛り上がっているみたいです
8月にやるという何かに、これがうまくつながると良いですね


さて、本題に入ります
今回で、TMNの全音楽ソフトの話題はおしまいです
第5部も終わりが見えてきました

--------------------
1994/8/1、「TMN 4001 Days Groove」のライブ映像が、
「final live LAST GROOVE 5.18」「final live LAST GROOVE 5.19」
と題して、ビデオで発売された
本作はその後TMN再結成後の2000/3/23にDVD化され、
20周年直前の2003/12/17に廉価版でリリースされた


TMN関係の商品は、「終了」の発表以来、
1994/4/21シングル「Nights of the Knife」
5/26BOX「Groove Gear」
6/22ビデオ「Decade」、ベストアルバム「TMN Black」「TMN Red」「TMN Blue」
と、ほぼ一ヶ月起きにリリースされていたことになる


これに7/21リリースのT.UTU with The Bandライブビデオ「Live Water Dance」を加えると、
その密度はさらに増す
リリースペースが月1ペースに抑えられたのは、
小遣いをTMNにつぎ込む高校生ファンのふところ具合も勘案したものかもしれない


「final live LAST GROOVE」は、
TMのライブのほぼ全体を商品化した最初のものである
一部のMCや5/19の「Get Wild '89」などは削られているが、
それらは一部の例外的存在である
最後のライブということもあり、
TMNの活動を伝える記録としての意味も持つ作品といえよう


ジャケットにはライブの写真が何枚も載せられ、
そこにビデオのタイトルと終了のロゴも印刷されている
5/18は黒地に赤字、5/19は黒地に青字となっており、
赤・青・黒という3色の組み合わせがここでも見出される


本作は、TMの歴代映像作品中でもおそらく最大の売上を出し、
5/18は6.7万本で年間3位、5/19は6.3万本で年間5位だった
「Decade」は年間8位だったので、
TMNは1994年の年間ビデオチャート10位内に3作品を入れたことになる


本作は基本的にはライブ映像をそのまま収録したものなので、
内容は以前書いた、
「5-19 TMN 4001 Days GrooveA」「5-20 TMN 4001 Days GrooveB」
を見ていただければよいのだが、
一部リハーサルシーンなど、ライブの裏側も収録されている
リハーサルシーンは白黒の荒い画面になっており、
一見してライブ本編と区別できるようになっている


特に5/18はリハーサル映像が多い
冒頭から会議やリハーサル映像で始まり、
木根のアコギに合わせてウツが「Electric Prophet」を歌うシーンなども収められる冒頭リハ映像は5.18の曲順についての打ち合わせと、
「金曜日のライオン」のサンプリングボイスを小室が試し弾きするシーンで終わり、
これにつながる形で、ライブ本番1曲目「金曜日のライオン」の映像が始まる


4曲目「Nervous」の後、
ビデオはサポートメンバーのリハーサルシーンに移る
「Be Together」のリハーサル中のようである
山田と阿部、北島と葛城など、同じパート同士で話しをしている
小室と北島の会話シーンも収められている
最後は全員で「1/2の助走」のさわりのところを練習するシーンで終わり、
ライブ本番の5曲目「アクシデント」の映像につながる


13曲目「All-Right All-Night」の後、
ライブ会場ではモニターにNHKニュースの様子が流されたのだが、
それはカットされ、代わりに打ち合わせシーンの映像が入れられている
話し合いの最中、ウツがこっそり帰るシーンも収められる


曲順を話し合っているところ、
「エレプロを、さっき19日で言った「Nights of the Knife」のところに持って来る。で、ポイントを抜いていくということで、全部で18曲に…」
という小室の発言が収録されているが、
これはおそらく「Electric Prophet」を18日の本編最後(19日の「Nights of the Knife」に当たるところ)に入れることを提案したものだろう
「ポイント」は「The Point of Lovers’ Night」だろうから、
どうやらこの曲を18日に演奏する案もあったらしい


本編ラスト、18曲目の「Electric Prophet」の後、
アンコールシーンの前にもリハーサル映像が挟まる
ウツがスロットマシーンで遊んだり(なぜあるか不明)、
木根がドラムを叩いたり、余興的シーンが見られる
小室はスタジオで「A Day in the Girl’s Life」の音源チェックをしているシーンである
最後に3人それぞれの映像が見られるようにしたものだろう


この後、3人だけのアンコール演奏が収録され、
それが終わると「Nights of the Knife」をBGMに、
1994/5/17のゲネプロの映像が流れてビデオは終わる


概して5.18はリハーサル映像が多く、カットされたシーンもほとんどない
収録時間も153分という長時間になっている
これに対して5.19はMCや曲にカットされた部分が多く、
リハーサル映像もあまり入っていない
時間も137分で、5.18と比べるとお得感は薄い
また5.19はウツが本番でかなりの大ミスをやったので、
その部分が修正されている


5.19のビデオの最初は、「Seven Days War」のリハーサルシーンで始まる
5/18のアンコール曲だが、ライブ本番と同様に、
ウツが小室のピアノ・木根のギターを伴奏に歌っている
その後は5/19のアンコール「Time Machine」のリハーサルシーンになる
ともに3人だけで演奏した曲ということで、この2曲を冒頭に入れたのだろう
5.19のリハーサル映像はこれだけである


その後、本編ラスト「Nights of the Knife」の直前、
つまりいよいよTMNが「終了」しようというシーンで、
涙ぐむファンたちの姿が白黒映像で映し出される
「Nights of the Knife」演奏中も、
熱心なファンたちには泣き崩れるものもおり、
その様子も収録されている


「Nights of the Knife」が終わり、メンバーが退場した後、
アンコールシーンの前には、
3人が東京ドームで記者たちに撮影されているシーンが入る
これはおそらくライブ開始直前のものだろう
白黒映像で、「終了」直前の3人の貴重なコメントが入る

木根「えーこの10年間に出会えたみんな、今後も大切に自分の中にしまっておきたいと思います」
小室「10年で僕たちが提供した楽曲は、当然この後も残るんで、それぞれ愛着がある曲も含めて、これから知る方でもいいんで、可愛がってあげて欲しいな」(小室さん)
ウツ「TMN、TM NETWORK、TMNという形は「終了」になるんですが、新しい形の僕たちも、応援してください」


この後ビデオの映像は、5/19の本編終了後に戻る
3人はアンコールを求める会場の歓声の中で舞台裏で座っているが、
やがて立ち上がり、歩いて会場に現れる
3人はアンコール用の特設ステージに上がり、
コメントを残して「Time Machine」を演奏し、また徒歩で退場する
この間、「Nights of the Knife (instrumental)」をBGMに、
メンバーが舞台裏を歩いて会場外のバスに乗り込む場面で、ビデオは終わる


5.19のビデオでは大きくカットされている部分がある
ゲストの登場シーンである
この日は「CAROL」組曲の前に浅倉大介が、
「Get Wild '89」の前に松本孝弘が登場し、
ウツによる紹介もあったのだが、
そのシーンは丸ごとカットされている


さらに昔からファンの間で問題になっている点だが、
このビデオでは一曲だけ収録されなかった曲がある
「Get Wild '89」である


松本は本番では「Get Wild '89」イントロ演奏の途中で登場したのだが、
ビデオには松本登場前の部分だけ、イントロが収録されている
そのためこのビデオでは、
小室のシンセ演奏が突然切れるという妙な編集になっている
イントロ後半のビデオ未収録の部分で、
松本と小室の競演による即興演奏が収録されなかったのは非常に惜しい


さらに松本が参加した曲でも、
「You Can Dance」は収録されているが、
非常に巧みな編集によって松本が一切映っていない
よくぞこんなアングルだけでビデオを作れたと思うほどである


これは松本が所属していた事務所ビーイングが、
映像の商品化に対して許可を出さなかったためらしい
あるいは金銭を支払えば許可されたのかもしれないが、
それは販売価格に影響が出るほどの金額だったのだろう


なお本題ではないのであまり触れたくないが、
私のビーイングに対する評価はすこぶる低い
それは音楽的な質の問題もあるが、
むしろ露骨な商業主義への嫌悪感が大きい


もちろん商業音楽の至上命題として、
売上という形で成績を上げることは必須である
だが事務所おかかえの作家陣がマニュアルに従って作った楽曲を、
事務所が結成させたバンドの曲としてリリースさせるビーイングの手法からは、
およそ新しい音楽を届けようという情熱は見出せない
見えてくるのは、むきだしの商業主義ばかりである
私の嫌悪感の根源は、商業主義を包み隠さないその下品さなのかもしれない


もっともこの点では、邦楽界の寵児となった90年代半ばの小室哲哉も、
ビーイングほど露骨ではないとしても、
やはり商業主義を前面に出して躊躇することはなかった
そのような時代だったといえばそれまでなのかもしれないが、
ビーイングとの根本的な相違点は、
小室があくまでも音楽的な試みをアピールしていた点であり、
その点でミュージシャンではあり続けたという点であろう


さて、ビデオの内容に戻ると、
他に大幅に修正されたところとしては、
ウツがミスをした「Kiss You」「Come On Everybody」がある
「Kiss You」では一箇所、ウツが歌がないところで歌ってしまったのだが、
その歌はどうやったのか、きれいに消えている


「Come On Everybody」でも、
ウツが歌入りのタイミングを間違えている
この点はさすがに直しきれなかったようだが、
自動演奏データと歌のズレについては、
ちゃんと合うように調整されている
こんなことが出来るのかと、ある意味で感激する


なおこの後ウツは、
「僕が一番緊張しているのかもしれないな」
とのたまわったが、続けて浅倉登場シーンが入ったため、
ビデオではまとめてカットされている


以上はライブビデオの内容だが、
ビデオリリース10日後の1994/8/11には、
同名のライブアルバムがリリースされている
やはり5.18と5.19各1枚ずつ、計2枚だった
当初はビデオと同日リリースの予定だったが、後に延期された
なお2014/9/24にはBlu-Spec2版2枚組CDとして、
「final live LAST GROOVE 5.18・5.19」がリリースされている


ジャケットのデザインなどはビデオとまったく同じである
初回限定で、ステッカーの付録もあった
「終了」ロゴを用いたもので、5.18は赤、5.19は青である


上が5.18、下が5.19


「final live LAST GROOVE 5.18」は6.9万枚、
「final live LAST GROOVE 5.19」は6.8万枚を、
それぞれ一週間で売り、3位・4位を獲得した
それぞれ最終的には14.9万枚・14.2万枚を売ったが、
ライブの様子を知るには10日前に発売されたビデオの方が意味があり、
ビデオ購入者にはあえてこのアルバムを買わない者もいただろう


CDは各10曲ずつ収録しており、
だいたいライブ半分くらいの音源を聞くことが可能である
選曲は完全にEPIC/SONYスタッフによるものだろう


その選曲を見るに、まず両アルバムとも、
一曲目(「金曜日のライオン」「1974」)と、
本編ラスト(「Electric Prophet」「Nights of the Knife」)は、
外せない音源だったと見られ、ともに収録されている


個人的には初めて一般向けアルバムに「Electric Prophet」が入ったことは嬉しい
それまではミニアルバムでしか聞くことができず、
この名曲をライトファンに認知させる機会は存在しなかった


またCDになっていなかった5.19アンコールの「Time Machine」は、
このアルバムでやっと音源化されることになった
最後の最後で、ぎりぎり間に合ったという感じである
この一曲のためだけにアルバムを買った者もいただろう


他の曲では、5.18については、
「Love Train」「Get Wild '89」「Self Control」の3曲は、
知名度から考えても入るべくして入ったといえる
意外なところでは「アクシデント」「1/2の助走」「Confession」が選ばれている
他に「Nervous」「Come on Let’s Dance」も選ばれた


一方5.18のアンコール「Seven Days War」は、
その知名度にもかかわらず選ばれなかった
個人的には残念なのは、
「Rainbow Rainbow」「All-Right All-Night」「Dragon The Festival」
が選ばれなかったことである
「Dragon The Festival」は、
長い間奏がCD向きではかったためとも考えられるが、
あとの2曲は演奏も良く、残念である


5.19については、
後半盛り上げどころの始まり「Time To Count Down」を、
あの華麗なイントロも含めて収録し、
さらにこれと一連の「69/99」も収録したのは、
評価できるところである
「Human System」も収録されているが、
5.18の選曲も見るに、ライブ中盤のバラード曲は、
アクセントとして必ず入れる方針だったのだろう


「Kiss You」「Come On Everybody」が入らなかったのは、
やはり本番で大ミスしたためだろうか
修正音源を入れるよりは、元からうまく歌えたものを選んだのだろう
他の演奏曲では、「CAROL」組曲(5曲)はバラすことも難しかっただろうし、
「Colosseum T」で組曲全曲のライブ音源が収録されているのとかぶるのを避けようともしたのだろう
また「Get Wild '89」はビデオとの絡みもあって収録が困難だったと思われる



5.19収録曲は以上で挙げたところで、
「1974」「Human System」「Time To Count Down」「69/99」「Nights of the Knife」「Time Machine」の6曲となる
残るは4曲となるが、候補曲は「Still Love Her」「Wild Heaven」「Rhythm Red Beat Black」「You Can Dance」「Dive Into Your Body」「The Point of Lovers’ Night」の6曲しかない
ここからは、「Still Love Her」「You Can Dance」の2曲を除く4曲が選ばれた
あるいは「You Can Dance」も松本が絡むということで、
ビーイングが何らかの制限をかけてきたのかもしれない


以上、「final live LAST GROOVE」のビデオ版・CD版を見てきた
これまで本ブログでは、
デビュー作「Rainbow Rainbow」以後のCDやビデオを紹介してきたが、
1994/8/11リリースのCD版「final live LAST GROOVE」2枚を以って、
TMNの音楽ソフトのリリースはついに終わる


1994/4/21の「Nights of the Knife」以来これまで、
TMNの作品は怒涛の勢いでリリースされ続けたが、
その最後を飾るのが本作品となった
TMNが5/19に最後のライブを終えてから約3ヶ月後のことだった


ちなみにCD版「final live LAST GROOVE」が、
アルバムチャート3位・4位を獲得した時、
2位はtrf「Billionaire」であり(前週は1位)、
小室関係の作品がこの週に2〜4位を占めたことになる


この頃「Billionaire」のセールスはすでに90万枚を越えており、
trfの前作「World Groove」も追い抜こうとしていた
この時点で、前作以上の成果を出すことは確実視されていただろう


シングルチャートでは、
すでにtrf「survival dAnce」が小室念願のミリオンを達成していたし、
「Boy Meets Girl」も80万枚を越え、ミリオンも見えていた
また篠原涼子with t.komuro「恋しさとせつなさと心強さと」も、
発売当初は注目されなかったが、
この週に19位から8位に急上昇している(9月には1位を獲得)
世間の関心は、すでにTMN「終了」からTKに移りつつあった


もちろんTMN「終了」が世間の関心を小室哲哉に引き付ける要因にもなったのだろうが、
ともかく時代はTMNを歴史的存在として位置付けた上で、
その後を求めていた
TMNが終わった頃、TKブームの始まりは、
もう目の前に来ようとしていたのである

(2012/6/25執筆、2014/6/28加筆)

TMN final live LAST GROOVE 5.19
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1994-08-11
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5-23 Decade 1984-1994

2012/04/16 23:20
TMが一時的な再始動を迎える中、
当ブログも25万ヒットを超えました!
どうもありがとうございます
2014年の30周年には30万ヒットに行くことを目指します


さて、4/15、WOWOWの「All That Love」見ました!
改めてゆっくりと観戦することができました
Twitterによれば、小室さんも見ていたみたいですね


MCは全カットされた代わりに、
米米CLUB、プリンセス・プリンセス、TM NETWORKの楽屋でのコメントが、
それぞれ流されました
楽曲はほぼすべて流されたので、かなり満足行く内容だったと思います
というか、WOWOWの枠に収まるようにライブの時間を設定してたんでしょうね
ただ唯一カットされたのが、小室さんのシンセソロの内、
「CAROL」「Human System」です
ああー!!! これ収録してー!


「All That Love」については以前レポートを書きましたが
その時には気付かなかったこともいくつかありました
以下箇条書きにします

・米米CLUB「狂わせたいの」間奏で、ジェームズ小野田さんが「Diamonds」「Get Wild」「Come on Let's Dance」のフレーズを歌っていた
「Get Wild」はともかく、「Come on Let's Dance」とは…

・座席のせいもあってよく分からなかったけど、米米のメンバー、走ったり踊ったり、よく動いていたんだなあ…

・米米のジャンプのフェイント、レポに書き忘れてた! これ当日、全部ひっかかった!

・プリプリは割と見た目も大丈夫と思ったけど、テレビで見るとやっぱ女性は年取ると大変だなあ… でもシンセの人は年相応の見た目になったけど、仕草は相変わらずかわいかった

・そう思うと、シュークリームシュの2人は熟女にはなったけど、よく保っていると思う

・プリプリのドラムは演奏大変そう… もしやトリにならなかったのは体力の問題?

「M」の壮絶な歌詞間違い、そのまま無修正放送、イサギヨイ!

・小室さん、ステージでは映える化粧と思ったけど、座りながらインタビューの時だとキッツイ ステージ向けの化粧ってのがあるのかな?

・TMサポートのFence of Defense、山田亘の髪はあえてつっこまないけど、北島健二の化粧はいかがなものか

・小室さんの曲の始まりや見せ場で大げさに体を動かすところ、「終了」前の動き! 再結成後はやってなかった気がする

・ウツのパフォーマンスはよくできてた


なおWOWOWでは6/17の21:00から、
「Incubation Period」25日の公演を放送するそうです
なんだか今回、同じ武道館でも、
「Double Decade Tour Final」「TM NETWORK -REMASTER-」
の時よりもいろんな企画が出ますね
まあ、大事なのはライブの内容だと思いますが、それも含めて期待しています
会場まで足を運ばなくてもテレビや映画館なら…という層にも、
アピールできると良いですね


ちなみに私は今回の「All That Love」視聴に当たって、
一回限りの15日間WOWOW無料試聴のサービスを利用したんですが、
うーん、6/17のはもう契約しないとダメだなぁ
多分いずれDVDになると思うから、今回はスルーしてもいいかもだけど…


さて、「Incubation Period」、あと一週間ちょっとになりました
そろそろライブ音源も出来て、リハーサルも始まる頃でしょうか
そして私、サイドバック席ですが、24日のチケットも取りました!
本来は仕事の都合で24日はダメだったのですが、
行けることになりそうなので!!


いや、サボるとかすっぽかすとかじゃないです
仕事が流れる目算が高まってきたので、
行くことを前提にチケットを取ることにしたのです
ちなみに仕事が流れるのは私がそう仕組んでいるんじゃなく、
ひとえに相手側の都合です!!(何の言い訳)
まあ、そんな私事、皆さんにはどうでもよいでしょうけど


ちなみに「Incubation Period」の追加席、
25日は売り切れですが、24日のサイドバック席は4/22まで、
まだチケットぴあとe+で販売しています(4/16現在)
サイドバック席で構わない方は、
ネットオークションでダフ屋に定価以上のチケット代を支払う必要はありません
どうぞお気をつけ下さい


TM新曲の「I am」については、
4/10のhotexpress music magazineに、
「小室哲哉(TM NETWORK) 『I am』インタビュー」と題するインタビューが掲載されています


これによれば「I am」は、
2014年から見た2012年の音楽というコンセプトのようです
これってデビュー当時、1984〜85年頃のTMのコンセプトと同じですよね
TMはデビュー以来近未来の世界を描いてフィクションで楽しんできたけれど、
「Get Wild」などヒット曲が出始めると、
楽曲制作に当たって義務も生じてきてしまうようになってきてしまった
そこで今回は本来やりたかったTMの世界に近いものを出しているということです


となるとこの新曲をひっさげた「Incubation Period」「Get Wild」以前、
1984〜87年頃も取り上げてもらえるのでしょうか?
正直、私が同時代に見られなかったものであり、
ずっと見たかったものでもあります
今度こそ「Electric Prophet」聞けるかなぁ…
あと「Rainbow Rainbow」「Dragon The Festival」「Nervous」「Maria Club」など、
もはや演奏されることはなさそうだった曲から1曲でもやってもらえれば…


一方でウツのラジオ「宇都宮隆の20 miles」も始まりました
「I am」は第1回(4/5)では流れなかったのですが、
第2回(4/12)では完成版フルコーラスが放送されたようです
私は直接は聞けなかったのですが、
youtubeにアップロードしてくれた方がいます!
やった!


曲はデモ版にあったハーモニカも消えましたね
あと曲最後で小室さんのコーラスが、
ウツのボーカルにかかる形で終わるように変更されています
今回は直前までいろいろと試行錯誤したようですね
あとは「君がいてよかった」がどんな曲か気になりますが…
次回のウツラジオでかかるかな?


ちなみに今回のウツラジオによれば、
「Incubation Period」というタイトルは小室さんが決めたそうで、
ウツは決まるまで全然知らなかったそうです
なんかTM NETWORKっぽい感じです(笑


また「All That Love」以後3人は会っていないそうです
え、それって結構長くない? 20日くらい?
で、その時に木根さんが小室さんから、
「尋常じゃないこと」を言われていたそうです
なんだろ??


ウツ曰く、「何かやらされる可能性が高い」とのことですが、
リニューアル以来絶えていた木根パフォーマンスが、
久しぶりに見られるんでしょうか!?
これは楽しみです!
ただ今回はあくまでも、「新しいTMをやりたい」ということが趣旨だそうです
80年代を意識した演出と新しい試みを両方見せてくれると嬉しいですね


ラジオでは、4/19の14:00台、ニッポン放送「GOGOBAN」に、
TM NETWORKが出演します
私は聞けませんが、もう「Incubation Period」の内容も決まっているでしょうし、
何か情報が出るかもしれません


木根さんは4/5にCXの番組の収録があったようで
木根さん10代の頃(1970年代)の曲とともに「I am」もかかるそうです
これは4/26・28・30に放送される「Stereo_One!」のことと思われます
日付けから見て、「I am」はスタジオでの演奏ではなく、
「Incubation Period」の映像を流すのでしょう


ただしこれはフジテレビ地上派の番組ではなく、
フジテレビONE TWO NEXTの番組ですので、
スカパーとかに契約していないと見られません
まあ、これはいいかな…
しかし新曲リリースに当たって、
一度くらいは懐メロやバラエティじゃない番組に出て欲しいですね


もう一つ、小室さんのTwitter(4/10)によると、
お台場のガンダムに関して新曲を作ったそうです
おそらく4/19オープンのGundam Front Tokyoのことでしょう
一年くらい使われるそうです


小室さん、「3人組とも関係ある」とつぶやいており
ガンダム→「Beyond The Time」→TM NETWORK
という連想が働いているんでしょう
実際に「Beyond The Time」の実績も、
小室さんに依頼が来た一因なんだと思います
ここに来て、TMが再評価される機運が高まるといいなあ


以上、長くなりましたが、近況でした
次回の更新は「Incubation Period」の後になります
武道館で参加する方、映画館で参加する方、楽しみましょう!
それでは本題に入ります

---------------------------------
「Decade 1984-1994」は、1994/6/22にリリースされたビデオである
タイトルの通り、1984年から1994年、
すなわちTM NETWORK/TMNの活動期間10年にわたって、
その足跡をまとめたものである


名義もTMNに加え、小さな字で「TM NETWORK」とも書かれている
正式名称は「TM NETWORK TMN Decade 1984-1994」とするべきだろうか
ジャケットは赤地の紙面に、過去のTM作品が無造作に置かれている


このビデオは5.5万本を売り、
1994年の年間ビデオチャートで8位を記録した
後に、TM NETWORK再結成後、2000/1/21にDVD化され、
さらにTM20周年に先駆けて、2003/12/17に廉価版DVDが発売されている
「終了」後のファンにとっての入門篇ソフトとして期待されたものだろう


ビデオは1994/4/21深夜、
3人がニッポン放送に向かう車の中から始まる
車が放送局に着くと、
3人は黒人のガードマンに付き添われながら車を降り、
スタジオに向かう
曲の入口にはすでに、
「終了」報道を知ったファンがつめかけている


ガードマンは3人に、「Go to left, left, left」などと英語で言って、
スタジオへ誘導する
無論日本語がしゃべれないスタッフをわざわざ付き添わせているはずはなく、
ビデオ撮影用の演出だろう
ちなみにこのガードマン、
たぶん「TMN 4001 Days Groove」で登場したMCと同一人物と思う


25:00「オールナイトニッポン」TMN終了スペシャルの放送が始まる
BGMは「天と地と」から「標」
以下は「オールナイトニッポン」放送中のスタジオの映像を軸に、
過去の映像が挟み込まれる形でビデオは展開する



「オールナイトニッポン」の映像はもちろんこれでしか見られないし、
その他収録されている映像も、既出のものはあるが、
未商品化のものも少なくない
収録内容は、ライナーノートで出典も含めて明記されている
時間も110分で、かなりじっくりとTMの歴史を振り返ることができる構成である


ライブ映像は大部分が商品化されているものだが、
一瞬とはいえ商品化されていなかった「Dragon The Festival Tour」「CAROL Tour」の映像が見られるのは貴重である
PV集は1987年までの作品を収めた「Gift for Fanks Video」以後、
「Rhythm Red Beat Black」「Time To Count Down」の一部だけを収めた「TMN」しかリリースされていなかった
したがって1988年以後のPVは大部分が初商品化映像である
またそれ以前の作品でも、
「金曜日のライオン」「All-Right All-Night」は初商品化である


ただ「Nights of the Knife」のPVがないのは、”画竜点睛を欠く”であろう
最後なのだからこそ、入れて欲しかったビデオである
「Love Train」PVも演出上途中で途切れるところがあり、残念である
これらは2004年の「All the Clips」まで商品化されなかった
またシングルのPVでは、
ドラマ版「Your Song」PVは、現在まで商品化されていない


TV出演映像やTVCM映像が含まれるのは、
特に後発ファンではほぼ入手が不可能なだけに、貴重である
以下で述べるように、私がいまだに出所を把握していない映像もある
かなりディープなファンでも楽しめる内容と言えよう


ビデオの内容を確認しよう
まずはDJの上柳昌彦によって「TMN終了宣言」が読み上げられ、
番組のオープニング「ビタースィートサンバ」が流れる
続いて3人がコメントを述べる
この部分はおそらく「終了宣言」と同様に徹貫の作文だろうが、
一応引用しておこう


小室
えー、今朝の新聞を読んでくれた人もいると思いますが、今聞いてもらったように、今日を以って、TMNに関係するすべてのプロジェクトを「終了」します。今日発売になったシングルが、僕たちの最後の新作になります。
これからTMNの名前で新作がリリースされることはありません。いわゆる解散とは意味合いが違いますが、僕たちのプロジェクトTMNは、シングル「Nights of the Knife」で「終了」したいと思います。


ウツ
デビューして10年で、僕たちがやろうとしてきたことは、すべて実現したと思います。どのバンドとも違うやり方で、戦ってきた10年でした。だから、どのバンドとも違う満足感を今、感じています。


木根
突然のことで驚いているファンの人も多いと思いますが、これも僕たちなりのやり方だと思ってくれたら、嬉しいです。今夜は3人で10年を振り返りながら、思い出話に花を咲かせてみるつもりです。では、僕たち最後のシングルを聞いてください。TMNで、「Nights of the Knife」


当日の番組ではここで「Nights of the Knife」が流れたが、
ビデオでは「Nights of the Knife」のTV CMが入る
画面の中央に「終了」と入るあたり、当時のファンには重かっただろう


スタジオ風景に戻る
BGMは「Nights of the Knife」
まずはデビュー当時の話から始まり、
初めは木根が表に出ていなかったことなどを話す
ここで「金曜日のライオン」のPVが始まる
TMの記念すべきデビュー曲にもかかわらず、
これが初の商品化となる


ついで、かなり貴重なデビュー当時のテレビ映像、
1984/9/22北海道文化放送で放送された「1974 Special」である
番組冒頭、小室が傘をさしながら自己紹介をしているシーンで、
番組司会が「1974」の曲紹介をするところで映像は終わる


これを受けて、ビデオでも「1974」PVが流れる
ただし2番サビの映像だけは、
1984/12/5渋谷Parco PartVの「Electric Prophet」の映像である
かつてテレビで放送していた映像だが、
商品化はされていなかったものである


ついで「アクシデント」
1番冒頭からBメロまでは「TM VISION U」収録のPV、
1番のサビは「Dragon The Festival Tour」1985/10/31日本青年館公演、
2番Aメロ・Bメロは「TM VISION V」収録のPV、
2番サビから最後までは「Fanks Dyna-Mix」1986/7/18中野サンプラザ公演
の映像となっている
(なおライナーはライブの日付けが誤っている)


この中で最初のものはほぼ同じものが「Vision Festival」で、
最後のものはビデオ「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」で商品化されているが、
他の2つは初商品化である
特に「Dragon The Festival Tour」の映像は断片的なものだが、
同ツアー映像が商品化された最初のものである
1986年に特番「TM NETWORK in THE VISION」で放送されたものである


ついで「Twinkle Night」PVが一部だけが入り、
さらに小室と平山雄一との対談が入る
前者は「TM VISION W」、後者は「TM VISION X」に完全版が入っているが、
この時点では初商品化である
ついで「All-Right All-Night」PV
「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」の映像を編集したもので、
あまり貴重なものではないが、初商品化である


ついで「Come on Let’s Dance」PVの編集版映像
音はシングルカップリングの「the Saint Mix」である
最後には、
「The Sound is Called Fanks and This is TM NETWORK」
というナレーションが入る
おそらく「Gorilla」の頃のプロモーション映像と思うが、
商品名は一切出ず、TV CMとも思えない
店頭用PVだろうか


久しぶりにスタジオに戻る
小室が「Come on Let’s Dance」の頃の話をしているシーンである
小室はこの時の体験がかなり思い出になっていたらしい

「Come on Let’s Dance」の曲、思い出があまりにも色々あって。ちょっと一分くらい裏話しようかな。僕はね、これで初めてニューヨークに、TMでレコーディングに行ってきたんですよ。そこでこの黒人のコーラスの人たちのコーラスを入れたりとか、サックスを、ボワーっとかですね、一緒にEPICのスタッフの方たちといたんですけど、感激したんですよ。


この後、一瞬だけ「Nervous」の黒人コーラス入れのシーンが流れる
この映像は一体何なのか非常に気になるのだが、分からない
この後、また一瞬スタジオのシーンに戻り、
さらに「Come on Let’s Dance」PVが流れる


ついで「Bang The Gong」PV
これは「TM VISION Y」所収のものだが、
この時点ではまだ商品化されていなかった
そして直接つながる形で、
1987/6/24日本武道館の「Fanks Cry-Max」から、
「Self Control」のライブ映像が入る


「オールナイトニッポン」の映像に戻る
「Self Control」の思い出を語る場面である
この頃、追い風に追われている気持ちだったということを、
木根や小室が述べている


「Get Wild」のTV CMから、「Get Wild」PVへ
「Get Wild」PVは今更だが、CMはレアだろう
「Bang The Gong」PVに手を加えたもののようである


ついで「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」のオープニング映像
ライブビデオ「Fanks The Live 2」冒頭にも収められているものである
ついで本ライブ本番オープニングの「Be Together」冒頭、
そして「Kiss You」映像の編集版が入る


「Kiss You」はライブの定番ということもあり、
このビデオでは特別扱いされている感がある
TMの歴史の中でも重要な位置を占めるという認識は、
スタッフにとって共通認識だったと見てよいだろう


まず「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」の映像、
ついで「Camp Fanks!! '89」のサビ繰り返し部分、
そして一瞬「Kiss You」PVが入り、
最後は「Rhythm Red Tour」の林選とのからみのパフォーマンスで終わる


一方で「Resistance」「Beyond The Time」「Seven Days War」など、
一般に知名度の高い後続3シングルの映像はこのビデオにない
「Groove Gear」「TMN Black/Red/Blue」「final live LAST GROOVE(CD版)」
などでも、これらはすべて省かれている
この頃が好きだったファンには残念だっただろう


次は「Come On Everybody」PV
これ以後のPVは、すべて未商品化のものである
ついで「Camp Fanks!! '89」のプロモーション映像が流れる
これは1989/8/30「Camp Fanks!! '89」を中継した「Closed Circuit」の会場で、
ライブ開始前に流された映像である
この映像ではライブ音源は入っていないが、
「CAROL Tour」の映像が見られる唯一の商品である
この映像の存在からは、スタッフが当時「CAROL Tour」を撮影していたことが判明する
いずれ素材を編集の上、商品化して欲しいものである


その後、「Just One Victory」PVが入り、
スタジオのシーンに戻る
3人が「CAROL」期の思い出を語っている
ウツは「CAROL」だけで何時間でも話せるといっている
だがこのシーンはすぐに終わり、
「Dive Into Your Body」PVに移る


ここからはTMN期に入る
まずは「Time To Count Down」のTVCM
ウツは当時「夜のヒットスタジオ」で披露した前衛的なダンスを踊っている
その次は「Rhythm Red Live World’s End U」冒頭、
オープニング映像から「69/99」のライブ映像の途中の部分までが入る


スタジオの映像に戻り、メンバーが「Rhythm Red Tour」の思い出を語る
続いて「Time To Count Down」PV
ただし1番は、当時TVで流れたライブ風のPVだが、
2番からはビデオ「TMN」に収録されたPVになる
(最後はさらに「Rhythm Red Tour」退場シーンが挿入)
ライブ風PVの完全版は後に「All the Clips」に収録された
「TMN」版PVの完全版はいまだに公開されていない


ついで「Crazy For You」「Think of Earth」のPV
これは「TMN 3D Pavilion」用に作られたもので、
本来ならばお蔵入りになるものだっただけに、
ここで収録されたのは嬉しい限りである


ただこれはイベント会場で赤・青のレンズの入ったメガネをかけて見ると立体に見えるというもので、
普通に見ると赤と青のキツイ映像にしか見えない
ビデオには「これからの映像は、L:青、R:赤のメガネを御用意の上、御覧下さい。」と表示され、
ライナーにも赤・青のセロファンでメガネを作るように指示がある
だがおそらく実際にやった者はほとんどいないだろう


ついで当時テレビで頻繁に流れた「Love Train」PV
ただしサングラス無しの木根が登場する直前、
スタジオで木根がその旨を話題にするシーンが挟まるため、
そこでPVは途切れてしまう
また「EXPO Arena」沖縄公演の映像を編集したPVも一部混じっているが、
この完全版は現在まで商品化されていない


あとは末期TMNの短い映像が続く
まずは「Colosseum T・U」のTV CM、
ついで「一途な恋」のTVCMである


いよいよ最後、スタジオの映像に戻る
番組の最後、小室がメンバーにコメントを求める
小室は1984年、渋谷ライブINNでのライブの時の思い出を語り、
木根は今まで曲を聞いてもらえたことが嬉しいと述べ、
ウツはファンレターに支えられたこと(特に「CAROL」の時の入院時)、
をそれぞれ述べた


そしてその上で、番組の本当のラストで、
3人はファンへのメッセージを述べた
ビデオではBGMで「Nights of the Knife」が流れる
ここは徹貫の作文ではない、生の3人の言葉だろう


木根
えー、良くも悪くもですね、この2人、ウツとテッチャンですけどもね、この2人と出合った事が僕の人生の最大の誤算だったんじゃないかと。まあ誤算というのは、悪いことばかりじゃないんだなあと、今つくづく感じておりますけど。もちろんこの2人以外にもですね、この10年、たくさんの人たちと出会いました。またそれもね、ぼくの人生の収穫でもあり、またきっと財産になっていくんじゃないかという気がしています。またもしもですね、ぼくたちが音楽以外で何か伝えられたものがあったとしたらそれは、やるだけのことはやったら、その後には必ず満足感が残る、ということだったのかもしれないなと、今思っています。えー、10年間本当にどうもありがとう。そしてこれからの10年も温かい目で見てやって下さい。


ウツ
あの、考え方によっては長くて、思い出すと短いような10年でした。自分たちで決めたことは、すべて形にできたと思います。きっともう少し経ったら、終わったんだなという実感をじわじわ感じる時が来ると思うけど、それはきっとぼくが1人でぼんやり考え事でもしてるときのような気がしますね。その時は自分で自分をほめてあげようと思います。10年間TMを応援してくれて、本当にどうもありがとう。個人的には、これで引退するわけじゃないから、これからもよろしく。


小室
デビューから10年で、TMNというプロジェクトは終了しますが、必ずですね、いつかこの3人で新しいプロジェクトをまた考えて、何かすごいことをやりたいと思っています。これはもう本当、約束します。えーと、そのときはですね、今以上にインパクトのある何かを、最初に驚かせたいということを言いましたけども、またそんなことをしてみたいので期待していて下さい。10年間、本当にTMを愛してくれて、どうもありがとう。そして、えーと、新しいぼくたち3人をですね、是非期待して待っていて下さい。またいろんな新しいことを、みんな始めて欲しいと思うし。これから一緒にがんばっていきましょう。どうもありがとう。


「TMN 4001 Days Groove」のTVCMが15秒挟まり、
ボディーガードに率いられスタジオから出て、
放送局から出る3人の映像になる
BGMはまた「Nights of the Knife」
すでに3時過ぎ、出待ちしていたファンたちから、大きな歓声と拍手
花束を渡そうと詰め寄るファンたちをスタッフが制止する中、
メンバーは車に乗り込んで出発する


「DECADE 1984-1994」のタイトルが出て、画面が暗くなる
これで終わりかと思いきや、ドラの音が流れる
??何だこれ? と思ってもう少し待つと、衝撃のアナウンスが出る

それでは、発表いたします。1983年度「フレッシュサウンズコンテスト」全国大会第一位、グランプリは、「1974」を歌ったTM NETWORK!


これは…!!
そう、アマチュア時代のTM NETWORKが1983年8月22日、
「フレッシュサウンズコンテスト」で優勝した時のものである
さらにその後、一部ではあるが、2分超、
「1974」演奏風景が流れる
この頃は木根もキーボードだ


最後、ハチマキをした小室と木根がくるりと回って曲を終えると、
「制作協力:ニッポン放送」の字だけ出て、本当に真っ暗になる
これでビデオは、本当に終わりである


すべて終わった映像を写した後、始まりの映像を入れるとは…
これには当時の私もかなりの驚きを覚えた
スタッフの手腕とサービス精神は、認めねばなるまい
「TMN 4001 Days Groove」も終わり、
本当に「終了」を迎えた後の商品だっただけに、なおさらである
だがそれだけにファンにとっては、
TMN「終了」を実感させられてしまったところもあっただろう


小室はいつか3人で新しいプロジェクトをやるという約束を、
「TMN 4001 Days Groove」でほのめかし、ビデオでも述べた
これに期待し待ち続けたファンも一定数はいただろう
おそらくこのビデオは、TMN再結成への期待を維持する役割を、
90年代の間果たしていたのだと思う

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5-21 TMN Groove Gear @

2012/03/15 02:27
2012/3/12〜14、「坂本美雨Dear Friends」で、
TM NETWORKの3人が出演しました
そして…ついにかかりました 新曲が!!


この新曲、3/7に小室さん・ウツ・木根さんそれぞれのサイトで情報が公開されました
初のavexからのリリースです
とりあえず小室さんのオフィシャルサイトより

TM NETWORK、5年振りとなる新曲リリース!!
2012年3月20日、幕張メッセでのイベント『ALL THAT LOVE』(米米CLUB、TM NETWORK、PRINCESS PRINNCESS)
出演に続き、4月24日,25日には日本武道館でのワンマンライブ「Incubation Period」も決定。
長らく待たれていた小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登、メンバー3人揃っての姿を見せるTM NETWORK。
日本武道館公演当日となる4月25日、新曲2曲を収録したシングル発売!!

I am (読み:アイアム)
発売日:2012年4月25日(水)

アーティスト名:TM NETWORK
品番 AVCD-48427
価格 \1,050

収録予定内容:
01. I am [作詞作曲:小室哲哉]
02. タイトル未定 [作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉]
03. I am (Instrumental)
04. タイトル未定 (Instrumental)


今回のラジオでは、この中で「I am」だけがかかりました
まだ一部しか放送されていないので、全貌は分かりませんが、
聞いた限りではなかなか良い曲です
ミディアムテンポで単純なメロディで構成されていて、私の好きな展開です



最近の曲では、あえて言えば「Action」みたいな雰囲気で、
(冒頭やサビで小室さんのボーカルが目立つところも)
あまり刺激的でアグレッシブな印象は受けず、無難な感じもしますが、
サビ前の転調のところなど、小室さんっぽさも出ていますし、
アレンジ次第でライブでは映えるかもしれません
復活第一弾シングルとしては、かなり良い線いっているのではないでしょうか


ただし今回ラジオでかかった音源は、
「Dear Friends Mix」(美雨さんいわく「勝手に」)とのことで、
完成前の仮音源だそうです
リリースされる音源は、これとは別ミックスになると思われます
となると、実はこのラジオ音源、結構貴重かも…?


「I am」のサビのフレーズは、
Yes I am, Yes I am, Yes I am Human.
No I can't, No I can't, I can't lose the moments

というものでした
「I am Human」「can't lose the moments」って、
少し前に小室さんがTwitterで公開していた、
今回のコンセプトを表現した絵にあったフレーズですよね
この曲の歌詞だったんですね


歌詞は2002年「Castle in the Clouds」以来の前向きな内容です
全貌はまだ分からないですが、放送された分の中では、
ほんの少しだけの遅れは 急いですぐ戻ってくればいい
群れにつどうその瞬間は 明日はともかく皆喜ぶ

という部分なんて、
音楽活動再開後の小室さんの心情をそのまま表現している感じです
自分の心情が素直に出てくる当たり、
やはり小室さんは職業作家ではなくアーティストなんだろうと思います


ちなみに「I am」の歌詞の仮バージョン、
小室さんのTwitterで公開されています(画像1画像2


さらに木根さんのブログによれば、
3/5〜7にTMの新曲がレコーディングされたそうです
多分2月末頃に仮歌がレコーディングされたシングル2曲目のことでしょう
どんな曲になるんでしょうね


ちなみに美雨さん、TK時代のファンなんだろうと思ったら、
なんと7歳(1987〜88年)以来のファンだったそうです
こいつはすごい、心の芯からのFANKSですね…
ソロライブで「永遠と名づけてデイドリーム」をやるだけのことはあります


小室さんは「Incubation Period」についても、
少し語ってくれました
今まではずっと潜伏して、リサーチやマーケティングをしているという設定だそうです
TMはフィクションを楽しむというコンセプトを典型的に実行しており、
今回もあえてフィクションを楽しみたいといっていました
Google+で書いていたことにも通じる発言です


さらに具体的な発言もありました
以下に引用します
美雨「これから、どういうふうにしていこうというお話しされてるんですか?」
小室「まずは、とりあえず武道館とかで、さっきも言ってたけど、フィクションであるということで、でもまあ、実際はノンフィクションなので、熱さですかね、まあ、どのくらいな感じなのかっていうのが、お客さんの熱さ、雰囲気を知ることでしょうね、まずね」
美雨「それはもう、熱いと思います、はい」
小室「それにあの、さらに前に進む熱さなのか、懐かしむ熱さなのか、そういったいろんな熱さがあるんで」
美雨「なるほど」
小室「同窓会になってはいけないんで、ぼくたちの場合は。フィクションですから。あの、思い出作りじゃないのでね」
美雨「でも、思い出作りの感じで、武道館に足を運ぶ人は、少ないんじゃないかなと」
小室「だと、嬉しいですね。そうすると、そういうのが分かってくれてるってことだし」
美雨「次に向けて、ドキドキしながら行くと思いますけど。でもさっきお話うかがった限りでは、ちょっと貪欲なことをまた聞いてしまうと、2014年、30周年に向けてまた何かあるって、期待してもいいんでしょうか」
小室「それはもうあの、戻ってきているだけなんでね」
美雨「はい」


以上の発言を見るに、
「Incubation Period」では会場の反応を見たいということのようです
今回の活動はこれで終わりでしょうが、
来年の本格的な活動再開に備えての準備という感じでしょうか


小室さんの欲求としては、昔を懐かしむだけのライブではなく、
何か新しいことをやってみたいという意気込みのようです
2005〜08年頃の発言やライブを思うと、大変前向きな発言です
何やるつもりか分からないけど、今度こそ何かやってよ!


きっと去年のDOMMUNEライブの反響で、
懐メロじゃない何かをやってみたくなったんでしょうね
意気込みについては、再結成後一番期待できそうな気がします
このブログを始めて以来、一番楽しみです


しかしまずはその前に、
記念すべきTM再始動ライブ「All That Love」が、
もう一週間後に迫ってきました
きっと最後に「I am」もやるんでしょう
つうかやって下さい!
私も参戦して参ります
所用もあるので、即日レポートが可能かは分かりませんが、
次回更新では、できるだけ早く報告しようと思います


また「Incubation Period」の特典付きチケット、
25日分当選しました!
ライブも特典も楽しみです
基本的に特典付きチケットの申し込みは、かなりの確率で当選したようですね
まあ主催者側も、特典付きを多く売った方がもうかりますからね


落選した方や申し込み忘れた方、
3/20までローソンで特典チケットの第2次先行やっています
またぴあでは7800円の一般チケットの先行予約がすでに始まっており、
e+では3/16から一般チケットの先行予約が始まります
たぶん今回は会場も大きいし、
倍率そんなに厳しくないと思います(違ったらごめんなさい)


では本題に入ります
今回からは「終了」後の後始末の話になります

----------------------------
TMNが「TMN 4001 Days Groove」をやりとげ、
「終了」を迎えた1994/5/19の1週間後、
5/26にBOX「TMN Groove Gear 1984-1994」が発売された


本商品は予約者のみを対象とした限定生産で、
値段は1万円という高額なものだった
内容もライトユーザー向けではなく、
Tシャツ・メダルやライブ音源・デモ音源など、
かなりのヘビーファン向けの内容である


だがそれにもかかわらず、
「Groove Gear」は6月1週目のチャートで4.8万枚を売り、
4位にランクインした
商品の性格上、1週目で総売上の大部分を占めているが、
その後も売上は微増し、5.4万枚を記録した
制作費がほとんど掛かっていないと推測される上に、
無駄のない予約販売で、かつ高額なこの商品によって、
Epic/Sonyはオリジナルアルバム十数万枚分の利益は上げただろう


もっとも本品は当時CD店で一般販売もされていた
店舗で後から売れることを見込んで、
多めに注文しておくケースも多かったのだろう
trfのブレイクも将来のプレミア化を期待させる要因となっただろう


同時期に本品を入手できなかった後発ファンには、
本作の在庫を探す者もいたようである
TKブーム期には中古品の価格が暴騰し、
数万円から10万を越える場合もあったという
ただしTKバブルがはじけた21世紀には、
本品は定価以下で取引されるようになった


また後述するように、
封入されるCDは2004年のCD BOXにリマスター版が収録され、
ライブビデオは2005年にDVD化されている
そのため現在では、本品はコレクターズアイテムという以上の価値はない
2012年の時点では、amazonで中古品が数千円で販売されている


なお本品は5/26のリリースだが、
チャート集計日を考えると業界的には、
リリース日を5/25にするのが妥当だったはずである
実際にこの週のアルバムチャート上位5枚は、
「Groove Gear」以外すべて5/25リリースである


予約販売なのであまり意識されなかったのかもしれないが、
5/25にaccessの3rdアルバム「Delicate Planet」リリースが控えていたため、
あえてずらしたのかもしれない
この週に「Delicate Planet」は15.9万枚を売り、
圧倒的な数字で史上唯一のチャート1位を獲得している
(2位のStardust Revueは6万枚)


ただし「Delicate Planet」は、
再結成前accessの最後のオリジナルアルバムとなった
以後accessは3作のシングルをリリースした後「沈黙」を宣言する
この前後はTMN「終了」の決着の時期であるとともに、
access「沈黙」の始まりの時期でもあったわけである


さて、「Groove Gear」の内容を見よう
本品には「TMN Groove Gear 1」「TMN Groove Gear 2」「TMN Groove Gear 3」の3枚のCDと、
ライブビデオ「TMN EXPO Arena Final」
36ページのブックレット、
そしてTシャツ・キーホルダーが入っている


箱は厚紙で、なかなか重量感がある
CD2枚分並べて入れられる大きさとなっており、
後の20周年記念CD BOX「World Heritage」よりも立派である
(むしろ小さい方が収納に適しているという面もあるが)


箱には蓋が前と後に1つずつあり、片方が赤、片方が黒である
どちらも「TMN」「GROOVE」「GEAR」の字と、
その下に円三つを重ねた「終了」期のロゴが大きくプリントされている
このロゴはプラスチックなどで作られたものを写真撮影したものらしい
また箱側面には「TMN GROOVE GEAR」、
蓋上下には「1984-1994」と書かれている


赤い蓋を開けると、蓋の裏にはキーホルダーが納められており、
本体側にはCD3枚が黒のスポンジの中に収められている
黒い蓋を開けると、本体側にはビデオが収められ、
一緒にビニールに封入されたTシャツが入っている
他にブックレットもあるのだが、
どちら側に入っていたか記憶が曖昧である


この中でブックレットは、
1984年から94年まで各年のリリース作品の写真を、
当時のメンバーの写真とともに掲載したものである
表紙も箱と同様に、表が赤、裏が黒で、
「TMN」「GROOVE」「GEAR」「1984」「1994」
とプリントしてある


ブックレットの写真


Tシャツは全体が白地、真ん中が赤地で、
赤の部分の中には黒で「終了」のロゴがプリントされる
ロゴの中の3つの円には、それぞれ「T」「M」「N」の字が入り、
「Tetsuya Komuro」「Takashi Utsunomiya」「Naoto Kine」
というメンバー名も、ロゴの横に黒字で書かれている


キーホルダーは「終了」のロゴが刻まれたものである
ちなみに私は、
Tシャツとキーホルダーを袋・ケースから出したことがないので、
全体(裏側など)がどうなっているのかよく分からない


ライブビデオのパッケージは、
「TMN」「EXPO」「ARENA」の字の下に、
ライブ中の3人の写真が並んでいるというものである


このビデオは、商品自体に注記がある通り、
1992/4/12WOWOW生放送を編集したものである
2時間半のライブが一部削られ、2時間弱になっているが、
TMのライブの大部分が商品化された最初の例である
これ以前のライブはごく一部しか商品化されていないか、
編集が加えられてライブ通りの曲順で収録されていない


おそらく「EXPO Arena Final」のビデオは、
BOXが購入できなかったファンにとってもっとも需要が大きかった
TMはこれまでデビュー以来、
「Childhood’s End」期の「Dragon The Festival Tour」を除き、
「Rainbow Rainbow」期から「Rhythm Red」期まで、
7本のライブビデオをリリースしてきた
だが最後のツアーでかつ完成度も高かった「EXPO」期のライブは、
これまで2年間リリースされてこなかったのである


1994年、ついに「EXPO Arena」のライブ映像は待望のリリースを遂げたが、
それは単品ではなく限定版BOXとして販売された
そのためこの時に1万円のBOXを購入しなかった者は、
正規ルートでの入手が困難となった


もちろん生放送を録画していればライブの様子は分かるのだが、
当時WOWOWを見ることができた人は限られたし、
BOXを買えなかった人の多くは「終了」後のファンだろうから、
生放送を録画する機会などなかっただろう


「EXPO Arena Final」は後に2005/3/9にDVD化されたが、
このことは後発のファンから歓迎された
同時リリースされた7枚のDVD中でもっとも売れ、
当時のDVDチャートでは週間9位にランクインしている


ちなみにこのビデオを生放送映像と見比べると、
小室ソロ曲「永遠と名づけてデイドリーム」とメタルパビリオン全曲、
「Train Kept A Rollin’」「Kickstart My Heart」「Paradise City」
そしてフォークパビリオンの「Rainbow Rainbow」が削られている


個人的には、「Rainbow Rainbow」フォークバージョンはなかなか良いので、
是非入れて欲しかった
むしろ、なぜフォーク3曲中2曲だけ入れて、
1曲だけ抜かすのかよく分からない


映像のアングルには、生放送と変わっているところがある
またWOWOW版で多く挿入されたイメージ映像はほぼなく、
その分ライブの様子がよりよく分かるようになっている
この点は喜ぶべきであろう
イメージ映像の多くを占めていた小室と渡辺美佐のラブシーンが、
小室と渡辺の破局で使えなくなったこともあると思われる
ただしメタルパビリオンで使われたイメージ映像は、
ビデオでは「Crazy For You U」で再利用されている


「Groove Gear」には、他にCD3枚も収録されている
これらについては、次回触れることにしたい


GROOVE GEAR 1984~1994
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5-17 Nights of the Knife

2011/12/26 06:16
12/23、小室さんがラフォーレ原宿で「HARAJUKU PERFORMANCE+ DOMMUNE」に出演しました
8月に富田勲さんと共演するはずだった「FREEDOMMUNE ZERO」が、
台風で中止されてしまったことのリベンジだったのでしょうか


ライブ前には富田さんと小室さんのトークがありましたが、
小室さんの憧れの方ということもあり、
小室さん、本当に嬉しそうでした
Keikoさんが退院したこともあって、良いクリスマスになったのかな…?


一時間以上に及ぶトークの後、
富田さんの「Planet Zero」が会場に流され、
その後「Dedicated to Isao Tomita」と題する小室さんのライブが行なわれました
だいたい50分くらいでした
きっと小室さんの中では、
憧れのミュージシャンに自分の音を聴いてもらえる晴れ舞台だったんだと思います


ライブの始まりは、iPhoneをマイクに近付け、
アプリで「Hallelujah」を流してスタートです
クリスマスを意識した粋な演出ですね
その後はglobe「please don't give up」とdigi2の「Years Later」
「Years Later」、上から派手に音を重ねて、ライブ感満点でした


そして富田さんのシンセアレンジで有名な「Jupiter」を演奏しました
「Planet Zero」にも入っていましたし、
「Jupiter」は間違いなく、富田さんに向けられたものですね
「Jupiter」は初めシンプルに始まったのですが、
どんどん派手に勢い良く荒っぽいアレンジに変わって行きました
ここで小室さん、シンセ音源でエレキギター演奏です
この曲で使うかー!! かっけー
ロック版「Jupiter」って感じでした


この後、TMの「Passenger」風のハンドクラップ音が流れ、
ドラム音など他のリズム隊も加わり、疾走感溢れるトラックが演奏されます
マジでまさかの「Passenger」じゃ?と疑いましたが、
やがて「Self Control」のサンプリングボイスが出て、曲名が分かりました
まあ、もはや原曲とはまったく別の曲になっていました


そこからglobe「Love Again」
そして最近のライブの名物、ドラムソロコーナーです
ついでdigi2から「奇跡」! 初めてライブ版を聞きました
これ、かっこいいなあ


ライブのクライマックスは、
大幅にアレンジされたH jungle with t「Wow War Tonight」と、
定番のglobe「Many Classic Moments」でした


この後もリズムトラックは鳴り続けます
小室さん、シンセを一台持ち上げてステージ前に出て、
シンセを床に立てかけたり置いたりしながら荒っぽく弾きまくります
これは? もしや、また壊すのか? いや、客席に投げるのか?


…という期待は叶いませんでしたけど、
何をするのか分からない危うさを漂わせながら、演奏が終わりました
これも計算なのかもしれないですね


最後はシンセ手弾きのみで、
globe「blow」、The Beatles「Let it be」、そして「Silent Night」で締めました
最後の曲はクリスマス選曲ですね
それにしても今回、「please don't give up」とか「blow」とか、
globeの曲はやたらとマニアックですね


これでライブは終わり、小室さんはいったん退場しましたが、
また富田さんと一緒に現れ、軽いトークをしました
小室さんの、何かやりとげたという笑顔がが忘れられません
小室さんは富田さんから、
「すごいスピード感と生命力、それに哀愁もある」というコメントをもらっていました


ある意味で今年の小室さん、
すごい意味のある日々を過ごしたんじゃないでしょうか…
(Keikoさんとの大変な日々も含めて)
富田さん、Keikoさんには苦労をかけたんじゃないかと言いながら、
でもまだ若いから…という励ましの声をかけていました


今年の小室さんはDOMMUNEでの活動が目を引きましたし、
少なくとも小室さんの中では意味のある巡り会わせだったと思います
そして前回の記事でMさんがコメント欄に書いてくださった通り、
来年2/22、6月のDOMMUNEのライブDVDが商品化されます
ageHaライブとピアノコンサートのライブCDが各一枚(計2枚)付いているものもあります


DVDのみは3150円、CD付きは6300円ですが、
amazonで予約すると、後者は4620円で買えます
コストパフォーマンス的にはかなりお勧めと思います


また2/29、発売が中止になっていた「Digitalian is eating breakfast: Remixes」がリリースされるようです

そして上記ライブDVD・ライブCD・digi remix全部パックの豪華版(9359円!)をmu-moで予約すると、
内容は未定ですが特典が付くようです
なんともアコギな商売ですが、どうせ買うならばこれを買った方が良いかもしれません
まあ、コスパ的にはamazonで買う方が良いのですが…


なお私は見てないから詳しくは分かりませんが、
小室さんのDOMMUNEライブと同日のウツのディナーショー、
一曲目は「Resistance」だったそうです
木根さんのクリスマスライブはよく分からないですが、
ひとまずこれで3人とも、年内のお仕事は終わりでしょうか


そういやウツと木根さん、来年はソロ20周年なんですよね
TMはないかな…?
まあ、20年続けてこられたのは立派と思います
良い記念の年になると良いと思います


なお年内の更新は、今回が最後になります
(まあ日付けから見て、そりゃそうですが)
来年は、もう少し時間を見つけて、早く5章を終わらせたいと思います
もう5章初めて1年近く経つんですよね実は…


まあ、それはともかく…
前置きが長くなりすぎました
本題に入ります

-----------------------------------
TMNの28thシングル「Nights of the Knife」は1994/4/21にリリースされた
この日はTM NETWORKがデビューした1984/4/21のちょうど10年後であり、
このシングルリリースが予告された時点では、
多くの者がいよいよTMN10周年が始まると考えただろう


もちろん本作は、10周年記念シングルではあった
ただそのリリースは、あまりおめでたいものとはならなかった
10周年記念日のこの日、全国の新聞でTMNの「終了」が発表されたからである
この件は、前章で詳しくふれたところである
つまりこのシングルは、TMN最後のシングルとしてリリースされたのである


シングルのジャケットには3人の写真はなく、
黒地に赤の字で「Night of The Knife」「TMN」の字が大きくプリントされただけのものだった
ジャケットの裏には赤地に黒で同じ字がプリントされ、
その下には「終了」トレードマークの3つの円の重なった図形がプリントされていた
このマークはCD本体にもプリントされている


ジャケットは三つ折りになっており、開くとかなり大きくなる
中には黒地に赤の字で歌詞が書かれ、
過去のTM NETWORK/TMNの全シングルの写真も掲載されている
(ただし12インチの3枚は除く)
最後のTMN作品として、過去を振り返るべく掲載したものだろう



本作には、カップリングとして「Nights of the Knife (Instrumental)」が収録されている
「Nights of the Knife」のインストである
ただ本来入るはずだった曲はこれではなく、
木根作詞、ウツ作曲の「Another Meeting」だった


「Nights of the Knife」は別れの歌、「Another Meeting」は未来の出会いの歌で、
テーマから見ても両曲は対で作られたものだったことが分かる
「Nights of the Knife」は作詞小室みつ子、作曲小室哲哉だから、
両曲揃えばTM NETWORK時代以来のTM+みつ子の4人全員の手に成るシングルとなるはずだった


「Another Meeting」については別の機会に触れるが、
本曲が収録されなかったのは、
ウツがソロツアー中のためにノドの調子が悪かったためだったという
これは言うまでも無く「Live Water Dance」のことで、
1994/1/27〜4/20の日程で行なわれた
レコーディングはある程度ツアーが進んだ時点で行なわれたはずで、
しかも後日の撮り直しの日程を組むのも困難な頃だったと推測される
木根も「シングル発売としてギリギリの日」と言っている


この点を「Live Water Dance」の日程から、もう少し詰めてみよう
本ツアーは数日まとめて公演を行ない、
数日休暇を入れるというスケジュールを取っている
ツアー日程を見るに、1/27・29の公演の後は、
2/8〜17(中部・関東、10日で6公演)に公演があり、
その後まとまった日程としては、
3/9〜16(名古屋・四国・中国、8日で6公演)、
3/24〜4/2(大阪・九州、9日で7公演)、
4/7〜13(東北・北海道・静岡、7日で4公演)があった
この間にレコーディングを行なう余裕はなかっただろう


2公演しか済んでいない1/30〜2/7にノドの調子が悪かったとは思えないし、
4月に入ってからのレコーディングは、リリースのタイミングから見て考えがたい
3/26「TMN United」最終回には、新曲リリースの予定が告知されており、
「Nights of the Knife」の曲名も明言されているので、
この頃までにはレコーディングのメインの部分は終わっていたと思う
(最終的なトラックダウンなど済んでいたかはともかく)
以上を考えると、ウツの歌入れが行なわれた可能性があるのは、
2/18〜3/8か3/17〜23の間に限られよう


ただもしも2/18〜3/8に歌入れが行なわれたのならば、
3/17〜23に「Another Meeting」を撮り直すことも可能だろう
3月下旬に別のスケジュールが詰まっていたために、
この日は使えなかったということも考えられなくはないが、
リリースにギリギリの日程だったという木根の証言を踏まえれば、
可能性が高いのは3/17〜23と思う


これ以前の例では、1991年4月下旬に歌入れされた「Love Train」が、
5/16からテレビCMで放送され、5/22にリリースされている
1ヶ月前の歌入れという日程は不自然ではない
もちろん作詞やオケ作りはこれに先行して行なわれたはずで、
遅くても3月中旬、おそらく3月上旬には始まっていただろう


ただしこの曲は、実は1993年には存在しており、
5月にはウツが仮歌を入れたことが知られる
その後の「終了」決定を受け、
ウツのソロツアー中に迅速に新曲のレコーディングをする必要が出来たため、
手持ちの曲から「終了」シングルを選ぶことになったのだろう


この曲は最後のシングルということで、
じっくり聞かせるバラードとなっている
TMのバラードシングルは「Girl」「Seven Days War」に次いで3作目で、
実に6年ぶりのこととなる
ただ「Christmas Chorus」「天と地と」「永遠と名付けてデイドリーム」など、
小室ソロのバラードシングルの存在を考えれば、
それほど突飛でもないかもしれない


イントロは印象的なシーケンサとシンセソロで始まる
楽器は基本的にシンセが中心で、シンプルな音である
ドラムもシンセで、生音は間奏の葛城のギターだけらしい


TMN休止後の小室は、
どちらかというと押し付けがましい「行き過ぎ」の曲を作る傾向が強かったが、
この曲のシンセは派手過ぎず主張し過ぎず、
歌モノとしての適度なバランスを保っている
ミックスもバランスがよい


このシングルを初めて聞いた時は、
なぜこんな曲を作れるのに…と思ったものである
おそらくTM歴代シングルの中で、
もっとも安心できる出来の曲の一つではないか
(リリースの事情もあるので、熱心なファンは安心して聞けないだろうが)


最後のシングルということで、
ビーイング的な戦略など余計な計算がないことも大きいのだろう
邦題の曲名を唱えるサビで曲を始めるという、
ヒットの方程式などはこの曲では意識されていないし、
タイアップも付けられていない
50秒近い間奏もあり、バラードシングルで6分22秒という長さなのも、
TMNの最後を飾る曲にするために、
余計な商業的縛りを取り払った結果なのだろう


なお1994年初め、
「太陽の季節」というシングルのリリースがレコード店で発表されていたが、
いつのまにかなかったことにされた
「一途な恋」に続く邦題のシングルリリースが予定されていたのだろう


作詞はすでに述べた通り小室みつ子である
みつ子はデモテープを渡された時、
「終了」を前提に「別れ」をテーマにした詞を作った
だがそれを見たメンバーは3人とも、
「終わりじゃなくて、始まりを書いてほしい。感慨の涙を流すよりも、新しい何かへの前向きな気持ちがあったほうがいい」
と伝え、みつ子は歌詞を作り直したという


この方向性は、歌詞に見事に表れており、たとえば冒頭の、
「新しい始まりが今ドアの向こうまで近付いてきてる」
という箇所や、2番の
「話しておきたいよ明日からのことを新しい何かが始まると」
という箇所などからは、
新たな始まりとしての別れというコンセプトが見える


早い話、この曲はTMNの3人が、
TMN「終了」後も別の形で音楽活動を続けて行くことを、
ファンに伝えた曲なのである
2番のサビの英語詞の、
「We are going to make a brand-new day」
などは、まさしくこれを表現している


この曲でもう一つキーワードになるのは「夜」である
歌詞の舞台は寝付けない夜であり、
その夜にTMNがこれからのことを告げるという内容になっている
「Nights of the Knife」という曲名にも「Nights(夜)」が入っている
みつ子によれば、「ナイフのような夜」という意味らしい


「Nights of the knife 切り開きたい 目の前の暗闇を」
というフレーズが歌詞にあるが、
暗闇(≒夜=Night)を切り開く(≒Knife)という関係を見るに、
曲名としては「Knife of the Night」とでもした方がむしろしっくり来る
おそらくみつ子が依頼された時点で曲名は決定しており、
みつ子はその意図を忖度して歌詞に反映させたのだろう


みつ子に拠れば本作は、
かつて作詞した「Fool on the Planet」の10年後を描いた続編だという
おそらく「Nights of the Knife」に出る、
「ささやかな夢をかかえて昔君とただ街を見下ろしたあの丘に行きたい」の「あの丘」と、
「Fool on the Planet」に出る、
「星の降る小高い丘まで今すぐに君を連れて行く」の「小高い丘」は、
同じ場所を指しているのだろう


「Fool on the Planet」はかつて述べたように、
叶いそうもない夢を追い求める若者を歌ったものである
この若者が「君」を連れて夢を語った場所が「丘」だが、
この若者はTM、「君」はファンを象徴しているに違いない
つまり「Fool on the Planet」の「丘」は、
TMがファンに向けて未来への夢を語った場の象徴である


一方で「Nights of the Knife」に登場する「丘」は、
かつてTMNが夢を抱きつつ「君」と共にいた場所として登場する
この点からも、両者は連続しているものと見るべきであろう


「Fool on the Planet」が発表された1987年初め、
TM NETWORKはコンピュータを駆使した未来志向の音楽ユニットとして、
世間から注目されつつあった
未来志向の夢を語れるミュージシャンだった


それから7年、TMNとユニット名を変えた彼らは、
いよいよその活動を終わらせようとしていた
だがそれは消極的な意味での解散ではなく、
3人はなお未来志向の夢を持って、先に進んで行こうとしていた
少なくとも彼らは、そのような積極的な形で、
TMN「終了」を演出しようとし、みつ子もそれに答えたのである


この曲はチャートでは一週で12.6万枚を売り、
「Love Train」以来4作連続、通算6作目のシングル1位を獲得した
最後のシングルで、見事に有終の美を飾ったのである


初動は「一途な恋」の13.4万枚を下回ったが、
これは事前のプロモーションがほぼ皆無だったためである
発売後は1―6―4―15位と推移し、
2週しか10位内になかった「一途な恋」よりはチャートに長く入った
「終了」がメディアに大々的に取り上げられたことも大きいのだろう


最終的には43万枚を売り、1994年度の年間56位となった
「一途な恋」はもちろん、
「EXPO」期の「Wild Heaven」(39.9万枚)をも上回る売上で、
TMN歴代シングル中、「Love Train」に次いで史上2位の売上となった


本作にはPVがある
「Decade」などにも収録されず、
実に2004年の「All the Clips」リリースまで商品化されることはなかった


本PVでは、新たに撮影を行なったところはまったくない
最初に3つの円を並べた「終了」のロゴが出て、
最後に3人の写真を並べた映像(当時のポスターで使われたもの)が出る以外は、
過去のライブ映像やPVを編集し並べただけである


各映像の合間には「Gift for Fanks Video」曲間の地球の映像の他、
ビデオ「TMN」のコンピュータをいじる小室の映像が挟まり、
小室が過去のTMの活動を振り返っているように見える演出になっている
また過去の映像が流れる間、その映像と関わる曲名やアルバム名も表示される


このビデオはほとんど予算がかかっていないと思われるが、
にもかかわらずファンからすると目が離せない作りである
映像は最新の「EXPO」期から始まり、
少しずつ過去に遡りつつデビュー期に至る
最後はデビュー期から「EXPO」期へ向け、
各期のツアーにおけるメンバー退場シーンが順番に映し出され、
最後は誰もいないコンピュータが出て終わると言う構成になっている


TMNの歴史を時間軸に沿って見せられてしまうことで、
TMNの「終了」を実感させられてしまうという、実に巧みな作りである
以下、用いられている映像を順番に挙げていこう
後ろの年代は、ビデオ商品化の年代ではなく、収録映像の撮影年代に拠っている
なお本PVでは2番のAメロなどが削られ、原曲よりも1分近く短くなっている

1番Aメロ(約45秒)=「EXPO」
「Love Train」PV(1991)
「EXPO Arena “Crazy 4 You”」(1992)

1番Bメロ〜サビ(約50秒)=「Rhthm Red」
「Rhythm Red Tour」(1991)

間奏〜2番Bメロ(約45秒)=「CAROL」
「Just One Victory」PV(1989)
「Camp Fanks!! ‘89」(1989)

2番サビ(約35秒)=「humansystem」
「Get Wild」PV(1987)
「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」(1988)
「Kiss You」PV(1987)
「Come on Let’s Dance」PV(1986)

間奏〜サビ繰り返し1回目(約50秒)=「Self Control」期以前
「Fanks Cry-Max」(1987)
「Self Control and the Scenes from the “Shooting”」(1987)
「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」(1986)
「Dragon The Festival」PV(1985)
「1974」PV(1984)
「Electric Prophet」(1984)

サビ繰り返し2回目(約40秒)=ライブのエンディングシーン
「Electric Prophet」(1984)
 *実際はエンディングではなく「1/2の助走」の映像
「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」(1986)
「Fanks Cry-Max」(1987)
「Kiss Japan Tour」(1988)
「Camp Fanks!! ‘89」(1989)
「Rhythm Red Tour」(1991)
「EXPO Arena “Crazy 4 You”」(1992)


後期(1989〜)の「EXPO」「Rhythm Red」「CAROL」の扱いが大きく、
初期(1984〜85)の「Childhood’s End」「Rainbow Rainbow」の扱いが極度に小さいのは(15秒程度)、
古いものほど時代を感じさせてしまうためだろうが、少々残念である
また各ツアーの退場シーンには、
「Dragon The Festival Tour」(1985年)も入れて欲しかった
古いが、絵になる退場シーンだったはずである


本PVで使われた映像の中で注目すべきは、実は「EXPO Arena」である
かつてTV放映され、後に商品化されたのは1992/4/12横浜アリーナ公演だが、
本PVでは1992/4/18沖縄コンベンションセンター公演の映像が用いられている
これはTM楽曲を演奏しなかった「Metal/Folk Pavilion」を除くと、
「4001 Days Groove」以前の、
つまり通常の活動形態を取っていた時期のTMN名義の最後のライブとなる


本PVには実はフルバージョンもあり、
「4001 Days Groove」のエンディングでスクリーンに映された
「CAROL」期までと「Childhood's End」期以後の映像は同じだが、
その間のFANKS期の映像は倍近い長さとなっている
(商品版=70秒、フルPV=140秒)


「Get Wild」PVの収録位置は、
「CAROL」期の後、「humansystem」期の前で、時間軸に沿っていないが、
本来このビデオは1番でTMN期、間奏で「CAROL」期、
2番でFANKS期という構成で作られており、、
2番冒頭にFANKS期の代表曲「Get Wild」を置くという構想だったと考えられる
ところが商品版では間奏の一部と2番Aメロがカットされたため、
「CAROL」期が2番Bメロまで食い込んだ後、
「Get Wild」は2番サビ冒頭に置かれることになり、
中途半端な位置になってしまった


2番サビには「Get Wild」「humansystem」期を詰め込んだため、
映像が大幅にカットされている
フルPVでが30秒近く収録されていた「Get Wild」PVは7秒になり、
「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」「Telephone Line」はまるごとなくなっている


本PVで収録位置が時間軸に沿っていないものとしてはもう一つ、
「Come on Let's Dance」PVもあるが、
これは商品版とフルPVで収録順序が異なっているという問題もある
すなわち商品版では、「Come on Let's Dance」PVの次が「Fanks Cry-Max」だが、
フルPVではこの順番が逆である


いずれにしろ時間軸には沿っていないのだが、
一方で「Nights of the Knife」楽曲中での収録位置に注目すると
「Come on Let's Dance」PVは商品版・フルPVとも2番最後で一致し、
いずれもウツが女性を抱いて道で倒れているシーンで終わっている
これはこのシーンで2番を締めるのが映像的にはまっていると考えられたからで、
そのため「Come on Let's Dance」の位置を固定し、
その前後の映像の順番をずらして収録することにしたのだろう


この後、フルPVでは2番後の間奏前半が「Self Control」の映像になるが、
商品版では「Fanks Cry-Max」「Self Control」となっており、
双方時間を半分に減らされた上で収録されている
間奏後半(葛城ギターが入ってから)からは、商品版・フルPVとも映像は同じである
「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」以後の部分)


話が細かいところに行ってしまったが、
ともかくもこの曲はTMN「終了」の象徴の曲である
「終了」ライブ「TMN 4001 Days Groove」でも、
二日目の本編ラストで演奏されている
だが特別な曲すぎるため、再結成後も演奏される機会が極めて限られている


この曲が演奏された例としては、
2004年の20周年記念ライブ「Doubel Decade “NETWORK」「Double Decade Tour」と、
その前振りとしての意味を持った2003年のファンイベント「Live in Naeba」が挙げられる
前者ではアンコール、後者では冒頭に演奏され、やはり特別な扱いのようである
10周年=「終了」で演奏された曲ということで、20周年で演奏されたのだろう


次いで30周年記念ツアー「Quit30」では、
初日の2014/10/29横須賀公演でのみ演奏された
翌日からセットリストから外されたのは、
前年に大病を患い満足なコンディションではなかったウツが、
体力的な消耗を理由に曲を減らそうと考えたためと言うが、
その結果この曲が削られたのは、
会場の空気がこの曲の時に変わったのを感じたためという
この曲はTM当人たち以上に、ファンにとって特別な曲だということだろう


この時の演奏は、Blu-ray BOX「TM NETWORK 2012-2015」収録のドキュメンタリ映像「beyond the fact」に、カットはあるものの半分以上収録されているらしい
ただし商品化前提で収録されたものではなかったためか、
ステージ映像はほとんどなく、客席の映像が中心になっているとのことである


TMNは「Nights of the Knife」のリリースを最後に「終了」したため、
本作を収めたオリジナルアルバムはリリースされなかった
そのため「Nights of the Knife」はベストアルバムでしか聞くことができない
具体的には2ヶ月後にリリースされたベスト版「TMN Black」の他、
シングルコレクションの「Time Capsule」「Singles 2」「Original Singles」などで聞くことができる
他には「Groove Gear 3」に、
ラフミックスの音源「Nights of the Knife (ver.0)」が収録されている


最後に本シングルの歌詞を、1番だけ掲載して本章を終えたい
この曲から伝わる前向きな別れというコンセプトを感じていただければと思う
なお「見えない力に〜」の箇所、今まで私自身思い違いをしていたが、
「闘い続けた君に」と読むべきではなく(歌詞カードではそう見えるのだが)、
「見えない力に流されそうな日々と闘い続けた。君に励まされて」
と読むべきで、つまり、
「僕は君に励まされながら、見えない力に流されそうな日々と闘い続けた」
という意味なのだろう

新しい始まりが今 ドアの向こうまで 近付いてきてる
じっとしてられない 今夜はこのままじゃ 眠りにつけそうもない 君と
ささやかな夢をかかえて 昔君とただ 街を見下ろした
あの丘に行きたい あの頃の気持ちを ふと思い出したくなったのさ
Nights of the knife 君を抱きよせ この街に踏み出そう
Dream on
ハイウェイがビルの 谷間を突き抜けてく
贅沢な夢を かなえている街
見えない力に 流されそうな日々と
闘い続けた 君に励まされて
We are going to, We are going to step into the night


(2011/12/26執筆、2016/4/15加筆)

Nights of The Knife
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タイトル 日 時
4-35 Special Live Virginity
4-35 Special Live Virginity 更新日のタイミングの問題で、 一週間遅れの情報になってしまいましたが、 AAA「Dream After Dream/逢いたい理由」が、 見事チャート一位を獲得しました 小室作品のシングル首位獲得は、 2001年の浜崎あゆみ&KEIKO「A Song is Born」以来で、 ベストテン入りも2005年の玉置成実「Get Wild」(7位)以来となります しかしこうして見ると、2000年代は本当に苦難の時代だったんですね ...続きを見る

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2010/05/20 00:35
4-15 Rhythm Red Live World's End T・U
4-15 Rhythm Red Live World's End T・U 今回は近況ネタが多いです まずは昨日9/15付けで幻冬舎から、 小室さんの書き下ろしエッセイ「罪と音楽」が出版されました、 ...続きを見る

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2009/09/16 22:07
4-11 Digitalian is eating breakfast (Video) & TMN
4-11 Digitalian is eating breakfast (Video) & TMN 1990年にリリースされたTM関係のビデオは3本ある 1本は5/21リリースのアニメビデオ「CAROL」、 1本は6/1リリースの小室ソロビデオ「Digitalian is eating breakfast」、 1本は12/21リリースのTMNビデオシングル「TMN」である このうち「CAROL」はすでに触れたので、 ここでは残り2本について触れることにしよう ...続きを見る

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2009/07/26 01:27
4-1 天と地と(Single)
4-1 天と地と(Single) 4月に入ったらすぐに更新しようと思っていたのですが、 帰国したら色々な用事がたまっていて、 なかなか時間が取れませんでした そんなこんなで一ヶ月ぶりの更新…(^^; ...続きを見る

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2009/04/11 00:39
3-25 メディアミックス
3-25 メディアミックス SONY Music Shopのサイトより ...続きを見る

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2008/04/29 01:34
3-23 Fanks the Live
3-23 Fanks the Live magneticaのウェブサイトより ...続きを見る

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2008/04/13 00:29
3-19 Dive Into Your Body
3-19 Dive Into Your Body 今週は特に話題がありません ライブが一ヵ月後に迫りながら、 全然具体的な情報が入らないのはどうかと思いますが… ...続きを見る

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2008/03/04 02:24
3-8 Come On Everybody
3-8 Come On Everybody いよいよ「SPEEDWAY」発売まで10日を切りました MySpaceでは「Action」のPV(というほどの作りでもないですが)が公開されました パシフィコ横浜のライブの写真を使っています ...続きを見る

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2007/11/27 11:17
2-34 Gift for Fanks Video Since 1985-88 & eZ
2-34 Gift for Fanks Video Since 1985-88 & eZ 10/31発売新曲の曲名が判明しました! ...続きを見る

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2007/09/20 04:35
2-26 Kiss You
2-26 Kiss You 前回で「Self Control」期は終わり、 本日から第2部は、最後の1/4の「humansystem」期に入ります 夏一杯はかかるかと思いますが、しばらくお付き合い下さい ...続きを見る

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2007/07/03 04:17
2-22 Get Wild
2-22 Get Wild ついに今回で「Get Wild」にたどり着きました あと少しで「20年前」に追いつきますし、一つのポイントに達した気分です さらにカウンタが、もうすぐ5000に行きます 11月末から始めたから、半年で5000ヒットということになります つまり一日あたり30ヒットくらいということになるでしょうか 週一ペースでの更新ですから、数字だけで言えば、 1記事あたり200人くらいに読んでいただいていることになります ダラダラと長いだけの長文をこれだけ読んでいただいているのは、 うれしい限りで... ...続きを見る

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2007/06/02 02:15
2-19 TM VISION Y & Self Control (Video)
2-19 TM VISION Y & Self Control (Video) 「TM VISION Y」は、 「Self Control」プロモーションを目的としたもので、 おそらく1987年2〜3月頃に公開されたものと考えられる 内容は「Self Control」収録曲のPVと、 「Fanks Dyna-Mix」のライブ映像である ...続きを見る

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2007/05/09 01:03
2-12 TM VISION X & Fanks "Fantasy" Dyna-Mix(Video)
2-12 TM VISION X & Fanks "Fantasy" Dyna-Mix(Video) ビデオコンサート用のビデオ「TM VISION X」は、 平山雄一と小室哲哉の対談をメインに、 ところどころでライブ映像を挟むという構成を取っている PV中心だったU〜Wとは内容が大きく異なっている 1986年秋の資料では、10月25日から上映とされている ...続きを見る

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2007/03/19 02:02
2-11 All-Right All-Night
2-11 All-Right All-Night 今までTM終了ライブ「TMN 4001 Days Groove」を、 「final live LAST GROOVE」と書いていました これはライブビデオ・ライブCDのタイトルで、 ライブタイトルではないんですね… 今まで書いたところを修正しました (どうでもいいことでしょうけど) さて、今回の話題に入ります ...続きを見る

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2007/03/12 07:37
2-3 Come on Let's Dance
2-3 Come on Let's Dance 今日からいよいよ新記事となります 11月以来ブログ移転で精一杯だったので、 新記事は2ヶ月ぶりになります がんばって定期的に更新できるようにしますので、 今後もよろしくお願いします ...続きを見る

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2007/01/18 18:25
1-20 TM VISION W &メディア出演(1985年末)
1-20 TM VISION W &メディア出演(1985年末) すでに触れた通り、 「TM VISION W」は1985年11月に公開された その内容は、「Faire La Vise」と、 「Twinkle Night」収録曲のPVである ...続きを見る

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2006/12/31 01:11
1-13 Vision Festival
1-13 Vision Festival 1985/8/25リリースの「Vision Festival (journey to saga)」は、 TM初の映像作品の商品化である 1984/12/5渋谷Parco PartVの「Electric Prophet」のライブ映像とPVを収録している ...続きを見る

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2006/12/09 08:45
1-12 Bee Presents TM VISION T〜V
1-12 Bee Presents TM VISION T〜V 初期のTM NETWORKはPV中心の活動を想定していた PVについてのエピソードが語られるのは1984年が多いため、 その頃の印象が強いが、 こうした活動形態にもっとも力を入れていたのは、 実は1985年である ...続きを見る

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2006/12/09 08:20
1-4 TM NETWORKデビュー
1-4 TM NETWORKデビュー 1984/4/21、ついにTM NETWORKは念願のデビューを飾った シングル「金曜日のライオン」(B面は「クロコダイル・ラップ」)、 アルバム「Rainbow Rainbow」がデビュー作だった 当初は4/1にシングルデビューの後、 4/21にアルバムリリースと言う予定だったが、 後に変更になったらしい ...続きを見る

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2006/12/01 06:20

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